JPH0577277A - 被覆成形用シート、被覆成形品および被覆成形品の製造方法 - Google Patents

被覆成形用シート、被覆成形品および被覆成形品の製造方法

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JPH0577277A
JPH0577277A JP3241620A JP24162091A JPH0577277A JP H0577277 A JPH0577277 A JP H0577277A JP 3241620 A JP3241620 A JP 3241620A JP 24162091 A JP24162091 A JP 24162091A JP H0577277 A JPH0577277 A JP H0577277A
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JP
Japan
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sheet
coated
molding
mold
layer
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JP3241620A
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English (en)
Inventor
Akitaka Miyake
顕隆 三宅
Hiroshi Abe
弘 阿部
Hitoshi Hayashi
仁司 林
Tomoko Uematsu
朋子 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗装等の容易な被覆成形品を製造するための被
覆成形用シート、その被覆成形用シートを用いた被覆成
形品、およびその被覆成形品の製造方法を提供すること
を目的とする。 【構成】雌型11の内面に表面にプライマー層32を設
けたPP製シート3を、プライマー層32が型面の方に
向けるようにして密着する。金型1を閉じた後、キャビ
ティ13内にPPを射出し、成形品の外表面にプライマ
ー層32が表出するように被膜を被覆した被覆成形品を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートの表面にプライ
マー層または表面処理層が設けられた被覆成形用シー
ト、その被覆成形用シートを用いた被覆成形品、および
その被覆成形品の製造方法に関するものである。
【0002】更に詳しくは、バンパー、スポイラー等の
自動車・バイク等の車両ボディ、OA機器・家電等のハ
ウジング、サニタリー等の成形品の表面に、塗装等を行
う場合に、塗料等との密着性を向上するため、プライマ
ー層または表面処理層を成形品の表面に表出せしめた被
覆成形品を製造するために用いられるプライマー層が設
けられた被覆成形用シート、その被覆成形用シートを用
いた被覆成形品、およびその被覆成形品の製造方法に関
するものである。
【0003】
【従来技術】従来、バンパー、スポイラー等の自動車・
バイク等の車両ボディ、OA機器・家電等のハウジン
グ、サニタリー等の塗料等との密着性が悪い成形品の表
面に塗装等を行う場合、例えば、成形品の表面にプライ
マー層を設けたり、コロナ放電処理を施した後に、塗料
を塗布する方法が採用されている。
【0004】しかしながら、例えば、ポリプロピレン
(PP)製の成形品の表面にプライマー層を設ける場合
には、一度トリクロルエチレン等で洗浄する必要があ
り、個々の成形品についていちいち洗浄処理を施す作業
は極めて手間がかかる上に生産性が悪い。また、体積の
大きな成形品の表面にコロナ放電を施すには装置が大が
かりとなる上に生産性が悪いという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従
来の問題点を解消し、塗装等の容易な被覆成形品を製造
するための被覆成形用シート、その被覆成形用シートを
用いた被覆成形品、およびその被覆成形品の製造方法を
提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、シートの表面に、塗装もしくは印刷の下地層として
の、プライマー層または表面処理層が設けられた被覆成
形用シートである。
