JPH0577463A - 発熱用抵抗及びそれを用いるサ−マルヘツド - Google Patents

発熱用抵抗及びそれを用いるサ−マルヘツド

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JPH0577463A
JPH0577463A JP5311191A JP5311191A JPH0577463A JP H0577463 A JPH0577463 A JP H0577463A JP 5311191 A JP5311191 A JP 5311191A JP 5311191 A JP5311191 A JP 5311191A JP H0577463 A JPH0577463 A JP H0577463A
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JP
Japan
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resistor
heat
conductor
generated
heating
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Application number
JP5311191A
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English (en)
Inventor
Ikuo Shioda
郁雄 塩田
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小発熱部としての抵抗体部から発生する熱
の分布が導体部に向かって拡がるのを防止し、サーマル
ヘッドに用いるとき高密度印字を熱効率良く鮮明に行う
ことが可能である。 【構成】 Alの導体部2と、Ta−SiO2 の抵抗体
部3と、抵抗体部3よりも電気抵抗が小さくかつ導体部
よりも熱抵抗が大きな材質で形成されたステンレス等の
熱絶縁部4とを有する発熱用抵抗1であって、これに電
流を流すと、抵抗体部3からはジュール熱が発生する
が、この熱は、熱絶縁部4によって導体部2の方に伝
導,拡散せず、局所的に閉じ込められるので、微小発熱
部としての機能が損われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流を流すことによっ
て局所的な熱を発生する発熱用抵抗及びそれを用いるサ
ーマルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタやファクシミリ等のサー
マルヘッドには、図3(a),(b)のような発熱用抵
抗が使用されている。なお、図3(a),(b)は従来
の発熱用抵抗の上面図,側面図である。この発熱用抵抗
100は、電極として機能するA1などの導体部101
と、Ta−SiO2 等の抵抗体部102とから構成され
ており、プリンタ等のサーマルヘッドに適用する場合、
電極としての導体部101に電流を流すと、抵抗体部1
02からジュール熱が発生し、抵抗体部102に対向し
た感熱紙等の位置にこの熱により感熱記録や熱転写記録
を行わせることができるようになっている。
【0003】なお、この発熱用抵抗では、抵抗体部10
2は、その厚さtが約0.05〜5ミクロン,長さdが
約100ミクロン程度の微小サイズのものであり、抵抗
体部102自体が微小発熱部として機能するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(a),(b)に示したような従来の発熱用抵抗100
では、A1等の導体部101は、電気抵抗が小さいとと
もに熱抵抗も小さいので、Ta−SiO2 等の抵抗体部
102で熱が発生したときに、この熱は、熱抵抗の小さ
な導体部101の方に拡散する。このため、発生した熱
分布が導体部101に向かって横方向に拡がり、抵抗体
部102の微小発熱部としての機能が損なわれるという
問題があった。すなわち、微小発熱部としての抵抗体部
102から発生する熱の分布は、図4(a)のように極
めて局所的なものになっているのが望ましいが、従来の
発熱用抵抗100では、熱分布は図4(b)のように横
方向Xに拡がるので、この発熱用抵抗100をプリンタ
等のサーマルヘッドに用いるときに、高密度印字を熱効
率良くかつ鮮明に行なうことができないという問題があ
った。
【0005】本発明は、微小発熱部としての抵抗体部か
ら発生する熱の分布が導体部に向かって拡がるのを防止
し、高密度印字を熱効率良くかつ鮮明に行うことの可能
な発熱用抵抗及びそれを用いるサーマルヘッドを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、導体部と、抵抗体部と、前記導体部と前記
