JPH0575913A - 動きベクトル検出回路及び手ぶれ補正回路 - Google Patents

動きベクトル検出回路及び手ぶれ補正回路

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JPH0575913A
JPH0575913A JP3234593A JP23459391A JPH0575913A JP H0575913 A JPH0575913 A JP H0575913A JP 3234593 A JP3234593 A JP 3234593A JP 23459391 A JP23459391 A JP 23459391A JP H0575913 A JPH0575913 A JP H0575913A
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JP
Japan
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motion vector
circuit
correlation
data
detection circuit
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JP3234593A
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Inventor
Takashi Sakaguchi
隆 坂口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の動き検出回路データから必要なデータ
を選択して検出処理を行い、限られた時間内に正確な動
きベクトル検出を行い、効果的な手ぶれ補正を行うこと
を目的とする。 【構成】 画像の動きベクトルを演算する動きベクトル
検出回路と、検出した動きベクトルを判定する複数の動
きベクトル判定回路と、複数の動きベクトル判定回路の
うち第1の動きベクトル判定回路のデータにより他の動
きベクトル判定回路を制御する制御回路と、第1の動き
ベクトル判定回路のデータと制御回路によって制御され
た他の動きベクトル判定回路のデータによって、画面全
体の動きベクトルを決定する動きベクトル決定回路とを
設け、第1の動きベクトル判定回路のデータによって、
必要な相関データを選択して処理することができ、限ら
れた処理時間内に正確で効果的な動きベクトル検出を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等の撮影
装置において動き検出を行う動きベクトル検出回路及び
手ぶれ補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の撮影装置におい
ては、小型・軽量・高倍率ズーム化が一段と進み、更に
ユーザー層が従来のマニアに加えて子供からお年寄りま
で拡大が進んでいる。そのため、手ぶれによる画面揺れ
が発生し画質劣化が問題化している。
【0003】従来の動き検出回路としては、例えばTV
学会技術報告VOL.11,NO3(may.198
7)に示されている。
【0004】以下に、従来の動き検出回路について説明
する。図11は、TV学会技術報告VOL.11,NO
3(may.1987)に示されている従来の動き検出
回路を含む手ぶれ補正装置のブロック図を示すものであ
り、同図において、1101はA/D変換回路、110
2は動きベクトル検出回路、1103はメモリ制御回
路、1104はメモリ回路、1105は補間制御回路、
1106は補間回路、1107はD/A変換回路であ
る。
【0005】以上のように構成された従来の動き検出回
路を含む手ぶれ補正装置について、以下その動作につい
て説明する。
【0006】入力信号はA/D変換回路1101でデジ
タル信号となり、動きベクトル検出回路1102及びメ
モリ回路1104に入力する。動きベクトル検出回路1
102では、2フィールドの映像信号を比較して動きベ
クトルを検出し、メモリ制御回路1103では動きベク
トルを用いてメモリ回路1104から手ぶれ補正された
切り出し信号を得る。メモリ出力信号は補間制御回路1
105により制御される補間回路1106によって正規
の映像信号となり、D/A変換回路1107でアナログ
信号となる。
【0007】この時の動きベクトル検出回路1102の
動作を図12及び図13を用いて説明する。図12は動
きベクトルの検出方法である代表点マッチング法におけ
る代表点の配置図の一例であり、図13は動きベクトル
検出回路1102の内部回路構成図である。図12では
水平6×垂直5=30個の代表点が4領域に配置されて
いる場合を示した。図13において、1102は動きベ
