JP5597350B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、トレッド幅方向に沿って延びる複数の細溝がバットレス部に形成されたタイヤに関する。
従来、トラックやバスなどの車両に装着される重荷重用のタイヤでは、トレッドショルダー部に形成されたショルダーリブの偏摩耗を抑制する様々な方法が用いられている。
すなわち、一般的に接地圧が高いショルダーリブのトレッド幅方向外側端は、ショルダーリブのトレッド幅方向内側端と比較して、車両の旋回に伴う横力による摩耗量が多い。このため、トレッド幅方向外側端は、タイヤの使用に伴ってトレッド幅方向内側端の外径との差が付きやすく、発生した摩擦核が成長することに起因する自励摩耗によるショルダーリブの偏摩耗が進展し易い問題がある。自励摩耗は、トレッド中央部と、トレッドショルダー部とで外径が異なっているタイヤが路面に接地しながら転動する場合に発生する。つまり、外径が小さいトレッドショルダー部は、トレッド中央部と比較して円周が短いため、タイヤの蹴り出し側において車両の進行方向に向かって滑って摩耗する。
そこで、例えば、トレッドとサイドウォールとの間に形成され、トレッドの側端に連なるバットレス部に、複数の細溝(サイプ)が形成されたタイヤが知られている(例えば、特許文献1)。
このようなタイヤによれば、バットレス部が柔軟に変形し、トレッドショルダー部の剛性が低下する。このため、トレッド中央部と、トレッドショルダー部との外径差に起因するショルダーリブの偏摩耗が抑制される。
特開平7−17213号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、上述した従来のタイヤには、次のような問題があった。すなわち、バットレス部に複数の細溝が形成されたタイヤによれば、ショルダーリブの偏摩耗の抑制に対して一定の効果はあるものの、依然として細溝の底部分に摩擦核が成長した窪みが発生したり、ショルダーリブにヒール&トゥ摩耗が発生したりする問題があった。
そこで、本発明は、バットレス部に複数の細溝が形成される場合において、ショルダーリブの偏摩耗をさらに効果的に抑制できるタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、カーカス(カーカス2)のタイヤ径方向外側に設けられ、カーカスを補強するベルト層(ベルト層4)と、トレッド(トレッド6)とサイドウォール(サイドウォール14)との間に形成され、トレッドの側端に連なるバットレス部(例えば、バットレス部10)とを備え、トレッド幅方向(トレッド幅方向WTR)に沿って延びる複数の細溝(例えば、細溝20)がバットレス部に形成されたタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、細溝は、タイヤのサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線に対して傾斜するとともに、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿ったタイヤの断面において、ベルト層のタイヤ径方向内側端から延びるとともにタイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)に直交する直線(直線L1)と、トレッドの表面との間に形成されることを要旨とする。
このようなタイヤによれば、細溝はタイヤのサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線に対して傾斜するため、ブロック部は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向に凸状の弓形に変形しやすくなる。
つまり、ブロック部が、タイヤの蹴り出し側において車両の進行方向に向かって滑って摩耗することを抑制できるため、タイヤは、ショルダーリブの偏摩耗をさらに効果的に抑制できる。
また、細溝は、タイヤ赤道線に直交する直線と、トレッドの表面との間に形成されるため、タイヤが路面と接地する際、細溝は、タイヤ周方向に沿って開いて接地する。このため、ショルダーリブの接地圧は、適度に低くなり、車両の旋回に伴う横力による摩耗量を低減できる。従って、タイヤは、タイヤの使用に伴うトレッド幅方向外側端と、トレッド幅方向内側端との外径の差がひらくことを抑制し、自励摩耗によるショルダーリブの偏摩耗が進展することをさらに抑制できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、細溝は、サイドウォール面視において、直線状であり、細溝の上端部(上端部20a)は、サイドウォール面視において、細溝の下端部(下端部20b)よりもタイヤの回転方向側と反対側に位置することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、サイドウォール面視において、細溝がタイヤ法線と成す傾斜角度(例えば、傾斜角度θ20)は、2度〜10度であることