JP2572516Y2 - 曲り軸加工装置 - Google Patents

曲り軸加工装置

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JP2572516Y2
JP2572516Y2 JP1992062266U JP6226692U JP2572516Y2 JP 2572516 Y2 JP2572516 Y2 JP 2572516Y2 JP 1992062266 U JP1992062266 U JP 1992062266U JP 6226692 U JP6226692 U JP 6226692U JP 2572516 Y2 JP2572516 Y2 JP 2572516Y2
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shaft
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hollow cylindrical
moving
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JP1992062266U
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Inventor
紀夫 岩波
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、曲り軸加工装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】製紙機械の分野では、連続した帯状の紙
を移動する際、皺等による緩みを防止するために、ロー
ル本体の外周がアーチ状に曲げられた曲率の小さい曲り
ロールを使用することが多い。
【0003】而して、この曲りロールの芯となる軸は、
直線状態で外形加工したものを曲げ加工により塑性変形
させ、製造している。このため、曲げ加工後の軸すなわ
ち曲り軸は、全長に亘り曲率を持っており、曲り軸の外
周に軸受を嵌合させる際には、軸受内周と曲り軸外周と
の間の隙間を大きくしないと、曲り軸に対する軸受の組
み込みが困難であり、又曲り軸外周と軸受内周との間の
隙間が大きいため運転時には軸受が振動したりして種々
のトラブルを招来する。
【0004】そこで、曲り軸の軸受を組み込む部分を通
常の真直ぐな軸と同様真直ぐで且つ外径の等しい真直状
円筒部とすると共に曲り軸長手方向の前後にある真直状
円筒部間にこれら真直状円筒部よりも小径の別の真直状
円筒部を形成し、全体として直線を多角形状に折曲げて
アーチ形状に近似させた曲り軸を製作すれば、曲り軸に
対する軸受の組み込みを容易に行うことができるうえ、
軸受内周と軸受組み込み部の曲り軸外周の間の隙間も小
さくすることが可能となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
旋盤等の軸加工装置では、アーチ形状に近似した曲り軸
に真直状円筒部を形成することはできない。
【0006】本考案は上述の実情に鑑み、アーチ形状に
近似した曲り軸に真直ぐな真直状円筒部を形成させるよ
うにした曲り軸加工装置を提供することを目的としてな
したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、コモンベッド
上で水平方向へ移動可能な第1の移動フレームに該第1
の移動フレームの移動方向に対し直交する方向へ移動可
能な第2の移動フレームを載置し、該第2の移動フレー
ムに旋回テーブルを水平旋回可能に支持せしめ、該旋回
テーブルに、アーチ状に曲げ加工されて水平方向へ延び
る曲り軸が挿通し得る中空部を備えた中空円筒体を水平
軸線に対し回転可能に支持させ、該中空円筒体に、曲り
軸の外周を加工する工具を取付け可能な工具ホルダを設
け、前記コモンベッドにおける前記第1の移動フレーム
の移動方向前後端側の所定位置に、前記曲り軸の両端部
をクランプするクランプ装置を設けたものである。
【0008】又本考案は、コモンベッド上で水平方向へ
移動可能な移動フレームに、旋回テーブルを水平方向へ
旋回可能に支持せしめ、該旋回テーブルに、アーチ状に
曲げ加工されて水平方向へ延びる曲り軸が挿通し得る中
空部を備えた中空円筒体を水平軸線に対し回転可能に支
持させ、該中空円筒体に、該中空円筒体の径方向へ移動
可能で且つ曲り軸の外周を加工する工具を取付けた工具
ホルダを設け、前記コモンベッドにおける前記移動フレ
ームの移動方向前後端側の所定位置に、前記曲り軸の両
端部をクランプするクランプ装置を設けるようにしても
良い。
【0009】
【作用】中空円筒体を介して工具ホルダを回転させるこ
とにより工具を曲り軸の外周に対し回転させ、第1の移
動フレームをコモンベッドの長手方向へ水平移動させつ
つ第2の移動フレームを第1の移動フレームの移動方向
に対し直交する方向へ移動させることにより、曲り軸に
真直状円筒部を形成させることができる。
【0010】又、中空円筒体を介して工具ホルダを回転
させることにより工具を曲り軸の外周に対し回転させ、
移動フレームをコモンベッドの長手方向へ水平移動させ
つつ工具ホルダを中空円筒体の径方向へ移動させること
により、曲り軸に真直円筒部を形成させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】図1〜図3は本考案の一実施例であり、図
中、1はコモンベッド、2はコモンベッド1の幅方向両
側にコモンベッド1の長手方向へ延びるよう水平配置さ
れたレール、3はレール2と平行に配設され且つコモン
ベッド1の前後部に設けた軸受(図示せず)に回転自在
に支持されたねじ軸、4はねじ軸3と接続されてねじ軸
3を駆動するための電動機等のアクチュエータ、5はレ
ール2に沿いコモンベッド1の長手方向へ移動し得るよ
うレール2上に搭載された第1の移動フレーム、6は移
動フレーム5の下面に取付けられ前記ねじ軸3に螺合さ
