JP2900192B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
内燃機関の動弁装置Info
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- JP2900192B2 JP2900192B2 JP2405051A JP40505190A JP2900192B2 JP 2900192 B2 JP2900192 B2 JP 2900192B2 JP 2405051 A JP2405051 A JP 2405051A JP 40505190 A JP40505190 A JP 40505190A JP 2900192 B2 JP2900192 B2 JP 2900192B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉弁方向にばね付勢さ
れた機関弁に一端が連動、連結される弁駆動ピストンが
シリンダ体に摺動可能に嵌合され、シリンダ体および弁
駆動ピストン間に画成されるダンパ室と、機関弁の開弁
時期に対応して油圧を発生する油圧発生手段との間に
は、該油圧発生手段からダンパ室への作動油の流通のみ
を許容するチェック弁が介設されるとともに、シリンダ
体内での弁駆動ピストンの閉弁方向移動に応じて開口面
積が小となるべく形成されてダンパ室から前記油圧発生
手段への作動油の戻りを制限する可変オリフィスが介設
される内燃機関の動弁装置に関する。
れた機関弁に一端が連動、連結される弁駆動ピストンが
シリンダ体に摺動可能に嵌合され、シリンダ体および弁
駆動ピストン間に画成されるダンパ室と、機関弁の開弁
時期に対応して油圧を発生する油圧発生手段との間に
は、該油圧発生手段からダンパ室への作動油の流通のみ
を許容するチェック弁が介設されるとともに、シリンダ
体内での弁駆動ピストンの閉弁方向移動に応じて開口面
積が小となるべく形成されてダンパ室から前記油圧発生
手段への作動油の戻りを制限する可変オリフィスが介設
される内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、特開平1−253
515号公報により既に知られており、弁駆動ピストン
の閉弁作動時にダンパ室から油圧発生手段側への作動油
の戻りを漸次絞るようにして、機関弁着座時の衝撃を緩
和するとともにダンパ室の一時的油圧増大に伴う衝撃音
の発生を抑えるようにしている。
515号公報により既に知られており、弁駆動ピストン
の閉弁作動時にダンパ室から油圧発生手段側への作動油
の戻りを漸次絞るようにして、機関弁着座時の衝撃を緩
和するとともにダンパ室の一時的油圧増大に伴う衝撃音
の発生を抑えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置で、弁
駆動ピストンにはダンパ室に臨んで円形凹部が設けら
れ、可変オリフィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ
体内面に設けられる油路と、前記円形凹部の側壁に設け
られる切欠きとで構成されている。
駆動ピストンにはダンパ室に臨んで円形凹部が設けら
れ、可変オリフィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ
体内面に設けられる油路と、前記円形凹部の側壁に設け
られる切欠きとで構成されている。
【0004】ところで、機関弁閉弁作動時のダンパ室の
一時的油圧増大を回避するためには、可変オリフィスに
よる緩衝作用を極力緩やかにする必要があり、そのため
には、弁駆動ピストンの軸方向に沿う切欠きの長さを極
力大きく設定する必要がある。ところが、弁駆動ピスト
ンの軸方向に沿う切欠きの長さを大きく設定すると、円
形凹部が設けられている部分で弁駆動ピストンの剛性が
低下し、弁駆動ピストン製作時の外面仕上げ加工の際
に、円形凹部に対応する部分で弁駆動ピストンの外面に
刃具や砥石によって圧力が加わることにより、円形凹部
に対応する部分で弁駆動ピストンに歪みが生じ、弁駆動
ピストン外面の真円度を確保できなくなるおそれがあ
る。
一時的油圧増大を回避するためには、可変オリフィスに
よる緩衝作用を極力緩やかにする必要があり、そのため
には、弁駆動ピストンの軸方向に沿う切欠きの長さを極
力大きく設定する必要がある。ところが、弁駆動ピスト
ンの軸方向に沿う切欠きの長さを大きく設定すると、円
形凹部が設けられている部分で弁駆動ピストンの剛性が
低下し、弁駆動ピストン製作時の外面仕上げ加工の際
に、円形凹部に対応する部分で弁駆動ピストンの外面に
刃具や砥石によって圧力が加わることにより、円形凹部
に対応する部分で弁駆動ピストンに歪みが生じ、弁駆動
ピストン外面の真円度を確保できなくなるおそれがあ
る。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、弁駆動ピストンの剛性を充分に確保し得るよ
うにし、しかも作動油絞り量の設定自由度を増大させた
内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
のであり、弁駆動ピストンの剛性を充分に確保し得るよ
うにし、しかも作動油絞り量の設定自由度を増大させた
内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴によれば、弁駆動ピストンには
ダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリフィス
は、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開口する
油路と、円形凹部の開口端部に設けられる少なくとも1
つの切欠きと、円形凹部の側壁に設けられる少なくとも
1つの孔とから構成される。
に、本発明の第1の特徴によれば、弁駆動ピストンには
ダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリフィス
は、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開口する
油路と、円形凹部の開口端部に設けられる少なくとも1
つの切欠きと、円形凹部の側壁に設けられる少なくとも