クトル検出回路、1301は代表点位置における信号を
記憶する代表点信号メモリ回路、1302は現フィール
ドの映像信号と1フィールド前の代表点位置における映
像信号である代表点信号メモリ回路1301の出力信号
との減算回路、1303は各領域内の全ての代表点に対
する代表点とその周囲信号との減算信号を累積加算する
演算信号累積メモリ回路、1304は演算信号累積メモ
リ回路1303から必要な動きベクトルを得るベクトル
検出回路、1305は得られた動きベクトルの有効性を
判定する判定回路、1306は画面全体の動きベクトル
を決定する決定回路、である。
【0008】ここで、相関演算を差分絶対値の累積加算
で行っているため、演算信号累積メモリ回路1304に
ある相関が高い点のデータ値は、その他の点のデータ値
より低いレベルとなる。さらに、代表点の周りの相関値
の分布(平均値、最小値、勾配等)をもとにして、判定
回路1305は相関演算により得られた動きベクトルが
有効か無効か判定する。この判定動作は画面を複数に分
割した各領域について行われ、画面の各領域から得られ
た動きベクトルとその判定情報により画面全体の動きベ
クトルを決定回路1306が決定する。
【0009】また、被写体に規則正しい相関があった場
合、相関の高い点が多数得られ各領域から得られる動き
ベクトルが相関の高い多数の点の位置となり、各領域に
おける動きベクトルは同じにならない。その結果、各領
域の動きベクトルの平均等をとって画面全体の動きベク
トルを決定すると、画面全体の動きと異なる画像の相関
の高い点を示した領域の動きベクトルの候補点が原因と
なり、画像全体の動きベクトルの検出を誤るという問題
点を有するために、被写体に多くの相関があった場合
に、その相関を検出し各領域の検出された動きベクトル
を無効にする事が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、画面を複数に分割した各領域について代
表点の周りの相関値の分布(平均値、最小値、勾配、相
関特徴データ等)をもとにして、相関演算により得られ
た動きベクトルが有効か無効かを判定している。また、
得られた動きベクトルが手ぶれによるものか、被写体の
動きによるものかの判定等も行う必要がある。しかも、
各領域の動きベクトルから画面全体の動きを決定するに
は動きベクトルを得る領域数は多いほどよい。そのた
め、画面全体の動きベクトルを決定するのに必要なデー
タ数は増加し、実時間処理が困難になるという問題点
と、手ぶれ補正回路においては上記動きベクトル検出に
加えて手ぶれ補正制御のための処理が加わり、さらに実
時間処理が困難になるという問題点を有していた。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、大量のデータの中から必要なデータだけを用いて、
実時間で正確な画面全体の動きを検出できる動きベクト
ル検出回路及び手ぶれ補正回路を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の動きベクトル検出回路は、入力画像信号を複
数の領域に分割し、それぞれの領域における画像の動き
ベクトルを演算する動きベクトル検出回路と、検出した
動きベクトルを判定する複数の動きベクトル判定回路
と、前記複数の動きベクトル判定回路のうち第1の動き
ベクトル判定回路のデータにより他の動きベクトル判定
回路を制御する制御回路と、前記第1の動きベクトル判
定回路のデータと前記制御回路によって制御された他の
動きベクトル判定回路のデータによって、各領域の動き
ベクトルの信頼性を判断し画面全体の動きベクトルを決
定する動きベクトル決定回路とを備えている。
【0013】また、本発明の手ぶれ補正回路は、入力画
像信号を複数の領域に分割し、それぞれの領域における
画像の動きベクトルを演算する動きベクトル検出回路
と、検出した動きベクトルを判定する複数の動きベクト
ル判定回路と、前記複数の動きベクトル判定回路のうち
第1の動きベクトル判定回路のデータにより他の動きベ
クトル判定回路を制御する制御回路と、前記第1の動き
ベクトル判定回路のデータと前記制御回路によって制御
された他の動きベクトル判定回路のデータによって、各
領域の動きベクトルの信頼性を判断し画面全体の動きベ
クトルを決定する動きベクトル決定回路と、入力画像信
号を記憶する記憶回路と、前記記憶回路から任意の位置
の画像信号を出力できる出力制御回路とで構成してい
る。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、動きベクトル検
出回路が動きベクトルを検出し、第1の動きベクトル判
定回路が他の動きベクトル判定回路のデータを必要とす
