JP3473064B2 - 画像動きベクトル検出装置及びビデオカメラ - Google Patents

画像動きベクトル検出装置及びビデオカメラ

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JP3473064B2
JP3473064B2 JP28961093A JP28961093A JP3473064B2 JP 3473064 B2 JP3473064 B2 JP 3473064B2 JP 28961093 A JP28961093 A JP 28961093A JP 28961093 A JP28961093 A JP 28961093A JP 3473064 B2 JP3473064 B2 JP 3473064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像手段により得られ
た撮像信号から、該撮像信号により表わされる画像内の
被写体の動きを表わす画像動きベクトルを検出する画像
動きベクトル検出装置及びこの画像動きベクトル検出装
置を用いたビデオカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンディタイプのビデオカメラ
装置では、撮像時の手振れ、すなわち当該ビデオカメラ
装置の振動が画像の振動となってあらわれる。そこで、
このような手振れによる画像の振動を補正する画像の手
振れ補正装置として、例えば特開昭63−166370
号公報に開示されているように、画像の動きベクトルを
検出し、この動きベクトルに基づいて画像メモリに記憶
されている撮像データを補正するものが提案されてい
る。
【0003】すなわち、上記画像の手振れ補正装置は、
まず、画像領域を複数の部分領域(以下、ブロックとい
う。)に分割し、各ブロックの中心に位置する前フレー
ムの代表点画素と、現在フレームのブロック内の各画素
の画像データとのフレーム差の絶対値を算出する。次
に、この各ブロックのフレーム差分絶対値を、対応する
画素毎に積算して相関積分値を求め、1ブロック分の画
素配列に対応する座標を有する相関積算値表を形成す
る。次に、この相関積算値表における相関積分値の最小
値の座標値は、画像の動きベクトルの座標値として画面
全体の動きベクトルを決定する(ブロックマッチング
法)。
【0004】なお、撮像中には、手振れによる動きベク
トルと、被写体の移動による動きベクトルとが同時に発
生する。このため、上記画像の手振れ補正装置は、上記
手振れによる動きベクトルを被写体の移動等による動き
ベクトルから分離し、該手振れによる動きベクトルを補
正信号に変換し、この補正信号により現画像を移動する
手振れ補正を行っている。
【0005】これにより、上記被写体の移動による動き
ベクトルで手振れ補正を行うことにより、静止している
べき背景画像等が上記手振れ補正により移動してしま
い、不自然な画像となってしまうような不都合を防止し
て精度の良い手振れ補正を行うことができる。
【0006】すなわち、上記特開昭63―166370
号公報に開示されている手振れ補正の技術においては、
画像を表わす画素データが画像内の複数ブロック領域に
分割され、各ブロックにおける動きを表わすマクロブロ
ックが求められる。同一のマクロベクトルが、画像内で
比較的離れている複数ブロックに検出されると、これら
対応するマクロベクトルは手振れを表わすとみなされ、
それに対応する手振れベクトルが得られる。画素データ
は、カメラの手振れを補正するために手振れベクトルに
応じて移動させられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、所望の被写体
の撮像を行うときには、通常は、いわゆる電子ビューフ
ァインダの表示画面の中央部近辺に該所望の被写体が位
置するように撮像を行うことから、上述の画像の手振れ
補正装置は、電子ビューファインダの表示画面の中央部
に撮像されている被写体の動きベクトルを検出するよう
にしているため、該動きベクトルの検出対象面積が狭
く、正確な動きベクトルの検出を行うことができなかっ
た。
【0008】このような画像動きベクトルの検出精度の
問題は、撮像されている所望の被写体が小さければ小さ
い程、顕著となる。さらに、画像動きベクトル検出の問
題は、手振れ成分の存在によって複雑化している。すな
わち、画像内の被写体の見かけ上の動きは実際にはカメ
ラの手振れによって生じることがあり、この見かけ上の
動きが検出工程において被写体の実際の動きに間違えら
れ、画像の振動の結果、誤った画像動きベクトルが得ら
れることがある。
【0009】そこで、本発明は、画像動きベクトルの技
術に関連した上記問題を著しく軽減する画像動きベクト
ル検出装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、画像動きベクトルを検出
して露光時間を調整できるビデオカメラを提供すること
を目的とする。
【0011】さらに、本発明は、画像動きベクトルの検
出により移動被写体を自動追尾するビデオカメラを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る画像動
きベクトル検出装置は、ビデオカメラの手振れにより生
じる手振れベクトルを上記ビデオカメラの撮像手段で得
られた撮像信号から検出する手振れベクトル検出手段
と、上記撮像信号内の被写体の動きを表わす画像動きベ
クトルを該撮像信号及び上記手振れベクトルに基づいて
検出する画像動きベクトル検出手段とを有することを特
徴とする。
【0013】第2の発明に係る画像動きベクトル検出装
置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置にお
いて、手振れベクトル検出手段が画面のほぼ全画像領域
を表わす撮像信号から手振れベクトルを検出するととも
に、画像動きベクトル検出手段が画面の中央領域を表わ
す撮像信号に基づいて画像動きベクトルを検出すること
を特徴とする。
【0014】 第3の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、手振れベクトル検出手段が、画面の一部領域に
対応する第1のマクロブロック内の画像の動きを表わす
マクロベクトルを検出する第1のマクロベクトル検出手
段と、第1のマクロベクトル検出手段により、第1のマ
クロブロック毎に得られる第1のマクロベクトルに基づ
いて手振れベクトルを形成する手振れベクトル形成手段
とを有することを特徴とする。
【0015】 第4の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、手振れベクトルが複数の第1のマクロベクトル
から多数決により決定されるベクトルであることを特徴
とする。
【0016】 第5の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、手振れベクトルが、ほぼ同じマクロベクトルで
あって、広く離間した第1のマクロブロック内での動き
を表わす2以上の第1のマクロベクトルに対応して選択
されるベクトルであることを特徴とする。
【0017】 第6の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを検出する第2のマクロベクト
ル検出手段と、第2のマクロベクトル及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトルを形成する画像動きベク
トル形成手段とを有することを特徴とする。
【0018】 第7の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを検出する第2のマクロベクト
ル検出手段と、第2のマクロベクトルから手振れベクト
ルにほぼ対応した第1のマクロベクトルを除いた残りの
第2のマクロベクトルに基づいて、画像動きベクトルと
して形成することを特徴とする。
【0019】 第8の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを検出する第2のマクロベクト
ル検出手段と、第2のマクロベクトルから手振れベクト
ルにほぼ対応した第1のマクロベクトルと第2ベクトル
に対する所定のしきい値を越えた第2のマクロベクトル
を除いた残りの第2のマクロベクトルに基づいて、画像
動きベクトルを形成することを特徴とする。
【0020】 第9の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おいて、手振れベクトル検出手段が、撮像信号の前フレ
ーム又は前フィールドの第1のマクロブロック内の各第
1のサーチエリアの代表点の値を記憶する代表点メモリ
手段と、代表点メモリ手段に記憶された代表点データを
現フレーム又は現フィールドの第1のマクロブロック内
の各第1のサーチエリアのデータから減算することによ
り、現フレーム又はフィールドの複数の第1のマクロブ
ロック内の複数の第1のサーチエリア毎に差分データを
形成する手段とを更に有し、第1のマクロベクトル形成
手段は、第1のマクロブロック内の各第1のサーチエリ
アの差分データに基づいて各第1のマクロブロックにつ
いて第1のマクロベクトルを形成し、手振れベクトル形
成手段は、形成された第1のマクロベクトルに基づいて
手振れベクトルを形成することを特徴とする。
【0021】 第10の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第4の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段が、撮像信号の前
フレーム又は前フィールドの第2のマクロブロック内の
各第2のサーチエリアの代表点の値を記憶する代表点メ
モリ手段と、代表点メモリ手段に記憶された代表点デー
タを現フレーム又は現フィールドの第2のマクロブロッ
ク内の各第2のサーチエリアのデータから減算すること
により、現フレーム又はフィールドの複数の第2のマク
ロブロック内の複数の第2のサーチエリア毎に差分デー
タを形成する手段とを更に有し、第2のマクロベクトル
形成手段は、第2のマクロブロック内の各第2のサーチ
エリアの差分データに基づいて各第2のマクロブロック
について第2のマクロベクトルを形成し、画像動きベク
トル形成手段は、形成された第2のマクロベクトル及び
手振れベクトルに基づいて画像動きベクトルを形成する
ことを特徴とする。