1つの孔とから構成される。
【0007】また本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴の構成に加えて、前記切欠きおよび孔は、弁駆
動ピストンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの
軸線方向に沿って一部が相互にラップするようにして配
設される。
1の特徴の構成に加えて、前記切欠きおよび孔は、弁駆
動ピストンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの
軸線方向に沿って一部が相互にラップするようにして配
設される。
【0008】本発明の第3の特徴によれば、上記第1ま
たは第2の特徴の構成に加えて、円形凹部の側壁は、孔
が設けられる部分を薄肉にして形成される。
たは第2の特徴の構成に加えて、円形凹部の側壁は、孔
が設けられる部分を薄肉にして形成される。
【0009】本発明の第4の特徴によれば、弁駆動ピス
トンにはダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリ
フィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開
口する油路と、円形凹部の側壁に穿設される複数の孔と
により構成される。
トンにはダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリ
フィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開
口する油路と、円形凹部の側壁に穿設される複数の孔と
により構成される。
【0010】さらに本発明の第5の特徴によれば、上記
第4の特徴の構成に加えて、前記各孔は、弁駆動ピスト
ンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの軸線方向
に沿って一部が相互にラップするようにして配設され
る。
第4の特徴の構成に加えて、前記各孔は、弁駆動ピスト
ンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの軸線方向
に沿って一部が相互にラップするようにして配設され
る。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
明する。
【0012】図1ないし図7は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は全体縦断側面図、図2は図1の要
部拡大縦断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は弁駆
動ピストンの斜視図、図5は弁駆動ピストンの円形凹部
を周方向に展開した図、図6は弁リフト特性線図、図7
は弁リフト量とオリフィス開口面積との関係を示すグラ
フである。
すものであり、図1は全体縦断側面図、図2は図1の要
部拡大縦断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は弁駆
動ピストンの斜視図、図5は弁駆動ピストンの円形凹部
を周方向に展開した図、図6は弁リフト特性線図、図7
は弁リフト量とオリフィス開口面積との関係を示すグラ
フである。
【0013】先ず図1において、内燃機関のシリンダヘ
ッドHには、図示しないシリンダブロックとの間に形成
される燃焼室1の天井面に開口する吸気弁口2が吸気ポ
ート3に連通して穿設されており、該吸気弁口2に固設
されたリング状弁座部材4に着座可能な機関弁としての
吸気弁5が、吸気弁口2を開閉すべくシリンダヘッドH
により上下移動自在に案内される。しかも吸気弁5の上
端部に設けられた鍔部6とシリンダヘッドHとの間に
は、弁ばね7が縮設されており、この弁ばね7のばね力
により吸気弁5は上方すなわち閉弁方向に向けてばね付
勢されている。
ッドHには、図示しないシリンダブロックとの間に形成
される燃焼室1の天井面に開口する吸気弁口2が吸気ポ
ート3に連通して穿設されており、該吸気弁口2に固設
されたリング状弁座部材4に着座可能な機関弁としての
吸気弁5が、吸気弁口2を開閉すべくシリンダヘッドH
により上下移動自在に案内される。しかも吸気弁5の上
端部に設けられた鍔部6とシリンダヘッドHとの間に
は、弁ばね7が縮設されており、この弁ばね7のばね力
により吸気弁5は上方すなわち閉弁方向に向けてばね付
勢されている。
【0014】一方、シリンダヘッドHの上方には、図示
しないクランク軸により回転駆動されるカムシャフト8
が配設されており、このカムシャフト8に設けられたカ
ム9を含む油圧発生手段10が、カム9のプロフィルに
応じて吸気弁1を開閉駆動するための油圧を発生すべく
吸気弁5の上方に配設される。
しないクランク軸により回転駆動されるカムシャフト8
が配設されており、このカムシャフト8に設けられたカ
ム9を含む油圧発生手段10が、カム9のプロフィルに
応じて吸気弁1を開閉駆動するための油圧を発生すべく
吸気弁5の上方に配設される。
【0015】図2において、油圧発生手段10は、前記
カム9と、吸気弁5の上方位置で吸気弁5の作動軸線と
同軸にして支持部11に固設されるシリンダ体12と、
前記カム9に摺接するとともに支持部11の上部に摺動
可能に嵌合されるリフタ14と、該リフタ14に上端を
当接させてシリンダ体12の上部に摺動可能に嵌合され
るカム従動ピストン15とを備える。しかも支持部11
は、シリンダヘッドHに固設される。
カム9と、吸気弁5の上方位置で吸気弁5の作動軸線と
同軸にして支持部11に固設されるシリンダ体12と、
前記カム9に摺接するとともに支持部11の上部に摺動
可能に嵌合されるリフタ14と、該リフタ14に上端を
当接させてシリンダ体12の上部に摺動可能に嵌合され
るカム従動ピストン15とを備える。しかも支持部11
は、シリンダヘッドHに固設される。
【0016】吸気弁5の上方で支持部11には、上方か
ら順に、第1孔部18、第1孔部18よりも小径であっ
て段部19を介して第1孔部18の下端に連なる第2孔
部20、ならびに第2孔部20よりも大径であって段部
21を介して第2孔部20の下端に連なる第3孔部22
が吸気弁5と同軸に上下に延びて穿設される。
