JPH0577608A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りタイヤInfo
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- JPH0577608A JPH0577608A JP3239919A JP23991991A JPH0577608A JP H0577608 A JPH0577608 A JP H0577608A JP 3239919 A JP3239919 A JP 3239919A JP 23991991 A JP23991991 A JP 23991991A JP H0577608 A JPH0577608 A JP H0577608A
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Abstract
大幅に遅らせる。 【構成】 トレッド12に一対の細溝16を設け、トレ
ッドセンターCLから細溝16までの間に第1の円弧部
12Aを設け、細溝16からトレッド端部12Cまでの
間に第2の円弧部12Bを設ける。これによって重荷重
用空気入りラジアルタイヤ10の負荷時の接地形状26
は、タイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向両端部にかけて
接地長が徐々に短くなり、再びタイヤ幅方向両端部にか
けて周方向接地長さが長くなる。このため、トレッド端
部での引きずりが大幅に減少し、偏摩耗が抑制されると
共に片落ち摩耗の進展が大幅に遅れる。
Description
ヤに係り、特にサイドフォースの強くかかる走行に使用
される重荷重用空気入りタイヤに関する。
形が単一の曲率(曲率半径CR0)とされた重荷重用空
気入りタイヤ50が提案されているが、図5に示すよう
に、接地形状52において、タイヤ幅方向(図5矢印W
方向)両端部でタイヤ周方向(図5矢印C方向)接地長
さが短いため偏摩耗が起こりやすいという不具合があっ
た。この不具合を解消するため、トレッドの外形が曲率
半径の異なる2つの曲率から構成される所謂ダブルクラ
ウン化された重荷重用空気入りタイヤが提案されてい
る。このダブルクラウン化された重荷重用空気入りタイ
ヤにおいて、図6に示すように、タイヤ中央部の円弧部
62(曲率半径はCR1)とタイヤ幅方向両端部側の円
弧部64(曲率半径はCR2、ただしCR2>CR1)
とが連続して滑らかに接する重荷重用空気入りタイヤ6
0が提案されている。
走行が多く、サイドフォースの作用する機会が少ない市
場等では、引きずりによる偏摩耗が抑制されて有効であ
るが、反面、サイドフォースの作用する走行が多い市場
では、トレッド端部66のエッジが丸まった後、それが
センターラインCL側に進展する片落ち摩耗が発生する
という不具合がある。
慮し、偏摩耗を抑制すると共に片落ち摩耗の進展を大幅
に遅らせることのできる重荷重用空気入りタイヤを提供
することが目的である。
荷重用空気入りタイヤは、トレッド中央部に設けられ内
圧未充填時においてタイヤ軸心側に曲率中心を持つ曲率
半径がR1とされた第1の円弧部と、前記第1の円弧部
のタイヤ幅方向両側に設けられ内圧未充填時において前
記第1の円弧部の曲率半径よりも大なる曲率半径がR2
とされた第2の円弧部と、を備え、前記第1の円弧部と
前記第2の円弧部とをタイヤ軸心側に凹とされた屈曲部
を介して接続したことを特徴としている。
荷重用空気入りタイヤにおいて、前記第1の円弧部の曲
率半径R1を400〜650mmの範囲に設定し、前記第
2の円弧部の曲率半径R2を800〜2000mmの範囲
に設定したことを特徴としている。
2記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記トレッ
ドの前記屈曲部に周方向に延びる細溝を設けたことを特
徴としている。
たは請求項3記載の重荷重用空気入りタイヤにおいて、
前記第1の円弧部と前記第2の円弧部との交点は、トレ
ッドセンター及びトレッド端部を通りトレッドセンター
のタイヤ軸心側に曲率中心を持つ仮想円弧に対してタイ
ヤ軸心側に位置し、前記交点から前記仮想円弧までのタ
イヤ半径方向の距離を0.3〜2.0mmの範囲としたこ
とを特徴としている。
りタイヤは内圧未充填時において、トレッド中央部がタ
イヤ軸心側に曲率中心を持つ曲率半径がR1とされた第
1の円弧部とされ、第1の円弧部のタイヤ幅方向両側が
第1の円弧部の曲率半径よりも大なる曲率半径がR2と
された第2の円弧部とされており、第1の円弧部と第2