れるナット、7は第1の移動フレーム5の幅方向両側に
前記レール2と直交する方向へ向けて水平配置されたレ
ール、8はレール7と平行に配設され且つ移動フレーム
5の前後部に設けた軸受9に回転自在に支持されたねじ
軸、10はねじ軸8と接続されてねじ軸8を駆動するた
めの電動機等のアクチュエータ、11はレール7に沿い
第1の移動フレーム5の移動方向D1に対し直交する方
向D2へ移動し得るようにした第2の移動フレーム、1
2は移動フレーム11の下面に取付けられ前記ねじ軸8
に螺合されるナット、13は図示してないアクチュエー
タにより水平旋回し得るよう移動フレーム11の上部に
載置された旋回テーブルである。
【0013】旋回テーブル13上にはハウジング14が
配置され、該ハウジング14には、回転中心線が水平で
且つ同一直線上に位置するよう、複数の軸受15が直列
状に内嵌されており、軸受15には、内部に中空部16
aを備えた中空円筒体16が回転自在に内嵌されてい
る。
【0014】中空円筒体16の軸方向Xの一側端部に
は、歯車17が外嵌され、旋回テーブル13上に設置し
た電動機等のアクチュエータ18の出力軸に嵌合された
ピニオン19は、前記歯車17に噛合している。
【0015】中空円筒体16の軸方向Xの他側端部に
は、例えばねじ軸やハンドル等を備えた従来公知の送り
機構20により中空円筒体16の径方向へ移動し得るよ
うにしたバイトホルダ等の工具ホルダ21が取付けられ
ている。
【0016】なお、図中、22は移動フレーム5の移動
方向D1前後端側に位置するようコモンベッド1に設置
され且つ加工される曲り軸23の両端部をクランプする
クランプ装置、24は工具ホルダ21に取付けられ固定
されたバイト等の工具、25は中空円筒体16が回転す
る際に振動しないよう中空円筒体16に取付けられたバ
ランスウェイト、23aは曲り軸23に形成された真直
状円筒部、23bは曲り軸23の真直状円筒部23a,
23a間の部分である。
【0017】曲り軸を製作する場合には、未加工或いは
外周を粗加工した直線状の丸棒をベンダによりアーチ状
に塑性曲げ加工して素材としての曲り軸23を作り、該
曲り軸23を中空円筒体16の中空部16a内に水平に
挿通させたうえ両端部をクランプ装置22によりクラン
プし、アクチュエータ4,10を駆動することによりね
じ軸3,8を回転させ、第1、第2の移動フレーム5,
11をレール2,7に沿い移動させて所定の位置に停止
させ、図示してないアクチュエータにより旋回テーブル
13を所定の位置まで水平旋回させ、送り機構20によ
り工具ホルダ21を前進させて工具24の先端を曲り軸
23の加工位置外周に僅かの隙間を隔てて位置させ、ア
クチュエータ18を駆動してピニオン19、歯車17を
介して中空円筒体16を回転させる。
【0018】而して中空円筒体16が回転すると工具ホ
ルダ21と一緒に工具24も曲り軸23の外周に対して
回転するため、アクチュエータ4,10を駆動してねじ
軸3,8を回転させることにより移動フレーム5,11
をレール2,7に沿いコモンベッド1及び移動フレーム
5の長手方向へ移動させる。
【0019】そうすると、工具24は曲り軸23の外周
を回転しながら曲り軸23の外周を加工し、図3に示す
ように、真直ぐで外径が等しい真直状円筒部23aが形
成される。真直状円筒部23aは曲り軸23の長手方向
へ所要の間隔で複数箇所に形成されるが、真直状円筒部
23a,23a間に形成される部分23bは、外径が真
直状円筒部23aよりも小径でさえあれば真直円筒状で
あってもアーチ円筒状であっても良い。
【0020】又、移動フレーム5,11の移動速度は曲
り軸23の曲率、素材径、切削加工後の径等により適宜
決定される。
【0021】上述のように曲り軸23に真直状円筒部2
3aを形成することにより、加工後の曲り軸23の真直
状円筒部23aと曲り軸23に組み込まれる軸受内周と
の間の隙間が少くても、軸受の曲り軸23に対する組み
込みを容易且つ迅速に行うことが可能となり、又ロール
として完成した後も軸受の振動等が防止される。
【0022】なお、本考案の実施例では、曲り軸は切削
加工により製作する場合について説明したが、研磨加工
により製作するようにしても実施できること、移動フレ
ームは第1、第2の移動フレームを設ける場合について
説明したが、第2の移動フレームは設けずに第1の移動
フレームに相当する移動フレームのみを設け、該移動フ
レームに旋回自在に設けた旋回テーブルに、工具ホルダ
を取付けた回転可能な中空円筒体を設置し、加工時には
移動フレームをレールに沿い移動させると共に電動機等
のアクチュエータにより工具ホルダを中空円筒体の径方
向へ移動させるようにしても良いこと、加工対象物が長
尺の場合、中央付近にもクランプを追加設置しても良い
こと、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ること、等は勿論である。
【0023】
【考案の効果】本考案の曲り軸加工装置によれば、アー
チ状に塑性曲げ加工された曲り軸に真直状円筒部を形成
させることができるため、加工後の曲り軸の真直状円筒
部と曲り軸に組込まれる軸受円周との間の隙間が少なく
ても、軸受の曲り軸に対する組み込みを容易且つ迅速に
行うことができ、又、ロールとして完成した後も軸受の
振動が防止される、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の曲り軸加工装置の平面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】工具を回転させる機構の部分の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コモンベッド 5 第1の移動フレーム(移動フレーム) 11 第2の移動フレーム 13 旋回テーブル 16 中空円筒体 16a 中空部 21 工具ホルダ 22 クランプ装置 23 曲り軸 24 工具 D1 移動方向 D2 移動方向D1に対し直交する方向