【0022】 第11の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第9の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領
域に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表
わす第2のマクロベクトルを検出する第2のマクロベク
トル検出手段と、撮像信号の前フレーム又は前フィール
ドの第2のマクロブロック内の各第2のサーチエリアの
代表点の値を記憶する代表点メモリ手段と、代表点メモ
リ手段に記憶された代表点データを現フレーム又は現フ
ィールドの第2のマクロブロック内の各第2のサーチエ
リアのデータから減算することにより、現フレーム又は
フィールドの複数の第2のマクロブロック内の複数の第
2のサーチエリア毎に差分データを形成する手段と、第
2のマクロブロック内の各第2のサーチエリアの差分デ
ータに基づいて各第2のマクロブロックについて第2の
マクロベクトルを形成する第2のマクロベクトル形成手
段と、形成された第2のマクロベクトル及び手振れベク
トルに基づいて画像動きベクトルを形成する画像動きベ
クトル形成手段とを有することを特徴とする。
【0023】 第12の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第10の発明に係る画像動きベクトル検出装
置において、第2のマクロベクトル検出手段が、第2の
マクロブロック内の各第2のサーチエリアに重複する、
第2のマクロブロック内の第3のサーチエリア内の画素
データと記憶された代表点の画素データとの差分データ
を記憶することを特徴とする。
【0024】 第13の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、手振れベクトル検出手段が連続する2つのフ
レーム又は2つのフィールドの撮像信号から手振れベク
トルを検出することを特徴とする。
【0025】 第14の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段が連続する2つの
フレーム又は2つのフィールドの撮像信号から画像動き
ベクトルを検出することを特徴とする。
【0026】 第15の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、手振れベクトル検出手段が撮像信号の第1の
領域からの手振れベクトルを検出し、画像動きベクトル
検出手段が撮像信号の第2の領域からの画像動きベクト
ルを検出し、撮像信号の第1の領域と第2の領域は互い
に異なる領域を有することを特徴とする。
【0027】 第16の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第15の発明に係る画像動きベクトル検出装
置において、撮像信号の第1の領域が第2の領域と重複
する領域を有することを特徴とする。
【0028】 第17の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第16の発明に係る画像動きベクトル検出装
置において、手振れベクトル検出手段が撮像画像の周辺
領域の撮像信号に基づいて手振れベクトルを形成し、画
像動きベクトル検出手段が撮像画像の中央領域の撮像信
号に基づいて画像動きベクトルを形成することを特徴と
する。
【0029】 第18の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第6の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段がブロックマッチ
ングにより画像動きベクトルを検出することを特徴とす
る。
【0030】 第19の発明に係るビデオカメラは、第
11の発明に係る画像動きベクトル検出装置において、
手振れベクトル検出手段及び画像動きベクトル検出手段
が、撮像信号の前フレーム又は前フィールドの複数の代
表点画素と各マクロブロックの各サーチエリアの画素と
の差分を表わす相関データから得られる複数のマクロベ
クトルから手振れベクトル及び画像動きベクトルをそれ
ぞれ形成し、画像動きベクトルを形成するのに用いられ
るサーチエリアが手振れベクトルを形成するのに用いら
れるサーチエリアより多数の画素を有することを特徴と
する。
【0031】 第20の発明に係るビデオカメラは、露
光時間が選択可能な撮像手段と、カメラ本体の手振れに
より生じる手振れベクトルを撮像信号から検出する手振
れベクトル検出手段と、撮像信号内の被写体の動きを表
わす画像動きベクトルを撮像信号及び手振れベクトルに
基づいて検出する画像動きベクトル検出手段と、画像動
きベクトルに基づいて撮像手段の露光時間を設定する露
光時間制御手段とを有することを特徴とする。
【0032】 第21の発明に係るビデオカメラは、第
20の発明に係るビデオカメラにおいて、撮像手段が電
子シャッター機能を有するCCDイメージセンサからな
ることを特徴とする。
【0033】 第22の発明に係るビデオカメラは、第
20の発明に係るビデオカメラにおいて、露光時間制御
手段が画像動きベクトルに基づいて露光時間を選択する
ように電子シャッター入力信号をCCDイメージセンサ
に供給することを特徴とする。
【0034】 第23の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第20の発明に係るビデオカメラにおいて、
露光時間制御手段が画像動きベクトルの大きさに基づい
て露光時間を設定することを特徴とする。さらに、第2
4の発明に係るビデオカメラは、撮像光から撮像信号を
形成する撮像手段と、カメラ本体の手振れにより生じる
手振れベクトルを撮像信号から検出する手振れベクトル
検出手段と、撮像信号内の移動被写体の動きを表わす画
像動きベクトルを撮像信号及び手振れベクトルに基づい
て検出する画像動きベクトル検出手段と、画像動きベク
トルに基づいて移動被写体を追尾するようにカメラ本体
の位置を調整する画像動きベクトルに応じたサーボ手段
とを有することを特徴とする。
【0035】
【作用】第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置で
は、ビデオカメラの手振れにより生じる手振れベクトル
を上記ビデオカメラの撮像手段で得られた撮像信号から
手振れベクトル検出手段により検出し、上記撮像信号内
の被写体の動きを表わす画像動きベクトルを該撮像信号
及び上記手振れベクトルに基づいて画像動きベクトル検
出手段により検出する。
【0036】第2の発明に係る画像動きベクトル検出装
置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
ける手振れベクトル検出手段により画面のほぼ全画像領
域を表わす撮像信号から手振れベクトルを検出し、画像
動きベクトル検出手段により画面の中央領域を表わす撮
像信号に基づいて上記画像動きベクトルを検出する。
【0037】 第3の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が、画面の一部領域に
対応する第1のマクロブロック内の画像の動きを表わす
マクロベクトルを第1のマクロベクトル検出手段により
検出し、第1のマクロブロック毎に得られる第1のマク
ロベクトルに基づいて手振れベクトル形成手段により手
振れベクトルを形成する。
【0038】 第4の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、複数の第1のマクロベクトルから多数決によ
り手振れベクトルが決定される。
【0039】 第5の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、ほぼ同じマクロベクトルであって、広く離間
した第1のマクロブロック内での動きを表わす2以上の
第1のマクロベクトルに対応して手振れベクトルが選択
される。
【0040】 第6の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おける画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域に
対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わす
第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手段
により検出し、第2のマクロベクトル及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトルを画像動きベクトル形成
手段により形成する。
【0041】 第7の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手
段により検出し、第2のマクロベクトルから手振れベク
トルにほぼ対応した第1のマクロベクトルを除いた残り
の第2のマクロベクトルに基づいて画像動きベクトルを
形成する。
【0042】 第8の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手
段により検出し、第2のマクロベクトルから手振れベク
トルにほぼ対応した第1のマクロベクトルと第2ベクト
ルに対する所定のしきい値を越えた第2のマクロベクト
ルを除いた残りの第2のマクロベクトルに基づいて、画
像動きベクトルを形成する。
【0043】 第9の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が、撮像信号の前フレ
ーム又は前フィールドの第1のマクロブロック内の各第
1のサーチエリアの代表点の値を代表点メモリ手段によ
り記憶し、代表点メモリ手段に記憶された代表点データ
を現フレーム又は現フィールドの第1のマクロブロック
内の各第1のサーチエリアのデータから減算することに
より、現フレーム又はフィールドの複数の第1のマクロ
ブロック内の複数の第1のサーチエリア毎に差分データ
を形成し、第1のマクロベクトル形成手段により第1の
マクロブロック内の各第1のサーチエリアの差分データ
に基づいて各第1のマクロブロックについて第1のマク
ロベクトルを形成し、形成された第1のマクロベクトル
に基づいて手振れベクトル形成手段により手振れベクト
ルを形成する。
【0044】 第10の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第4の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段が、撮像信号の前
