JPH0579545A - コアレストルクコンバータ - Google Patents

コアレストルクコンバータ

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Publication number
JPH0579545A
JPH0579545A JP3105862A JP10586291A JPH0579545A JP H0579545 A JPH0579545 A JP H0579545A JP 3105862 A JP3105862 A JP 3105862A JP 10586291 A JP10586291 A JP 10586291A JP H0579545 A JPH0579545 A JP H0579545A
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JP
Japan
Prior art keywords
impeller
stator
torque converter
virtual core
blades
Prior art date
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Pending
Application number
JP3105862A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Ejiri
英治 江尻
Kazuhiro Takeda
和宏 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3105862A priority Critical patent/JPH0579545A/ja
Priority to US07/873,852 priority patent/US5255516A/en
Publication of JPH0579545A publication Critical patent/JPH0579545A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H41/26Shape of runner blades or channels with respect to function

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプインペラとタービンランナとステータ
の各翼が集合している部分にコアを持たないコアレスト
ルクコンバータにおいて、容量低下を最小限に抑えなが
ら、効率,トルク比等の流体性能の向上を図ること。 【構成】 ポンプインペラの翼形状を、仮想コア部での
出口角を小さくする切除部や小出口角インペラ翼面や滑
らかなインペラ翼曲面を有する形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速等に適
用され、ポンプインペラとタービンランナとステータの
各翼が集合している部分にコアを持たないコアレストル
クコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コアレストルクコンバータとして
は、例えば、実開平1−128055号公報に記載のも
のが知られている。
【0003】上記従来出典には、図11に示すように、
ポンプインペラとタービンランナとステータとの3要素
を持ち、これらの各翼が集合している部分にコアを持た
ない3要素1段2相型と呼ばれるコアレストルクコンバ
ータが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコアレストルクコンバータにあっては、コアに相当
する部分での流量が加わることで、同じ大きさである場
合には一般に知られるコア付トルクコンバータに比べ大
きな循環流量が確保され、容量の増大を図り得る長所を
有するが、ポンプインペラの出口角が外側から内側まで
ほぼ一定角に設定されたインペラ翼形状である為、下記
の理由により効率やトルク比等の流体性能が十分である
とはいえない。
【0005】即ち、コアレストルクコンバータでは、ス
テータの流路断面積と同一となるようにインペラ上に仮
想コア線が定義される。そして、インペラ出口上で、図
11のA〜Bの仮想コア線より外側の領域では、ステー
タを通過する流体によりトルク増大機能を享有するトル
コンとして作用する流れとなるが、図11のB〜Cの仮
想コア線より内側の領域では、ステータを通過しない流
