JPH0579908U - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH0579908U
JPH0579908U JP2809192U JP2809192U JPH0579908U JP H0579908 U JPH0579908 U JP H0579908U JP 2809192 U JP2809192 U JP 2809192U JP 2809192 U JP2809192 U JP 2809192U JP H0579908 U JPH0579908 U JP H0579908U
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JP
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bearing
bearing portion
length
electromagnetic clutch
field core
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正則 大澤
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天竜丸澤株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非磁性材料で形成されると共に、肉薄に形成
可能な軸受を有する電磁クラッチを提供する。 【構成】 中心孔14が設けられた内筒部16と外筒部
18から成るフィールドコア12と、内筒部16と外筒
部18との間に嵌着された電磁コイル24と、内筒部1
6の中心孔14内へ、非磁性材料で形成された軸受を介
して回転可能に挿通された回転軸26とを具備し、電磁
コイル24への通電を制御することにより回転軸26の
回転を制御する電磁クラッチにおいて、軸受は、内筒部
16の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形成さ
れ、内筒部16の一方の端部に挿入され、一端部には長
さ方向の移動を規制するためのフランジ32aが形成さ
れた第1の軸受部30と、内筒部16の長さの1/2未
満の長さを有する筒状に形成され、内筒部16の他方の
端部に挿入され、一端部には長さ方向の移動を規制する
ためのフランジ32bが形成された第2の軸受部34と
から成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電磁クラッチに関し、一層詳細には、磁性材料で形成され、中心に貫 通孔が設けられた内筒部と外筒部から成るフィールドコアと、フィールドコアの 内筒部と外筒部との間に嵌着された電磁コイルと、内筒部の中心孔内へ軸受を介 して挿通された回転軸とを具備し、電磁コイルへの通電を制御することにより回 転軸の回転を制御する電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁クラッチの一例について、図6と共に説明する。 100はフィールドコアであり、磁性材料で形成されている。フィールドコア 100は、外筒部102と、中心孔104が貫設された内筒部106とから成る 。 108は電磁コイルであり、フィールドコア100の外筒部102と内筒部1 06との間に嵌着されている。 110は回転軸であり、内筒部106の中心孔104内へ回転可能に挿通さて いる。 112は軸受であり、非磁性材料で形成されている。軸受112は内筒部10 6と略同じ長さの筒状に形成されている。軸受112は回転軸110外周面と内 筒部106内周面との間に介挿され、両者間の摩耗を防止している。 114はロータであり、磁性材料で形成されている。ロータ114は回転軸1 10へ固定されている。 116はハブであり、回転軸110上へ回転可能に配設されている。ハブ11 6へは回転力が外部から加えられ、回転軸110に対して常時フリーに回転して いる。 118はアーマチュアであり、磁性材料で形成されている。アーマチュア11 8は復帰スプリング120を介してハブ116へ固定されている。電磁コイル1 08へ通電すると、破線で示す磁性回路Xが閉成され、復帰スプリング120の 付勢力に抗して左方へ吸引され、アーマチュア118はロータ114へ吸着され る。この吸着によりハブ116の回転が回転軸110へ伝達可能となる。一方、 電磁コイル108への通電を停止すると、磁性回路Xは消滅し、アーマチュア1 18はロータ114から離反する。この離反により回転軸110の回転が停止す る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の電磁クラッチには次のような課題がある。 フィールドコアの内筒部と回転軸との間に介挿される軸受は非磁性材料で形成 されている。軸受を磁性材料で形成すると回転軸と軸受との間で磁気吸着が発生 し、回転抵抗および両者の間の摩耗が大きくなるため、これらの不具合を防止す るためである。しかし、軸受を非磁性材料で形成すると、漏洩磁束が多くなりロ ータとアーマチュアの間の磁気吸着力が小さくなる。その結果、電磁クラッチと してのトルクが小さくなってしまうという課題がある。 そこで、軸受の厚さを薄くし、漏洩磁束を少なくすることが提案されたが、従 来の軸受は長さが内筒部を略同じ長さに形成されているため、肉薄に形成する加 工が困難であるという技術的な課題がある。 