JPH0575434U - 車両用水冷式エンジンにおける冷却水アウトレット装置 - Google Patents

車両用水冷式エンジンにおける冷却水アウトレット装置

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JPH0575434U
JPH0575434U JP1355492U JP1355492U JPH0575434U JP H0575434 U JPH0575434 U JP H0575434U JP 1355492 U JP1355492 U JP 1355492U JP 1355492 U JP1355492 U JP 1355492U JP H0575434 U JPH0575434 U JP H0575434U
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cylinder head
vehicle
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勝啓 生駒
一 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両に、シリンダヘッド3の上面に軸支した
吸気用カム軸13と排気弁用カム軸15の相互間をシザ
ーズ歯車23,24にて連動し且つ出力側後側面と反対
側の前側面に前記一方のカム軸へのタイミングチエン2
1を設けたDOHC型エンジン1を、当該エンジンの出
力側後側面を後方に向け、その各シリンダボアの軸線9
をクランク軸10の方向から見て水平面11に対して傾
斜すると共に、クランク軸10の軸線10aを車両の後
方に向かって下向きに傾斜して搭載した車両用水冷式エ
ンジンにおいて、シリンダヘッド3の冷却水ジャケット
3aからの空気抜きを簡単な構成にする。 【構成】 前記シザーズ歯車23,24を、前記エンジ
ンの前側面におけるタイミングチエン21の内側に隣接
した部位に配設する一方、シリンダヘッドの上面側に位
置する長手側面3bのうち前記シザース歯車23,24
に該当する付近に、シリンダヘッド3の冷却水ジャケッ
ト3aからの冷却水アウトレット26を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両に、シリンダボアの軸線をクランク軸の方向から見て水平面に 対して適宜角度に傾斜する一方、クランク軸の軸線を車両の後方に向かって下向 きに傾斜して搭載した水冷式エンジンにおいて、そのシリンダヘッドからの冷却 水アウトレット装置の関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、キャビンの下部に水冷式エンジンを配設したいわゆるキャブオーバー 型の車両においては、前記キャビンの高さを出来るだけ低くすること等のために 、前記エンジンを、当該エンジンにおける出力側を後方に向けた状態で、そのシ リンダボアの軸線をクランク軸の方向から見て水平面に対して適宜角度に傾斜す ると共に、クランク軸の軸線を車両の後方に向かって下向きに傾斜して搭載する ことが行なわれる。
【0003】 この場合、従来のものは、例えば、実公平2−48671号公報等に記載され ているように、エンジンにおける出力側の後側面に、シリンダヘッドにおける冷 却水ジャケットからの冷却水アウトレットを設けて、前記シリンダヘッドの冷却 水ジャケットにおける冷却水を、この冷却水アウトレットからラジエータに流出 するように構成する一方、前記シリンダヘッドにおける冷却水ジャケットのうち エンジンにおける出力側の後側面とは反対側の前側面の部分と、前記冷却水アウ トレットとの間を、空気抜き通路を介して接続することにより、前記シリンダヘ ッドにおける冷却水ジャケット内に溜まる空気を冷却水アウトレットに導くよう にして、空気の溜まりを無くすると共に、冷却水の注水性を良くするように構成 している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この従来のものは、シリンダヘッドにおける冷却水ジャケット内に空 気の溜まりを無くすると共に、冷却水の注水性を良くすることのために空気抜き 通路を必要とするので、構造がそれだけ複雑になることに加えて、部品点数及び 組立て手数が増大することにより、コストが可成りアップし、しかも、エンジン が、これに前記空気抜き通路を設ける分だけ大型化すると言う問題があった。