体によりトルク増大機能がほとんど発揮されなく、フル
カン(フルードカップリング)として作用する流れとな
る。つまり、A〜B間の流れとB〜C間の流れでは、ト
ルクコンバータ全体性能に及ぼす影響が異なる。
【0006】これに対し、従来は流量を決定する要素と
してその影響が大きいポンプインペラの出口角が外側か
ら内側までほぼ一定角に設定されていることで、フルカ
ンとして作用するB〜C間でも出口速度が高くて大流量
が確保される為、トルク比が1以上であるA〜B間流量
に対しトルク比が1であるB〜C間流量の比率が無視で
きない程度まで大きくなり、効率やトルク比等の流体性
能が十分とはいえない。
【0007】尚、全体の効率やトルク比は、(A〜B間
流量):(B〜C間流量)の比で決まる。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、ポンプインペラとタービンランナとステ
ータの各翼が集合している部分にコアを持たないコアレ
ストルクコンバータにおいて、容量低下を最小限に抑え
ながら、効率,トルク比等の流体性能の向上を図ること
を共通の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載のコアレストルクコンバータでは、ポンプ
インペラの翼形状を、仮想コア部での出口角を小さくす
る切除部を有する形状とした。
【0010】即ち、ポンプインペラとタービンランナと
ステータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合してい
る部分にコアを持たないコアレストルクコンバータにお
いて、前記ポンプインペラのインペラ翼を、ステータの
流路断面積と同一となるようにインペラ上に定義された
仮想コア線のインペラ出口交点と、ステータのインペラ
側角部に対応するインペラ角点とを、直線あるいは曲線
で結んだ部分を切除した切除部を有する翼形状としたこ
とを特徴とする。
【0011】上記課題を解決するため請求項2記載のコ
アレストルクコンバータでは、ポンプインペラの翼形状
を、仮想コア部での出口角を小さくした小出口角インペ
ラ翼面を有する形状とした。
【0012】即ち、ポンプインペラとタービンランナと
ステータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合してい
る部分にコアを持たないコアレストルクコンバータにお
いて、前記ポンプインペラのインペラ翼を、ステータの
流路断面積と同一となるようにインペラ上に定義された
仮想コア線を境として、仮想コア線の内側でのインペラ
出口角を仮想コア線の外側でのインペラ出口角より小さ
くした小出口角インペラ翼面を有する翼形状としたこと
を特徴とする。
【0013】上記課題を解決するため請求項3記載のコ
アレストルクコンバータでは、ポンプインペラの翼形状
を、インペラ出口上での出口角を外側から内側に向うに
従って小さくした滑らかな翼曲面を有する形状とした。
【0014】即ち、ポンプインペラとタービンランナと
ステータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合してい
る部分にコアを持たないコアレストルクコンバータにお
いて、前記ポンプインペラのインペラ翼を、シェル面上
に分布された定義点と、ステータの流路断面積と同一と
なるようにインペラ上に定義された仮想コア線上に分布
された定義点と、インペラ翼突端点との3点を滑らかな
曲線で結び、インペラ出口上で外側から内側に向かうに
従ってインペラ出口角を小さくする曲線の集合で設定さ
れた翼形状としたことを特徴とする。
【0015】
【作用】コアレストルクコンバータの作動時における循
環流は、ステータの流路断面積と同一となるようにイン
ペラ上に定義される仮想コア線より外側の領域では、ス
テータを通過する流体によりトルク増大機能を享有する
トルコンとして作用する流れとなる。また、仮想コア線
より内側の領域では、ステータを通過しない流体により
トルク増大機能がほとんど発揮されなく、フルカンとし
て作用する流れとなる。
【0016】これに対し、請求項1〜請求項3では、そ
れぞれ上記のようなポンプインペラ形状とすることによ
り、いずれもポンプインペラの出口角が仮想コア線の外
側より仮想コア線の内側が領域において小さくなるよう
に設定されることになる。
【0017】従って、従来のコアレストルクコンバータ
と循環流量を比べた場合、トルク比が1以上である仮想
