JPH0531313Y2 - - Google Patents

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JPH0531313Y2
JPH0531313Y2 JP8134887U JP8134887U JPH0531313Y2 JP H0531313 Y2 JPH0531313 Y2 JP H0531313Y2 JP 8134887 U JP8134887 U JP 8134887U JP 8134887 U JP8134887 U JP 8134887U JP H0531313 Y2 JPH0531313 Y2 JP H0531313Y2
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fluid
stator
flow
speed ratio
communication hole
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JP8134887U
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、流体式トルクコンバータのステータ
の構造に関するものである。
(従来の技術) 一般に、トルクコンバータは入力側のポンプと
出力側のタービンとステータとによつて構成さ
れ、タービンからステータへの流体の流入角度が
回転条件に応じて変化し、この流入角度とステー
タの翼角度とが一致した状態が最も効率の高い状
態であり、両角度が異なると流体の流れに乱れが
生じて衝突損失が発生するものである。
そして、上記衝突損失を低減して流体式トルク
コンバータの性能向上を図つて高効率を得る目的
から、従来より、ステータ翼の全体形状は低速度
比時の流体の流れに沿うように湾曲形成する一
方、このステータ翼に高速度比時の流体の流れを
通過させる通過孔を形成し、直線状部分に沿つて
流れるようにした構造が、例えば、実開昭61−
64557号に見られるように公知である。
(考案が解決しようとする問題点) しかして、上記のようなステータ翼形状では、
速度比の変化に対して2態様だけの変化であり、
広い範囲での衝突損失の低減を図ることはでき
ず、より高い伝達効率を得ることが望まれる。
そこで本考案は上記事情に鑑み、ステータの翼
形状をより広い速度比範囲で流体の流れに対応す
るようにし、簡単な構成でより一層衝突損失を低
減して高い伝達効率を得るようにした流体式トル
クコンバータのステータを提供することを目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案のトルクコンバータのステータは、ステ
ータ翼の流体の流れに沿う断面形状を、流体の流
入側で厚く流出側に向かつて漸次減少して設け、
その外形は流体の中速度比時の流れに沿つて形成
し、上記ステータ翼内に低速度比時の流体の流れ
に沿う第1流通孔を形成するとともに、高速度比
時の流体を該第1流通孔の中間部に導く第2流通
孔が設けたことを特徴とするものである。
(作用) 上記のようなトルクコンバータのステータで
は、入力回転数に対して出力回転数が低くその速
度比が低い状態では、ステータに対する流体の流
入角度は小さくなり、流体はこの流入角度に対応
して形成したステータ翼内の第1流通孔を流れ、
中速度比域では流入角度が大きくなり、流体はス
テータ翼の外側面に沿つて流れ、高速度比域では
さらに流入角度か大きくなり、流体はこの流入角
度に対応して形成したステータ翼内の第2流通孔
から流入し、第1流通孔を経て流れるものであ
り、低、中、高速度比の各状態で流体の衝突損失
を低減して流れがスムースとなり、固定構造によ
る簡単な構成で伝達効率が向上している。
(実施例) 以下、図面に沿つて本考案の実施例を説明す
る。第1図に全体構成を示し、流体式トルクコン
バータ1はポンプ2とタービン3とステータ4と
を備え、ポンプ2は入力軸5(エンジン出力軸)
に連結されて駆動され、タービン3はトルクコン
バータ1の出力軸6に連結されている。
すなわち、トルクコンバータ1のポンプ2は、
エンジン回転と一体に回転する中心部の入力軸5
(センターシヤフト)に固着されたハウジング8
にポンプ翼9が設置されて構成され、タービン3
は上記ポンプ翼9に対向して配設されたタービン
翼10が出力軸6(タービンシヤフト)に固着さ
れて構成されている。
一方、ステータ4は、ステータ翼11が外リン
グ12と内側のハブ13に固定支持され、上記ハ
ブ13はワンウエイクラツチ14を介して固定軸
15に一方向にのみ回転可能に支持されている。
上記ステータ4におけるステータ翼11の流体
の流れ(図の上方から下方)に沿う断面形状は第
2図に示すように、翼の厚さが流体の流入側の前
縁部11aで厚く、流出側の後縁部11bに向か
つて漸次減少して設けられている。また、上記断
面形状における全体の外形すなわち前記厚さの変
化による前面11cおよび背面11dの形状は流
体の中速度比時の流れ(第3図参照)に沿つて形
成されている。
上記ステータ翼11内には低速度比時の流体の