るかどうかを決定し、第1の動きベクトル判定回路のデ
ータは全ての領域から得、他の動きベクトル判定回路の
データは第1の動きベクトル判定回路が必要と決定した
場合のみ得、必要なデータに基づいて効果的に画面全体
の動きを決定するとともに、手ぶれ補正を行う。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例における動き
ベクトル検出回路のブロック図を示すものである。図1
において、101は代表点位置における信号を記憶する
代表点信号メモリ回路、102は現フィールドの映像信
号と1フィールド前の代表点位置における映像信号であ
る代表点信号メモリ回路の出力信号との減算回路、10
3は各領域内の全ての代表点に対する代表点とその周囲
信号との減算信号を累積加算する演算信号累積メモリ回
路、104は演算信号累積メモリ回路のデータの相関性
を調べる相関性検索回路、105は相関性検索回路10
4のデータにより制御される選択回路、106は演算信
号累積メモリ回路103のデータの相関分布を検出する
相関特徴検出回路、107は動きベクトルを決定する動
きベクトル決定回路、である。
【0017】以上のように構成された本実施例の動き検
出回路について、以下その動作について説明する。代表
点信号メモリ回路101は現フィールドの入力信号の画
面上の各代表点における画像データを記憶するとともに
前フィールドの各代表点の画像データを出力する。減算
回路102は現フィールドの映像信号と1フィールド前
の代表点位置における映像信号である代表点信号メモリ
回路の出力信号との差分をとる。演算信号累積メモリ回
路103は差分絶対値の累積加算を行い、相関演算を行
う。そして、領域内の全ての代表点周りの累積加算が終
了したとき、相関性検索回路104により演算信号累積
メモリ回路103に保持された累積加算値のなかで最も
相関の高い値を有する場所を判定する。つまり、代表点
の位置を基準としたときの、この最も相関の高い値を有
する位置(アドレス)が動きベクトルとなる。
【0018】本実施例の構成では相関演算を、差分絶対
値の累積加算で行っているため、演算信号累積メモリ回
路103にある相関が高い点のデータ値は、その他の点
のデータ値より低いレベルとなる。一般の画像信号の場
合の累積加算した値の一部を図2に模式的に示す。図2
において、XX’は水平方向を示し、YY’は垂直方向
を示す。また、濃度はデータのレベルを示し、黒いほど
レベルが低いものとする。(a)のXX’の位置のデー
タレベルを(b)に示す。ここで一番レベルの低い点が
相関値の高い点であり、この値を相関性検索回路104
が求めるとともに、代表点の周りの相関値の分布(平均
値、最小値、勾配等)をもとにして、相関演算により得
られた動きベクトル候補が有効か無効か判定する。
【0019】また、累積加算した結果に含まれている相
関の高い点の分布を相関特徴検出回路106が調べる。
相関特徴検出回路106の構成を図3に示す。図3にお
いて、301はソーティング回路、302はデータ・ア
ドレス出力回路、303は周囲データ読出し回路であ
る。ソーティング回路301は演算信号累積メモリ回路
103の演算結果を順次読み出しながら、データ値の小
さい順に並べ替える。データ・アドレス出力回路302
は並べ替えられたデータ値とその位置に対応するアドレ
ス値を出力する。また、周囲データ読出し回路303は
ソーティング回路301で求めた最小値の周囲のデータ
を読み出す。この様にして読み出したデータを図4に示
す。図4においては相関の高い分布の一例として、最小
値として第1の最小値から第8の最小値を、周囲の位置
は最小値の縦横方向にそれぞれ±2だけ離れた点を斜線
で示している。
【0020】このように相関特徴検出回路106では、
被写体に規則正しい相関があった場合、相関の高い点が
多数得られ各領域から得られる動きベクトルが相関の高
い多数の点の位置となり、各領域における動きベクトル
は同じにならない。その結果、各領域の動きベクトルの
平均等をとって画面全体の動きベクトルを決定すると、
画面全体の動きと異なる画像の相関を画面全体の動きと
誤検出することを、複数の最小値データ等から相関の分
布を検出する事によって、防いでいる。
【0021】次に、図5に動き検出のタイミングを示
す。図5は複数の検出領域の一例として領域1から領域
9までの場合を示している。1V期間中に最小限のメモ
リ容量で9領域から必要な相関データを検出・出力し、
画面の動きを検出するには、まずt1時に領域1から領
域3までの累積演算が終了し、必要なデータをT1期間
内に検出・出力する、同様にt2時に領域4から領域6
までの累積演算が終了し、必要なデータをT2期間内に
検出・出力、またt3時に領域7から領域9までの累積