従って、本考案は非磁性材料で形成されると共に、肉薄に形成可能な軸受を有 する電磁クラッチを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、磁性材料で形成され、中心に貫通孔が設けられた内筒部と外筒部か ら成るフィールドコアと、該フィールドコアの内筒部と外筒部との間に嵌着され た電磁コイルと、前記内筒部の中心孔内へ、非磁性材料で形成された軸受を介し て回転可能に挿通された回転軸とを具備し、前記電磁コイルへの通電を制御する ことにより前記回転軸の回転を制御する電磁クラッチにおいて、前記軸受は、前 記内筒部の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形成され、内筒部の一方の端 部に挿入され、一端部には長さ方向の移動を規制するためのフランジが形成され た第1の軸受部と、前記内筒部の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形成さ れ、内筒部の他方の端部に挿入され、一端部には長さ方向の移動を規制するため のフランジが形成された第2の軸受部とから成ることを特徴とする。
【0005】
【作用】
作用について説明する。 軸受は、内筒部の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形成され、内筒部の 一方の端部に挿入された第1の軸受部と、内筒部の長さの1/2未満の長さを有 する筒状に形成され、内筒部の他方の端部に挿入された第2の軸受部とから成る ため、第1の軸受部と第2の軸受部の長さは短くて済む。そのため、筒状に形成 されている部分の厚さを薄く形成することが可能となる。 第1の軸受部と第2の軸受部を内筒部内へ挿入してもフランジが形成されてい るので、長さ方向への移動は規制可能になっている。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例について添付図面と共に詳述する。 図1において、12はフィールドコアであり、鉄等の磁性材料で形成されてい る。フィールドコア12は、中心孔14が貫設された内筒部16と、内筒部16 の外周に形成された有底の外筒部18から成る。内筒部16は外筒部18の底部 20に設けられた透孔へ圧入固定されている。フィールドコア12には、実施例 の電磁クラッチ10を取り付けた際に不図示の部材へ掛止し、電磁クラッチ10 の回転を阻止するための掛止部22が設けられている。 24は電磁コイルであり、フィールドコア12の内筒部16と外筒部18との 間に嵌着されている。 26は回転軸の一例であるロータ軸であり、磁性材料で形成されている。ロー タ軸26は、内筒部16の中心孔14内へ回転可能に挿通されている。なお、ロ ータ軸26内には不図示の軸が、ロータ軸26に対して回転不能に挿入、連結さ れ、ロータ軸26と一体に回転するようになっている。 28はロータであり、磁性材料で形成されている。ロータ28はロータ軸26 の外周に固定されている。
【0007】 30は第1の軸受部であり、軸受を構成する。第1の軸受部30について、図 2(断面図)および図3(正面図)と共に詳しく説明する。 第1の軸受部30は非磁性材料(例えば銅系オイルレスメタル、合成樹脂、含 油合成樹脂)で形成されている。第1の軸受部30の長さは、内筒部16の長さ の1/2未満の長さである。第1の軸受部30は筒状に形成され、フィールドコ ア12の内筒部16の左端部に挿入(または圧入)され、左端部には、内筒部1 6左端面と掛止して長さ方向(図1において左右方向)の移動を規制するための フランジ32aが形成されている。本実施例において、第1の軸受部30のフラ ンジ32aを除く長さAは5ミリメートル以下に形成され、フランジ32aを除 く厚みBは0.25ミリメートル以下に形成されている。
【0008】 再び図1において、34は第2の軸受部であり、第1の軸受部30と共に軸受 を構成する。第2の軸受部34は第1の軸受部30と同様、非磁性材料(例えば 銅系オイルレスメタル、合成樹脂、含油合成樹脂)で形成されている。第2の軸 受部34の長さも、内筒部16の長さの1/2未満の長さである。第2の軸受部 34も筒状に形成され、フィールドコア12の内筒部16の右端部に挿入(また は圧入)され、右端部には、内筒部16右端面と掛止して長さ方向(図1におい て左右方向)の移動を規制するためのフランジ32bが形成されている。本実施 例において、第2の軸受部34のフランジ32bを除く長さ(図2における長さ Aに相当)は5ミリメートル以下に形成され、フランジ32bを除く厚み(図2 における長さBに相当)は0.25ミリメートル以下に形成されている。
【0009】 本実施例の第1の軸受部30と第2の軸受部34は、フランジ32a、32b を除く長さが5ミリメートル以下に形成されているので、フランジ32a、32 bを除く厚みを0.25ミリメートル以下という薄さに形成することが可能にな っている。第1の軸受部30と第2の軸受部34を内筒部16の両端側に配設す ることにより、内筒部16中央部の内周面とロータ軸26の外周面とが接触しな いのでロータ軸26の摩耗を防止可能になっている。 36はハブであり、ロータ軸26外周面上へ回転可能に配設されている。ハブ 36外周のギア部へは回転力が外部(不図示)から加えられており、ハブ36は 回転軸110に対して常時フリーに回転している。 38はアーマチュアであり、磁性材料で形成されている。アーマチュア38は 復帰スプリング40を介してハブ36へ固定されている。アーマチュア38の左 端面とロータ28の右端面との間にはギャップ42が形成されている。復帰スプ リング40は常時アーマチュア38を右方向へ付勢しており、通常ギャップ42 が形成されている。 44は止輪であり、前記各部材のロータ軸26上の位置を決めている。
