JPH0575693U - 指針式多時刻表示時計 - Google Patents

指針式多時刻表示時計

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JPH0575693U
JPH0575693U JP2195892U JP2195892U JPH0575693U JP H0575693 U JPH0575693 U JP H0575693U JP 2195892 U JP2195892 U JP 2195892U JP 2195892 U JP2195892 U JP 2195892U JP H0575693 U JPH0575693 U JP H0575693U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時計ムーブメントのコストダウンを図ると共
に、使用者にとって使い易く操作性の良い低価格な多時
刻表示時計を提供するものである。 【構成】 ホームタイム時刻表示の指針車に駆動されロ
ーカルタイム時刻表示の複数のデュアル車と、外部修正
部材で修正されるデュアル修正部材を備えていて、デュ
アル車は歯車とこの歯車に保持された2ヶの遊星車とよ
り形成されており、また遊星車の一方に噛み合い躍制バ
ネによって回転規制される太陽車と、この太陽車と同軸
にあって遊星車の他方と噛み合うデュアル筒車とを有
し、デュアル筒車はデュアル車の回転により減速回転す
るとともに、太陽車の1ピッチ回転により整数分の1回
転するように構成されている。 【効果】 操作法が分かりやすく誤操作も起きにくく、
バックラッシュにより通常時刻とローカルタイムの分針
のズレが発生せず、またデザイン性が良く、さらにコス
トダウンができ、信頼性の高い多時刻表示時計を得るこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、指針により多時刻を表示可能な時計の修正構造に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル時計の一部に見られる世界時計表示のように、通常の時刻 以外に他の時刻をも表示することができる多時刻表示時計は存在していた。これ は周知のように、プッシュボタン操作などで表示を切替えてホームタイム以外の 時刻を表示させるものである。同様に指針表示式時計においても、最近多時刻を 表示できる時計が見受けられるようになってきた。即ち、いくつかの表示部を有 していて、ホームタイムとしての現地の通常時刻表示のほかにローカルタイムと しての別地域の時刻を直に表示させるもの、あるいは時差表示機能を付加した時 計のように、プッシュボタン操作などで切替え表示することによって別地域の時 刻を表示させるものなどがある。
【0003】 上記のような多時刻を多表示部で表示させるような指針式時計のムーブメント の構造は、ブレスレット時計などに通常使われている女持ち用の小型の完成ムー ブメントを複数個使用し、合成樹脂製の中枠に設けた凹部の所定の位置に収納し て時計ケースに固定し、個々のムーブメントに文字板や指針を取りつけて多針で 多時刻を表示しようとするものである。このような構造の多時刻表示の指針時計 は複数の時計ムーブメントと同数の時刻表示部を有しているので、使用者は前記 複数の時刻表示部の中でホームタイム表示とローカルタイム表示を任意に選択し て使い分けることができる。
【0004】 またこのような時計の時刻修正は、時計中心部と各時刻表示部の中心を結んだ 延長線上に外部操作部材としてのリューズを有しているので、使用者はそれぞれ の時刻表示部に合致したリューズを引き出し操作することにより複数の時刻合わ せを行なうことができる。尚、複数のリューズを有する多時刻時計で、リューズ が真上や真下にきてバンドと重なる場合は、リューズをバンドの止め金近傍に配 設した特殊なデザインの時計も出現している。
【0005】 また、他の多時刻多針表示の指針式時計のムーブメントの構造としては、実開 平1ー129684号公報に記載のようなものもある。この公報によれば、筒車 より4方向に輪列を形成して同心円上に複数の表示車を配置することによって多 針で多時刻を表示しようとするものである。
【0006】 さらに通常の指針表示式3針時計などに時差表示機能を付加した時計としては 、特開昭55−30676号公報の実施例にて提案の遊星車方式がある、該方式 は位置規制された歯数11枚の太陽車と、遊星車と、時針を固着する歯数12枚 の筒車などで構成され、60分で1回転する2番車の回転に伴なって前記太陽車 の周囲を遊星車が回動し、筒車を減速比1/12で回転させる方式である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の指針表示式多時刻時計は、複数の小型ムーブメントを中 枠の凹部収納部に搭載しているため、各ムーブメント間の位置出しが難しく文字 板に設けた時針固着用の筒車外形の逃げ穴との干渉やズレによりチョイ止り(一 時的に止まる現象)や外観不良となり易い。また、複数の小型ムーブメントで多 時刻表示を構成しているので組立工数が多大であり、部品点数も多いのでコスト 的にかなり高い時計ムーブメントとなり、結果として高価な腕時計となってしま うと共に、時計のサイズは他に比べてかなり大振りな時計になってしまう。さら に、多時刻表示部の針合わせは、複数の表示部をそれぞれ単独に修正させなけれ ばならず、例えば、前述した時刻表示部が時計の真上や真下などの場合はリュー ズ操作がしにくいため、使用者にとっては針合わせ操作が非常にやりにくくなる と共に、複数の表示部は互いに独立して駆動しているため、使用者のリューズ誤 操作による読み間違いなどを引き起こしかねない。
