JPH057568B2 - - Google Patents
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- JPH057568B2 JPH057568B2 JP58200145A JP20014583A JPH057568B2 JP H057568 B2 JPH057568 B2 JP H057568B2 JP 58200145 A JP58200145 A JP 58200145A JP 20014583 A JP20014583 A JP 20014583A JP H057568 B2 JPH057568 B2 JP H057568B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C3/00—Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
- F16C3/02—Shafts; Axles
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Forging (AREA)
Description
本発明は、軸本体部と軸受部とを備える回転軸
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
例えば、コピー機におけるコピー用紙の搬送用
の回転軸は水平方向に配置され、その中間の軸本
体部で上記コピー用紙を送るようになつている。 上記コピー用紙の搬送用回転軸を、中実丸棒素
材から上記軸本体部とその両端部の小径の軸受部
とを削り出すことによつて製造すると、その軸受
部の削り出しによる材料の無駄があり、また重量
が大きいためそのような軸を多数連動させて駆動
するコピー機ではモータの起動トルクが大きくな
つて大型のモータを必要とし、したがつて全体の
重量も大きくなる。 このような欠点を改善するため、中空丸棒素材
の端部に絞り加工を施して軸受部を形成した回転
軸が提案されている(特開昭54−152733号公報)。 また、上記軸本体部と両端の小径部とのように
複数の直径を有する回転軸を円筒研削する場合、
該回転軸の両端小径部をそれぞれ軸支して該回転
軸を回転させ、その状態で上記軸本体部や小径部
を順次円筒研削して軸本体部と小径部との軸線を
一致させることも知られている(実開昭54−
167491号公報。) したがつて、中空丸棒素材の本体部の両端部に
絞り加工を施して小径部を形成した回転軸におい
て、それら本体部と小径部との軸線を一致させる
場合には、上記小径部を回転自在に軸支して該中
空丸棒素材を回転させ、その状態で本体部と小径
部とに円筒研削を施せばよい。
の回転軸は水平方向に配置され、その中間の軸本
体部で上記コピー用紙を送るようになつている。 上記コピー用紙の搬送用回転軸を、中実丸棒素
材から上記軸本体部とその両端部の小径の軸受部
とを削り出すことによつて製造すると、その軸受
部の削り出しによる材料の無駄があり、また重量
が大きいためそのような軸を多数連動させて駆動
するコピー機ではモータの起動トルクが大きくな
つて大型のモータを必要とし、したがつて全体の
重量も大きくなる。 このような欠点を改善するため、中空丸棒素材
の端部に絞り加工を施して軸受部を形成した回転
軸が提案されている(特開昭54−152733号公報)。 また、上記軸本体部と両端の小径部とのように
複数の直径を有する回転軸を円筒研削する場合、
該回転軸の両端小径部をそれぞれ軸支して該回転
軸を回転させ、その状態で上記軸本体部や小径部
を順次円筒研削して軸本体部と小径部との軸線を
一致させることも知られている(実開昭54−
167491号公報。) したがつて、中空丸棒素材の本体部の両端部に
絞り加工を施して小径部を形成した回転軸におい
て、それら本体部と小径部との軸線を一致させる
場合には、上記小径部を回転自在に軸支して該中
空丸棒素材を回転させ、その状態で本体部と小径
部とに円筒研削を施せばよい。
しかしながら、中空丸棒素材の両端部に絞り加
工を施して小径部を形成する場合、本体部と両側
の小径部との軸線がそれぞれ狂い易くなる。そし
て中空丸棒素材は、両小径部のそれぞれにおける