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第2又は第3の特徴に係り、細溝は、トレッドの一方の側端に連なる第1バットレス部(バットレス部10)と、トレッドの他方の側端に連なる第2バットレス部(バットレス部12)とに形成され、第1バットレス部に形成される細溝がタイヤ法線と成す傾斜角度(傾斜角度θ20)と、第2バットレス部に形成される細溝がタイヤ法線と成す傾斜角度(傾斜角度θ22)とは異なることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の何れか一つの特徴に係り、細溝によって区切られ、細溝の間に形成されたブロック部(ブロック部30)のタイヤ周方向に沿った周方向長さL(周方向長さL30)と、ブロック部のタイヤ径方向に沿った径方向長さD(径方向長さD30)とは、L/D≦1.0の関係を満足することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至4の何れか一つの特徴に係り、細溝のタイヤ径方向に沿った溝深さは、隣接する細溝の間隔よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至4の何れか一つの特徴に係り、タイヤ周方向に沿った細溝の溝幅(溝幅W20)は、0.3mm〜1.0mmであることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1乃至7の何れか一つの特徴に係り、細溝の上端部は、サイドウォール面視において、トレッドの表面よりもタイヤ径方向内側に位置することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、バットレス部に複数の細溝が形成される場合において、ショルダーリブの偏摩耗をさらに効果的に抑制できるタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[実施形態]
本実施形態においては、(1)タイヤの構成、(2)細溝の詳細構成、(3)ブロック部の変形、(4)比較評価、(5)作用・効果、(6)その他の実施形態について説明する。
(1)タイヤの構成
図1は、本発明の実施形態において空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む斜視図である。空気入りタイヤ1を構成する各部位について説明する。
具体的には、(1.1)カーカス、(1.2)ベルト層、(1.3)トレッド、(1.4)バットレス部について説明する。
(1.1)カーカス
空気入りタイヤ1は、カーカスコードおよびゴムからなり、空気入りタイヤ1の骨格を形成するカーカス2を備える。
カーカス2の頂部近傍には、タイヤ周方向Rに沿って帯状に形成されたベルト層4が形成される。
(1.2)ベルト層
ベルト層4は、カーカス2のタイヤ径方向外側に設けられ、カーカス2を補強する。ベルト層4は、カーカス2の上に結合された第1ベルト層4aと、第1ベルト層4aのタイヤ径方向外側に配設された第2ベルト層4bとにより構成される。
(1.3)トレッド
空気入りタイヤ1は、走行時に路面に接地されるトレッド6を備えている。トレッド6には、タイヤ周方向Rに連続して延びる主溝8がトレッド幅方向WTRに所定間隔をおいて形成される。
(1.4)バットレス部
空気入りタイヤ1は、トレッド6とサイドウォール14との間に形成され、トレッド6の側端に連なるバットレス部を備える。具体的には、空気入りタイヤ1は、トレッド6のトレッド幅方向WTRの両側に一対のバットレス部10及びバットレス部12を備える。
具体的には、バットレス部10は、トレッド6において、トレッド幅方向WTRの車両外側(OUT側)の側端に連なる。
バットレス部12は、トレッド6において、トレッド幅方向WTRの車両内側(IN側)の側端に連なる。
(1.5)細溝
空気入りタイヤ1は、バットレス部に、トレッド幅方向に沿って延びる複数の細溝を備える。具体的には、空気入りタイヤ1は、バットレス部10にトレッド幅方向WTRに沿って延びる複数の細溝20と、バットレス部12にトレッド幅方向WTRに沿って延びる複数の細溝22とを備える。
(2)細溝の詳細構成
バットレス部に形成された細溝の詳細構成について説明する。具体的には、(2.1)細溝20、(2.2)細溝22の詳細構成について、図2乃至5を用いて説明する。
図2は、トレッド幅方向WTR及びタイヤ径方向に沿った空気入りタイヤ1の断面である。図3は、空気入りタイヤ1におけるバットレス部10側のサイドウォール面視である。図4は、タイヤ径方向に沿った細溝20の断面を含む斜視図である。図5は、空気入りタイヤ1におけるバットレス部12側のサイドウォール面視である。
(2.1)細溝20
図2に示すように、細溝20は、トレッド幅方向WTR及びタイヤ径方向に沿った空気入りタイヤ1の断面において、ベルト層4のタイヤ径方向内側端から延びるとともにタイヤ赤道線CLに直交する直線L1と、トレッド6の表面との間に形成される。
