JPH0577640U - 空気ばね装置 - Google Patents

空気ばね装置

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JPH0577640U
JPH0577640U JP1571292U JP1571292U JPH0577640U JP H0577640 U JPH0577640 U JP H0577640U JP 1571292 U JP1571292 U JP 1571292U JP 1571292 U JP1571292 U JP 1571292U JP H0577640 U JPH0577640 U JP H0577640U
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JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
piston
chamber
spring device
air chamber
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Pending
Application number
JP1571292U
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English (en)
Inventor
良昭 山田
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、空気ばね装置の上部側物体の低周波
共振域付近でのフワフワ動等の不快な振動を抑制するこ
とを目的とする。 【構成】 ピストン12内部のダイヤフラム21,22
間に液室23を画成形成し、ダイヤフラム21により液
室23と画成され空気室13と連通させた空気室24
と、ダイヤフラム22により液室23と画成される空気
室25とを設け、液室23内を絞り通路(微小隙間2
7)を介して相互に液が流通可能となるような2室23
A,23Bに仕切るピストン部材26をダイヤフラム2
1に連結し、ピストン部材26の共振周波数を、低周波
の車体側の共振周波数と一致させることにより、低周波
の車体共振点付近で生じていた振動のピークが解消さ
れ、フワフワ動等の不快な振動の発生が抑制されるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、2つの物体間、例えば、車両の車体側と車輪側との間等に介装され る空気ばね装置に関し、特に、振動の減衰効果を持たせた空気ばね装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
車両用サスペンション装置として、図3に示すようなものがある(実願平3− 19268号公報参照)。 即ち、車体フレーム1に固定されたブラケット2に一端が軸支され、中間部に 車輪3の車軸4が連結されたアーム5の他端は、上端部が車体フレーム1に軸支 されたショックアブソーバ6の下端部に軸支される。前記車体フレーム1とアー ム5のショックアブソーバ6の軸支部近傍部位との間には、空気ばね装置7が介 装される。この空気ばね装置7の後述する空気室は図示しない空気源と配管8を 介して連結される。この配管8には空気ばね装置7を使って静的に車高を調整す るためのレベリングバルブ9が介装される。このレベリングバルブ9の弁体切換 軸9aに連結されるリンク10はアーム5の中間に一端部が連結されるロッド1 1の他端部に連結される。
【0003】 以上のような車両用サスペンション装置における前記空気ばね装置として、図 4に示すようなものがある(実開昭64−56303号公報参照)。 即ち、図において、空気ばね装置7は、上記車輪3側即ち、アーム5に固定さ れる金属製の中空のピストン12と、該ピストン12上部に固定され、車体側即 ち、上記車体フレーム1に固定される。内部に空気室13を設けた伸縮自在なラ バー製の中空のベローズ14とから構成される。
【0004】 前記ベローズ14の下端部には底部が開放された凹部14aが形成され、該凹 部14aの内周にピストン12の上端部外周が挿入され、凹部14aとピストン 12上端部とは止め具15によって締結される。ベローズ14の上面には開口部 14bが形成され、該開口部14bには金属製の蓋体16が固定取付されている 。この蓋体16には前記空気源からの配管8と接続される空気ポート17が形成 される。又、蓋体16の内面中央部にはバウンドストッパ18が固定取付される 。
【0005】 そして、車体フレーム1から振動が加わり、例えば、蓋体16が下方に変位す ると、この変位に伴う空気室13の内部圧力上昇が生じ、これによってばね力を 生じ、その反力により、振動が緩和、吸収される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の空気ばね装置にあっては、次のような問題点 があった。 即ち、車体は、その重量と空気ばね装置のばね定数で決定される固有振動数付 近で共振を生じる。この共振は、図3に示したショックアブソーバ6によって抑 制するようになっているが、図2の点線で示すように低周波の車体(ばね上)共 振域付近で振動のピークが生じ、フワフワ動等の不快な振動が発生してしまう。