ら順に、第1孔部18、第1孔部18よりも小径であっ
て段部19を介して第1孔部18の下端に連なる第2孔
部20、ならびに第2孔部20よりも大径であって段部
21を介して第2孔部20の下端に連なる第3孔部22
が吸気弁5と同軸に上下に延びて穿設される。
【0017】シリンダ体12は、第2孔部20に挿通し
得る程度の小径部12aと、第3孔部22に嵌合し得る
程度の大径部12bとを上方に臨む段部12cを介して
同軸に連設して基本的に円筒状に形成される。該シリン
ダ体12の大径部12bは、その段部12cと、前記段
部21との間にシム27を介在せしめながら小径部12
aを第2孔部20に挿通するようにして第3孔部22に
嵌合される。しかも小径部12aの第2孔部20よりも
上方に突出した部分には雄ねじ29が刻設されており、
この雄ねじ29に螺合するナット30を段部19に当接
するまで締付けることによりシリンダ体12が支持部1
1に固定される。またシリンダ体12における大径部1
2bの外面には第3孔部22の内面との間のシールを果
たすべく環状のシール部材31が嵌着される。
得る程度の小径部12aと、第3孔部22に嵌合し得る
程度の大径部12bとを上方に臨む段部12cを介して
同軸に連設して基本的に円筒状に形成される。該シリン
ダ体12の大径部12bは、その段部12cと、前記段
部21との間にシム27を介在せしめながら小径部12
aを第2孔部20に挿通するようにして第3孔部22に
嵌合される。しかも小径部12aの第2孔部20よりも
上方に突出した部分には雄ねじ29が刻設されており、
この雄ねじ29に螺合するナット30を段部19に当接
するまで締付けることによりシリンダ体12が支持部1
1に固定される。またシリンダ体12における大径部1
2bの外面には第3孔部22の内面との間のシールを果
たすべく環状のシール部材31が嵌着される。
【0018】シリンダ体12の中間部には、該シリンダ
体12内を下部シリンダ孔部33と上部シリンダ孔部3
4とに仕切る仕切壁32が設けられており、カム従動ピ
ストン15は、該仕切壁32との間に作動油室40を画
成して上部シリンダ孔部34に摺動可能に嵌合される。
また吸気弁5の上端に当接する弁駆動ピストン13が前
記仕切壁32との間にダンパ室39を画成して下部シリ
ンダ孔部33に摺動可能に嵌合される。
体12内を下部シリンダ孔部33と上部シリンダ孔部3
4とに仕切る仕切壁32が設けられており、カム従動ピ
ストン15は、該仕切壁32との間に作動油室40を画
成して上部シリンダ孔部34に摺動可能に嵌合される。
また吸気弁5の上端に当接する弁駆動ピストン13が前
記仕切壁32との間にダンパ室39を画成して下部シリ
ンダ孔部33に摺動可能に嵌合される。
【0019】図3を併せて参照して、作動油室40およ
びダンパ室39間には、作動油室40からダンパ室39
への作動油の流通のみを許容するチェック弁41が介設
される。該チェック弁41は、作動油室40およびダン
パ室39間にわたって仕切壁32に穿設される弁孔42
と、該弁孔42をダンパ室39側から閉塞可能な球状の
弁体43と、該弁体43を開閉作動可能に保持すべく仕
切壁32のダンパ室39側に固定される帽状リテーナ4
4とを備える。弁孔42のダンパ室39への開口端には
弁体43を着座可能な弁座45が弁体43に対応して半
球状に形成される。またリテーナ44はシリンダ体12
の下部シリンダ孔部33に嵌着される止め輪46と仕切
壁32との間に挟持されるものであり、このリテーナ4
4には該リテーナ44内とダンパ室39とを連通する複
数の連通孔47が穿設される。
びダンパ室39間には、作動油室40からダンパ室39
への作動油の流通のみを許容するチェック弁41が介設
される。該チェック弁41は、作動油室40およびダン
パ室39間にわたって仕切壁32に穿設される弁孔42
と、該弁孔42をダンパ室39側から閉塞可能な球状の
弁体43と、該弁体43を開閉作動可能に保持すべく仕
切壁32のダンパ室39側に固定される帽状リテーナ4
4とを備える。弁孔42のダンパ室39への開口端には
弁体43を着座可能な弁座45が弁体43に対応して半
球状に形成される。またリテーナ44はシリンダ体12
の下部シリンダ孔部33に嵌着される止め輪46と仕切
壁32との間に挟持されるものであり、このリテーナ4
4には該リテーナ44内とダンパ室39とを連通する複
数の連通孔47が穿設される。
【0020】かかるチェック弁41では、ダンパ室39
すなわちリテーナ44内の油圧により弁体43を上方に
押上げる力が弁孔42内の油圧により弁体43を下方に
押下げる力を上回ったときに弁体43が弁座45に着座
して閉弁する。
すなわちリテーナ44内の油圧により弁体43を上方に
押上げる力が弁孔42内の油圧により弁体43を下方に
押下げる力を上回ったときに弁体43が弁座45に着座
して閉弁する。
【0021】また作動油室40およびダンパ室39間に
は、吸気弁5の閉弁作動時すなわちダンパ室39の容積
を縮小する方向への弁駆動ピストン13の作動時にダン
パ室39から作動油室40側への作動油の流通量を絞る
可変オリフィス48および固定オリフィス60が介設さ
れる。而して可変オリフィス48は、油圧発生手段10
に通じるとともに下部シリンダ孔部33に開口してシリ
ンダ体12に設けられる油路49と、弁駆動ピストン1
3に設けられる切欠き50および孔51とから構成さ
れ、固定オリフィス60は弁駆動ピストン13に設けら
れる。
は、吸気弁5の閉弁作動時すなわちダンパ室39の容積
を縮小する方向への弁駆動ピストン13の作動時にダン
パ室39から作動油室40側への作動油の流通量を絞る
可変オリフィス48および固定オリフィス60が介設さ
れる。而して可変オリフィス48は、油圧発生手段10
に通じるとともに下部シリンダ孔部33に開口してシリ
ンダ体12に設けられる油路49と、弁駆動ピストン1
3に設けられる切欠き50および孔51とから構成さ
れ、固定オリフィス60は弁駆動ピストン13に設けら
れる。
【0022】油路49は、シリンダ体12における下部
シリンダ孔部33の内面の仕切壁32寄りの位置で環状
に形成される。またシリンダ体12には、支持部11に
おける第3孔部22の内面と協働して油路52を形成す
るための加工が施され、該油路52は作動油室40およ
び油路49間を連通する。