抵抗体部との間に設けられた熱絶縁部とを有し、前記熱
絶縁部は、前記抵抗体部よりも電気抵抗が小さくかつ前
記導体部よりも熱抵抗が大きな材質によって形成されて
いることを特徴としている。さらには、前記抵抗体部か
ら発生した熱を逃すための熱伝導部が設けられていても
良い。
【0007】
【作用】本発明では、抵抗体部よりも電気抵抗が小さ
く、導体部よりも熱抵抗が大きい材質からなる絶絶縁部
を導体部と抵抗体部との間に設けられており、抵抗体部
で発生した熱は、この熱絶縁部によって局所的に閉じ込
められ、導体部の方に拡散しない。これにより、熱分布
を局所的なものに維持できる。
【0008】また、抵抗体部から発生した熱を逃すため
の熱伝導部がさらに設けられている場合には、抵抗体部
で発生した熱を局所的に閉じ込めかつこれを熱伝導部の
方へ逃がすことができるので、高速な熱応答が可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(a),(b)は本発明に係る発熱用抵抗の
第1の実施例の上面図,側面図である。この実施例の発
熱用抵抗1は、導体部2と、抵抗体部3と、導体部2と
抵抗体部3との間に設けられた熱絶縁部4とを有してい
る。抵抗体部3は、例えばその厚さtが約0.05〜5
ミクロン,長さdは印字密度によるが、24dpmでは
20〜40ミクロン程度の微小サイズのものであり、従
来の発熱用抵抗100と同様に、抵抗体部3自体が微小
発熱部として機能するようになっている。また、熱絶縁
部4は、抵抗体部3から発生した熱が導体部2の方に熱
伝導するのを防止し、熱分布が抵抗体部3の領域から導
体部2に向かって横方向Xに拡がるのを防止するために
設けられている。このため、熱絶縁部4は、導体部2の
熱抵抗よりも十分に大きな熱抵抗をもつ材質で形成され
ている必要がある。但し、熱絶縁部4自体が発熱部とし
て機能しないように、熱絶縁部4は、大きな熱抵抗をも
つものである一方で、抵抗体部3の電気抵抗よりも十分
に小さな電気抵抗をもつものでなければならない。
【0010】すなわち、熱絶縁部4の熱抵抗RT
(4),電気抵抗RE(4)はそれぞれ、
【0011】
【数1】RT(4)》RT (2)
【0012】
【数2】RE(3)》RE (4)≧RE(2) の関係を満たすものでなければならない。なお、数1に
おいて、RT(2)は導体部2の熱抵抗であり、また数
2において、RE(2),RE(3)はそれぞれ導体部
2,抵抗体部3の電気抵抗である。
【0013】導体部2の材料としてAlまたはAuが用い
られ、抵抗体部3の材料として、Ta−SiO2 が用い
られる場合に、数1,数2の関係を満たすような熱抵抗
RT(4),電気抵抗RE(4)をもつ材料としては、ス
テンレス等がある。例えばステンレスは、Ta−SiO
2よりも十分に電気抵抗が小さく、また、その熱抵抗RT
(4)は、AlやAuの熱抵抗RT(4)に対して、
【0014】
【数3】RT(4)≒20〜30RT(2) のように、約20〜30倍の大きさをもっている。
【0015】このように数1,数2の関係を満たすステ
ンレス等の材料で熱絶縁部4が形成されている場合に
は、導体部2に電流を流すと、微小発熱部としての抵抗
体部3からはジュール熱が発生するが、この熱は、熱絶
縁部4によって、導体部2の方に伝導,拡散しないよう
に閉じ込められる。これにより、熱分布が図(a)に示
したように、導体部2に向かって横方向Xに拡がるのを
防止し、これを図(b)に示したような極めて局所的な
ものに維持できて、微小発熱部としての機能が損なわれ
るのを有効に防止することが可能となる。したがって、
この発熱用抵抗1をプリンタ等のサーマルヘッドに用い
る場合に、熱分布の横方向Xへの拡散が防止されている
ので、高密度印字を熱効率良くかつ鮮明に行うことがで
きる。
【0016】なお、上述した第1の実施例では、発熱用
抵抗1に通電したときに抵抗体部3で発生した熱は導体
部2の方に伝導しないように閉じ込められるので、局所
性を確保できるものの、その反面、通電を停止したとき
に熱が抵抗体部3から逃げにくく、このため、高速の熱
応答性が要求されるような用途,例えば熱パルスによっ
て高速の印字を行なうような用途には適しない場合があ
る。
【0017】本発明の第2の実施例は、このような問題
をも改善したもので、図2に示すように、第2の実施例
の発熱用抵抗11には、さらに、抵抗体部3の下面に絶
縁膜5を介し熱伝導部6が設けられている。この熱伝導
部6は、熱伝導率の高いAlやAu等で形成されてお
り、この熱伝導部6によって抵抗体部3で発生した熱を
厚さ方向Yに逃がすようになっている。
【0018】この発熱用抵抗11では、これに電流を流
すと,すなわち通電すると、抵抗体部3からジュール熱
が発生するが、この熱は、第1の実施例と同様に、熱絶
