JPH0579804B2 - - Google Patents

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JPH0579804B2
JPH0579804B2 JP1188531A JP18853189A JPH0579804B2 JP H0579804 B2 JPH0579804 B2 JP H0579804B2 JP 1188531 A JP1188531 A JP 1188531A JP 18853189 A JP18853189 A JP 18853189A JP H0579804 B2 JPH0579804 B2 JP H0579804B2
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engine
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Takashi Yokoi
Takatoshi Aoki
Yoshihiro Fujoshi
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、固定の支持部に固定されるシリンダ
体に設けられたシリンダ孔に、該シリンダ体との
間に作動油圧室を形成しながら前端を機関弁の後
端に当接する弁駆動ピストンが摺動可能に嵌合さ
れ、前記作動油圧室と、機関弁の開弁時期に対応
して油圧を発生する油圧発生手段との間には、シ
リンダ孔の途中に設定される油圧緩衝開始位置を
弁駆動ピストンの後端が閉弁方向に通過するのに
応じて作動油の戻り量を制限する作動油戻り量制
限機構と、前記油圧発生手段から作動油圧室への
作動油の流通のみを許容するチエツク弁とが介設
される内燃機関用機関弁の油圧駆動装置に関す
る。
(2) 従来の技術 従来、かかる装置は、たとえば特開昭61−
275516号公報等により公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところで、かかる装置は、機関弁としての吸気
弁あるいは排気弁の閉弁作動時に作動油圧室から
から油圧発生手段に戻る作動油の流量を作動油戻
り量制限機構によつて制限することにより、吸気
弁あるいは排気弁の閉弁速度を緩やかにし、着座
時の衝撃を緩和して吸気弁あるいは排気弁等の損
傷を防止するものであるが、機関弁、シリンダ体
および弁駆動ピストンには製作公差があるので、
それらの製作公差の集積により作動油戻り量制限
機構による油圧緩衝開始時期にばらつきが生じる
ことがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、機関弁、シリンダ体および弁駆動ピストン
の製作公差にかかわらず油圧緩衝開始時期を一定
に調整し得るようにした内燃機関用機関弁の油圧
駆動装置を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 本発明の第1の特徴によれば、弁駆動ピストン
の軸方向全長をL1とし、機関弁の後端がその全
閉状態でシリンダ孔内にあるときに正の符号を付
すとともにシリンダ孔外にあるときに負の符号を
付しながらシリンダ孔の前端から全閉状態の機関
弁後端までの距離をL2とし、さらにシリンダ孔
の前端から油圧緩衝開始位置までの距離をL3
したときに、(L1+L2−L3)が一定に設定され
る。
また本発明の第2の特徴によれば、上記第1の
特徴の構成に加えて、作動油戻り量制限機構は、
開口面積が一定の固定オリフイスである。
本発明の第3の特徴によれば、上記第1の特徴
の構成に加えて、シリンダ孔の途中には、油圧発
生手段に通じる環状油路を弁駆動ピストンとの間
に形成する環状凹部がその機関弁開弁方向に沿う
後縁を油圧緩衝開始位置として設けられ、作動油
戻り量制限機構は、弁駆動ピストンの後縁部に設
けられる切欠き部と前記環状凹部の後縁とで共働
して弁駆動ピストンのシリンダ孔内での閉弁方向
移動に応じて開口面積が小となるべく構成される
可変オリフイスと、シリンダ孔内での弁駆動ピス
トンの移動にかかわらず開口面積が一定となるべ
く弁駆動ピストンに設けられる固定オリフイスと
から成る。
本発明の第4の特徴によれば、上記第3の特徴
の構成に加うるに、全閉状態の機関弁の後端から
切欠き部の前縁までの距離をL4としたときに、
(L4+L2−L3)が一定に設定される。