フレーム又は前フィールドの第2のマクロブロック内の
各第2のサーチエリアの代表点の値を代表点メモリ手段
により記憶し、代表点メモリ手段に記憶された代表点デ
ータを現フレーム又は現フィールドの第2のマクロブロ
ック内の各第2のサーチエリアのデータから減算するこ
とにより、現フレーム又はフィールドの複数の第2のマ
クロブロック内の複数の第2のサーチエリア毎に差分デ
ータを形成し、第2のマクロベクトル形成手段により第
2のマクロブロック内の各第2のサーチエリアの差分デ
ータに基づいて各第2のマクロブロックについて第2の
マクロベクトルを形成し、形成された第2のマクロベク
トル及び手振れベクトルに基づいて画像動きベクトル形
成手段により画像動きベクトルを形成する。
【0045】 第11の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第9の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領
域に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表
わす第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出
手段により検出し、撮像信号の前フレーム又は前フィー
ルドの第2のマクロブロック内の各第2のサーチエリア
の代表点の値を代表点メモリ手段により記憶し、代表点
メモリ手段に記憶された代表点データを現フレーム又は
現フィールドの第2のマクロブロック内の各第2のサー
チエリアのデータから減算することにより、現フレーム
又はフィールドの複数の第2のマクロブロック内の複数
の第2のサーチエリア毎に差分データを形成し、第2の
マクロブロック内の各第2のサーチエリアの差分データ
に基づいて各第2のマクロブロックについて第2のマク
ロベクトルを形成する第2のマクロベクトル形成手段
と、形成された第2のマクロベクトル及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトル形成手段により画像動き
ベクトルを形成する。
【0046】 第12の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第10の発明に係る画像動きベクトル検出
装置における第2のマクロベクトル検出手段が、第2の
マクロブロック内の各第2のサーチエリアに重複する、
第2のマクロブロック内の第3のサーチエリア内の画素
データと記憶された代表点の画素データとの差分データ
を記憶することを特徴とする。
【0047】 第13の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が連続する2つのフレ
ーム又は2つのフィールドの撮像信号から手振れベクト
ルを検出する。
【0048】 第14の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段が連続する2つの
フレーム又は2つのフィールドの撮像信号から画像動き
ベクトルを検出する。
【0049】 第15の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における手振れベクトル検出手段が撮像信号の第1の
領域からの手振れベクトルを検出し、画像動きベクトル
検出手段が撮像信号の第2の領域からの画像動きベクト
ルを検出し、撮像信号の第1の領域と第2の領域は互い
に異なる領域を有する。
【0050】 第16の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第15の発明に係る画像動きベクトル検出
装置において、撮像信号の第1の領域が第2の領域と重
複する領域を有する。
【0051】 第17の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第16の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における手振れベクトル検出手段が撮像画像の周辺領
域の撮像信号に基づいて手振れベクトルを形成し、画像
動きベクトル検出手段が撮像画像の中央領域の撮像信号
に基づいて画像動きベクトルを形成する。
【0052】 第18の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第6の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段がブロックマッチ
ングにより画像動きベクトルを検出する。
【0053】 第19の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第11の発明に係る画像動きベクトル検出
装置における手振れベクトル検出手段及び画像動きベク
トル検出手段が、撮像信号の前フレーム又は前フィール
ドの複数の代表点画素と各マクロブロックの各サーチエ
リアの画素との差分を表わす相関データから得られる複
数のマクロベクトルから手振れベクトル及び画像動きベ
クトルをそれぞれ形成する。画像動きベクトルを形成す
るのに用いられるサーチエリアは手振れベクトルを形成
するのに用いられるサーチエリアより多数の画素を有し
ている。
【0054】 第20の発明に係るビデオカメラでは、
撮像手段により得られた撮像信号からカメラ本体の手振
れにより生じる手振れベクトルを手振れベクトル検出手
段により検出し、撮像信号内の被写体の動きを表わす画
像動きベクトルを該撮像信号及び手振れベクトルに基づ
いて画像動きベクトル検出手段により検出する。そし
て、露光時間制御手段により画像動きベクトルに基づい
て撮像手段の露光時間を設定する。
【0055】 第21の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける撮像手段を構
成しているCCDイメージセンサが電子シャッター機能
を有する。
【0056】 第22の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける露光時間制御
手段が画像動きベクトルに基づいて露光時間を選択する
電子シャッター入力信号をCCDイメージセンサに供給
する。
【0057】 第23の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける露光時間制御
手段が画像動きベクトルの大きさに基づいて露光時間を
設定する。さらに、第24の発明に係るビデオカメラで
は、撮像手段により得られた撮像信号からカメラ本体の
手振れにより生じる手振れベクトルを手振れベクトル検
出手段により検出し、撮像信号内の移動被写体の動きを
表わす画像動きベクトルを該撮像信号及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトル検出手段により検出す
る。そして、サーボ手段により画像動きベクトルに基づ
いてビデオカメラ本体の位置を調整して移動被写体を追
尾する。
【0058】
【実施例】以下、本発明に係る画像動きベクトル検出装
置及びビデオカメラの一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
【0059】本発明に係る画像動きベクトル検出装置を
備えたビデオカメラは、例えば図1にように構成され
る。
【0060】この図1に示すビデオカメラは、撮像領域
内の被写体からの撮像光を受光するCCDイメージセン
サ1を有している。このCCDイメージセンサ1は、受
光した撮像光に応じた撮像信号を出力端子1aから出力
する。CCDイメージセンサ1は、シャッター制御入力
端子1bに供給される制御信号に応じて露光時間を選択
する電子シャッター機能を有し、選択可能な露光時間で
電荷蓄積することによって撮像信号を形成する。
【0061】なお、このCCDイメージセンサ1は、露
光時間が選択可能なイメージセンサの一例に過ぎない。
例えば撮像管により選択可能な露光時間を持つ機械的シ
ャッターにより撮像管やCCDイメージセンサの露光時
間を可変するようにしてもよい。
【0062】上記CCDイメージセンサ1から出力され
る撮像信号は、マトリクス回路2に供給される。このマ
トリクス回路2は、入力された撮像信号から輝度信号Y
及び色信号Cを形成する。上記輝度信号Y及び色信号C
はビデオ処理回路3に供給され、さらに、上記輝度信号
YはA/D変換器7に供給される。
【0063】上記ビデオ処理回路3は、例えば、ガンマ
補正、ビデオエンコード、記録信号処理及び/または複
合ビデオ信号形成などのビデオカメラの特殊な仕様に必
要なあるいは望ましい信号処理を行ない、出力端子3a
からビデオ出力信号を出力する。
【0064】上述のように、CCDイメージセンサ1は
撮像信号を形成するために受光した撮像光に応じて電荷
蓄積をするが、CCDイメージセンサ1あるいは同様の
素子によって移動被写体が撮像された場合、過度の電荷
蓄積時間、すなわち過度の露光時間によって、画像にブ
レを生じる可能性がある。
【0065】図1の実施例において、システムコントロ
ーラ4は、CCDイメージセンサ1の制御入力端子1b
に露光時間制御信号を供給し、また、そこから読み出さ
れた撮像信号を制御する。ROM5は、CCDイメージ
センサ1によって撮像される被写体の動きに基づいてシ
ステムコントローラ4によりアクセスされる蓄積時間デ
ータを記憶する。すなわち、ROM5に記憶された蓄積
時間データは、再生時に画像のブレを生じないように、
比較的被写体の動きが大きいものについてCCDイメー
ジセンサ1の露光時間を減少させるように上記システム
コントローラ4により選択される。
【0066】被写体の動きは、画像動きベクトル検出器
6により検出された画像動きベクトルによって表わさ
れ、この画像動きベクトルとしてシステムコントローラ
4の入力端子4aに供給される。画像動きベクトル検出
器6は、上記A/D変換器7から供給されるデジタル輝
度データに基づいて、画像動きベクトルを検出するよう
になっている。
【0067】一例として、ゴルフクラブを振る人の静止
画像を撮りたい場合、画像動きベクトル検出器6は被写
体である人の動きを示す画像動きベクトルを形成し、シ
ステムコントローラ4がCCDイメージセンサ1の蓄積
時間を修正することができ、画像のブレが生じるのを防
ぐことができる。図1の実施例は動画を作るのにも有用
であり、画像のブレを防ぐためにカメラの露光時間を制
御するのに用いることができることがわかる。すなわ
