JPH05786U - 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 - Google Patents
経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機Info
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- JPH05786U JPH05786U JP2610291U JP2610291U JPH05786U JP H05786 U JPH05786 U JP H05786U JP 2610291 U JP2610291 U JP 2610291U JP 2610291 U JP2610291 U JP 2610291U JP H05786 U JPH05786 U JP H05786U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 経糸の吊(ツレ)の発生を防止する吊発生防
止装置を備えた部分整経機の提供を目的とする。 【構成】 先染めの糸をボビンからドラムに巻き取る中
間の張引した位置に、その糸を張りながら当接する湾曲
面を有しかつ140℃〜200℃の温度調整自在な加熱
装置を設けて、経糸の吊(ツレ)の発生を防止する。
止装置を備えた部分整経機の提供を目的とする。 【構成】 先染めの糸をボビンからドラムに巻き取る中
間の張引した位置に、その糸を張りながら当接する湾曲
面を有しかつ140℃〜200℃の温度調整自在な加熱
装置を設けて、経糸の吊(ツレ)の発生を防止する。
Description
【0001】
本考案は、経糸の吊(ツレ)の発生を防止する吊発生防止装置を備えた部分整 経機に関するものである。
【0002】
先染めによる、化学繊維、合成繊維、フィラメント、ポリエステル等の各種繊 維を整経する従来の部分整経機は、ボビンから引出した先染め化学繊維を、いわ ゆる綾(アヤ)を拾う機械(綾取り機)、幅出し機を介して、ドラムに巻き付け る作業を行なう製織準備機である。 先染めは、130℃前後でおこなわれる。先染めにすると、化学繊維は80% 位縮む。これをボビンに巻取った後に、ドラムに巻取り整経している。
【0003】
ところが、従来装置で作った加工反を検査すると、不良反の発生原因のなかで の経因のうち経吊(ツレ)が、かなりの部分を占めている。 経吊(ツレ)は、製品布地で見ると光った細い筋になって現われ、到底製品にな らず、この発生防止は、現場では30年来の長年の課題であった。 とくにこの経吊(ツレ)は、化学繊維を先染して整経する場合に多く発生してお り、先染めの技術を得意とする織物産地では経吊(ツレ)は避けられないものと して、諦めていたところがあった。 実際の加工反(商標;エステル30/BB交織)では、50mあたり、経因が 2,5か所発生し、その内の大半が、経吊(ツレ)である。 本考案が解決しようとする問題点は、この経吊(ツレ)が生じない部分整経機 を提案することである。
【0004】
本考案は、先染めの化学繊維をボビンからドラムに巻き取る中間の張引した位 置に、その糸に張力を与えながら接触する湾曲面を有しかつ140℃〜220℃ の温度調整自在な加熱装置を設けて、糸を一定方向に平にするように張力を与え かつ所定の温度、好ましくは150℃〜200℃の温度を与えることにより、経 糸に一定の縮みを事前に付与し、経吊(ツレ)の発生を大幅に減少すること特徴 とする経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機である。 加熱装置は、糸をたるませないで接触して、温度付与をする構造であり、少なく とも接触面を湾曲に形成した形状である。 加熱装置は、内部に電気発熱体を備えて湾曲面全体を均一に加熱する。
【0005】
図1は、本考案装置の実施例の側面図であって、約130℃の温度で先染めさ れた化学繊維1をクリール2に装填されたボビン3からドラム4に巻き取る中間 の張引した位置に、その糸1に張力を与えながら接触する湾曲面5を有しかつ1 00℃〜220℃の温度調整自在な加熱装置50を設けた構成である。
【0006】 加熱装置50は、その湾曲面5で糸1を一定方向に平にするように張力を与え かつ所定の温度、好ましくは150℃〜200℃の温度、さらに好ましくは16 0℃〜170℃を与えることにより、経糸1に一定の縮みを事前に付与する。 実施例の加熱装置50は、少なくとも糸1に接触する面を湾曲面としており、円 筒形(直径15Cm・長さ70Cm)に構成している。 加熱装置50は、ステンレス材で作成したが、金属製に限定されるものではなく 、セラミックなど適宜に作成でき、またその形状も円筒形に限らず半円筒形など でもよい。糸1との接触面が湾曲して、糸1を平にしてかつよく均等に加熱でき ることが重要である。
【0007】 加熱装置50の位置は、ボビン3とドラム4の間、厳密には綾(アヤ)を拾う 機械6と、幅出し機7との間である。 この位置に加熱装置を配置することで、糸1を平にし、前記所定の温度を付与す ることにより、経吊(ツレ)の発生を大幅に減少することができるのである。 ボビン3とドラム4の間であれば、この位置の変更は自由に、設計変更できる。
【0008】 因に、温度の付与は、接触により平にしながらの付与が最適であり、温風などで は不十分である。
【0009】
本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機は、前記のような構成 作用であり、次のような特有な技術的効果がある。 吊(ツレ)の発生を99%近く防止することができる。そのために、製品にお いての不良品発生率は非常に低減化ができる。 特に「先染め」の製織分野では、待望の効果がある。 構造的には、従来の整経機に、加熱装置を組み込むだけであるので、従来装置 をそのまま活用できるし、価格も低廉に押えることができる。 糸への所定温度付与は、作業工程中の一部において行なうものであり、比較的 すぐに常温に戻り、他の部分への影響などもない。 以上のように、本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機は、比較 的簡単な構造で、重大な課題を解決するものであり、「先染め」の製織において きわめて優れた工業的考案である。
【図1】本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部
分整経機の一実施例を示す側面図。
分整経機の一実施例を示す側面図。
【図2】本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部
分整経機の要部斜視図。
分整経機の要部斜視図。
【図3】同じく要部側面図。
1 化学繊維(染色糸) 2 クリール 3 ボビン 4 ドラム 5 湾曲面 50 加熱装置 6 綾を拾う機械 7 幅出し機
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 先染めの糸をボビンからドラムに巻き取
る中間の張引した位置に、その糸を張りながら当接する
湾曲面を有しかつ140℃〜200℃の温度調整自在な
加熱装置を設けたことを特徴とする経糸の吊発生防止装
置を備えた部分整経機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026102U JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026102U JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05786U true JPH05786U (ja) | 1993-01-08 |
JP2513697Y2 JP2513697Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=12184235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991026102U Expired - Fee Related JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513697Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108442008A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-08-24 | 吴江市兴业纺织有限公司 | 一种弹性丝线烫直机构的烫板组件 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014843A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-02-17 | ||
JPS63203838A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-23 | 旭化成株式会社 | 熱セツトによる整経方法 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP1991026102U patent/JP2513697Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014843A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-02-17 | ||
JPS63203838A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-23 | 旭化成株式会社 | 熱セツトによる整経方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108442008A (zh) * | 2017-09-30 | 2018-08-24 | 吴江市兴业纺织有限公司 | 一种弹性丝线烫直机构的烫板组件 |
CN108442008B (zh) * | 2017-09-30 | 2023-09-29 | 吴江市兴业纺织有限公司 | 一种弹性丝线烫直机构的烫板组件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2513697Y2 (ja) | 1996-10-09 |
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