JP3168668B2 - トルクコンバータのステータブレード - Google Patents

トルクコンバータのステータブレード

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JP3168668B2
JP3168668B2 JP03616792A JP3616792A JP3168668B2 JP 3168668 B2 JP3168668 B2 JP 3168668B2 JP 03616792 A JP03616792 A JP 03616792A JP 3616792 A JP3616792 A JP 3616792A JP 3168668 B2 JP3168668 B2 JP 3168668B2
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JP
Japan
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stator
side end
torque converter
stator blade
blade
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宏昭 前田
雄三 益田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車用に自動変
速機とともに用いられるトルクコンバータのステータブ
レードに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトルクコンバータのステータブ
レードは種々な改良がなされていて、特開昭61−24
4963号公報にて提案されているものや、図3,図4
(C),図5(C),図6(C)にて示したもの等が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した公
報や図3,図4(C),図5(C),図6(C)にて示
した従来のステータブレードにおいては、シェル側端部
の入口部分がコア側端部の入口部分に対してステータの
回転方向に変位しない或いは反時計方向に変位する形状
であって、シェル側部位の入口部分の受け面がシェル側
端部に向けて傾斜しているため、シェル側部位の入口部
分への流体流れはシェル側端部に片寄り、当該トルクコ
ンバータの容量係数,トルク比及び効率に影響を与え
る。本発明は上記した問題に対処すべくなされたもので
あり、上記した流体流れのシェル側端部への片寄りを抑
制して、同ステータブレードを採用した当該トルクコン
バータの容量係数,トルク比及び効率を向上させること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、ポンプブレードを有するポ
ンプ,タービンブレードを有するタービン及びステータ
ブレードを有するステータ等によって構成されるトルク
コンバータのステータブレードにおいて、シェル側端部
の入口部分をコア側端部の入口部分に対してステータの
回転方向に変位して配設し、シェル側部位の入口部分に
コア側に向けてステータの反回転方向に傾斜した受け面
が形成されるようにした。また、前記シェル側端部の出
口部分を前記コア側端部の出口部分にステータの回転方
向にて近づけて配設するのが望ましい。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明においては、シェル側端部
の入口部分をコア側端部の入口部分に対してステータの
回転方向に変位して配設し、シェル側部位の入口部分に
コア側に向けてステータの反回転方向に傾斜した受け面
が形成されるようにしたため、シェル側部位の入口部分
への流体流れのシェル側端部への片寄りを抑制すること
ができてステータ内で軸流流れを形成しやすくしてい
る。この結果、本発明のステータブレードを採用したト
ルクコンバータでは、図7にて示したように、図3,図
4(C),図5(C),図6(C)にて示したステータ
ブレードを採用したトルクコンバータ(図7の破線にて
示したもの)に比して、容量係数を低・中速度比におい
て顕著に減少させることができるとともにトルク比を低
速度比において顕著に増大させることができる。容量係
数の速度比ゼロにおける減少は、アイドル負荷の低減に
寄与するとともにエンジンの噴き上がり性向上に寄与す
る。また、トルク比の低速度比における増大は発進時の
駆動力アップに寄与し、エンジンの噴き上がり性向上と
の相乗効果により発進性の向上に寄与する。また、本発
明のステータブレードを採用したトルクコンバータで
は、速度比の全領域において効率が向上し燃費の向上が
期待できる。この効率向上には、シェル側端部の出口部
分をコア側端部の出口部分にステータの回転方向にて近
づけて配設した構成による効果、すなわちステータブレ
ードの出口側稜線部(ステータブレードにて整流した流
れを乱す部分)を短くすることができる効果も寄与す
る。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は自動車用に自動変速機(図示省略)と
ともに用いられるトルクコンバータを示していて、この
トルクコンバータは、ポンプブレード11aを有してエ
ンジン(図示省略)に連結されるポンプ11と、ポンプ
11に対向して配置されタービンブレード12aを有し
て自動変速機(図示省略)に連結されるタービン12
と、本発明によるステータブレード13aを有してポン
プ11とタービン12間に配置されるステータ13と、
ロックアップクラッチ14等によって構成されていて、
ポンプ11からタービン12に流れた流体は図示矢印に
て示したようにステータ13に流入するようになってい
る。
【0007】本発明によるステータブレード13aは、
