JPH0662546A - 小型モータの回転方向規制機構 - Google Patents

小型モータの回転方向規制機構

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JPH0662546A
JPH0662546A JP23130492A JP23130492A JPH0662546A JP H0662546 A JPH0662546 A JP H0662546A JP 23130492 A JP23130492 A JP 23130492A JP 23130492 A JP23130492 A JP 23130492A JP H0662546 A JPH0662546 A JP H0662546A
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JP
Japan
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rotor
magnetic attraction
rotation
lever
magnetic
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Pending
Application number
JP23130492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Yamanaka
肇 山中
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Nakagawa Electric Ind Co Ltd
Original Assignee
Nakagawa Electric Ind Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期に亘って安定な動作をさせることのでき
る小型モータの回転方向規制機構を提供する。 【構成】 磁石製のロータからの磁気的吸引力によって
磁気吸引部材はロータの正転或いは逆転に夫々対応して
正方向或いは逆方向に動く。その磁気吸引部材に連繋さ
せた規制レバーは、ロータが正転する場合、ロータに付
設した係合片の回動軌跡から退く。従ってロータは正転
を継続する。一方ロータが逆転する場合、規制レバーは
係合片の回動軌跡内に位置する。従ってロータは逆転が
停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型モータの回転方向規
制機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータに連動して回転する部材に回転方
向規制レバーをフリクション結合させて、該レバーが上
記部材の回転方向に応じて首を振るようにし、ロータが
正転する時には上記レバーがロータから離れてロータの
正転を許し、ロータが逆転する時には上記レバーがロー
タに係合してロータの逆転を規制するようにしたものが
ある(例えば実開昭62−2356号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の小型モータ
の回転方向規制機構では経年使用により上記フリクショ
ン結合する部分が摩耗するとフリクションが弱まって上
記レバーが上記回転部材に応動しなくなり、ロータの正
転を止めたままとなったり逆転を許したままとなったり
する問題点があった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、ロータの正転許
容及び逆転規制作用を長期にわたり確実に行なわせるこ
とができるようにした小型モータの回転方向規制機構を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における小型モータの回転方向規制機構
は、コイルからの磁束との磁気的作用によって正転又は
逆転回動する磁石製のロータを備える小型モータにおい
て、上記ロータには係合片を付設する一方、ロータによ
る磁気吸引力によってロータの正転又は逆転に対応して
夫々正方向又は逆方向に移動させる為の磁気吸引部材
と、上記係合片の回動軌跡内と回動軌跡外とに位置替自
在な規制レバーとを備え、上記磁気吸引部材と上記規制
レバーとは、前者の正方向への移動によって後者が上記
回動軌跡外に退き、前者の逆方向への移動によって後者
が上記回動軌跡内に位置する関係に連繋させたものであ
る。
【0006】
【作用】ロータが正転を開始すると、ロータによる磁気
吸引力によって磁気吸引部材が正方向に移動し、規制レ
バーが係合片の回動軌跡外に退避する。従ってロータの
正転が継続する。ロータが逆転を開始すると、上記磁気
吸引部材が逆方向に移動し、上記規制レバーが上記軌跡
内に位置する。従って規制レバーと係合片との係合によ
りロータの逆転が規制される。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において、1は小型モータを示し、例えばタイ
マモータとして用いられている同期モータである。2は
該モータにおけるステータで、夫々鋼板(例えばSPC
C)で構成された第1及び第2のステータ要素3,4か
ら構成してある。これらは夫々複数の磁極片3a, 4aを有
している。5はコイルで、樹脂製のコイルボビン6に巻
かれている。7は上板(蓋板)で、鋼板(例えばSPC
C)で構成され、前記ステータ要素3と共に小型モータ
の筐体を成している。次に10はステータ要素3に固着し
たロータ軸、11は上記ロータ軸に回動自在に装着した磁
石製のロータである。その構造は、図3に示されるよう
に合成樹脂製のボス12とその外周側に固着した環状の永
久磁石13とにより構成してある。再び図1において、14
はロータピニオンで、上記ボス12と一体に形成してあ
る。15は上記ピニオン14と噛み合う一番車で、ステータ
要素4及び上板7に対して回動自在に取付けてある。
【0008】次に17は回転方向規制機構を示す。以下該
機構17について図2、3をも参照して説明する。18はロ
ータ11に付設した係合片で、ボス12と一体に形成してあ
る。19はロータ11に添わせて設けた磁気吸引部材で、ワ
シャ21を介してロータ11における永久磁石13の端面に添
わせてある。又この磁気吸引部材は内周縁に筒状部材20
を一体に備えており、該筒状部材20をボス12の外周に位
置させることによって該磁気吸引部材19とロータ11との
同軸状態が維持されるようになっている。上記磁気吸引
部材19は上記永久磁石13による磁気吸引力が及ぶよう磁
性材料例えばSUS430のようなステンレスで形成さ
れている。非磁性材料例えば合成樹脂で形成し部分的に
磁性体を供えさせたものでも良い。又上記ワシャ21は永
