JP2001055016A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001055016A
JP2001055016A JP11227952A JP22795299A JP2001055016A JP 2001055016 A JP2001055016 A JP 2001055016A JP 11227952 A JP11227952 A JP 11227952A JP 22795299 A JP22795299 A JP 22795299A JP 2001055016 A JP2001055016 A JP 2001055016A
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    • B60C2011/0339Grooves
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエット性能や操縦安定性を損なわずにタイ
ヤ騒音を低減する。 【解決手段】 トレッド面2aに、タイヤ赤道C上を連
続してのびかつ溝巾GWが35〜45mmの幅広縦溝9を
形成する。幅広縦溝9の溝縁9bと、トレッド面2aの
接地端Eとの間の左右の各トレッド面を3等分し、タイ
ヤ軸方向内側から第1の領域A1、第2の領域A2、第
3の領域A3として仮想区分する。前記第1の領域A1
のランド比Laを90%以上とする。第2の領域A2の
ランド比Lbを80〜90%とする。第3の領域A3の
ランド比Lcを85〜95%とする。第1の領域A1
は、溝縁9bからタイヤ軸方向外側に少なくとも10mm
の範囲を実質的な溝巾を有する溝が形成されていない陸
部分10を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエット性能や操
縦安定性を損なうことなくタイヤ騒音を低減しうる空気
入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−143932号
公報、特開平6−143937号公報及び特開平6−1
91227号公報に示されるように、トレッド面に、タ
イヤ赤道上を連続してのびかつ溝巾が35〜45mmの幅
の広い縦溝を凹設した空気入りタイヤが提案されてい
る。一般に縦溝の巾が広いと、この縦溝内での気柱共鳴
が生じタイヤ騒音に不利と考えられていたが、前記各公
報により、縦溝の巾を35mm以上にすると、予想に反し
て縦溝内での気柱共鳴を防ぐことができ、ひいては走行
中のタイヤ騒音を低減しうることが開示されている。
【0003】ところが、トレッド面にこのような巾の広
い縦溝を配した場合、縦溝以外の溝の配置によっては、
操縦安定性が著しく悪化したり、またウエット性能、と
りわけ耐ハイドロプレーニング性能が低下したりするな
どの不具合が生じかねない。
【0004】本発明は、以上のような問題に鑑み案出な
されたもので、巾の広い縦溝の溝縁からトレッド面の接
地端までをタイヤ軸方向に仮想3等分するとともに、各
部のランド比を一定範囲に限定することを基本として、
ウエット性能や操縦安定性を損なうことなくタイヤ騒音
を低減し、前記問題点を解決しうる空気入りタイヤを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド面に、タイヤ赤道上を連続しての
びかつ溝巾が35〜45mmの幅広縦溝を凹設した空気入
りタイヤであって、前記幅広縦溝の溝壁がトレッド面と
交わる溝縁と、前記トレッド面の接地端との間のトレッ
ド面をタイヤ軸方向に3等分して前記幅広縦溝側に位置
する第1の領域と、前記接地端側に位置する第3の領域
と、前記第1の領域と第3の領域との間に位置する第2
の領域とに仮想区分するとともに、前記第1の領域の全
面積とこの第1の領域に含まれる陸面積との比である第
1のランド比Laを90%以上とし、かつ前記第2の領
域の全面積とこの第2の領域に含まれる陸面積との比で
ある第2のランド比Lbを80〜90%とし、しかも前
記第3の領域の全面積とこの第3の領域に含まれる陸面
積との比である第3のランド比Lcを85〜95%とす
るとともに、前記第1の領域は、前記溝縁からタイヤ軸
方向外側に少なくとも10mmの範囲を実質的な溝巾を有
する溝が形成されていない陸部分としたことを特徴とす
る。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記第1のラ
ンド比La、第2のランド比Lb、及び第3のランド比
Lcは、La>Lc>Lbの関係を満たすことを特徴と
する請求項1記載の空気入りタイヤである。
【0007】また請求項3記載の発明は、 前記トレッ
ド面は、タイヤ周方向に対して10〜30゜で傾く傾斜
部を含む第1の傾斜溝を具え、かつこの第1の傾斜溝の
少なくとも一部が前記第2の領域をのびるとともに、該
第1の傾斜溝のタイヤ軸方向の内側端を、タイヤ回転の
先着側に位置させたことを特徴とする請求項1又は2記
載の空気入りタイヤである。
【0008】また請求項4記載の発明は、前記第1の傾
斜溝は、前記傾斜部のタイヤ周方向の両側にタイヤ周方
向に対して10゜未満の角度をなしてのびる直線端部を
具えることを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ
である。
【0009】また請求項5記載の発明は、前記トレッド
面は、前記第1の傾斜溝に連通しかつタイヤ周方向に対
する角度が30゜よりも大きい第2の傾斜溝を具えるこ
とを特徴とする請求項3又は4記載の空気入りタイヤで
ある。
【0010】ここで、前記幅広縦溝の「溝巾」は、タイ
ヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した無負荷
である正規状態において、幅広縦溝の左右の溝壁がトレ
ッド面と交わる溝縁間を、該幅広縦溝の溝中心線と直交
する向きに測定する。溝縁が円弧で形成されているとき
には、溝壁とトレッド面をそれぞれ仮想延長した交点を
溝縁とする。また「トレッド面の接地端」とは、前記正
規状態で平面に正規荷重を与えて接地させたとき接地面
(図3に示す)のタイヤ軸方向の最外側点P、Pを通る
タイヤ周方向位置とする。
【0011】また前記「正規リム」とは、タイヤが基づ
いている規格を含む規格体系において、当該規格がタイ
ヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標
準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETR
TOであれば "Measuring Rim" となる。また、前記
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規
格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧
であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれ
ば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION P
RESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFL
ATION PRESSURE"であるが、タイヤが乗用車用の場合に
は200kPaとする。さらに前記「正規荷重」とは、
タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各
規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAで
あれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LI
MITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の
最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である
が、タイヤが乗用車用の場合にはこれらの88%の荷重
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には、本実施形態の空気入りタ
イヤ1のタイヤ軸を含む子午線断面図を例示している。
図において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサ
イドウォール部3を経てビード部4のビードコア5の周
りで折り返されて係止されるカーカス6と、前記トレッ
ド部2の内方かつ前記カーカス6のタイヤ半径方向外側
に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のものが例示
される。
【0013】前記カーカス6は、例えばカーカスコード
をタイヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列し
たラジアル構造の1枚以上のカーカスプライから構成さ
れる。前記カーカスコードは、例えばナイロン、レーヨ
ン若しくはポリエステル等の有機繊維コードが採用され
るが、必要に応じてさらにはタイヤの種類に応じてスチ
ールコードなども採用しうる。なおカーカス6の本体部
6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5から
タイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビード
エーペックス8が配され、ビード部4を補強する。
【0014】また前記ベルト層7は、本例ではスチール
コードをタイヤ赤道に対して10〜45°の小角度で傾
けて配列した少なくとも2枚、本例では内、外2枚のベ
ルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差する向
きに重ね合わせて構成している。なお図示していないが
ベルト層7のタイヤ半径方向外側に、ナイロン、アラミ
ド等の有機繊維コードをタイヤ周方向と実質的に平行に
配したプライからなるバンド等を設け、トレッド部2を
補強することも好ましくなし得る。
【0015】前記トレッド部2の接地する面であるトレ
ッド面2aには、本例ではタイヤ赤道C上を周方向に直
線状で連続してのびかつ溝巾GWが35〜45mmの幅広
縦溝9が凹設されている。このように幅広縦溝9の溝巾
を35mm以上とすることにより、該幅広縦溝9内での気
柱共鳴の発生を抑制することができ、ひいては走行中の
タイヤ騒音を低減するのに有効となる。ただし幅広縦溝
9の溝巾GWが45mmを超えると、操縦安定性の低下が
大きくなるため好ましくない。また幅広縦溝9の溝深さ
は、通常のタイヤと同様であって、例えば前記溝巾GW
の0.1〜0.3倍程度に設定しうる。
【0016】また空気入りタイヤ1は、図2に示す如
く、前記幅広縦溝9の前記溝縁9bと、前記トレッド面
2aの接地端Eとの間のトレッド面2aをタイヤ軸方向
にそれぞれ3等分して前記幅広縦溝9側に位置する第1
の領域A1と、前記接地端E側に位置する第3の領域A
3と、前記第1の領域A1と第3の領域A3との間に位
置する第2の領域A2とに仮想区分される。そして、前
記第1の領域A1の全面積と、この第1の領域A1に含
まれる陸面積との比である第1のランド比Laを90%
以上、より好ましくは92%以上、さらに好ましくは9
5%以上としている。また前記第2の領域A2の全面積
とこの第2の領域A2に含まれる陸面積との比である第
2のランド比Lbを80〜90%とし、しかも前記第3
の領域A3の全面積とこの第3の領域A3に含まれる陸
面積との比である第3のランド比Lcを85〜95%と
している。本例では、前記第2のランド比Lbを最も小
としたものが例示される。ここで、前記各「陸面積」と
は、各領域で接地する部分のタイヤ周方向の合計面積で
ある。
【0017】一般に幅広縦溝9を具えていない標準的な
空気入りタイヤでは、トレッド面のタイヤ赤道付近から
ハイドロプレーニング現象が発生し始める。これに対し
て、本発明者らの実験によるとトレッド面2aに上述の
ような幅広縦溝9を凹設したタイヤの場合、タイヤ赤道
付近ではなく、前記第2の領域A2付近でハイドロプレ
ーニング現象が発生し始めることが分かった。このた
め、本実施形態のタイヤのように、第2の領域A2のラ
ンド比を相対的に小とすることによって、溝面積を増
し、ひいてはハイドロプレーニング現象の発生をより高
い速度域まで抑制する。これにより、ウエット性能の低
下が防止される。またこのような第2の領域A2は、走
行中の発熱が大となり易い傾向があるため、該第2の領
域A2に含まれる陸面積を相対的に小とすることによ
り、タイヤの放熱性をも高め、例えば高速耐久性などが
向上されうる。
【0018】また、操縦安定性の向上のためには、旋回
時等においてトレッド面2aの接地端E側及び幅広縦溝
9側の各側の剛性を高めて大きな横力を発生させること
が必要となる。従って、前記第1の領域A1及び第3の
領域A3のランド比La、Lcは、いずれも前記第2の
ランド比Lbよりも大として設定するのが良い。ここ
で、前記第1のランド比Laと第3のランド比Lbと
は、同じでも良いし、また異なっていても良い。好まし
くは、幅広縦溝9によるトレッド中央部の剛性低下を防
止する観点より、前記第1のランド比La、第2のラン
ド比Lb、及び第3のランド比Lcは、La>Lc>L
bの関係を満たすように定めるのが特に望ましい。
【0019】また前記第1の領域A1は、前記溝縁9b
からタイヤ軸方向外側に少なくとも10mm、より好まし
くは10〜25mm、さらに好ましくは15〜25mmの範
囲Wを実質的な溝巾を有する溝が形成されていない周方
向に連続する陸部分10とすることが必要である。一般
に、幅広縦溝9は、操縦安定性については不利となるこ
とはやむを得ないが、幅広縦溝9の両側に、このような
陸部分10を設けることにより、旋回時の手応え感や直
進時の安定性などを向上できる。なおこの陸部分10の
溝縁9Bからの範囲Wが25mmを超えると、放熱性が低
下する傾向があり、高速耐久性などにおいて好ましくな
い。ここで、「実質的な溝巾を有する溝」とは、接地時
においても溝壁同士が互いに接触しないような溝を指
す。従って、接地時に直ちに閉じてしまうような例えば
サイピングなどは「実質的な溝巾を有する溝」に含まれ
ないため、陸部分10は、サイピング等は設けることが
できる。
【0020】このような各領域A1〜A3の各ランド比
La、Lb、Lcを定めるに際して、本実施形態では、
図2に示す如く、トレッド面2aに、傾斜溝12を設け
て調節している。前記傾斜溝12は、本例では第1の傾
斜溝12Aと、第2の傾斜溝12Bとを含むものが例示
される。
【0021】前記第1の傾斜溝12Aは、例えばタイヤ
周方向に対して10〜30゜の角度θ1で傾く傾斜部1
3と、この傾斜部13のタイヤ周方向の両側にタイヤ周
方向に対して10゜未満の角度θ2をなしてのびる小長
さの直線端部14とを含んで構成される。傾斜部13の
タイヤ周方向の長さは、前記直線端部14よりも大とし
て形成される。また前記第2の傾斜溝12Bは、タイヤ
周方向に対する角度θ3が30゜よりも大、より好まし
くは40゜よりも大で傾斜してのびるものが例示され
る。これらの各傾斜溝12の溝巾は、例えば2〜5mm程
度とするのがよい。
【0022】前記第1の傾斜溝12Aは、そのタイヤ軸
方向の内端12Aiが幅広縦溝9の溝縁9bよりも軸方
向外側にあり、かつタイヤ軸方向の外端12Aoは接地
端Eよりもタイヤ軸方向内側にある。また前記第2の傾
斜溝12Bは、そのタイヤ軸方向の内端12Biが幅広
縦溝9の溝縁9bよりも軸方向外側にあり、かつタイヤ
軸方向の外端12Aoは接地端Eよりもタイヤ軸方向外
側にあるものが例示されている。
【0023】ところで、幅広縦溝9を有するタイヤのウ
エット性能をさらに向上するためには、前記第2の領域
A2の排水性を高めることが重要であることは前記し
た。排水性を高めるには、タイヤ周方向に連続する溝が
望ましいものであるが、このような溝は第2の領域A2
の剛性を大幅に低下させ、操縦安定性の低下や偏摩耗な
どを招来するおそれがある他、この溝を起点としてトレ
ッド部2の曲げ剛性が低下し、該溝を節とした振動モー
ドが生じやすくなる。
【0024】そこで、本実施形態では、トレッド面2a
に、前記幅広縦溝9以外にタイヤ周方向に連続する溝は
設けておらず、かつ前記第1の傾斜溝12Aは、その少
なくとも一部、本例では前記傾斜部13の部分が前記第
2の領域A2をのびるように配置されている。これによ
り、操縦安定性の低下や耐摩耗性の悪化を伴うことなく
第2の領域A2の排水性を向上しウエット性能を高めて
いる。なお前記傾斜部13の角度θ1が10゜未満であ
ると、操縦安定性の低下や偏摩耗の虞があり、逆に30
゜を超えると排水性が相対的に低下する傾向にある。ま
た第1の傾斜溝12Aは、周方向の両端に小長さの直線
端部14を具えることにより、水膜を傾斜部13内に導
くことが容易となり排水性をさらに高めうる。また図4
に示すごとく、第1の傾斜溝12Aを配する場合、前記
直線端部14の一方を第1の領域A1に配することが望
ましく、より好ましくは他方を第3の領域A3に配する
ことが望ましい。これにより排水性がさらに向上でき
る。
【0025】また本実施形態の空気入りタイヤは、図2
の矢印Rで示す向きに回転方向を特定したものを例示し
ている。このため、前記第1の傾斜溝12Aのタイヤ軸
方向の内側端12Aiが、タイヤ回転の先着側に位置し
ている。これにより、タイヤ赤道側の水膜をタイヤの回
転に伴ってタイヤ軸方向の外側へと容易に導くことがで
き、排水性が向上しウエット性能が一段と高められる。
【0026】また本実施形態では、トレッド面2aに傾
斜溝12を配する場合、1本の第1の傾斜溝12Aにつ
いて、複数本、好ましくは3本以上、本例では4本の第
2の傾斜溝12Bを連通させるのが好ましい。これによ
って、第1の傾斜溝12Aにより導かれた排水を溢れさ
せずに効率よく第2の傾斜溝12Bによって接地端Eの
外方へと排出でき、ウエット性能の向上をより一層図り
うる。
【0027】以上本発明では、前記幅広縦溝9が、タイ
ヤ周方向に直線でのびるものを例示したが、例えばジグ
ザグ状や波状に形成することもできる。このとき、溝縁
は、振幅の中心として特定する。また傾斜溝12は、例
示の形状等に限定されることなく、種々のものが適用で
きる。
【0028】
【実施例】表1かつ図1、図2に示す仕様にてサイズが
225/50R16の乗用車用タイヤ(実施例1,2、
比較例1〜7)を試作し、通過騒音、ピッチノイズ、操
縦安定性能、ウエット性能、耐摩耗性能、高速耐久性能
についてそれぞれテストを行った。テスト方法は次の通
りである。
【0029】(通過騒音)JASO/C/606に規定
する実車惰行試験に準拠して、直線状のアスファルト路
面を通過速度53km/hで50mの距離を惰行走行させ
るとともに、コースの中間点において走行中心線から側
方に7.5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した
定置マイクロフォンにより通過騒音の最大レベルdB
(A)を測定した。使用した車両は、排気量3000CC
のFR乗用車であり、タイヤをリム(8JJ×16)に
内圧200kPaでリム組みして装着した。
【0030】(ピッチノイズ)前記と同一条件の車両を
用い、スムース路面を速度120km/hからの惰行に
て走行させたときのピッチノイズをドライバーのフィー
リングにより評価し、5点法にて評価した。数値が大き
いほどピッチノイズが小さく良好である。
【0031】(操縦安定性能)前記と同一条件の車両を
用い、ドライバーのみ乗車してタイヤテストコースのド
ライアスファルト路面、ウエットアスファルト路面をそ