ち、この目的のために画像動きベクトル検出器6により
得られた画像動きベクトルはカメラのシャッターのタイ
ミングを制御するのに用いることができる。
【0068】上記画像動きベクトル検出器6は、例えば
図2のように構成される。この画像動きベクトル検出器
6は手振れベクトル検出回路10を有している。この手
振れベクトル検出回路10には入力端子12にデジタル
輝度データが供給される。手振れベクトル検出回路10
は、ビデオカメラの手振れによる撮像データからの手振
れベクトルを検出する。検出された手振れベクトルは手
振れベクトル検出回路10の出力端子14から出力され
る。
【0069】また、上記画像動きベクトル検出器6は画
像動きベクトル検出回路16を有している。この画像動
きベクトル検出回路16は、入力端子12からの輝度デ
ータと手振れベクトル検出回路10の出力端子14から
の手振れベクトルの両者に基づいて画像中の被写体の動
きを表わす画像動きベクトルを検出する。この画像動き
ベクトル検出回路16は画像動きベクトルを出力端子2
0から上記システムコントローラ4の入力端子4aに供
給する。
【0070】手振れベクトルを検出するために、手振れ
ベクトル検出回路10は各画面あるいは各フレームの撮
像データを、フレームの全画素を集合的に有する複数の
マクロブロックに分割する。例えば図3の(A)に示す
ように、1フレーム分の撮像データ24が16個のマク
ロブロック26a〜26pに分割されている。また、マ
クロブロック26a〜26pは、図3の(B)に示すよ
うに、それぞれ16×16画素をもつサーチエリア30
a〜30iに分割される。各サーチエリア30a〜30
iのほぼ中央にある画素位置は、それぞれ代表点32a
〜32iとみなされる。
【0071】手振れベクトル検出回路10は、撮像信号
の各フレーム毎に、各マクロブロック26a〜26pの
各サーチエリア30a〜30i内の各代表点32a〜3
2iに対応する輝度値を代表点メモリ36に記憶する。
次のフレームの間、輝度データが手振れベクトル検出回
路10に供給されるとき、減算回路40により各マクロ
ブロック26a〜26pの各サーチエリア30a〜30
i内の各代表点32a〜32iの輝度値から各画素を減
算し、差分データdif1 を得る。この差分データdi
1 は、出力|dif1 |を形成する絶対値検出回路4
2の入力に供給される。
【0072】手振れベクトル検出回路10は、16個の
マクロブロック動き検出回路44a〜44pを有してい
る。各マクロブロック動き検出回路44a〜44pは、
各マクロブロック26a〜26pに対応する絶対値差分
データを蓄積する。具体的には、各マクロブロック動き
検出回路44a〜44pは、各マクロブロックの16×
16画素のサーチエリア内の各位置毎に、9個全てのサ
ーチエリア30a〜30iからの差分データの絶対値を
加算する。すなわち、マクロブロック26aのサーチエ
リア30a内の左上の画素の輝度値から減算したときの
代表点32aの輝度値から得られた差分データの絶対値
は、サーチエリア30bの代表点32bと左上の画素と
の輝度値の差分の絶対値に加算され、また、残りの各サ
ーチエリア30c〜30iについて得られた差分データ
の絶対値にも加算される。このような差分データの絶対
値は、図4に示すように、各マクロブロック動き検出回
路44a〜44pの相関値メモリ50に蓄積される。こ
のデータの全てが相関値メモリ50に蓄積されると、各
マクロブロック動き検出回路44a〜44pの最小値検
出回路52が、相関値メモリ50内の16×16記憶値
から最小蓄積値を検出する。最小値検出回路52により
検出された代表点位置に対する最小値の位置は、前フレ
ームから現フレームへのマクロブロック動きベクトルを
表わす。
【0073】このように16個のマクロブロック動き検
出回路44a〜44pにより得られたマクロブロック動
きベクトルは、現フレームについて手振れベクトルを選
択する手振れベクトル出力回路56に供給される。この
手振れベクトル出力回路56の動作を図5に示す。図5
には、図3の(A)に示すマクロブロックに対応するマ
クロブロック26a〜26p内の矢印でマクロブロック
ベクトルを示してある。この図5の例においては、16
個のマクロブロックのうち10個、26a〜26eと2
6m〜26pは同じマクロブロック動きベクトルを形成
し、画像の中央にある4個のマクロブロックは他のベク
トルを形成し、マクロブロック26hと26lは更に他
のベクトルを形成する。手振れベクトル出力回路56
は、最も多数のマクロブロック動きベクトルを現フレー
ムの手振れベクトルとして選択する。したがって、図5
に示す手振れベクトルは、例えばマクロブロック26a
について形成されたベクトルになる。また、手振れベク
トルは、ほぼ同じマクロベクトルでしかも広く離間した
マクロブロック内での動きを表わす2以上のマクロベク
トルに対応するベクトルとして選択することができる。
【0074】さらに、上記のような画像動きベクトル検
出回路16には入力端子12から撮像データが供給され
る。この画像動きベクトル検出回路16は、各フレーム
の中央の16個のマクロブロック内のデータに作用す
る。図3の(C)において、中央領域60はマクロブロ
ック62a〜62pに分割され、各マクロブロックはそ
れぞれ36×36画素で構成され、4個のサーチエリア
に分割されている。画像動きベクトル検出回路16は、
手振れベクトル検出器10がマクロブロック26a〜2
6pについてマクロブロック動きベクトルを形成するの
と同様に、各マクロブロック62a〜62pについてマ
クロブロック動きベクトルを形成する。
【0075】より具体的には、図3の(D)に示すよう
に、画像動きベクトル検出器16は、各マクロブロック
62a〜62p内の同寸法の4個のサーチエリア63a
〜63dそれぞれについて前フレームから代表点データ
64a〜64dを記憶する代表点メモリ66を有する。
画像動きベクトル検出器16は、減算回路68により現
データフレームのサーチエリアデータから代表点データ
を減算し、差分データdif2 を得る。差分データdi
2 は、その絶対値|dif2 |を形成する絶対値回路
70に供給される。この絶対値回路70により得られた
各絶対値は、16個の各マクロブロック動き検出回路7
4a〜74pに供給される。各マクロブロック動き検出
回路74a〜74pは、マクロブロック動き検出回路4
4a〜44pが図3の(A)に示す各マクロブロック2
6a〜26pのマクロブロック動きベクトルを形成した
のと同様に、各マクロブロック62a〜62pについて
マクロブロック動きベクトルを形成する。通常、画像動
きベクトルの方が手振れベクトルより大きいので、比較
的大きなサーチエリア(18×18画素)は、手振れベ
クトル検出回路10(16×16画素)よりも画像動き
ベクトル検出器16により用いられる。
【0076】このようにマクロブロック動き検出回路7
4a〜74pより得られたマクロブロック動きベクトル
は、手振れベクトル検出回路10の出力端子14から手
振れベクトルが供給される画像動きベクトル出力回路7
6に供給される。画像動きベクトル出力回路76は、マ
クロブロック動き検出回路74a〜74pにより得られ
たマクロブロック動きベクトルを手振れベクトル検出回
路10からの振れベクトルと比較し、手振れベクトルに
対応するマクロブロック動きベクトル全てを不適当とす
る。そして、画像動きベクトル出力回路76は、マクロ
ブロック動き検出回路74a〜74pから供給された残
りのマクロブロック動きベクトルのうち最多数のものに
対応する画像動きベクトルを判定する。そして、画像動
きベクトル出力回路76は、選択された画像動きベクト
ルを出力端子20からシステムコントローラ4の入力端
子4aに供給する。
【0077】画像動きベクトル出力回路76の他の実施
例においては、やはり手振れベクトルに対応するマクロ
ブロック動きベクトルは全て不適当とするが、残りのマ
クロブロック動きベクトルの平均である画像動きベクト
ルを形成する。画像動きベクトル出力回路のさらに他の
実施例においては、検出された手振れベクトルに対応す
るマクロブロック動きベクトルは不適当とされるが、最
多数のマクロブロック動きベクトルと非常に異なるマク
ロブロック動きベクトルも不適当とされる。そして、残
りのマクロブロック動きベクトルが平均されて画像動き
ベクトルを得る。あるマクロブロック動きベクトルが最
多数のマクロブロック動きベクトルと非常に異なるか否
かを判定するために、その差が所定のしきい値を越える
か否かを判定する。この実施例にておこなわれた手法に
より、撮像しようとする被写体から、背景における他の
被写体の動きを区別することができる。
【0078】図2に示す実施例では連続したフレームの
データを比較して画像動きベクトルを得ているが、代わ
りに現フィールドのデータを前フィールドのデータと比
較することもできる。
【0079】図6において、さらに他の実施例として画
像動きベクトル検出器80の実施例を示す。画像動きベ
クトル検出器80は、輝度データが入力端子82に、ま
た、検出された手振れベクトルを入力端子84に供給さ
れ、これら入力輝度データと入力手振れベクトルの両者
に基づいて画像動きベクトルを形成する。得られた画像
動きベクトルは出力端子86から出力される。
【0080】画像動きベクトル検出器80は、代表点メ
モリ90と減算回路92と絶対値回路94と4個の相関
メモリ回路96a〜96dを有し、各マクロブロックの
全領域を覆う9個のサーチエリアを利用して画像中央に
ある4個のマクロブロックについてマクロブロック動き
ベクトルを得る。図7の(A)に示すように、画像動き
ベクトル検出器80により処理された代表マクロブロッ
クは、9個のサーチエリア102a〜102iに分割さ
れる。代表点メモリ90は、各サーチエリア102a〜
102iの画素位置に対応する前フレームからの代表点
データを記憶する。減算回路92は、現フレームの各画
素値から各サーチエリアについての代表点データを減算
し、得られた差分データdif3 をその絶対値|dif
3 |を形成する絶対値回路94に供給する。絶対値|d
if3 |は、それぞれ対応するマクロブロックの絶対値
差分データを記憶する相関メモリ回路96a〜96dの
うち適切なものに供給される。
【0081】また、画像動きベクトル検出器80は、代
表点メモリ110と減算回路112と絶対値回路114
と4個の相関メモリ116a〜116dを有している。
この画像動きベクトル検出器80は、上述のように処理
されたのと同じマクロブロックのデータを処理するが、
異なるサーチエリアを使用する。具体的には、図7の