【0007】 尚、図2の振動伝達率(Z1 /Z0 )において、Z0 は路面の振動振幅、Z1 は車体の振動振幅である(図3参照)。 上記ショックアブソーバ6を硬く設定することにより、上記フワフワ感等の不 快な振動を抑制できるが、これでは高周波域での振動抑制に不利な状況となる。 この結果、車両の乗り心地が悪くなり、運転快適性が低下するため、運転疲労 の原因となり、安全性にも悪影響が生じる。
【0008】 そこで、本考案は上記に鑑みてなされたものであり、例えば、空気ばね装置上 部側の物体の低周波共振域に対して減衰効果を発揮させ、もってこの共振域付近 でのフワフワ動等の不快な振動を抑制することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案の空気ばね装置は、中空のピストンと、該ピストン上部に固 定され内部に空気室を設けた伸縮自在な中空のベローズとからなり、2つの物体 間に介装される空気ばね装置において、前記ピストン内部に上・下方向に間隔を 設けて2つのダイヤフラムを設け、上部側及び下部側のダイヤフラム間に液室を 画成形成し、上部側ダイヤフラムにより前記液室と画成されベローズ内の空気室 と連通させた上部側空気室と、下部側ダイヤフラムにより前記液室と画成される 下部側空気室とを設ける一方、前記液室内を絞り通路を介して相互に液が流通可 能となるような2室に仕切るピストン部材を前記上部側ダイヤフラムに連結した 構成とする。
【0010】
【作用】
かかる構成においては、例えば、車体側の上・下変位を生じると、該変位によ って空気ばね装置のベローズ側の空気室及び上部側空気室に圧力変化が生じる。 この圧力変化は上部側ダイヤフラムに伝えられる。この結果、上部側ダイヤフ ラムに連結されたピストン部材が上・下動する。このピストン部材の上・下動時 には、絞り通路を液が流通し、該ピストン部材にはこの液の粘性抵抗が作用し、 ピストン部材の上・下動に減衰力が付加される。
【0011】 そして、ピストン部材は、上部側及び下部側のダイヤフラムのばね作用によっ て、ある周波数域で共振を生じる。 この共振周波数は例えば絞り通路の通路断面積等によって変化する。従って、 例えば、絞り通路の断面積等を適宜設定して、ピストン部材の共振周波数を、例 えば、低周波の車体側共振周波数と一致させるようにする。
【0012】 このように、ピストン部材の共振周波数を、低周波の車体側共振周波数と一致 させることにより、車体側共振域でピストン部材が共振し、このピストン部材の 共振によって、車体側の上・下変位と上部側空気室即ち、ベローズ側の空気室の 内圧変化との間に位相差が発生する。つまり、車体側の共振域でピストン部材が 共振することで、該車体側の共振点での振動の減衰力が発生し、振動振幅が低減 され、例えば、低周波の車体共振点付近で生じていた振動のピークが解消され、 フワフワ動等の不快な振動の発生が抑制される。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って詳細に説明する。 尚、図1において、図4と同一要素のものには同一符号を付して説明を簡単に する。 図において、空気ばね装置20は、車輪側に固定される金属製の中空のピスト ン12と、該ピストン12上部に固定され、車体側に固定される、内部に空気室 13を設けた伸縮自在なラバー製の中空のベローズ14とを含んでなる構成は従 来と同様である。
【0014】 従来と異なる点は、前記ピストン12の内部に上・下方向に間隔を設けて2つ のダイヤフラム21,22を設け、上部側及び下部側のダイヤフラム21,22 間に液室23を画成形成し、上部側ダイヤフラム21により前記液室23と画成 されベローズ14内の空気室13と連通させた上部側空気室24と、下部側ダイ ヤフラム22により前記液室23と画成される下部側空気室25とを設ける一方 、液室23内を絞り通路を介して相互に液が流通可能となるような2室23A, 23Bに仕切るピストン部材26を前記上部側ダイヤフラム21に連結した点に ある。
【0015】 即ち、ピストン12の上端筒部12Aの下端内周部には筒状部材28の上端部 が溶接等によって固着される。この筒状部材28の下端部はピストン12の下端 筒部12B内に延び開放される。筒状部材28の下端開放部には前記下部側ダイ ヤフラム22が配設され、該ダイヤフラム22は止め金具29によって筒状部材 28の下端開放部外周に締結固定される。
【0016】 又、ピストン12の上端筒部12Aの上端内周部には筒状部材30の上端部が 溶接等によって固着される。この筒状部材30の下端部はピストン12の上端筒 部12A内下部に延び開放される。筒状部材30の下端開放部には前記上部側ダ イヤフラム21が配設され、該ダイヤフラム21は止め金具31によって筒状部 材30の下端開放部外周に締結固定される。
【0017】 前記ピストン12の上端筒部12Aの上壁には通気口12aが開口される。 前記上部側ダイヤフラム21の中央部には錘部材30が固定取付され、この錘 部材30にロッド26aを介して前記ピストン部材26が連結される。ピストン 部材26は筒部26Aと該筒部26A内側で軸方向と直角な面に沿う板部26B とから構成される。
