JPH0579113U - ケーブルの配索構造およびその配索用冶具 - Google Patents

ケーブルの配索構造およびその配索用冶具

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JPH0579113U JP1853292U JP1853292U JPH0579113U JP H0579113 U JPH0579113 U JP H0579113U JP 1853292 U JP1853292 U JP 1853292U JP 1853292 U JP1853292 U JP 1853292U JP H0579113 U JPH0579113 U JP H0579113U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルの配索作業を正確かつ簡単に行うこ
とができる構造にする。 【構成】 配索構造としては、ケーブル3,4の長さに
よる影響によってトランスミッション1の動作に不具合
が生じている場合は、偏心コマ23の係合歯25と索端
金具16の係合歯24とのセレーション位置を変えると
ケーブル3,4の実効長さが変えられ、これによって不
具合を簡単に調整できるようにした。配索用冶具37と
しては、トランスミッション1側の切り換えレバー1
4,15とシフトレバー2との間にケーブル3,4を配
索するとき、シフトレバー2をニュートラル位置内の特
定位置にロック状態にできる構造にし、この固定された
シフトレバー2を基準にしてシフトレバー2と切り換え
レバー14,15との間にケーブル3,4を配索できる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トランスミッション側の切り換えレバーと室内側のシフトレバーと の間をケーブルでコントロールするマニュアルトランスミッション用ケーブルの 配索構造およびその配索用冶具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の自動車のマニュアル・トランスミッションにおける制御伝達 機構の一例を概略的に示したものである。 図11において、この制御伝達機構では、トランスミッション51とシフトレ バー52との間に、シフトケーブル53とセレクトケーブル54との2つのケー ブルを配索し、この2つのケーブル53,54を介してシフトレバー52の動き をトランスミッション51に伝えて制御する構造になっている。
【0003】 さらに詳述すると、シフトレバー52には、シフト軸57とセレクト軸58と が設けられている。また、このシフトレバー52は、ジョイント59を介して固 定のハウジング60に揺動自在に取り付けられており、シフト軸57を支点とし たシフト方向(図11中の矢印a−b方向)とセレクト軸58を支点としたセレ クト方向(図11中の矢印c−d方向)とに切り換え操作できる状態になってい る。加えて、このシフトレバー52にはシフトケーブル取付部61とセレクトケ ーブル取付部62とが設けられている。
【0004】 これに対して、トランスミッション51側の取付部には、シフト用切り換えレ バー55とセレクト用切り換えレバー56とが配設されている。
【0005】 そして、トランスミッション51とシフトレバー52との間において、上記シ フトケーブル53の一端が索端金具63を介してシフト用切り換えレバー55に 取り付けられているとともに他端がシフトケーブル取付部61に索端金具64を 介して取り付けられ、さらにセレクトケーブル54の一端が索端金具65を介し てセレクト用切り換えレバー56に取り付けるとともに他端が索端金具66を介 してセレクトケーブル取付部62に取り付けられた構造になっている。
【0006】 したがって、この制御伝達機構の構造では、シフトレバー52をシフト方向に 回動させると、シフトケーブル53を介してシフト用切り換えレバー55が操作 され、この操作でトランスミッション51内の図示せぬ各ギヤがシフト切り換え される。 これに対して、セレクト方向に回動させると、セレクトケーブル54を介して セレクト用切り換えレバー56が操作され、この操作でトランスミッション51 内の図示せぬ各ギヤがセレクト切り換えされる。
【0007】 図12は、この制御伝達機構におけるシフト用切り換えレバー55とシフトケ ーブル54の一端との結合構造を示す分解斜視図である。 図12において、シフトケーブル53の一端に固定して取り付けられている索 端金具63の先端部分63aはリング状に形成されており、この先端部分63a に貫通孔65が設けられている。 一方、シフト用切り換えレバー55の、索端金具63が取り付けられる部分に は、シフトケーブル53が張られる方向に沿った状態で、長孔66が形成されて いる。