【0007】本願の請求項2の発明は、請求項1の被覆
成形用シートが、成形品の表面にプライマー層または表
面処理層を表出するように被覆されている被覆成形品で
ある。
【0008】本願の請求項3の発明は、雌型と雄型との
間に成形すべき成形品の外面形状に対応する内面形状を
備えたキャビティが設けられた金型内に、請求項1の被
覆成形用シートと成形用樹脂を供給して被覆成形品を製
造する方法において、雌型内に請求項1の被覆成形用シ
ートをプライマー層または表面処理層を型面の方に向け
るようにして沿わせた後、キャビティ内に本体成形用樹
脂を供給する被覆成形品の製造方法である。
【0009】本発明において、被覆成形用シートとして
は、少なくとも加熱下で展延性を有する合成樹脂製フィ
ルムで構成される方が好ましく、合成樹脂としては、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、アクリル系ポリマー、ポリカーボネ
ート、アクリロニトリル─ブタジエン─スチレン共重合
体(ABS)、変性ポリフェニレンオキシド、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、アイオノマー等を主成分とするシー
トが使用される。被覆成形用シートと本体成形用樹脂と
は、密着性を良くするためにために、同種の樹脂または
相溶性の優れるものを使用するのが好ましい。
【0010】本発明において、プライマーとしては、被
覆成形用シートと、成形品に塗布される塗料等との密着
性に優れるものが用いられ、例えば、EVA系、エラス
トマー系(スチレン─ブタンジエン─スチレン共重合体
系、スチレン─イソプレン─スチレン体系等)、ポリア
ミド系、ポリエステル系等のホットメルト型のもの等が
用いられる。これらのプライマーは、用いる被覆成形用
シート、塗料等の種類により適宜選択される。
【0011】被覆成形用シートがポリプロピレンの場合
には、一般的に塩素化ポリプロピレンが使用される。塩
素化ポリプロピレンは通常の市販のものが使用できる
が、酸変性したものが特に好適に使用される。また、塗
料等との密着性をさらに向上させるため、プライマーに
塗料のバインダーとして用いられている樹脂と同様の樹
脂を少量(20重量%以下)添加したり、塗料のバイン
ダーとして用いられている樹脂と同様の材料をグラフト
したプライマーを用いるのがさらに好ましい。
【0012】被覆成形用シートにプライマー層を設ける
方法は、キャスティング法やラミネート法等通常の方法
が採用される。例えば、キャスティング法による場合に
は、例えば、有機溶剤に十分溶解または分散されたプラ
イマーを、グラビアコート、キスコート、3本ロールコ
ート等の低粘度用コーティング装置を用いて、基材の上
にコーティングし、次いで溶剤除去のために乾燥するこ
とによって作製する。あるいは、ホットメルトコーター
で基材の上にコーティングされる。
【0013】また、ラミネート法による場合には、例え
ば、PETフィルム上にキャスティングでプライマーを
塗工し、乾燥して得られるものを基材と積層させて作製
する。
【0014】このようにして得られる、表面にプライマ
ー層が設けられた被覆成形用シート自体の厚みは、凹凸
のある成形品の表面に貼付する場合には、100〜10
00μmが好ましい。平坦な成形品の表面に貼付する場
合には、50〜500μmが好ましい。
【0015】プライマー層の厚みは、1〜30μmが好
ましい。SMCの場合は、成形後に成形品表面に微小の
クラックやピンホールがあるため、塗装した場合クレー
ター発泡の原因となる場合がある。
【0016】そして、通常、プライマー層が成形品表面
を平滑にするために積層される。このような場合は、例
えば、ポリスチレンのシートを成形用シートとして用い
るだけでクレーター発泡の防止、塗料の密着性アップの
効果が得られる。
【0017】本発明に用いる成形品としては、上記の被
覆成形用シート用の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、またはこれらの樹
脂にガラス繊維等の充填剤を添加したもの等の樹脂、鋼
板、アルミニウム、木材、セラミックス等の樹脂からな
るものが挙げられる。
【0018】本発明において、プライマーを用いる代わ
りに表面処理を行ったものを用いてもよい。表面処理と