【0008】 次に挙げた実開平1ー120684号公報の第1図に示す指針表示式多時刻時 計は、筒車から多方向に輪列を形成させなければならず、該公報の第4図に比し 、指針と表示針の回転方向は同一であるが、一つの表示車に中間車(該公報では 遊星車と呼称)を対で配設しているため、輪列の加工や時計ムーブメントの組立 等に工数がかかりコストアップの要因となっている。一方、第4図に示す他の実 施例で例えば指針表示式多時刻時計を作ろうとした場合は、ホームタイムの指針 の回転方向に対してローカルタイムの表示針の運針方向が逆となっているので、 時字に対する分単位の読み取り違いを起こす危険があり実際的ではない。
【0009】 更に最後に挙げた特開昭55−30676号公報で提案の時差修正時計では、 別地域のローカルタイム時刻を見るとき、ホームタイムの通常時刻表示用の時刻 を時差修正してしまうので時針が動いてしまい、ホームタイムの時刻が切り換わ るため現地時間が分かりにくくなってしまうという欠点を有している。
【0010】 本考案の目的は、時計ムーブメントのコストダウンを図ると共に、使用者にと って使い易く操作性の良い低価格な多時刻表示時計を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は次のような構成をしている。 すなわち、ホームタイム時刻表示の指針車、この指針車に駆動されローカルタ イム時刻表示の複数のデュアル車、外部修正部材と、該外部修正部材で修正され るデュアル修正部材を備えた指針式多時刻表示時計であって、前記デュアル車は 歯車と該歯車に回転可能に保持された2ヶの遊星車とより形成されており、また 該遊星車の一方に噛み合い躍制バネによって回転規制される太陽車と、該太陽車 と同軸にあって前記遊星車の他方と噛み合うデュアル筒車とを有し、該デュアル 筒車は前記デュアル車の回転により減速回転するとともに、前記太陽車の1ピッ チ回転により整数分の1回転するように構成されているものである。
【0012】
【作用】 太陽車はデュアル修正部材によって反時計方向のみに、1ピッチ分修正可能と 成している。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。 図1は本考案の実施例による時計の外観図、図2は時計ムーブメントの裏蓋側 から見た左半分の平面図、図3は時計ムーブメントの裏蓋側から見た右半分の平 面図であり、図4は時計ムーブメントの指針側から見た左半分の平面図、図5は 時計ムーブメントの指針側から見た右半分の平面図、図6、図7、図8は図1に 示す時計の輪列機構を示す要部断面図である。図1〜図8において同一番号は同 一構成要素を示す。
【0014】 図1において、1は時計の略中心部を回転中心とし12時間で1回転する時針 、2は時針1と同軸で60分で1回転する分針、3はやはり時針1と同軸で60 秒で1回転する秒針であり、これらの指針により現地の通常時刻を表す。4は第 1の時差時刻を表す第1時差時刻表示部、5は第2の時差時刻を表す第2時差時 刻表示部、6は第3の時差時刻を表す第3時差時刻表示部であり、各時差時刻表 示部4、5、6は時計の略中心部からほぼ均等の距離を隔てて三方に向かって配 置されている。そして前記時差時刻表示部4、5、6は、12時間で1回転する ローカルタイム時針(以下LT時針と略記する)4a、5a、6aと、60分で 1回転するローカルタイム分針(以下LT分針と略記する)4b、5b、6bの 各2本の指針により時差時刻を表示する。7はカレンダー表示部であり日針7a が揺動駆動にて1ヶ月の周期で1往復することにより日付を表す。
【0015】 8は外部操作部材としてのリューズであり、外部切り換え引き出し段数は2段 に設定でき、通常使用状態では最も押し込んだ位置(0段位置)で使用し、1段 引きした状態でリューズ8を右回転すると前記日付の早修正が可能であり、更に 2段引きした状態では秒針が任意の位置で停止しすると共に、リューズ8を左右 回転すると前記時針1、分針2が回転し現在時刻に合わせるための針合わせがで きる。9、10、11は前記LT時針4a、5a、6aの針修正用の外部操作部 材であるプッシュボタン(以下PBと略記する)(1)、(2)、(3)であり 、それぞれ1回押すごとにPB(1)9では第1時差表示部4、PB(2)10 では第2時差表示部5、PB(3)11では第3時差表示部6のLT時針4a、 5a、6aを1時間単位で修正ができるようになっている。該針修正は前記リュ ーズ8の引き出し段数位置に関係なく各PB9、10、11操作により常時可能 となっている。