回転中心を結ぶ線を中心として回転されるので、
両小径部が同一軸線上にない場合には、中空丸棒
素材は各小径部の軸線に対して、また通常は本体
部の軸線に対しても傾いた状態で回転されるよう
になる。したがつて中空丸棒素材の本体部と各小
径部とを同一軸線上に揃えるためにはそれらを各
部分の軸線に対して斜めに大きく削り取る必要が
あり、それらの円筒研削に要する時間が長くなつ
ていた。
工を施して小径部を形成する場合、本体部と両側
の小径部との軸線がそれぞれ狂い易くなる。そし
て中空丸棒素材は、両小径部のそれぞれにおける
回転中心を結ぶ線を中心として回転されるので、
両小径部が同一軸線上にない場合には、中空丸棒
素材は各小径部の軸線に対して、また通常は本体
部の軸線に対しても傾いた状態で回転されるよう
になる。したがつて中空丸棒素材の本体部と各小
径部とを同一軸線上に揃えるためにはそれらを各
部分の軸線に対して斜めに大きく削り取る必要が
あり、それらの円筒研削に要する時間が長くなつ
ていた。
本発明はそのような事情に鑑み、中空丸棒素材
の本体部の両端部に絞り加工を施してそれぞれ小
径部を形成した後、上記本体部の外周面を回転自
在に支持し、この状態で上記中空丸棒素材を回転
させて本体部外周面を円筒研削し、さらに引続
き、円筒研削した本体部の外周面を回転自在に支
持した状態で上記中空丸棒素材を回転させ、上記
小径部をそれぞれ円筒研削して上記本体部と各小
径部との軸線を一致させるようにしたものであ
る。
の本体部の両端部に絞り加工を施してそれぞれ小
径部を形成した後、上記本体部の外周面を回転自
在に支持し、この状態で上記中空丸棒素材を回転
させて本体部外周面を円筒研削し、さらに引続
き、円筒研削した本体部の外周面を回転自在に支
持した状態で上記中空丸棒素材を回転させ、上記
小径部をそれぞれ円筒研削して上記本体部と各小
径部との軸線を一致させるようにしたものであ
る。
上記製造方法によれば、先ず中空丸棒素材の本
体部の外周面を回転自在に支持した状態で、中空
丸方素材を回転させながら本体部外周面を円筒研
削しているので、仮に本体部に対して各小径部の
軸線がずれていても、その影響を受けることな
く、該本体部外周面の削り代を小さく維持しなが
ら円滑にその円筒研削を行なうことができる。 そして次に、引続き円筒研削した本体部の外周
面を回転自在に支持した状態で上記中空丸棒素材
を回転させ、この状態で各小径部を円筒研削する
ようにしているので、仮に円筒研削後の本体部に
対して各小径部の軸線がずれていても、各小径部
は本体部に対して小径なので、相対的に少ない削
り代で各小径部の軸線を本体部の軸線に一致させ
ることができるようになる。 以下図示実施例について本発明を説明すると、
第1図、第2図において、1はコピー機に用いら
れるコピー用紙の搬送用回転軸で、その中央部分
が大径の軸本体部2、両端部分が小径の軸受部3
となつている。この軸受部3は、図示しない軸受
を介してコピー機の機枠に回転自在に軸支してあ
り、上記軸本体部2と、他の同様な構成を有する
回転軸の軸本体部とでコピー紙を挟んで搬送する
ことができるようになつている。また図示実施例
では上記軸本体部2の外周に静電気による紙粉を
吸着するための熱収縮性材料から成るチユーブ4
を設けている。 上記回転軸1の軸本体部2は中空丸棒素材とし
ての鋼管から構成してあり、その中空丸棒素材の
外径は軸本体部2の外径に略一致させている。そ
して上記軸受部3は、上記中空丸棒素材の両端に
絞り加工を施してその両端部を小径に形成して上
記軸本体部2と一体に形成している。 第3図は上記回転軸1の製造工程を示す工程図
で、中空丸棒素材10として外径20mmのSTKM
−12B等の継目鋼管を使用し、その肉厚は撓みと
後述の溝23を形成することとを考慮して1.5mm
厚のものを使用している。まず、上記中空丸棒素
材10を400mmの長さに切断し、次に切断した中
空丸棒素材10の両端に絞り加工を施して小径部
11,11を形成している。 本実施例では、上記絞り加工は4工程から成
り、第1工程では上記中空丸棒素材10の本体部
12を把持部材13により300mmの範囲で把持し、