【0010】 続いて上記の構成を備える電磁クラッチ10の動作について説明する。 図1に示す通常状態、すなわち電磁コイル24へ通電が行われていない状態に おいて、電磁コイル24へ通電すると、破線で示す磁性回路Cがフィールドコア 12、ロータ軸26、ロータ28およびアーマチュア38を結んで閉成される。 すると、復帰スプリング40の付勢力に抗してアーマチュア38は左方へ吸引さ れ、ロータ28へ吸着される。この吸着によりハブ36の回転がアーマチュア3 8およびロータ28を経由してロータ軸26およびロータ軸26へ連結された軸 (不図示)へ伝達され、両者が回転する。 一方、電磁コイル24への通電を停止すると、磁性回路Cは消滅し、アーマチ ュア38はロータ28から離反してギャップ42が再び形成される。これにより ロータ軸26およびロータ軸26へ連結された軸(不図示)の回転が停止する。
【0011】 次に図4および図5と共に第1の軸受部30の他の例について説明する。なお 、この第1の軸受部30は第2の軸受部34としても採用可能である。 図4(断面図)および図5(正面図)に示す第1の軸受部30には、フィール ドコアに対する回動を阻止するための係合部50が設けられている。係合部50 はフィールドコアに形成されている被係合部と係合して回転が阻止されるように なっている。 この第1の軸受部30においても、フランジ32aを除く長さAは5ミリメー トル以下に形成され、フランジ32aを除く厚みBは0.25ミリメートル以下 に形成されている。 以上、本考案の好適な実施例について種々述べてきたが、本考案は上述の実施 例に限定されるのではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得 るのはもちろんである。
【0012】
【考案の効果】
本考案に係る電磁クラッチを用いると、 軸受は、内筒部の長さの1/2未満 の長さを有する筒状に形成され、内筒部の一方の端部に挿入された第1の軸受部 と、内筒部の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形成され、内筒部の他方の 端部に挿入された第2の軸受部とから成るため、第1の軸受部と第2の軸受部の 長さは短くて済む。そのため、筒状に形成されている部分の厚さを薄く形成する ことが可能となるので、軸受における漏洩磁束を減少させることができ、電磁ク ラッチのトルクを向上させることが可能となる。 特に、第1の軸受部および/または第2の軸受部に係合部を設けることにより 、第1の軸受部および/または第2の軸受部のフィールドコアに対する回動を阻 止することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電磁クラッチの実施例を示した部
分破断側面図。
【図2】その電磁クラッチに用いる第1の軸受部の断面
図。
【図3】図2の第1の軸受部の正面図。
【図4】第1の軸受部の他の例を示した断面図。
【図5】図4の第1の軸受部の正面図。
【図6】従来の電磁クラッチの例を示した部分破断側面
図。
【符号の説明】
10 電磁クラッチ。 12 フィールドコア 14 中心孔 16 内筒部 18 外筒部 24 電磁コイル 26 ロータ軸 30 第1の軸受部 32a、32b フランジ 34 第2の軸受部 50 係合部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料で形成され、中心に貫通孔が設
    けられた内筒部と外筒部から成るフィールドコアと、該
    フィールドコアの内筒部と外筒部との間に嵌着された電
    磁コイルと、前記内筒部の中心孔内へ、非磁性材料で形
    成された軸受を介して回転可能に挿通された回転軸とを
    具備し、前記電磁コイルへの通電を制御することにより
    前記回転軸の回転を制御する電磁クラッチにおいて、 前記軸受は、前記内筒部の長さの1/2未満の長さを有
    する筒状に形成され、内筒部の一方の端部に挿入され、
    一端部には長さ方向の移動を規制するためのフランジが
    形成された第1の軸受部と、 前記内筒部の長さの1/2未満の長さを有する筒状に形
    成され、内筒部の他方の端部に挿入され、一端部には長
    さ方向の移動を規制するためのフランジが形成された第
    2の軸受部とから成ることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1の軸受部および/または第2の
    軸受部には、前記フィールドコアに対する回動を阻止す
    るための係合部が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1の軸受部および/または第2の
    軸受部は、合成樹脂で形成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 前記第1の軸受部および/または第2の
    軸受部は、含油合成樹脂で形成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の電磁クラッチ。
  5. 【請求項5】 前記第1の軸受部および/または第2の
    軸受部は、銅系オイルレスメタルで形成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の電磁クラッチ。
JP2809192U 1992-03-31 1992-03-31 電磁クラッチ Expired - Lifetime JPH0627924Y2 (ja)

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JPH0627924Y2 JPH0627924Y2 (ja) 1994-07-27

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