【0008】 そして、シフト用切り換えレバー55にシフトケーブル53の一端を取り付け る場合は、まずボルト67をシフト用切り換えレバー55の下側から長孔66に 差し込んで貫通させる。 次いで、シフト用切り換えレバー55の上側に突出されたボルト67の先端を 貫通孔65に差し込んで貫通させ、索端金具63をボルト67に取り付ける。 最後に、索端金具63の上側に突出されたボルト67の先端ネジ部67aにナ ット68を強く締め付ける。すると、この締め付けによって索端金具63がシフ ト用切り換えレバー55に固定され、シフトケーブル53の一端がシフト用切り 換えレバー55に取り付けられた状態となる。
【0009】 一方、シフトケーブル53の他端側をシフトケーブル取付部61に取り付ける 場合、およびセレクトケーブル54の他端側をセレクトケーブル取付部62に取 り付ける場合は、シフトケーブル取付部61に取り付けた係合ピン69に索端金 具64の図示せぬ貫通孔を係合させるとともに、セレクトケーブル取付部62に 取り付けた係合ピン70に索端金具66の図示せぬ貫通孔を係合させて取り付け ている。
【0010】 また、このシフトケーブル53の他端側をシフトケーブル取付部61に取り付 ける場合、およびセレクトケーブル54の他端側をセレクトケーブル取付部62 に取り付ける場合は、シフトレバー52をニュートラル位置に配置させた状態で 取り付けられるが、このシフトレバー52を特定の位置に位置決めしておく手段 は特に設けられていない。 したがって、従来の作業では、シフトケーブル53およびセレクトケーブル5 4をそれぞれ取り付けた後でシフトレバー52を実際に操作して、トランスミッ ション51が正常に作動しているか確認し、不具合がある場合は各切り換えレバ ー55,56側のナット68の締め付けを一旦緩め、長孔66内でのボルト67 の位置を移動させて調整を図り、その後再度ナット68を締め付けて固定するよ うにしている。 なお、この取り付け構造は、セレクト用切り換えレバー56とセレクトケーブ ル54の場合も、基本的には全く同じである。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来の制御伝達機構における組立作業では、シフトレバー5 2をニュートラル位置内の特定位置に位置決めしておく手段が設けられておらず 、シフトケーブル53およびセレクトケーブル54をそれぞれ取り付けた後でシ フトレバー52を実際に操作し、この操作でトランスミッション51が正常に作 動しているか確認し、不具合がある場合は各切り換えレバー55,56側のナッ ト68の締め付けを一旦緩めて長孔66内でのボルト67の位置を移動させて調 整し、その後再度ナット68を締め付けて固定するようにしている。したがって 、場合によっては同じ調整作業を何度も繰り返さなくてはならないこともあり、 また作業時間を多く必要とするボルト・ナット結合を行わせているので、作業性 が悪いと言う問題点があった。
【0012】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はケーブルの配 索作業を正確かつ簡単に行うことができる構造にしたケーブルの配索構造および その配索用冶具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、第1の考案としては、トランスミッション側の切り 換えレバーと室内側のシフトレバーとの間を連結するケーブルの配索構造であっ て、外周面に係合歯が略等ピッチで複数形成されているとともに前記切り換えレ バーの枢軸に回動自在に取り付けられる偏心コマと、前記偏心コマが挿入される ともに、この挿入された前記偏心コマの前記係合歯とセレーション結合する係合 歯が略等ピッチで内面に複数形成された貫通孔を有して前記ケーブルの一端に固 定して取り付けられる索端金具とを備え、前記偏心コマの係合歯と前記索端金具 の係合歯とのセレーション位置を変えて前記切り換えレバーと前記チェンジレバ ーとの間の前記ケーブルの実効長さを調整できるようにしたものである。 次に、第2の考案としては、トランスミッション側の切り換えレバーと室内側 のシフトレバーとの間を連結するケーブルを配索するための冶具であって、前記 ケーブルの一端が取り付けられる前記シフトレバーと固定部材との間に取り外し 可能に装着されて前記シフトレバーをニュートラル位置内の特定位置に保持した 状態で前記固定部材側に固定するブラケットを備え、前記ブラケットを取り外す のと同時に前記シフトレバーの固定が解除できるようにしたものである。