久磁石13と磁気吸引部材19との摺動を防いでそれらの摩
耗を防止する為のものであり、例えば潤滑微粉末入りポ
リエステルフィルムの0.25mm厚のものが用いられてい
る。23は規制レバーで、自体に設けた軸孔24を前記一番
車15のボス部15a(図1及び図2参照)に対して遊転自
在に嵌合させてある。25は該規制レバー23における係止
部で、係合片18を係止する為の部分である。26は上記規
制レバー23の位置替範囲規制手段を示し、コイルボビン
6と一体形成の凸片27と規制レバー23に形成した切欠部
28とにより構成してある。尚該規制手段としては規制レ
バー23に凸片を付設し、ステータ要素4にその凸片の移
動範囲を規制する為の部材を付設した構造にしても良
い。次に30は磁気吸引部材19と規制レバー23との連繋手
段を示す。31は該手段における凸片で、磁気吸引部材19
の外周端から曲げ起こし状に形成してある。32は規制レ
バー23に形成した嵌合孔で、上記凸片31を嵌合させてあ
る。
【0009】次に上記構成の小型モータの動作を説明す
る。コイル5に交流電流を通電するとコイル5から発せ
られる磁束がステータ2を介してロータ11に及び、その
磁束とロータ11における永久磁石13の磁力との周知の如
き磁気的作用によってロータ11は回動を開始する。この
回動が図4に矢印A1で示す如く正転の場合、磁気吸引
部材19はロータ11の永久磁石13による磁気吸引力によっ
て矢印A2で示す正方向に動く。即ち上記磁気吸引力に
より磁気吸引部材19がワシャ21を介して永久磁石13に吸
着され、磁気吸引部材19が連れ回しされる。この動きに
より連繋手段30を介して規制レバー23は図示の如く係合
片18の回動軌跡外に退く。即ち係止部25が係合片18の回
動軌跡から外れた位置に移動する。これによりロータ11
は矢印A1方向の正転を継続する。尚この場合、磁気吸
引部材19は凸片31が嵌合孔32に嵌合している為、図4に
示される如き位置で停止した状態を保つ。上記のように
ロータ11が正転することによりその回動力はロータピニ
オン14を介して一番車15に伝えられ、更に図示外の機構
に伝えられる。
【0010】一方、上記ロータ11の回動が図5に矢印B
1で示す如く逆転の場合には、磁気吸引部材19は永久磁
石13による磁気吸引力によって矢印B2で示す如く逆方
向に移動する。この移動により連繋手段30を介して規制
レバー23は係合片18の回動軌跡内に位置する状態とな
る。即ち係止部25が係合片18の回動軌跡に入る。すると
図示のように係合片18が係止部25に当接する為、ロータ
11の矢印B1方向への逆転が停止される。この状態にお
いてコイルからロータ11に及ぶ磁束の関係によってロー
タ11に正転方向の力が加わり、ロータ11がその方向に動
き始めると前述の説明のようにしてロータ11の正転が行
われる。
【0011】次に上記ロータ11と磁気吸引部材19との間
はエアーギャップで隔たっていても良い。その場合、ロ
ータ11から磁気吸引部材19に磁気吸引力による回動力が
確実に及ぶよう磁気吸引部材19に磁気異方性をもたすと
良い。例えば磁気吸引部材19に複数の放射方向のスリッ
トを形成したり、図3に2点鎖線で示すように複数の透
孔33を形成すると良い。
【0012】次に図6は本願の異なる実施例を示すもの
で、ロータの回動を直接に筐体外に取り出すようにした
モータの例を示すものである。この例の場合、ロータ軸
10eは金属製の軸受メタル41, 42により回動自在に支え
られており、そのロータ軸10eにロータ11eが固着され
ている。又規制レバー23eは一体形成のボス43を有して
おり、該ボスがステータ要素4eに固着した軸体44に回動
自在に装着してある。なお、機能上前図のものと同一又
は均等構成と考えられる部分には、前図と同一の符号に
アルファベットのeを付して重複する説明を省略した。
【0013】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、ロー
タ11の回動開始時においてロータ11が正転し始めたとき
には、ロータ11による磁気吸引力により磁気吸引部材19
が正方向に動いて規制レバー23が係合片18の回動軌跡の
外に退く為ロータ11の正転が継続され、ロータ11が逆転
し始めたときには、同様に上記磁気吸引部材19が逆方向
に動いて上記規制レバー23が上記軌跡の内に位置する
為、規制レバー23と係合片18との係合によりロータ11の
逆転が止められる。このようにして、上記ロータ11の回
転を正転のみに限定できる効果がある。
【0014】しかも上記の如くロータ11の磁気吸引力に
より磁気吸引部材19を動かして上記規制レバー23の作動
を行なわすようにしたものだから、経年使用した場合で
も、ロータ11に磁力がある限り、換言すればモータとし
ての機能、即ちコイル5からの磁束とロータ11の磁力と
の磁気的作用によるロータ11の回動機能を利用可能であ
る限り、上記回転方向の限定作用を確実に行ない得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型モータの縦断面図。
【図2】回転方向規制機構の平面図。
【図3】回転方向規制機構の分解斜視図。
【図4】ロータが正転する場合における回転方向規制機
構の状態を示す平面図。
【図5】ロータの逆転が回転方向規制機構によって規制
された状態を示す平面図。
【図6】異なる実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
11 ロータ 18 係合片 19 磁気吸引部材 23 規制レバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルからの磁束との磁気的作用によっ
    て正転又は逆転回動する磁石製のロータを備える小型モ
    ータにおいて、上記ロータには係合片を付設する一方、
    ロータによる磁気吸引力によってロータの正転又は逆転
    に対応して夫々正方向又は逆方向に移動させる為の磁気
    吸引部材と、上記係合片の回動軌跡内と回動軌跡外とに
    位置替自在な規制レバーとを備え、上記磁気吸引部材と
    上記規制レバーとは、前者の正方向への移動によって後
    者が上記回動軌跡外に退き、前者の逆方向への移動によ
    って後者が上記回動軌跡内に位置する関係に連繋させた
    ことを特徴とする小型モータの回転方向規制機構。
JP23130492A 1992-08-06 1992-08-06 小型モータの回転方向規制機構 Pending JPH0662546A (ja)

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