図3に示すように、細溝20は、空気入りタイヤ1のサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線Nに対して傾斜する。
具体的には、細溝20は、サイドウォール面視において、直線状であり、細溝20の上端部20aは、サイドウォール面視において、細溝20の下端部20bよりもタイヤの回転方向側(タイヤ周方向R側)と反対側に位置する。なお、上端部20aとは、サイドウォール面視において、細溝20のタイヤ径方向外側の端部であり、下端部20bとは、サイドウォール面視において、細溝20のタイヤ径方向内側の端部である。サイドウォール面視において、細溝20がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ20は、2度〜10度である。
細溝20によって区切られ、細溝20の間に形成されたブロック部30のタイヤ周方向に沿った周方向長さL30と、ブロック部30のタイヤ径方向に沿った径方向長さD30とは、L30/D30≦1.0の関係を満足する。
細溝20のタイヤ径方向に沿った溝深さは、隣接する細溝20の間隔よりも大きい。ここで、溝深さとは、径方向長さD30を示し、隣接する細溝20の間隔とは、周方向長さL30を示す。
タイヤ周方向に沿った細溝20の溝幅W20は、0.3mm〜1.0mmである。
細溝20の上端部20aは、サイドウォール面視において、トレッド6の表面よりもタイヤ径方向内側に位置する。具体的には、トレッド6の表面から上端部20aまでの距離tは、0mm以上5mm以下である。距離tは、2mm以下であることが好ましく、最適な値は、0mmである。
細溝20の下端部20bは、トレッド幅方向WTR及びタイヤ径方向に沿った空気入りタイヤ1の断面において、直線L1を基準として、タイヤ径方向に±5mmの範囲に位置する。
図4に示すように、細溝20は、上端部20aを含む上面と、下端部20bを含む下面とが、平行な四角柱状に形成される。細溝20を形成するバットレス部10と対向する面は、上面及び下面に対して垂直に形成される。
(2.2)細溝22
図5に示すように、細溝22は、空気入りタイヤ1のサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線Nに対して傾斜する。以下、細溝22は、細溝20と同様の特徴を有するため、詳細の説明は省略する。
細溝20は、トレッド6の一方の側端に連なるバットレス部10に形成され、細溝22は、バットレス部10の他方の側端に連なるバットレス部12に形成される。
バットレス部10に形成される細溝20がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ20と、前記バットレス部12に形成される細溝22がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ22とは、異なる。
(3)ブロック部の変形
具体的には、(3.1)路面に接地しながら転動する場合、(3.2)進行方向に沿った滑りが発生する場合について、図6、7を用いて説明する。図6は、タイヤ周方向及びタイヤ径方向に沿った空気入りタイヤ1の断面において、路面に接地しながら転動する場合のブロック部30の変形を示した模式図である。図7は、タイヤ周方向及びタイヤ径方向に沿った空気入りタイヤ1の断面において、進行方向滑りが発生する場合のブロック部30の変形を示した模式図である。
(3.1)路面に接地しながら転動する場合
図6に示すように、路面に接地しながら転動する場合、ブロック部30は、路面Gと接地する領域において、タイヤ径方向のたわみ及びトレッド6とベルト層4との変位の差により、タイヤ周方向Rに圧縮される。具体的には、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに凸状の弓形に変形する。
(3.2)進行方向に沿った滑りが発生する場合
図7に示すように、進行方向に沿った滑りが発生する場合、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに対して、逆向きに凸状の弓形に変形する。これにより、タイヤの蹴り出し側で、進行方向に対して逆向きの剪断力が発生するため、ブロック部30は、車両の進行方向に向かって滑って摩耗する。
従って、タイヤ周方向Rに対して、逆向きに凸状の弓形に変形することの抑制が、進行方向に沿った滑りの発生による摩耗(自励摩耗)の抑制に効果的である。
(4)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(4.1)評価方法、(4.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(4.1)評価方法
7種類の空気入りタイヤを用いて、偏摩耗性について評価を行った。空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ リムホイールサイズ :22.5×9.00
・ 内圧 :825kPa
・ 車種 :後輪二軸駆動車
・ 装着位置 :前輪
・ 荷重条件 :3750kgf