【0014】
【作用】
この第1の考案によれば、索端金具の貫通孔に対して偏心コマを回転変位させ て挿入させると、偏心コマの係合歯と索端金具の係合歯とのセレーション位置が 変えられる。また、偏心コマの中心と索端金具との中心は一致しているので、偏 心コマを回転変位させて偏心コマと索端金具とのセレーション位置を切り換える と、この切り換えに伴って切り換えレバーに対する索端金具の中心位置も移動し 、この移動で切り換えレバーとチェンジレバーの間を連結しているケーブルの実 効長さを変えることができる。したがって、ケーブルの長さの長短による影響に よってトランスミッションの動作に不具合が生じている場合は、偏心コマの係合 歯と索端金具の係合歯とのセレーション位置を変えるとケーブルの実効長さが変 えられ、これによって不具合を調整することができる。 また、第2の考案によれば、トランスミッション側の切り換えレバーとシフト レバーとの間にケーブルを配索するとき、シフトレバーと固定部材との間にブラ ケットを装着させると、シフトレバーをニュートラル位置内の特定位置に保持し ておくことができる。そして、この保持されて動かないシフトレバーを基準にし て、このシフトレバーと切り換えレバーとの間にケーブルを配索することができ るので、組立作業を正確、かつ迅速に行うことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図8は、本考案の一実施例を適用した自動車のマニュアル・トランスミッショ ンにおける制御伝達機構を示す概略構成配置図である。 図8において、この制御伝達機構では、トランスミッション1とシフトレバー 2との間にシフトケーブル3とセレクトケーブル4との2つのケーブルを配索し 、この2つのケーブル3,4を介してシフトレバー2の動きをトランスミッショ ン1に伝えて制御する構造になっている。
【0016】 さらに詳述すると、シフトレバー2には、シフト軸5とセレクト軸6とが設け られている。また、このシフトレバー2は、ジョイント7を介して固定のハウジ ング8に揺動自在に取り付けられており、シフト軸5を支点としたシフト方向( 図8中の矢印A−B方向)とセレクト軸6を支点としたセレクト方向(図8中の 矢印C−D方向)とに切り換え操作できる状態になっている。加えて、このシフ トレバー2にはシフトケーブル取付部9とセレクトケーブル取付部10とが設け られている。
【0017】 一方、ハウジング8には、シフトケーブル取付部9の先端部分にシフト軸5と 平行で、このシフト軸5と反対方向に突出して延びるピン11の延長線12上の 位置に、位置決め用の貫通孔13が形成されている。
【0018】 これに対して、トランスミッション1側の取付部には、シフト用切り換えレバ ー14とセレクト用切り換えレバー15とが配設されている。
【0019】 そして、トランスミッション1とシフトレバー2との間において、上記シフト ケーブル3の一端が索端金具16を介してシフト用切り換えレバー14に取り付 けられているとともに他端がシフトケーブル取付部9のピン11に索端金具17 を介して取り付けられ、さらにセレクトケーブル4の一端が索端金具18を介し てセレクト用切り換えレバー15に取り付けられているとともに他端が索端金具 19を介してセレクトケーブル取付部10の先端部分に突出した状態で設けられ ているピン20に取り付けられた構造になっている。
【0020】 したがって、この制御伝達機構の構造では、シフトレバー2をシフト方向に回 動させると、シフトケーブル3を介してシフト用切り換えレバー14が操作され 、この操作でトランスミッション1内の図示せぬ各ギヤがシフト切り換えされる 。 これに対して、セレクト方向に回動させると、セレクトケーブル14を介して セレクト用切り換えレバー15が操作され、この操作でトランスミッション1内 の図示せぬ各ギヤがセレクト切り換えされる。
【0021】 図1は、この制御伝達機構における、シフト用切り換えレバー14とシフトケ ーブル3の一端との結合構造を示す分解斜視図で、図2は図1のE−E線に沿う 断面図、図3はその要部分解斜視図である。 図1乃至図3において、シフトケーブル3の一端に固定して取り付けられてい る索端金具16の先端部分16aはリング状に形成されており、この先端部分1 6aにフランジ状の筒体22が圧入して取り付けられ、さらに筒体22に偏心コ マ23が挿脱可能になっている。 また、筒体22の内面には、係合歯24が周回方向に沿って略等ピッチで内面 を一周する状態で複数形成されている。
