JPH0578622A - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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JPH0578622A
JPH0578622A JP8127291A JP8127291A JPH0578622A JP H0578622 A JPH0578622 A JP H0578622A JP 8127291 A JP8127291 A JP 8127291A JP 8127291 A JP8127291 A JP 8127291A JP H0578622 A JPH0578622 A JP H0578622A
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JP
Japan
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group
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epoxy resin
primer composition
silicone resin
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JP8127291A
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English (en)
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Chiyuki Shimizu
千之 清水
Hisami Toba
久美 鳥羽
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の成分(A)〜(C)からなるプライマ
ー組成物。 (A)エチレン型単量体に、0.5〜25モル%の式R
SiXm R′(3-m)(Rはビニル基を含む炭化水素基、
R′は炭素数1〜10の炭化水素基、Xは加水分解性
基、mは1〜3の整数)のケイ素化合物を共重合させた
加水分解性基含有共重合体 (B)エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂 (C)有機溶剤 【効果】 無機多孔質基材に対して、優れた耐久性と、
耐水性の優れた接着性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーン系のシーリ
ング材又はコーティング材を、特に無機多孔質基材に対
して良好な接着機能を保持させるプライマー組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】建造物目地部分のシーリング材又は建造
物外壁等のコーティング材として、室温硬化性シリコー
ンゴム組成物が広く用いられているが、これらの組成物
を基材に強く接着させるために、その表面に各種のプラ
イマーを塗布することが広く行われている。しかしなが
らこれら建造物を構成する基材のうち、モルタル、コン
クリート、軽量発泡コンクリート等のような無機多孔質
材については、プライマーを塗布しても内部に浸透して
着面に皮膜が形成されにくく、また、細孔を通って水が
浸透しやすいため、耐水接着性に問題があった。更に、
これらの基材は一般に強塩基性であるため、プライマー
組成物が劣化されやすく、これもまた接着性の耐久性低
下の原因となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題の解決を
目的とした先行技術としては、種々のアクリル酸エステ
ルの共重合体を用いる方法(例えば、特公昭47−26
415号、特開昭52−43831号、同51−149
324号各公報)、シランカップリング剤及びチタン酸
エステルからなるプライマー組成物を用いる方法(例え
ば、特開昭51−139831号公報)、塩化ゴム含有
プライマー組成物を用いる方法(例えば、特開昭48−
46650号公報)又はポリイソシアネートとイソシア
ナト基に対する反応性を有する活性脂肪族シランとの反
応生成物を用いたプライマー組成物を用いる方法(例え
ば、特開昭52−17519号、同52−65529号
各公報)等がある。しかしこれらの方法はいずれも、無
機多孔質基材に適用した場合、接着の耐久性、とりわけ
耐水性が不十分であった。
【0004】更に、このような無機多孔質基材に有用な
プライマーとして、アクリレートとアクリロキシアルキ
ルアルコキシシランの共重合体溶液(例えば、特開昭5
9−5227号公報)があり、これにより無機多孔質基
材に対する耐水接着性はかなり改善されている。しかし
ながら高温下で水と接触した状態における長期間の耐久
性など、苛酷な条件下においては接着機能が失われるこ
とがあり、更に優れたプライマーが求められていた。
【0005】本発明は、無機多孔質基材に対して、従来
のプライマー組成物より優れた耐久性と、特に耐水接着
性の優れた接着機能を有するプライマー組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、エチレン型単
量体と不飽和基含有ケイ素化合物とを共重合させて得ら
れる加水分解性基含有ビニル系共重合体及びエポキシ樹
脂変性シリコーン樹脂を含有するプライマー組成物が、
無機多孔質基材に対して著しく良好な耐水接着性を示す
ことを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】即ち本発明は、下記の成分(A)、(B)
及び(C)なることを特徴とするプライマー組成物であ
る。 (A)(a)99.5〜75モル%のエチレン型単量
体、及び(b)0.5〜25モル%の一般式:RSiX
m R´(3-m)(式中、Rはビニル基を含む一価の炭化水素
基、R´は炭素数1〜10の一価の炭化水素基、Xは炭
素数1〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルコキ
シアルコキシル基及び炭素数2〜4のオキシム基からな
る群から選ばれた加水分解可能な基、mは1〜3の整数
を表す)で示される不飽和基含有ケイ素化合物とを共重
合させて得られる加水分解性基含有ビニル系共重合体 (B)エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂 (C)有機溶剤
【0008】本発明で使用する成分(a)のエチレン型