さらに本発明の第5の特徴によれば、支持部お
よびシリンダ体間、ならびに弁駆動ピストンおよ
び機関弁間の少なくともいずれか一方にシムが介
設される。
(2) 作用 上記第1の特徴の構成によれば、機関弁が全閉
状態にあるときの弁駆動ピストンの後端および油
圧緩衝開始位置間の距離が一定となり、したがつ
て作動油戻り量制限機構による油圧緩衝開始時期
が一定に維持される。
また上記第2の特徴の構成によると、固定オリ
フイスによる作動油戻り量制限作用の開始時期が
一定となる。
上記第3の特徴の構成によれば、機関弁の閉弁
時に弁駆動ピストンが環状凹部の後縁を通過して
から可変オリフイスによる作動油の戻り量制限作
用が開始され、次いで固定オリフイスによる作動
油の戻り量制限作用が行なわれるが、可変オリフ
イスによる作動油戻り量制限作用の開始時期が一
定となる。
上記第4の特徴の構成によれば、固定オリフイ
スによる作動油戻り量制限作用の開始時期が一定
となる。
さらに上記第5の特徴の構成によれば、シムの
厚みを調整することにより寸法調整が容易とな
る。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明
する。
先ず本発明の第1実施例について第1図ないし
第5図を参照しながら説明するが、第1図におい
て、内燃機関のシリンダヘツドHには、機関本体
を共働して構成するシリンダブロツク(図示せ
ず)との間に形成される燃焼室1の天井面に開口
する吸気弁口2が吸気ポート3に連通して穿設さ
れており、該吸気弁口2に固設されたリング状弁
座部材4に着座可能な機関弁としての吸気弁5
が、シリンダヘツドHに設けられたガイド筒6に
より吸気弁口2を開閉すべく上下移動自在に案内
される。しかも吸気弁5の上端部に設けられた鍔
部5aとシリンダヘツドHとの間には、弁ばね7
が縮設されており、この弁ばね7のばね力により
吸気弁5は上方すなわち閉弁方向に向けてばね付
勢されている。
一方、シリンダヘツドHの上方には、図示しな
いクランク軸により回転駆動されるカムシヤフト
8が配設されており、このカムシヤフト8に設け
られたカム9を含む油圧発生手段10が、カム9
のプロフイルに応じて吸気弁5を開閉駆動するた
めの油圧を発生すべく吸気弁5の上方に配設され
る。
第2図において、油圧発生手段10は、前記カ
ム9と、吸気弁5の上方位置で固定の支持部11
に固定されるシリンダ体12と、前記カム9に摺
接するとともに支持部11の上部に摺動可能に嵌
合されるリフタ14と、該リフタ14に上端を当
接させてシリンダ体12の上部に摺動可能に嵌合
されるカル従動ピストン15とを備える。しかも
支持部11は、シリンダヘツドHに固設されるも
のである。
吸気弁5の上方で支持部11には、上方から順
に、第1孔部18、第1孔部18よりも小径であ
つて段部19を介して第1孔部18の下端に連な
る第2孔部20、ならびに第2孔部20よりも大
径であつて段部21を介して第2孔部20の下端
に連なる第3孔部22が吸気弁5と同軸に上下に
延びて穿設される。
シリンダ体12は、第2孔部20に挿通し得る
程度の小径部12aと、第3孔部22に嵌合し得
る程度の大径部12bとを上方に臨む段部12c
を介して同軸に連設して基本的に円筒状に形成さ
れる。該シリンダ体12の大径部12bは、その
段部12cと、前記段部21との間にシム27を
介在せしめながら小径部12aを第2孔部20に
挿通するようにして第3孔部22に嵌合される。
しかも小径部12aの第2孔部20よりも上方に
突出した部分には雄ねじ29が刻設されており、
この雄ねじ29に螺合するナツト30を段部19
に当接するまで締付けることによりシリンダ体1
2が支持部11に固定される。またシリンダ体1
2における大径部12bの外面には第3孔部22
の内面との間のシールを果たすべく環状のシール
部材31が嵌着される。
シリンダ体12の中間部には、該シリンダ体1
2内を下部シリンダ孔33と上部シリンダ孔34
とに仕切る仕切壁32が設けられており、カム従
動ピストン15は、該仕切壁32との間に油圧発
生室40を画成して上部シリンダ孔34に摺動可
能に嵌合される。また吸気弁5の上端すなわち開
弁方向25に沿う後端に当接する弁駆動ピストン
13が前記仕切壁32との間に作動油圧室39を
画成して下部シリンダ孔33に摺動可能に嵌合さ
れる。
シリンダ体12における下部シリンダ孔33の