しては、例えば、薬品処理により、表面に親水性官能基
等の官能基を導入したり、表面へのエッチング処理やプ
ラズマ処理、コロナ放電処理が挙げられる。プライマー
が積層されたシートには、必要に応じて保護シートが積
層される。この保護シートは、シート成形時、成形後に
プライマー層、表面処理層を保護するために用いられ
る。また、成形品に塗料を塗布する場合、塗料を塗布し
たくない部分には、保護層が積層されたまま塗料が塗布
される。
【0019】例えば、ツートンカラーの成形品を得る場
合、ミシン目等を入れて、部分的に剥離を容易にした保
護シートを用い、成形品を得た後、ミシン目に沿って保
護シートを部分的に剥離した後、塗料が塗布される。
【0020】保護シートとしては、比較的延伸の容易な
シートが好ましく用いられ、例えば、熱可塑性フィルム
やゴムフィルムが好ましい。本発明において、成形品の
外表面にシートを被覆成形する方法としては、例えば、
射出成形法、スタンピング成形法、シートモールドコン
パウンド(SMC)プレス成形法等に用いられる金型に
シートをインサートし、樹脂を供給して成形する方法
や、被着体のある空間を被覆成形用シートで完全に2分
し、各2層を真空にし、被着体をシートに押し付け真空
を解除することによりシートを被着体に被覆するダブル
真空被覆方法、押出し、引抜きのような連続で成形品を
製造するときにシートを同時に被覆する方法を採用する
ことができる。
【0021】請求項1の被覆成形用シートは、狭義に
は、請求項3の被覆成形品の製造方法に用いられるシー
トであるが、広義にはこれに限定されず、射出成形法
や、スタンピング成形法等、従来公知の成形法により得
られた成形品の表面を被覆した後、塗装や印刷に供され
るプライマー層または表面処理層が設けられたシートを
包含するものである。
【0022】本発明により、製造される被覆成形品とし
ては、例えば、バンパー、スポイラー等の自動車・バイ
ク等の車両ボディ、OA機器・家電等のハウジング、サ
ニタリー等が挙げられる。
【0023】
【作用】本発明の被覆成形用シートは、シートの表面
に、塗装もしくは印刷の下地層としての、プライマー層
または表面処理層が設けられているので、プライマー層
または表面処理層を成形品の表面に表出せしめた被覆成
形品を成形過程にて被覆成形する被覆成形用シートとし
て用いることができる。
【0024】本発明の被覆成形品は、被覆成形用シート
が、成形品の表面にプライマー層または表面処理層を表
出するように被覆されているので、成形品の表面に、塗
装等を行う場合に、塗料等との密着性に優れている。
【0025】本発明の被覆成形品の製造方法は、雌型内
に請求項1の被覆成形用シートをプライマー層または表
面処理層を型面の方に向けるようにして沿わせた後、キ
ャビティ内に成形用樹脂を供給するので、塗料やインキ
等との密着性に優れたプライマー層または表面処理層を
成形品の表面に成形段階において簡単に設けることがで
きる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の被覆成形品の製造方法の一例
を図面を参照して説明する。まず、本発明に使用する金
型の一例を図1を参照して説明する。
【0027】1は本発明に使用する射出成形用金型であ
り、移動側の雌型11と固定側の雄型12とからなり、
雌型11と雄型12との間には、断面略コ字状の箱状の
成形すべき成形品の外面形状に対応した内面形状を備え
たキャビティ13が設けられている。
【0028】即ち、雌型11内には成形すべき成形品の
外表面を形成する凹部111が設けられ、雄型12には
成形すべき成形品の内表面を形成する凸部121と端面
を形成する端面形成部122とが設けられている。
【0029】そして、金型1を閉じたとき、雌型11の
凹部111と、雄型12の凸部121および端面形成部
122に囲まれた部分が成形品を成形するキャビティ1
3とされる。
【0030】雌型11の凹部111には、極めて小さい
通気孔112が多数設けられており、通気孔112を通
して吸引および圧空ができるようにされている。金型1
を開いた状態のときに、雌型11と雄型12との間に、
図2および図3に示す如く、加熱盤4が進退自在に設け
られている。加熱盤4には多数の極めて小さな通気孔4
1が設けられ、通気孔41を通して吸引および圧空が可
能とされている。