(B)に示すように、画像動きベクトル検出器80は、
マクロブロック100の中央にある4個のサーチエリア
120a〜120d内のマクロブロックデータを処理す
る。各サーチエリア120a〜120dは、サーチエリ
ア102a〜102iと同じ寸法及び形状をしているの
で、サーチエリア102a〜102iのうちの4エリア
内にある画素を有する。図7の(A)及び(B)に示す
ような重複するサーチエリアを用いて、あるマクロブロ
ック100の中で例えばベクトル122で示すような図
7の(A)のサーチエリア102eに始まり102iに
終わる動きは、図7の(A)のサーチエリアを用いると
間違って検出されるが、図7の(B)のサーチエリア1
20dからのデータを処理する際に正確に検出される。
なお、画像動きベクトルより手振れベクトルの方が一般
に小さいので、サーチエリア102a〜102i及び1
20a〜120dは、手振れベクトル検出回路10によ
り手振れベクトル検出に用いられるサーチエリアより大
きい。
【0082】画像動きベクトル検出器80は、代表点メ
モリ110の各マクロブロックのサーチエリア120a
〜120dについて図7の(B)に示す画素位置の各代
表点124に対応する一つ前のフレームの代表点データ
を記憶する。4個のマクロブロックのサーチエリア12
0a〜120dに対応する画素データが入力端子82に
供給されると、減算回路112は入力撮像データから適
当な代表点データを減算し、差分データdif4 を得
る。絶対値回路114は、差分データの絶対値を形成
し、差分データが対応するマクロブロックに応じて相関
メモリ116a〜116dのうち適当なものに供給す
る。相関メモリ116a〜116dは相関メモリ96a
〜96dと同様に作用し、各マクロブロックのサーチエ
リア120a〜120d内の画素位置の差分データを蓄
積する。
【0083】各相関メモリ96a〜96d,116a〜
116dは、4個の総合メモリ130a〜130dのそ
れぞれに蓄積差分データを出力する。各総合メモリ13
0a〜130dは、各マクロブロックの13個のサーチ
エリア102a〜102i,120a〜120dの各代
表点データと各サーチエリア内の各画素データとの差分
データを蓄積する。各総合メモリ130a〜130d
は、蓄積差分データを4個の最小値検出回路132a〜
132dの対応する一つを通して蓄積差分データを出力
する。各最小値検出回路132a〜132dは、マクロ
ブロックについて対応するマクロブロック動きベクトル
を得るために、最小蓄積差分データをもつ位置を選択す
る。サーチエリア120a〜120dからの差分データ
をサーチエリア102a〜102iからの差分データに
加えることで、総合メモリが相関メモリより多量のデー
タを平均してノイズ効果を低減していることが解る。
【0084】最小値検出回路132a〜132dの作用
は、図8に図解される。図8において、相関面140は
マクロブロックについての総合メモリ130a〜130
dの一つにより供給される蓄積差分データの一例を示
す。より具体的には、図8において、x軸及びy軸は各
サーチエリア内の画素位置(x1 ,y1 )を表わし、z
軸は各サーチエリア画素位置での蓄積差分データあるい
は相関値を示す。例えば、点bにおける相関値はマクロ
ブロックの各サーチエリアの画素位置(x1 ,y 1 )で
の蓄積差分データを表わす。図8に示すように、サーチ
エリア画素位置の位置b,cにおいて、相関値の極小値
が生じるが、そのマクロブロックの相関値の絶対最小値
は点aで生じる。したがって、図8に表わすデータが供
給される最小値検出回路132a〜132dの一つは、
代表点位置に対して画素位置aに対応するマクロブロッ
ク動きベクトルを出力する。点b,cにおける相関最小
値は、例えば最小値検出回路によって検出されない背景
の被写体の動きを表わす。
【0085】各最小値検出回路132a〜132dは、
入力84にて手振れベクトルが供給される画像動きベク
トル出力回路144にマクロブロック動きベクトルを供
給する。画像動きベクトル出力回路144は、上記の技
術のいずれかを用いて手振れベクトルを利用して、最小
値検出回路132a〜132dによって供給されたベク
トルの中から画像動きベクトルを選択する。画像動きベ
クトル出力回路144は、選択した画像動きベクトルを
画像動きベクトル検出器80の出力86に出力する。
【0086】図2の実施例においては連続したフレーム
のデータを比較して画像動きベクトルを得ているが、代
わりに現フィールドのデータを前フィールドのデータと
比較することもできる。
【0087】図9は、更に他の実施例として、手振れベ
クトル検出回路154及び画像動きベクトル検出回路1
56への撮像データが供給される入力端子152を有す
る画像動きベクトル検出器150を示す。前述の実施例
と同様、手振れベクトル検出回路154は、撮像信号の
あるフレーム以内での手振れベクトルを検出し、検出し
た手振れベクトルを出力端子160から画像動きベクト
ル検出回路156の入力端子152に供給する。画像動
きベクトル検出回路156は、入力端子152に供給さ
れた撮像データ及び手振れベクトルの両者に基づいて画
像動きベクトルを検出し、検出した画像動きベクトルを
出力端子162から出力する。
【0088】前述の実施例とは異なり、手振れベクトル
検出回路154は、中央領域を囲む各フレームの周辺領
域におけるマクロブロックからのみの撮像データを処理
する。したがって、代表点メモリ166は、前フレーム
からの代表点データを周辺マクロブロックについてのみ
記憶する。減算回路168は、代表点メモリ166に記
憶されたデータに基づいて各周辺マクロブロック内の複
数のサーチエリアのそれぞれについて差分データdif
5 を形成し、この差分データを絶対値回路170に供給
する。絶対値回路170は、差分データの絶対値を複数
のマクロブロック動き検出器174の一つに供給する。
ここで各マクロブロック動き検出器174は、異なるサ
ーチエリア内での画素位置について各マクロブロックに
ついての差分データを蓄積する。また、絶対値回路17
0は、各マクロブロックについての対応するマクロブロ
ック動きベクトルを手振れベクトル出力回路180に出
力する。手振れベクトル出力回路180は、マクロブロ
ック動きベクトル検出器174から供給されたマクロブ
ロック動きベクトルに基づいて手振れベクトルを形成
し、検出された手振れベクトルを出力端子160から出
力する。こうした目的で、現フレームのデータを前フレ
ームのデータと比較、あるいは現フィールドのデータを
前フィールドのデータと比較することができる。さら
に、図9に示す手振れベクトル検出器150を図2に示
す手振れベクトル検出器10に置き換えることもでき
る。
【0089】画像動きベクトル検出回路156は、撮像
データの現フレームの2フィールド前に生じるフィール
ドの中央領域についての画素データを記憶する中央部メ
モリ184を有する。中央部メモリ184に記憶された
前フィールド画像データは、入力端子152から現フィ
ールドデータが供給されるブロックマッチング回路18
6に供給される。ブロックマッチング回路186は、現
フィールドの中央領域内の複数のマクロブロックのそれ
ぞれについてブロックマッチング処理を行なう。図10
において、現フィールドkのマクロブロックの一例19
0についてブロックマッチング回路186が行なうブロ
ックマッチング処理を示す。マクロブロック190内の
水平方向にM画素、垂直方向にN画素をもつサーチブロ
ック192が選択される。サーチブロック192は、フ
ィールドk−2内の対応するマクロブロック196のサ
ーチエリア194とマッチする。このとき、フィールド
k−2のデータは中央部メモリ184に記憶される。
【0090】サーチエリア194はサーチブロック19
2のエリアより大きく、上端において画素位置(−d,
−d)から画素位置(d,−d)までの水平方向の画素
列分、束縛される。また、サーチエリア194は、下端
において画素位置(−d,d)から画素位置(d,d)
まで画素列分、束縛される。ブロックマッチング回路1
86は、サーチブロック192からのデータを第一の位
置に始まるサーチエリア194内のデータのサブセット
に順にマッチさせる。この第一の位置においては、サー
チブロック192の左上の画素がサーチエリア194の
画素位置(−d,−d)にマッチさせられ、サーチブロ
ック192の残りの画素位置はサーチエリア194の対
応する位置にマッチさせられる。そして、サーチブロッ
ク192とサーチエリア194のマッチした画素の差分
絶対値が蓄積される。そして、左上の画素を画素位置
(1−d,−d)とマッチさせることにより、サーチブ
ロック192の画素データがサーチエリア194内の画
素データの他のサブセットとマッチさせられる。これと
同じ処理が、サーチブロック192の右上の画素がサー
チエリア194の画素と画素位置(d,―d)でマッチ
するまで、サーチブロック192を一画素位置右に移動
させることによって繰り返される。このように、左上の
画素を点(−d,−d)から(M−d,−d)までの各
点に連続的に整列させることで、サーチブロック192
のデータをサーチエリア194の連続したサブセットと
マッチさせ、これにより差分データ絶対値がそれぞれ蓄
積される。この処理は、サーチブロック192の右下の
画素がサーチエリア194の画素データと画素位置
(d,d)でマッチするまで、サーチエリア194内の
画素データの各列について繰り返される。
【0091】サーチエリア194のデータとのサーチブ
ロックの各マッチング位置において、評価関数E(i,
j)が以下の数1のように求められる。ここで、サーチ
エリア194の中心位置から置換されたサーチブロック
192の中心位置は(i,j)で示され、サーチブロッ
ク192内の位置(m,n)における各ブロック画素の
輝度値はsk (m,n)として示される。そして、マッ
チするサーチエリア画素の輝度値はsk-2 (m+i,n
+j)として示される。
【0092】
【数1】
【0093】ブロックマッチング回路186は、サーチ
エリア194の各位置(i,j)について評価関数を求
め、評価関数Eが最小値をとる位置(i,j)として各
マクロブロックについてマクロブロック動きベクトルを
選択する。ブロックマッチング回路186は、このよう
にして検出されたマクロブロックベクトルをマクロベク
トルメモリ188に供給し、記憶する。画像動きベクト
ル出力回路189には、手振れベクトル検出器154か
らの手振れベクトルと、マクロベクトルメモリ188に
記憶されたマクロベクトルとが供給されている。また、