途中には、弁駆動ピストン13の外面との間に環
状油路35を形成する環状凹部36が設けられ
る。またシリンダ体12には、第3孔部22の内
面と共働して油路37を形成するための加工が施
され、この油路37は環状油路35および油圧発
生室40間を連通する。
弁駆動ピストン13には、油圧発生室40から
作動油圧室39への作動油の流通のみを許容する
チエツク弁41が設けられる。このチエツク弁4
1は、環状油路35すなわち油圧発生室40に常
時連通しながら作動油圧室39に臨んで開口して
弁駆動ピストン13に穿設される弁孔42と、該
弁孔42を作動油圧室39側から閉塞可能な球状
の弁体43と、該弁体43を開閉動可能に保持す
べく弁駆動ピストン13に固定される帽状リテー
ナ44とを備える。弁孔42の作動油圧室39へ
の開口端には弁体43を着座可能な弁座45が弁
体43に対応して半球状に形成される。またリテ
ーナ44には該リテーナ44内と作動油圧室39
とを連通する複数の連通孔46が設される。
かかるチエツク弁41では、作動油圧室39す
わちリテーナ44内の油圧により弁体43を下方
に押下げる力が弁孔42内の油圧により弁体43
を上方に押上げる力を上回つたときに弁体43が
弁座45に着座して閉弁する。
カム従動ピストン15は、閉塞端を下方にした
有底円筒状に形成されており、このカム従動ピス
トン15の上部開口端はリフタ14に当接し得る
閉塞部材47で閉塞される。またリフタ14は、
その閉塞端外面をカム9に摺接させるようにして
有底円筒状に形成されており、第1孔部18に摺
動可能に嵌合される。しかもリフタ14の閉塞端
内面中央部には、前記カム従動ピストン15の閉
塞部材47に当接する当接突起14aが突設され
る。
カム従動ピストン15と閉塞部材47との間に
は、貯留室48が形成されており、閉塞部材47
には、貯留室48に貯留された作動油をカム9と
の摺接部に導く透孔49が穿設される。またカム
従動ピストン15の下部閉塞端には油圧発生室4
0に通じ得る油孔50が穿設され、該油孔50に
は、貯留室48から油圧発生室40側への作動油
の流のみを許容するチエツク弁51が配設され
る。
油圧発生手段10の油圧発生室40と作動油圧
室39との間には、弁駆動ピストン13の閉弁方
向作動時(上昇作動時)に下部シリンダ孔33の
途中に設定される油圧緩衝開始位置Pとしての環
状凹部36の後縁を弁駆動ピストン13の後端
(上端)が通過するのに応じて油圧発生室40へ
の作動油の戻り量制限機能を発揮する作動油戻り
量制限機構52が介設される。
第3図を伴せて参照して、前記作動油戻り量制
限機構52は、弁駆動ピストン13の下部シリン
ダ孔33内での閉弁方向移動に応じて開口面積が
小となるべく構成される可変オリフイス53と、
下部シリンダ孔33内での弁駆動ピストン13の
移動にかかわらず開口面積が一定である固定オリ
フイス54とから成る。
弁駆動ピストン13の後縁部すなわち上端部に
は薄肉部13aが設けられており、この薄肉部1
3aには、シリンダ体12における環状凹部36
と共働して可変オリフイス53を構成する切欠き
部55が設けられるとともに、固定オリフイス5
4が設けられる。しかも可変オリフイス53は、
吸気弁5の着座直前に開口面積が0となるよう
に、すなわち吸気弁5が着座したときには環状凹
部36の上端縁が固定オリフイス54と切欠き部
55との間に位置するように設定される。
このような作動油戻り量制限機構52の構成に
よると、第4図の実線で示すように、吸気弁5の
閉弁時に点Aから範囲Bで示す部分では作動油圧
室39の作動油が可変オリフイス53および固定
オリフイス54により制限されながらリークし、
その作動油リークに応じて吸気弁5が閉弁作動す
るが、吸気弁5の着座直前であるC点では可変オ
リフイス53の開口面積は0となり、その後の範
囲Dで示す部分では固定オリフイス54の絞り作
用のみにより作動油のリーク量が制限されるの
で、範囲Dでは弁リフトの傾きがC点での傾きの
ままとなる。
而して、作動油戻り量制限機構52の作用によ
る油圧緩衝開始時期を定めるために、第5図で示
すように、弁駆動ピストン13の軸方向全長を
L1とし、吸気弁5の後端がその全閉状態で下部
シリンダ孔33内にあるときに正の符号を付すと
ともに下部シリンダ孔33外にあるときに負の符
号を付しながら下部シリンダ孔の前端から全閉状