【0016】 次に時計ムーブメントの基本構造について説明する。 図2及び図3の時計ムーブメントにおいて、時計ムーブメントの略中心部にハ ッチングを付して示しているAは、大規模量産している小型の3針用モジュール (以下は基本モジュールと呼ぶ)で、大規模量産化によるモジュールのコストダ ウンを図っている。
【0017】 本考案の時計ムーブメント構造は図7または図8を参照すると、基本モジュー ルAの基台である地板12を挟んで、裏蓋側に基本モジュールAが配置され、地 板12の文字板側には地板12と文字板13との断面的中空部に下受14を基台 とするローカルタイム表示輪列15やカレンダー表示輪列16等を配設した2層 構造になっていて、前記地板12と下受14は1個所に設けたネジ締結部17( 図5参照)により仮止めされ組立途中の部品の安定化を図っている。
【0018】 前記基本モジュールAは、地板12や輪列受18、中受19等により軸支され 、電気機械変換機としてのステップモーター20を構成する、ローター21や、 5番車22、4番車23、3番車24あるいは中心車25などより成る指針輪列 機構と、リューズ8を固着する巻真26を構成要素に含む外部操作切り換え機構 、さらに電子時計の電源である電池27と共に、ICチップ28aや水晶振動子 28bを搭載してなる回路ブロック28等を備えている。
【0019】 基本モジュールAの略中心部に配設され秒針3が固着される4番車23は、5 番車22を介してローター21により駆動される。さらに4番車23の回転は3 番車24を介して分針2を固着する中心車25へと伝えられる。該中心車25は 中心歯車25aと分カナ25bとからなるすでに周知のスリップ構造となってい る。前記分カナ25bには後述するローカルタイム表示用輪列15を駆動するた めの分伝え車29が係合され、該分伝え車29は中心車25と同速回転により6 0分に1回転の割で駆動する。
【0020】 前記中心車25は指針輪列を構成すると共に、通常時刻の指針修正用の裏輪列 を構成する第1日の裏車30と噛み合う(図3参照)。該第1日の裏車30は、 巻真26に係合して回動するツヅミ車31の回転に連動して中心車25を駆動す る。すなわち、針合わせのためにリューズ2段引き状態にすると、周知の如く外 部操作切り換え機構を構成するオシドリ32、カンヌキ33等が巻真26と連動 するツヅミ車31が小鉄車34と噛み合う位置に移動し、リューズ8の回転操作 に連動して小鉄車34→日の裏伝え車35→第1日の裏車30の経路で回転力が 伝達される。
【0021】 次にローカルタイム表示輪列15とカレンダー表示輪列16について図4〜図 8を基に説明する。図6を参照すると、前記基本モジュールAに配設した中心車 25に係合している分伝え車29はその中心穴が分カナ25bの中間胴部25c 外径に係合し、且つ分伝え車29に設けた凸部29aが中間胴部25cに残した 歯形25dの一部と平面的に噛み合うよう形成されている。このように凸部29 aが歯形25dと係合することによって、中心車25に伝わった回転力を確実に 次の番車に伝達するようになっている。従って、一部の時計に見られた中心車の 中胴部に合成樹脂性の分伝え車を圧入固定する固定構造に比べて、本考案の実施 例では分伝え車29を中心車25に装着する場合や外す場合に、他部品への過多 な荷重を掛けることが少ないので部品の損傷がなく安定した組み込みができる。
【0022】 図4、図5を参照すると、前記分伝え車29の回転力は、平面的に重合しない ように配設された第2日の裏車36と第3日の裏車37の双方に伝達される。前 者の第2日の裏車36は、第1時差時刻表示部4のデュアル2番車(1)38と 第2時差時刻表示部5のデュアル2番車(2)39及び分伝え車29とで形成さ れる略デルタ型の平面スペースのほぼ中央に配設されていて、歯車部(1)36 aと歯車部(2)36bとカナ部36cより形成されている。そして、歯車部( 1)36aは分伝え車29と噛み合い、歯車部(2)36bはデュアル2番車( 1)38を構成するデュアル2番歯車(1)38aとデュアル2番車(2)39 を構成するデュアル2番歯車(2)39aと噛み合い、さらにカナ部36cは通 常時刻表示する時針1を固着する筒車40と噛み合うと共に、それぞれの噛み合 い部は断面的に互いに重なることのないように配置されている。
【0023】 前記歯車部(1)36aと歯車部(2)36bは、分伝え車29の回転とデュ アル2番歯車(1)、(2)38a、39aの回転が単に同速で回転するように 伝達するためのアイドラー車であるが、図6を参照するように、噛み合い断面配 置を2層化して歯車部(1)36aと歯車部(2)36bの2対で噛み合うよう にすることで、歯形の歯数比が従来のアイドラー車を介した輪列に対して比較的 自由に選択できるようになった。このため分伝え車29とデュアル2番歯車(1 )38aとデュアル2番歯車(2)39aの歯数は非共通でも差しつかえがなく 、とりわけ時計のデザイン性を考慮して時差時刻表示部の平面的な配置に合わせ たデュアル2番車(1)38とデュアル2番車(2)39の双方に噛み合う適正 な位置に配設することが可能となっている。後者の第3日の裏車37は、図5図 示の如く、第3時差時刻表示部6を構成するデュアル2番車(3)41のデュア ル2番歯車(3)41aと噛み合い、前記第2日の裏車36と同様に分伝え車2 9の回転を同速で伝達している。
