JP2000043508A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000043508A
JP2000043508A JP10211288A JP21128898A JP2000043508A JP 2000043508 A JP2000043508 A JP 2000043508A JP 10211288 A JP10211288 A JP 10211288A JP 21128898 A JP21128898 A JP 21128898A JP 2000043508 A JP2000043508 A JP 2000043508A
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ground contact
angle
pneumatic tire
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Eisuke Seta
英介 瀬田
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Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0302Tread patterns directional pattern, i.e. with main rolling direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0386Continuous ribs
    • B60C2011/0388Continuous ribs provided at the equatorial plane

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏面内のトレッドパターンを変えずに(操縦
安定性や摩耗性を犠牲にすることなく)、排水性を高め
た空気入りタイヤを提供することにある。 【解決手段】 空気入りタイヤ10では、タイヤ幅方向
の接地端部Aからタイヤ最大幅位置までの部分であるバ
ットレス部20に複数の溝30が周方向に所定ピッチで
形成されている。この溝30は、タイヤ回転軸方向から
の側面視においてタイヤ半径方向に対して車両進行方向
(矢印L方向)側に角度αだけ傾斜する第1溝部30A
と、角度β(β>α)だけ傾斜する第2溝部30Bとか
ら構成されている。したがって、この空気入りタイヤ1
0が装着された車両が水溜まり上を高速で走行すると、
接地面前方の水を接地圧で横方向に排水する。この際、
前記溝30が排水方向(流線)に沿って形成されている
ため、排水速度(流水速度)が高くなって、ハイドロプ
レーニング現象を起こしにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、乗用車、バンと
呼ばれる一連の自動車、ピックアップ、小型トラックな
どの比較的小型の自動車の使途に供する空気入りタイヤ
に関するもので、一層詳細には排水性を向上させた空気
入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気入りタイヤを車両に装着し
て、雨の日などに水溜まり上を高速走行する場合には、
進行方向前方の水をタイヤが排水しきれずにハイドロプ
レーニング現象を起こすという難点があった。すなわ
ち、水溜まりの水はタイヤの接地面前方に進行速度で衝
突し、タイヤに当たった水の運動エネルギーでタイヤ表
面を法線方向に押し上げる、すなわち接地面を浮き上げ
るハイドロプレーニング現象を起こす。タイヤを浮き上
がらせる直接の要因はタイヤ接地面前方に水が溜まるこ
とによる水圧の上昇で、これがタイヤ接地圧を上回ると
浮き上がり現象を起こす。
【0003】これを回避するにはタイヤ前方の水を排水
する(前方水圧を下げる)ことが必要で、従来はタイヤ
トレッド部(踏面内)のみのトレッドパターンの改良で
排水性の向上を図ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気入
りタイヤのトレッドパターン改良には、操縦安定性や摩
耗性と排水性との両立から限界があるのが現状である。
【0005】そこで、本発明の目的は、踏面内のトレッ
ドパターンを変えずに(操縦安定性や摩耗性を犠牲にす
ることなく)、排水性を高めた空気入りタイヤを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を採用している。
【0007】請求項1記載の発明は、トロイド状ラジア
ルカ−カスのクラウン部周上に、複数枚のベルト層とト
レッドを順次備える空気入りタイヤにおいて、タイヤ規
格における最大負荷能力100 %のときの、タイヤ幅方向
における接地端とタイヤ最大幅との間の部分であるバッ
トレス部に複数の溝が形成され、タイヤの回転軸方向か