コア線の外側での流量に対しトルク比が1である仮想コ
ア線の内側での流量の比率が従来のコアレストルクコン
バータに比べて小さくなり、効率やトルク比等の流体性
能の向上が図られる。
【0018】しかも、トルク比が1である仮想コア線の
内側での流量の減少があるが、仮想コア線の内側での流
速が遅くなることによって、仮想コア部及びその周辺で
発生していた渦流れが小さく抑えられ、逆流分の渦によ
り仮想コア線の外側を流れる循環流に対する衝突損失が
減少することで、仮想コア線の外側での流量の増大があ
り、トータルとしての実質的な流量低下は小さく抑えら
れ、この結果、容量低下も最小限に抑えられることにな
る。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)請求項1記載の発明に対応する第1実施
例のコアレストルクコンバータについて図面に、基づき
以下説明する。
【0020】まず、構成を説明する。
【0021】図1は本発明第1実施例のコアレストルク
コンバータを示す断面図、図2は図1のE−F線による
インペラ翼端面図、図3は仮想コア線の定義を説明する
図である。
【0022】第1実施例のコアレストルクコンバータ
は、図1に示すように、エンジンから回転駆動力が入力
されるコンバータカバー1に結合されるポンプインペラ
2と、該ポンプインペラ2の対向位置に配置され、図外
のトランスミッション入力軸がターブンハブ3を介して
連結されるタービンランナ4と、前記ポンプインペラ2
とタービンランナ4とに挟まれた内径部に配置され、図
外のケースにワンウェイクラッチ5を介して設けられる
ステータ6との3要素を持ち、これらの各翼2,4,6
が集合している部分は互いに翼端を近接させているだけ
でコアを持たない。前記ポンプインペラ2は、インペラ
シェル2aとインペラ翼2bを有して構成され、インペ
ラ翼2bは、ステータ6の流路断面積と同一となるよう
にインペラ上に定義された仮想コア線のインペラ出口交
点BNと、ステータ6のインペラ側角部に対応するイン
ペラ角点B1とを、直線で結んだ部分(B1〜BN〜C
で囲まれる部分)を切除した切除部2cを有する翼形状
とされている。
【0023】前記インペラ翼2bは、図2に示すよう
に、切除部2cがない出口角αに対し切除部2cによっ
て小さな出口角α’(<α)とされる。
【0024】前記仮想コア線は、回転軸直角方向断面で
のステータ部円環総面積と等しくなるインペラ出口部面
積となる線で定義される。つまり、図3に示すように、
インペラ外径をD1、ステータ外径をD2、ステータ内径を
D3、仮想コア径をDBとする時、 D22 −D32 =D12 −DB2 の式を満足することになり、仮想コア径DBは下記の式で
あらわされる。
【0025】
【式1】
【0026】
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】図4は第1実施例のコアレストルクコンバ
ータのフローパターンを示す図であり、作動時における
循環流は、ステータの流路断面積と同一となるようにイ
ンペラ上に定義される仮想コア線より外側の領域では、
ステータを通過する流体によりトルク増大機能を享有す
るトルコンとして作用する流れとなる。また、仮想コア
線より内側の領域では、ステータを通過しない流体によ
りトルク増大機能がほとんど発揮されなく、フルカンと
して作用する流れとなる。
【0029】これに対し、循環流量に最も大きな影響を
与えるインペラ出口角をみると、インペラ翼に切除部を
設けたポンプインペラ形状としていることにより、ポン
プインペラの出口角が仮想コア線の外側では出口角αで
あるのに対し、仮想コア線の内側では出口角α’という
ように小さく設定されている。尚、インペラの回転方向
を正として、出口角が大きいほどタービンランナ側へ押
し出される流速が速くなり、循環流量が増す。
【0030】従って、従来のコアレストルクコンバータ
と循環流量を比べた場合、トルク比が1以上である仮想
コア線の外側での流量に対しトルク比が1である仮想コ
ア線の内側での流量の比率が従来のコアレストルクコン
バータに比べて小さくなり、両者の流量比が決定要因と
なる効率やトルク比等の流体性能の向上が図られる。
【0031】しかも、トルク比が1である仮想コア線の
内側での流量の減少があるが、仮想コア線の内側での流
速が遅くなることによって、仮想コア部及びその周辺で
発生していた渦流れが小さく抑えられ、逆流分の渦によ
り仮想コア線の外側を流れる循環流に対する衝突損失が