態の吸気弁5の後端までの距離をL2とし、下部
シリンダ孔33の前端から油圧緩衝開始位置Pす
なわち環状凹部36の後縁までの距離をL3とし、
さらに全閉状態の吸気弁5の後端から切欠き部5
5の前縁までの距離をL4としたときに、(L1+L2
−L3)および(L4+L2−L3)が一定となるよう
に、シム27の厚さが調整される。
すなわちシム27の厚さにより、下部シリンダ
孔33の前端位置および環状凹部36の後縁位置
(油圧緩衝位置P)を軸方向に調整することが可
能であり、これにより前記(L1+L2−L3)およ
び(L4+L2−L3)が一定とされる。
次にこの実施例の作用について説明すると、吸
気弁5の全閉状態では、油圧発生手段10は第2
図示の状態にあり、この第2図の状態からカムシ
ヤフト8の回転に応じてカム9によりリフタ14
が押下げられる。それによりカム従動ピストン1
5が下方に押圧駆動され、油圧発生室40の容積
が収縮せしめられ、油圧発生室40内の作動油は
油路37を経て環状油路35に導かれ、さらに固
定オリフイス54を経て作動油圧室39に導入さ
れる。このとき、チエツク弁41の弁体43に
は、作動油圧室39の油圧による下向の力と、弁
孔42に導入された油圧による上向きの力とが作
用しており、前記上向きの力が下向きの力よりも
大きくなつたときに弁体43が弁座45から離反
し、作動油が作動油圧室39に導入される。した
がつて作動油圧室39の油圧が大となり、弁駆動
ピストン13が下方に押下げられる。この弁駆動
ピストン13の下方への摺動途中で環状油路35
は作動油圧室39に直接連通し、作動油圧室39
への油の流入量がさらに大となり、弁駆動ピスト
ン13はさらに押下げられる。これにより吸気弁
5が弁ばね7のばね力に抗して開弁駆動される。
吸気弁5が全開状態になつた後に、カム9によ
るリフタ14への押圧力が解除されると、吸気弁
5は弁ばね7のばね力により上方すなわち閉弁方
向に駆動される。この吸気弁5の閉弁作動により
弁駆動ピストン13も上方に押上げられ、作動油
圧室39の作動油は環状油路35および油路37
を経て油圧発生室40に戻されるが、その閉弁作
動途中で環状凹部36および作動油圧室39間の
直接の連通状態が解除され、作動油圧室39およ
び環状油路35すなわち油圧発生室40間にチエ
ツク弁41および作動油戻り量制限機構52が介
在するようになつてからは、作動油圧室39から
油圧発生室40への作動油の戻り量が制限され
る。すなわちチエツク弁41では、弁体43にか
かる下向きの力が上向きの力よりも大きくなり、
弁体43は弁座45に着座するので、作動油圧室
39および油圧発生室40間は作動油戻り量制限
機構52を介して連通することになり、この作動
油戻り量制限機構52による絞り作用により作動
油圧室39から油圧発生室40への作動油の戻り
量が制限される。このため、吸気弁5の上方への
移動速度すなわち閉弁速度が閉弁作動途中から緩
められ、吸気弁5は弁座部材4に緩やかに着座す
ることになる。したがつて着座時の衝撃が緩和さ
れ、吸気弁5および弁座部材4等の損傷を極力防
止することができる。
しかも(L1+L2−L3)は、吸気弁5が全閉状
態にあるときの弁駆動ピストン13の後端と環状
凹部36の後縁との間の距離L5に等しく、該距
離L5が一定であることにより、作動油戻り量制
限機構52による油圧緩衝開始位置(第4図の点
A)が一定に定まる。また(L4+L2−L3)は、
吸気弁5が全閉状態にあるときの弁駆動ピストン
13の後端部における切欠き部55と環状凹部3
6の後縁との間の距離L6に等しく、この距離L6
が一定となることにより、固定オリフイス54に
よる絞り機能開始位置(第4図の点C)が一定に
定まる。したがつて、吸気弁5、シリンダ体12
および弁駆動ピストン13にそれぞれ製作公差が
あつたとしても、作動油戻り量制限機構52によ
る油圧緩衝開始時期にばらつきが生じることはな
い。
第6図は上記第1実施例の変形例を示すもので
あり、弁駆動ピストン13および吸気弁5間にシ
ムとしてのキヤツプ56が介設される。すなわち
弁駆動ピストン13の前端に当接するキヤツプ5
6が吸気弁5の後端に嵌合され、上述のシム27
が省略される。
而してキヤツプ56の厚みを調整することによ
り、(L1+L2−L3)および(L4+L2−L3)を、吸
気弁5、シリンダ体12および弁駆動ピストン1
3の製作公差にかかわらず一定にすることがで