【0024】 前述の各時差時刻表示部4、5、6の構成要素であるLT時針4a、5a、6 aとLT分針4b、5b、6bを固着して回転させるローカルタイム表示輪列1 5は、次のような輪列構成により駆動している。すなわち、第1時差時刻表示部 4、第2時差時刻表示部5、第3時差時刻表示部6の各輪列構成は、分伝え車2 9から前記第2日の裏車36又は第3日の裏車37までは同一の輪列構成となっ ているので、ここでは図4、図6を参照して第1時差時刻表示部4の中心部の輪 列構成についてのみ説明する。
【0025】 前記第1時差時刻表示部4を構成する輪列中心部は、いわゆる遊星車方式を採 用しており次のような構成となっている。すなわち、下受14には中心軸14a が植設されてあり、該中心軸14aにはデュアル車(1)43とデュアル2番車 (1)38が係合し、デュアル2番車(1)38にはデュアル筒車(1)46が 係合している。デュアル車(1)43は歯数11枚で形成され、デュアル躍制バ ネ42により回転を規制されている。デュアル2番車(1)38は第2日の裏車 36と噛み合うデュアル2番歯車(1)38aと、前記デュアル2番歯車(1) 38aを介して上下に設けられた遊星車(1)、(2)44、45より構成され ていて、該遊星車(2)45にはデュアル2番歯車(1)38aに設けた回転穴 38bを貫通して、同心上に遊星車(1)44を固着する凸部軸45aが一体に 形成されている。また、デュアル筒車(1)46はLT時針(1)4aを固着し 、歯数12枚で形成されており、前記遊星車(2)45と噛み合うと共に、デュ アル車(1)43やデュアル2番車(1)38と同心軸上に配設されている。そ して、前記デュアル筒車(1)46、デュアル2番車(1)38、デュアル車( 1)43は文字板13とデュアル筒車(1)46との断面的中空部に配設したバ ネ性を有するデュアル針座(1)47のバネの反力により、常に下受14側に押 圧されている。
【0026】 第2日の裏車36を介して中心車25と同速回転するデュアル2番車(1)3 8は、時計回転方向に60分で1回転するよう構成されている。前記デュアル2 番車(1)38の回転に伴なって、前記デュアル車(1)43と噛み合う遊星車 (1)44は、位置規制されているデュアル車(1)43の歯形43aの軌跡上 を摺動しながらデュアル2番歯車(1)38aに設けた回転穴38bを中心に右 回転する。さらに遊星車(2)45は遊星車(1)44に同期して同方向に回転 すると共に、遊星車(2)45と噛み合うデュアル筒車(1)46は、遊星車( 2)45の歯形からの押圧力が前記デュアル針座(1)47とデュアル筒車(1 )46の摩擦力に打ち勝つことによって、前記デュアル2番車(1)38に対し て減速比1/12の速さで、且つデュアル2番車(1)38と同じように右回転 する。前記デュアル2番車(1)38およびデュアル筒車(1)46の駆動方法 は、通常運針時のみならず針合わせの場合でも同様の回転動作を行なう。
【0027】 次に、前記ローカルタイムを表示するLT時針の時差修正について図4、図6 を用いて説明する。デュアル車(1)43の近傍に配設し、合成樹脂製のカレン ダープレート48と一体成形したボス48aを回転中心に動作するデュアル修正 レバー(1)49は、外部操作部材のPB(1)9に連動して、PB(1)9の 1回押し操作するごとに歯形43aと係合したデュアル車(1)43を1時間分 早送りする。またデュアル修正レバー(1)49は、PB(1)9を解除した状 態では、時計ムーブメントの外周側に配設した戻しバネ50により常に所定の位 置に停止している。
【0028】 以上第1時差時刻表示部4の針合わせと修正機構等について述べたが、他の時 差時刻表示部5や6も基本的には同じ機構を有している。とりわけ第2時差時刻 表示部5は、時差修正時の操作性を向上させるために2時方向に配設してあるP B(2)10と連動させるために、前記デュアル修正レバー(1)49と比べて デュアル修正レバー(2)51の外形形状は変わっているが、修正時の作動方向 や戻しバネの作用などは同じである。
【0029】 以上のように、通常時刻表示輪列と時差時刻表示輪列とが連動しているので、 少なくとも通常時刻の針合わせにより時差時刻表示部も同時に針合わせができ、 さらに時差時刻表示部は前述したプッシュボタンのワンタッチ操作で時差修正が セットできるので、操作方法が分かりやすく使用者の誤操作も起きにくく、従来 のような表示合わせミスを防止することができる。
【0030】 次に、日針7aが1ヶ月の周期で揺動駆動するカレンダー機構について図5、 図7を用いて説明する。前述した第2日の裏車36のカナ36cと噛み合い、通 常時刻表示用の時針1を固着する円筒部40aを有する筒車40は、筒歯車40 bに対して前記円筒部40aとは反対側の面に日回し伝え歯車40cを有し、該 日回し伝え歯車40cは12時間で1回転すると共に、次段車である日回し車5 2に回転力を伝える。
