JPH057829A - 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法 - Google Patents

塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法

Info

Publication number
JPH057829A
JPH057829A JP18700691A JP18700691A JPH057829A JP H057829 A JPH057829 A JP H057829A JP 18700691 A JP18700691 A JP 18700691A JP 18700691 A JP18700691 A JP 18700691A JP H057829 A JPH057829 A JP H057829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
steel sheet
coating
coating film
pretreatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18700691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sone
雄二 曽根
Takahiro Kamura
敬弘 嘉村
Keiichi Yoshioka
啓一 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP18700691A priority Critical patent/JPH057829A/ja
Publication of JPH057829A publication Critical patent/JPH057829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス鋼板の素地表面の美麗さを生かし
た透明着色塗装において、塗装ステンレス鋼板の加工性
や塗膜密着性向上のための塗装前処理方法を提供する。 【構成】 塗装ステンレス鋼板を脱脂したのち、超音波
洗浄し、その後そのステンレス鋼板の表面に波長180
〜300nmの紫外線を10〜60秒照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ステンレス鋼板の
塗装前処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板は、その優れた耐食性機
能を生かして近年建築分野で建材として幅広く使用され
てきている。近年、内装材としてエッチング,鏡面研
磨,着色などの表面処理をしたステンレス製品がその意
匠性から使われている。このような意匠化傾向は根強
く、外装材にも拡大しつつある。塗装着色ステンレス鋼
板は、その塗膜によってステンレス鋼板表面が完全に隠
されるために、ステンレス鋼板の素地表面の持つ美麗さ
が生かせないので、主に屋根用に使用されている。一
方、化学発色ステンレス鋼板は、塗装皮膜に比べて極薄
の表面酸化皮膜における光の干渉作用による発色のた
め、素地表面の持つ美麗さを反映した色調が得られる。
このことから、化学発色ステンレス鋼板は内・外装材と
して多用途に使用されている。しかしながら、塗装法
は、化学発色法より容易に適用でき、かつ耐指紋性など
の点で優位にある。このため、塗装法においてもステン
レス鋼板の素地表面の美麗さを活かす目的で透明着色塗
装法が検討されてきた。しかるに、現状では加工性や塗
膜密着性をバランス良く満足する透明着色塗装ステンレ
ス鋼板は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この塗装ステンレス鋼
板は複雑な加工を要求される場合が多い。その際、厳し
い加工を受けた個所で塗膜が剥離するケースがあり、こ
のため加工の厳しい用途への使用が制限されていた。ス
テンレス鋼板の表面は不動態皮膜で不活性であるため、
種々の表面処理を施す場合には何らかの前処理を必要と
する。透明塗装のための塗装前処理方法の主なものはリ
ン酸塩処理,クロメート処理等の化成処理(特開昭57
−161069号公報,特開昭57−161070号公
報参照)である。これらの化成処理により表面の呈色や
シミを完全に防ぐことは難しく、さらにクロメート処理
では人体に有害な6価クロムを取扱うので作業上問題が
あり、かつ公害防止のため排液処理設備を必要とするな
どの問題がある。このような現状に鑑み、加工性,塗膜
密着性の優れた塗装ステンレス鋼板を得るために、化成
処理によらない塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法の
開発が期待されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塗装ステ
ンレス鋼板の塗装前処理方法について鋭意研究を重ねた
結果、塗膜密着性を低下させる原因物質が空気中に浮遊
する粉塵や各種油粒子であることを見い出し、これら物
質の除去手段として脱脂−超音波洗浄−紫外線照射が有
効であるので、本発明にはこの手段を適用した。すなわ
ち、本発明はステンレス鋼板を脱脂したのち超音波洗浄
し、その後該ステンレス鋼板の表面に180〜300n
mの紫外線を10〜60秒照射することを特徴とする塗
装ステンレス鋼板の塗装前処理方法である。
【0005】
【作用】以下に本発明の具体的構成・作用について詳細
に述べる。塗装ステンレス鋼板の塗装前処理として行う
紫外線照射条件の限定理由は、180nm以下の短波長
側および300nm以上の長波長側の可視光に近い領域
では、塗膜密着性向上の効果が明確に表われないためで
ある。また、照射時間は、10秒以下では全く塗膜密着
性向上の効果がなく、60秒を超えて照射しても効果は
飽和するので10〜60秒間とした。さらに、紫外線ラ
ンプと塗装ステンレス鋼板との距離は、広い面積を処理
する場合の効率の点から20〜60mmが望ましい。
【0006】用いるステンレス鋼板(鋼帯をも含める)
は熱延鋼帯を所定板厚まで冷間圧延したのち、焼鈍酸洗
あるいは光輝焼鈍を行ったもので、その後必要に応じて
ショット・ブラスト,ダルスキンパス,各種研磨仕上
(例えば、ヘアーライン仕上,鏡面),エンボス加工,
エッチング等の手段により表面の仕上を調整したもので
ある。ステンレス鋼板の鋼種は、とくに定めないが本材
料の用途が内・外装材を主とする建材であることから、
SUS304が望ましいが、外装材ではそれと同等以上
の高耐食性ステンレス鋼板の方が好ましい。
【0007】次に透明着色塗装について述べるが、ここ
では透明とは広く半透明も含むものとする。塗装する樹
脂としては、透明性の他に外装パネル材のように耐候性
を要求される場合にはフッ素樹脂が望ましいが、透光性
が高く、かつ塗料中の顔料成分が少なく透明着色される
樹脂であれば、本発明の効果は十分に確保される。この
透明樹脂の高い透明性を損なうことなく行える密着性向
上の前処理としてこの紫外線照射は最もその威力を発揮
するものである。塗装樹脂としては、フッ素系の他に、
アクリル,エポキシ,アクリル−シリコン,ポリエステ
ル,ウレタン,塩化ビニルなども使用することができ
る。この塗装方法は特に限定されず、任意の方法が採用
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に述べ
る。SUS304のヘアーライン研磨材で板厚1.5m
mのステンレス鋼板を素材として、アルカリ脱脂,純水
中超音波洗浄後、紫外線照射処理を行い、その後直ちに
透明性の高いフッ素樹脂クリアー塗料を用いロールコー
タにて塗布後、200℃×5分の焼付にて厚さ23μm
の塗膜を生成した。塗膜の密着性の評価は、碁盤目セロ
テープ剥離試験と碁盤目エリクセン張り出し(6mm高
さ)後のセロテープ剥離試験とで行った。その実施例の
結果を、比較例として紫外線の照射条件が本発明の請求
範囲をはずれた場合のデータ,また従来法のデータとと
もに表1に示す。塗膜密着性の評価テストにおいては、
縦横10個ずつ計100個の1×1mmの正方形の各区
画で、セロテープ剥離時に塗膜が剥離せず残存している
残存個数を示し、この残存個数が多い程、塗膜密着性に
優れることになる。表1から明らかなように本発明に係
る紫外線照射を行った塗膜の密着性が優れており、著し
い改善が得られた。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】本発明に係る塗装前処理法によると、透
明性の高いクリアー塗装において、塗膜密着性に優れた
美麗な透明着色ステンレス鋼板を得ることが可能となっ
た。
【表1】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ステンレス鋼板を脱脂したのち超音波洗
    浄し、その後該ステンレス鋼板の表面に180〜300
    nmの紫外線を10〜60秒照射することを特徴とする
    塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法。
JP18700691A 1991-07-02 1991-07-02 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法 Pending JPH057829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18700691A JPH057829A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18700691A JPH057829A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH057829A true JPH057829A (ja) 1993-01-19