測定方法 :0〜80kmの間で、100,000kmを走行し、ショルダーリブのトレッド幅方向内側端と、ショルダーリブのトレッド幅方向外側端との摩耗量を測定。摩耗量は、左右両輪について、測定。
各空気入りタイヤの構成について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0005597350
表1に示す、傾斜角度θは、サイドウォール面視において、細溝が、タイヤ法線Nと成す角度である。傾斜角度θは、サイドウォール面視において、細溝の上端部(タイヤ径方向外側の端部)が、細溝の下端部(タイヤ径方向内側の端部)よりもタイヤのタイヤ周方向R側に位置する場合、マイナスの角度を示す。
溝幅Wは、サイドウォール面視における細溝の幅である。周方向長さLは、サイドウォール面視において、細溝によって区切られ細溝の間に形成されたブロック部のタイヤ周方向に沿った長さである。
比較例1の空気入りタイヤは、実施形態に示した空気入りタイヤ1と比較して、傾斜角度θが異なる。具体的には、比較例1の空気入りタイヤの細溝は、サイドウォール面視において、タイヤ法線Nに沿って形成されている。
実施例1乃至5の空気入りタイヤは、比較例1の空気入りタイヤと比較して、表1の条件のみが異なる。実施例6の空気入りタイヤは、比較例1及び、実施例1乃至5の空気入りタイヤと比較して、細溝の上端部が、サイドウォール面視において、トレッドの表面よりもタイヤ径方向内側に位置する点で異なる。比較例1及び、実施例1乃至5の空気入りタイヤは、細溝の上端部から、トレッドの表面までの距離が0mmである。つまり、比較例1及び、実施例1乃至5の細溝の上端部は、トレッドの表面に露出している。
(4.2)評価結果
各空気入りタイヤの評価結果について、表2を参照しながら説明する。
Figure 0005597350
偏摩耗性の評価結果は、従来の空気入りタイヤである比較例1に係る空気入りタイヤの評価結果を100としたときの対比指数で表示した。偏摩耗性の評価結果は、小さい数値を示すほど、優れた性能を有することを示す。
実施例1乃至6に係る空気入りタイヤは、傾斜角度θが、プラスを示す条件の場合、比較例1に係る空気入りタイヤと比べて、偏摩耗を抑制できることが分かる。
(5)作用・効果
以上説明したように、本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、細溝20は、空気入りタイヤ1のサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線Nに対して傾斜するため、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに凸状の弓形に変形しやすくなる。
つまり、ブロック部30が、タイヤの蹴り出し側において車両の進行方向に向かって滑って摩耗することを抑制できるため、空気入りタイヤ1は、ショルダーリブの偏摩耗をさらに効果的に抑制できる。
また、細溝20は、直線L1と、トレッド6の表面との間に形成されるため、空気入りタイヤ1が、路面Gと接地する際に、細溝20は、タイヤ周方向Rに沿って開いて接地する。
このため、ショルダーリブの接地圧は、適度に低くなり、車両の旋回に伴う横力による摩耗量を低減できる。従って、空気入りタイヤ1は、タイヤの使用に伴うトレッド幅方向外側端と、トレッド幅方向内側端との外径の差がひらくことを抑制し、自励摩耗によるショルダーリブの偏摩耗が進展することをさらに抑制できる。
本実施形態では、細溝20は、サイドウォール面視において、直線状であり、上端部20aは、下端部20bよりもタイヤの回転方向側と反対側に位置する。細溝20の形状は、サイドウォール面視において、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ径方向のたわみ及びトレッド6とベルト層4との変位の差により変形するため、ブロック部30の形状に近くなる。
従って、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに凸状の弓形に更に変形しやすくなるため、空気入りタイヤ1は、ショルダーリブの偏摩耗を更に抑制できる。
本実施形態では、サイドウォール面視において、細溝20がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ20は、2度〜10度であるため、細溝20の形状は、サイドウォール面視において、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ径方向のたわみ及びトレッド6とベルト層4との変位の差により生じるブロック部30の形状に更に近くなる。
本実施形態では、バットレス部10に形成される細溝20がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ20と、バットレス部12に形成される細溝22がタイヤ法線Nと成す傾斜角度θ22とは異なる。