【0031】 前記日回し車52は日回し伝え歯車40cに対して1/2の減速比で駆動し2 4時間で1回転する。さらに日回し車52には、日針7aを1ヶ月周期で揺動運 針させるためのカム装置を構成する日中間車(2)53に回転を伝える日回しツ メ52aが一体成形されている。前記日回しツメ52aは日中間車(2)53と 24時間に1回係合して日中間車(2)53を1/31回転させると共に、日中 間車(1)54を介して日針7aを固着する日車55や日戻し車56に回転力を 伝達する。
【0032】 また日回し車52は、下受14に植設した日回し車軸14bを中心として回動 するが、後述する日針7aの早修正時に日中間車(2)53と前記日回しツメ5 2aが干渉した際、部品の破損が発生しないように日回し車軸14bと係合する 回転穴52bを長穴化し、例えば外部操作部材を介して日中間車(2)53に外 力が加わったとき、前記長穴の回転穴52bにより日中間車(2)53からの回 転力が日回しツメ52aを介して日回し車52に伝わるが、日回し車52は日中 間車(2)53の回転力によって噛み合い位置から離反するので何等支障のない ようになっている。
【0033】 日針7aを揺動運針させるカム装置は、日中間車(2)53に一体成形したカ ム53aと、日中間車(1)54の回転中心に対して日車55と噛み合う歯形5 4aとは反対側に設けたレバー54bと、日車55を介して日中間車(1)54 のレバー部54bが常にカム53a側に押圧され、カム53aの軌跡に添ってレ バー部54bを確実に作動させるために設けた日戻し車56と、日戻しバネ57 aとにより構成されている。前記のカム53aの輪郭は、日中間車(1)54が 等速で駆動し、結果として日針7aが右回転方向へ等間隔に運針するようなカム 輪郭で形成されている。前記日中間車(2)53は、裏板57と一体化した日躍 制バネ57bにより位置決めされ、カム53aとレバー54bの静的位置を安定 させて日針7aの平面方向の振れを防止すると共に、前記日回しツメ52aとの 噛み合いを安定化させて、日針7aの早修正機構を構成する早修正レバー58と の係合を確実化させている。
【0034】 図8により日針7aの早修正機構を説明する。日針7aの早修正は、基本モジ ュールAに搭載された外部操作切り換え機構を構成している巻真26の軸方向で 係合するツヅミ車31に取り付けられた早修正ツメ59と、カレンダープレート 48に一体成形されたボス48bを回転中心に作動する早修正レバー58により 構成され、巻真26の1段引き状態でリューズ8を回転操作すると前記早修正ツ メ59は巻真26の回転に連動してツヅミ車31と共に回転し、早修正レバー5 8に設けた凸部58a形状と係合して前記ボス48bを中心に早修正レバー58 を回転させる。早修正レバー58は、前記早修正ツメ59と凸部58a形状との 係合状態が解除されたときに作動前の静止位置に戻るように、常に回転力が働く ように戻しバネ58bが一体化されている。該戻しバネ58bは、早修正レバー 58の回転中心部58cを略包含する如き形状の早修正レバー体58dと一体に 形成され、カレンダープレート48に配設したストッパー壁48c(図4図示) に常に当接して戻し力を得ている。さらに早修正レバー58には、前記早修正状 態で日中間車(2)53を少なくとも1/31づつ回転させるための送りツメ5 8eと、該送りツメ58eが修正完了時点で作動前の静止位置に戻る際に、日中 間車(2)53と干渉して逆転させないように送りツメ58eに弾性力を持たせ るバネ部58fを一体形成している。
【0035】 前述したローカルタイム表示輪列15とカレンダー機構は、下受14やカレン ダープレート48と共に時計ムーブメントのプロフィールと略同等の形状を有す る裏板57を介して基本モジュールの地板12にネジ締結部60で締結すること により断面的な位置規制が成されている。
【0036】 次に図9〜11を用いてLT時針とLT分針の時差修正動作について説明する 。図9は、第1時差時刻表示部4が通常運針して12時を表示している状態を示 す輪列部の平面図であり、図10は、第1時差時刻表示部4が外部操作部材の操 作によりデュアル車を半時計方向に1ピッチ回転させて1時間遅らせた状態を示 す輪列部の平面図、図11は、デュアル車を時計方向に1ピッチ回転させて1時 間進めた状態を示す輪列部の平面図である。
【0037】 通常運針時は、基本モジュールAの分針2を固着し、時計方向に回転する中心 車25と一体に係合された分伝え車29と噛み合い反時計方向に回転される第2 日の裏歯車36の歯車部(2)36bと噛み合うLT分針4bを固着し、時計方 向に回転されるデュアル2番車(1)38のデュアル2番歯車(1)38aの歯 部38cとの噛み合いバックラッシュ=b1は、デュアル2番車(1)38のデ ュアル2番歯車(1)38aが時計方向に先行回転する方向に存在し、デュアル 躍制バネ(1)42に規制された歯数11枚のデュアル車(1)43とデュアル 2番車(1)38に設けられ該デュアル2番車(1)38に規制され時計方行に 自公転する歯数12枚の遊星車(1)44との噛み合いバックラッシュ=b2は 、遊星車(1)44が時計方向に先行自転する方向に存在し、前記遊星車(1) 44と同軸にデュアル2番車(1)38に設けられた歯数12枚の遊星車(2) 45と歯数12枚のデュアル筒車(1)46との噛み合いバックラッシュ=b3 はデュアル筒車(1)46の時計方向に先行回転する方向に存在し通常運針して いる。