【0018】 前記絞り通路は、ピストン部材26の外周面と筒状部材28の内周面との間に 微小隙間27を設けることにより形成される。尚、この微小隙間27に代えて、 ピストン部材26自体に絞り孔を貫通形成するようにしても良い。 かかる構成において、車体側の上・下変位を生じると、該変位によって空気ば ね装置20の蓋体16の上・下変位を生じ、この変位によってベローズ14側の 空気室13及び上部側空気室24に圧力変化が生じる。この圧力変化は上部側ダ イヤフラム21に伝えられる。この結果、上部側ダイヤフラム21に連結された ピストン部材26が上・下動する。このピストン部材26の上・下動時には、ピ ストン部材26の外周面と筒状部材28の内周面との間の微小隙間27を液が流 通し、該ピストン部材26にはこの液の粘性抵抗が作用し、ピストン部材26の 上・下動に減衰力が付加される。
【0019】 そして、ピストン部材26は、上部側及び下部側のダイヤフラム21,22の ばね作用によって、ある周波数域で共振を生じる。 この共振周波数は例えばピストン部材26の外周面と筒状部材28の内周面と の間の微小隙間27の通路断面積等によって変化する。従って、例えば、この微 小隙間27の断面積等を適宜設定して、ピストン部材26の共振周波数を、例え ば、低周波の車体側共振周波数と一致させるようにする。
【0020】 このように、ピストン部材26の共振周波数を、低周波の車体側共振周波数と 一致させることにより、車体側共振域でピストン部材26が共振し、このピスト ン部材26の共振によって、車体側の上・下変位と上部側空気室即ち、ベローズ 14側の空気室13の内圧変化との間に位相差が発生する。つまり、車体側の共 振域でピストン部材26が共振することで、該車体側の共振点での振動の減衰力 が発生し、振動振幅が低減され、例えば、図2の実線で示すように、低周波の車 体共振点付近で生じていた振動のピークが解消され、フワフワ動等の不快な振動 の発生が抑制される。
【0021】 この結果、車両の乗り心地が良好となり、運転快適性が向上するため、運転疲 労を軽減でき、安全性にも寄与する。 特に、かかる構成によると、仕切板26に設けた絞り通路27内の液柱により 、尚、本考案は実施例の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範 囲に基づいて種々の変更が可能である。
【0022】 例えば、上記実施例においては、車両の車体側と車輪側との間に介装される空 気ばね装置について本考案を適用したが、その他2つの物体間に介装される空気 ばね装置について本考案を適用しても良い。 又、本実施例においては、上部側のダイヤフラム21に錘部材30を設けるよ うにしたが、特に設ける必要はない。
【0023】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、空気ばね装置におけるピストン内部に上・下方 向に間隔を設けて2つのダイヤフラムを設け、これらダイヤフラム間に液室を画 成形成し、上部側ダイヤフラムにより前記液室と画成されベローズ内の空気室と 連通させた上部側空気室と、下部側ダイヤフラムにより前記液室と画成される下 部側空気室とを設け、前記液室内を絞り通路を介して相互に液が流通可能となる ような2室に仕切るピストン部材を前記上部側ダイヤフラムに連結したから、例 えば、車体側と車輪側に介装される空気ばね装置にあっては、車体側の共振点で ピストン部材を共振させるようにすれば、該車体側の共振域で振動の減衰力が発 生し、振動振幅が低減され、例えば、低周波の車体共振点付近で生じていた振動 のピークが解消され、フワフワ動等の不快な振動の発生が抑制される実用的効果 大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る空気ばね装置の一実施例を示す
縦断面図
【図2】 本考案と従来のばね上共振状態を説明する特
性図
【図3】 車両用サスペンション装置の一例を示す側面
【図4】 従来の空気ばね装置の一例を示す縦断面図
【符号の説明】
12 ピストン 13 空気室 14 ベローズ 20 空気ばね装置 21 上部側ダイヤフラム 22 下部側ダイヤフラム 23 液室 23A 室 23B 室 24 上部側空気室 25 下部側空気室 26 ピストン部材 27 微小隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のピストンと、該ピストン上部に固
    定され内部に空気室を設けた伸縮自在な中空のベローズ
    とからなり、2つの物体間に介装される空気ばね装置に
    おいて、前記ピストン内部に上・下方向に間隔を設けて
    2つのダイヤフラムを設け、上部側及び下部側のダイヤ
    フラム間に液室を画成形成し、上部側ダイヤフラムによ
    り前記液室と画成されベローズ内の空気室と連通させた
    上部側空気室と、下部側ダイヤフラムにより前記液室と
    画成される下部側空気室とを設ける一方、前記液室内を
    絞り通路を介して相互に液が流通可能となるような2室
    に仕切るピストン部材を前記上部側ダイヤフラムに連結
    したことを特徴とする空気ばね装置。
JP1571292U 1992-03-25 1992-03-25 空気ばね装置 Pending JPH0577640U (ja)

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