【0022】 これに対して、筒体22内に挿脱される偏心コマ23は、筒体22の係合歯2 4と対応して、外周面に係合歯25が周回方向に沿って略等ピッチで一周する状 態で複数形成されている外側筒部26と、この外周筒部26内を埋めるようにし て、この外周筒部26内に固定して取り付けられたゴム材27と、外周筒部26 の中心よりズレた位置でゴム材27内に貫通した状態で固定して取り付けられた パイプ28とで一体に形成されている。
【0023】 そして、この偏心コマ23は、係合歯24と係合歯25とがセレーション結合 された状態で筒体22内に挿入され、また偏心コマ23を一旦取り外して回転変 位させた後で再度挿入してセレーション位置を変えると、その切り換えられたセ レーション位置によって筒体22内におけるパイプ28の位置も切り換わるよう になっている。
【0024】 一方、シフト用切り換えレバー14の、索端金具16が取り付けられる部分に は、枢軸ピン29が上方に突出した状態で固定して設けられている。また、枢軸 ピン29の上端側には、この枢軸ピン29を水平方向に貫通する係合孔30が形 成されており、この係合孔30に抜け止めピン31が挿入可能になっている。
【0025】 そして、この構造において、シフト用切り換えレバー14にシフトケーブル3 の一端を取り付ける場合は、偏心コマ23を筒体22に挿入させてセレーション 結合させる前に、まずパイプ28内に枢軸ピン29を挿入させ、シフト用切り換 えレバー14上に偏心コマ23を取り付ける。 次いで、索端金具16の筒体22内に偏心コマ23を挿入して係合歯24と係 合歯25とをセレーション結合させる。この際、偏心コマ23を枢軸ピン29に 対して回転させると、索端金具16が取り付けられる位置を実効的に変えること ができる。 最後に、パイプ28を貫通して索端金具63の上側に突出されている枢軸ピン 29の係合孔30に抜け止めピン31を挿入させると、枢軸ピン29に対して索 端金具16、すなわち筒体22と偏心コマ23とが抜け止めされてシフトケーブ ル3の一端がシフト用切り換えレバー14に取り付けられた状態となる。
【0026】 なお、この取り付け構造は、セレクト用切り換えレバー15とセレクトケーブ ル4の場合も、全く同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0027】 一方、シフトケーブル3の他端側をシフトケーブル取付部9に取り付ける場合 、およびセレクトケーブル4の他端側をセレクトケーブル取付部10に取り付け る場合は、シフトケーブル取付部9に取り付けた係合ピン11に索端金具17の 貫通孔を係合させるとともに、セレクトケーブル取付部10に取り付けた係合ピ ン20に索端金具19の図示せぬ貫通孔を係合させて取り付けている。
【0028】 また、このシフトケーブル3の一端側をシフト用切り換えレバー14に取り付 ける場合、およびセレクトケーブル4の一端側をセレクト用切り換えレバー15 に取り付ける場合は、これに先立って他端側をシフトケーブル取付部9およびセ レクトケーブル取付部10にそれぞれ取り付けた後で、シフトレバー2をニュー トラル位置内の特定位置に配置させた状態で取り付けられる。そして、このシフ トレバー2を特定の位置に位置決め保持しておくために配索用冶具7が使用され る。
【0029】 この取り付け方法について、図4乃至図8を用いて説明する。 また、配索用冶具37は、位置決めブラケット33および位置決めパイプ34 とで構成されている。このうち、位置決めブラケット33は、水平部33aと、 この水平部33aの両端より上側に向かってそれぞれ折り曲げられた垂直部33 b,33cとを一体に有して断面略コ字状に形成されている。さらに、垂直部3 3bにはハウジング8の貫通孔13に対応する貫通孔35が形成されており、垂 直部33cにはシフトレバー2のシフトケーブル取付部9の先端部分と対応する 切り欠き部36が形成されている。
【0030】 これに対して、位置決めパイプ34は、貫通孔13,33の内径寸法に等しい 外径寸法を有して形成され、それぞれ貫通孔13,33を貫通可能になっている 。また、内径寸法は、シフトレバー2上のピン11の外径寸法と略等しく、中心 の孔にはピン11が挿入可能になっている。