減少することで、仮想コア線の外側での流量の増大があ
り、トータルとしての実質的な流量低下は小さく抑えら
れ、この結果、容量低下も最小限に抑えられることにな
る。
【0032】以上説明してきたように第1実施例のコア
レストルクコンバータにあっては、下記に列挙する効果
を発揮する。
【0033】(1)ポンプインペラ2とタービンランナ
4とステータ6の各翼が集合している部分にコアを持た
ないコアレストルクコンバータにおいて、ポンプインペ
ラ2の翼形状を、仮想コア部での出口角を小さくする切
除部2cを有する形状とした為、容量低下を最小限に抑
えながら、効率,トルク比等の流体性能の向上を図るこ
とができる。
【0034】ちなみに、図5は速度比を横軸にした、容
量係数τとトルク比tと効率ηの比較特性図であり、こ
の特性から明らかなように、低速度比領域でわずかに容
量低下があるだけで、効率η及びトルク比tは所定の向
上代が確保されている。特に、効率ηに関しては、速度
比が0.5 前後の領域において大きな向上がみられ、トル
ク比tに関しては、速度比が0のストールトルク比の大
きな向上がみられる。
【0035】(2)切除部2cによりインペラ翼2bの
うち最も強度的に弱く振れ易い角部がなくなる為、イン
ペラ翼2bの固有振動数が上がり音振性能が向上すると
共に、耐久性も向上する。
【0036】ここで、図1〜図5では、インペラ出口交
点BNとインペラ角点B1とを直線で結んだ部分を切除
した切除部2cを有する翼形状の例を示したが、図6に
示すように、インペラ出口交点BNとインペラ角点B1
とを凸状の滑らかな円弧曲線(2次曲線等)で結んだ部
分を切除した切除部2c’としても良い。
【0037】この場合には、下記に述べる効果が追加さ
れる。
【0038】(3)インペラ出口交点BNとインペラ角
点B1への応力集中が軽減され、インペラ剛性が向上す
るし、プレス型成形による場合には、製造性も向上す
る。
【0039】以上、第1実施例を図面により説明してき
たが、切除部の形状としては、直線や凸状の滑らかな円
弧曲線に限らず、放物線や楕円等の2次曲線でも良い。
【0040】特に、放物線や楕円等の2次曲線の場合に
は、パラメータ設計ができ、切除量がパラメータで容易
に制御できる。この結果、トルクコンバータをエンジン
と組み合せ、かつ、車両に搭載した場合、最終的には、
発進性能,燃費等の要求によりトルクコンバータ容量の
微調整が必要になるが、この時、基本形状を変えずに容
量調整ができることになり大きなメリットとなる。
【0041】また、凸状に限らず凹状の滑らかな曲線で
ある場合も含まれる。
【0042】(第2実施例)請求項2記載の発明に対応
する第2実施例のコアレストルクコンバータについて図
面に基づき以下説明する。
【0043】まず、構成を説明する。
【0044】図7は本発明第2実施例のコアレストルク
コンバータを示す断面図、図8は図7のE1−F1線,E2−
F2線,E3−F3線によるインペラ翼端面図である。
【0045】ポンプインペラ2とタービンランナ4とス
テータ6との3要素を持ち、これらの各翼が集合してい
る部分にコアを持たないコアレストルクコンバータの基
本的構成は第1実施例と同様である。
【0046】前記ポンプインペラ2のインペラ翼2b
は、ステータ6の流路断面積と同一となるようにインペ
ラ上に定義された仮想コア線を境として、仮想コア線の
外側では大きなインペラ出口角αを持つ大出口角インペ
ラ翼面2b1とし、仮想コア線の内側では小さなインペ
ラ出口角α’を持つ小出口角インペラ翼面2b2とした
翼形状とされている。
【0047】第1実施例の場合の切除部2cと小出口角
インペラ翼面2b2とは構成的に異なるものの、いずれ
もインペラ出口角α’を得る点については第1実施例の
場合と同様となる。従って、第1実施例と同様な作用を
示すことになる。
【0048】以上説明してきたように第2実施例のコア
レストルクコンバータにあっては、下記に列挙する効果
を発揮する。
【0049】(1)ポンプインペラ2とタービンランナ
4とステータ6の各翼が集合している部分にコアを持た
ないコアレストルクコンバータにおいて、ポンプインペ
ラ2の翼形状を、仮想コア部での出口角を小さくする小
出口角インペラ翼面2b2を有する形状とした為、容量
低下を最小限に抑えながら、効率,トルク比等の流体性
能の向上を図ることができる。
【0050】(2)仮想コアの内側部分でのみ小出口角
インペラ翼面2b2として仮想コア部での出口角を小さ