流れに沿うスリツト状の第1流通孔17が、前縁
部11aの前面11cの流入側開口から後縁部1
1bの前面11cの流出側開口に湾曲して形成さ
れている。さらに、ステータ翼11内には高速度
比時の流体(第4図参照)を導くスリツト状の第
2流通孔18が、前縁部11aの背面11dの流
入側開口から前面側に形成されて下流部が上記第
1流通孔17の中間部に連通して、後縁部11b
の前面11cに開口する略直線状に形成されてい
る。
上記ステータ翼11の製造は、例えば、外リン
グ12およびハブ13と一体に鋳造形成するもの
であり、その際、第1流通孔17は鋳造時に形成
し、第2流通孔18は鋳造後に機械加工によつて
形成するものである。
上記構造により、速度比の変化に対応して第2
図〜第4図に矢印で示すようにタービン3からの
流体の流入角度α(垂線に対し時計方向が正方向)
が、低速度比から中速度比、高速度比と変化する
のに伴つて大きくなるのに対して流体の流通経路
が変化して、各速度比で衝突損失の低減を図つて
いる。すなわち、低速度比時には、第2図に示す
ように、小さな流入角度で流入した流体は第1流
通孔17と背面側とを湾曲して流れる。また、中
速度比時には第3図に示すように、略直角方向か
ら流入した流体は前面側と背面側の表面に沿つて
流れ、さらに、高速度比時には第4図に示すよう
に、大きな流入角度で流入した流体は第2流通孔
18から第1流通孔17で流れるとともに背面側
を略直線状に流れる。
そして、上記のように各速度比域でのタービン
からの流体の流入方向の変化に対し、その流れに
逆流等の乱れが発生するの抑制することによつて
衝突損失を低減し、高効率の動力伝達を得ること
ができる。また、ステータ翼に可動部分がなく、
固定翼タイプで簡単な構造となつている。
(考案の効果) 上記のような本考案によれば、ステータ翼の形
状を、流体の流入側で厚く流出側に向かつて漸次
減少して設けて全体の外形は流体の中速度比時の
流れに沿つて形成し、ステータ翼内に低速度比時
の流体の流れに沿う第1流通孔と、高速度比時の
流体を該第1流通孔の中間部に導く第2流通孔を
設けたことにより、低、中、高速度比の各状態で
流体の流通経路を変化させてその衝突損失を低減
し、固定構造による簡単な構成で良好な伝達効率
を得るこができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における流体式トル
クコンバータの要部断面図、第2図は低速度比時
の流体の流れを併記したステータの翼部分の断面
図、第3図は中速度比時の流れを示す同断面図、
第4図は高速度比時の流れを示す同断面図であ
る。 1……トルクコンバータ、2……ポンプ、3…
…タービン、4……ステータ、11……ステータ
翼、11a……前縁部、11b……後縁部、11
c……前面、11d……背面、17……第1流通
孔、18……第2流通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステータにおけるステータ翼の流体の流れに沿
    う断面形状が、流体の流入側で厚く流出側に向か
    つて漸次減少して設けられ、その外形は流体の中
    速度比時の流れに沿つて形成され、上記ステータ
    翼内に低速度比時の流体の流れに沿う第1流通孔
    が形成されるとともに、高速度比時の流体を該第
    1流通孔の中間部に導く第2流通孔が設けられた
    ことを特徴とする流体式トルクコンバータのステ
    ータ。
JP8134887U 1987-05-28 1987-05-28 Expired - Lifetime JPH0531313Y2 (ja)

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JP8134887U JPH0531313Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28

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JP8134887U JPH0531313Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28

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JPS63188367U JPS63188367U (ja) 1988-12-02
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JP8134887U Expired - Lifetime JPH0531313Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28

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JPS63188367U (ja) 1988-12-02

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