画像動きベクトル出力回路189は、画像動きベクトル
検出のための上記技術のいずれかを用いて画像動きベク
トルを選択し、出力端子162から供給する。
【0094】画像動きベクトル検出回路156は、図2
及び図6の実施例において用いた代表点マッチング技術
の代わりにブロックマッチング法を行なうので、比較的
高い精度を要する場合に適用される。しかしながら、画
像動きベクトル検出回路156は、図2及び図6の実施
例の回路より複雑である。
【0095】画像動きベクトル検出回路156は、イン
ターレースされた撮像信号にブロックマッチングを施す
が、本明細書の開示内容から、画像ベクトル検出回路1
56がインターレースされていない撮像信号にブロック
マッチングを施すように適当な修正を加えられることが
わかる。
【0096】上記の画像動きベクトル検出器6、80、
150の各実施例において、種々の素子によるデータ処
理だけでなくメモリ読み書きもシステムコントローラ4
の制御によって行なわれる。
【0097】図11において、画像領域204内の移動
被写体をトラッキングするビデオカメラ200が図解さ
れる。ビデオカメラ200はイメージセンサ210を有
している。このイメージセンサ210は、被写体202
を表わす撮像信号を形成し、画像動きベクトル検出器2
14に供給する。画像動きベクトル検出器214は、例
えば上記の画像動きベクトル検出器のいずれであっても
よい。画像動きベクトル検出器214は、画像領域20
4内の被写体203の動きを表わす画像動きベクトルを
出力216にて形成する。カメラ位置サーボ回路220
には、エラー信号としての画像動きベクトルが出力端子
216から供給され、この画像動きベクトルに応じて被
写体202をトラッキングするようにイメージセンサ2
10の位置を調整する。
【0098】以上、本発明の具体的な実施例を添付の図
面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではなく、技術者によって請求項に
記載した発明の主旨を逸脱することなく種々の変更や修
正を加えることが可能である。
【0099】
【発明の効果】第1の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、ビデオカメラの手振れにより生じる手振れベ
クトルを上記ビデオカメラの撮像手段で得られた撮像信
号から手振れベクトル検出手段により検出し、上記撮像
信号内の被写体の動きを表わす画像動きベクトルを該撮
像信号及び上記手振れベクトルに基づいて画像動きベク
トル検出手段により検出するので、動きベクトルを高い
精度で検出することができる。
【0100】第2の発明に係る画像動きベクトル検出装
置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
ける手振れベクトル検出手段により画面のほぼ全画像領
域を表わす撮像信号から手振れベクトルを検出し、画像
動きベクトル検出手段により画面の中央領域を表わす撮
像信号に基づいて上記画像動きベクトルを検出すること
により、動きベクトルを高い精度で確実に検出すること
ができる。
【0101】 第3の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が、画面の一部領域に
対応する第1のマクロブロック内の画像の動きを表わす
マクロベクトルを第1のマクロベクトル検出手段により
検出し、第1のマクロブロック毎に得られる第1のマク
ロベクトルに基づいて手振れベクトル形成手段により手
振れベクトルを形成するので、被写体の細かな動きも検
出することができ、動きベクトルの検出精度を向上する
ことができる。
【0102】 第4の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、複数の第1のマクロベクトルから多数決によ
り手振れベクトルが決定されるので、動きベクトルを高
い精度で確実に検出することができる。
【0103】 第5の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、ほぼ同じマクロベクトルであって、広く離間
した第1のマクロブロック内での動きを表わす2以上の
第1のマクロベクトルに対応して手振れベクトルが選択
されるので、動きベクトルを高い精度で確実に検出する
ことができる。
【0104】 第6の発明に係る画像動きベクトル検出
装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置に
おける画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域に
対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わす
第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手段
により検出し、第2のマクロベクトル及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトルを画像動きベクトル形成
手段により形成するので、動きベクトルを高い精度で確
実に検出することができる。
【0105】 第7の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手
段により検出し、第2のマクロベクトルから手振れベク
トルにほぼ対応した第1のマクロベクトルを除いた残り
の第2のマクロベクトルに基づいて画像動きベクトルを
形成するので、動きベクトルを高い精度で確実に検出す
ることができる。
【0106】 第8の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領域
に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表わ
す第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出手
段により検出し、第2のマクロベクトルから手振れベク
トルにほぼ対応した第1のマクロベクトルと第2ベクト
ルに対する所定のしきい値を越えた第2のマクロベクト
ルを除いた残りの第2のマクロベクトルに基づいて、画
像動きベクトルを形成するので、動きベクトルを高い精
度で確実に検出することができる。
【0107】 第9の発明に係る画像動きベクトル検出
装置では、第3の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が、撮像信号の前フレ
ーム又は前フィールドの第1のマクロブロック内の各第
1のサーチエリアの代表点の値を代表点メモリ手段によ
り記憶し、代表点メモリ手段に記憶された代表点データ
を現フレーム又は現フィールドの第1のマクロブロック
内の各第1のサーチエリアのデータから減算することに
より、現フレーム又はフィールドの複数の第1のマクロ
ブロック内の複数の第1のサーチエリア毎に差分データ
を形成し、第1のマクロベクトル形成手段により第1の
マクロブロック内の各第1のサーチエリアの差分データ
に基づいて各第1のマクロブロックについて第1のマク
ロベクトルを形成し、形成された第1のマクロベクトル
に基づいて手振れベクトル形成手段により手振れベクト
ルを形成するので、動きベクトルを高い精度で確実に検
出することができる。
【0108】 第10の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第4の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段が、撮像信号の前
フレーム又は前フィールドの第2のマクロブロック内の
各第2のサーチエリアの代表点の値を代表点メモリ手段
により記憶し、代表点メモリ手段に記憶された代表点デ
ータを現フレーム又は現フィールドの第2のマクロブロ
ック内の各第2のサーチエリアのデータから減算するこ
とにより、現フレーム又はフィールドの複数の第2のマ
クロブロック内の複数の第2のサーチエリア毎に差分デ
ータを形成し、第2のマクロベクトル形成手段により第
2のマクロブロック内の各第2のサーチエリアの差分デ
ータに基づいて各第2のマクロブロックについて第2の
マクロベクトルを形成し、形成された第2のマクロベク
トル及び手振れベクトルに基づいて画像動きベクトル形
成手段により画像動きベクトルを形成するので、動きベ
クトルを高い精度で確実に検出することができる。
【0109】 第11の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第9の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段が、画面の一部領
域に対応する第2のマクロブロック内の画像の動きを表
わす第2のマクロベクトルを第2のマクロベクトル検出
手段により検出し、撮像信号の前フレーム又は前フィー
ルドの第2のマクロブロック内の各第2のサーチエリア
の代表点の値を代表点メモリ手段により記憶し、代表点
メモリ手段に記憶された代表点データを現フレーム又は
現フィールドの第2のマクロブロック内の各第2のサー
チエリアのデータから減算することにより、現フレーム
又はフィールドの複数の第2のマクロブロック内の複数
の第2のサーチエリア毎に差分データを形成し、第2の
マクロブロック内の各第2のサーチエリアの差分データ
に基づいて各第2のマクロブロックについて第2のマク
ロベクトルを形成する第2のマクロベクトル形成手段
と、形成された第2のマクロベクトル及び手振れベクト
ルに基づいて画像動きベクトル形成手段により画像動き
ベクトルを形成するので、動きベクトルを高い精度で確
実に検出することができる。
【0110】 第12の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第10の発明に係る画像動きベクトル検出
装置における第2のマクロベクトル検出手段が、第2の
マクロブロック内の各第2のサーチエリアに重複する、
第2のマクロブロック内の第3のサーチエリア内の画素
データと記憶された代表点の画素データとの差分データ
を記憶することにより、動きベクトルを高い精度で確実
に検出することができる。
【0111】 第13の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
における手振れベクトル検出手段が連続する2つのフレ
ーム又は2つのフィールドの撮像信号から手振れベクト
ルを検出することにより、動きベクトルを高い精度で確