単量体としては、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルアク
リレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートの
ようなアルキル(メタ)アクリレート;スチレン、ビニ
ルトルエン、α−メチルスチレンのようなビニル芳香族
炭化水素;塩化ビニル、塩化ビニリデンのようなハロゲ
ン化ビニル;ブタジエン、イソプレンのような共役ジエ
ン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのような炭素数1
〜12の飽和脂肪酸のビニルエステルなどを挙げること
ができる。
【0009】成分(b)のRSiXm R´(3-m) で示さ
れる不飽和基含有ケイ素化合物において、Rのビニル基
を含む一価の炭化水素基としては、ビニル、アリル、3
−アクリロキシプロピル、3−メタクリロキシプロピ
ル、p−ビニルフェニルなどが、原料入手と合成の容易
さから推奨される。R´の炭素数1〜10の一価の炭化
水素基としては、原料入手と合成の容易さから、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルな
どのアルキル基又はフェニル基などが推奨され、特にメ
チル基が原料入手の点から好ましい。Xの加水分解可能
な基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、
n−ブトキシなどの炭素数1〜4のアルコキシル基;メ
トキシエトキシル、エトキシエトキシルなどの炭素数2
〜6のアルコキシアルコキシル基;アセトキシのような
炭素数2〜4のアシロキシ基;メチルエチルケトオキシ
ムのような炭素数2〜4のオキシム基などが例示され
る。加水分解性基の数mは1〜3の整数から選ばれ、短
時間のうちに網状構造を形成させる意味から2又は3で
あることが好ましく、3であることが特に好ましい。こ
れら不飽和基含有ケイ素化合物(b)の具体例としては
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリス(エトキシエトキシ)シラン、ビニル
トリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、アリルト
リメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、アリル
トリス(エトキシエトキシ)シラン、アリルトリス(メ
チルエチルケトオキシム)シラン、3−アクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリス
(エトキシエトキシ)シラン、3−アクリロキシプロピ
ルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロ
キシプロピルトリス(エトキシエトキシ)シラン、3−
メタクリロキシプロピルトリス(メチルエチルケトオキ
シム)シランなどが挙げられる。
【0010】本発明で使用する成分(A)の加水分解性
基含有ビニル系共重合体は、これら成分(a)及び成分
(b)を有機溶剤及び遊離基開始剤の存在下で、おおよ
そ室温から溶剤の還流温度までの温度、好ましくは50
〜150℃の温度で反応させることにより得られる。用
いる溶剤の種類と量は後に述べる成分(C)の有機溶剤
と同じで良い。
【0011】遊離基開始剤としてはアゾ化合物又は有機
過酸化物が使用でき、具体的にはアゾビスイソブチロニ
トリル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハ
イドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーベンゾエート、アセトンパーオキサ
イドなどが例示される。遊離基開始剤の量は特に限定さ
れないが、成分(a)及び成分(b)の合計量に対して
0.01〜1重量%程度が適当である。
【0012】また、この重合を行う際に、n−プロパン
チオール、1−ヘキサンチオール、1−デカンチオー
ル、ベンゼンチオール、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ンのような連鎖移動剤を用いて分子量をコントロールす
ることもできる。
【0013】成分(a)と成分(b)の比率は、成分
(a)99.5〜75モル%に対して、成分(b)0.
5〜25モル%であることが好ましい。成分(b)の使
用量がこの範囲より少ないと塗膜の耐候性が低下するた
め好ましくなく、逆にこの範囲より多いとプライマー層
が脆くなるため好ましくない。
【0014】本発明で使用する成分(B)のエポキシ樹
脂変性シリコーン樹脂は、プライマーの接着性を向上さ
せる成分である。
【0015】エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂(B)の
シリコーン樹脂成分とエポキシ樹脂成分の割合は任意で
あって、特に限定はされないが、接着性、耐水性、耐候
性のバランスを考慮して、シリコーン樹脂15〜70重
量%、エポキシ樹脂30〜85重量%であることが好ま
しい。シリコーン樹脂成分は、通常、平均式(I):
【0016】 [(R3)a Si(OR4)bc]x (I)
【0017】(式中、R3 は一価の炭化水素基、R4
水素原子又は一価の炭化水素基、aは1.0〜1.7の
数、bは0.05〜0.2の数、cは(4−a−b)/
2で表される数、xは2以上の数を表す)で示される多
官能性シロキサン単位からなるポリオルガノシロキサン
であることが好ましい。
【0018】式(I)におけるR3 の炭化水素基として
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オ
クチル等のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル
基;フェニル等のアリール基などが例示されるが、耐水
性や耐候性が優れ、エポキシ樹脂との相溶性が良いこ
と、合成が容易であること等の観点から、メチル基とフ
ェニル基の混成であること、すなわち、ポリメチルフェ
ニルシロキシであることが好ましい。R4 の具体例とし
ては、水素原子又はメチル、エチル、プロピル若しくは
ブチル等のアルキル基が挙げられる。
【0019】式(I)における数aは1.0〜1.7、
bは0.05〜0.2であることが好ましい。aが1.