【0005】 本考案は、水冷式エンジンのうち、シリンダヘッドの上面に軸支した吸気用カ ム軸と排気弁用カム軸の相互間を互いに噛合するシザーズ歯車等の歯車機構にて 連動するように構成したDOHC型エンジンにおける構造の点に着目して、この ことを利用して、前記の問題を解消することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本考案は、車両に、シリンダヘッドの上面にお ける動弁機構室内に軸支した吸気用カム軸と排気弁用カム軸の相互間を互いに噛 合する歯車機構にて連動し且つ出力側後側面と反対側の前側面に前記一方のカム 軸へのタイミングチエン又はベルトを設けたDOHC型エンジンを、当該エンジ ンにおける出力側後側面を後方に向けた状態で、その各シリンダボアの軸線をク ランク軸の方向から見て水平面に対して適宜角度に傾斜すると共に、クランク軸 の軸線を車両の後方に向かって下向きに傾斜して搭載した車両水冷式エンジンに おいて、前記歯車機構を、前記エンジンの前側面におけるタイミングチエン又は ベルトの内側に隣接した部位に配設する一方、シリンダヘッドにおける左右両長 手側面のうち上面側に位置する一方の長手側面には、当該一方の長手側面のうち 前記歯車機構に該当する部位又はその近傍の部位に、シリンダヘッドにおける冷 却水ジャケットからの冷却水アウトレットを設ける構成にした。
【0007】
【作 用】
このように、両カム軸の相互間を連動する歯車機構を、エンジンの前側面にお けるタイミングチエン又はベルトの内側に隣接した部位に配設すると、シリンダ ヘッドにおける左右両長手側面のうち上面側に位置する一方の長手側面には、エ ンジンの前側面におけるタイミングチエン又はベルトを覆うカバーケースと、シ リンダヘッドにおける長手側面に取付く吸気マニホールド又は排気マニホールド との間の部位に、スペースを形成することができ、しかも、このスペースの部分 は、エンジンを、前記のように各シリンダボアの軸線をクランク軸の方向から見 て水平面に対して適宜角度に傾斜すると共に、クランク軸の軸線を車両の後方に 向かって下向きに傾斜したことによって、シリンダヘッドのうち最も高い部位に 位置することになる。
【0008】 そこで、前記スペースの部分に、前記のように、シリンダヘッドにおける冷却 水ジャケットからの冷却水アウトレットを設けることにより、この冷却水アウト レットからシリンダヘッドの冷却水ジャケット内における全ての空気を排出する ことができる。
【0009】
【考案の効果】
従って、本考案によると、シリンダヘッドに冷却水ジャケットに対する空気抜 き通路を省略することができるから、構造の簡単及びコストの低減を図ることが できるのであり、しかも、吸気マニホールド又は排気マニホールドとタイミング チエン又はベルトを覆うカバーケースとの間におけるデッドスペースを、冷却水 アウトレットを設けることに有効に利用できるから、エンジンの小型化を達成で きる効果を有する。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面について説明する。 図において符号1は、内部に冷却水ジャケット2aを形成したシリンダブロッ ク2の上面に、同じく内部に冷却水ジャケット3aを形成したシリンダヘッド3 をガスケット4を挟んで複数本のヘッドボルト5にて締結し、且つ、前記シリン ダブロック2の下面にオイルパン6を、前記シリンダヘッド3の上面にヘッドカ バー7を各々接合して成るエンジンを示し、このエンジン1における出力側の後 側面には、ミッションケース8が接合されている。
【0011】 そして、前記エンジン1を、図示しない車両に対して、当該エンジン1におけ る後側面に接合したミッションケース8を後方に向けた状態で、その各シリンダ ボアの軸線9をクランク軸10の方向から見て水平面11に対して適宜角度(θ 1 )だけ傾斜すると共に、クランク軸10の軸線10aを車両の後方に向かって 下向きに適宜角度(θ2 )だけ傾斜して搭載し、前記シリンダヘッド3における 左右両長手側面3b,3cのうち上面側に位置する一方の長手側面3bに、図示 しないエアクリーナからの吸気を各気筒に導くための吸気マニホールド12を接 合する。
【0012】 符号13は、各気筒における吸気弁14に対するカム軸を、符号15は、各気 筒における排気弁16に対するカム軸を各々示し、これら両カム軸13,15は 、前記シリンダヘッド3の上面における動弁機構室17内に平行に配設され、且 つ、前記動弁機構室17内に一体的に造形した複数個の軸受け部18にて軸支さ れている。
【0013】 一方、前記エンジン1において、前記ミッションケース8が取付く後側面と反 対側の前側面には、カバーケース19を一体的に造形する一方、前記排気弁用カ ム軸15の端部を、このカバーケース19内に突出して、その軸端部に嵌着した スプロケット20と、前記クランク軸10との間には、前記カバーケース19内 に配設したタイミングチエン21を巻掛けして、クランク軸10の回転を前記排 気弁用カム軸15に伝達するように構成する。なお、前記カバーケース19の側 面には、当該カバーケース19内における前記タイミングチエン21を緊張状態 に付勢するようにしたチエンテンショナー22が取付けられている。
