JPH058022A - 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞 防止方法 - Google Patents

溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞 防止方法

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JPH058022A
JPH058022A JP16060891A JP16060891A JPH058022A JP H058022 A JPH058022 A JP H058022A JP 16060891 A JP16060891 A JP 16060891A JP 16060891 A JP16060891 A JP 16060891A JP H058022 A JPH058022 A JP H058022A
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JP
Japan
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molten steel
pouring
carbon
silica sand
coated silica
Prior art date
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Pending
Application number
JP16060891A
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English (en)
Inventor
Takuji Teraoka
卓治 寺岡
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH058022A publication Critical patent/JPH058022A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注出する際の、
溶鋼注出口の閉塞を防止する。 【構成】 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼をタンディッシュ
または鋳型に注出する際の注出口閉塞防止方法におい
て、溶鋼容器の下方に設けた溶鋼注出用スライディング
ノズルで注出口を閉鎖し、注出口にカーボンコーティン
グしたけい砂を充填するとともに、このカーボンコーテ
ィングしたけい砂を覆うようにカーボンコーティングし
たけい砂の3〜7.5倍の見かけの体積のオリビンサン
ドを溶鋼容器の底部耐火物上に堆積させてから、溶鋼を
溶鋼容器に注入する。 【効果】 注出口の閉塞が皆無となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶鋼容器から高炭素
鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶鋼容器(取鍋やタンディッシュ)に溶
鋼を注入する際には、図2に示すように、溶鋼容器21
の下方に設けた上部ノズル22、スライディングノズル
23の固定板24とスライド板25およびコレクターノ
ズル26から形成される注出口27をスライディングノ
ズル23のスライド板25で閉鎖し、注出口27にけい
砂28を充填してから、注入を開始する。これは、溶鋼
が直接注出口27に接触すると、この部分で溶鋼が冷却
され、溶鋼容器からタンディッシュや鋳型に溶鋼を注出
しようとしても、冷却された鋼が注出口27を塞いでい
て、注出ができないという状態になるのを防止するため
である。
【0003】もし、このように注出口27が冷却された
鋼で閉塞された場合には、スライディングノズル23を
開いて、スライディングノズル23の開口部から酸素を
冷却された鋼に吹き付け、鋼を溶かすという作業をしな
ければならず、操業上からも、安全上からも、さらには
鋼の品質上からも、注出口27が閉塞される事態になる
ことは、避けねばならない。
【0004】そして、最近ではより閉塞防止効果を高め
るため、けい砂の表面にカーボンをコーティングして、
けい砂が焼結しないようにしている。なお、図2中符号
29は、溶鋼容器21の底部耐火物である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カーボ
ンコーティングしたけい砂を使用した場合、普通鋼では
注出口の閉塞は起こらないが、高炭素鋼(C含有率が
0.5重量%以上)では普通鋼に比較して溶鋼の粘性が
低いため、溶鋼がけい砂中に浸潤しやすいという問題点
がある。特にカーボンコーティングしたけい砂では、け
い砂近傍の溶鋼の炭素濃度を高めるため、より浸潤が容
易となるという問題点がある。
【0006】この発明は、従来技術の上記のような問題
点を解消し、高炭素鋼の場合でも、溶鋼容器の溶鋼注出
口が閉塞されない、注出口閉塞防止方法を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る溶鋼容器
から高炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞防止方法
は、溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼をタンディッシュまたは
鋳型に注出する際の注出口閉塞防止方法において、溶鋼
容器の下方に設けた溶鋼注出用スライディングノズルで
注出口を閉鎖し、注出口にカーボンコーティングしたけ
い砂を充填するとともに、このカーボンコーティングし
たけい砂を覆うようにカーボンコーティングしたけい砂
の3〜7.5倍の見かけの体積のオリビンサンドを溶鋼
容器の底部耐火物上に堆積させてから、溶鋼を溶鋼容器
に注入するものである。
【0008】
【作用】この発明に係る溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注
出する際の注出口閉塞防止方法においては、注出口にカ
ーボンコーティングしたけい砂を充填するとともに、こ
のカーボンコーティングしたけい砂を覆うようにカーボ
ンコーティングしたけい砂の3〜7.5倍の見かけの体