演算が終了し、必要なデータをT3期間内に検出・出力
する事になる。そして、T3期間後に各領域からのデー
タを用いて画面全体の動きベクトルの決定、被写体の動
きと手ぶれとの識別等をTx期間中に行う必要がある。
【0022】ところが、相関性検索回路104が演算信
号累積メモリ回路103のデータの相関性を調べ出力
し、相関特徴検出回路106が演算信号累積メモリ回路
103のデータの相関分布を検出・出力し、動きベクト
ル決定回路107が両方のデータから得られた動きベク
トルの信頼性を判断し動きベクトルを決定するという一
連の動きベクトル決定のための処理時間(T1+T2+
T3+Tx)は、領域数が増加すればするほどまた多く
の相関データから動きベクトルを検出しようとすればす
るほど、長く必要になり処理時間が不足する。
【0023】そこで、T1,T2,T3期間に、それぞ
れ相関性検索回路104が信頼性が有りと判定した領域
からのみ相関特徴検出回路106が相関性の分布を検出
・出力の処理を行うように、相関性検索回路104が選
択回路105を制御する。このようにして選択回路10
5によって選択されたデータからのみ、次の処理として
相関性の分布の検出・出力を相関特徴検出回路106が
行う。このように限られた時間内で、相関値検索回路1
04からのデータと、選択された相関特徴検出回路10
6からのデータを用いて動きベクトル決定回路107は
動きベクトルを決定する。
【0024】また、相関性検索回路104が全ての領域
に対して信頼性がありと判断した場合は、相関特徴検出
回路106が相関性の分布を検出・出力の処理を行わな
いように相関性検索回路104が選択回路105を制御
する。これは相関性検索回路104が全ての領域から相
関データを得ているので、相関特徴検出回路106から
の相関性の分布のデータを用いなくとも、動きベクトル
決定回路107が正確な動きベクトルを決定する事が可
能である。
【0025】以上のように本実施例によれば、相関性検
索回路と選択回路と相関特徴検出回路を設け、相関性検
索回路が選択回路を制御して相関特徴検出回路での処理
時間を制御する。このことにより、限られた処理時間内
で必要な相関データから動きベクトルを決定でき、効果
的な動き検出を行うことができる。
【0026】図6は本発明の第2の実施例を示す動きベ
クトル検出回路のブロック図である。図6において、1
01は代表点位置における信号を記憶する代表点信号メ
モリ回路、102は現フィールドの映像信号と1フィー
ルド前の代表点位置における映像信号である代表点信号
メモリ回路101の出力信号との減算回路、103は各
領域内の全ての代表点に対する代表点とその周囲信号と
の減算信号を累積加算する演算信号累積メモリ回路、以
上は図1の構成と同様なものである。図1と異なるの
は、604は演算信号累積メモリ回路103のデータの
相関性を調べる相関検出回路、605は静止状態かどう
かを検出する静止時検出回路、606は動きベクトルを
決定する動きベクトル決定回路、である。
【0027】以上のように構成された第2の実施例の動
きベクトル検出回路について、以下その動作について第
1の実施例と異なる点を中心に説明する。図6におい
て、静止時判定回路605は静止状態であるかどうかを
判定し、判定データを相関検出回路604と動きベクト
ル決定回路606に出力する。相関検出回路604は第
1の実施例で示した相関性検索回路104または相関特
徴検出回路106のように演算信号累積メモリ回路10
3からのデータの相関性または相関分布を検出して相関
データを動きベクトル決定回路606に出力する。この
とき、静止時判定回路605から静止時であるとの判定
データが出力されていた場合、相関検出回路604では
相関データの検出方法を制御して、必要な相関データ処
理のみを行って、その処理データを動きベクトル決定回
路606に出力して相関検出処理時間を短縮する。
【0028】ここで、静止時判定回路605の構成例を
図7に示す。図7(a)は三脚取り付け位置に設置した
三脚取り付け検出スイッチを含む構成例、(b)は三脚
取り付け時にONしてもらう外部スイッチを含む構成例
を示す、(c)は動き決定回路606によって決定され
た画面の動き量と時間との関係図であり、動き量が静止
判定レベル以内である期間が一定期間(静止時検討期
間)以上続いた場合、それ以後の静止状態判定レベルの
期間を静止時判定期間とする。このようにして静止時状
態を判定する。
【0029】次に、相関検出回路604の構成例を図8
に示す。図8において、選択回路105は、静止時判定
回路605の判定データによって演算信号累積メモリ回
路103からのデータを選択して次の処理回路(相関性