シリンダ孔部33の内面の仕切壁32寄りの位置で環状
に形成される。またシリンダ体12には、支持部11に
おける第3孔部22の内面と協働して油路52を形成す
るための加工が施され、該油路52は作動油室40およ
び油路49間を連通する。
【0023】図4および図5を併せて参照して、弁駆動
ピストン13にはダンパ室39に臨んで円形凹部53が
同軸に設けられており、該円形凹部53の側壁13aに
切欠き50および孔51が穿設される。すなわち円形凹
部53の開口端部において側壁13aに切欠き50が設
けられ、周方向にたとえば180度離隔した位置で側壁
13aに設けられた薄肉部13bに円形の孔51が穿設
される。これにより孔51は、その直径をD1 とすると
ともに軸方向長さをL1 としたときに、D1 2すなわち流
通断面積に対する長さ(薄肉部13bの厚さ)L1 の比
(L1 /D1 2)を小さく、たとえば3以下とするように
形成されることになる。しかも切欠き50と、孔51と
は、弁駆動ピストン13の軸方向に沿う一部を長さL2
だけラップさせるようにして弁駆動ピストン13に設け
られる。
ピストン13にはダンパ室39に臨んで円形凹部53が
同軸に設けられており、該円形凹部53の側壁13aに
切欠き50および孔51が穿設される。すなわち円形凹
部53の開口端部において側壁13aに切欠き50が設
けられ、周方向にたとえば180度離隔した位置で側壁
13aに設けられた薄肉部13bに円形の孔51が穿設
される。これにより孔51は、その直径をD1 とすると
ともに軸方向長さをL1 としたときに、D1 2すなわち流
通断面積に対する長さ(薄肉部13bの厚さ)L1 の比
(L1 /D1 2)を小さく、たとえば3以下とするように
形成されることになる。しかも切欠き50と、孔51と
は、弁駆動ピストン13の軸方向に沿う一部を長さL2
だけラップさせるようにして弁駆動ピストン13に設け
られる。
【0024】而して弁駆動ピストン13の閉弁方向作動
時すなわち上動時に該弁駆動ピストン13の上端が油路
49の上縁を通過してからは、切欠き50および孔51
の流通面積の和は、漸次小さくなることになり、油路4
9の上縁と切欠き50および孔51とで可変オリフィス
48が構成されることになる。しかも可変オリフィス4
8がその開口面積を変化させてダンパ作用を発揮する距
離L3すなわち弁駆動ピストン13の上端から孔51の
下縁までの距離は、吸気弁5の弁座部材4への着座直前
に開口面積が「0」となるように設定されるものであ
る。また固定オリフィス60は、油路49とダンパ室3
9とを常時連通させるようにして弁駆動ピストン13に
おける側壁13aに穿設される。
時すなわち上動時に該弁駆動ピストン13の上端が油路
49の上縁を通過してからは、切欠き50および孔51
の流通面積の和は、漸次小さくなることになり、油路4
9の上縁と切欠き50および孔51とで可変オリフィス
48が構成されることになる。しかも可変オリフィス4
8がその開口面積を変化させてダンパ作用を発揮する距
離L3すなわち弁駆動ピストン13の上端から孔51の
下縁までの距離は、吸気弁5の弁座部材4への着座直前
に開口面積が「0」となるように設定されるものであ
る。また固定オリフィス60は、油路49とダンパ室3
9とを常時連通させるようにして弁駆動ピストン13に
おける側壁13aに穿設される。
【0025】カム従動ピストン15は、閉塞端を下方に
した有底円筒状に形成されており、このカム従動ピスト
ン15の上部開口端はリフタ14に当接し得る閉塞部材
54で閉塞される。またリフタ14は、その閉塞端外面
をカム9に摺接させるようにして有底円筒状に形成され
ており、第1孔部18に摺動可能に嵌合される。しかも
リフタ14の閉塞端内面中央部には、前記カム従動ピス
トン15の閉塞部材54に当接する当接突起14aが突
設される。
した有底円筒状に形成されており、このカム従動ピスト
ン15の上部開口端はリフタ14に当接し得る閉塞部材
54で閉塞される。またリフタ14は、その閉塞端外面
をカム9に摺接させるようにして有底円筒状に形成され
ており、第1孔部18に摺動可能に嵌合される。しかも
リフタ14の閉塞端内面中央部には、前記カム従動ピス
トン15の閉塞部材54に当接する当接突起14aが突
設される。
【0026】カム従動ピストン15と閉塞部材54との
間には、貯留室55が形成されており、閉塞部材54に
は、貯留室55に貯留された作動油をカム9との摺接部
に導く透孔56が穿設される。またカム従動ピストン1
5の閉塞端には作動油室40に連通し得る油孔57が穿
設され、該油孔57には、貯留室55から作動油室40
側への作動油の流通のみを許容するチェック弁58が配
設される。
間には、貯留室55が形成されており、閉塞部材54に
は、貯留室55に貯留された作動油をカム9との摺接部
に導く透孔56が穿設される。またカム従動ピストン1
5の閉塞端には作動油室40に連通し得る油孔57が穿
設され、該油孔57には、貯留室55から作動油室40
側への作動油の流通のみを許容するチェック弁58が配
設される。
【0027】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、吸気弁5の全閉状態では、油圧発生手段10は図
2で示す状態にあり、この図2の状態からカムシャフト
8の回転に応じてカム9によりリフタ14が押下げられ
る。それによりカム従動ピストン15が下方に押圧駆動
され、作動油室40の容積が縮小せしめられ、作動油室
40内の作動油は固定オリフィス60およびチェック弁
41を介してダンパ室39に導入される。したがってダ
ンパ室39の油圧が大となり、弁駆動ピストン13が下
方に押下げられる。この弁駆動ピストン13の下方への
摺動途中で油路52は油路49を介してダンパ室39に
直接連通し、ダンパ室39への油圧の流入量がさらに大
となり、弁駆動ピストン13はさらに押下げられる。こ
れにより吸気弁5が弁ばね7のばね力に抗して開弁駆動
される。
ると、吸気弁5の全閉状態では、油圧発生手段10は図
2で示す状態にあり、この図2の状態からカムシャフト
8の回転に応じてカム9によりリフタ14が押下げられ
る。それによりカム従動ピストン15が下方に押圧駆動
され、作動油室40の容積が縮小せしめられ、作動油室
40内の作動油は固定オリフィス60およびチェック弁