縁部4によって横方向Xには拡散せず、局所的に閉じ込
められる。なお、この際に、発熱用抵抗11を流れる電
流は、絶縁膜5によって熱伝導部6に向かっては流れな
い。このように、熱絶縁部4によって横方向Xへの熱の
閉じ込めを行う一方で、この第2の実施例ではさらに、
抵抗体部3で発生した熱を絶縁膜5を介し熱伝導部6へ
逃がすようにしている。これよって、発熱用抵抗11へ
の通電を停止すると、抵抗体部3で発生した熱は、厚さ
方向Yに迅速に逃げ、抵抗体部3の熱を迅速になくすこ
とができて、高速の熱応答性を得ることができる。
【0019】なお、この発熱用抵抗11では、通電中に
おいても、抵抗体部3からの熱は厚さ方向Yに逃げる
が、多少の熱パワーを犠牲にしても高速の熱応答性が要
求される用途には適しており、この場合に、高密度印字
を熱効率良く鮮明にかつ高速に行なうことができる。な
お、以上の実施例では抵抗体部の保護膜は省略したが、
適宜保護膜を設けることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の発熱用抵
抗によれば、抵抗体部よりも電気抵抗が小さくかつ導体
部よりも熱抵抗が大きな材質によって形成された熱絶縁
部が導体部と抵抗体部との間に設けられているので、抵
抗体部で発生した熱を局所的に閉じ込めることができ
て、微小発熱体としての機能が損なわれるのを防止する
ことができる。
【0021】また、この発熱用抵抗を用いたサーマルヘ
ッドでは、高密度印字を熱効率良くかつ鮮明に行なうこ
とができる。
【0022】また、本発明の発熱用抵抗によれば、さら
に、抵抗体部から発生した熱を逃がすための熱伝導部が
設けられているので、熱を局所的に閉じ込めることがで
きるとともに高速な熱応答性を確保することができる。
【0023】熱伝導部を有する発熱用抵抗を用いたサー
マルヘッドでは、高密度印字を熱効率良く鮮明にかつ高
速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明に係る発熱用抵抗の第
1の実施例の上面図,側面図である。
【図2】本発明に係る発熱用抵抗の第2の実施例の側面
図である。
【図3】(a),(b)は従来の発熱用抵抗の上面図,
側面図である。
【図4】(a)は局所的な熱分布の一例を示す図、
(b)は横方向Xに拡がった熱分布を示す図である。
【符号の説明】
1 発熱用抵抗 2 導体部 3 抵抗体部 4 熱絶縁部 5 絶縁膜 6 熱伝導部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8906−2C B41J 3/20 113 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体部と、抵抗体部と、前記導体部と前
    記抵抗体部との間に設けられた熱絶縁部とを有し、前記
    熱絶縁部は、前記抵抗体部よりも電気抵抗が小さくかつ
    前記導体部よりも熱抵抗が大きな材質によって形成され
    ていることを特徴とする発熱用抵抗。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発熱用抵抗において、前
    記抵抗体部から発生した熱を逃がすための熱伝導部が設
    けられていることを特徴とする発熱用抵抗。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導部は、前記抵抗体部に絶縁膜
    を介し接して設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の発熱用抵抗。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の発熱用抵抗
    を用いることを特徴とするサーマルヘッド。
JP5311191A 1991-02-26 1991-02-26 発熱用抵抗及びそれを用いるサ−マルヘツド Pending JPH0577463A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228332A (ja) * 1985-07-31 1987-02-06 東洋製罐株式会社 多層ガスバリヤーポリエステル容器の製造法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228332A (ja) * 1985-07-31 1987-02-06 東洋製罐株式会社 多層ガスバリヤーポリエステル容器の製造法
JPH0579575B2 (ja) * 1985-07-31 1993-11-04 Toyo Seikan Kaisha Ltd

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