JPH057767U - 局部洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温水タンクを便蓋に内蔵してあるので、洗浄
装置本体のコンパクト化ができる。 【構成】 用便後の身体の局部を洗浄水にて洗浄する局
部洗浄装置１の洗浄装置本体７から前方に便座３及び便
蓋４を突出させて蝶着し、該局部洗浄装置１の温水タン
ク２を便蓋４に内蔵し、該温水タンク２で洗浄水が昇温
され温度調整される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として洋式の便器に付設して使用する局部洗浄装置に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこの種の局部洗浄装置としては、図３に示すように、洗浄装置本体（ イ）の前面下部から便座（ロ）の上に便蓋（ハ）を重ねて前方へ突出するように 設けて洗浄装置本体（イ）と便座（ロ）及び便蓋（ハ）とを蝶着したものを便器 （ホ）に載置し、用便の際には、外周を便座（ロ）側へ折り曲げた厚さ４ｍｍ乃 至７ｍｍ程度の便蓋（ハ）の前端を上方に開き、便座（ロ）の上面に座って排便 後、洗浄装置本体（イ）に内蔵してある温水タンク（ニ）内の洗浄水をゴムホー ス等で形成された送水路からノズル（ヘ）へ送り、該ノズル（ヘ）から身体の局 部に向けて洗浄水を吐水し、洗浄するものが汎く知られていた。

【０００３】 洗浄装置本体（イ）内には、温水タンク（ニ）や制御部等が内蔵されているが 、なかでも温水タンク（ニ）の容積が洗浄装置本体（イ）の容積に対して大きく 占められている。温水タンク（ニ）は、ヒーターが組み込まれ好みの温度に昇温 して局部を洗浄出来るようになっており、温水タンクの内容量は最低でも一回に 使用する洗浄水の温度が著しく変化しないように０．５乃至１．０リットル程度 となっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、洗浄装置本体の温水タン クの容積が大きく占められているので、コンパクト化や機能付加等が困難であっ た。

【０００５】 本考案は、従来に係る上記の問題を解決するために考案されたものである。す なわち、その課題は、コンパクトな局部洗浄装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の局部洗浄装置は、上述した問題を解決するものであり、洗浄装置本体 から前方に突出する便座及び便蓋を設けて、便器の上面後部に固着し、用便後の 身体の局部を洗浄する局部洗浄装置において、温水タンクを便蓋に内蔵して成る ものである。

【０００７】

【作用】

本考案の局部洗浄装置は、上記した構成をしており、用便後の身体の局部を洗 浄する洗浄水が、便蓋に内蔵した温水タンクによって昇温されるので、洗浄装置 本体がコンパクトにできる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００９】 図１及び図２に示す局部洗浄装置は、本考案の一実施例であり、洗浄装置本体 ７から前方に突出する便座３及び便蓋４を設けて、洋風の便器５の上面に載置す るとともに後部に固着し、用便後の身体の局部を温水タンク２で温度調整した洗 浄水にて洗浄する洗浄装置本体７において、便蓋４を略同一形状で縮小した温水 タンク２を便蓋４に形成する中空部６に内蔵して成るものである。

【００１０】 局部洗浄装置１は、便座３、便蓋４及び洗浄装置本体７から構成され、便座３ の上方に重なるようにして便蓋４が配され、便座３の後部及び便蓋４の後部と洗 浄装置本体７の前側下部とが蝶着されている。又、局部洗浄装置１の洗浄装置本 体７を便器５の上面の奥側に位置させ、便座３を便器５の排便ボウルの上縁に合 わせて、便器５に局部洗浄装置１が載置されている。便器５と局部洗浄装置１と は、洗浄装置本体７の底面から垂設した固定部材を便器５の取付け孔に挿通して 裏側からナットを固定部材に螺着し固定されている。尚、局部洗浄装置１から身 体の局部に向けて噴出する洗浄水は、ロータンク内の水や水道配管から分岐され た水をゴムホースや金属パイプ等で便蓋４内の温水タンク２に配管通水され、該 温水タンク２内で昇温された後、同温水タンク２からゴムホースや金属パイプ等 でノズル１０へ送水され、該ノズル１０から噴出するようになっている。

【００１１】 便蓋４は合成樹脂製の上下外面間の厚さが１０ｍｍ乃至３０ｍｍ程度の肉厚な 平板状の前部外周が湾曲したものであって、該便蓋４内には中空部６が設けられ ており、便蓋４が洗浄装置本体７と着脱自在となっている。該中空部６には合成 樹脂製の温水タンク２が内設されており、該温水タンク２は複数のゴムブッシュ ８，８，・・・を介して便蓋４に保持されている。従って、便蓋４の外観をほと んど変えることなく温水タンク２が便蓋４内に内蔵することができる。又、温水 タンク２内には、棒状のシーズヒーター９が温水タンク２の後端面から前方に向 かって内面と接触しないように突出している。尚、温水タンク２内の洗浄水がシ ーズヒーター９によって加温され、温度センサーで任意の設定温度に調整される ようになっている。又、必要に応じて温水タンク２にフロートスイッチを設けて 温水タンク２内に洗浄水が給水されフロートスイッチが入らないと、シーズヒー ター９に通電されないようにしても良い。又、便蓋４には、該便蓋４を閉じる際 に途中から手を放してもゆっくりした速度で下方に回動するようなソフト閉止装 置が設けられており、便蓋４を閉じている途中で該便蓋４が手から放れても、便 座３との衝突による便蓋４や温水タンク２等の破損がないようになっている。

【００１２】 洗浄装置本体７には、便蓋４に内蔵している温水タンク２の洗浄水の温度や便 座３の表面温度等を制御する制御部や洗浄する際の操作スイッチ等が設けてあり 、必要に応じて局部を洗浄した後の局部及びその周辺に付着した洗浄水を乾燥す るための温風乾燥部を洗浄装置本体７に内蔵しても良い。

【００１３】 尚、上記実施例においては、温水タンク２がゴムブッシュ８，８，・・・を介 して便蓋４に保持されるようにしたが、ゴムブッシュ８を使用せずに便蓋４の内 面と温水タンク２の外面が当接するように内蔵しても良いし、温水タンク２を用 いずに便蓋４を温水タンク２として使用しても良い。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の局部洗浄装置は、上記したような構成をしており、温水タンクを便蓋 に内蔵したので、洗浄装置本体がコンパクトになり、必要に応じて他の機能を従 来の大きさを増すことなく付加することが出来るし、温水タンクのメンテナンス が容易に出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の局部洗浄装置の一部切欠き全体斜視図
である。

【図２】本考案の局部洗浄装置を構成する便蓋の断面図
である。

【図３】従来例の局部洗浄装置の全体斜視図である。

【符号の説明】

１ 局部洗浄装置 ２ 温水タンク ３ 便座 ４ 便蓋 ５ 便器 ６ 中空部 ７ 洗浄装置本体

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 洗浄装置本体から前方に突出する便座及
   び便蓋を設けて、便器の上面後部に固着し、用便後の身
   体の局部を洗浄する局部洗浄装置において、温水タンク
   を便蓋に内蔵して成る局部洗浄装置。