Family

ID=16198556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18700691A Pending JPH057829A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH057829A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510445B2 (en) 2006-09-12 2009-03-31 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Connector with high connection reliability
JP2010227859A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Jfe Steel Corp 塗布装置及び塗布方法
US8333002B2 (en) * 2006-05-19 2012-12-18 Ishikawa Gasket Co., Ltd. Surface finishing method for stainless steel material and manufacturing method for metal gasket

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8333002B2 (en) * 2006-05-19 2012-12-18 Ishikawa Gasket Co., Ltd. Surface finishing method for stainless steel material and manufacturing method for metal gasket
US7510445B2 (en) 2006-09-12 2009-03-31 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Connector with high connection reliability
JP2010227859A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Jfe Steel Corp 塗布装置及び塗布方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1239976B1 (en) Copolymer primer for aluminum alloy food and beverage containers
JPH057829A (ja) 塗装ステンレス鋼板の塗装前処理方法
JPH0657872B2 (ja) ステンレス鋼の表面処理方法
JPH1046101A (ja) 金属材料の表面にフィルムラミネート用下地皮膜を形成させた被覆金属材料、およびその製造方法
Farrier et al. Sample preparation and characterization of artificially aged aircraft coatings for microstructural analysis
JPH0847669A (ja) 耐候性、耐汚れ性に優れた樹脂被覆金属材
JPH03271379A (ja) 塗装用ステンレス鋼板および塗装鋼板
JP2007030384A (ja) 干渉模様を抑えたクリア塗装ステンレス鋼板
JP2006289930A (ja) クリア塗装ステンレス鋼板
JP3371096B2 (ja) 光触媒活性に優れ色ムラのないエンボス加工ステンレス鋼板
JPH079007A (ja) 指紋が目立たないダル仕上げ金属板
JP3429292B2 (ja) 透明性に優れたクリアー塗装ステンレス鋼板
JP2745384B2 (ja) フィルム被覆金属板
JPH11169786A (ja) フッ素樹脂フィルムラミネート金属板のフィルム面補修方法
JPH0712651B2 (ja) 密着性の優れたフッ素樹脂塗装透明着色ステンレス鋼板およびその製造方法
JPH07109028B2 (ja) 塗膜密着性の優れた透明塗装着色ステンレス鋼板
JPH07256819A (ja) 端面および傷付き部の耐食性に優れたフッ素樹脂フィルムラミネ−ト鋼板
JPH10264305A (ja) 耐傷付き性、耐候性および耐食性に優れたラミネ−ト鋼板
JP2593254B2 (ja) 意匠性と塗膜の耐傷つき性に優れた塗装ステンレス鋼板
JPS62182284A (ja) 着色ステンレス鋼材
JP2780482B2 (ja) 透明感を有する上塗り塗装
JP2540055B2 (ja) 耐食性に優れた樹脂被覆鋼板の製造方法
JPH0235967A (ja) ステンレス鋼の前処理方法
JPH0420034Y2 (ja)
JPH0679228A (ja) 塗装ステンレス鋼基材