き、したがつて作動油戻り量制限機構52による
油圧緩衝開始時期を一定に維持することができ
る。
さらに予め長く形成しておいた弁駆動ピストン
13の長さを調整することにより、(L1+L2
L3)および(L4+L2−L3)を一定に調整するこ
とも可能である。
第7図および第8図は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
油圧発生手段10の油圧発生室40および作動
油圧室39を隔てる仕切壁32には、油圧発生室
40および作動油圧室39間を連通する作動油戻
り量制限機構としての固定オリフイス57が穿設
され、弁駆動ピストン13にはチエツク弁41が
設けられる。
また弁駆動ピストン13の軸方向全長をL1
し、吸気弁5の後端がその全閉状態で下部シリン
ダ孔33内にあるろきに正の符号を付すとともに
下部シリンダ孔33外にあるときに負の符号を付
しながら下部シリンダ孔33の前端から全閉状態
の吸気弁5の後端までの距離をL2とし、下部シ
リンダ孔33の前端から油圧緩衝開始位置Pすな
わち環状凹部36の後縁までの距離をL3とした
ときに、(L1+L2−L3)が一定となるように、シ
ム27の厚さが調整される。
この第2実施例によれば、第8図の実線で示す
ように、吸気弁5の閉弁時に点Eから作動油圧室
39の作動油が固定オリフイス57により制限さ
れながらリークし、その作動油リークに応じて吸
気弁5が閉弁作動するが、(L1+L2−L3)が一定
となるようにシム27の厚さが調整されるので、
吸気弁5が全閉状態にあるときの弁駆動ピストン
13の後端と環状凹部36の後縁との間距離L5
が一定となり、固定オリフイス57による油圧緩
衝開始時期(第8図の点E)が一定に定まる。し
たがつて、吸気弁5、シリンダ体12および弁駆
動ピストン13にそれぞれ製作公差があつたとし
ても、固定オリフイス57による油圧緩衝開始時
期にばらつきが生じることはない。
以上の実施例では、吸気弁5の動弁装置につい
て説明したが、本発明は、排気弁の動弁装置につ
いても同様に実施可能である。また油圧発生手段
としては、上記各実施例のようにカムにより油圧
を発生するものだけでなく、油圧ポンプ等の油圧
発生源からの油圧を制御弁で制御して作動油圧室
に供給するようにしたものであつてもよい。
C 発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、弁
駆動ピストンの軸方向全長をL1とし、機関弁の
後端がその全閉状態でシリンダ孔内にあるときに
正の符号を付すとともにシリンダ孔外にあるとき
に負の符号を付しながらシリンダ孔の前端から全
閉状態の機関弁後端までの距離をL2とし、さら
にシリンダ孔の前端から油圧緩衝開始位置までの
距離をL3としたときに、(L1+L2−L3)が一定に
設定されるので、機関弁が全閉状態にあるときの
弁駆動ピストンの後端および油圧緩衝開始位置間
の距離が一定となり、したがつて作動油戻り量制
限機構による油圧緩衝開始時期が一定に維持され
る。
また本発明の第2の特徴によれば、作動油戻り
量制限機構は、開口面積が一定の固定オリフイス
であるので、固定オリフイスによる作動油戻り量
制限作用の開始時期が一定となる。
本発明の第3の特徴によれば、シリンダ孔の途
中には、油圧発生手段に通じる環状油路を弁駆動
ピストンとの間に形成する環状凹部がその機関弁
開弁方向に沿う後縁を油圧緩衝開始位置として設
けられ、作動油戻り量制限機構は、弁駆動ピスト
ンの後縁部に設けられる切欠き部と前記環状凹部
の後縁とで共働して弁駆動ピストンのシリンダ孔
内での閉弁方向移動に応じて開口面積が小となる
べく構成される可変オリフイスと、シリンダ孔内
での弁駆動ピストンの移動にかかわらず開口面積
が一定となるべく弁駆動ピストンに設けられる固
定オリフイスとから成るので、可変オリフイスお
よび固定オリフイスによる作動油戻り量制限作用
の開始時期が一定となる。
本発明の第4の特徴によれば、全閉状態の機関
弁の後端から切欠き部の前縁までの距離をL4
したときに、(L4+L2−L3)が一定に設定される
ので、固定オリフイスによる作動油戻り量制限作
用の開始時期が一定となる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、支持部お
よびシリンダ体間、ならびに弁駆動ピストンおよ