実に検出することができる。
【0112】 第14の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装置
において、画像動きベクトル検出手段が連続する2つの
フレーム又は2つのフィールドの撮像信号から画像動き
ベクトルを検出するので、動きベクトルを高い精度で確
実に検出することができる。
【0113】 第15の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第1の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における手振れベクトル検出手段が撮像信号の第1の
領域からの手振れベクトルを検出し、画像動きベクトル
検出手段が撮像信号の第2の領域からの画像動きベクト
ルを検出し、撮像信号の第1の領域と第2の領域は互い
に異なる領域を有するので、動きベクトルを高い精度で
確実に検出することができる。
【0114】 第16の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第15の発明に係る画像動きベクトル検出
装置において、撮像信号の第1の領域が第2の領域と重
複する領域を有するので、動きベクトルを高い精度で確
実に検出することができる。
【0115】 第17の発明に係る画像動きベクトル検
出装置は、第16の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における手振れベクトル検出手段が撮像画像の周辺領
域の撮像信号に基づいて手振れベクトルを形成し、画像
動きベクトル検出手段が撮像画像の中央領域の撮像信号
に基づいて画像動きベクトルを形成するので、動きベク
トルを高い精度で確実に検出することができる。
【0116】 第18の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第6の発明に係る画像動きベクトル検出装
置における画像動きベクトル検出手段がブロックマッチ
ングにより画像動きベクトルを検出するので、動きベク
トルを高い精度で確実に検出することができる。
【0117】 第19の発明に係る画像動きベクトル検
出装置では、第11の発明に係る画像動きベクトル検出
装置における手振れベクトル検出手段及び画像動きベク
トル検出手段が、撮像信号の前フレーム又は前フィール
ドの複数の代表点画素と各マクロブロックの各サーチエ
リアの画素との差分を表わす相関データから得られる複
数のマクロベクトルから手振れベクトル及び画像動きベ
クトルをそれぞれ形成し、画像動きベクトルを形成する
のに用いられるサーチエリアは手振れベクトルを形成す
るのに用いられるサーチエリアより多数の画素を有して
いるので、動きベクトルを高い精度で確実に検出するこ
とができる。
【0118】 第20の発明に係るビデオカメラでは、
撮像手段により得られた撮像信号からカメラ本体の手振
れにより生じる手振れベクトルを手振れベクトル検出手
段により検出し、撮像信号内の被写体の動きを表わす画
像動きベクトルを該撮像信号及び手振れベクトルに基づ
いて画像動きベクトル検出手段により検出するので、動
きベクトルを高い精度で確実に検出することができる。
そして、露光時間制御手段により画像動きベクトルに基
づいて撮像手段の露光時間を的確に調整することができ
る。
【0119】 第21の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける撮像手段を構
成しているCCDイメージセンサが電子シャッター機能
を有するので、上記CCDイメージセンサが電子シャッ
ター機能を利用して露光時間を的確に調整することがで
きる。
【0120】 第22の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける露光時間制御
手段が画像動きベクトルに基づいて露光時間を選択する
電子シャッター入力信号をCCDイメージセンサに供給
することにより上記CCDイメージセンサが電子シャッ
ター機能を利用して露光時間を的確に調整することがで
きる。
【0121】 第23の発明に係るビデオカメラでは、
第20の発明に係るビデオカメラにおける露光時間制御
手段が画像動きベクトルの大きさに基づいて露光時間を
設定するので、露光時間を的確に調整することができ
る。さらに、第24の発明に係るビデオカメラでは、撮
像手段により得られた撮像信号からカメラ本体の手振れ
により生じる手振れベクトルを手振れベクトル検出手段
により検出し、撮像信号内の移動被写体の動きを表わす
画像動きベクトルを該撮像信号及び手振れベクトルに基
づいて画像動きベクトル検出手段により検出するので、
動きベクトルを高い精度で確実に検出することができ
る。そして、サーボ手段により画像動きベクトルに基づ
いてビデオカメラ本体の位置を調整して移動被写体を確
実に自動追尾することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラの実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示したビデオカメラにおける画像動きベ
クトル検出回路を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画像動きベクトル検出回路の動作
を説明するための模式図である。
【図4】図2に示した画像動きベクトル検出回路におけ
るマクロブロック動き検出回路を示すブロック図であ
る。
【図5】図2に示した画像動きベクトル検出回路におけ
る手振れベクトル検出回路の動作を説明するための模式
図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る画像動きベクトル検
出回路を示すブロック図である。
【図7】図6に示した画像動きベクトル検出回路の動作
を説明するための模式図である。
【図8】図6に示した画像動きベクトル検出回路の動作
を説明するための図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る画像動きベクトル検
出回路を示すブロック図である。
【図10】図9に示した画像動きベクトル検出回路の動
作を説明するための図である。
【図11】本発明に係るビデオカメラの他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・CCDイ
メージセンサ 2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マトリク
ス回路 3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ビデオ処
理回路 4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・システム
コントローラ 5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ROM 6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・画像動き
ベクトル検出器 7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A/D変
換器 10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・手振れ
ベクトル検出回路 16・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・画像動
きベクトル検出回路 36,66,90,110,166・・・・・・代表点
メモリ 40,68,92,112,168・・・・・・減算回
路 42,70,94,114,170・・・・・・絶対値
検出回路 44a〜44p,74a〜74p,174・・・マクロ
ブロック動き検出回路 56,180・・・・・・・・・・・・・・・・手振れ
ベクトル出力回路 76,144,189・・・・・・・・・・・・画像動
きベクトル出力回路 96a〜96d,116a〜116d・・・・・相関メ
モリ 130a〜130d・・・・・・・・・・・・・総合メ
モリ 132a〜132d・・・・・・・・・・・・・最小値
検出回路 184・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央部
メモリ 188・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マクロ
ベクトルメモリ 210・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イメー
ジセンサ 216・・・・・・・・・・・・・・・・・・・画像動
きベクトル検出器 220・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カメラ
位置サーボ回路

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラの手振れにより生じる手振
    れベクトルを上記ビデオカメラの撮像手段で得られた撮
    像信号から検出する手振れベクトル検出手段と、 上記撮像信号内の被写体の動きを表わす画像動きベクト
    ルを該撮像信号及び上記手振れベクトルに基づいて検出
    する画像動きベクトル検出手段とを有することを特徴と
    する画像動きベクトル検出装置。
  2. 【請求項2】 上記手振れベクトル検出手段が画面のほ
    ぼ全画像領域を表わす撮像信号から上記手振れベクトル
    を検出するとともに、上記画像動きベクトル検出手段が
    画面の中央領域を表わす撮像信号に基づいて上記画像動
    きベクトルを検出することを特徴とする請求項1記載の
    画像動きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】 上記手振れベクトル検出手段が、画面の
    一部領域に対応する第1のマクロブロック内の画像の動
    きを表わすマクロベクトルを検出する第1のマクロベク
    トル検出手段と、上記第1のマクロベクトル検出手段に
    より、上記第1のマクロブロック毎に得られる第1の
    クロベクトルに基づいて上記手振れベクトルを形成する
    手振れベクトル形成手段とを有することを特徴とする請
    求項1記載の画像動きベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 上記手振れベクトルは、複数の上記第1