らの側面視において、踏面が接地した時に接地面の周方
向両端部に相当する仮想位置とタイヤ回転軸を結んだ領
域に位置した溝は、溝の任意の2点のうちタイヤ最大幅
側の点が接地端側の点とタイヤ回転軸を結ぶ線と同一線
上あるいは前記線よりも車両進行方向側に位置すること
を特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明の作用について説明す
る。
【0009】本発明に係る空気入りタイヤにおいて、踏
面が接地した時に接地面の周方向両端部に相当する仮想
位置からタイヤ回転軸を結んだ領域に位置する溝は、溝
の任意の2点のうちタイヤ最大幅側の点が接地点側の点
とタイヤ回転軸を結ぶ線(タイヤ半径方向)と同一線上
あるいは前記線よりも車両進行方向側に位置している。
すなわち、溝は、前記領域において接地端側からタイヤ
最大幅側へ向かってタイヤ半径方向、もしくはタイヤ半
径方向に対して車両進行方向側に傾斜あるいは曲がって
いるため、タイヤが水溜まりを踏み込むことによって排
出される水の流れ(流線)と溝の形状が一致する。した
がって、バットレス部で接地面前方の水を効率よく排水
させること、及び踏面に入り込みラグ溝を横方向に流れ
て排出される水をバットレス部から効率よく排水させる
ことが可能となる。この結果、この空気入りタイヤを車
両に装着し、雨の日などに水溜まり上を高速走行した場
合、接地面前方の水圧上昇が排水作用によって低減さ
れ、接地面が浮き上がりにくくなる。すなわち、ハイド
ロプレーニング現象を起こしにくくなる。請求項2記載
の発明は、請求項1記載の発明において、前記側面視に
おいて、少なくとも前記接地端付近で前記溝がタイヤ半
径方向に対してなす角度αが0°〜15°であることを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明の作用について説明す
る。
【0011】接地端付近において溝がタイヤ回転軸方向
からの側面視におけるタイヤ半径方向となす角度αが0
°〜15°の範囲にないと、バットレス部における水の
流れ(流線)と溝の形状が大きく異なることになり、水
の流れを阻害するおそれがあった。したがって、角度α
を0°〜15°の範囲にすることによって、溝の接地端
付近の水の流れがスムーズになり、排水性が確実に向上
する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記溝のタイヤ半径方向距離が1
5mm以上であることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0014】溝のタイヤ半径方向距離が15mm以下で
は、バットレス部における排水性能(排水速度=流速)
の向上に寄与する割合が小さい。したがって、溝の半径
方向距離を15mm以上にすることによって、良好な排
水性が確保される。
【0015】特に、溝が接地端から形成されていれば、
一層良好な排水性が確保される。請求項4記載の発明
は、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明において、
前記溝は屈曲または湾曲する曲部を有し、前記溝におい
て前記曲部より接地端側を第1溝部、前記曲部よりタイ
ヤ最大幅側を第2溝部とすると、前記第1溝部がタイヤ
半径方向に対してなす角度αと、前記第2溝部がタイヤ
半径方向に対してなす角度βは、α<βの関係を満たす
ことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0017】車両走行時におけるバットレス部の排水
(水の流れ)は、接地端から略タイヤ半径(タイヤ回転
中心軸)方向に進み、次第にタイヤの回転によってタイ
ヤ半径方向に対して車両進行方向側に湾曲していく。溝
もこの流線に沿ってタイヤ半径方向に対する角度が増大
する(α<β)ように屈曲または湾曲する曲部が形成さ
れているため、溝の排水性がさらに向上する。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記角度αと前記角度βは、α+5°≦β
<90°の関係を満たすことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明の作用について説明す
る。
【0020】前記第2溝部の前記半径方向に対する角度
βが90°以上ではタイヤ半径方向において反対側(外
周側)に曲がることになるため、水の流れを阻害してし
まう。また、(β−α)が5°未満では溝の曲がり方が
小さく、その効果が発揮されず、排水性が向上しない。
したがって、角度βを90°未満とし、曲げ角度(β−
α)を5°以上とすることによって、良好な排水性を確
保できる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項記載の発明において、前記接地端から前記曲