の円弧部とがタイヤ軸心側に凹とされた屈曲部を介して
接続されている。したがって、この重荷重用空気入りタ
イヤの接地形状は、タイヤ幅方向中央部から屈曲部にか
けて一旦接地長さが短くなり、屈曲部からトレッド端部
にかけて徐々に接地長さが長くなる。これによって、サ
イドフォースの作用する屈曲部からトレッド端部にかけ
ての引きずりによる偏摩耗を一層効果的に抑制しつつ、
トレッド端部が丸まり、片落ち摩耗が進展する時間を大
幅に遅くすることができる。したがって、サイドフォー
スの作用する走行が多い市場において、タイヤ寿命を延
ばすことができる。
部の曲率半径R1を400〜650mmの範囲に設定し、
第2の円弧部の曲率半径R2を800〜2000mmの範
囲に設定したため、接地形状は、タイヤ幅方向中央部か
ら屈曲部にかけて接地長さを短くして、屈曲部からトレ
ッド端部にかけて徐々に接地長さを長くすることができ
る。ここで、第1の円弧部の曲率半径R1が400mm未
満の場合には、屈曲部における接地長さが短くなり過ぎ
て、屈曲部近傍で偏摩耗が発生するため好ましくなく、
650mmを超える場合には、屈曲部の深さが浅くなり片
落ち摩耗が進展する時間を遅くすることができない。ま
た、第2の円弧部の曲率半径R2が800mm未満の場合
には、屈曲部の深さが浅くなり片落ち摩耗が進展する時
間を遅くすることができず、2000mmを超える場合に
は、偏摩耗が発生するため好ましくない。
屈曲部に周方向に延びる細溝が設けられているため、こ
の細溝によってタイヤ幅方向内側への片落ち摩耗の進展
を抑制することができる。したがって、サイドフォース
の作用する走行が多い市場において、さらにタイヤの寿
命を延ばすことができる。
部と第2の円弧部との交点が、トレッドセンター及びト
レッド端部を通りトレッドセンターのタイヤ軸心側に曲
率中心を持つ仮想円弧に対してタイヤ軸心側に位置さ
れ、交点から前記仮想円弧までのタイヤ半径方向の距離
が0.3〜2.0mmの範囲とされている。したがって、
屈曲部の引きずりによる偏摩耗発生を防止しつつ、トレ
ッド端部の接地長さを長くして片落ち摩耗を一層効果的
に防止する。なお、交点から前記仮想円弧までのタイヤ
半径方向の距離は、0.3mm未満ではトレッド端部の片
落ち摩耗に効果的でなく、2.0mmを越えると屈曲部の
接地長さが短くなりすぎて、屈曲部で引きずり摩耗を起
こしてしまう。
がって説明する。
アルタイヤ10のトレッド12には、トレッドセンター
CLのタイヤ幅方向(図2矢印W方向)両側にタイヤ周
方向(図2矢印C方向)に沿って延びる一対の主溝14
が設けられている。また、トレッド12には、これらの
主溝14のタイヤ幅方向外側に周方向に沿って延びる一
対の細溝16が夫々トレッドセンターCLから所定寸法
S離されて設けられている。
ッドセンターCLから細溝16までの間が第1の円弧部
12Aとされており、この第1の円弧部12Aはタイヤ
軸心側のトレッドセンターCL上に曲率中心を持ち、そ
の曲率半径CR1は内圧未充填時において400〜65
0mmとされている。また、トレッド12は、細溝16か
らトレッド端部12Cまでの間が第2の円弧部12Bと
されており、この第2の円弧部12Bはタイヤ軸心側の
トレッドセンターCL上に曲率中心を持ち、その曲率半
径CR2は内圧未充填時において800〜2000mmと
されている。
円弧部12Bとの交点18は、タイヤ軸側のトレッドセ
ンターCL上に曲率中心を持ちトレッド12の輪郭がト
レッドセンターに交差する交点20とトレッド端部12
Cとを通るトレッド12の輪郭よりもタイヤ軸側へ入り
込まない最大の単一曲率を有する仮想円弧22からタイ
ヤ半径方向内側へ入り込んだ位置とされる。すなわち、
トレッド12の交点18近傍には、第1の円弧部12A
と第2の円弧部12Bとによって屈曲部13が形成さ
れ、第1の円弧部12A、第2の円弧部12B及び仮想
円弧22との間には、断面略3角形状の隙間部24が形
成される。
りラジアルタイヤ10の負荷時の接地形状26は、図3
に示すように、タイヤ幅方向(図3矢印W方向)中央か
らタイヤ幅方向両端側にかけて周方向(図3矢印C方
向)接地長が一旦短くなり、その後再びタイヤ幅方向両
端部にかけて周方向接地長さが長くなる。このように、
本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、接地
形状26において、タイヤ幅方向両端部、すなわちトレ
ッド端部で周方向接地長が長くなるため、トレッド端部
での引きずりが大幅に減少し、偏摩耗の発生を遅らせる
ことによって偏摩耗の発生までの時間を遅らせることが