【0031】次に、本発明の実施例をその工程を順次示
す図2〜図4を参照して説明する。まず、図2に示す如
く、雌型11の凹部111が開口する側面に、その開口
より周辺部がはみ出す大きさの基材31の一表面にプラ
イマー層32が設けられたシート3を、プライマー層3
2の方を雌型111の凹部111の方に向けるようにし
て、加熱盤4に通気孔41を通して吸引固定した状態で
加熱盤4とともに供給する。
【0032】次に、図3に示す如く、加熱盤4によりシ
ート3を加熱し、凹部111の通気孔112を通して真
空吸引するとともに、加熱盤4の通気孔41を通して空
気を噴出し、シート3を凹部111にプライマー層32
の方を向けて密着させる。
【0033】しかる後に、図4に示す如く、加熱盤4を
除去し、金型1を閉じる。しかして、金型1内では、雌
型11の凹部111にシート3が密着され、シート3の
周辺部は雌型11と雄型12の間に挟まれ、雌型11の
凹部111、雄型12の凸部121および端面成形部1
22に囲まれた密閉されたキャビティ13が形成され
る。
【0034】このキャビティ13内に、射出成形機より
本体成形用の溶融された成形用樹脂をスプルー123よ
り射出成形する。そして、所定時間経過し、金型1内で
冷却した後、金型1を開き、成形品を取り出し、成形品
本体21の外表面からはみ出している部分を除去して、
図5に示す如く、成形品本体21の外表面がプライマー
層32が設けられた面を表に出すようにしてシート3で
被覆された被覆成形品2を得る。
【0035】実施例1 A.被覆成形用シートの作成 基材としてカレンダー成形で作成した膜厚500μmの
ポリプロピレン(PP)シートを用い、その上にプライ
マー(山陽国策パルプ社製:商品名「スーパークロン8
22」塩素化ポリプロピレン系)を乾燥後の厚さが10
μmになるように塗工し、80℃で15分間乾燥させ、
一表面にプライマー層32が設けられた被覆成形用シー
ト3を得た。
【0036】B.被覆成形品の製造 図2〜図4に示す工程に従い、上記の被覆成形用シート
3を用いて、射出成形法により、本体成形用樹脂とし
て、ポリプロピレン(三菱油化社製:商品名「BC
3」)を用い、射出成形機のノズル先端の温度230℃
にて、表面のプライマー層32が表出した被膜3で被覆
された被覆成形品2の製造を行った。
【0037】C.塗膜の密着性試験 上記の被覆成形品2の被膜3のプライマー層32の上
に、塗料として速乾型アクリルウレタン塗料(大日本塗
料社製:商品名「オートマグナム」)を用い、その塗料
を乾燥後の厚さが100μmになるように塗布して、上
記のようにして得られた成形品の被覆層が形成されてい
る表面に、カッターナイフを用い、成形品の素地(熱硬
化性樹脂よりなる基材)に達する直線を2mmの間隔を
隔てて平行に11本ひき、次に、該直線に直交する11
本の直線を同様にひいて碁盤目状部分を形成した。さら
に、上記碁盤目状部分に粘着テープ(積水化学工業社
製、商品名:セキスイテープ)を貼り付け、しかる後剥
がすことにより碁盤目のマスの残存数を調べた(以下、
碁盤目密着試験と称す)。その結果、被覆層が残存して
いたマスの割合は、100個/100個であった。すな
わち、碁盤目密着試験において、被覆層の剥離は認めら
れなかった。
【0038】実施例2 基材として、カレンダー成形で作成した膜厚500μm
のPP系熱可塑性エラストマーシートを用いたこと、塗
料としてソフトタッチ塗料(カシュー社製:商品名「セ
ノソフトII」ポリウレタン系)を用いたこと以外は、
実施例1と同様にして塗膜の密着性試験を行った。その
結果、被覆層が残存していたマスの割合は、100個/
100個であった。すなわち、碁盤目密着試験におい
て、被覆層の剥離は認められなかった。
【0039】実施例3 ブライマーとして、プライマー(東洋化成工業社製:商
品名「ハードレンB13」)を用いたこと以外は、実施
例1と同様にして塗膜の密着性試験を行った。その結
果、被覆層が残存していたマスの割合は、100個/1
00個であった。すなわち、碁盤目密着試験において、
被覆層の剥離は認められなかった。
【0040】実施例4 基材として、カレンダー成形で作成した膜厚500μm
のPP系熱可塑性エラストマーシートを用いたこと、ブ
ライマーとして、プライマー(東洋化成工業社製:商品
名「ハードレンB13」)を用いたこと、塗料としてソ