部までのタイヤ半径方向距離が、15±5mmであるこ
とを特徴とする。
【0022】請求項6記載の発明の作用について説明す
る。前記曲部と前記接地端とのタイヤ半径方向距離を、
15±5mmとすることによって、タイヤ回転時の排水
方向(流線)と溝の形状を一致させることができる。こ
の結果、排水性が一層向上する。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項記載の発明において、前記接地端よりタイヤ
赤道面側に形成されたタイヤ赤道面と交差するラグ溝
と、前記溝とが連続していることを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明の作用について説明す
る。
【0025】本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ赤道
面と交差し、前記接地端よりタイヤ赤道面側に配置した
ラグ溝と、前記溝を連続させているため、バットレス部
の前記溝内の水の流速を利用して、前記接地端よりタイ
ヤ赤道面側の、いわゆる接地面のラグ溝内の水の流速も
増加させることが可能となる。すなわち、ラグ溝から流
れ込む水を良好に排水することができるため、排水性が
一層向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る空気入
りタイヤについて図面を参照して説明する。図1はタイ
ヤの縦断面図(右半分のみ)であり、図2はタイヤのト
レッド部(バットレス部を含む)の展開図であり、図3
はタイヤの側面図であり、図4はバットレス部の溝の側
面図であり、図5は路面側から見た空気入りタイヤの接
地面近傍の排水状態説明(流線)図であり、図6は比較
例のタイヤに係るトレッド部(バットレス部を含む)の
展開図であり、図7および図8は比較試験結果を示す表
である。
【0027】空気入りタイヤ10は、図1に示すよう
に、一対のビード部12(片方のみ図示)と、両ビード
部12に跨がって延びるトロイド状のカーカス14と、
カーカス14のクラウン部に位置する少なくとも2枚の
ベルト層16と、ベルト層16の上部に形成されたトレ
ッド部18と、後述するバットレス部20とを備える。
【0028】図2に示すように、トレッド部18の表面
には、周方向に周回する主溝22と、この主溝22と交
差するラグ溝24によって区画されたリブ26およびブ
ロック28が形成されている。
【0029】一方、バットレス部20は、空気入りタイ
ヤ10にタイヤ規格における最大積載荷重が100%の
時にタイヤ幅方向における接地端部Aからタイヤ最大幅
位置Bまでの領域を指す。
【0030】このバットレス部20には、図3に示すよ
うに、接地端部Aからタイヤ最大幅位置B側に向かって
延びる複数の溝30が周方向に所定間隔をおいて形成さ
れている。
【0031】以下、図4に示すように、空気入りタイヤ
10を車両に装着した場合に、路面に接地した接地面の
周方向両端部に相当する仮想位置とタイヤ回転軸(中
心)Sとを結ぶ領域Z(斜線内側)に位置した溝30を
例として、その形状についてについて説明する。
【0032】溝30は、接地端側Aとタイヤ回転軸Sと
を結ぶ方向(以下、タイヤ半径方向という)に対して車
両進行方向(矢印L方向)側に傾斜して接地端部Aから
曲部Cまで延びる第1溝部30Aと、曲部Cでさらに車
両進行方向側に屈曲されて先端部Dまで延びる第2溝部
30Bとから構成されている。第1溝部30A、第2溝
部30Bがタイヤ半径方向となす角度は、それぞれα、
β(α<β)である。
【0033】また、溝30は、図2に示すように、トレ
ッド部18のラグ溝24と接地端部Aの部分において、
周方向位置が一致して連続するように形成されている。
【0034】このように構成された空気入りタイヤ10
の作用について説明する。
【0035】車両に空気入りタイヤ10を装着させて水
溜まり上を高速走行させると、以下のようになる。
【0036】すなわち、図5に示すように、接地面40
に対して(車両)進行方向(矢印L方向)前方の水42
は、タイヤ接地圧によってタイヤ幅方向に除去される。
このタイヤ幅方向に除去された水が、図4に二点鎖線矢
印で示されるように、バットレス部20の溝30に接地
端部A側から入り、先端部D側から排水される。この溝
30の形状が流線の形状と一致しているため、排水性に
優れる。
【0037】また、図5に示すように、接地面40の部
分からラグ溝24を経由してタイヤ幅方向に排水される
水も、バットレス部20の溝30から排水される。この
際、図2に示すように、ラグ溝24の接地端部A側端部
とバットレス部20の溝30における接地端部Aの周方
向位置が一致しているため、溝30の流速によってラグ
溝24の流速(排水速度)を増加させることができる。
したがって、ラグ溝24と溝30の接地端部Aにおける