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンベッド上で水平方向へ移動可能な
    第1の移動フレームに該第1の移動フレームの移動方向
    に対し直交する方向へ移動可能な第2の移動フレームを
    載置し、該第2の移動フレームに旋回テーブルを水平旋
    回可能に支持せしめ、該旋回テーブルに、アーチ状に曲
    げ加工されて水平方向へ延びる曲り軸が挿通し得る中空
    部を備えた中空円筒体を水平軸線に対し回転可能に支持
    させ、該中空円筒体に、曲り軸の外周を加工する工具を
    取付け可能な工具ホルダを設け、前記コモンベッドにお
    ける前記第1の移動フレームの移動方向前後端側の所定
    位置に、前記曲り軸の両端部をクランプするクランプ装
    置を設けたことを特徴とする曲り軸加工装置。
  2. 【請求項2】 コモンベッド上で水平方向へ移動可能な
    移動フレームに、旋回テーブルを水平方向へ旋回可能に
    支持せしめ、該旋回テーブルに、アーチ状に曲げ加工さ
    れて水平方向へ延びる曲り軸が挿通し得る中空部を備え
    た中空円筒体を水平軸線に対し回転可能に支持させ、該
    中空円筒体に、該中空円筒体の径方向へ移動可能で且つ
    曲り軸の外周を加工する工具を取付けた工具ホルダを設
    け、前記コモンベッドにおける前記移動フレームの移動
    方向前後端側の所定位置に、前記曲り軸の両端部をクラ
    ンプするクランプ装置を設けたことを特徴とする曲り軸
    加工装置。
JP1992062266U 1992-08-12 1992-08-12 曲り軸加工装置 Expired - Lifetime JP2572516Y2 (ja)

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JPH0617801U JPH0617801U (ja) 1994-03-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4620463A (en) * 1985-07-29 1986-11-04 Compagnie Europeenne Du Zirconium Cezus Process for machining tubular parts and apparatus for carrying out the process

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JPH0617801U (ja) 1994-03-08

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