くする構成とした為、インペラ翼2bの翼形状の大幅な
変更を要さず、製造コスト的に有利となる。
【0051】(第3実施例)請求項3記載の発明に対応
する第3実施例のコアレストルクコンバータについて図
面に基づき以下説明する。
【0052】まず、構成を説明する。
【0053】図9は本発明第3実施例のコアレストルク
コンバータを示す断面図、図10は図9のE1−F1線,E2
−F2線,E3−F3線によるインペラ翼端面図である。
【0054】ポンプインペラ2とタービンランナ4とス
テータ6との3要素を持ち、これらの各翼が集合してい
る部分にコアを持たないコアレストルクコンバータの基
本的構成は第1実施例と同様である。
【0055】前記ポンプインペラ2のインペラ翼2b
は、シェル面上に分布された定義点A1,A2〜ANと、ステ
ータ6の流路断面積と同一となるようにインペラ上に定
義された仮想コア線上に分布された定義点B1,B2〜BN
と、インペラ翼突端点Cとの3点を滑らかな曲線(ほう
物線,スプライン曲線等)で結び、インペラ出口上で外
側から内側に向かうに従ってインペラ出口角を小さくす
る曲線の集合で設定されたインペラ翼曲面2b3を有す
る翼形状とされている。
【0056】ここで、インペラ出口角は、図10に示す
ように、α1>α2>α3の関係を持つように設定され
る。
【0057】また、インペラ翼2bのうち、A1とB1とを
結ぶ線分より内側の翼形状は、シェル面上に分布された
定義点A-1,A-2 〜A-M と、定義点B1との2点を滑らかな
曲線で放射状に結び所望のインペラ入口角を得る曲線の
集合で設定されたインペラ翼曲面2b4とされている。
【0058】尚、曲線の集合でインペラ曲面を設定する
ことに関しては、例えば、『流体伝動装置の設計』(オ
ーム社発行;石原智男著)の37ページ〜40ページを
参照のこと。
【0059】第1実施例や第2実施例の場合とは異な
り、徐々にインペラ出口角を小さくする翼形状であるも
のの、第1実施例と同様な作用を示すことになる。
【0060】以上説明してきたように第3実施例のコア
レストルクコンバータにあっては、下記に列挙する効果
を発揮する。
【0061】(1)ポンプインペラ2とタービンランナ
4とステータ6の各翼が集合している部分にコアを持た
ないコアレストルクコンバータにおいて、ポンプインペ
ラ2の翼形状を、仮想コア部での出口角を小さくする曲
線の集合で設定された滑らかなインペラ翼曲面2b3を
有する翼形状とした為、容量低下を最小限に抑えなが
ら、効率,トルク比等の流体性能の向上を図ることがで
きる。
【0062】(2)仮想コア線の内側と外側の翼面が全
体的に滑らかにつながる曲面形状である為、強度上有利
であるばかりでなく、製造上も有利となる。
【0063】製造的には、例えば、板金プレス工法に場
合は、バックリングが少なく、鋳造工法の場合は、湯流
れが良くなる等のメリットがある。
【0064】以上、各実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の本発明にあっては、ポンプインペラとタービンランナ
とステータの各翼が集合している部分にコアを持たない
コアレストルクコンバータにおいて、ポンプインペラの
翼形状を、仮想コア部での出口角を小さくする切除部を
有する形状とした為、容量低下を最小限に抑えながら、
効率,トルク比等の流体性能の向上を図ることができ、
加えて、音振性能や耐久性の向上を図ることができると
いう効果が得られる。
【0066】請求項2記載の本発明にあっては、ポンプ
インペラとタービンランナとステータの各翼が集合して
いる部分にコアを持たないコアレストルクコンバータに
おいて、ポンプインペラの翼形状を、仮想コア部での出
口角を小さくする小出口角インペラ翼面を有する形状と
した為、容量低下を最小限に抑えながら、効率,トルク
比等の流体性能の向上を図ることができ、加えて、翼形
状の大幅な変更を要さず、製造コスト的に有利すること
ができるという効果が得られる。
【0067】請求項3記載の本発明にあっては、ポンプ
インペラとタービンランナとステータの各翼が集合して
いる部分にコアを持たないコアレストルクコンバータに
おいて、ポンプインペラの翼形状を、仮想コア部での出
口角を内側に向かって徐々に小さくする滑らかなインペ
ラ翼曲面を有する形状とした為、容量低下を最小限に抑
えながら、効率,トルク比等の流体性能の向上を図るこ
とができ、加えて、強度上有利であるばかりでなく製造
