JP2815267B2 - 長尺スプラインシャフトの研削方法 - Google Patents

長尺スプラインシャフトの研削方法

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JP2815267B2
JP2815267B2 JP4208093A JP20809392A JP2815267B2 JP 2815267 B2 JP2815267 B2 JP 2815267B2 JP 4208093 A JP4208093 A JP 4208093A JP 20809392 A JP20809392 A JP 20809392A JP 2815267 B2 JP2815267 B2 JP 2815267B2
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grinding
spline
shaft
bearing
long
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剛之 塚本
寛明 田口
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株式会社共立精機
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研削加工における多段
付長尺軸のスプライン部と軸受部の同心度精度を最良に
し、かつ、多量生産を能率的に可能とする長尺スプライ
ンシャフトの研削(研磨)方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のオートミッションにおいては、
多段付長尺のインプットシャフトやアウトプットシャフ
トが用いられているが、これらシャフトには多くの研削
(研磨)個所があり、更に、複数のスプライン部分があ
る。
【0003】従来、長尺軸でスプライン部と軸受部が混
在して構成されているものは、スプラインピッチ円径と
軸受部の同心度精度が必要なため、両センタ基準により
円筒研磨盤で研削している。その様子は図2(a)〜(c)に
みられるように第1〜第3工程に至る。このシャフトに
は多くの研削個所があり、複数の軸受部10に加えて複数
のスプライン部11があるので、まず、(a)にみられるよ
うに、第1工程で第1の研削盤により軸の一端側から軸
受部の研削を可能にした凹凸条の付与された研削車12を
あてがって研削し、その部分を終えると、順次(b),(c)
のように第2,第3の工程でそれぞれ異なる研削盤によ
り位置と研削車13,14を替えながら、その場所に適した
軸受部10,スプライン11の外径の研削を順次実施してい
る。
【0004】この研削には、センタレス研削での研削も
検討されたが、センタレス研削ではスプラインピッチ円
径と軸受部の同心度精度が確保できず、この方法では品
質上加工できないこととなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】長尺軸でスプライン等
のあるものは熱処理加工しているものがほとんどでその
ために軸部に歪が生じる。一般的にはこれを歪取り加工
を行なうが完全には取れなく、外径の研削加工後の軸部
とスプライン部の精度確保ができない難点があった。そ
こで止むなく、複数の円筒研削盤を用いて部分的に順次
異なる研削盤にセットしながら軸全体の研削をするた
め、取替えに余分な時間と労力を要することとなってい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解消することを目的に、センタレス研削盤を用い
て効率よく、かつ、精度よく研削するために開発した方
法である。すなわち、そのための手段としてセンタレス
研削によるワークの研削において、研削する軸受部とス
プライン部とがそれぞれ複数混在する長尺スプラインシ
ャフトの研削に際してスプライン部近傍に軸受部がある
場合は該軸受部を研削し、スプライン部近傍に軸受部が
無い場合は捨研削部を研削するように各スプライン部近
傍が研削できるようドレッシングされた砥石でセンタレ
ス研削をすることを特徴とする長尺スプラインシャフト
の研削方法である。
【0007】このセンタレス研削に際して、その軸の外
周が基準になることを利用して両端部に近いスプライン
部の近くを研削代を多くして先に研削させる。スプライ
ン部の近くに軸受部がない場合は、捨研削が可能なよう
に捨研削部としての軸部を予め設けておく。被研削材の
長尺スプラインシャフトがトランスミッションのインプ
ットシャフトやアウトプットシャフトである場合などに
好適である。
【0008】
【作用】このような本発明によると、加工精度の高いス
プライン部付近をスプライン部近傍に軸受部が無い場合
は捨研削部を研削するように軸受部又は捨研削部で研
するので同心度が高精度で確保できる。特に、両端部に
近いスプライン部の近くを研削代を多くして先に研削さ
せると、スプライン部の同心に対して、より近づけるこ
とが可能である。更に、従来の工法に比べスプライン加
工時及び熱処理歪取り加工における同心度がラフな公差
でもよいのでこれら工程が容易となる。
【0009】
【実施例】図1(a)は本発明の長尺スプラインシャフト
1の研削方法を実施している様子を示す正面図、(b)は
側面図である。この例では、トランスミッションのイン
プットシャフトを研削している。このインプットシャフ
トには前述したように軸受部10とスプライン部11とがそ
れぞれ複数混在する。この長尺のスプラインシャフトの
研削に際して、研削車2の砥石は各スプライン部11の近
傍が研削できるようスプラインシャフトの全長にわたっ
て凹凸条が付与された一体物で形成されている。また、
調整車3も同様にスプラインシャフトの全長にわたって
一体物かつ凹凸条を付与した状態に形成されている。
【0010】この研削車2と調整車3の間に長尺スプラ
インシャフト1を挿入し、支持板4で支持しながら工作
物の長尺スプラインシャフト1外周を研削する。このと
き、軸の外周が基準になることを利用して、両端部に近
いスプライン部の近くを研削代を多くして先に研削さ
せ、一度に全軸受部を研削することによりスプライン部
の同心に近づける工夫をしている。ここで両端部に近い
スプライン部近傍の軸部が軸受部10とならない場合は、
それを捨研削部15として研削することにより、本発明の
センタレス研削を可能とするのである。
【0011】
【発明の効果】本発明の長尺スプラインシャフトの研削
方法は以上のような構成であるので、多量生産工法にお
いて従来の両センタ円筒研削工法に比べて加工時間比較
で自動車用自動変速機インプットシャフトを例にとる
と、ほぼ6分の1以下の時間で加工ができ、大幅なコス
ト低減を可能とした。
【0012】長尺複数段差のある軸の従来工法両センタ
円筒研削の場合は複数回の工程に分けての加工となり、
その度に両センタチャック替による繰返し精度の保証が
なく同心度が悪いが、本発明では一度に全軸受部を加工
してしまうので外周研削されたところは同心度は0(同
時加工なので工程保証)で品質上最良である。
【0013】量産工法において自動化が容易であり、か
つ、研削切込みが多くでき、短時間で加工できる。ま
た、量産品質において最も必要な外周の研削された部分
である軸部は同心度0の最良品質となる。そして、スプ
ラインピッチ円径同心度も前工程の悪さを吸収して良く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の長尺スプラインシャフト1の研
削方法を実施している様子を示す正面図、(b)は側面図
である。
【図2】(a)〜(c)は従来の長尺スプラインシャフトの研
削方法を実施している工程順の正面図である。
【符号の説明】
1 長尺スプラインシャフト 2 研削車 3 調整車 4 支持板 10 軸受部 11 スプライン部 15 捨研削部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 5/22 B24B 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタレス研削による被研削材の研削に
    おいて、研削する軸受部とスプライン部とがそれぞれ複
    数混在する長尺スプラインシャフトの研削に際してスプ
    ライン部近傍に軸受部がある場合は該軸受部を研削し、
    スプライン部近傍に軸受部が無い場合は捨研削部を研削
    するように各スプライン部近傍が研削できるようドレッ
    シングされた砥石でセンタレス研削をすることを特徴と
    する長尺スプラインシャフトの研削方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研削方法を用いてトラン
    スミッションのインプットシャフトとアウトプットシャ
    フトを製作することを特徴とする長尺スプラインシャフ
    トの研削方法。
JP4208093A 1992-08-04 1992-08-04 長尺スプラインシャフトの研削方法 Expired - Lifetime JP2815267B2 (ja)

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