周方向位置が一致していないタイヤ(図6参照)と比較
して接地面40における排水速度(流速)が向上してハ
イドロプレーニング現象を起こしにくくなる。
【0038】なお、ここで、第1溝部30Aがタイヤ半
径方向に対してなす角度αは0°〜15°が好適であ
る。これは、回転する空気入りタイヤ10では、バット
レス部20における排水方向が図4に二点鎖線で示すよ
うになるためである。すなわち、接地端部A近傍ではタ
イヤの踏み込みによってタイヤ幅方向に排水された水が
略タイヤ半径方向に沿って流れるためである。
【0039】また、接地端部Aから曲部Cまでのタイヤ
半径方向距離D2は15±5mmが好適である。これ
は、接地面あるいは接地面前方の水がタイヤ幅方向へ排
水されると、接地端側から略タイヤ半径方向に流れ、タ
イヤ半径方向距離で10〜20mm進んだところで車両
進行方向側に曲がっていくためである。したがって、第
1溝部30Aのタイヤ半径方向距離D2が10mm未満
であると、タイヤ半径方向の流れが第2溝部30Bによ
って阻害される。また、第1溝部30Aのタイヤ半径方
向距離D2が20mmを超えると第1溝部30Aによっ
てタイヤ半径方向から車両進行方向に曲がる流れが阻害
されてしまう。
【0040】したがって、溝30の接地端部Aにおける
角度αを0°〜15°にすることによって、また、第1
溝部30A(接地端部Aから曲部Cまで)の半径方向距
離D2を15±5mmとすることによって、接地端部A
側から排出される水の流れ(流線)が溝30の形状に良
く一致し、効率的に排水される。
【0041】このように、接地端部A近傍において略タ
イヤ半径方向に流れた水は、接地端部Aから離間すると
車両進行方向(矢印L方向)側に曲がっていく。
【0042】したがって、曲部Cにおける排水方向と一
致させるために、溝30の第2溝部30Bのタイヤ半径
方向に対する角度βは、好適には90°未満であるこ
と、また角度(β−α)が5°以上にすると、回転方向
に曲がる流線と一致した形状となって効率的に排水でき
る。
【0043】さらに、溝30(接地端部Aから先端部D
まで)の半径方向距離D1が15mm以上であれば、溝
30による排水能力(流速)の増加が顕著になり好まし
い。 [実施例]上記の作用を確認するために、以下の条件で
試験を行った。
【0044】試験タイヤは、図1に示したものと同様で
ある。この図は、空気入りラジアルタイヤの回転軸心を
含む平面による断面のうち右半断面を簡略図解した線図
である。左半断面も非対称を含め右半断面同様である。
ここでのリム、内圧及び荷重は、規格にて定めるラジア
ルプライタイヤのサイズに対応する標準リム(また
は、"Approved Rim" 、"Recommended Rim" )であり、
内圧とは下記規格に記載されている適用サイズにおける
単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のこ
とであり、荷重とは下記規格に記載されている適用サイ
ズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであ
る。
【0045】そして、規格とは、タイヤが生産又は使用
される地域に有効な産業規格によって決められている。
例えば、アメリカ合衆国では "The Tire and Rim Assoc
iation Inc. の Year Book" で、欧州では"The Europea
n Tire and Rim Technical Organization の Standards
Manual"で、日本では日本自動車タイヤ協会の“JAMAYe
ar Book" にて規定されている。
【0046】実施例として試作した各タイヤは、図1に
示す実施形態と同様の空気入りタイヤで、タイヤサイズ
は205/55R16 である。バットレス部20の溝30は図
7、図8の表に示すように形成されている。
【0047】なお、表における『溝の方向』とは、領域
Zに位置する溝が接地端部Aから先端部Dに向かってタ
イヤ半径方向に対してどちら側に傾斜して、あるいは曲
げて形成されたかを示す。
【0048】試験は上記のタイヤを6.5JJ-16のリムに内
圧2.4kg/cm2 で組み付け、乗用車に装着して水深10mmの
プールに速度を変えて進入し、テストドライバーによる
ハイドロプレーニング発生速度の評価を行った。結果は
ハイドロプレーニング発生速度の指数で表現し、指数大
が良である。
【0049】この試験結果(図7、図8参照)によりバ
ットレス部に接地端部Aからタイヤ最大幅位置Bへ向か
ってタイヤ半径方向あるいはタイヤ半径方向に対して車
両進行方向側に傾斜させた溝を設けることにより排水性
が向上し、また、溝をバットレス部における水の流れに
沿うように曲げる(屈曲または湾曲させる)ことで排水
性が向上していることがわかる。
【0050】例えば、比較例1および実施例1〜4から
角度αは0°〜15°において好適であること、実施例