上も有利とすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例のコアレストルクコンバータ
を示す断面図である。
【図2】第1実施例のコアレストルクコンバータのイン
ペラ翼形状を示す図1のE−F線端面図である。
【図3】仮想コア部の定義を説明する図である。
【図4】第1実施例のコアレストルクコンバータの作用
説明図である。
【図5】第1実施例のコアレストルクコンバータと従来
のコアレストルクコンバータとの容量係数,トルク比,
効率の比較特性図である。
【図6】図1と異なる形状の切除部を有する第1実施例
のコアレストルクコンバータを示す断面図である。
【図7】第2実施例のコアレストルクコンバータを示す
断面図である。
【図8】第2実施例のコアレストルクコンバータのイン
ペラ翼形状を示す図7のE1−F1線,E2−F2線,E3−F3線
の各端面図である。
【図9】第3実施例のコアレストルクコンバータを示す
断面図である。
【図10】第3実施例のコアレストルクコンバータのイ
ンペラ翼形状を示す図9のE1−F1線,E2−F2線,E3−F3
線の各端面図である。
【図11】従来のコアレストルクコンバータを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 コンバータカバー 2 ポンプインペラ 2c 切除部 3 タービンハブ 4 タービンランナ 5 ワンウェイクラッチ 6 ステータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプインペラとタービンランナとステ
    ータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合している部
    分にコアを持たないコアレストルクコンバータにおい
    て、 前記ポンプインペラのインペラ翼を、ステータの流路断
    面積と同一となるようにインペラ上に定義された仮想コ
    ア線のインペラ出口交点と、ステータのインペラ側角部
    に対応するインペラ角点とを、直線あるいは曲線で結ん
    だ部分を切除した切除部を有する翼形状としたことを特
    徴とするコアレストルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 ポンプインペラとタービンランナとステ
    ータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合している部
    分にコアを持たないコアレストルクコンバータにおい
    て、 前記ポンプインペラのインペラ翼を、ステータの流路断
    面積と同一となるようにインペラ上に定義された仮想コ
    ア線を境として、仮想コア線の内側でのインペラ出口角
    を仮想コア線の外側でのインペラ出口角より小さくした
    小出口角インペラ翼面を有する翼形状としたことを特徴
    とするコアレストルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 ポンプインペラとタービンランナとステ
    ータとの3要素を持ち、これらの各翼が集合している部
    分にコアを持たないコアレストルクコンバータにおい
    て、 前記ポンプインペラのインペラ翼を、シェル面上に分布
    された定義点と、ステータの流路断面積と同一となるよ
    うにインペラ上に定義された仮想コア線上に分布された
    定義点と、インペラ翼突端点との3点を滑らかな曲線で
    結び、インペラ出口上で外側から内側に向かうに従って
    インペラ出口角を小さくする曲線の集合で設定された翼
    形状としたことを特徴とするコアレストルクコンバー
    タ。
JP3105862A 1991-05-10 1991-05-10 コアレストルクコンバータ Pending JPH0579545A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3105862A JPH0579545A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 コアレストルクコンバータ
US07/873,852 US5255516A (en) 1991-05-10 1992-04-27 Coreless torque converter

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