フトタッチ塗料(カシュー社製:商品名「セノソフトI
I」)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして塗膜
の密着性試験を行った。その結果、被覆層が残存してい
たマスの割合は、100個/100個であった。すなわ
ち、碁盤目密着試験において、被覆層の剥離は認められ
なかった。
【0041】比較例1 プライマーを用いないこと以外は、実施例1と同様にし
て塗膜の密着性試験を行った。その結果、被覆層が残存
していたマスの割合は、0個/100個であった。すな
わち、碁盤目密着試験において、被覆層は全部剥離して
しまった。
【0042】比較例2 プライマーを用いないこと以外は、実施例2と同様にし
て塗膜の密着性試験を行った。その結果、被覆層が残存
していたマスの割合は、0個/100個であった。すな
わち、碁盤目密着試験において、被覆層は全部剥離して
しまった。
【0043】比較例3 プライマーを用いないこと以外は、実施例3と同様にし
て塗膜の密着性試験を行った。その結果、被覆層が残存
していたマスの割合は、0個/100個であった。すな
わち、碁盤目密着試験において、被覆層は全部剥離して
しまった。
【0044】比較例4 プライマーを用いないこと以外は、実施例4と同様にし
て塗膜の密着性試験を行った。その結果、被覆層が残存
していたマスの割合は、0個/100個であった。すな
わち、碁盤目密着試験において、被覆層は全部剥離して
しまった。
【0045】
【効果】本発明の被覆成形用シートは、上記の如き構成
とさているので、プライマー層または表面処理層を成形
品の表面に表出せしめた被覆成形品を成形過程にて被覆
成形する被覆成形用シートとして用いることができる。
【0046】本発明の被覆成形品は、上記の如き構成と
されているので、成形品の表面に、塗装や印刷等を行う
場合に、塗料やインキ等との密着性に優れている。本発
明の被覆成形品の製造方法は、上記の如き構成とされて
いるので、塗料やインキ等との密着性に優れたプライマ
ー層または表面処理層を成形品の表面に成形段階におい
て簡単に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する金型の一例を示す縦断端面図
である。
【図2】本発明の工程の一例を説明する縦断端面図であ
る。
【図3】本発明の工程の一例を説明する縦断端面図であ
る。
【図4】本発明の工程の一例を説明する縦断端面図であ
る。
【図5】本発明により得られた被覆成形品の一例を示す
縦断斜視図である。
【符号の説明】
1 金型 2 成形品 3 シート 4 加熱盤 21 成形品本体 31 基材 32 プライマー層 11 雌型 12 雄型 13 キャビティ 41 通気孔 111 凹部 112 通気孔 121 凸部 122 端面形成部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの表面に、塗装もしくは印刷の下
    地層としての、プライマー層または表面処理層が設けら
    れていることを特徴とする被覆成形用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1の被覆成形用シートが、成形品
    の表面にプライマー層または表面処理層を表出するよう
    に被覆されていることを特徴とする被覆成形品。
  3. 【請求項3】 雌型と雄型との間に成形すべき成形品の
    外面形状に対応する内面形状を備えたキャビティが設け
    られた金型内に、請求項1の被覆成形用シートと成形用
    樹脂を供給して被覆成形品を製造する方法において、雌
    型内に請求項1の被覆成形用シートをプライマー層また
    は表面処理層を型面の方に向けるようにして沿わせた
    後、キャビティ内に成形用樹脂を供給することを特徴と
    する被覆成形品の製造方法。
JP3241620A 1991-09-20 1991-09-20 被覆成形用シート、被覆成形品および被覆成形品の製造方法 Pending JPH0577277A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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