検索回路104または相関特徴検出回路106)へ出力
する選択回路、相関性検索回路104及び相関特徴検出
回路106は第1の実施例と同様である。
【0030】このように第2の実施例では、静止時判定
回路605の静止判定データによって相関検出回路60
4内の選択回路105を制御する。その制御方法は、図
8(a)のように、静止時判定回路が図7(a),
(b)の時には、相関性検索回路104及び相関特徴検
出回路106が相関検出のための処理を行わないように
演算信号累積メモリ回路からのデータを選択しない。ま
たは、図8(b)のように静止時判定回路が図7(c)
の時、あるいは図7(a),(b)の時でもスイッチの
誤入力による誤検出を防ぐ構成の一例として、選択回路
105は相関性検索回路104が相関検出のための処理
を行い、相関特徴検出回路106が相関検出のための処
理を行わないように演算信号累積メモリ回路103から
のデータを選択する。
【0031】以上のように第2の実施例によれば、静止
判定回路と相関検出回路を設け、静止時判定回路が相関
検出回路を制御して、静止時おける相関検出回路での処
理方法を制御する。このことにより、限られた処理時間
内で必要な相関データから動きベクトルを決定でき、効
果的な動き検出を行うことができる。
【0032】図9は本発明の第3の実施例を示す手ぶれ
補正回路のブロック図である。図9において、901は
第1,第2の実施例で示した動きベクトル検出回路、9
02は画像信号を蓄積するメモリ回路、903はメモリ
回路902の出力信号を補間する補間回路、904はメ
モリ回路902と補間回路903の出力を制御する出力
制御回路、905は動き補正回路、である。
【0033】以上のように構成された第3の実施例の手
ぶれ補正回路について、以下その動作について第1,第
2の実施例と異なる点を中心に説明する。図9におい
て、動きベクトル検出回路901の動作は前記した通り
であり、その説明は省略する。動きベクトル検出回路9
01の出力信号である動きベクトルが、出力制御回路9
04に入力する。出力制御回路904は動きベクトルの
整数部に対応して、メモリ回路902の信号読み出しの
アドレスを決定する。また、動きベクトルの小数部に対
応して補間回路903の制御を行う。補間方法は垂直・
水平とも距離の逆数に対応した重みをかける線形補間で
ある。この様にして、動きベクトルに合わせて出力制御
回路904は画像のゆれをキャンセルする。
【0034】次に、図10に手ぶれ補正のタイミングを
示す。図10は、図5と同様に複数の検出領域の一例と
して領域1から領域9までの場合を示している。1V期
間中に最小限のメモリ容量で9領域から必要な相関デー
タを検出・出力し、画面の動きを検出するには、まずt
1時に領域1から領域3までの累積演算が終了し、必要
なデータをT1期間内に検出・出力する、同様にt2時
に領域4から領域6までの累積演算が終了し、必要なデ
ータをT2期間内に検出・出力、またt3時に領域7か
ら領域9までの累積演算が終了し、必要なデータをT3
期間内に検出・出力する事になる。そして、T3期間後
に各領域からのデータを用いて画面全体の動きベクトル
の決定、被写体の動きと手ぶれとの識別等をTx期間中
に行い、さらに手ぶれ補正のためのメモリ回路及び補間
回路の制御をTy期間中に行う必要がある。
【0035】ところが、得られた動きベクトルの信頼性
を判断し動きベクトルを決定するという一連の動きベク
トル決定のための処理時間(T1+T2+T3+Tx)
は、領域数が増加すればするほど、また多くの相関デー
タから動きベクトルを検出しようとすればするほど長く
必要になり、処理時間が不足する、そのうえ補間制御の
ために処理時間Tyが必要である。
【0036】そのため、とくにT3期間後に各領域から
のデータを用いて画面全体の動きベクトルの決定、被写
体の動きと手ぶれとの識別等をTx期間中に行い、さら
に手ぶれ補正のためのメモリ回路及び補間回路の制御を
Ty期間中に行うことは困難である。そのためには、t
3時を時間的に早くする必要があり、このために領域の
設定が制限される。
【0037】そこで、T1,T2,T3期間には、動き
ベクトル検出のために必要な最小限の相関データを検出
・出力するように制御し、Tx期間には、各領域からの
データを用いて画面全体の動きベクトルの決定、被写体
の動きと手ぶれとの識別等の処理のなか、必要な処理だ
けを行う。例えば、静止時判定データが静止判定を出力
している時は被写体の動きと手ぶれとの識別等は不必要
である。そしてTy期間には、得られた動きベクトルに
応じた手ぶれ補正のためのメモリ回路及び補間回路の制
御等の処理のなか、必要な処理だけを行う。例えば、静
止時判定データが静止判定を出力している時は、手ぶれ
