JP2513697Y2 - 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 - Google Patents
経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機Info
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- JP2513697Y2 JP2513697Y2 JP1991026102U JP2610291U JP2513697Y2 JP 2513697 Y2 JP2513697 Y2 JP 2513697Y2 JP 1991026102 U JP1991026102 U JP 1991026102U JP 2610291 U JP2610291 U JP 2610291U JP 2513697 Y2 JP2513697 Y2 JP 2513697Y2
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- Japan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、経糸の吊(ツレ)の発
生を防止する吊発生防止装置を備えた部分整経機に関す
るものである。
生を防止する吊発生防止装置を備えた部分整経機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】先染めによる、化学繊維、合成繊維、フ
ィラメント、ポリエステル等の各種繊維を整経する従来
の部分整経機は、ボビンから引出した先染め化学繊維
を、いわゆる綾(アヤ)を拾う機械(綾取り機)、幅出
し機を介して、ドラムに巻き付ける作業を行なう製織準
備機である。先染めは、130℃前後でおこなわれる。
先染めにすると、化学繊維は80%位縮む。これをボビ
ンに巻取った後に、ドラムに巻取り整経している。
ィラメント、ポリエステル等の各種繊維を整経する従来
の部分整経機は、ボビンから引出した先染め化学繊維
を、いわゆる綾(アヤ)を拾う機械(綾取り機)、幅出
し機を介して、ドラムに巻き付ける作業を行なう製織準
備機である。先染めは、130℃前後でおこなわれる。
先染めにすると、化学繊維は80%位縮む。これをボビ
ンに巻取った後に、ドラムに巻取り整経している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来装置で
作った加工反を検査すると、不良反の発生原因のなかで
の経因のうち経吊(ツレ)が、かなりの部分を占めてい
る。経吊(ツレ)は、製品布地で見ると光った細い筋に
なって現われ、到底製品にならず、この発生防止は、現
場では30年来の長年の課題であった。とくにこの経吊
(ツレ)は、化学繊維を先染して整経する場合に多く発
生しており、先染めの技術を得意とする織物産地では経
吊(ツレ)は避けられないものとして、諦めていたとこ
ろがあった。実際の加工反(商標;エステル30/BB
交織)では、50mあたり、経因が2,5か所発生し、
その内の大半が、経吊(ツレ)である。本考案が解決し
ようとする問題点は、この経吊(ツレ)が生じない部分
整経機を提案することである。
作った加工反を検査すると、不良反の発生原因のなかで
の経因のうち経吊(ツレ)が、かなりの部分を占めてい
る。経吊(ツレ)は、製品布地で見ると光った細い筋に
なって現われ、到底製品にならず、この発生防止は、現
場では30年来の長年の課題であった。とくにこの経吊
(ツレ)は、化学繊維を先染して整経する場合に多く発
生しており、先染めの技術を得意とする織物産地では経
吊(ツレ)は避けられないものとして、諦めていたとこ
ろがあった。実際の加工反(商標;エステル30/BB
交織)では、50mあたり、経因が2,5か所発生し、
その内の大半が、経吊(ツレ)である。本考案が解決し
ようとする問題点は、この経吊(ツレ)が生じない部分
整経機を提案することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、先染めの化学
繊維をボビンからドラムに巻き取る中間の張引した位置
に、その糸に張力を与えながら接触する湾曲面を有しか
つ140℃〜220℃の温度調整自在な加熱装置を設け
て、糸を一定方向に平にするように張力を与えかつ所定
の温度、好ましくは150℃〜200℃の温度を与える
ことにより、経糸に一定の縮みを事前に付与し、経吊
(ツレ)の発生を大幅に減少すること特徴とする経糸の
吊発生防止装置を備えた部分整経機である。加熱装置
は、糸をたるませないで接触して、温度付与をする構造
であり、少なくとも接触面を湾曲に形成した形状であ
る。加熱装置は、内部に電気発熱体を備えて湾曲面全体
を均一に加熱する。
繊維をボビンからドラムに巻き取る中間の張引した位置
に、その糸に張力を与えながら接触する湾曲面を有しか
つ140℃〜220℃の温度調整自在な加熱装置を設け
て、糸を一定方向に平にするように張力を与えかつ所定
の温度、好ましくは150℃〜200℃の温度を与える
ことにより、経糸に一定の縮みを事前に付与し、経吊
(ツレ)の発生を大幅に減少すること特徴とする経糸の
吊発生防止装置を備えた部分整経機である。加熱装置
は、糸をたるませないで接触して、温度付与をする構造
であり、少なくとも接触面を湾曲に形成した形状であ
る。加熱装置は、内部に電気発熱体を備えて湾曲面全体
を均一に加熱する。
【0005】
【実施例】図1は、本考案装置の実施例の側面図であっ
て、約130℃の温度で先染めされた化学繊維1をクリ
ール2に装填されたボビン3からドラム4に巻き取る中
間の張引した位置に、その糸1に張力を与えながら接触
する湾曲面5を有しかつ100℃〜220℃の温度調整
自在な加熱装置50を設けた構成である。
て、約130℃の温度で先染めされた化学繊維1をクリ
ール2に装填されたボビン3からドラム4に巻き取る中
間の張引した位置に、その糸1に張力を与えながら接触
する湾曲面5を有しかつ100℃〜220℃の温度調整
自在な加熱装置50を設けた構成である。
【0006】加熱装置50は、その湾曲面5で糸1を一
定方向に平にするように張力を与えかつ所定の温度、好
ましくは150℃〜200℃の温度、さらに好ましくは
160℃〜170℃を与えることにより、経糸1に一定
の縮みを事前に付与する。実施例の加熱装置50は、少
なくとも糸1に接触する面を湾曲面としており、円筒形
(直径15Cm・長さ70Cm)に構成している。加熱装置
50は、ステンレス材で作成したが、金属製に限定され
るものではなく、セラミックなど適宜に作成でき、また
その形状も円筒形に限らず半円筒形などでもよい。糸1