積のオリビンサンドを溶鋼容器の底部耐火物上に堆積さ
せているので、溶鋼容器に溶鋼を注入すると、溶鋼はカ
ーボンコーティングしたけい砂には直接接触しない。そ
して、オリビンサンドの溶鋼と接触する面は、適度の焼
結層が形成されるが、溶鋼の浸潤はないので、カーボン
コーティングしたけい砂が焼結されることはない。
【0009】このような状態において、注入終了後スラ
イディングノズルを開くと、焼結していないカーボンコ
ーティングけい砂が排出され、カーボンコーティングけ
い砂の上方に堆積しているオリビンサンドも焼結してい
ない部分から排出されるので、オリビンサンドの焼結層
は溶鋼の重さにより破壊され、溶鋼は注出口から注出さ
れる。
【0010】なお、オリビンサンドの量をカーボンコー
ティングしたけい砂の3〜7.5倍の見かけの体積にし
たのは、3倍未満では閉塞を完全に防止できず、7.5
倍を超えても閉塞防止効果は同じであるからである。
【0011】
【実施例】本発明の1実施例の溶鋼容器から高炭素鋼溶
鋼を注出する際の注出口閉塞防止方法を、図1により説
明する。溶鋼容器21の下方に設けた上部ノズル22、
スライディングノズル23の固定板24とスライド板2
5およびコレクターノズル26から形成される注出口2
7をスライディングノズル23のスライド板25で閉鎖
し、注出口27にカーボンコーティングしたけい砂1を
充填し、その上に注出口27を覆うようにオリビンサン
ド2を、溶鋼容器21の底部耐火物29上に堆積させ
る。このようにしてから溶鋼を溶鋼容器に注入すると、
溶鋼はカーボンコーティングしたけい砂1には直接接触
しない。そして、オリビンサンド2の溶鋼と接触する面
は、適度の焼結層が形成されるが、溶鋼の浸潤はないの
で、カーボンコーティングしたけい砂1が焼結されるこ
とはない。
【0012】このような状態において、注入終了後スラ
イディングノズル23を開くと、焼結していないカーボ
ンコーティングけい砂1が排出され、カーボンコーティ
ングけい砂1の上方に堆積しているオリビンサンド2も
焼結していない部分から排出されるので、オリビンサン
ド2の焼結層は溶鋼の重さにより破壊され、溶鋼は注出
口27から注出される。
【0013】なお、カーボンコーティングけい砂1は、
最低注出口27を充分充填する見かけの体積から、さら
に注出口27上方を同量程度の体積で覆う量とする。
【0014】表1は使用するカーボンコーティングけい
砂の成分の構成比率(重量%)および粒度分布(重量
%)の1例を示す。
【0015】また、表2には使用するオリビンサンドの
成分の構成比率(重量%)および粒度分布(重量%)の
1例を示す。
【0016】さらに、表3には上述のようにして注出し
た場合の溶鋼が閉塞しないで、すなわち注出口が自然開
口する率を、従来のカーボンコーティングけい砂だけ使
用した場合と比較して示す。表3から明らかなように、
本発明の方法により自然開口率が大幅に向上している。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】この発明により、溶鋼容器の溶鋼注出口
が閉塞することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼
を注出する際の注出口閉塞防止方法を示す説明図であ
る。
【図2】従来の溶鋼容器の注出口閉塞防止方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 カーボンコーティングけい砂 2 オリビンサンド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼をタンディッ
    シュまたは鋳型に注出する際の注出口閉塞防止方法にお
    いて、溶鋼容器の下方に設けた溶鋼注出用スライディン
    グノズルで注出口を閉鎖し、注出口にカーボンコーティ
    ングしたけい砂を充填するとともに、このカーボンコー
    ティングしたけい砂を覆うようにカーボンコーティング
    したけい砂の3〜7.5倍の見かけの体積のオリビンサ
    ンドを溶鋼容器の底部耐火物上に堆積させてから、溶鋼
    を溶鋼容器に注入することを特徴とする溶鋼容器から高
    炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞防止方法。
JP16060891A 1991-07-01 1991-07-01 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞 防止方法 Pending JPH058022A (ja)

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JPH058022A true JPH058022A (ja) 1993-01-19

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ID=15718623

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JP16060891A Pending JPH058022A (ja) 1991-07-01 1991-07-01 溶鋼容器から高炭素鋼溶鋼を注出する際の注出口閉塞 防止方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998052708A1 (fr) * 1997-05-23 1998-11-26 Nkk Corporation Sable de remplissage pour appareil aux fins de l'ouverture et de la fermeture coulissantes de poches de coulee
KR100269036B1 (ko) * 1997-09-05 2000-10-16 이재혁 래들의 쇳물배출구멍 폐쇄용 필러샌드의 제조방법
CN109014167A (zh) * 2018-08-27 2018-12-18 承德建龙特殊钢有限公司 钢包引流砂外导方法及钢包开浇工艺

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