できる。また、交点18部分に細溝16を設けたことに
よって片落ち摩耗の進展が細溝16部分で食い止めら
れ、タイヤ幅方向内側への片落ち摩耗の進展をさらに遅
らせることができる。
1を400〜650mmの範囲に設定したのは、曲率半径
CR1が400mm未満では細溝16近傍で接地長が短く
なりすぎて細溝16の近傍で偏摩耗が発生するため好ま
しくなく、曲率半径CR1が650mmより大きいとトレ
ッド12の中央部が平坦になり過ぎ、隙間24が小さく
なるため、片落ち摩耗の進展防止効果が少なく好ましく
ない。
mmの範囲に設定したのは、曲率半径CR2が800mm未
満では、細溝16近傍で接地長が短くなりすぎて細溝1
6の近傍で偏摩耗が発生するため好ましくなく、曲率半
径CR2が2000mmより大きいと、偏摩耗が発生する
ため好ましくない。
ら仮想円弧22までのタイヤ半径方向の寸法tは0.3
〜2.0mmの範囲とされ、好ましくは0.7〜1.0mm
の範囲とされている。
ける開口部の幅寸法Wが1.5〜4.0mmとされてお
り、深さ寸法Dが12〜16mmとされている。なお、細
溝16は、幅寸法Wが1.5mm及び深さ寸法Dが12mm
未満では、片落ち摩耗の進展を遅らせる効果が少なく、
幅寸法Wが4mm及び深さ寸法Dが16mmを超える場合に
は、トレッド12の剛性が細溝16近傍で低下するため
望ましくない。
ルタイヤに適用するのみならず、バイアスタイヤ等の他
の構造のタイヤに適用してもよいのは勿論である。 (試験例)以下の表1には従来品重荷重用空気入りラジ
アルタイヤ(図4に示すシングルRの重荷重用空気入り
ラジアルタイヤ50及び図6に示すダブルクラウン化さ
れた重荷重用空気入りラジアルタイヤ60)と、本発明
の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10に夫々規定内圧
を充填して実車の前輪へ装着して、この実車を定積載状
態で80000Km走行させた後のトレッド端部の摩耗
量を測定した結果が指数で示されている。なお、表1の
従来品1とは図4に示すシングルRの重荷重用空気入り
ラジアルタイヤ50のことであり、従来品2とはダブル
クラウン化された重荷重用空気入りラジアルタイヤ60
のことである。また、測定値は従来のシングルRの重荷
重用空気入りラジアルタイヤ50を100としており、
数値が小さいほど良となっている。
ルタイヤ10が従来品に比較してトレッド端部での偏摩
耗防止効果が高く、これによって偏摩耗発生までの時間
を遅らせることができることが明らかとなっている。
構成としたので、偏摩耗を抑制すると共に片落ち摩耗の
進展を大幅に遅らせることのできる優れた効果を有す
る。
ジアルタイヤのトレッドを示す断面図である。
ジアルタイヤのトレッドを示す平面図である。
ジアルタイヤの接地形状である。
示す断面図である。
接地形状である。
入りタイヤを示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 トレッド中央部に設けられ内圧未充填時
においてタイヤ軸心側に曲率中心を持つ曲率半径がR1
とされた第1の円弧部と、前記第1の円弧部のタイヤ幅
方向両側に設けられ内圧未充填時において前記曲率半径
R1よりも大なる曲率半径がR2とされた第2の円弧部
と、を備え、前記第1の円弧部と前記第2の円弧部とを
タイヤ軸心側に凹とされた屈曲部を介して接続したこと
を特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記第1の円弧部の曲率半径R1を40
0〜650mmの範囲に設定し、前記第2の円弧部の曲率
半径R2を800〜2000mmの範囲に設定したことを
特徴とする請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記トレッドの前記屈曲部に周方向に延
びる細溝を設けたことを特徴とする請求項1または請求
項2記載の重荷重用空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記第1の円弧部と前記第2の円弧部と
の交点は、トレッドセンター及びトレッド端部を通りト
レッドセンターのタイヤ軸心側に曲率中心を持つ仮想円
弧に対してタイヤ軸心側に位置し、前記交点から前記仮
想円弧までのタイヤ半径方向の距離を0.3〜2.0mm
の範囲とした請求項1、請求項2または請求項3記載の
重荷重用空気入りタイヤ。
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