補正のためのデータは初期値でも良くデータ出力のため
の演算処理時間の短縮が可能である。
【0038】以上のように第3の実施例によれば、動き
ベクトル検出回路と動き補正回路を設け、静止時判定回
路が相関検出回路及び出力制御回路を制御して、静止時
おける手ぶれ補正回路の処理方法を制御する。このこと
により、限られた処理時間内で必要な相関データから動
きベクトルを決定でき、手ぶれ補正を効果的に行うこと
ができる。
【0039】なお、上記実施例において、1V期間内の
処理時間として動き検出・手ぶれ補正に必要な処理時間
だけを考えたが、動き検出回路を搭載するビデオカメラ
等の装置においては映像信号の画面情報からAWC(自
動色温度調整)、ALC(自動輝度調整)等の調整用デ
ータを検出・出力するための処理時間も必要であり、装
置全体としてはさらにAWC,ALC等を含めた全体の
処理時間短縮をも考慮した回路構成になる。
【0040】また、上記実施例において制御回路として
選択回路の場合を示したが、これに限るものでなく、複
数の動き検出回路のデータに優先順位あるいは重み付け
処理を行う回路でも良い。
【0041】また、上記実施例において相関性検索回
路、相関特徴検出回路、相関検出回路等の構成例を示し
たが、これに限るものでない。
【0042】さらに、上記実施例において動き検出タイ
ミング図、動き補正タイミング図の一例を示したが、こ
れに限るものでない。
【0043】また、上記実施例において検出領域として
領域数9の場合を示したが、これに限るものでない。
【0044】さらに、第1の実施例においては相関性検
索回路と相関特徴検出回路との間の制御方法、第2の実
施例においては静止時判定回路と相関検出回路との間の
制御方法の場合を示したが、これらに限るものでなく上
記第1の実施例と第2の実施例とを組み合わせた場合な
どもあり、判定回路が多くなるほど処理時間短縮の必要
性が大きくなることは明かである。
【0045】また、第3の実施例においては静止時判定
回路と相関検出回路及び出力制御回路との間の制御方法
の場合を示したが、これに限るものでなく第1の実施
例,第2の実施例とを組み合わせた場合などもあること
は明かである。
【0046】また、第3の実施例においては動き補正回
路として、メモリ回路、補間回路、出力制御回路で構成
する場合を示したが、これに限るものでなく入力画像信
号を記憶する記憶回路として撮像素子、記憶回路から任
意の位置の画像信号を出力できる出力制御回路として撮
像素子駆動回路で構成する場合などもある。
【0047】さらに、ブロック図に示した演算回路,判
定回路は、ハード構成でなく、マイコンとそのソフトに
より演算・判定しても良いのは当然である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、画像の動きベク
トルを演算する動きベクトル検出回路と、検出した動き
ベクトルの信頼性を判定する複数の動きベクトル判定回
路と、複数の動きベクトル判定回路のうち第1の動きベ
クトル判定回路のデータにより他の動きベクトル判定回
路を制御する制御回路と、第1の動きベクトル判定回路
のデータと制御回路によって制御された他の動きベクト
ル判定回路のデータによって、各領域の動きベクトルの
信頼性を判断し画面全体の動きベクトルを決定する動き
ベクトル決定回路を設けることにより、第1の動きベク
トル判定回路のデータによって、必要な相関データを選
択して処理することができ、限られた処理時間内に正確
で効果的な動きベクトル検出及び手ぶれ補正を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における動きベクトル検
出回路の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における累積加算データの模式
【図3】同第1の実施例における相関特徴検出回路10
6の構成を示すブロック図
【図4】同第1の実施例における相関特徴検出回路10
6のデータの模式図
【図5】同第1の実施例における動き検出のタイミング
関係を示すタイミング図
【図6】本発明の第2の実施例における動きベクトル検
出回路の構成を示すブロック図
【図7】同第2の実施例における静止時判定回路605
の構成及び動作例を示す説明図
【図8】同第2の実施例における相関検出回路604の
構成例を示すブロック図
【図9】本発明の第3の実施例における手ぶれ補正回路
の構成を示すブロック図
【図10】同第3の実施例における手ぶれ補正のタイミ
ング関係を示すタイミング図
【図11】従来の動きベクトル検出回路を含む手ぶれ補
正装置の構成を示すブロック図
【図12】動きベクトルの検出方法である代表点マッチ
ング法における代表点の配置図