0未満であると、使用に際して適度の重合度をもつポリ
オルガノシロキサンのエポキシ樹脂との相溶性が劣る傾
向にあり、1.7を超えると、樹脂皮膜の強靭性が低下
する恐れがある。bが0.05未満であると、樹脂皮膜
の強靭性が低下し、0.2を超えると、保存中に粘度増
加やゲル化が生じやすい傾向が見られる。また、皮膜形
成性や貯蔵中の安定性から、数xは2以上であることが
好ましい。
【0020】エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂(B)を
構成するエポキシ樹脂成分は、グリシジル基、3,4−
オキシシクロヘキシル基のようなオキシラン酸素をもつ
化合物を含む低量体ないし重合体であり、硬化剤とし
て、各種酸無水物、アミン類等を使用してもよい。それ
らの硬化剤成分は、特に限定はされないが、一般的なエ
ポキシ樹脂用硬化剤を適用できるが、溶液中で他成分と
安定に共存し、かつ、常温付近で硬化を起こして皮膜を
形成させるためには、酸無水物系硬化剤を使用すること
が推奨される。そのような酸無水物としては、フタル酸
無水物、マレイン酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水
物、ピロメリット酸無水物、トリメリット酸無水物、ド
デシルコハク酸無水物等が例示され、これらは単独で又
は複数種が併せて使用される。
【0021】上述のシリコーン樹脂成分とエポキシ樹脂
成分とは、互いに相溶性を有する範囲内で単に混合して
使用してもよいし、又は加熱により化学的に結合させて
用いてもよい。そして、通常は、トルエン、キシレン等
の有機溶剤の溶液として用いる。
【0022】以上のようにして得られるエポキシ樹脂変
性シリコーン樹脂(B)の使用量は、共重合体(A)1
00重量部に対し、固形分として0.1〜50重量部で
あることが好ましい。使用量が0.1重量部に満たない
場合は、耐候性や皮膜の強靭性を損なう恐れがあり、逆
に50重量部を超えると、接着性が低下するため好まし
くない。
【0023】本発明のプライマー組成物には成分(D)
として硬化触媒を、短時間で乾燥硬化を行いたい場合に
用いることができる。成分(D)の使用量は、共重合体
(A)100重量部に対して20重量部未満であること
が好ましい。使用量が20重量部を超えると、プライマ
ー硬化被膜の表面に滲み出て、接着性が阻害されるため
好ましくない。硬化触媒(D)としては例えば、ジブチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、ブチ
ルスズトリ(2−エチルヘキソエート)、カプリル酸第
一スズ、ナフテン酸スズ、オレイン酸スズ、鉄−2−エ
チルヘキソエート、鉛−2−エチルオクトエート、コバ
ルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチル
ヘキソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、ナフテ
ン酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ス
テアリン酸亜鉛などの有機カルボン酸の金属塩;テトラ
ブチルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタ
ネート、トリエタノールアミンチタネート、テトラ(イ
ソプロペニルオキシ)チタネートなどの有機チタン酸エ
ステル;オルガノシロキシチタン、β−カルボニルチタ
ンなどの有機チタン化合物;γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エ
チレンジアミンなどのアミノアルキル基置換アルコキシ
シラン;ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミンなどの
アミン化合物又はその塩;ベンジルトリエチルアンモニ
ウムアセテートなどの第四アンモニウム塩;酢酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウムなどのアルカリ
金属の低級脂肪酸塩;ジメチルヒドロキシルアミン、ジ
エチルヒドロキシルアミンなどのジアルキルヒドロキシ
ルアミン;テトラメチルグアニジンのようなグアニジン
化合物並びにグアニジル基含有シラン又はシロキサン化
合物などを挙げることができる。
【0024】本発明で使用する成分(C)の有機溶剤
は、(A)、(B)及び(D)成分を均一に溶解させ
て、良好な塗布作業性を付与するための成分である。有
機溶剤(C)の使用量は共重合体(A)100重量部に
対して10〜5,000重量部の範囲であることが好ま
しい。使用量が10重量部より少ないとプライマーの粘
度が高くなって作業性が低下するため好ましくなく、逆
に5,000重量部より多いと何度も塗り重ねを行う必
要が生じ、やはり作業性が低下するため好ましくない。
有機溶剤(C)としては、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコールのようなアルコー
ル;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテルアルコール又はエーテル;
アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンのよう
なケトン;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチルの
ようなエステル;n−ヘキサン、ガソリン、ゴム揮発
油、ミネラルスピリット、灯油のような脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素が例示される。
【0025】その他本発明のプライマー組成物には、必
要に応じて酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄など
の着色顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、タレ止め剤な
どを加えることができる。
【0026】本発明のプライマー組成物は、すべての成
分を混合して容器中に密封する1包装型として安定であ
る。ただし、比較的多量の成分(C)を用いる場合には
成分(C)をその他の成分とは別包装とした2包装型と
することが保存安定性上好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物は、シリコー
ンシーリング材又はシリコーンコーティング材を、基材
とりわけ従来より接着が困難とされていたモルタル、コ
ンクリートのような無機多孔質で一般に強塩基性の基材
にも強力に接着させることができ、しかも長期にわたる
耐水接着性が優れたプライマー組成物を提供するもので
ある。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。
【0029】合成例1〜6:加水分解性基含有ビニル系
共重合体の調製 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた反応容器に表1に示
すモノマーを仕込み、これにモノマー量の2倍量のトル
エン並びに表示の連鎖移動剤及び重合開始剤を加え、均
一に撹拌しつつ窒素ガス雰囲気中、70℃で8時間加熱
して重合した。得られた加水分解性基含有ビニル系共重
合体をそれぞれA−1〜A−6とし、それらの数平均分
子量を下記によって測定し、その結果を表1に示した。
【0030】数平均分子量の測定法 得られた重合体溶液をそのままGPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ:HLC−802UR、演算機:
CP−8000、いずれも東洋曹達(株)製)にかけ、
屈折率によって求めたチャートから溶媒の部分を除いて
ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。
【0031】
【表1】
【0032】合成例7:エポキシ樹脂変性シリコーン樹
脂溶液の調製 (溶液B−1)ジメチルジクロロシラン7部、メチルト
リクロロシラン40部、ジフェニルジクロロシラン48
部及びフェニルトリクロロシラン78部をトルエン95
部と混合し、これを、還流冷却器付の容器に入れた、水
350部−メタノール50部混合液中に、温度を50℃
以下に保ちながら撹拌しつつ滴下し、加水分解・縮合を
行った。
【0033】生成したポリメチルフェニルシロキサンを
水で洗浄し、副生した塩化水素を除去した。これを、減
圧下で加熱し、溶剤の一部として残存する水を除去し、
濃度50%のシリコーン樹脂トルエン溶液を得た。
【0034】次いで、エポキシ当量250のビスフェノ
ールAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂70部、フタ
ル酸無水物5部、アマニ油脂肪酸10部及びトルエン7
5部からなる溶液を調製し、トルエンを除去しつつ撹拌
下にて徐々に昇温し、230℃に達した時点でその温度
を保ちつつ、さらに5時間加熱を続けた。これに、先の
シリコーン樹脂トルエン溶液50部及び、全体を固形分
50%にする量のトルエンを加え、溶液が透明になるま
で撹拌し、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂のトルエン
溶液B−1を得た。
【0035】(溶液B−2)ジメチルジクロロシラン5
1部、メチルトリクロロシラン15部、ジフェニルジク
ロロシラン44部及びフェニルトリクロロシラン52部
をキシレン50部と混合し、温度を40〜60℃に保ち
ながら水320部中に撹拌しつつ滴下し、以下、溶液B
−1と同様にして、濃度60%のシリコーン樹脂キシレ
ン溶液を調製した。
【0036】次いで、エポキシ当量500のビスフェノ
ールAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂54部及びド
デシルコハク酸無水物25部をキシレン23部に溶解
し、これに、先のシリコーン樹脂キシレン溶液51部を
加え、還流温度で3時間の加熱撹拌を行ってエポキシ樹
脂とシリコーン樹脂とを反応させた。更に、所要量のキ
シレンを追加して、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂の
50%キシレン溶液B−2を得た。
【0037】(溶液B−3)ジメチルジクロロシラン4
9部、フェニルトリクロロシラン84部及びジフェニル