【0038】 次に、外部修正部材のPB(1)9を操作して、デュアル修正レバー(1)4 9によりデュアル車(1)43を反時計方向に1ピッチ(360/11)゜回転 すると、遊星車(1)44、遊星車(2)45は共に(360/11)×(11 /12)゜反時計方向に回転し、デュアル筒車(1)46は時計方向に(360 /11)×(11/12)×(12/12)=30゜回転し、LT時針4aのみ を1時間遅らす。
【0039】 ここで前述の各バックラッシュについて説明する。 デュアル車(1)43が反時計方向に回転されると、デュアル針座(1)47の 押し圧力によりデュアル2番歯車(1)38aがデュアル車(1)43と同様に 反時計方向に回転しようとするが、第2日の裏歯車36の歯車部(2)36bと デュアル2番歯車(1)38aの歯部38cとの噛み合いバックラッシュ=b1 の方向は通常運針時と変化なくデュアル2番車(1)38に固着されたLT分針 4bはバックラッシュ=b1の影響を受けることはなく、ホームタイムを表示す 分針2とローカルタイムを表示するLT分針4bはズレを発生しない。
【0040】 又、この状態ではデュアル車(1)43と遊星車(1)44との噛み合いバッ クラッシュ=b2の方向も通常運針時と変化なく、バックラッシュ=b1の影響 は受けない。さらに、遊星車(2)45とデュアル筒車(1)46との噛み合い バックラッシュ=b3の方向は通常運針時とは逆方向になり、デュアル筒車(1 )46は前述の如く丁度30°ではなく、バックラッシュ=b3だけ回転角が減 少し、LT時針4aは11時より若干進んだ位置になる。通常、腕時計サイズの この種の輪列の軸ガタも含んだバックラッシュは0.05mm程度あり、歯数1 2枚のデュアル筒車(1)46のサイズだと約3°位になる。又、LT時針4a は約6分進んだ位置に停止する。
【0041】 次に、仮にPBやリューウズ等によりデュアル車(1)43が時計方向に回転 されたとすると、デュアル針座(1)47の押し圧力によりデュアル2番歯車( 1)38aがデュアル車(1)43と同様に時計方向に回転しようとし、第2日 の裏車36の歯車部(2)36bとデュアル2番歯車(1)38aの歯部38c との噛み合いバックラッシュ=b1の方向は通常運針時とは逆の方向になりデュ アル2番車(1)38に固着されたLT分針4bはバックラッシュ=b1だけ時 計方向に回転し、ホームタイムを表示する分針2よりローカルタイムを表示する LT分針4bは若干進んだ位置になる。バックラッシュ=b1は分伝え車29と 第2日の裏車36の歯車部(1)36aとのバックラッシュであり、第2日の裏 車36の軸ガタも考慮するとデュアル2番車(1)38は約4°位になりLT分 針4bは約40秒進んだ位置に停止する。
【0042】 又この状態では、デュアル車(1)43と遊星車(1)44との噛み合いバッ クラッシュ=b2の方向は通常運針時とは逆方向になり、遊星車(1)44と遊 星車(2)45はバックラッシュ=b2分だけ回転角は減少する。さらに、遊星 車(2)45とデュアル筒車(1)46との噛み合いバックラッシュ=b3の方 向は通常運針時とは変わらずにデュアル筒車(1)46を回転させるが、丁度3 0°ではなくバックラッシュ=b2だけ回転角が減少し、LT時針4aは1時よ り若干遅れた位置になる。バックラッシュ=b2も前述のバックラッシュ=b3 と同等であり、歯数12枚のデュアル筒車(1)46のサイズだと約3°位にな り約LT時針4aは6分遅れた位置に停止する。
【0043】 前述の如く、ローカルタイムの時差修正を、デュアル車(1)43を反時計方 向に回転してLT時針4aを1時間づつ遅らす方向に修正する場合、LT分針4 bとホームタイムを表示する分針2とのズレは発生せず、LT時針4aのみが約 6分程進んだ位置に停止する。しかし、ローカルタイムの時差修正をデュアル車 (1)43を時計方向に回転してLT時針4aを1時間づつ進める方向に修正す る場合は、LT分針4bはホームタイムを表示する分針2より約40秒程進んだ 位置に停止し、逆にLT時針4aは約6分程遅れた位置に停止する。
【0044】 一般的に、指針表示式時計の場合は時針と分針の微妙な角度で時間を瞬時に読 み取っており、前述のローカルタイムの時差修正をデュアル車(1)43を時計 方向に回転してLT時針4aを1時間づつ進める方向に修正するように、時針は 遅れ、分針は進む方向に時針と分針のなす角度がズレることは、わずかの時間で も読みにくくなる。さらに、ホームタイム、他のローカルタイム等の複数の時計 が1つの時計に表示されている場合、他の表示時間と即比較されるのでなおさら である。又、時間は遅れるより、進みのほうが極わずかの時間でも使用者は安心 して使用できるものである。