び機関弁間の少なくともいずれか一方にシムが介
設されるので、シムの厚みを調整することによ
り、寸法調整を極めて容易に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例を示
すものであり、第1図は全体縦断側面図、第2図
は第1図の要部拡大縦断面図、第3図は弁駆動ピ
ストンの拡大斜視図、第4図は弁リフト特性線
図、第5図は寸法関係を示すための第2図要部の
拡大断面図、第6図は第1実施例の変形例を示す
もので第2図に対応した縦断面図、7図および第
8図は本発明の第2実施例を示すものであり、第
7図は第2図に対応した縦断面図、第8図は弁リ
フト特性線図である。 5……機関弁としての吸気弁、10……油圧発
生手段、11……支持部、12……シリンダ体、
13……弁駆動ピストン、27……シム、33…
…シリンダ孔としての下部シリンダ孔、35……
環状油路、36……環状凹部、39……作動油圧
室、41……チエツク弁、52……作動油戻り量
制限機構、53……可変オリフイス、54……固
定オリフイス、55……切欠き部、56……シム
としてのキヤツプ、57……作動油戻り量制限機
構としての固定オリフイス、L1……弁駆動ピス
トンの軸方向全長、L2……シリンダ孔の前端か
ら全閉状態の機関弁後端までの距離、L3……シ
リンダ孔の前端から油圧緩衝開始位置までの距
離、L4……全閉状態の機関弁の後端から切欠部
の前縁までの距離、P……油圧緩衝開始位置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定の支持部に固定されるシリンダ体に設け
    られたシリンダ孔に、該シリンダ体との間に作動
    油圧室を形成しながら前端を機関弁の後端に当接
    する弁駆動ピストンが摺動可能に嵌合され、前記
    作動油圧室と、機関弁の開弁時期に対応して油圧
    を発生する油圧発生手段との間には、シリンダ孔
    の途中に設定される油圧緩衝開始位置を弁駆動ピ
    ストンの後端が閉弁方向に通過するのに応じて作
    動油の戻り量を制限する作動油戻り量制限機構
    と、前記油圧発生手段から作動油圧室への作動油
    の流通のみを許容するチエツク弁とが介設される
    内燃機関用機関弁の油圧駆動装置において、弁駆
    動ピストンの軸方向全長をL1とし、機関弁の後
    端がその全閉状態でシリンダ孔内にあるときに正
    の符号を付すとともにシリンダ孔外にあるときに
    負の符号を付しながらシリンダ孔の前端から全閉
    状態の機関弁後端までの距離をL2とし、シリン
    ダ孔の前端から油圧緩衝開始位置までの距離を
    L3としたときに、(L1+L2−L3)が一定に設定さ
    れることを特徴とする内燃機関用機関弁の油圧駆
    動装置。 2 作動油戻り量制限機構は、開口面積が一定の
    固定オリフイスであることを特徴とする第1項記
    載の内燃機関用機関弁の油圧駆動装置。 3 シリンダ孔の途中には、油圧発生手段に通じ
    る環状油路を弁駆動ピストンとの間に形成する環
    状凹部がその機関弁開弁方向に沿う後縁を油圧緩
    衝開始位置として設けられ、作動油戻り量制限機
    構は、弁駆動ピストンの後縁部に設けられる切欠
    き部と前記環状凹部の後縁とで共働して弁駆動ピ
    ストンのシリンダ孔内での閉弁方向移動に応じて
    開口面積が小となるべく構成される可変オリフイ
    スと、シリンダ孔内での弁駆動ピストンの移動に
    かかわらず開口面積が一定となるべく弁駆動ピス
    トンに設けられる固定オリフイスとから成ること
    を特徴とする第1項記載の内燃機関用機関弁の油
    圧駆動装置。 4 全閉状態の機関弁の後端から切欠き部の前縁
    までの距離をL4としたときに、(L4+L2−L3)が
    一定に設定されることを特徴とする第3項記載の
    内燃機関用機関弁の油圧駆動装置。 5 支持部およびシリンダ体間、ならびに弁駆動
    ピストンおよび機関弁間の少なくともいずれか一
    方にシムが介設されることを特徴とする第1項、
    第2項、第3項または第4項記載の内燃機関用機
    関弁の油圧駆動装置。
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