図2及び図4(A),(B)、図5(A),(B)、図
6(A),(B)にて詳細に示したように、シェル側端
部13a1の入口部分がコア側端部13a2の入口部分
に対してステータ13の回転方向(図2の時計方向)に
変位して配設されていて、シェル側部位の入口部分にコ
ア側に向けてステータ13の反回転方向に傾斜した受け
面S1が形成されている。また、シェル側端部13a1
の出口部分がコア側端部13a2の出口部分にステータ
13の回転方向にて近づけて配設されている。
【0008】これに対して、従来のステータブレード2
3aは、図3及び図4(C),(D)、図5(C),
(D)、図6(C),(D)にて詳細に示したように、
シェル側端部23a1の入口部分がコア側端部23a2
の入口部分に対してステータ23の反回転方向(図3の
反時計方向)に変位して配設されていて、シェル側部位
の入口部分にシェル側に向けてステータ23の反回転方
向に傾斜した受け面S2が形成されている。また、シェ
ル側端部23a1の出口部分がコア側端部23a2の出
口部分からステータ23の回転方向にて大きく離れて配
設されている。
【0009】図4は速度比がゼロである場合の流体流れ
を比較して示したものであり、図5は速度比が0.6で
ある場合の流体流れを比較して示したものであり、図6
は速度比が0.85である場合の流体流れを比較して示
したものである。図4〜図6の各図から明らかなよう
に、従来のステータブレード23aでは、シェル側部位
の入口部分の受け面S2がシェル側端部23a1に向け
て傾斜しているため、シェル側部位の入口部分への太い
矢印で示した流体流れは細い矢印で示したようにシェル
側端部23a1に片寄るのに対して、本発明によるステ
ータブレード13aでは、シェル側部位の入口部分の受
け面S1がコア側に向けてステータ13の反回転方向に
傾斜しているため、シェル側部位の入口部分への太い矢
印で示した流体流れは細い矢印で示したようにシェル側
端部13a1への片寄りを抑制されてステータ13内で
軸流流れを形成しやすくされている。
【0010】この結果、本発明のステータブレード13
aを採用したトルクコンバータでは、図7にて示したよ
うに、従来のステータブレード23aを採用したトルク
コンバータ(破線にて示したもの)に比して、容量係数
が低・中速度比において顕著に減少するとともにトルク
比が低速度比において顕著に増大する。容量係数の速度
比ゼロにおける減少は、アイドル負荷の低減に寄与する
とともにエンジンの噴き上がり性向上に寄与する。ま
た、トルク比の低速度比における増大は発進時の駆動力
アップに寄与し、エンジンの噴き上がり性向上との相乗
効果により発進性の向上に寄与する。また、本発明のス
テータブレード13aを採用したトルクコンバータで
は、速度比の全領域において効率が向上し燃費の向上が
期待できる。この効率向上には、シェル側端部13a1
の出口部分をコア側端部13a2の出口部分にステータ
13の回転方向にて近づけて配設した構成による効果、
すなわちステータブレード13aの出口側稜線部(ステ
ータブレード13aにて整流した流れを乱す部分)を短
くすることができる効果も寄与する。
【0011】なお、容量係数が低・中速度比において顕
著に減少するとともにトルク比が低速度比において顕著
に増大する理由は、ステータブレード13aに沿った流
れ方向の変化が大きくて、トルク比が大きくなる一方、
入口部における衝突関係がより直交になるため、入口部
の流れ乱れが大きくなり、逆流,剥離の発生等による流
れ抵抗が増加し、容量が減少することによるものと思わ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トルクコンバータの一例を示した断面図であ
る。
【図2】 本発明のステータブレードを有するステータ
の流入側端面図である。
【図3】 従来のステータブレードを有するステータの
流入側端面図である。
【図4】 速度比がゼロである場合の流体流れを比較し
て示した図である。
【図5】 速度比が0.6である場合の流体流れを比較
して示した図である。
【図6】 速度比が0.85である場合の流体流れを比
較して示した図である。
【図7】 図2に示したステータブレードと図3に示し
たステータブレードをそれぞれ採用したトルクコンバー
タの性能比較線図である。
【符号の説明】
11…ポンプ、11a…ポンプブレード、12…タービ
ン、12a…タービンブレード、13…ステータ、13
a…ステータブレード、13a1…シェル側端部、13
a2…コア側端部、S1…受け面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプブレードを有するポンプ,タービ
    ンブレードを有するタービン及びステータブレードを有
    するステータ等によって構成されるトルクコンバータの
    ステータブレードにおいて、シェル側端部の入口部分を
    コア側端部の入口部分に対してステータの回転方向に変
    位して配設し、シェル側部位の入口部分にコア側に向け
    てステータの反回転方向に傾斜した受け面が形成される
    ようにしたことを特徴とするトルクコンバータのステー
    タブレード。
  2. 【請求項2】 前記シェル側端部の出口部分を前記コア
    側端部の出口部分にステータの回転方向にて近づけて配
    設したことを特徴とする請求項1に記載のトルクコンバ
    ータのステータブレード。
JP03616792A 1992-02-24 1992-02-24 トルクコンバータのステータブレード Expired - Lifetime JP3168668B2 (ja)

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