【0045】 次に、日針7aが1ヶ月の周期で揺動駆動するカレンダー機構について、図6 や図7を用いて説明する。前述した第2日の裏車36のカナ部36cと噛み合い 通常時刻表示用の時針1を固着する円筒部40aを有する筒車40は、筒歯車4 0bに対して前記円筒部40aとは反対側の面に日回し伝え歯車40cを有し、 該日回し伝え歯車40cは12時間で1回転すると共に、次段車である日回し車 52に回転力を伝える。
【0046】 前記日回し車52は、日回し伝え歯車40cに対して1/2の減速比で駆動し て24時間で1回転する。さらに日回し車52には、日針7aを1ヶ月周期で揺 動運針させるためのカム装置を構成する日中間車(2)53に回転を伝える日回 しのためのツメ52aが一体成形されており、前記ツメ52aは日中間車(2) 53と24時間に1回係合して、日中間車(2)53を1/31回転させると共 に、日中間車(1)54を介して日針7aを固着する日車55や日戻し車56に 回転力を伝達する。
【0047】 また日回し車52は、下受14に植設した日回し車軸14bを中心として回動 するが、後述する日針7aの早修正時に日中間車(2)53と前記日回し用のツ メ52aが干渉した際、部品の破損が発生しないように日回し車軸14bと係合 する回転穴52bを長穴化し、例えば外部操作部材を介して日中間車(2)53 に外力が加わったとき、前記長穴の回転穴52bにより日中間車(2)53から の回転力がツメ52aを介して日回し車52に伝わるが、日回し車52は日中間 車(2)53の回転力によって噛み合い位置から離反するので何等支障のないよ うになっている。
【0048】 日針7aを揺動運針させるカム装置は、日中間車(2)53に一体成形したカ ム53aと、日中間車(1)54の回転中心に対して日車55と噛み合う歯形5 4aとは反対側に設けたレバー54bと、日車55を介して日中間車(1)54 のレバー54bが常にカム53a側に押圧され、カム53aの軌跡に添ってレバ ー54bを確実に作動させるために設けた日戻し車56、日戻しバネ57a(図 5図示)により構成し、前記カム53aは日中間車(1)54が等速で駆動し、 結果として日針7aが右回転方向へ等間隔に運針するようなカム輪郭を形成して いる。
【0049】 前記日中間車(2)53は裏板57と一体化した日躍制バネ57b(図5図示 )により位置決めし、カム53aとレバー54bの静的位置を安定させ、日針7 aの平面方向の振れを防止すると共に、前記日回し用のツメ52aとの噛み合い を安定化させ、日針7aの早修正機構を構成する早修正レバー58(図5図示) との係合を確実化させている。
【0050】 日針7aの早修正機構は、基本モジュールA(図3図示)に搭載された外部操 作切り換え機構を構成している巻真26の軸方向で係合するツヅミ車31に取り 付けられた早修正ツメ59と、カレンダープレート48に一体成形されたボス4 8bを回転中心に作動する早修正レバー58により構成され、巻真26の1段引 き状態でリューズ8を回転操作すると前記早修正ツメ59は巻真26の回転に連 動してツヅミ車31と共に回転し、早修正レバー58に設けた凸部58a形状と 係合して前記ボス48aを中心に早修正レバー58を回転させる。
【0051】 早修正レバー58は、前記早修正ツメ59と凸部58a形状の係合状態が解除 されたときに作動前の静止位置に戻るように常に回転力が働くよう、戻しバネ5 8bが一体化されている。該戻しバネ58bは、早修正レバー58の回転中心部 58cを略包含する如く早修正レバー体58dから形成され、カレンダープレー ト48に配設したバネストッパー壁48cに常に当接して戻し力を有している。 さらに早修正レバー58には、前記早修正状態で日中間車(2)53を少なくと も1/31回転させるための送りツメ58eと、該送りツメ58eが修正完了時 点で作動前の静止位置に戻る際に日中間車(2)53と干渉して逆転させないよ うに送りツメ58eに弾性力を持たせるバネ部58fを一体形成している。
【0052】 前述したローカルタイム表示輪列15、カレンダー機構は下受14、カレンダ ープレート48と共に時計ムーブメントのプロフィールと略同等の形状を有する 裏板57を介して基本モジュールの地板12のネジ締結部60にネジ締結するこ とにより断面的な位置規制がされている。
【0053】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、通常時刻表示輪列と時差時刻表示輪列とが連動 しているので、少なくとも通常時刻の針合わせにより時差時刻表示部も同時に針 合わせができ、さらに時差時刻表示部はプッシュボタンのワンタッチ操作で時差 修正がセットできるので、操作方法が分かりやすく使用者の誤操作も起きにくい 。しかも従来のような表示合わせミスを防止することができ、さらに、リューズ の回転による時差修正の如くその回転方向により、通常時刻表示輪列と時差時差 表示輪列間の輪列バックラッシュにより通常時差時刻の分針とローカルタイム分 針のズレは発生しない。又、ローカルタイム時針も遊星歯車輪列のバックラッシ ュの影響は遅れ方向でなく、常に進み方向なので使用者が安心して使用できる。