との接触面が湾曲して、糸1を平にしてかつよく均等に
加熱できることが重要である。
定方向に平にするように張力を与えかつ所定の温度、好
ましくは150℃〜200℃の温度、さらに好ましくは
160℃〜170℃を与えることにより、経糸1に一定
の縮みを事前に付与する。実施例の加熱装置50は、少
なくとも糸1に接触する面を湾曲面としており、円筒形
(直径15Cm・長さ70Cm)に構成している。加熱装置
50は、ステンレス材で作成したが、金属製に限定され
るものではなく、セラミックなど適宜に作成でき、また
その形状も円筒形に限らず半円筒形などでもよい。糸1
との接触面が湾曲して、糸1を平にしてかつよく均等に
加熱できることが重要である。
【0007】加熱装置50の位置は、ボビン3とドラム
4の間、厳密には綾(アヤ)を拾う機械6と、幅出し機
7との間である。この位置に加熱装置を配置すること
で、糸1を平にし、前記所定の温度を付与することによ
り、経吊(ツレ)の発生を大幅に減少することができる
のである。ボビン3とドラム4の間であれば、この位置
の変更は自由に、設計変更できる。
4の間、厳密には綾(アヤ)を拾う機械6と、幅出し機
7との間である。この位置に加熱装置を配置すること
で、糸1を平にし、前記所定の温度を付与することによ
り、経吊(ツレ)の発生を大幅に減少することができる
のである。ボビン3とドラム4の間であれば、この位置
の変更は自由に、設計変更できる。
【0008】因に、温度の付与は、接触により平にしな
がらの付与が最適であり、温風などでは不十分である。
がらの付与が最適であり、温風などでは不十分である。
【0009】
【考案の効果】本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備
えた部分整経機は、前記のような構成作用であり、次の
ような特有な技術的効果がある。 吊(ツレ)の発生を99%近く防止することができ
る。そのために、製品においての不良品発生率は非常に
低減化ができる。特に「先染め」の製織分野では、待望
の効果がある。 構造的には、従来の整経機に、加熱装置を組み込むだ
けであるので、従来装置をそのまま活用できるし、価格
も低廉に押えることができる。 糸への所定温度付与は、作業工程中の一部において行
なうものであり、比較的すぐに常温に戻り、他の部分へ
の影響などもない。以上のように、本考案に係る経糸の
吊発生防止装置を備えた部分整経機は、比較的簡単な構
造で、重大な課題を解決するものであり、「先染め」の
製織においてきわめて優れた工業的考案である。
えた部分整経機は、前記のような構成作用であり、次の
ような特有な技術的効果がある。 吊(ツレ)の発生を99%近く防止することができ
る。そのために、製品においての不良品発生率は非常に
低減化ができる。特に「先染め」の製織分野では、待望
の効果がある。 構造的には、従来の整経機に、加熱装置を組み込むだ
けであるので、従来装置をそのまま活用できるし、価格
も低廉に押えることができる。 糸への所定温度付与は、作業工程中の一部において行
なうものであり、比較的すぐに常温に戻り、他の部分へ
の影響などもない。以上のように、本考案に係る経糸の
吊発生防止装置を備えた部分整経機は、比較的簡単な構
造で、重大な課題を解決するものであり、「先染め」の
製織においてきわめて優れた工業的考案である。
【図1】本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部
分整経機の一実施例を示す側面図。
分整経機の一実施例を示す側面図。
【図2】本考案に係る経糸の吊発生防止装置を備えた部
分整経機の要部斜視図。
分整経機の要部斜視図。
【図3】同じく要部側面図。
1 化学繊維(染色糸) 2 クリール 3 ボビン 4 ドラム 5 湾曲面 50 加熱装置 6 綾を拾う機械 7 幅出し機
Claims (1)
- 【請求項1】 先染めの化学繊維糸をボビンからドラム
に巻き取る中間の張引した位置に、その糸に張力を与え
ながら接触する湾曲面を有しかつ140℃〜220℃の
温度調整自在な加熱装置を設けて、糸を一定方向に平に
するように接触して張力を与えながら150℃〜200
℃の温度を与えることにより、経糸に一定の縮みを事前
に付与して経吊(ツレ)の発生を大幅に減少することを
特徴とする経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026102U JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026102U JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05786U JPH05786U (ja) | 1993-01-08 |
JP2513697Y2 true JP2513697Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=12184235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991026102U Expired - Fee Related JP2513697Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 経糸の吊発生防止装置を備えた部分整経機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513697Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108360111B (zh) * | 2017-09-30 | 2020-12-18 | 吴江市兴业纺织有限公司 | 一种弹性丝线烫直机构的烫板组件的调试方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014843A (ja) * | 1973-06-19 | 1975-02-17 | ||
JPS63203838A (ja) * | 1987-02-20 | 1988-08-23 | 旭化成株式会社 | 熱セツトによる整経方法 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP1991026102U patent/JP2513697Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05786U (ja) | 1993-01-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |