JPH0577589A - 情報隠蔽用接着性シート及びこれを用いた葉書仕様 - Google Patents

情報隠蔽用接着性シート及びこれを用いた葉書仕様

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JPH0577589A
JPH0577589A JP16640691A JP16640691A JPH0577589A JP H0577589 A JPH0577589 A JP H0577589A JP 16640691 A JP16640691 A JP 16640691A JP 16640691 A JP16640691 A JP 16640691A JP H0577589 A JPH0577589 A JP H0577589A
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JP16640691A
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Noriji Iwai
紀治 岩井
Masanori Imai
正則 今井
Yasuro Kashiwagi
康郎 柏木
Eiji Miyashita
永二 宮下
Wataru Tomura
渉 戸村
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FELIX KK
Nitto Shinko Corp
Shinko Chemical Co Ltd
Original Assignee
FELIX KK
Shinko Chemical Co Ltd
Shinko Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、葉書等の捲り始めに対応する箇所に
はコロナ処理を行わず、これによって、その最初の捲れ
始めの部分の剥離は簡単にできるように構成し、他の部
位は、コロナ処理によって、透明な合成樹脂製フィルム
と透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の接着強
度を向上させて両者が適度に接着するようにしたもので
あり、しかも接着層としてホットメルト層或いは加圧に
よって接着性を発現する感圧性接着層を用いることによ
り剥離紙を不要にして資源の無駄をなくしたものであ
る。 【構成】本発明は、透明な合成樹脂製フィルムにはその
片面における剥離始め箇所を除く残部にコロナ処理を施
すと共に他面に透明なホットメルト層を形成し、且つ該
積層フィルムにおけるコロナ処理の形成面側には透明な
硬化性樹脂硬化層を介在させて透明なホットメルト層を
形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、文字、記号、図形、写
真等で表示されるプライベートな情報、或いは取引界に
おける秘密にすべき情報を隠蔽して伝達したり、事務処
理を簡素化するために用いられ、しかも適度の接着強度
を有するうえ、受取人によって確実且つ簡単に捲って開
くことができるのであり、また透明な合成樹脂製フィル
ムと透明な硬化性樹脂硬化層の接着強度を向上させて信
頼性を一層向上させた、情報隠蔽用接着性シート及びこ
れを用いた葉書仕様に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュター等で打ち出された情
報を隠蔽し、この情報を特定の者から他の特定の者に伝
達するにあたり、事務処理を簡素化して情報を有効に活
用することが行なわれている。
【0003】この情報の伝達手段として郵送、社内メイ
ル等が挙げられる。又、商品に付けるラベル或いは取引
界における秘密にすべき情報例えば、商品のバーゲンセ
ールに対する案内、或いは商品のくじや景品或いは懸賞
等の情報を商品に貼着してその情報を隠蔽することなど
が行なわれている。
【0004】(イ) 従来、情報の伝達手段として葉書が
一般用或いは業務用として大量に用いられているが、葉
書は裏面の通信欄がそのまま人目にふれるので個人等の
生活内容や行動についてのプライバシーが侵害され易
い。
【0005】又、従来の葉書ではその通信欄の内容が郵
便ポスト等に投函後受取人が受け取るまでの間に汚れた
り、滲んだりして正確に判らなくなることがある。
【0006】このため、例えば国民年金支払内容、厚生
年金支払内容、商品のバーゲンセールに対する案内、銀
行等の預貯金残高、証券取引内容、病気の診断結果等の
秘密にすべき特定の通知書、或いは通信欄の内容を正確
に相手に伝える必要がある場合には通常差出人側の配慮
によって封書で送られることが多い。
【0007】ところが、このように封書にした場合、封
筒に書類を挿入したり、糊付け等の無駄な作業が必要で
作業性が悪くなり、又、郵便料金が葉書に比べて著しく
高くなって不経済であるなどの欠点があった。
【0008】又、葉書等の郵送によることなく、例えば
事業所内のプライベートな情報を特定の人から他の特定
の人のみに社内メイル等によって伝達する必要性がある
場合が多々有る。このような場合も通常、封書が用いら
れるが、このように封書にした場合、封筒に書類を挿入
したり、糊付け等の無駄な作業が必要で作業性が悪くな
るなどの欠点があった。
【0009】(ロ) 又、最近の取引界においては商品に
ラベルやその場で当たるくじ更に景品や懸賞等を着ける
ことが多々ある。この場合、商品に、当たりくじの等級
を裏面に印刷した隠蔽用接着性シートが貼着される。と
ころが、このラベルや隠蔽用接着性シートは接着強度が
高く、これらを商品から剥離する際、商品の汚損や商品
を傷付けるなどの問題が生じるだけでなく、隠蔽用接着
性シートが破れて何等のくじに当たっているかが不明瞭
になる場合がある。
【0010】そこで最近では、上記(イ)の欠点を解消す
るために以下に述べる葉書が提案されている。
【0011】即ち、 郵便葉書の裏面に対して接着さ
れる透明な熱可塑性樹脂製の保護フィルムと、裏面に熱
可塑性の樹脂フィルムをラミネートされた隠蔽性のある
カバーシートと、前記樹脂フィルムと同系の熱可塑性樹
脂からなり且つ融点よりも低い温度で熱押出しされて前
記保護フィルムとカバーシートとを剥離可能に結合する
結合層とを備えているシール付郵便葉書が提案されてい
る(実開昭63−6870号公報)。
【0012】又、 コンピュータ処理による印刷を施
された郵便葉書の裏面に対して接着される透明な熱可塑
性樹脂製の保護フィルムと、裏面に熱可塑性樹脂製の樹
脂フィルムをラミネートされた隠蔽性のあるカバーシー
トと、前記樹脂フィルムと同系の熱可塑性樹脂からなり
且つこの樹脂の融点よりも低い温度で熱押出しされて前
記保護フィルムとカバーシートとを剥離可能に結合する
結合層とを備える郵便葉書が提案されている(実開昭6
3−11863号公報)。
【0013】又、上記(ロ)の欠点を解消するために、
表面基材とポリエステルシートとをポリエチレン層を
介して積層させ、該ポリエステルシートの表面に接着剤
を塗布し、この接着剤塗布面に剥離紙を貼合せたラベル
シートが提案されている(実公昭57ー60036号公
報)。
【0014】そして、このラベルシートは、ポリエステ
ルシートとポリエチレン層が弱い接着力で接着してお
り、この接着力の弱いポリエチレン層箇所で剥離できる
ようにしたものである。
【0015】しかしながら、上記の及びの葉書にお
いて、強固に接着して剥離できないようにする箇所は互
いに接着すべき両フィルムを同系の熱可塑性樹脂を用い
て加熱、加圧の際に一体化させてなり、一方容易に剥離
できる箇所、つまり葉書を開くことができる箇所は互い
に接着すべき両フィルムを異系の熱可塑性樹脂を用いて
仮接着してなるものであるが、これらのものは互いに熱
可塑性樹脂で形成されているために葉書を開いた後、電
熱アイロン等で加熱、加圧すると再度仮接着するので、
以下に述べる重要な課題が残る。
【0016】即ち、この葉書は一度開いた後でも再接着
できるので個人等のプライバシーを確実に保護すること
ができない。
【0017】つまり、第三者が葉書を開いて通信欄の内
容を読み取った後、この開いた葉書を電熱アイロン等で
加熱、加圧すると再度仮接着して元の状態になるので葉
書の内容に興味のある人は何人でも葉書を簡単に開き、
その内容を読み取ることができる。
【0018】又、このように葉書を簡単に開くことがで
きると、葉書における通信欄の内容の書き換え、書き込
み等ができ、種々の障害が発生する。
【0019】一方、上記のラベルシートは接着剤が粘
着性を有し、接着剤塗布面に剥離紙を貼り合わせてその
表面を保護したり或いは取扱い性を向上させている。そ
して、このラベルシートの使用に際し、剥離紙を剥が
し、ラベルを商品に貼着する一方、剥離された剥離紙は
ゴミとして投棄されている。
【0020】ところが、最近では森林の伐採や化石資源
の大量消費により地球環境の破壊が大変憂慮されてい
る。このため、工業資材や商業資材に対し極力資源の無
駄が生じないように種々の検討がなされているが、この
ように剥離紙を用いることはこの要請に逆行する。
【0021】又、このようにラベルシートに剥離紙を積
層するとラベルシートのコストが著しく高くなるだけで
なく、剥離紙をゴミとして投棄するとその処理に相当な
費用が掛かるなどの課題がある。
【0022】更に、このラベルシートは使用に際し、剥
離紙を剥がし、これを商品に貼着する必要があるが、こ
れでは商品への貼着作業性が悪いだけでなく、剥離され
た剥離紙をゴミとして投棄する必要があり非常に手間が
掛かるのである。
【0023】そこで、本発明者は、これらの問題を解決
するために、情報隠蔽用シート及びこれを用いた葉書仕
様を提案した(特願平2ー323884号明細書、出願
日平成2年11月26日)。
【0024】即ち、この情報隠蔽用シートは、透明な硬
化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬化層(B)にはそ
の片面に透明な合成樹脂層(C)を形成すると共に他面
に透明なホットメルト層を形成し、且つ上記合成樹脂層
(C)の露出面にホットメルト層を形成してなるもので
ある。
【0025】この場合、ホットメルト層に代えて、加圧
によって接着性を発現する感圧性接着層を用いても良い
のである。
【0026】又、本発明の葉書仕様はこの情報隠蔽用接
着性シートを用いて形成したものである。つまり、この
ものは、透明な硬化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬
化層(B)を必須とする積層シートにおいてその中間層
として合成樹脂層(C)を介在させることによって当該
合成樹脂層(C)箇所で剥離し易くする一方、接着層と
してホットメルト層或いは加圧によって接着性を発現す
る感圧性接着層を用いることにより剥離紙を不要にして
資源の無駄をなくしたものである。
【0027】このものは、透明な硬化性樹脂硬化層
(A)又は加硫ゴム硬化層(B)が予め、硬化されてい
るので、当該箇所で葉書等が一度開かれると、これを再
度重ねて加熱、加圧しても、この透明な硬化性樹脂硬化
層(A)又は加硫ゴム硬化層(B)が硬化しているので
再接着しなくなるのである。
【0028】ところで、葉書等の発送から本人に手渡さ
れるまでの間にどのような人が介在したかは極めて容易
に特定できるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、
個人等のプライバシーが確実に守られるのである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】このようにして形成し
た葉書等は、その透明な硬化性樹脂硬化層(A)又は加
硫ゴム硬化層(B)と透明な合成樹脂層(C)の間で一
度開くと、再度重ねて加熱、加圧しても、この透明な硬
化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬化層(B)が、予
め、硬化しているので再接着しないのであり、この結
果、プライバシーが一層確実に守られるだけでなく、資
源の無駄をなくした点においても著しく優れたものであ
るが、以下の点において、技術的課題がある。
【0030】即ち、このものは、透明な合成樹脂製フィ
ルムを必須とする積層シートにおいてその中間層におけ
る透明な硬化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬化層
(B)と透明な合成樹脂層(C)の間で剥離し易くして
いるが、透明な硬化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬
化層(B)と透明な合成樹脂層(C)の間の最初の捲れ
始を良好にするには両者間のピール剥離強度を下げる必
要があり、その組み合わせや取扱性に課題が生ずるので
あった。
【0031】又、このように、最初の捲れ始を良好にす
るには透明な硬化性樹脂硬化層(A)又は加硫ゴム硬化
層(B)と透明な合成樹脂層(C)の間のピール剥離強
度を下げる必要があるが、このように設計すると、これ
らの組み合わせによっては両者間の仮着強度が著しく小
さくなって葉書仕様等の仕分け中や取扱中に自然に捲れ
たり、或は剥がれるなどの不安を取扱人に与えるなどの
課題があった。
【0032】本発明は、上記技術的課題に鑑み完成され
たものであって、透明な合成樹脂製フィルムの片面にコ
ロナ処理を施すに当たり、その片面における剥離始め箇
所を除く残部或いは、その片面の左右両側部のうち少な
くとも一側部を除く残部にコロナ処理を施し、つまり葉
書等の捲り始めに対応する箇所にはコロナ処理を行わ
ず、これによって、その最初の捲れ始めの部分の剥離は
簡単にできるように構成し、他の部位は、このコロナ処
理によって、透明な合成樹脂製フィルムのコロナ処理面
と透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の接着強
度を向上させて両者が適度に接着するようにしたもので
あり、しかも接着層としてホットメルト層或いは加圧に
よって接着性を発現する感圧性接着層を用いることによ
り剥離紙を不要にして資源の無駄をなくしたものであ
る。
【0033】ところで、本発明においては、上記シート
において透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層
が、予め、硬化しているので、コロナ未処理面箇所で葉
書等を一度開くと、再度重ねて加熱、加圧しても、この
透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層がバリヤー
層となって再接着しなくなるのである。
【0034】ところで、葉書等の発送から本人に手渡さ
れるまでの間にどのような人が介在したかは極めて容易
に特定できるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、
個人等のプライバシーが確実に守られるのである。
【0035】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の情報隠蔽用接着性シート及びこれを用いた
葉書仕様は以下に述べる技術的手段を講じたものであ
る。
【0036】即ち、本願請求項1の情報隠蔽用接着性シ
ートにおいては、透明な合成樹脂製フィルムにはその片
面における剥離始め箇所を除く残部にコロナ処理を施す
と共に他面に透明なホットメルト層を形成し、且つ該積
層フィルムにおけるコロナ処理の形成面側には透明な硬
化性樹脂硬化層を介在させて透明なホットメルト層を形
成してなるものである。
【0037】本願請求項2の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、透明な合成樹脂製フィルムにはその片面の中
間部にコロナ処理を施すと共に他面に透明なホットメル
ト層を形成し、且つ該積層フィルムにおけるコロナ処理
の形成面側には透明な硬化性樹脂硬化層を介在させて透
明なホットメルト層を形成してなるものである。
【0038】本願請求項3の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、透明な合成樹脂製フィルムにはその片面の左
右両側部のうち少なくとも一側部を除く残部にコロナ処
理を施すと共に他面に透明なホットメルト層を形成し、
且つ該積層フィルムにおけるコロナ処理の形成面側には
透明な硬化性樹脂硬化層を介在させて透明なホットメル
ト層を形成してなるものである。
【0039】本願請求項4の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロ
ナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの片面における左右
両側部を除く中間部に形成されているものである。
【0040】本願請求項5の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロ
ナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの長手方向左右両側
部のうち少なくとも一側部を除く残部に形成されている
ものである。
【0041】本願請求項6の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロ
ナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの長手方向左右両側
部を除く中間部に形成されているものである。
【0042】本願請求項7の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロ
ナ処理が透明な合成樹脂製フィルムにおいてその長手方
向に対し直角方向の左右両側部のうち少なくとも一側部
を除く残部に形成されているものである。
【0043】本願請求項8の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロ
ナ処理が透明な合成樹脂製フィルムにおいてその長手方
向に対し直角方向の左右両側部を除く中間部に形成され
ているものである。
【0044】本願請求項9の情報隠蔽用接着性シートに
おいては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、透明
な合成樹脂製フィルムにはコロナ処理の形成面側と反対
側における全面又は部分的にコロナ処理を施してなるも
のである。
【0045】本願請求項10の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、透
明なホットメルト層が40〜100℃で接着性を発現す
るものを用いたものである。
【0046】本願請求項11の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、両
面の透明なホットメルト層のうちその少なくとも片面の
ホットメルト層に代えて、加圧により接着性が発現する
透明な感圧性接着層を形成してなるものである。
【0047】本願請求項12の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、両
面の透明なホットメルト層に代えて、加圧により接着性
が発現する透明な感圧性接着層を形成してなるものであ
る。
【0048】本願請求項13の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、透
明な感圧性接着層が加圧によるマイクロカプセルの破壊
によって接着性が発現するものを用いたものである。
【0049】本願請求項14の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、透
明な感圧性接着層が加圧によるバリヤー層の破壊によっ
て接着性が発現するものを用いたものである。
【0050】本願請求項15の情報隠蔽用接着性シート
においては、上記情報隠蔽用接着性シートにおいて、透
明な硬化性樹脂硬化層に代えて、透明な加硫ゴム硬化層
を形成してなるものである。
【0051】本願請求項16の葉書仕様においては、上
述の各情報隠蔽用接着性シートを葉書用に形成された2
枚のカードの間に介在させて接着してなるものである。
【0052】本願請求項17の葉書仕様においては、上
述の各情報隠蔽用接着性シートを往復葉書様に形成され
た中折れ式カードの間に介在させて接着してなるもので
ある。
【0053】以下、先ず、透明な合成樹脂製フィルムに
はその片面における剥離始め箇所を除く残部にコロナ処
理を施すと共に他面に透明なホットメルト層を形成し、
且つ該積層フィルムにおけるコロナ処理の形成面側には
透明な硬化性樹脂硬化層を介在させて透明なホットメル
ト層を形成してなる、情報隠蔽用接着性シートについて
詳細に説明する。
【0054】本発明で用いられる透明な合成樹脂製フィ
ルムとしては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂のいずれ
の合成樹脂で形成されたものでもよく、特に限定される
ものではない。
【0055】具体的には、例えばポリカーボネート、芳
香族或いは脂肪族のポリアミド、ポリスルホン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、塩化ビニルー塩化ビニリデン系樹
脂、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、塩酸ゴ
ム、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリアミドイミド、ビスマレイミド・トリアジ
ン、エポキシ樹脂、ポリアミノビスマレイミド、ポリア
セタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテル
サルホン、ポリアリレート、ポリオキシベンゾイル等の
合成樹脂で形成された透明なフィルムが挙げられるので
あり、これらは単独、或いは2種以上を積層して用いる
ことができる。これらのうち、耐熱性が優れるうえ、安
価で、しかも品質の安定したポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリプロピレンが推奨される。
【0056】又、この合成樹脂製フィルムの厚さとして
は特に限定されるものではないが、一般に6〜250μ
m、特に、12〜50μmの範囲とするのが望ましく、こ
の厚さが、6μm未満では強度や取扱い性に問題があ
り、一方、250μmを超えると重くなる上、不経済で
あり、しかも透明性等の観点より望ましくない。
【0057】本発明においては、上記合成樹脂製フィル
ムにおいてその片面における剥離始め箇所を除く残部に
コロナ処理が施されると共に他面にホットメルト層を形
成してなる。
【0058】このコロナ処理の条件としては、用いられ
る透明な合成樹脂製フィルムや後述する透明な硬化性樹
脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の種類等によっても異な
り、後述する透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化
層の接着強度を適度に向上させる範囲であれば特に限定
されないが、一般に大気圧下で、電力密度20〜40W
/m2・分の範囲とするのが望ましく、電力密度が、2
0W/m2・分未満では効果が乏しく、所望の接着強度
が得られない場合があり、一方、40W/m2・分を超
えると不経済である。
【0059】ところで、本発明においては、予め、透明
な合成樹脂製フィルムの片面における剥離始め箇所に保
護層を形成し、次いで、当該フィルムの全面にコロナ処
理を施した後、上記保護層を除去したり、或いは透明な
合成樹脂製フィルムの片面における剥離始め箇所を除い
てコロナ処理を施してなるものでも良い。
【0060】このように、合成樹脂製フィルムの片面に
おける剥離始め箇所を除く残部にコロナ処理を施すこと
により、これを用いて葉書等を形成した場合、その最初
の剥離はコロナ未処理箇所で至極簡単に行える一方、他
の部位はこのコロナ処理によって、後述する透明な硬化
性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層との接着力が向上して
仮接着強度が適度になっているが、上記剥離箇所を指で
摘まんで容易に剥離することができるのである。
【0061】本発明においては、上記合成樹脂製フィル
ムにおけるコロナ処理の形成面側と反対側面(他面)に
透明なホットメルト層を形成してなる。
【0062】本発明で用いられる透明なホットメルト層
としては、上記透明な合成樹脂製フィルムの軟化点以下
で接着性を発現し、且つ後述する葉書様のカード等と強
固に接着するものであれば特に限定されるものではない
が、一般に130℃以下、特に40〜100℃で接着性
を発現するものが好ましい。
【0063】このホットメルト層の具体例としては例え
ば飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース
系樹脂、ポリアセタール樹脂などこれ単独でホットメル
ト性を示すもののほか、一般に粘着付与剤、可塑剤など
と併用されることが多いニトリルゴムの如き各種ゴム質
ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体など各種のポ
リマーが含まれる。これらのポリマーは必要に応じて2
種以上を混合したものであってもよい。このホットメル
ト層は公知の方法で形成される。
【0064】又、このホットメルト層の厚さとしては特
に限定されないが、一般に0.1〜50μm、特に、1
〜5μmの範囲とするのが望ましく、この厚さが、0.
1μm未満では所望の接着力が得られない恐れがあり、
一方、50μmを超えると透明性に問題が生じる上、重
くなり、不経済である。
【0065】ところで、このホットメルト層を形成した
場合において、得られたホットメルト層がブロッキング
を生じる恐れがあるときにはこのホットメルト層の表面
に澱粉の微粉末やポリエチレン等の熱可塑性樹脂の微粉
末を散布したり、アルキルフェノール又はキシレン樹脂
で隔膜を形成してブロッキングを抑えることにより剥離
紙の使用を避けることができる。
【0066】更に、本発明においては、上記積層フィル
ムのコロナ処理形成面側に透明な硬化性樹脂硬化層を介
在させて透明なホットメルト層を形成してなる。
【0067】本発明で用いられる透明な硬化性樹脂硬化
層としては、透明であって、熱又は紫外線或いは電子線
更に湿気等によって硬化されたものであれば特に限定さ
れるものではない。
【0068】この硬化性樹脂硬化層の形成には、例えば
先ず、積層フィルムにおけるコロナ処理形成面側に後述
する透明な硬化性樹脂の溶液を流延塗工して形成したり
或いはこの硬化性樹脂を散布法等によって形成し、この
各々を熱又は紫外線或いは電子線更に湿気等によって硬
化する等の各種の方法が挙げられる。
【0069】本発明で用いられる透明な硬化性樹脂の具
体的な代表例としては、例えばエポキシ樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、紫外線硬化性ポリウ
レタン樹脂、湿気硬化性ポリウレタン樹脂、電子線硬化
性ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂
等が挙げられるが、特に柔軟性、価格、光沢、可橈性等
の観点より、熱硬化性ポリウレタン樹脂、紫外線硬化性
ポリウレタン樹脂、電子線硬化性ポリウレタン樹脂、湿
気硬化性ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及び不飽和ポ
リエステル樹脂等が望ましい。
【0070】この透明な硬化性樹脂硬化層を形成するに
あたり、硬化性樹脂に当該樹脂に対応する硬化剤や硬化
触媒等の添加剤を含有させることは可能であり、この場
合、硬化性樹脂100重量部に対し添加剤0.1〜30
重量部とするのが望ましい。
【0071】又、この硬化性樹脂硬化層の厚さとしては
剥離する際、破損しない程度の強度を有するものであれ
ば特に限定されないが、一般に3〜250μm、特に、
5〜50μmの範囲とするのが望ましく、この厚さが、
3μm未満では強度や取扱い性に問題が生じる恐れがあ
り、一方、250μmを超えると、透明性が低下する
上、重くなり、しかも不経済である。
【0072】本発明においては、上記硬化性樹脂硬化層
の露出面にホットメルト層が形成されているが、このホ
ットメルト層の素材や形成方法更に厚さ等は上述のホッ
トメルト層の場合と同様なので省略する。
【0073】本発明の情報隠蔽用接着性シートは、上記
構成を有しているので、以下に述べる理由により、秘密
情報を隠蔽した葉書等を製造する際の作業性、生産性を
著しく向上させることができるので事務処理の簡素化を
図ることができる上、均質で安定した葉書等を得ること
ができるのであり、しかもこのホットメルト層のブロッ
キングが抑えられているので剥離紙を用いる必要がな
く、従って、資源の無駄がないだけでなく、コストの低
減を図ることができるのである。
【0074】本発明においては、このように、透明な合
成樹脂製フィルムの片面における剥離始め箇所を除く残
部にコロナ処理を施してなり、しかもこのコロナ処理形
成面側に透明な硬化性樹脂硬化層を介在させてホットメ
ルト層を形成してなるのであり、このためコロナ処理が
施されていない上記剥離始め箇所と透明な硬化性樹脂硬
化層の間は剥離し易く、従って、その最初の捲れ始めの
部分の剥離は簡単にできる。
【0075】又、それ以外の箇所はコロナ処理によっ
て、合成樹脂製フィルムと透明な硬化性樹脂硬化層の接
着力が向上して両者が適度に接着しているが、最初の捲
れた箇所を指で摘まんでの剥離が容易に成し得るのであ
り、しかも接着層としてホットメルト層或いは加圧によ
って接着性を発現する感圧性接着層を用いることにより
剥離紙を不要にして資源の無駄をなくし得るのである。
【0076】本発明においては、上記シートにおいて透
明な硬化性樹脂硬化層が、予め、硬化しているので、こ
の離形処理硬化層箇所で葉書等を一度開くと、再度重ね
て加熱、加圧しても、この透明な硬化性樹脂硬化層がバ
リヤー層となって再接着しなくなるのである。
【0077】ところで、葉書や商品等が発送人から受取
人までの間にどのような人が介在したかは極めて容易に
特定できるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、情
報の秘密性が一層確実に守られるのである。
【0078】本発明においては、透明な合成樹脂製フィ
ルムにはその片面の中間部にコロナ処理を施すと共に他
面に透明なホットメルト層を形成し、且つ該積層フィル
ムにおけるコロナ処理の形成面側には透明な硬化性樹脂
硬化層を介在させて透明なホットメルト層を形成してな
る、情報隠蔽用接着性シートも有益である。
【0079】ここで用いられる透明な合成樹脂製フィル
ム、ホットメルト層及び硬化性樹脂硬化層或いはその形
成方法並びにコロナ処理条件等は上述の場合と同様なの
で省略する。
【0080】本発明の情報隠蔽用接着性シートは、上記
構成を有しているので、上述の場合と同様に、葉書等を
製造する際の作業性、生産性を著しく向上させ得るので
事務処理の簡素化を実現できる上、均質で安定した葉書
等を得たり、剥離紙を用いる必要がないので資源の無駄
がないだけでなく、コストの低減を図ることができるの
である。
【0081】本発明においては、このように、透明な合
成樹脂製フィルムの片面における中間部にコロナ処理を
施してなり、しかもこのコロナ処理形成面側に透明な硬
化性樹脂硬化層を介在させてホットメルト層を形成して
なるのであり、このためコロナ処理が施されていない箇
所と透明な硬化性樹脂硬化層の間は剥離し易く、従っ
て、その最初の捲れ始めの部分の剥離は簡単にできる。
【0082】又、それ以外の箇所は、コロナ処理によっ
て、合成樹脂製フィルムと透明な硬化性樹脂硬化層の接
着力が向上して両者が適度に接着しているが、最初の捲
れた箇所を指で摘まんでの剥離が容易に成し得るのであ
り、しかも接着層としてホットメルト層或いは加圧によ
って接着性を発現する感圧性接着層を用いることにより
剥離紙を不要にして資源の無駄をなくし得るのである。
【0083】ところで、本発明の情報隠蔽用接着性シー
トは、通常の葉書や往復葉書だけでなく、種々の用途に
用いられるものであり、従って、その形状が矩形のもの
だけでなく、三角形や五角形等の多角形、円形、楕円形
等、特に限定されるものではなく、しかも、ここで透明
な合成樹脂製フィルムの片面における中間部とは、後述
の場合のほか、周縁部を除く場合も含む。
【0084】本発明においては、透明な合成樹脂製フィ
ルムにはその片面の左右両側部のうち少なくとも一側部
を除く残部にコロナ処理を施すと共に他面に透明なホッ
トメルト層を形成し、且つ該積層フィルムにおけるコロ
ナ処理の形成面側には透明な硬化性樹脂硬化層を介在さ
せて透明なホットメルト層を形成してなる、情報隠蔽用
接着性シートも有益である。
【0085】ここで用いられる透明な合成樹脂製フィル
ム、ホットメルト層及び硬化性樹脂硬化層或いはその形
成方法並びにコロナ処理条件等は上述の場合と同様なの
で省略する。
【0086】本発明の情報隠蔽用接着性シートは、上記
構成を有しているので、上述の場合と同様に、葉書等を
製造する際の作業性、生産性を著しく向上させ得るので
事務処理の簡素化を実現できる上、均質で安定した葉書
等を得たり、剥離紙を用いる必要がないので資源の無駄
がないだけでなく、コストの低減を図ることができるの
である。
【0087】本発明においては、このように、透明な合
成樹脂製フィルムの片面における左右両側部のうち少な
くとも一側部を除く残部にコロナ処理を施してなり、し
かもこのコロナ処理形成面側に透明な硬化性樹脂硬化層
を介在させてホットメルト層を形成してなるのであり、
このためコロナ処理が施されていない上記一側部箇所と
透明な硬化性樹脂硬化層の間は剥離し易く、従って、そ
の最初の捲れ始めの部分の剥離は簡単にできる。
【0088】又、それ以外の箇所は、コロナ処理によっ
て、合成樹脂製フィルムと透明な硬化性樹脂硬化層の接
着力が向上して両者が適度に接着しているが、最初の捲
れた箇所を指で摘まんでの剥離が容易に成し得るのであ
り、しかも接着層としてホットメルト層或いは加圧によ
って接着性を発現する感圧性接着層を用いることにより
剥離紙を不要にして資源の無駄をなくし得るのである。
【0089】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記の情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロナ処
理が透明な合成樹脂製フィルムの片面における左右両側
部を除く中間部に施されているものが、以下に述べる理
由により有益である。
【0090】即ち、このものは、透明な合成樹脂製フィ
ルムの片面における左右両側部にはコロナ処理が施され
ておらず、それ以外の箇所、つまり、中間部にはコロナ
処理が施されている。従って、このコロナ処理面側に透
明な硬化性樹脂硬化層を形成すると、上記合成樹脂製フ
ィルムにおける左右両側部と硬化性樹脂硬化層の間は簡
単に捲れるが、フィルムの中間部、つまり合成樹脂製フ
ィルムのコロナ処理面と硬化性樹脂硬化層の間はコロナ
処理によって接着力が向上して両者は適度に接着してい
るが、この最初の捲れた箇所を指で摘まんでの剥離が容
易になし得るのである。
【0091】そして、このものは、合成樹脂製フィルム
上における左右両側部にはコロナ処理が施されていない
ので、このものを用いて葉書仕様を形成すると、この角
部の剥離強度が至極弱く、このため最初の捲れ始めが著
しく容易であり、次は、合成樹脂製フィルムの中間部に
コロナ処理がなされているのでこのコロナ処理面と硬化
性樹脂硬化層の接着力が向上して両者は適度の接着強度
を有するが、最初の捲れた箇所を指で摘まんでの剥離が
容易になし得るのであり、更に、葉書仕様の端部のほう
になると、コロナ処理が施されていないので剥離強度が
弱く至極容易に捲れるのであり、このため、あたかも紙
を捲るような感じがして抵抗がなく、至極優れた葉書仕
様が得られるのである。
【0092】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロナ処理
が透明な合成樹脂製フィルムの長手方向左右両側部のう
ち少なくとも一側部を除く残部に形成されているもの
も、以下に述べる理由により有益である。
【0093】この場合には、このように透明な合成樹脂
製フィルムの片面における長手方向左右両側部のうち少
なくとも一側部にはコロナ処理が成されておらず、それ
以外の箇所にはコロナ処理が形成されている。従って、
このコロナ処理面側に透明な硬化性樹脂硬化層を形成す
ると、当該硬化性樹脂硬化層と合成樹脂製フィルムにお
けるコロナ未処理の間は簡単に捲れるが、その他の箇
所、つまり合成樹脂製フィルムのコロナ処理面と硬化性
樹脂硬化層の間はコロナ処理によって接着力が向上して
両者は適度に接着しているが、この最初の捲れた箇所を
指で摘んでの剥離が容易になし得るのである。
【0094】このため、特に、このものを用いて葉書仕
様を形成し、最初の捲れ始めを、その角部から行うと、
この角部にはコロナ処理が形成されていないので剥離強
度が至極弱く、このため最初の捲れ始めが著しく容易で
あり、次は、合成樹脂製フィルムにコロナ処理がなされ
ているのでこの面と硬化性樹脂硬化層の接着力が向上し
て両者は適度の接着強度を有するが、最初の捲れた箇所
を指で摘まんでの剥離が容易に且つ確実に成し得るの
で、優れた葉書仕様が得られるのである。
【0095】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロナ処理
が透明な合成樹脂製フィルムの長手方向左右両側部を除
く中間部に形成されているものも、上記情報隠蔽性接着
性シートと同様の理由により、至極優れた葉書仕様が得
られるので至極有益である。
【0096】即ち、このものは、合成樹脂製フィルムの
片面における左右両側部にはコロナ処理が施されていな
いので、この角部の剥離強度が至極弱く、このため最初
の捲れ始めが著しく容易であり、次は、合成樹脂製フィ
ルムの中間部にコロナ処理がなされているのでこのコロ
ナ処理面と硬化性樹脂硬化層の接着力が向上して両者は
適度の接着強度を有するが、最初の捲れた箇所を指で摘
まんでの剥離が容易になし得るのであり、更に、葉書仕
様の端部のほうになると、合成樹脂製フィルムにコロナ
処理が施されていないので剥離強度が弱く至極容易に捲
れるのであり、このため、あたかも紙を捲るような感じ
がして抵抗がなく、至極優れた葉書仕様が得られるので
ある。
【0097】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロナ処理
が透明な合成樹脂製フィルムにおいてその長手方向に対
し直角方向の左右両側部のうち少なくとも一側部を除く
残部にコロナ処理を施しているものも、上記情報隠蔽性
接着性シートと同様の理由により、優れた葉書仕様が得
られるので有益である。
【0098】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、コロナ処理
が透明な合成樹脂製フィルムにおいてその長手方向に対
し直角方向の左右両側部を除く中間部に施されているも
のも、上記情報隠蔽性接着性シートと同様の理由によ
り、至極優れた葉書仕様が得られるので至極有益であ
る。
【0099】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上記情報隠蔽性接着性シートにおいて、透明な合成
樹脂製フィルムにはコロナ処理の形成面側と反対側にお
ける全面又は部分的にコロナ処理を施してなるものが、
当該合成樹脂製フィルムとホットメルト層或は後述する
加圧により接着性が発現する透明な感圧性接着層との接
着力が向上して優れた葉書仕様等が得られるので有益で
ある。
【0100】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上述の情報隠蔽用接着性シートにおいてその透明な
ホットメルト層が40〜100℃で接着性が発現するも
のが有益である。
【0101】即ち、この情報隠蔽用接着性シートは、コ
ンピュター等で打ち出された情報を隠蔽し、事務処理の
簡素化、高速化を図るものであるが、ホットメルト層の
接着性の発現温度が高すぎると、後述する葉書様のカー
ドとの接着性や接着速度、更に処理装置の熱容量等が重
要になる。このためホットメルト層の接着性が発現する
温度が極力低いものが望ましい。
【0102】このホットメルト層の接着性が発現する温
度が、40℃未満になると保存性や取扱い性の面で問題
が生じる恐れがあり、一方、100℃を超えると接着性
や接着速度等の面、換言すると、事務処理の一層の簡素
化、高速化を図る上で問題が生じる恐れが有る。
【0103】ところで、このホットメルト層としては融
点が40〜100℃のものであれば特に限定されるもの
ではなく、このホットメルトは上述の中から選択、使用
される。
【0104】又、このホットメルト層の形成方法や厚さ
は上述の場合と同様であるので省略する。
【0105】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上述の情報隠蔽用接着性シートにおいて、両面のホ
ットメルト層のうちその片面又は両面のホットメルト層
に代えて、加圧により接着性が発現する感圧性接着層を
積層してなるものも有益である。
【0106】即ち、上述の情報隠蔽用接着性シートにお
いて、両面のホットメルト層に代えて、 片面をホッ
トメルト層とすると共に他面を感圧性接着層としたも
の、或いは 両面共に感圧性接着層にしてなるものの
いずれも有益である。
【0107】この感圧性接着層としては加圧によるマイ
クロカプセルの破壊によって接着性が発現するものが挙
げられる。
【0108】具体的には、例えば情報隠蔽用接着性シー
トにおいてその両面に、粘着剤を入れたマイクロカプセ
ルを固定すれば良いのであり、この固定方法としては、
上記シートを加熱して一部溶融させ、この上にマイクロ
カプセルを散布して接着すればよいのである。
【0109】又、上記感圧性接着層が、マイクロカプセ
ルの破壊によって接着性が発現するのに代えて、加圧に
よるバリヤー層の破壊によって接着性が発現するものも
有益である。
【0110】このものは情報隠蔽用接着性シートにおい
てその両面に粘着層を形成し、該各粘着層の表面に澱粉
の微粉末やポリエチレン等の熱可塑性樹脂の微粉末を散
布したり、アルキルフェノールまたはキシレン樹脂等の
隔膜からなるバリヤー層を形成し、これによって粘着層
のブロッキングを防止すれば良いのである。
【0111】上記粘着層としては酢酸ビニル系粘着剤、
ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビニルアセタール
系粘着剤、塩化ビニル系粘着剤、アクリル系粘着剤、ポ
リアミド系粘着剤、ポリエチレン系粘着剤、セルロース
系粘着剤、クロロプレン(ネオプレン)系粘着剤、ニトリ
ルゴム系粘着剤、スチレンゴム系粘着剤、ポリサルファ
イド系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤、シリコーンゴム系
粘着剤で形成された層が挙げられる。
【0112】この粘着層の厚さとしては3〜50μm、
特に5〜20μmの範囲が望ましく、その厚さが、3μm
未満になると均一な粘着層が得られなかったり、粘着力
が弱すぎる場合があるので好ましくなく、一方、50μ
mを超えると重くなったり、シート厚が厚くなって取り
扱い性が悪くなる上、不経済であるので望ましくない。
【0113】このように、本発明においては、加圧によ
り接着性が発現する感圧性接着層を用いることにより、
加圧ロールで加圧しながら連続的に被着体と接着できる
のであり、被着体と接着する際の作業性、生産性を著し
く向上させることができる上、均質で安定した製品を得
ることができるのである。
【0114】又、ここで用いられる感圧性接着層には、
粘着剤をマイクロカプセル化したり、粘着層の表面にバ
リヤー層を形成してブロッキングを抑えているいるか
ら、上述の場合と同様に剥離紙が不要なので資源の無駄
がないだけでなく、コストの低減を図ることができるの
である。
【0115】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上述の情報隠蔽用接着性シートにおいて、透明な硬
化性樹脂硬化層に代えて、透明な加硫ゴム硬化層を形成
したものも、上述の場合と同様の理由により有益であ
る。
【0116】即ち、上述の情報隠蔽用接着性シートにお
いて、透明な硬化性樹脂硬化層に代えて、透明な加硫ゴ
ム硬化層を形成しても同様の効果が得られるのである。
【0117】又、本発明で用いられる透明な加硫ゴム硬
化層は加硫、硬化されたものであれば特に限定されるも
のではない。
【0118】この透明な加硫ゴム硬化層を形成するに
は、例えば先ず、合成樹脂製フィルムのコロナ処理の形
成面側に、後述する透明な加硫ゴムの溶液を形成し、こ
れを加熱、加硫するか、或いは加硫剤を含有する生ゴム
の混合物(すねりしたもの)をフィルム状に形成し、こ
れを合成樹脂製フィルムのコロナ処理の形成面側に積層
して上記と同様にして加硫、硬化させることにより形成
しても良いのである。
【0119】本発明で用いられる加硫ゴムとしては、分
子量が10万〜100万のゴム弾性を有するものに加硫
剤を含有させたものが挙げられる。具体的には、例えば
天然ゴム、アクリルゴム、アクリロニトリルゴム、ニト
リルゴム、スチレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブ
タジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム又は
ブチルゴムなどの単独重合体、或いはこれらの2種以上
の混合物などが挙げられる。
【0120】又、本発明で用いられる加硫剤としては公
知のものが挙げられる。この加硫ゴム硬化層の厚さとし
ては剥離する際、破損しない程度の強度を有するもので
あれば特に限定されないが、一般に3〜250μm、特
に5〜50μmの範囲とするのが望ましく、この厚さ
が、5μm未満では強度や取扱い性に問題があり、一
方、250μmを超えると透明性が低下する上、重くな
り、しかも不経済である。
【0121】ところで、本発明においては、上記シート
において透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層
が、予め、硬化しているので、コロナ未処理箇所、つま
り葉書等の角部、で一度開くと、再度重ねて加熱、加圧
しても、この透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化
層がバリヤー層となって再接着しなくなるのである。
【0122】ところで、葉書等の発送から本人に手渡さ
れるまでの間にどのような人が介在したかは極めて容易
に特定できるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、
個人等のプライバシーが確実に守られるのである。
【0123】本発明の情報隠蔽用接着性シートには、所
望により、老化防止剤、酸化防止剤、難燃剤、染料等の
種々の配合剤を添加しても良いのである。ところで、本
発明において、透明とは通信欄の文字、記号、図形、写
真等が容易に判れば着色していてもよいのである。
【0124】そして、本発明においては、上記情報隠蔽
用接着性シートを、通常葉書仕様に形成されたカードや
商品と重ねたり或いはコンピュターで打ち出されたまま
の状態のシート状で重ねて加熱、加圧して、種々の用途
で使用される。
【0125】又、本発明の葉書仕様においては、上記情
報隠蔽用接着性シートを、通常葉書仕様に形成された2
枚のカードの間、或いは往復葉書仕様に形成された中折
れ式カードの間に介在させて加熱、加圧するか、或いは
加圧することによって形成される。
【0126】この場合において、葉書仕様とは通常の葉
書や往復葉書だけでなく、これらの葉書と大きさ、重さ
等が異なるものを含み、またその形状も矩形のものだけ
でなく、三角形や多角形、楕円形、円形等種々のものを
含み、要はカード或いはシート状のものの総てを含むも
のである。
【0127】この場合において、ホットメルト層の加熱
条件としては、用いられるホットメルト層の接着性が発
現する温度以上で、合成樹脂製フィルムの軟化点以下で
行なわれるのであり、また加圧条件としては10〜10
0000g/cm2、特に100〜10000g/cm2で行え
ば良い。
【0128】この加圧条件が、10g/cm2未満では充分
に接着されない場合があり、一方、100000g/cm2
を超えると無意味である。
【0129】更に、感圧性接着層の場合はその接着性が
発現する圧力以上、つまりマイクロカプセルやバリヤー
層が破壊される圧力以上の圧力で加圧される。この場合
の加圧条件としては一般に100〜1000000g/c
m2、特に2000〜100000g/cm2で行えば良い。
【0130】又、ここで用いられるカード等の被着体は
不透明で隠蔽力のある郵便葉書様やラベル等としての使
用に耐える機能、強度を有し、しかも印刷、ペンや鉛筆
等により文字、記号、図形、写真等が表示できるもので
あれば特に限定されるものではなく、具体的には、例え
ば紙や合成樹脂等で形成されたシート状のもの、又は紙
等に合成樹脂を含浸させたもの、更に紙に合成樹脂製フ
ィルムをラミネートしたもの等が挙げられる。
【0131】このカード等はそれ自体隠蔽力のあるもの
であっても良く、或いはそれ自体は隠蔽力がなくとも印
刷等によって隠蔽力が付与されたものでも良い。
【0132】
【作用】本発明の情報隠蔽用接着性シートは、上記構成
を有し、通常葉書様に形成されたカードや商品と重ねた
り或いはコンピュターで打ち出されたままの状態のシー
ト状で重ねて加熱、加圧して、種々の用途で使用され
る。
【0133】この情報隠蔽用接着性シートはカード等の
被着体が隠蔽力があり、外部からは内面の通信欄等の秘
密情報を読み取ることができない。
【0134】そして、例えば、この情報隠蔽用接着性シ
ートを用いて形成された葉書等の受取人等が葉書等を受
け取って開くと、葉書等における情報隠蔽用接着性シー
トにおける透明なホットメルト層や感圧性接着層と被着
体は強固に接着し、一方、情報隠蔽用接着性シートにお
ける透明な合成樹脂製フィルムのコロナ未処理箇所と硬
化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の間は簡単に剥離し
易く、従って、角部から容易に開くことができるのであ
り、又、それ以外の箇所は透明な合成樹脂製フィルムと
硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層がコロナ処理によ
って接着力が向上して適度に仮接着しているが、最初の
角部から剥離した箇所を指で摘まんで比較的容易に開く
ことができ、これによって、葉書等の受取人は秘密情報
の内容を簡単に読み取ることができる。
【0135】即ち、本発明においては、透明な合成樹脂
製フィルムにはその左右両側部のうち少なくとも一側部
を除く残部にコロナ処理を施し、このコロナ処理面側に
透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層を介在させ
てホットメルト層を形成しているので、合成樹脂製フィ
ルムにおけるコロナ未処理箇所と硬化性樹脂硬化層又は
加硫ゴム硬化層の間は剥離し易く、従って、その最初の
捲れ始めは角部で行うことにより簡単に剥離できるので
あり、その他の箇所は、合成樹脂製フィルムにコロナ処
理を施しているので当該合成樹脂製フィルムと透明な硬
化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の間の仮着強度が向
上して適度に接着している作用を有するのである。
【0136】ところで、本発明においては、情報隠蔽性
接着性シートにおいて、透明な硬化性樹脂硬化層又は加
硫ゴム硬化層が、予め、硬化しているので、この合成樹
脂製フィルムにおけるコロナ未処理箇所で葉書等を一度
開くと、再度重ねて加熱、加圧しても、この透明な硬化
性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層がバリヤー層となって
再接着しないのである。
【0137】ところで、葉書等の差出人から受取人まで
の間にどのような人が介在したかは極めて容易に特定で
きるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、情報の秘
密性が一層確実に守られるのである。
【0138】又、本発明においては、上述のように葉書
等を無断で開くことができないので、葉書等における通
信欄の内容の書き換え、書き込み等の事故が発生しない
作用を有するのである。
【0139】更に、本発明の情報隠蔽用接着性シートに
おけるホットメルト層或いは感圧性接着層はブロッキン
グが抑えられているので剥離紙を用いる必要がないので
ある。
【0140】特に、本発明の情報隠蔽用接着性シートに
おいてその両面のホットメルト層のうちその少なくとも
片面のホットメルト層に代えて、加圧により接着性が発
現する感圧性接着層を形成すると、葉書等を形成する
際、加圧ロールで加圧するだけで良いか、或いは片面の
みホットプレート又はホットロール等で加圧、加熱する
設備を設ければ良く設備の簡素化を図ることができる作
用を有するのである。
【0141】この場合において、本発明の情報隠蔽用接
着性シートにおいてその両面のホットメルト層に代え
て、加圧により接着性が発現する感圧性接着層を形成す
ると、葉書等を形成する際、加圧ロールで加圧しながら
連続的に被着体と接着できるのであり、加熱手段が不要
となって設備の簡素化を図ることができる上、被着体と
接着する際の作業性、生産性を著しく向上させることが
できるのであり、しかも均質で安定した製品を得ること
ができるのである。
【0142】そして、本発明の葉書仕様においては、上
記情報隠蔽用接着性シートを、通常葉書仕様に形成され
た2枚のカードの間、或いは往復葉書仕様に形成された
中折れ式カードの間に介在させて加熱、加圧するか、或
いは加圧することによって、連続的に製造されるのであ
り、情報の隠蔽と事務処理の簡素化、高速化を実現でき
る作用を有するのである。
【0143】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。情報隠蔽用接着性シートの構造例 図1及び図2において、本発明の情報隠蔽用接着性シー
ト(1)は以下の構造を有する。
【0144】即ち、図1及び図2に示すように、透明な
合成樹脂製フィルム(2)にはその片面における剥離始
め箇所を除く残部にコロナ処理(3)を施すと共に他面
にホットメルト層(4)を形成し、且つ該積層フィルム
におけるコロナ処理(3)の形成面側には透明な硬化性
樹脂硬化層(5)を介在させてホットメルト層(4)を
形成してなる。
【0145】次に、本発明の情報隠蔽用接着性シート
(1)の他例の構造を以下に示す。即ち、図3〜図10に
おいて、透明な合成樹脂製フィルム(2)にはその片面
の左右両側部のうち少なくとも一側部を除く残部にコロ
ナ処理(3)を施すと共に他面にホットメルト層(4)
を形成し、且つ該積層フィルムにおけるコロナ処理
(3)の形成面側には透明な硬化性樹脂硬化層(5)を
介在させてホットメルト層(4)を形成してなる。
【0146】この場合、図3及び図4に示すように、透
明な合成樹脂製フィルム(2)の片面における長手方向
左右両側部のうち一側部にはコロナ未処理箇所を有し、
しかもこの一側部を除く残部にコロナ処理(3)を施し
てもよく、或いは、これに代えて、図5及び図6に示す
ように、コロナ処理(3)が透明な合成樹脂製フィルム
(2)の長手方向左右両側部を除く中間部に施されてい
ても良いのである。
【0147】また、本発明においては、コロナ処理
(3)を透明な合成樹脂製フィルム(2)に形成するに
当たり、図7及び図8に示すように、上記コロナ処理
(3)が透明な合成樹脂製フィルム(2)においてその
長手方向に対し直角方向の左右両側部のうち一側部を除
く残部に施されていもよく、或いは、これに代えて、図
9及び図10に示すように、上記コロナ処理(3)が透
明な合成樹脂製フィルム(2)においてその長手方向に
対し直角方向の左右両側部を除く中間部に施されていて
も良いのである。
【0148】本発明において、このコロナ処理(3)の
条件としては用いられる透明な合成樹脂製フィルム
(2)や透明な硬化性樹脂硬化層(5)又は後述する加
硫ゴム硬化層(5)の種類等によっても異なるが、要
は、合成樹脂製フィルム(2)と硬化性樹脂硬化層
(5)又は後述する加硫ゴム硬化層(5)の接着強度を
適度に向上させる範囲であれば特に限定されないが、一
般に大気圧下で、電力密度20〜40W/m2・分の範
囲とするのが望ましく、電力密度が、20W/m2・分
未満では効果が乏しく、所望の接着強度が得られない場
合があり、一方、40W/m2・分を超えると不経済で
ある。
【0149】ところで、本発明においては、予め、透明
な合成樹脂製フィルム(2)のコロナ未処理箇所をマス
キングし、次いで、全面にコロナ処理(3)を施した
後、このマスキング層を除去したり、或いは、最初から
部分的にコロナ処理(3)を施しても良い。
【0150】このように、透明な合成樹脂製フィルム
(2)に部分的にコロナ処理(3)を施すことにより、
このコロナ処理(3)面と、後述する透明な硬化性樹脂
硬化層(5)又は加硫ゴム硬化層(6)との接着力が向
上して仮接着強度が適度になって著しく優れた葉書仕様
が得られるのである。
【0151】本発明においては、上記合成樹脂製フィル
ム(2)におけるコロナ処理(3)の形成面側と反対側
面(他面)に透明なホットメルト層(4)を形成してな
る。
【0152】又、本発明においては、上記の情報隠蔽用
接着性シート(1)において、ホットメルト層(4)が
40〜100℃で接着性を発現するものが、情報の隠蔽
と事務処理の簡素化、高速化を一層確実に実現できるの
で、後述する葉書の生産性を向上させることができるの
で至極有益である。
【0153】ところで、本発明の情報隠蔽用接着性シー
ト(1)においては、上記両面のホットメルト層
(4)、(4)のうちその片面のホットメルト層(4)
又は両面のホットメルト層(4)、(4)に代えて、加
圧により接着性が発現する感圧性接着層(4)を形成し
てもよいのである。
【0154】この場合、この感圧性接着層(4)が、加
圧によるマイクロカプセルの破壊によって接着性が発現
するものでもよく、或いは、これに代えて、加圧による
バリヤー層の破壊によって接着性が発現するものでも良
いのである。
【0155】このように構成すると、例えば、この情報
隠蔽用接着性シート(1)を葉書様に形成された2枚の
カードの間、或いは往復葉書様に形成された中折れ式カ
ードの間に介在させて葉書等を形成する際、加圧ロール
で加圧するだけで良いか、或いは片面のみホットプレー
ト又はホットロール等で加圧、加熱する設備を設ければ
良く設備の簡素化を図ることができるので至極経済的で
ある。
【0156】更に、本発明の情報隠蔽用接着性シート
(1)においては、上記透明な硬化性樹脂硬化層(5)
に代えて、透明な加硫ゴム硬化層(6)を形成してなる
ものも同様の効果が得られるので有益である。
【0157】実施例1 透明な合成樹脂製フィルム(2)として、幅が100m
mで、且つ厚さ25μmのポリエステルフィルム(熱変形
温度 242℃)を使用した。
【0158】このフィルム(2)の片面における長手方
向左右両側部(左右各15mm幅)を除く中間部に、大
気圧下、電力密度25W/m2・分の条件でコロナ処理
(3)を施した。(従って、この処理フィルムは中間部
が70mm幅で長手方向にコロナ処理(3)が施されて
いる。)。
【0159】次に、この部分的コロナ処理フィルムにお
いてそのコロナ処理(3)の形成面側と反対側面、つま
り他面に以下に述べる方法でホットメルト層(4)を形
成した。
【0160】即ち、ホットメルト層(4)としてシェブ
ロンケミカル社製EMA(エチレンメチルアクリレート)
のメチルアクリレート含有量33重量%の商品名DS1
009/2(融点57℃で軟化点23℃)を使用してTダ
イ法で温度150℃で押し出して、厚さ10μmのフィ
ルムを得て冷却ロールを介して貼合わせた。
【0161】かくして、透明なポリエステルフィルム
(2)にはその片面における長手方向左右両側部を除く
中間部にコロナ処理(3)を形成すると共に他面にホッ
トメルト層(4)を形成した。
【0162】更に、上記積層フィルムのコロナ処理
(3)形成面側に、以下の方法で、透明な硬化性樹脂硬
化層(5)を介在させてホットメルト層(4)を形成し
た。
【0163】即ち、上記積層フィルムのコロナ処理
(3)の形成面側に、透明な硬化性樹脂硬化層(5)を
形成するに当たり、透明な熱硬化性樹脂、この場合、熱
硬化性ポリウレタン樹脂である日本ペイント(株)製商
品名「ハイポン50」のA液とB液を7:1(容量比)
に配合し、この混合物に、更にキシレン溶媒を用いて2
0重量%の透明な溶液を得、この溶液をコロナ処理
(3)形成面側に均一塗工し、これを120℃で20分
間硬化を行い、厚さ30μmで、且つ透明な熱硬化性樹
脂硬化層(5)を形成した。
【0164】次に、上記透明な硬化性樹脂硬化層(5)
の露出面に、上述の方法と同様にホットメルト層(4)
を形成して、図5及び図6に示すタイプの本発明の情報
隠蔽用接着性シート(1)を得た。
【0165】実施例2 実施例1で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を往復葉
書様に形成された中折れ式カードの間に介在させて50
℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分で
連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレッ
ト機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0166】この葉書は透明な合成樹脂製フィルム
(2)のコロナ未処理箇所と熱硬化型のポリウレタン樹
脂硬化層(5)の間より引き剥がすことにより、容易に
開き、通信欄の内容を至極容易に読み取ることができ
た。また、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加
熱、加圧しても硬化性樹脂硬化層(5)がバリヤー層と
なって再接着しないことが認められた。
【0167】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシートを往復葉書用に形成された中折れ式カードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0168】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0169】特に、この実施例で注目すべきことは、透
明なポリエステルフィルム(2)の片面における長手方
向左右両側部を除く部位に幅70mmに亙ってコロナ処
理(3)を施し、それ以外の箇所にはコロナ処理(3)
が施されていない。従って、この積層フィルムの全面に
透明な硬化性樹脂硬化層(5)が形成されると、コロナ
未処理箇所は簡単に捲れるが、フィルムの中間部にはコ
ロナ処理(3)が施されているので、当該コロナ処理
(3)面と硬化性樹脂硬化層(5)は接着力が向上して
適度に接着していることが認められた。
【0170】そして、この葉書仕様は、最初の捲れ始め
は角部から行われるが、この角部にはコロナ処理(3)
が施されていないので至極容易に捲り易く、次は、ポリ
エステルフィルム(2)の中間部はコロナ処理(3)が
施されているので当該コロナ処理(3)面と硬化性樹脂
硬化層(5)は接着力が向上して両者が適度の接着強度
を有しているが、最初の捲れた箇所を指で摘まんでの剥
離が容易になし得るのであり、更に、葉書仕様の端部の
ほうになると、コロナ未処理箇所によって至極容易に捲
れるのであり、このため、あたかも紙を捲るような感じ
がして抵抗がなく、至極優れた葉書仕様が得られること
が認められた。
【0171】実施例3 実施例1において、ポリエステルフィルム(2)の片面
における長手方向左右両側部を除く中間部にコロナ処理
(3)を施すのに代えて、コロナ処理(3)をポリエス
テルフィルム(2)の片面における長手方向一側部を除
く残部に形成した。従って、この処理フィルムは85m
m幅で長手方向にコロナ処理(3)が施されてい
る。)。その他の要件は、実施例1と同様にして、図3
及び図4に示すタイプの本発明の情報隠蔽用接着性シー
ト(1)を得た。
【0172】実施例4 実施例3で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を葉書様
に形成された2枚のカードの間に介在させて50℃の圧
着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分で連続的
に加熱、加圧することにより、1枚のシークレット機能
を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0173】この葉書(仕様)はコロナ処理未処理箇所
と熱硬化型のポリウレタン樹脂硬化層(5)の間より引
き剥がすことにより、容易に開き、通信欄の内容を至極
容易に読み取ることができた。また、このように一度葉
書を開くと、再度重ねて加熱、加圧してもポリウレタン
樹脂硬化層(5)がバリヤー層となって再接着しないこ
とが認められた。
【0174】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシート(1)を葉書様に形成された2枚のカードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0175】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0176】このように透明な合成樹脂製フィルム(ポ
リエステルフィルム)(2)の片面における長手方向一
側部を除く残部にコロナ処理(3)を施し、つまり角部
にはコロナ処理(3)が形成されていない。従って、こ
のフィルムのコロナ処理(3)面側に透明な硬化性樹脂
硬化層(5)が形成されると、コロナ未処理箇所は簡単
に捲れるが、その他の箇所、つまりポリエステルフィル
ム(2)の残部にはコロナ処理(3)が施されているの
でこのコロナ処理(3)面と熱硬化型のポリウレタン樹
脂硬化層(5)の間は接着力が向上して両者が適度に接
着していることが認められた。
【0177】このように、この葉書仕様は、最初の捲れ
始めは角部から行われるが、この角部に対応する箇所に
はコロナ処理(3)が形成されていないので至極捲り易
く、その他の箇所は、ポリエステルフィルム(2)と熱
硬化型のポリウレタン樹脂硬化層(5)がコロナ処理
(3)によって接着力が向上して両者が適度の接着強度
を有しているが、捲れた箇所を指で摘まんでの剥離が容
易になし得るので、優れた葉書仕様が得られるのであ
る。
【0178】実施例5 実施例1において、両面のホットメルト層(4)、
(4)に代えて、以下に述べる方法でマイクロカプセル
タイプの感圧性接着層(4)、(4)を設けた以外は、
実施例1と同様にして、図5及び図6に示すタイプの本
発明の情報隠蔽用接着性シート(1)を得た。
【0179】即ち、マイクロカプセルタイプの粘着剤と
してアクリル酸ブチルを主モノマーとする官能基含有凝
集成分としてのモノマーにアクリルアミドを使用した乳
化重合アクリル系粘着剤を作成する。
【0180】次に、マイクロカプセルタイプ化のために
スチレンを投入して2段階の乳化重合でスチレンの2〜
3分子層で被覆したマイクロカプセル型の固形分50重
量%のエマルジョン型粘着剤を得た。
【0181】このマイクロカプセル型粘着剤を離形処理
フィルムの上にキスコーターで塗工して80℃で20分
の乾燥を行い、厚さ10μmのマイクロカプセルタイプ
の感圧性接着層(4)を得た。
【0182】かくして、透明なポリエステルフィルム
(2)にはその片面における長手方向左右両側部を除く
中間部にコロナ処理(3)を施すと共に他面にマイクロ
カプセルタイプの感圧性接着層(4)を形成し、且つ該
積層フィルムにおけるコロナ処理(3)の形成面側には
透明な硬化性樹脂硬化層(5)を介在させてマイクロカ
プセルタイプの感圧性接着層(4)を形成してなる、図
5及び図6に示すタイプの本発明の情報隠蔽用接着性シ
ート(1)を得た。
【0183】実施例6 実施例5で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を往復葉
書用に形成された中折れ式の1枚のカードの間に介在さ
せて室温下で5000g/cm2の加圧条件下60m/分で
連続的に加圧することにより、1枚のシークレット機能
を持った、本発明の葉書(仕様)を得た。
【0184】この葉書はコロナ未処理箇所と透明な熱硬
化型のポリウレタン樹脂硬化層(硬化性樹脂硬化層)
(5)の間で容易に開くことができ、通信欄の内容を至
極容易に読み取ることができた。
【0185】また、このように一度葉書を開くと、再度
重ねて加熱、加圧しても硬化層樹脂硬化層(5)がバリ
ヤー層となって再接着しないことが認められた。
【0186】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)を加圧するとマイクロカプセルが破壊されて
接着性が発現するものであり、このため、このシート
(1)を中折れ式のカードの間に介在させて葉書を形成
する際、短時間で葉書様のカードと確実に接着でき、従
って、葉書を製造する際の作業性、生産性を著しく向上
させることができるので事務処理の簡素化、合理化を一
層図ることができる上、均質で安定した葉書を得ること
ができることが認められた。
【0187】又、この感圧性接着層(4)はマイクロカ
プセルで形成されおり、常温で加圧することにより接着
性が発現するので加熱ロールを用いる必要がなく設備が
簡単でコストの低減を図ることができるのである。
【0188】更に、この感圧性接着層(4)はマイクロ
カプセルで形成されているからブロッキングの恐れがな
く剥離紙を用いる必要がなく、従って、資源の無駄がな
いだけでなく、コストの低減を図ることができるのであ
る。
【0189】特に、この実施例で注目すべきことは、透
明なポリエステルフィルム(2)の片面における左右両
側部を除く中間部にコロナ処理(3)を形成し、それ以
外の箇所にはコロナ処理(3)が形成されていない。従
って、このフィルムのコロナ処理(3)面側に透明な硬
化性樹脂硬化層(5)が形成されると、この硬化性樹脂
硬化層(5)とコロナ未処理箇所の間は簡単に捲れる
が、フィルムの中間部はコロナ処理(3)によって接着
力が向上して適度に接着していることが認められた。
【0190】そして、この情報隠蔽性接着性シート
(1)を用いて葉書仕様を形成すると、この葉書仕様
は、最初の始めが角部から行われるが、この角部にはコ
ロナ処理(3)が施されていないので至極捲り易く、次
は、ポリエステルフィルム(2)の中間部と硬化性樹脂
硬化層(5)はコロナ処理(3)によって接着力が向上
して適度の接着強度を有しているが、捲れた箇所を指で
摘まんでの剥離が容易になし得るのであり、更に、葉書
仕様の端部のほうになると、コロナ処理(3)が施され
ていないので当該箇所は至極容易に捲れるのであり、こ
のため、あたかも紙を捲るような感じがして抵抗がな
く、至極優れた葉書仕様が得られることが認められた。
【0191】実施例7 実施例1において、透明な熱硬化型ポリウレタン硬化層
(硬化性樹脂硬化層)(5)に代えて、以下に述べる方
法で、透明な加硫ゴム硬化層(5)を形成した以外は、
実施例1と同様にして、図5及び図6に示すタイプの本
発明の情報隠蔽用接着性シート(1)を得た。
【0192】即ち、透明な加硫ゴム硬化層(5)を形成
するにあたり、先ず、素材として分子量50〜70万の
アクリルゴム、根上工業(株)製商品名「パラクロン2
48E」を用い、これをトルエンに溶解して10重量%
の溶液を得た。
【0193】次に、加硫剤としてイソシアネートである
日本ポリウレタン工業(株)製「商品名コロネートL
(固形分75重量%含有)」を上記アクリルゴム(固形
分)100重量部に対して3重量部を添加した。
【0194】更に、上記フィルムにおけるコロナ処理
(3)の形成面側に、上記加硫剤を含有するゴム溶液を
キスコーターで均一塗工して120℃で2分間の加熱、
加硫を行い、5μmの透明な加硫ゴム硬化層(5)を得
た。
【0195】即ち、透明なポリエステルフィルム(2)
にはその片面における長手方向左右両側部を除く中間部
にコロナ処理(3)を施すと共に他面にホットメルト層
(4)を形成し、且つ該積層フィルムにおけるコロナ処
理(3)の形成面側には透明な加硫ゴム硬化層(5)を
介在させてホットメルト層(4)を形成してなる、図5
及び図6に示すタイプの本発明の情報隠蔽用接着性シー
ト(1)を得た。
【0196】実施例8 実施例7で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を往復葉
書様に形成された中折れ式カードの間に介在させて50
℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分で
連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレッ
ト機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0197】この葉書はコロナ未処理箇所と加硫ゴム硬
化層(5)の間で引き剥がすことにより、至極容易に開
き、通信欄の内容を至極容易に読み取ることができた。
また、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加熱、
加圧しても加硫ゴム硬化層(5)がバリヤー層となって
再接着しないことが認められた。
【0198】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシートを往復葉書用に形成された中折れ式カードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0199】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0200】特に、この実施例で注目すべきことは、透
明なポリエステルフィルム(2)の片面における長手方
向左右両側部を除く中間部にコロナ処理(3)を施して
いる。
【0201】従って、このフィルムのコロナ処理(3)
面側に透明な加硫ゴム硬化層(5)が形成されると、コ
ロナ未処理箇所と加硫ゴム硬化層(5)の間は至極簡単
に捲れるが、フィルムの中間部と加硫ゴム硬化層(5)
の間はコロナ処理(3)によって両者間の接着力が向上
して適度に接着していることが認められた。
【0202】そして、この情報隠蔽性接着性シート
(1)を用いて葉書仕様を形成すると、この葉書仕様
は、最初の捲れ始めが角部から行われるが、この角部に
はコロナ処理(3)が形成されていないので至極捲り易
く、次は、ポリエステルフィルム(2)の中間部と加硫
ゴム硬化層(5)はコロナ処理(3)によって接着力が
向上して両者が適度の接着強度を有しているが、捲れた
箇所を指で摘まんでの剥離が容易になし得るのであり、
更に、葉書仕様の端部のほうになると、コロナ未処理箇
所によって至極容易に捲れるのであり、このため、あた
かも紙を捲るような感じがして抵抗がなく、至極優れた
葉書仕様が得られることが認められた。
【0203】即ち、上述の情報隠蔽用接着性シート
(1)において、透明な硬化性樹脂硬化層(5)に代え
て、透明な加硫ゴム硬化層(5)を形成しても同様の効
果が得られることが認められた。
【0204】実施例9 実施例1において、透明な合成樹脂製フィルム(ポリエ
ステルフィルム)(2)の片面における長手方向左右両
側部を除く中間部にコロナ処理(3)を施すのに代え
て、図7及び図8に示すように、上記コロナ処理(3)
が透明な合成樹脂製フィルム(2)においてその長手方
向に対し直角方向の左右両側部のうち一側部を除く残部
に形成されている以外は、実施例1と同様にして、図7
及び図8に示すタイプの情報隠蔽用接着性シート(1)
を得た。
【0205】実施例10 実施例9で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を通常の
葉書様に形成された2枚のカードの間に介在させて50
℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分で
連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレッ
ト機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0206】この葉書(仕様)はコロナ未処理箇所と透
明な熱硬化型のポリウレタン硬化層(硬化性樹脂硬化
層)(5)の間で引き剥がすことにより、容易に開き、
通信欄の内容を至極容易に読み取ることができた。ま
た、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加熱、加
圧しても硬化性樹脂硬化層(5)がバリヤー層となって
再接着しないことが認められた。
【0207】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシート(1)を葉書様に形成された2枚のカードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0208】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0209】このように透明な合成樹脂製フィルム(ポ
リエステルフィルム)(2)の片面における長手方向に
対し直角方向の左右両側部のうち一側部を除く残部にコ
ロナ処理(3)を施している。従って、このフィルムの
コロナ処理(3)面側に透明な硬化性樹脂硬化層(5)
が形成されると、この硬化性樹脂硬化層(5)とコロナ
未処理箇所は至極簡単に捲れるが、ポリエステルフィル
ム(2)の残部と硬化性樹脂硬化層(5)はコロナ処理
(3)によって接着力が向上して両者が適度に接着して
いることが認められた。
【0210】この情報隠蔽用接着性シート(1)を用い
て葉書仕様を形成すると、この葉書仕様は、最初の始め
が角部から行われるが、この角部にはコロナ処理(3)
が施されていないので至極捲り易く、次は、ポリエステ
ルフィルム(2)の露出面と硬化性樹脂硬化層(5)は
コロナ処理(3)によって接着力が向上して両者が適度
の接着強度を有しているが、捲れた箇所を指で摘まんで
の剥離が容易になし得るので、優れた葉書仕様が得られ
るのである。
【0211】実施例11 実施例1において、透明な合成樹脂製フィルム(ポリエ
ステルフィルム)(2)の片面における長手方向左右両
側部を除く中間部にコロナ処理(3)を施すのに代え
て、図9及び図10に示すように、コロナ処理(3)が
透明な合成樹脂製フィルム(2)においてその長手方向
に対し直角方向の左右両側部を除く中間部にに形成され
ている以外は、実施例1と同様にして、図9及び図10
に示すタイプの情報隠蔽用接着性シート(1)を得た。
【0212】実施例12 実施例11で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を往復
葉書様に形成された中折れ式カードの間に介在させて5
0℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分
で連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレ
ット機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0213】この葉書はコロナ未処理箇所と硬化性樹脂
硬化層(5)の間より引き剥がすことにより、容易に開
き、通信欄の内容を至極容易に読み取ることができた。
また、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加熱、
加圧しても硬化性樹脂硬化層(5)がバリヤー層となっ
て再接着しないことが認められた。
【0214】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシートを往復葉書用に形成された中折れ式カードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0215】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0216】特に、この実施例で注目すべきことは、透
明なポリエステルフィルム(2)の片面においてその長
手方向に対し直角方向の左右両側部を除く中間部にコロ
ナ処理(3)が施されている。従って、このフィルムの
コロナ処理(3)面側に透明な硬化性樹脂硬化層(5)
が形成されると、この硬化性樹脂硬化層(5)とコロナ
未処理箇所は至極簡単に捲れるが、フィルムの中間部と
硬化性樹脂硬化層(5)はコロナ処理(3)によって接
着力が向上して両者が適度に接着しているので、葉書仕
様の仕分け中や取扱中に自然に捲れることがなく、安全
であることが認められた。
【0217】そして、この情報隠蔽性接着性シート
(1)を用いて葉書仕様を形成すると、この葉書仕様
は、最初の始めが角部から行われるが、この角部にはコ
ロナ処理(3)が施されていないので至極容易に捲り易
く、次は、ポリエステルフィルム(2)の中間部に硬化
性樹脂硬化層(5)はコロナ処理(3)によって接着力
が向上して両者が適度の接着強度を有しているが、捲れ
た箇所を指で摘まんでの剥離が容易になし得るのであ
り、更に、葉書仕様の端部のほうになると、コロナ未処
理箇所によって至極容易に捲れるのであり、このため、
あたかも紙を捲るような感じがして抵抗がなく、至極優
れた葉書仕様が得られることが認められた。
【0218】実施例13 実施例1において、透明な合成樹脂製フィルムとして、
透明なポリエステルフィルムに代えて、透明なポリプロ
ピレンフイルムを用いた以外は、実施例1と同様にし
て、図5及び図6に示すタイプの情報隠蔽用接着性シー
ト(1)を得た。
【0219】実施例14 実施例13で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を通常
の葉書様に形成された2枚のカードの間に介在させて5
0℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分
で連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレ
ット機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0220】この葉書(仕様)はコロナ未処理箇所と透
明な熱硬化型のポリウレタン硬化層(硬化性樹脂硬化
層)(5)の間で引き剥がすことにより、容易に開き、
通信欄の内容を至極容易に読み取ることができた。ま
た、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加熱、加
圧しても硬化性樹脂硬化層(5)がバリヤー層となって
再接着しないことが認められた。
【0221】ところで、本発明では情報隠蔽用接着性シ
ート(1)におけるホットメルト層(4)だけを加熱、
溶融して接着性を発現すればよいのであり、このため、
このシート(1)を葉書様に形成された2枚のカードの
間に介在させて葉書を形成する際、短時間で葉書様のカ
ードと確実に接着でき、しかも葉書を製造する際の作業
性、生産性を著しく向上さることができるので事務処理
の簡素化、合理化を図ることができる上、均質で安定し
た葉書を得ることができることが認められた。
【0222】又、このホットメルト層(4)はブロッキ
ングの恐れがなく剥離紙を用いる必要がなく、従って、
資源の無駄がないだけでなく、コストの低減を図ること
ができるのである。
【0223】このように透明な合成樹脂製フィルム(ポ
リプロピレンフイルム)(2)の片面における長手方向
左右両側部を除く中間部にコロナ処理(3)を施してい
る。従って、このフィルムのコロナ処理(3)面側に透
明な硬化性樹脂硬化層(5)が形成されると、この硬化
性樹脂硬化層(5)とコロナ未処理箇所は至極簡単に捲
れるが、ポリプロピレンフイルム(2)の残部と硬化性
樹脂硬化層(5)はコロナ処理(3)によって接着力が
向上して両者が適度に接着していることが認められた。
【0224】この情報隠蔽用接着性シート(1)を用い
て葉書仕様を形成すると、この葉書仕様は、最初の始め
が角部から行われるが、この角部にはコロナ処理(3)
が施されていないので至極捲り易く、次は、ポリプロピ
レンフイルム(2)の露出面と硬化性樹脂硬化層(5)
はコロナ処理(3)によって接着力が向上して両者が適
度の接着強度を有しているが、捲れた箇所を指で摘まん
での剥離が容易になし得るので、優れた葉書仕様が得ら
れるのである。
【0225】実施例15 実施例13において、透明な合成樹脂製フィルムとし
て、透明なポリプロピレンフイルムに代えて、透明な二
軸延伸ポリプロピレンフイルムを用いた以外は、実施例
13と同様にして、図5及び図6に示すタイプの情報隠
蔽用接着性シート(1)を得た。
【0226】実施例16 実施例15で得た情報隠蔽用接着性シート(1)を通常
の葉書様に形成された2枚のカードの間に介在させて5
0℃の圧着ロールで1000g/cm2の加圧下60m/分
で連続的に加熱、加圧することにより、1枚のシークレ
ット機能を持った本発明の葉書(仕様)を得た。
【0227】この葉書(仕様)はコロナ未処理箇所と透
明な熱硬化型のポリウレタン硬化層(硬化性樹脂硬化
層)(5)の間で引き剥がすことにより、容易に開き、
通信欄の内容を至極容易に読み取ることができた。ま
た、このように一度葉書を開くと、再度重ねて加熱、加
圧しても硬化性樹脂硬化層(5)がバリヤー層となって
再接着しないことが認められた。
【0228】又、この葉書(仕様)は他の特性でも、実
施例14のものと同様の結果が得られた。
【0229】
【発明の効果】本発明の情報隠蔽用接着性シートは、上
記構成を有し、通常葉書様に形成されたカードや商品と
重ねたり或いはコンピュターで打ち出されたままの状態
のシート状の被着体の間に介在されて加熱、加圧して、
シークレット機能を持つ葉書やラベル等として種々の用
途で使用される。
【0230】この情報隠蔽用接着性シートはカード等の
被着体自体が隠蔽力があり、外部からは内面の通信欄等
の秘密情報を読み取ることができない。
【0231】そして、この情報隠蔽用接着性シートを用