【0054】 また、複数のムーブメントを組み込んだ従来の多時刻表示時計の場合とは異な り、時差時刻表示部の位置に対する外部操作部材の位置が制約されることがない のでデザイン性の良い時計が得られると共に、ホームタイム用の通常時刻表示指 針は他のローカルタイム用の時差時刻表示部に比べ長いので通常の3針時計のよ うに見やすい表示となっている。
【0055】 さらに、ムーブメントの部品点数の削減、及び組立工数の削減が図れムーブメ ントのコストダウンにより低価格が実現でき、また時計ケース内にムーブメント を固定する中枠の簡素化も可能となって結果として時計サイズの径大化が避けら れる等信頼性の高い多時刻表示時計を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す時計の外観図である。
【図2】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの裏蓋
側から見た左半分の平面図である。
【図3】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの裏蓋
側から見た右半分の平面図である。
【図4】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの指針
側から見た左半分の平面図である。
【図5】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの指針
側から見た右半分の平面図である。
【図6】本考案の実施例による図1の時計の輪列機構を
示す要部断面図である。
【図7】本考案の実施例による図1の時計の輪列機構を
示す要部断面図である。
【図8】本考案の実施例による図1の時計の輪列機構を
示す要部断面図である。
【図9】本考案の実施例による第1時差時刻表示部4が
通常運針して12時を表示している状態を示す輪列部の
平面図である。
【図10】本考案の実施例による第1時差時刻表示部4
が外部操作部材の操作によりデュアル車を半時計方向に
1ピッチ回転させて1時間遅らせた状態を示す輪列部の
平面図である。
【図11】本考案の実施例によるデュアル車を時計方向
に1ピッチ回転させて1時間進めた状態を示す輪列部の
平面図である。
【符号の説明】
1 時針 2 分針 3 秒針 4、5、6 時差時刻表示部 4a、5a、6a ローカルタイム時針 4b、5a、6a ローカルタイム分針 8 リューズ 9、10、11 プッシュボタン 25 中心車 29 分伝え車 36 第2日の裏車 36a 歯車部(1) 36b 歯車部(2) 36c カナ部 37 第3日の裏車 38 デュアル2番車(1) 39 デュアル2番車(2) 43 デュアル車(1) 44、45 遊星車 46 デュアル筒車(1) 49、51 デュアル修正レバー 50 戻しバネ 52 日回し車 55 日車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホームタイムの時刻を表示する指針車、
    該指針車により駆動されローカルタイムを表示するため
    の複数のデュアル車、外部修正部材と、該外部修正部材
    により回転駆動されるデュアル修正部材とを備えた指針
    式多時刻表示時計において、前記デュアル車は歯車と該
    歯車に回転可能に保持された2ヶの遊星車とより形成さ
    れており、また該遊星車の一方に噛み合い躍制バネによ
    って回転規制される太陽車と、該太陽車と同軸にあって
    前記遊星車の他方と噛み合うデュアル筒車とを有し、該
    デュアル筒車は前記デュアル車の回転により減速回転す
    るとともに、前記太陽車の1ピッチ回転により整数分の
    1回転するように構成されていて、前記太陽車は前記デ
    ュアル修正部材により反時計方向のみに1ピッチ分修正
    可能としたことを特徴とする指針式多時刻表示時計。
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US08/050,106 US5339293A (en) 1991-09-13 1992-09-11 Watch with hands for multiple time displays
DE69217036T DE69217036T2 (de) 1991-09-13 1992-09-11 Analoger uhr mit mehrfachen zeitangaben
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012021987A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Brightlink Ag 計時器ムーブメント用のバックラッシ補償機構体

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5530676A (en) * 1978-08-28 1980-03-04 Citizen Watch Co Ltd Time difference correcting watch
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