    のマクロベクトルから多数決により決定されるベクトル
    であることを特徴とする請求項3記載の画像動きベクト
    ル検出装置。
  5. 【請求項5】 上記手振れベクトルは、ほぼ同じマクロ
    ベクトルであって、広く離間した第1のマクロブロック
    内での動きを表わす2以上の第1のマクロベクトルに対
    応して選択されるベクトルであることを特徴とする請求
    項3記載の画像動きベクトル検出装置。
  6. 【請求項6】 上記画像動きベクトル検出手段が、画面
    の一部領域に対応する第2のマクロブロック内の画像の
    動きを表わす第2のマクロベクトルを検出する第2の
    クロベクトル検出手段と、上記第2のマクロベクトル及
    び上記手振れベクトルに基づいて上記画像動きベクトル
    を形成する画像動きベクトル形成手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の画像動きベクトル検出装置。
  7. 【請求項7】 上記画像動きベクトル検出手段が、画面
    の一部領域に対応する第2のマクロブロック内の画像の
    動きを表わす第2のマクロベクトルを検出する第2のマ
    クロベクトル検出手段と、上記第2のマクロベクトルか
    上記手振れベクトルにほぼ対応した第1のマクロベク
    トルを除いた残りの上記第2のマクロベクトルに基づい
    て、上記画像動きベクトルとして形成することを特徴と
    する請求項記載の画像動きベクトル検出装置。
  8. 【請求項8】 上記画像動きベクトル検出手段が、画面
    の一部領域に対応する第2のマクロブロック内の画像の
    動きを表わす第2のマクロベクトルを検出する第2のマ
    クロベクトル検出手段と、上記第2のマクロベクトルか
    上記手振れベクトルにほぼ対応した上記第1のマクロ
    ベクトルと上記第2ベクトルに対する所定のしきい値を
    越えた上記第2のマクロベクトルを除いた残りの上記第
    2のマクロベクトルに基づいて、上記画像動きベクトル
    を形成することを特徴とする請求項3記載の画像動きベ
    クトル検出装置。
  9. 【請求項9】 上記手振れベクトル検出手段が、上記撮
    像信号の前フレーム又は前フィールドの上記第1のマク
    ロブロック内の各第1のサーチエリアの代表点の値を記
    憶する代表点メモリ手段と、上記代表点メモリ手段に記
    憶された代表点データを現フレーム又は現フィールド
    上記第1のマクロブロック内の上記各第1のサーチエリ
    アのデータから減算することにより、現フレーム又はフ
    ィールドの複数の第1のマクロブロック内の複数の上記
    第1のサーチエリア毎に差分データを形成する手段と
    更に有し、上記第1のマクロベクトル形成手段は、上記
    第1のマクロブロック内の上記各第1のサーチエリアの
    差分データに基づいて上記各第1のマクロブロックにつ
    いて上記第1のマクロベクトルを形成し、上記手振れベ
    クトル形成手段は、形成された上記第1のマクロベクト
    ルに基づいて上記手振れベクトルを形成することを特徴
    とする請求項記載の画像動きベクトル検出装置。
  10. 【請求項10】 上記画像動きベクトル検出手段が、上
    記撮像信号の前フレーム又は前フィールドの上記第2の
    マクロブロック内の各第2のサーチエリアの代表点の値
    を記憶する代表点メモリ手段と、上記代表点メモリ手段
    に記憶された代表点データを現フレーム又は現フィール
    ドの上記第2のマクロブロック内の上記 各第2のサーチ
    エリアのデータから減算することにより、現フレーム又
    はフィールドの複数の第2のマクロブロック内の複数の
    上記第2のサーチエリア毎に差分データを形成する手段
    とを更に有し、上記第2のマクロベクトル形成手段は、
    上記第2のマクロブロック内の上記各第2のサーチエリ
    アの差分データに基づいて上記各第2のマクロブロック
    について上記第2のマクロベクトルを形成し、上記画像
    動きベクトル形成手段は、形成された上記第2のマクロ
    ベクトル及び上記手振れベクトルに基づいて上記画像動
    きベクトルを形成することを特徴とする請求項記載の
    画像動きベクトル検出装置。
  11. 【請求項11】 上記画像動きベクトル検出手段が、
    面の一部領域に対応する第2のマクロブロック内の画像
    の動きを表わす第2のマクロベクトルを検出する第2の
    マクロベクトル検出手段と、上記撮像信号の前フレーム
    又は前フィールドの上記第2のマクロブロック内の各第
    2のサーチエリアの代表点の値を記憶する代表点メモリ
    手段と、上記代表点メモリ手段に記憶された代表点デー
    タを現フレーム又は現フィールドの上記第2のマクロブ
    ロック内の上記各第2のサーチエリアのデータから減算
    することにより、現フレーム又はフィールドの複数の第
    2のマクロブロック内の複数の上記第2のサーチエリア
    毎に差分データを形成する手段と、上記第2のマクロブ
    ロック内の上記各第2のサーチエリアの差分データに基
    づいて上記各第2のマクロブロックについて第2のマク
    ロベクトルを形成する上記第2のマクロベクトル形成手
    段と、形成された上記第2のマクロベクトル及び上記手
    振れベクトルに基づいて上記画像動きベクトルを形成す
    る上記画像動きベクトル形成手段とを有することを特徴
    とする請求項9記載の画像動きベクトル検出装置。
  12. 【請求項12】 上記第2のマクロベクトル検出手段
    は、上記第2のマクロブロック内の上記各第2のサーチ
    エリアに重複する、上記第2のマクロブロック内の第3
    のサーチエリア内の画素データと上記記憶された代表点
    の画素データとの差分データを記憶することを特徴とす
    る請求項10記載の画像動きベクトル検出装置。
  13. 【請求項13】 上記手振れベクトル検出手段が連続す
    る2つのフレーム又は2つのフィールドの撮像信号から
    上記手振れベクトルを検出することを特徴とする請求項
    1記載の画像動きベクトル検出装置。
  14. 【請求項14】 上記画像動きベクトル検出手段が連続
    する2つのフレーム又は2つのフィールドの撮像信号か
    ら上記画像動きベクトルを検出することを特徴とする請
    求項1記載の画像動きベクトル検出装置。
  15. 【請求項15】 上記手振れベクトル検出手段が上記撮
    像信号の第1の領域からの手振れベクトルを検出し、上
    記画像動きベクトル検出手段が上記撮像信号の第2の領
    域からの画像動きベクトルを検出し、上記撮像信号の第
    1の領域と第2の領域は互いに異なる領域を有すること
    を特徴とする請求項1記載の画像動きベクトル検出装
    置。
  16. 【請求項16】 上記撮像信号の第1の領域が第2の領
    域と重複する領域を有することを特徴とする請求項15
    記載の画像動きベクトル検出装置。
  17. 【請求項17】 上記手振れベクトル検出手段が撮像画
    像の周辺領域の撮像信号に基づいて上記手振れベクトル
    を形成し、上記画像動きベクトル検出手段が撮像画像の
    中央領域の撮像信号に基づいて上記画像動きベクトルを
    形成することを特徴とする請求項16記載の画像動きベ
    クトル検出装置。
  18. 【請求項18】 上記画像動きベクトル検出手段がブロ
    ックマッチングにより上記画像動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする請求項6記載の画像動きベクトル検出
    装置。
  19. 【請求項19】 上記手振れベクトル検出手段及び上記
    画像動きベクトル検出手段が、撮像信号の前フレーム又
    は前フィールドの複数の代表点画素と各マクロブロック
    の各サーチエリアの画素との差分を表わす相関データか
    ら得られる複数のマクロベクトルから上記手振れベクト
    ル及び上記画像動きベクトルをそれぞれ形成し、上記画
    像動きベクトルを形成するのに用いられるサーチエリア
    が上記手振れベクトルを形成するのに用いられるサーチ
    エリアより多数の画素を有することを特徴とする請求項
    11記載の画像動きベクトル検出装置。
  20. 【請求項20】 露光時間が選択可能な撮像手段と、 カメラ本体の手振れにより生じる手振れベクトルを上記
    撮像信号から検出する手振れベクトル検出手段と、 上記撮像信号内の被写体の動きを表わす画像動きベクト
    ルを上記撮像信号及び上記手振れベクトルに基づいて検
    出する画像動きベクトル検出手段と、 上記画像動きベクトルに基づいて上記撮像手段の露光時
    間を設定する露光時間制御手段とを有することを特徴と
    するビデオカメラ。
  21. 【請求項21】 上記撮像手段が電子シャッター機能を
    有するCCDイメージセンサからなることを特徴とする
    請求項20記載のビデオカメラ。
  22. 【請求項22】 上記露光時間制御手段が上記画像動き
    ベクトルに基づいて露光時間を選択するように上記電子
    シャッター入力信号を上記CCDイメージセンサに供給
    することを特徴とする請求項20記載のビデオカメラ。
  23. 【請求項23】 上記露光時間制御手段が上記画像動き
    ベクトルの大きさに基づいて上記露光時間を設定するこ
    とを特徴とする請求項20記載のビデオカメラ。
  24. 【請求項24】 撮像光から撮像信号を形成する撮像手
    段と、 カメラ本体の手振れにより生じる手振れベクトルを上記
    撮像信号から検出する手振れベクトル検出手段と、 上記撮像信号内の移動被写体の動きを表わす画像動きベ
    クトルを上記撮像信号及び上記手振れベクトルに基づい
    て検出する画像動きベクトル検出手段と、 上記画像動きベクトルに基づいて移動被写体を追尾する
    ようにカメラ本体の位置を調整する画像動きベクトルに
    応じたサーボ手段とを有することを特徴とするビデオカ
    メラ。
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