【図13】従来の動きベクトル検出回路の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
101 代表点信号メモリ回路 102 減算回路 103 演算信号累積メモリ回路 104 相関性検索回路 105 選択回路 106 相関特徴検出回路 107,606 動きベクトル決定回路 301 ソーティング回路 302 データ・アドレス出力回路 303 周囲データ読出し回路 604 相関検出回路 605 静止時判定回路 901 動きベクトル検出回路 902 メモリ回路 903 補間回路 904 出力制御回路 905 動き補正回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号を複数の領域に分割し、そ
    れぞれの領域における画像の動きベクトルを演算する動
    きベクトル検出回路と、 検出した動きベクトルを判定する複数の動きベクトル判
    定回路と、 前記複数の動きベクトル判定回路のうち第1の動きベク
    トル判定回路のデータにより他の動きベクトル判定回路
    を制御する制御回路と、 前記第1の動きベクトル判定回路のデータと前記制御回
    路によって制御された他の動きベクトル判定回路のデー
    タによって、各領域の動きベクトルの信頼性を判断し画
    面全体の動きベクトルを決定する動きベクトル決定回路
    とを備えた動きベクトル検出回路。
  2. 【請求項2】 制御回路は、第1の動きベクトル判定回
    路のデータによって、他の動きベクトル判定回路のデー
    タを選択する選択回路を含む請求項1記載の動きベクト
    ル検出回路。
  3. 【請求項3】 複数の動きベクトル判定回路は、動きベ
    クトル検出回路のデータより相関性を調べる相関性検索
    回路と、動きベクトル検出回路のデータより相関の分布
    の特徴を調べる相関特徴検出回路を含み、第1の動きベ
    クトル判定回路は相関性検索回路であり、他の動きベク
    トル判定回路は相関特徴検出回路である請求項1記載の
    動きベクトル検出回路。
  4. 【請求項4】 相関性検索回路は、動きベクトル検出回
    路のデータより最小値・平均値・勾配を検出する検出回
    路を含み、相関特徴検出回路は、動きベクトル検出回路
    のデータより相関分布を得る相関分布検出回路を含む請
    求項1または3記載の動きベクトル検出回路。
  5. 【請求項5】 複数の動きベクトル判定回路は、静止時
    判定回路と、動きベクトル検出回路のデータより相関性
    を調べる相関検出回路を含み、第1の動きベクトル判定
    回路は静止時判定回路であり、他の動きベクトル判定回
    路は相関検出回路である請求項1記載の動きベクトル検
    出回路。
  6. 【請求項6】 静止時判定回路は、三脚使用時検出回路
    あるいは三脚使用スイッチを含む請求項1または5記載
    の動きベクトル検出回路。
  7. 【請求項7】 静止時判定回路は、画面全体の動きベク
    トルデータより動き量検索回路を含む請求項1または5
    記載の動きベクトル検出回路。
  8. 【請求項8】 相関検出回路は、少なくとも動きベクト
    ル検出回路のデータより最小値・平均値・勾配を検出す
    る検出回路、あるいは動きベクトル検出回路のデータよ
    り相関分布を得る相関分布検出回路のどちらか一方を含
    む請求項1または5記載の動きベクトル検出回路。
  9. 【請求項9】 入力画像信号を複数の領域に分割し、そ
    れぞれの領域における画像の動きベクトルを演算する動
    きベクトル検出回路と、 検出した動きベクトルを判定する複数の動きベクトル判
    定回路と、 前記複数の動きベクトル判定回路のうち第1の動きベク
    トル判定回路のデータにより他の動きベクトル判定回路
    を制御する制御回路と、 前記第1の動きベクトル判定回路のデータと前記制御回
    路によって制御された他の動きベクトル判定回路のデー
    タによって、各領域の動きベクトルの信頼性を判断し画
    面全体の動きベクトルを決定する動きベクトル決定回路
    と、 前記入力画像信号を記憶する記憶回路と、 前記記憶回路から任意の位置の画像信号を出力できる出
    力制御回路とを備えた手ぶれ補正回路。
  10. 【請求項10】 制御回路は、他の動きベクトル判定回
    路を制御するとともに、出力制御回路をも制御する構成
    である請求項9記載の手ぶれ補正回路。
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