【0031】 そして、シフトレバー2をニュートラル位置内の特定の位置に位置決めして保 持する場合は、セレクトケーブル4の他端が索端金具19を介してセレクトケー ブル取付部10に取り付けられ、かつシフトケーブル3が索端金具17を介して シフトケーブル取付部9に取り付けられた状態で、位置決めブラケット33をシ フトケーブル取付部9の下側に配置するとともに、シフトケーブル取付部9の下 端部をブラケット33の切り欠き部36に係合させる。すると、この係合によっ て、シフトレバー2の大まかな位置決め保持がなされる。 次いで、ハウジング8の外側より位置決めパイプ34を貫通孔13に挿入し、 さらにブラケット33の貫通孔35を貫通させてシフトケーブル取付部9に向か って進ませ、ピン11を位置決めパイプ34内に挿入係合させる。すると、これ により、ブラケット33がハウジング8に対して位置決めされるとともに、シフ トレバー2もシフト方向およびセレクト方向の何れの方向に対しても動かないロ ック状態で保持される。
【0032】 したがって、シフトケーブル3の一端側をシフト用切り換えレバー14に取り 付ける場合、およびセレクトケーブル4の一端側をセレクト用切り換えレバー1 5に取り付ける場合に、これよりも先にケーブル3,4の他端側が取り付けられ ているシフトレバー2を、ブラケット33および位置決めパイプ34によってロ ック状態にし、このロック状態に保持されているシフトレバー2を基準にして一 端側をシフト用切り換えレバー14およびセレクト用切り換えレバー15に取り 付けると、ほぼ適正な張り具合いで各ケーブル3,4をシフトレバー2とトラン スミッション1との間に索配することができる。図4,図5,図6は、このシフ トレバー2がニュートラル位置内の特定位置にロックされている状態で示してい る。
【0033】 また、索配後は、前とは逆の手順を経ることによって位置決めパイプ34およ びブラケット33を取り外すことができ、取り外し後はピン11の先端にナット 38(図7参照)等が締め付けられて、索端金具17の抜け止めがなされる。 そして、位置決めパイプ34およびブラケット33が取り外されると、シフト レバー2のロック状態が再び解除されて自由に操作することができ、この操作で トランスミッション1の動作を確認し、正常に作動していない場合は、各ケーブ ル3,4の一端側で偏心コマ23を回転変位させて、各切り換えレバー14,1 5に対する索端金具16,18の中心位置を変えると、トランスミッション1と シフトレバー2との間のケーブル長さが実効的に変えられ、簡単に調整すること ができる。なお、図7は配索用冶具37を取り外した後の状態で、図4のF−F 線に沿う断面に相当する部分を示したものである。
【0034】 したがって、この実施例の構造によれば、索端金具16(または18)の筒体 (貫通孔)22に対して偏心コマ23を回転変位させて挿入させると、偏心コマ 23の係合歯25と索端金具16(または18)の係合歯14とのセレーション 位置が変えられる。 また、偏心コマ23の中心と索端金具16(または18)との中心は一致して いるので、偏心コマ23を回転変位させて偏心コマ23と索端金具16(または 18)とのセレーション位置を切り換えると、この切り換えに伴って切り換えレ バー14(または15)に対する索端金具16(または18)の中心位置も移動 し、この移動で切り換えレバー14(または15)とシフトレバー2の間を連結 しているケーブル3(または4)の実効長さを変えることができる。 これにより、ケーブル3(または4)の長さの長短による影響によってトラン スミッション1の動作に不具合が生じている場合は、偏心コマ23の係合歯25 と索端金具16(または18)の係合歯24とのセレーション位置を変えるとケ ーブル3(または4)の実効長さが変えられ、これによって不具合を簡単に調整 してなくすことができる。
【0035】 また、トランスミッション1側の切り換えレバー14,15とシフトレバー2 との間にケーブル3,4を配索するとき、シフトレバー2とハウジング(固定部 材)8との間に位置決め用ブラケット33および位置決め用パイプ34を装着さ せると、シフトレバー2をニュートラル位置内の特定位置(図4乃至図6の状態 )に保持しておくことができる。そして、この保持されて動かないシフトレバー 2を基準にして、このシフトレバー2と切り換えレバー14,15との間にケー ブル3,4を配索することができるので、組立作業を正確、かつ迅速に行うこと ができる。