いて形成された葉書等の受取人が葉書等を受け取って開
くと、葉書等における情報隠蔽用接着性シートにおける
ホットメルト層或いは感圧性接着層と被着体は強固に接
着し、一方、情報隠蔽用接着性シートのコロナ未処理箇
所と透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の間は
仮接着しているので当該箇所で比較的容易に開くことが
できるのであり、これによって、葉書等の受取人は秘密
情報の内容を簡単に読み取ることができるのである。
【0232】即ち、本発明においては、透明な合成樹脂
製フィルムを必須とする積層シートにおいてその中間層
としてコロナ処理を施すに当たり、その片面の剥離始め
箇所或いは左右両側部のうち少なくとも一側部にコロナ
未処理箇所を形成し、つまり葉書等の捲り始め箇所にコ
ロナ未処理箇所を形成し、それ以外の箇所にはコロナ処
理を施し、このコロナ処理の形成面側には透明な硬化性
樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層を介在させてホットメル
ト層又は加圧により接着性が発現する感圧性接着層を形
成すると、コロナ未処理箇所を形成し、それ以外の箇所
にはコロナ処理を施し、このコロナ未処理箇所と透明な
硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層の間は剥離し易
く、簡単に捲ることができるが、それ以外の箇所は合成
樹脂製フィルムと透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム
硬化層がコロナ処理によって接着力が向上して両者が適
度に接着しているので葉書等の取り扱い中や仕分け中な
どに自然に捲れたり、捲れる恐れがなく、至極安全で、
且つ信頼性が高いのである。
【0233】ところで、本発明においては、情報隠蔽性
接着性シートにおいて透明な硬化性樹脂硬化層又は加硫
ゴム硬化層が、予め、硬化しているので、この葉書等を
一度開くと、再度重ねて加熱、加圧しても、この透明な
硬化性樹脂硬化層又は加硫ゴム硬化層がバリヤー層とな
って再接着しなくなるのである。
【0234】ところで、葉書等の差出人から受取人まで
の間にどのような人が介在したかは極めて容易に特定で
きるから無断で葉書等を開く人がいなくなり、情報の秘
密性が一層確実に守られるのである。
【0235】又、本発明においては、上述のように葉書
等を無断で開くことができないので、葉書等における通
信欄の内容の書き換え、書き込み等の事故が発生しない
効果を有するのである。
【0236】更に、本発明の情報隠蔽用接着性シートに
おけるホットメルト層或いは感圧性接着層は、粘着剤を
マイクロカプセル化したり、接着層の表面に必要に応じ
てバリヤー層を形成してなるのでブロッキングを抑えら
れるのであり、この結果、剥離紙が不要なので資源の無
駄がないだけでなく、コストの低減を図ることができる
のである。
【0237】特に、本発明の情報隠蔽用接着性シートに
おいてその両面のホットメルト層のうちその少なくとも
片面のホットメルト層に代えて、加圧により接着性が発
現する感圧性接着層を形成すると、葉書等を形成する
際、加圧ロールで加圧するだけで良いか、或いは片面の
みホットプレート又はホットロール等で加圧、加熱する
設備を設ければ良く設備の簡素化を図ることができる効
果を有するのである。
【0238】このように、本発明の情報隠蔽用接着性シ
ートにおいてその両面のホットメルト層に代えて、加圧
により接着性が発現する感圧性接着層を形成すると、葉
書等を形成する際、加圧ロールで加圧しながら連続的に
被着体と接着できるのであり、加熱手段が不要となって
設備の簡素化を図ることができる上、被着体と接着する
際の作業性、生産性を著しく向上させることができるの
であり、しかも均質で安定した製品を得ることができる
のである。
【0239】そして、本発明の葉書仕様においては、上
記情報隠蔽用接着性シートを、通常葉書仕様に形成され
た2枚のカードの間、或いは往復葉書仕様に形成された
中折れ式カード等の被着体の間に介在させて加熱、加圧
するか、或いは加圧することによって、連続的に製造さ
れるのであり、このため、当該カードを被着体の間に介
在させて接着する際、この接着が短時間で確実にできる
ので作業性、生産性を著しく向上させることができるの
で情報の隠蔽と事務処理の簡素化、合理化を図ることが
できる上、均質で安定した葉書等を得ることができる効
果を有するのである。
【0240】本発明の情報隠蔽用接着性シートにおいて
は、上述のように郵送だけでなく、社内メイル等のシー
クレット機能を有する伝達手段として用いることができ
るのであり、商品に付けるラベル或いは取引界における
秘密にすべき情報、例えば、商品のバーゲンセールに対
する案内、案内は商品のくじや景品等の情報を商品に貼
着してその情報を隠蔽する等の手段として至極有益であ
る。
【0241】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報隠蔽用接着性シー
トの平面図である。
【図2】そのAーA線視断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る情報隠蔽用接着性シー
トの平面図である。
【図4】そのBーB線視断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る情報隠蔽用接着性シ
ートの平面図である。
【図6】そのCーC線視断面図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る情報隠蔽用接着性シ
ートの平面図である。
【図8】そのDーD線視断面図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る情報隠蔽用接着性シ
ートの平面図である。
【図10】そのEーE線視断面図である。
【0242】
【符号の説明】
1 情報隠蔽用接着性シート 2 合成樹脂製フィルム(ポリエステルフィルム、ポリ
プロピレンフイルム、 二軸延伸ポリプロピレンフイル
ム) 3 コロナ処理 4 ホットメルト層(感圧性接着層) 5 硬化性樹脂硬化層(熱硬化型のポリウレタン樹脂硬
化層、加硫ゴム硬化層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏木 康郎 福井市二の宮2丁目7番1号 新興化学工 業株式会社内 (72)発明者 宮下 永二 東京都中央区築地2丁目7番12号 フエリ ツク株式会社内 (72)発明者 戸村 渉 東京都中央区築地2丁目7番12号 フエリ ツク株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な合成樹脂製フィルムにはその片面に
    おける剥離始め箇所を除く残部にコロナ処理を施すと共
    に他面に透明なホットメルト層を形成し、且つ該積層フ
    ィルムにおけるコロナ処理の形成面側には透明な硬化性
    樹脂硬化層を介在させて透明なホットメルト層を形成し
    てなる情報隠蔽用接着性シート。
  2. 【請求項2】透明な合成樹脂製フィルムにはその片面の
    中間部にコロナ処理を施すと共に他面に透明なホットメ
    ルト層を形成し、且つ該積層フィルムにおけるコロナ処
    理の形成面側には透明な硬化性樹脂硬化層を介在させて
    透明なホットメルト層を形成してなる情報隠蔽用接着性
    シート。
  3. 【請求項3】透明な合成樹脂製フィルムにはその片面の
    左右両側部のうち少なくとも一側部を除く残部にコロナ
    処理を施すと共に他面に透明なホットメルト層を形成
    し、且つ該積層フィルムにおけるコロナ処理の形成面側
    には透明な硬化性樹脂硬化層を介在させて透明なホット
    メルト層を形成してなる情報隠蔽用接着性シート。
  4. 【請求項4】コロナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの
    片面における中間部に形成されている請求項3に記載の
    情報隠蔽用接着性シート。
  5. 【請求項5】コロナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの
    長手方向左右両側部のうち少なくとも一側部を除く残部
    に形成されている請求項3又は4に記載の情報隠蔽用接
    着性シート。
  6. 【請求項6】コロナ処理が透明な合成樹脂製フィルムの
    長手方向左右両側部を除く中間部に形成されている請求
    項3ないし5のいずれかに記載の情報隠蔽用接着性シー
    ト。
  7. 【請求項7】コロナ処理が透明な合成樹脂製フィルムに
    おいてその長手方向に対し直角方向の左右両側部のうち
    少なくとも一側部を除く残部に形成されている請求項3
    に記載の情報隠蔽用接着性シート。
  8. 【請求項8】コロナ処理が透明な合成樹脂製フィルムに
    おいてその長手方向に対し直角方向の左右両側部を除く
    中間部に形成されている請求項3又は4に記載の情報隠
    蔽用接着性シート。
  9. 【請求項9】透明な合成樹脂製フィルムにはコロナ処理
    の形成面側と反対側における全面又は部分的にコロナ処
    理を施してなる請求項1ないし8のいずれかに記載の情
    報隠蔽用接着性シート。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9のいずれかに記載の情
    報隠蔽用接着性シートにおいて、透明なホットメルト層
    が40〜100℃で接着性を発現するものである情報隠
    蔽用接着性シート。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
    情報隠蔽用接着性シートにおいて、両面の透明なホット
    メルト層のうちその少なくとも片面のホットメルト層に
    代えて、加圧により接着性が発現する透明な感圧性接着
    層を形成してなる情報隠蔽用接着性シート。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11のいずれかに記載の
    情報隠蔽用接着性シートにおいて、両面の透明なホット
    メルト層に代えて、加圧により接着性が発現する透明な
    感圧性接着層を形成してなる情報隠蔽用接着性シート。
  13. 【請求項13】透明な感圧性接着層が加圧によるマイク
    ロカプセルの破壊によって接着性が発現するものである
    請求項11又は12に記載の情報隠蔽用接着性シート。
  14. 【請求項14】透明な感圧性接着層が加圧によるバリヤ
    ー層の破壊によって接着性が発現するものである請求項
    11又は12に記載の情報隠蔽用接着性シート。
  15. 【請求項15】請求項1ないし14のいずれかに記載の
    情報隠蔽用接着性シートにおいて、透明な硬化性樹脂硬
    化層に代えて、透明な加硫ゴム硬化層を形成してなる情
    報隠蔽用接着性シート。
  16. 【請求項16】請求項1ないし15のいずれかに記載の
    情報隠蔽用接着性シートを葉書様に形成された2枚のカ
    ードの間に介在させて接着してなる葉書仕様。
  17. 【請求項17】請求項1ないし15のいずれかに記載の
    情報隠蔽用接着性シートを往復葉書様に形成された中折
    れ式カードの間に介在させて接着してなる葉書仕様。 【0001】
JP16640691A 1991-06-10 1991-06-10 情報隠蔽用接着性シート及びこれを用いた葉書仕様 Pending JPH0577589A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112512790A (zh) * 2018-07-09 2021-03-16 金荣寿 使用表面处理的可剥离层的显示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112512790A (zh) * 2018-07-09 2021-03-16 金荣寿 使用表面处理的可剥离层的显示装置
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