従って、例えば、接地圧が高いショルダーリブのトレッド幅方向外側端に連なるバッドレス部をバットレス部10として、傾斜角度θ20を、2度〜10度に設定し、偏摩耗が進展することを抑制するとともに、バットレス部10と、バットレス部12との間で生じる摩耗量の差を低減できる。
本実施形態では、L30/D30≦1.0の関係を満足するため、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに凸状の弓形に更に変形しやすくなる。
本実施形態では、細溝20のタイヤ径方向に沿った溝深さは、隣接する細溝20の間隔よりも大きいため、ブロック部30は、タイヤの蹴り出し側で、タイヤ周方向Rに凸状の弓形に更に変形しやすくなる。
更に、タイヤ周方向に沿った細溝20の溝幅W20は、0.3mm〜1.0mmであることにより、空気入りタイヤ1が、路面Gと接地する際に、細溝20は、タイヤ周方向Rに沿って開いて接地しやすくなる。
本実施形態では、上端部20aは、サイドウォール面視において、トレッド6の表面よりもタイヤ径方向内側に位置するため、例えば、空気入りタイヤ1に偏摩耗が発生した際に上端部20aが、露出することで、効果的にショルダーリブの偏摩耗を抑制できる。
(6)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
上述した実施形態では、細溝20は、サイドウォール面視において、直前上に形成されているが、例えば、弓形に湾曲して形成されていてもよい。
細溝20をタイヤ周方向Rに凸状の弓形にする場合、ブロック部30は、更に変形しやすくなるため、空気入りタイヤ1は、ショルダーリブの偏摩耗をさらに効果的に抑制できる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面を含む斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるバットレス部10側のサイドウォール面視である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1における細溝20のトレッド幅方向の断面を含む斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるバットレス部12側のサイドウォール面視である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるブロック部30の変形を示した模式図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるブロック部30の変形を示した模式図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ、 2…カーカス、 4…ベルト層、 4a…第1ベルト層、
4b…第2ベルト層、 6…トレッド、 8…主溝、 10、12…バットレス部、
14…サイドウォール、 20…細溝、 20a…上端部、 20b…下端部、
22…細溝、 30…ブロック部

Claims (5)

  1. カーカスのタイヤ径方向外側に設けられ、前記カーカスを補強するベルト層と、
    トレッドとサイドウォールとの間に形成され、前記トレッドの側端に連なるバットレス部とを備え、
    トレッド幅方向に沿って延びる複数の細溝が前記バットレス部に形成されたタイヤであって、
    前記細溝は、前記タイヤのサイドウォール面視において、タイヤ径方向に沿ったタイヤ法線に対して傾斜するとともに、前記トレッド幅方向及び前記タイヤ径方向に沿った前記タイヤの断面において、前記ベルト層のタイヤ径方向内側端から延びるとともにタイヤ赤道線に直交する直線と、前記トレッドの表面との間に形成されており、
    前記細溝は、前記サイドウォール面視において、直線状であり、
    前記細溝の上端部は、前記サイドウォール面視において、前記細溝の下端部よりも前記タイヤの回転方向側と反対側に位置しており、
    前記細溝は、前記トレッドの一方の側端に連なる第1バットレス部と、前記トレッドの他方の側端に連なる第2バットレス部とに形成され、
    前記第1バットレス部に形成される前記細溝が前記タイヤ法線と成す傾斜角度と、前記第2バットレス部に形成される前記細溝が前記タイヤ法線と成す傾斜角度とは異なるタイヤ。
  2. 前記細溝によって区切られ、前記細溝の間に形成されたブロック部のタイヤ周方向に沿った周方向長さLと、前記ブロック部の前記タイヤ径方向に沿った径方向長さDとは、L/D≦1.0の関係を満足する請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記細溝の前記タイヤ径方向に沿った溝深さは、隣接する前記細溝の間隔よりも大きい請求項1に記載のタイヤ。
  4. タイヤ周方向に沿った前記細溝の溝幅は、0.3mm〜1.0mmである請求項1に記載のタイヤ。
  5. 前記細溝の上端部は、前記サイドウォール面視において、前記トレッドの表面よりもタイヤ径方向内側に位置する請求項1乃至4の何れか一項に記載のタイヤ。
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