【0036】 なお、上記実施例では、シフトレバー2をニュートラル位置内の特定位置でロ ック状態に保持しておく配索用冶具37として、位置決めブラケット33と位置 決めパイプ34の2つの部材で成る構造を開示したが、シフトレバー2のシフト およびセレクト方向のロックが行える場合は位置決めブラケット33だけでも差 し支えないものである。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したとおり、第1の考案によれば、ケーブルの長さの長短による影響 によってトランスミッションの動作に不具合が生じている場合は、偏心コマの係 合歯と索端金具の係合歯とのセレーション位置を変えるとケーブルの実効長さが 変えられ、これによって不具合を簡単に調整してなくすことができる。 また、第2の考案によれば、トランスミッション側の切り換えレバーとシフト レバーとの間にケーブルを配索するとき、シフトレバーをニュートラル位置内の 特定位置に保持して動かない状態にし、この固定されたシフトレバーを基準にし て、このシフトレバーと切り換えレバーとの間にケーブルを配索することができ るので、組立作業を正確、かつ迅速に行え、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るケーブルの配索構造の
要部をケーブル配索後の状態で示す斜視図である。
【図2】図1のE−E線断面図である。
【図3】本実施例の同上要部構造の分解斜視図である。
【図4】配索用冶具を用いてシフトレバーを位置決め保
持した状態で本実施例の要部構造を示す斜視図である。
【図5】図4のF−F線断面図である。
【図6】図4のG−G線に沿って示した同上要部構造の
上面図である。
【図7】配索用冶具を取り外した本実施例の要部構造を
示す斜視図である。
【図8】本実施例に係る自動車のマニュアル・トランス
ミッションにおける制御伝達機構の概略構成配置図であ
る。
【図9】本実施例の配索用冶具における位置決めブラケ
ット単品を示す斜視図である。
【図10】本実施例の配索用冶具における位置決めパイ
プ単品を示す斜視図である。
【図11】従来のマニュアル・トランスミッションにお
ける制御伝達機構の一例を示す概略構成配置図である。
【図12】従来機構における切り換えレバーとケーブル
との結合構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 トランスミッション 2 シフトレバー 3 シフトケーブル 4 セレクトケーブル 8 ハウジング(固定部材) 9 シフトケーブル取付部 10 セレクトケーブル取付部 14 シフト用切り換えレバー 15 セレクト用切り換えレバー 16 索端金具 18 索端金具 23 偏心コマ 33 位置決めブラケット 34 位置決めパイプ 37 配索用冶具

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスミッション側の切り換えレバーと
    室内側のシフトレバーとの間を連結するケーブルの配索
    構造において、 外周面に係合歯が略等ピッチで複数形成されているとと
    もに前記切り換えレバーの枢軸に回動自在に取り付けら
    れる偏心コマと、 前記偏心コマが挿入されるともに、この挿入された前記
    偏心コマの前記係合歯とセレーション結合する係合歯が
    略等ピッチで内面に複数形成された貫通孔を有して前記
    ケーブルの一端に固定して取り付けられる索端金具とを
    備え、前記偏心コマの係合歯と前記索端金具の係合歯と
    のセレーション位置を変えて前記切り換えレバーと前記
    チェンジレバーとの間の前記ケーブルの実効長さを調整
    できるようにしたことを特徴とするケーブルの配索構
    造。
  2. 【請求項2】トランスミッション側の切り換えレバーと
    室内側のシフトレバーとの間を連結するケーブルを配索
    するための冶具において、 前記ケーブルの一端が取り付けられる前記シフトレバー
    と固定部材との間に取り外し可能に装着されて前記シフ
    トレバーをニュートラル位置内の特定位置に保持した状
    態で前記固定部材側に固定するブラケットを備え、前記
    ブラケットを取り外すのと同時に前記シフトレバーの固
    定が解除できるようにしたことを特徴とするケーブルの
    配索用冶具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009021A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 トヨタ自動車株式会社 2部材の連結構造

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JP2017009021A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 トヨタ自動車株式会社 2部材の連結構造

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