41を介してダンパ室39に導入される。したがってダ
ンパ室39の油圧が大となり、弁駆動ピストン13が下
方に押下げられる。この弁駆動ピストン13の下方への
摺動途中で油路52は油路49を介してダンパ室39に
直接連通し、ダンパ室39への油圧の流入量がさらに大
となり、弁駆動ピストン13はさらに押下げられる。こ
れにより吸気弁5が弁ばね7のばね力に抗して開弁駆動
される。
【0028】吸気弁5が全開状態になった後に、カム9
によるリフタ14への押圧力が解除されると、吸気弁5
は弁ばね7のばね力により上方すなわち閉弁方向に駆動
される。この吸気弁5の閉弁作動により弁駆動ピストン
13も上方に押上げられ、ダンパ室39の作動油は油路
49および油路52を経て作動油室40に戻されるが、
その閉弁作動途中で油路49およびダンパ室39間の直
接の連通状態が解除され、ダンパ室39および作動油室
40間に可変オリフィス48および固定オリフィス60
が介在するようになってからは、ダンパ室39から作動
油室40への作動油の戻り量が制限される。すなわち図
6において、弁駆動ピストン13の上端縁が油路49の
上縁を上方側に通過した後の範囲Aでは、ダンパ室39
の作動油が可変オリフィス48および固定オリフィス6
0により制限されながらリークし、その作動油リークに
応じて吸気弁5が閉弁作動するが、吸気弁5の着座直前
であるP点では可変オリフィス48の開口面積は「0」
となり、その後の範囲Bで示す部分では固定オリフィス
60の絞り作用のみにより作動油のリーク量が制限され
るので、範囲Bでは弁リフトの傾きがP点での傾きのま
まとなる。
によるリフタ14への押圧力が解除されると、吸気弁5
は弁ばね7のばね力により上方すなわち閉弁方向に駆動
される。この吸気弁5の閉弁作動により弁駆動ピストン
13も上方に押上げられ、ダンパ室39の作動油は油路
49および油路52を経て作動油室40に戻されるが、
その閉弁作動途中で油路49およびダンパ室39間の直
接の連通状態が解除され、ダンパ室39および作動油室
40間に可変オリフィス48および固定オリフィス60
が介在するようになってからは、ダンパ室39から作動
油室40への作動油の戻り量が制限される。すなわち図
6において、弁駆動ピストン13の上端縁が油路49の
上縁を上方側に通過した後の範囲Aでは、ダンパ室39
の作動油が可変オリフィス48および固定オリフィス6
0により制限されながらリークし、その作動油リークに
応じて吸気弁5が閉弁作動するが、吸気弁5の着座直前
であるP点では可変オリフィス48の開口面積は「0」
となり、その後の範囲Bで示す部分では固定オリフィス
60の絞り作用のみにより作動油のリーク量が制限され
るので、範囲Bでは弁リフトの傾きがP点での傾きのま
まとなる。
【0029】このようにして、吸気弁5の上方への移動
速度すなわち閉弁速度が閉弁作動途中から緩められ、吸
気弁5は弁座部材4に緩やかに着座することになる。し
たがって着座時の衝撃が緩和され、吸気弁5および弁座
部材4等の損傷を極力防止することができる。
速度すなわち閉弁速度が閉弁作動途中から緩められ、吸
気弁5は弁座部材4に緩やかに着座することになる。し
たがって着座時の衝撃が緩和され、吸気弁5および弁座
部材4等の損傷を極力防止することができる。
【0030】ところで、温度変化による作動油の粘性変
化に伴う可変オリフィス48の作動油絞り量変化を抑
え、吸気弁5の閉弁作動速度を温度変化にかかわらず常
時ほぼ一定に保つためには、可変オリフィス48の流通
面積が小さくなった状態すなわち吸気弁5のリフト量が
小さくなって油路49の上縁が孔51に対応する位置と
なってからの絞り量変化を抑えればよい。而して可変オ
リフィス48の孔51における粘性抵抗による圧力損失
について考えて見ると、粘性抵抗による孔51前後の圧
力差Δpは、層流状態での流体摩擦を考えればよく、良
く知られているハーゲン・ポアズィユ(Hagen−P
oiseuille)の法則により、粘性係数をμ、孔
51を流通する作動油の平均速度Vとしたときに、差圧
Δpは、Δp=(32μVL/D2 )で表される。
化に伴う可変オリフィス48の作動油絞り量変化を抑
え、吸気弁5の閉弁作動速度を温度変化にかかわらず常
時ほぼ一定に保つためには、可変オリフィス48の流通
面積が小さくなった状態すなわち吸気弁5のリフト量が
小さくなって油路49の上縁が孔51に対応する位置と
なってからの絞り量変化を抑えればよい。而して可変オ
リフィス48の孔51における粘性抵抗による圧力損失
について考えて見ると、粘性抵抗による孔51前後の圧
力差Δpは、層流状態での流体摩擦を考えればよく、良
く知られているハーゲン・ポアズィユ(Hagen−P
oiseuille)の法則により、粘性係数をμ、孔
51を流通する作動油の平均速度Vとしたときに、差圧
Δpは、Δp=(32μVL/D2 )で表される。
【0031】上記式においてD2 は、弁駆動ピストン1
3の閉弁方向の移動によって変化する孔51の面積を表
すものであり、Lは孔51の軸線方向長さすなわちL1
を表すものである。したがって粘性抵抗による差圧ΔP
は、D2 すなわち孔51の面積に対する軸方向長さL1
の比L1 /D2 を小さくすること、すなわち実用的には
薄肉部13bの厚みを小さくすることにより小さくし得
るものであり、可変オリフィス48での作動油の粘性変
化によるダンパ室39から作動油室40への作動油の戻
り量に与える影響を孔51を薄肉部13bに設けること
により小さくすることができ、したがって弁駆動ピスト
ン13の閉弁方向の作動速度を作動油の粘性変化にかか
わらずほぼ一定にすることができる。
3の閉弁方向の移動によって変化する孔51の面積を表
すものであり、Lは孔51の軸線方向長さすなわちL1
を表すものである。したがって粘性抵抗による差圧ΔP
は、D2 すなわち孔51の面積に対する軸方向長さL1
の比L1 /D2 を小さくすること、すなわち実用的には
薄肉部13bの厚みを小さくすることにより小さくし得
るものであり、可変オリフィス48での作動油の粘性変
化によるダンパ室39から作動油室40への作動油の戻
り量に与える影響を孔51を薄肉部13bに設けること
により小さくすることができ、したがって弁駆動ピスト
ン13の閉弁方向の作動速度を作動油の粘性変化にかか