れぞれ走行し、ドライバーの官能評価により5点法で評
価した。数値が大きいほど、操縦安定性に優れている。
【0032】(ウエット性能)前記と同一条件の車両を
用い、半径100mのアスファルト路面に、水深5mm、
長さ20mの水たまりを設けたコース上を、速度を段階
的に増加させながら前記車両を進入させ、横加速度(横
G)を計測し、50〜80km/hの速度における前輪の
平均横Gを算出した。結果は、5点法で評価した。数値
が大きいほどウエット性能に優れている。
【0033】(耐摩耗性能)前記と同一条件の車両を用
い、一般道及び高速道路を合計8000km走行させ
て、トレッド面の摩耗状況を目視により観察し、偏摩耗
の度合い、耐摩耗性等を総合的に5点法で評価した。数
値が大きいほど耐摩耗性に優れている。
【0034】(高速耐久性能)ECE30により規定さ
れた荷重/速度性能テストのW条件に準拠して実施し
た。結果を5点法で評価し、数値が大きいほど良好であ
ることを示している。テストの結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】テストの結果、実施例のものは、比較例に
比べて、ウエット性能や操縦安定性能を損なうことなく
タイヤ騒音を低減しうることが確認できた。また耐摩耗
性能、高速耐久性能にも優れることが確認できた。
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明の空気入りタイ
ヤは、ウエット性能や操縦安定性を損なうことなくタイ
ヤ騒音を低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す空気入りタイヤの断面
図である。
【図2】トレッド面を展開して示す展開図である。
【図3】その接地面を例示する線図である。
【図4】傾斜溝を略示するトレッド面の展開図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ 9 幅広縦溝 9b 溝縁 12 傾斜溝 12A 第1の傾斜溝 12B 第2の傾斜溝 13 傾斜部 14 直線部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面に、タイヤ赤道上を連続しての
    びかつ溝巾が35〜45mmの幅広縦溝を凹設した空気入
    りタイヤであって、 前記幅広縦溝の溝壁がトレッド面と交わる溝縁と、前記
    トレッド面の接地端との間のトレッド面をタイヤ軸方向
    に3等分して前記幅広縦溝側に位置する第1の領域と、
    前記接地端側に位置する第3の領域と、前記第1の領域
    と第3の領域との間に位置する第2の領域とに仮想区分
    するとともに、 前記第1の領域の全面積とこの第1の領域に含まれる陸
    面積との比である第1のランド比Laを90%以上と
    し、 かつ前記第2の領域の全面積とこの第2の領域に含まれ
    る陸面積との比である第2のランド比Lbを80〜90
    %とし、 しかも前記第3の領域の全面積とこの第3の領域に含ま
    れる陸面積との比である第3のランド比Lcを85〜9
    5%とするとともに、 前記第1の領域は、前記溝縁からタイヤ軸方向外側に少
    なくとも10mmの範囲を実質的な溝巾を有する溝が形成
    されていない周方向に連続する陸部分としたことを特徴
    とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記第1のランド比La、第2のランド比
    Lb、及び第3のランド比Lcは、 La>Lc>Lb の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の空気入
    りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記トレッド面は、タイヤ周方向に対して
    10〜30゜で傾く傾斜部を含む第1の傾斜溝を具え、
    かつこの第1の傾斜溝の少なくとも一部が前記第2の領
    域をのびるとともに、 該第1の傾斜溝のタイヤ軸方向の内側端を、タイヤ回転
    の先着側に位置させたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】前記第1の傾斜溝は、前記傾斜部のタイヤ
    周方向の両側にタイヤ周方向に対して10゜未満の角度
    をなしてのびる直線端部を具えることを特徴とする請求
    項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】前記トレッド面は、前記第1の傾斜溝に連
    通しかつタイヤ周方向に対する角度が30゜よりも大き
    い第2の傾斜溝を具えることを特徴とする請求項3又は
    4記載の空気入りタイヤ。
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