ジクロロシラン103部を混合し、これに、温度を25
℃以下に保ちながら、メタノール40部−水15部混合
液を2時間かけてゆっくり滴下した。次いで、撹拌しつ
つ70〜75℃に昇温して1時間加熱還流を行い、その
後冷却してメタノール40部を加え、分液した。
【0038】採取したポリオルガノシロキサン層に炭酸
カルシウム2部を加えて副生塩化水素を中和した後、減
圧下で加熱して、メタノールと低沸点化合物を除去し、
液状のポリオルガノシロキサンを得た。
【0039】このポリオルガノシロキサン50部にキシ
レン100部、エポキシ当量180のノボラック型エポ
キシ樹脂45部及びフタル酸無水物3.5部を加え、キ
シレン還流下で3時間加熱した。冷却、ろ過後、エポキ
シ樹脂変性シリコーン樹脂の50%キシレン溶液B−3
を得た。
【0040】(溶液B−4)溶液B−1のビスフェノー
ルAエピクロルヒドリン型エポキシ樹脂の代りに、エポ
キシ当量252の3,4−オキシシクロヘキシル型エポ
キシ樹脂70部を使用した以外は、溶液B−1と同様に
して、エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂の50%トルエ
ン溶液B−4を得た。
【0041】実施例1〜6及び比較例1〜3 成分(A)として、表1に示したA−1〜A−6を使用
し;エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂(B)として、B
−1〜B−4を使用し;硬化触媒(D)として、ジブチ
ルスズジラウレート(C−1)、ジブチルスズジアセテ
ートとテトラエトキシシランとの脱エステル反応物(C
−2)の2種を使用し;有機溶剤(C)として酢酸エチ
ルを使用し、それぞれ表2に示した配合量にて混合し、
実施例1〜6のプライマー組成物P−1〜P−6及び比
較例1〜2の組成物P−7〜P−8を得た。
【0042】次いで、これらのプライマーを刷毛にてモ
ルタル板に塗布して、25℃、60%RH(以下、この
条件を標準条件という)にて1時間放置し、乾燥させた
後、アミノキシ型シリコーンシーリング材トスシール3
61(商品名:東芝シリコーン(株)製)を用いて、図
1に示す試験体を作成した。
【0043】この試験体を標準条件にて14日間養生し
て、更に60℃の温水中に10日間浸漬した後、引張試
験を行い破壊状態、引張応力及び伸び率を測定した。な
お、比較例1はエポキシ樹脂変性シリコーン樹脂を含有
しない組成物を使用し、比較例2は加水分解性基含有ビ
ニル系共重合体を含有しない組成物を使用し、プライマ
ー組成物を使用しなかった場合を比較例3とした。
【0044】
【表2】
【0045】実施例7〜12及び比較例4〜5 軽量コンクリート板に、実施例1〜6及び比較例1〜2
で使用したプライマー組成物P−1〜P−8を塗布し、
標準条件で1時間乾燥させた後、オキシム型シリコーン
弾性コーティング材トスコート301(商品名:東芝シ
リコーン(株)製)を塗布して、常温で7日間養生して
試験体を作成した。これら試験体を60℃の温水中に1
4日間浸漬後、図2に示す引張試験用試験体を作成して
コーティング材の基材に対する接着力を測定し、また破
壊状態を観察した。それらの結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜6で使用した試験体の斜視図であ
る。
【図2】実施例7〜12で使用した試験体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、3 アミノキシ型シリコーンシーリング材(東芝シ
リコーン社製、商品名:トスシール361) 1′ オキシム型シリコーン弾性コーティング材(東
芝シリコーン社製、商品名:トスコート301) 2 プライマーを塗布したモルタル板 2′ プライマーを塗布した軽量コンクリート板 4 表面処理アルミニウム製T字具 図中の単位はmmである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月1日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/06 LRZ 8319−4J C09D 5/00 PPF 6904−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)及び(C)か
    らなることを特徴とするプライマー組成物。 (A)(a)99.5〜75モル%のエチレン型単量
    体、及び(b)0.5〜25モル%の一般式:RSiX
    m R´(3-m)(式中、Rはビニル基を含む一価の炭化水素
    基、R´は炭素数1〜10の一価の炭化水素基、Xは炭
    素数1〜4のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルコキ
    シアルコキル基及び炭素数2〜4のオキシム基からなる
    群から選ばれた加水分解可能な基、mは1〜3の整数を
    表す)で示される不飽和基含有ケイ素化合物とを共重合
    させて得られる加水分解性基含有ビニル系共重合体 (B)エポキシ樹脂変性シリコーン樹脂 (C)有機溶剤
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