わらずほぼ一定にすることができる。
【0032】ところで、可変オリフィス48を構成する
切欠き50および孔51は、弁駆動ピストン13の軸方
向に沿って一部ラップするようにして弁駆動ピストン1
3に設けられている。このため、図7の実線Fで示すよ
うに設定特性(図7の鎖線Eで示す)にほぼ対応した滑
らかな緩衝特性を得ることができる。これに対し切欠き
50と孔51とが、弁駆動ピストン13の軸方向に沿っ
てラップしないものでは、図7の破線Gで示すようにな
り、弁駆動ピストン13の閉弁方向への移動途中で段付
きとなり、ダンパ作用が不連続となって好ましくない。
切欠き50および孔51は、弁駆動ピストン13の軸方
向に沿って一部ラップするようにして弁駆動ピストン1
3に設けられている。このため、図7の実線Fで示すよ
うに設定特性(図7の鎖線Eで示す)にほぼ対応した滑
らかな緩衝特性を得ることができる。これに対し切欠き
50と孔51とが、弁駆動ピストン13の軸方向に沿っ
てラップしないものでは、図7の破線Gで示すようにな
り、弁駆動ピストン13の閉弁方向への移動途中で段付
きとなり、ダンパ作用が不連続となって好ましくない。
【0033】このような可変オリフィス48において、
吸気弁5の着座時の衝撃音の発生を抑えるとともに閉弁
作動時のダンパ室39の一時的油圧増大回避により衝撃
音の発生を抑えるためには、可変オリフィス48でダン
パ作用を発揮させる距離L3 が比較的長く設定されてい
ることが必要である。しかるに切欠き50は、円形凹部
53の側壁13aにおいて厚肉部分に設けられるもので
あり、弁駆動ピストン13の軸方向に沿う距離も比較的
短い。したがって弁駆動ピストン13の端部すなわち円
形凹部53が設けられている部分での弁駆動ピストン1
3の剛性低下を回避することができ、弁駆動ピストン1
3製作時の外面仕上げ加工の際に弁駆動ピストン13の
外面に刃具や砥石によって圧力が加わっても、円形凹部
53に対応する部分で弁駆動ピストン13に歪みが生じ
ることを防止し、弁駆動ピストン13外面の真円度を容
易に確保することができる。
吸気弁5の着座時の衝撃音の発生を抑えるとともに閉弁
作動時のダンパ室39の一時的油圧増大回避により衝撃
音の発生を抑えるためには、可変オリフィス48でダン
パ作用を発揮させる距離L3 が比較的長く設定されてい
ることが必要である。しかるに切欠き50は、円形凹部
53の側壁13aにおいて厚肉部分に設けられるもので
あり、弁駆動ピストン13の軸方向に沿う距離も比較的
短い。したがって弁駆動ピストン13の端部すなわち円
形凹部53が設けられている部分での弁駆動ピストン1
3の剛性低下を回避することができ、弁駆動ピストン1
3製作時の外面仕上げ加工の際に弁駆動ピストン13の
外面に刃具や砥石によって圧力が加わっても、円形凹部
53に対応する部分で弁駆動ピストン13に歪みが生じ
ることを防止し、弁駆動ピストン13外面の真円度を容
易に確保することができる。
【0034】また切欠き50および孔51の大きさおよ
び形状等の組合せを変化させることにより、可変オリフ
ィス48の絞り特性を容易に変えることができ、絞り特
性設定の自由度が増大する。
び形状等の組合せを変化させることにより、可変オリフ
ィス48の絞り特性を容易に変えることができ、絞り特
性設定の自由度が増大する。
【0035】図8は本発明の第2実施例の前記図5に対
応した展開図であり、上記第1実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
応した展開図であり、上記第1実施例に対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
【0036】弁駆動ピストン13における円形凹部53
の側壁13aには、シリンダ体12における油路49と
協働して可変オリフィスを構成するために複数たとえば
一対の切欠き50a,50bと複数たとえば一対の孔5
1a,51bとが周方向に間隔をあけた位置でしかも弁
駆動ピストン13の軸方向に沿って一部をラップさせな
がら設けられており、弁駆動ピストン13の軸方向に沿
ってたとえば最下方に位置する孔51bのみが側壁13
aに設けられた薄肉部13bに穿設される。
の側壁13aには、シリンダ体12における油路49と
協働して可変オリフィスを構成するために複数たとえば
一対の切欠き50a,50bと複数たとえば一対の孔5
1a,51bとが周方向に間隔をあけた位置でしかも弁
駆動ピストン13の軸方向に沿って一部をラップさせな
がら設けられており、弁駆動ピストン13の軸方向に沿
ってたとえば最下方に位置する孔51bのみが側壁13
aに設けられた薄肉部13bに穿設される。
【0037】この第2実施例によると、上記第1実施例
と同様の効果を奏することができるだけでなく、切欠き
50a,50bおよび孔51a,51bの個数を選ぶこ
とにより、可変オリフィスによる絞り特性の設定自由度
をさらに増大することができる。
と同様の効果を奏することができるだけでなく、切欠き
50a,50bおよび孔51a,51bの個数を選ぶこ
とにより、可変オリフィスによる絞り特性の設定自由度
をさらに増大することができる。
【0038】図9は本発明の第3実施例の前記図5に対
応した展開図であり、上記各実施例に対応する部分には
同一の参照符号を付す。
応した展開図であり、上記各実施例に対応する部分には
同一の参照符号を付す。
【0039】弁駆動ピストン13における円形凹部53
の側壁13aには、シリンダ体12における油路49と
協働して可変オリフィスを構成するために複数たとえば
3個の孔51c,51d,51eが周方向に間隔をあけ
た位置でしかも弁駆動ピストン13の軸方向に沿って一
部をラップさせながら設けられており、弁駆動ピストン
13の軸方向に沿ってたとえば最下方に位置する孔51
eのみが、側壁13aに設けられた薄肉部13bに穿設
される。
の側壁13aには、シリンダ体12における油路49と
協働して可変オリフィスを構成するために複数たとえば
3個の孔51c,51d,51eが周方向に間隔をあけ
た位置でしかも弁駆動ピストン13の軸方向に沿って一
部をラップさせながら設けられており、弁駆動ピストン
13の軸方向に沿ってたとえば最下方に位置する孔51
eのみが、側壁13aに設けられた薄肉部13bに穿設
される。