この状態でダイス14によりその小径部11の外
径が16mmとなるように絞り加工を施している。第
2工程、第3工程および第4工程では同様にそれ
ぞれダイス15,16,17によつて小径部11
の外径が順次12mm、9mm、および8mmとなるよう
に絞り加工を施している。なお、各絞り加工の後
には、焼鈍を行なつている。 絞り加工の終了した上記中空丸棒素材10は、
次に全長が所定の長さとなるように切断した後、
本体部12と小径部11との各円筒研削と芯出し
とを行なう。この加工は2工程から成り、まず第
1工程において本体部12の円筒研削加工が行な
われる。この円筒研削加工は、上記本体部12を
V字形の溝を形成した支持台20上に回転自在に
載置し、砥石車21を本体部12の一側に接触さ
せると同時に他側にゴム製の駆動輪22を弾接さ
せ、上記砥石車21および駆動輪22を図示しな
い駆動源により回転駆動させるとともに、上記駆
動輪22との摩擦により中空丸棒素材10を回転
させて行なわれる。 上記本体部12についての円筒研削が終了した
ら、次に第2工程において小径部11の円筒研削
が行なわれる。この円筒研削は、上記駆動輪22
を本体部12に弾接させてその中空丸棒素材10
を支持台20上で回転させた状態において、上記
両側の小径部11に砥石車21を接触させること
によつて行なわれる。この際、中空丸棒素材10
は研削の終了した本体部12の軸心を中心として
回転しており、その回転中心を中心として小径部
11の研削が行なわれるため小径部11の軸心は
本体部12の軸心と一致するようになり、したが
つて円筒研削と同時に芯出しが行なわれるように
なる。なお、支持台20の代わりに、例えば2本
の平行に配設した回転自在な支持軸を利用するこ
ともできる。 以上のようにして円筒研削と芯出しとを行なつ
たら、次に一方の小径部11にスナツプリング嵌
合用の溝23を形成するとともに、穴24や回り
止め用の平面25等の必要な加工を施す。そして
全ての機械加工が終了したら、例えばリン酸マン
ガン処理等の表面処理を施し、最後に前述した塩
化ビニル等の熱収縮性材料から成るチユーブ4を
上記本体部12に被覆してこれを電気炉等によつ
て加熱し、そのチユーブ4を収縮させて本体部1
2に密着させるこうとにより上記回転軸1を完成
する。 本実施例においては、回転軸1は中空丸棒素材
10から構成しているので、中実丸棒素材から構
成したものに比較して重量を約60%軽くすること
ができ、しかもその中実丸方素材として中空鋼管
等を利用すれば充分な剛性を確保することができ
る。また、小径部11を形成するための切削加工
が必要ないため材料の無駄がなく、さらに小径部
11の絞り加工によつて全長を伸長させることが
できるので、上記中空丸棒素材10の長さを完成
品の全長よりも短くすることができ、この点にお
いても経済的となる。 また、絞り加工によつて上記本体部12と小径
部11とを略同一軸線上に形成することができる
とともに、その絞り加工後の各本体部12と小径
部11とに施す円筒研削加工によつて自動的に上
記本体部2と軸受部3との各軸線を正確に同一軸
線上に一致させることが可能であるので、円筒研
削工程を準備しておけば特別な芯出し工程を準備
する必要がなく、工程の簡素化を図つて製造を安
価なものとすることができる。また絞り加工は溶
接のようにバリが発生することがないので、その
バリ取り工程を準備する必要がないという利点も
ある。 次に、上記実施例では中空丸棒素材10の両端
に絞り加工を施して小径部11,11を形成する
際にその絞り加工を4工程で段階的に行なうよう
にしているが、ロータリースエージヤを用いるこ
とによりそれぞれの小径部11を各1工程で加工
することもできる。 第4図はそのような実施例を示したもので、同
図において、複数に分割した円弧形ダイス30は
図示しない駆動源により回転駆動され、他方、上
記中空丸棒素材10はシリンダ装置31等によつ
て円弧形ダイス30に向けて付勢される。そし
て、その中空丸棒素材10の先端部が円弧形ダイ
ス30の軸部に圧入されて絞り加工が施される
と、中空丸棒素材10の一端部に小径部11が1
工程で形成される。このようにして中空丸棒素材
10の両端部についてそれぞれ絞り加工を施せ