5〜7から溝のタイヤ半径方向距離D1は15mm以上
が好ましいこと、実施例11〜17から角度βが90°
未満で(β−α)が5°以上が好適であること、実施例
18〜実施例21から接地端部Aから曲部Cまでのタイ
ヤ半径方向距離D2が15±5mmが望ましいこと、実
施例13、22からラグ溝24と溝30が連続して形成
された方が望ましいこと、が確認できる。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、バットレス部に水の流れ方向に沿った溝を空気入り
タイヤに設けたため、トレッドパターンを改良すること
なく排水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタ
イヤの断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る空気入りタ
イヤのトレッド展開図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る空気入りタ
イヤの側面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係るバットレス
部の溝を示す側面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態に係る路面側から
見た空気入りタイヤの接地面付近の水の流れ(流線)を
示す模式図である。
【図6】比較例に係る空気入りタイヤのトレッド展開図
である。
【図7】試験データを示す表である。
【図8】試験データを示す表である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 20 バットレス部 24 ラグ溝 30 溝 30A 第1溝部 30B 第2溝部 A 接地端部(接地端) B タイヤ最大幅位置(タイヤ最大幅) C 屈曲部(曲部) L 車両進行方向 α 角度 β 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 11/11 B60C 11/06 A 11/08 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トロイド状ラジアルカ−カスのクラウン部
    周上に、複数枚のベルト層とトレッドを順次備える空気
    入りタイヤにおいて、 タイヤ規格における最大負荷能力100 %のときの、タイ
    ヤ幅方向における接地端とタイヤ最大幅との間の部分で
    あるバットレス部に複数の溝が形成され、 タイヤの回転軸方向からの側面視において、踏面が接地
    した時に接地面の周方向両端部に相当する仮想位置とタ
    イヤ回転軸を結んだ領域に位置した溝は、溝の任意の2
    点のうちタイヤ最大幅側の点が接地端側の点とタイヤ回
    転軸を結ぶ線と同一線上あるいは前記線よりも車両進行
    方向側に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記側面視において、少なくとも前記接地
    端付近で前記溝がタイヤ半径方向に対してなす角度αが
    0°〜15°であることを特徴とする請求項1記載の空
    気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記溝のタイヤ半径方向距離が15mm以
    上であることを特徴とする請求項1または2記載の空気
    入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記溝は中間部に屈曲または湾曲する曲部
    を有し、前記溝において前記曲部より接地端側を第1溝
    部、前記曲部よりタイヤ最大幅側を第2溝部とすると、
    前記第1溝部がタイヤ半径方向に対してなす角度αと、
    前記第2溝部がタイヤ半径方向に対してなす角度βは、 α<β の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】前記角度αと前記角度βは、 α+5°≦β<90° の関係を満たすことを特徴とする請求項4記載の空気入
    りタイヤ。
  6. 【請求項6】前記接地端から前記曲部までのタイヤ半径
    方向距離が、15±5mmであることを特徴とする請求
    項4または5記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】前記接地端よりタイヤ赤道面側に形成され
    たタイヤ赤道面と交差するラグ溝と、前記溝とが連続し
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の空気入りタイヤ。
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