【0040】この第3実施例によっても上記第2実施例
と同様の効果を奏することができる。
と同様の効果を奏することができる。
【0041】以上の実施例では、吸気弁5の動弁装置に
ついて説明したが、本発明は、排気弁の動弁装置につい
ても同様に実施可能である。また油圧発生手段として
は、上記各実施例のようにカムにより油圧を発生するも
のだけでなく、油圧ポンプ等の油圧発生源からの油圧を
制御弁で制御してダンパ室に供給するようにしたもので
あってもよい。
ついて説明したが、本発明は、排気弁の動弁装置につい
ても同様に実施可能である。また油圧発生手段として
は、上記各実施例のようにカムにより油圧を発生するも
のだけでなく、油圧ポンプ等の油圧発生源からの油圧を
制御弁で制御してダンパ室に供給するようにしたもので
あってもよい。
【0042】また機関弁の着座時に可変オリフィスの開
口面積をわずかに確保しておいて固定オリフィス60を
省略してもよい。
口面積をわずかに確保しておいて固定オリフィス60を
省略してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、弁駆動ピストンにはダンパ室に臨む円形凹部が設け
られ、可変オリフィスは、油圧発生手段に通じてシリン
ダ体の内面に開口する油路と、円形凹部の開口端部に設
けられる少なくとも1つの切欠きと、円形凹部の側壁に
設けられる少なくとも1つの孔とから構成されるので、
弁駆動ピストンの軸方向に沿う切欠きの長さを短く設定
することができ、それにより弁駆動ピストンの端部の剛
性を向上して仕上げ加工時の真円度確保を容易とするこ
とができる。しかも切欠きおよび孔の個数および形状の
組合せを変えることが容易であり、可変オリフィスの絞
り特性設定自由度を増大することができる。
ば、弁駆動ピストンにはダンパ室に臨む円形凹部が設け
られ、可変オリフィスは、油圧発生手段に通じてシリン
ダ体の内面に開口する油路と、円形凹部の開口端部に設
けられる少なくとも1つの切欠きと、円形凹部の側壁に
設けられる少なくとも1つの孔とから構成されるので、
弁駆動ピストンの軸方向に沿う切欠きの長さを短く設定
することができ、それにより弁駆動ピストンの端部の剛
性を向上して仕上げ加工時の真円度確保を容易とするこ
とができる。しかも切欠きおよび孔の個数および形状の
組合せを変えることが容易であり、可変オリフィスの絞
り特性設定自由度を増大することができる。
【0044】また本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴の構成に加えて、前記切欠きおよび孔は、弁駆
動ピストンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの
軸線方向に沿って一部が相互にラップするようにして配
設されるので、上記第1の特徴の効果に加えて、可変オ
リフィスの開口面積を途中で断続させずに滑らかに変化
させることができ、ダンパ室内の圧力変化を滑らかとす
ることにより、騒音の発生やダンパ室周囲の部材への急
激な圧力変化による損傷を防止することができる。
1の特徴の構成に加えて、前記切欠きおよび孔は、弁駆
動ピストンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの
軸線方向に沿って一部が相互にラップするようにして配
設されるので、上記第1の特徴の効果に加えて、可変オ
リフィスの開口面積を途中で断続させずに滑らかに変化
させることができ、ダンパ室内の圧力変化を滑らかとす
ることにより、騒音の発生やダンパ室周囲の部材への急
激な圧力変化による損傷を防止することができる。
【0045】本発明の第3の特徴によれば、上記第1ま
たは第2の特徴の構成に加えて、円形凹部の側壁は、孔
が設けられる部分を薄肉にして形成されるので、第1ま
たは第2の特徴の効果に加えて、可変オリフィスの全体
開口面積が大であるときには作動油の粘性変化による影
響が小さいことに基づいて孔のみを薄肉部に形成して粘
性変化による機関弁の閉弁作動速度変化を防止すること
ができ、切欠きを厚肉部に形成することにより弁駆動ピ
ストンの端部の剛性をより向上して仕上げ加工時の真円
度確保を容易とすることができる。
たは第2の特徴の構成に加えて、円形凹部の側壁は、孔
が設けられる部分を薄肉にして形成されるので、第1ま
たは第2の特徴の効果に加えて、可変オリフィスの全体
開口面積が大であるときには作動油の粘性変化による影
響が小さいことに基づいて孔のみを薄肉部に形成して粘
性変化による機関弁の閉弁作動速度変化を防止すること
ができ、切欠きを厚肉部に形成することにより弁駆動ピ
ストンの端部の剛性をより向上して仕上げ加工時の真円
度確保を容易とすることができる。
【0046】本発明の第4の特徴によれば、弁駆動ピス
トンにはダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリ
フィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開
口する油路と、円形凹部の側壁に穿設される複数の孔と
により構成されるので、弁駆動ピストンの端部に切欠き
を設けないことにより、弁駆動ピストンの端部の剛性を
向上して仕上げ加工時の真円度確保を容易とすることが
できる。しかも孔の個数および形状の組合せを変えるこ
とが容易であり、可変オリフィスの絞り特性設定自由度
を増大することができる。
トンにはダンパ室に臨む円形凹部が設けられ、可変オリ
フィスは、油圧発生手段に通じてシリンダ体の内面に開
口する油路と、円形凹部の側壁に穿設される複数の孔と
により構成されるので、弁駆動ピストンの端部に切欠き
を設けないことにより、弁駆動ピストンの端部の剛性を
向上して仕上げ加工時の真円度確保を容易とすることが
できる。しかも孔の個数および形状の組合せを変えるこ
とが容易であり、可変オリフィスの絞り特性設定自由度
を増大することができる。
【0047】さらに本発明の第5の特徴によれば、上記
第4の特徴の構成に加えて、前記各孔は、弁駆動ピスト
ンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの軸線方向
に沿って一部が相互にラップするようにして配設される
ので、上記第4の特徴の効果に加えて、可変オリフィス