ば、上記実施例における4工程の絞り加工を経た
段階の中空丸棒素材10が得られることは明らか
である。なお、絞り加工後の焼鈍は省略すること
ができる。 また、上記実施例では、本体部12と小径部1
1との各円筒研削と芯出しとを行なう場合に、第
1工程と第2工程とにおいて共に上記本体部12
をV字形の溝を形成した支持台20上に回転自在
に載置してゴム製の駆動輪22で回転駆動させて
いるが、上記第2工程は、第1工程で円筒研削し
た本体部12を回転駆動されるチヤツク等で把持
することによりその本体部12の軸線を中心とし
て回転させ、この状態で小径部11の円筒研削を
施すようにしても同様な作用効果が得られること
も明らかである。
体部の外周面を回転自在に支持した状態で、中空
丸方素材を回転させながら本体部外周面を円筒研
削しているので、仮に本体部に対して各小径部の
軸線がずれていても、その影響を受けることな
く、該本体部外周面の削り代を小さく維持しなが
ら円滑にその円筒研削を行なうことができる。 そして次に、引続き円筒研削した本体部の外周
面を回転自在に支持した状態で上記中空丸棒素材
を回転させ、この状態で各小径部を円筒研削する
ようにしているので、仮に円筒研削後の本体部に
対して各小径部の軸線がずれていても、各小径部
は本体部に対して小径なので、相対的に少ない削
り代で各小径部の軸線を本体部の軸線に一致させ
ることができるようになる。 以下図示実施例について本発明を説明すると、
第1図、第2図において、1はコピー機に用いら
れるコピー用紙の搬送用回転軸で、その中央部分
が大径の軸本体部2、両端部分が小径の軸受部3
となつている。この軸受部3は、図示しない軸受
を介してコピー機の機枠に回転自在に軸支してあ
り、上記軸本体部2と、他の同様な構成を有する
回転軸の軸本体部とでコピー紙を挟んで搬送する
ことができるようになつている。また図示実施例
では上記軸本体部2の外周に静電気による紙粉を
吸着するための熱収縮性材料から成るチユーブ4
を設けている。 上記回転軸1の軸本体部2は中空丸棒素材とし
ての鋼管から構成してあり、その中空丸棒素材の
外径は軸本体部2の外径に略一致させている。そ
して上記軸受部3は、上記中空丸棒素材の両端に
絞り加工を施してその両端部を小径に形成して上
記軸本体部2と一体に形成している。 第3図は上記回転軸1の製造工程を示す工程図
で、中空丸棒素材10として外径20mmのSTKM
−12B等の継目鋼管を使用し、その肉厚は撓みと
後述の溝23を形成することとを考慮して1.5mm
厚のものを使用している。まず、上記中空丸棒素
材10を400mmの長さに切断し、次に切断した中
空丸棒素材10の両端に絞り加工を施して小径部
11,11を形成している。 本実施例では、上記絞り加工は4工程から成
り、第1工程では上記中空丸棒素材10の本体部
12を把持部材13により300mmの範囲で把持し、
この状態でダイス14によりその小径部11の外
径が16mmとなるように絞り加工を施している。第
2工程、第3工程および第4工程では同様にそれ
ぞれダイス15,16,17によつて小径部11
の外径が順次12mm、9mm、および8mmとなるよう
に絞り加工を施している。なお、各絞り加工の後
には、焼鈍を行なつている。 絞り加工の終了した上記中空丸棒素材10は、
次に全長が所定の長さとなるように切断した後、
本体部12と小径部11との各円筒研削と芯出し
とを行なう。この加工は2工程から成り、まず第
1工程において本体部12の円筒研削加工が行な
われる。この円筒研削加工は、上記本体部12を
V字形の溝を形成した支持台20上に回転自在に
載置し、砥石車21を本体部12の一側に接触さ
せると同時に他側にゴム製の駆動輪22を弾接さ
せ、上記砥石車21および駆動輪22を図示しな
い駆動源により回転駆動させるとともに、上記駆
動輪22との摩擦により中空丸棒素材10を回転
させて行なわれる。 上記本体部12についての円筒研削が終了した
ら、次に第2工程において小径部11の円筒研削
が行なわれる。この円筒研削は、上記駆動輪22
を本体部12に弾接させてその中空丸棒素材10
を支持台20上で回転させた状態において、上記