【0014】 また、前記シリンダヘッド3における動弁機構室17内のうち前記タイミング チエン21に隣接した部位に、互いに噛合するシザーズ歯車23,24等の歯車 機構を、前記両カム軸13,15に嵌着して設けて、排気弁用カム軸15の回転 を吸気弁用カム軸13に伝達するように構成する。 そして、前記シリンダヘッド3における左右両長手側面3b,3cのうち上面 側に位置する一方の長手側面3bには、前記吸気マニホールド13とカバーケー ス19との間の部位に、シリンダヘッド3における冷却水ジャケット3aに連通 する冷却水出口25を開口して、この冷却水出口25に、図示しないラジエータ への冷却水アウトレット26を接続する。
【0015】 この構成において、ラジエータにて冷却された冷却水は、図示しない冷却水ポ ンプにてシリンダブロック2における冷却水ジャケット2a内に流入し、次いで 、このシリンダブロック2における冷却水ジャケット2aからシリンダヘッド3 における冷却水ジャケット3a内に流入したのち、その冷却水出口25に接続し た冷却水アウトレット26から前記ラジエータに流れる循環を行うことによって 、エンジンを冷却するのである。
【0016】 この場合において、前記シリンダヘッド3における冷却水ジャケット3aの冷 却水出口25は、エンジン1を、前記のように各シリンダボアの軸線9をクラン ク軸10の方向から見て水平面に対して適宜角度に傾斜すると共に、クランク軸 10の軸線10aを車両の後方に向かって下向きに傾斜したことによって、シリ ンダヘッド3のうち最も高い部位に位置することになるから、この冷却水出口2 5に接続した冷却水アウトレット26より、シリンダヘッド3の冷却水ジャケッ ト3a内における全ての空気を排出することができるのである。
【0017】 なお、前記実施例は、シリンダヘッド3における一方の長手側面3bに吸気マ ニホールド12を接合した場合を示したが、この一方の長手側面3bに排気マニ ホールドを接合するようにしても良い。また、タイミングチエン21に代えてタ イミングベルトを使用したものに適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II視側面図である。
【図3】図1のIII −III 視平面図である。
【図4】図1のIV−IV視拡大平面図である。
【図5】図4のv−v視断面図である。
【図6】図5のvI−VI視断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド 3a シリンダヘッドの冷却水ジャケット 3b,3c シリンダヘッドの長手側面 6 オイルパン 7 ヘッドカバー 8 ミッションケース 9 シリンダボアの軸線 10 クランク軸 10a クランク軸の軸線 11 水平面 12 吸気マニホールド 13 吸気弁用カム軸 15 排気弁用カム軸 17 動弁機構室 19 カバーケース 20 スプロケット 21 タイミングチエン 23,24 シザーズ歯車 25 冷却水出口 26 冷却水アウトレット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に、シリンダヘッドの上面における動
    弁機構室内に軸支した吸気用カム軸と排気弁用カム軸の
    相互間を互いに噛合する歯車機構にて連動し且つ出力側
    後側面と反対側の前側面に前記一方のカム軸へのタイミ
    ングチエン又はベルトを設けたDOHC型エンジンを、
    当該エンジンにおける出力側後側面を後方に向けた状態
    で、その各シリンダボアの軸線をクランク軸の方向から
    見て水平面に対して適宜角度に傾斜すると共に、クラン
    ク軸の軸線を車両の後方に向かって下向きに傾斜して搭
    載した車両用水冷式エンジンにおいて、前記歯車機構
    を、前記エンジンの前側面におけるタイミングチエン又
    はベルトの内側に隣接した部位に配設する一方、シリン
    ダヘッドにおける左右両長手側面のうち上面側に位置す
    る一方の長手側面には、当該一方の長手側面のうち前記
    歯車機構に該当する部位又はその近傍の部位に、シリン
    ダヘッドにおける冷却水ジャケットからの冷却水アウト
    レットを設けたことを特徴とする車両用水冷式エンジン
    における冷却水アウトレット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262928A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却水経路構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03105015A (ja) * 1989-09-14 1991-05-01 Nissan Motor Co Ltd V型内燃機関の冷却装置
JPH046754U (ja) * 1990-05-08 1992-01-22

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