の開口面積を途中で断続させずに滑らかに変化させるこ
とができ、ダンパ室内の圧力変化を滑らかとすることに
より、騒音の発生やダンパ室周囲の部材への急激な圧力
変化による損傷を防止することができる。
第4の特徴の構成に加えて、前記各孔は、弁駆動ピスト
ンの周方向に離隔した位置で弁駆動ピストンの軸線方向
に沿って一部が相互にラップするようにして配設される
ので、上記第4の特徴の効果に加えて、可変オリフィス
の開口面積を途中で断続させずに滑らかに変化させるこ
とができ、ダンパ室内の圧力変化を滑らかとすることに
より、騒音の発生やダンパ室周囲の部材への急激な圧力
変化による損傷を防止することができる。
【図1】本発明の第1実施例の全体縦断側面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】弁駆動ピストンの斜視図である。
【図5】弁駆動ピストンの円形凹部を周方向に展開した
図である。
図である。
【図6】弁リフト特性線図である。
【図7】弁リフト量とオリフィス開口面積との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図8】本発明の第2実施例の図5に対応した展開図で
ある。
ある。
【図9】本発明の第3実施例の図5に対応した展開図で
ある。
ある。
5 機関弁としての吸気弁 10 油圧発生手段 12 シリンダ体 13 弁駆動ピストン 13a 側壁 39 ダンパ室 41 チェック弁 49 油路 50,50a,50b 切欠き 51,51a〜51e 孔 53 円形凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 9/02 F01L 1/24 F01L 13/00 301
Claims (5)
- 【請求項1】 閉弁方向にばね付勢された機関弁(5)
に一端が連動、連結される弁駆動ピストン(13)がシ
リンダ体(12)に摺動可能に嵌合され、シリンダ体
(12)および弁駆動ピストン(13)間に画成される
ダンパ室(39)と、機関弁(5)の開弁時期に対応し
て油圧を発生する油圧発生手段(10)との間には、該
油圧発生手段(10)からダンパ室(39)への作動油
の流通のみを許容するチェック弁(41)が介設される
とともに、シリンダ体(12)内での弁駆動ピストン
(13)の閉弁方向移動に応じて開口面積が小となるべ
く形成されてダンパ室(39)から前記油圧発生手段
(10)への作動油の戻りを制限する可変オリフィス
(48)が介設される内燃機関の動弁装置において、弁
駆動ピストン(13)にはダンパ室(39)に臨む円形
凹部(53)が設けられ、可変オリフィス(48)は、
油圧発生手段(10)に通じてシリンダ体(12)の内
面に開口する油路(49)と、円形凹部(53)の開口
端部に設けられる少なくとも1つの切欠き(50,50
a,50b)と、円形凹部(53)の側壁(13a)に
設けられる少なくとも1つの孔(51,51a,51
b)とから構成されることを特徴とする内燃機関の動弁
装置。 - 【請求項2】 前記切欠き(50,50a,50b)お
よび孔(51,51a,51b)は弁駆動ピストン(1
3)の周方向に沿って離隔した位置で弁駆動ピストン
(13)の軸線方向に沿って一部が相互にラップするよ
うにして配設されることを特徴とする請求項1記載の内
燃機関の動弁装置。 - 【請求項3】 円形凹部(53)の側壁(13a)は、
孔(51,51b)が設けられる部分を薄肉にして形成
されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
内燃機関の動弁装置。 - 【請求項4】 閉弁方向にばね付勢された機関弁(5)
に一端が連動、連結される弁駆動ピストン(13)がシ
リンダ体(12)に摺動可能に嵌合され、シリンダ体
(12)および弁駆動ピストン(13)間に画成される
ダンパ室(39)と、機関弁(5)の開弁時期に対応し
て油圧を発生する油圧発生手段(10)との間には、該
油圧発生手段(10)からダンパ室(39)への作動油
の流通のみを許容するチェック弁(41)が介設される
とともに、シリンダ体(12)内での弁駆動ピストン
(13)の閉弁方向移動に応じて開口面積が小となるべ
く形成されてダンパ室(39)から前記油圧発生手段
(10)への作動油の戻りを制限する可変オリフィス
(48)が介設される内燃機関の動弁装置において、弁
駆動ピストン(13)にはダンパ室(39)に臨む円形
凹部(53)が設けられ、可変オリフィス(48)は、
油圧発生手段(10)に通じてシリンダ体(12)の内
面に開口する油路(49)と、円形凹部(53)の側壁
(13a)に穿設される複数の孔(51c,51d,5
1e)とにより構成されることを特徴とする内燃機関の
動弁装置。 - 【請求項5】 前記各孔(51c,51d,51e)
は、弁駆動ピストン(13)の周方向に離隔した位置で
弁駆動ピストン(13)の軸線方向に沿って一部が相互
にラップするようにして配設されることを特徴とする請
求項4記載の内燃機関の動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405051A JP2900192B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 内燃機関の動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405051A JP2900192B2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | 内燃機関の動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04224212A JPH04224212A (ja) | 1992-08-13 |
JP2900192B2 true JP2900192B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18514686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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