両側の小径部11に砥石車21を接触させること
によつて行なわれる。この際、中空丸棒素材10
は研削の終了した本体部12の軸心を中心として
回転しており、その回転中心を中心として小径部
11の研削が行なわれるため小径部11の軸心は
本体部12の軸心と一致するようになり、したが
つて円筒研削と同時に芯出しが行なわれるように
なる。なお、支持台20の代わりに、例えば2本
の平行に配設した回転自在な支持軸を利用するこ
ともできる。 以上のようにして円筒研削と芯出しとを行なつ
たら、次に一方の小径部11にスナツプリング嵌
合用の溝23を形成するとともに、穴24や回り
止め用の平面25等の必要な加工を施す。そして
全ての機械加工が終了したら、例えばリン酸マン
ガン処理等の表面処理を施し、最後に前述した塩
化ビニル等の熱収縮性材料から成るチユーブ4を
上記本体部12に被覆してこれを電気炉等によつ
て加熱し、そのチユーブ4を収縮させて本体部1
2に密着させるこうとにより上記回転軸1を完成
する。 本実施例においては、回転軸1は中空丸棒素材
10から構成しているので、中実丸棒素材から構
成したものに比較して重量を約60%軽くすること
ができ、しかもその中実丸方素材として中空鋼管
等を利用すれば充分な剛性を確保することができ
る。また、小径部11を形成するための切削加工
が必要ないため材料の無駄がなく、さらに小径部
11の絞り加工によつて全長を伸長させることが
できるので、上記中空丸棒素材10の長さを完成
品の全長よりも短くすることができ、この点にお
いても経済的となる。 また、絞り加工によつて上記本体部12と小径
部11とを略同一軸線上に形成することができる
とともに、その絞り加工後の各本体部12と小径
部11とに施す円筒研削加工によつて自動的に上
記本体部2と軸受部3との各軸線を正確に同一軸
線上に一致させることが可能であるので、円筒研
削工程を準備しておけば特別な芯出し工程を準備
する必要がなく、工程の簡素化を図つて製造を安
価なものとすることができる。また絞り加工は溶
接のようにバリが発生することがないので、その
バリ取り工程を準備する必要がないという利点も
ある。 次に、上記実施例では中空丸棒素材10の両端
に絞り加工を施して小径部11,11を形成する
際にその絞り加工を4工程で段階的に行なうよう
にしているが、ロータリースエージヤを用いるこ
とによりそれぞれの小径部11を各1工程で加工
することもできる。 第4図はそのような実施例を示したもので、同
図において、複数に分割した円弧形ダイス30は
図示しない駆動源により回転駆動され、他方、上
記中空丸棒素材10はシリンダ装置31等によつ
て円弧形ダイス30に向けて付勢される。そし
て、その中空丸棒素材10の先端部が円弧形ダイ
ス30の軸部に圧入されて絞り加工が施される
と、中空丸棒素材10の一端部に小径部11が1
工程で形成される。このようにして中空丸棒素材
10の両端部についてそれぞれ絞り加工を施せ
ば、上記実施例における4工程の絞り加工を経た
段階の中空丸棒素材10が得られることは明らか
である。なお、絞り加工後の焼鈍は省略すること
ができる。 また、上記実施例では、本体部12と小径部1
1との各円筒研削と芯出しとを行なう場合に、第
1工程と第2工程とにおいて共に上記本体部12
をV字形の溝を形成した支持台20上に回転自在
に載置してゴム製の駆動輪22で回転駆動させて
いるが、上記第2工程は、第1工程で円筒研削し
た本体部12を回転駆動されるチヤツク等で把持
することによりその本体部12の軸線を中心とし
て回転させ、この状態で小径部11の円筒研削を
施すようにしても同様な作用効果が得られること
も明らかである。
以上のように、本発明によれば、中空丸棒素材
の本体部の両端部に絞り加工を施してそれぞれ小
径部を形成した回転軸について、従来に比例して
少ない削り代で各小径部の軸線を本体部の軸線に
一致させることができ、したがつて円筒研削の時
間を短縮できるとともに、治具等の消耗の低減を
図ることができるという効果が得られる。
の本体部の両端部に絞り加工を施してそれぞれ小
径部を形成した回転軸について、従来に比例して
少ない削り代で各小径部の軸線を本体部の軸線に
一致させることができ、したがつて円筒研削の時
間を短縮できるとともに、治具等の消耗の低減を
図ることができるという効果が得られる。
第1図は本発明によつて製造される回転軸を示
す斜視図、第2図は第1図の要部の断面図、第3
図は第1図、第2図に示した回転軸の製造工程を
示す工程図、第4図は本発明の他の実施例におけ
る要部の工程を示す断面図である。 1……回転軸、2……軸本体部、3……軸受
部、10……中空丸棒素材、11……小径部、1
2……本体部、14〜17,30……ダイス、2
0……支持台、21……砥石車、22……駆動
輪。
す斜視図、第2図は第1図の要部の断面図、第3
図は第1図、第2図に示した回転軸の製造工程を
示す工程図、第4図は本発明の他の実施例におけ
る要部の工程を示す断面図である。 1……回転軸、2……軸本体部、3……軸受
部、10……中空丸棒素材、11……小径部、1
2……本体部、14〜17,30……ダイス、2
0……支持台、21……砥石車、22……駆動
輪。
Claims (1)
- 1 中空丸棒素材の本体部の両端部に絞り加工を
施してそれぞれ小径部を形成した後、上記本体部
の外周面を回転自在に支持し、この状態で上記中
空丸棒素材を回転させて本体部外周面を円筒研削
し、さらに引続き、円筒研削した本体部の外周面
を回転自在に支持した状態で上記中空丸棒素材を
回転させ、上記小径部をそれぞれ円筒研削して上
記本体部と各小径部との軸線を一致させることを
特徴とする回転軸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20014583A JPS6091009A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 回転軸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20014583A JPS6091009A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 回転軸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6091009A JPS6091009A (ja) | 1985-05-22 |
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Family
ID=16419533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20014583A Granted JPS6091009A (ja) | 1983-10-26 | 1983-10-26 | 回転軸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS6091009A (ja) |
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JP4971825B2 (ja) * | 2007-02-22 | 2012-07-11 | 本田技研工業株式会社 | シャフトの製造方法及びその製造装置 |
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Citations (1)
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-
1983
- 1983-10-26 JP JP20014583A patent/JPS6091009A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54152733A (en) * | 1978-05-23 | 1979-12-01 | Oki Takashi | Transmission pipe |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6091009A (ja) | 1985-05-22 |
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