JPH057541Y2 - - Google Patents

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JPH057541Y2
JPH057541Y2 JP18794886U JP18794886U JPH057541Y2 JP H057541 Y2 JPH057541 Y2 JP H057541Y2 JP 18794886 U JP18794886 U JP 18794886U JP 18794886 U JP18794886 U JP 18794886U JP H057541 Y2 JPH057541 Y2 JP H057541Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、車両などの進行方向を地図上の北
を基準として表示する装置に関し、特に地域毎の
地磁気の偏角を容易に補正できる進行方向表示装
置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、方位センサを用いた進行方向表示装置
においては、地図上の北方向と地磁気方向とが一
致せず且つ地磁気の偏角値が地域によつて異なる
ため、車両の走行地域に応じて偏角の影響を補正
する必要がある。従つて、従来より、この種の進
行方向表示装置には、偏角補正機能を備えた地磁
気センサを用いられている。
第4図は例えば実開昭60−118910号公報に記載
された従来の地磁気センサを示す一部水平断面図
である。図において、1はベース部材、2はベー
ス部材1に回転可能に軸支された地磁気センサ本
体、3は地磁気センサ本体2に埋設されたスプリ
ングである。4は地磁気センサ本体2の外周部に
伸縮自在に設けられ、スプリング3により突出方
向に付勢された爪部、5はベース部材1に形成さ
れて爪部4と係合する歯部である。7は地磁気セ
ンサ本体2の外周部に設けられた指針、8は指針
7に対応してベース部材1に所定量設けられた目
盛りである。
次に、第4図に示した従来の地磁気センサを用
いた進行方位表示装置の動作について説明する。
まず、ベース部材1は車両と一体に固定されて
いるものとする。
使用者は、予め自分の車両が走行する地域の地
磁気の偏角を求め、その偏角量に相当する目盛り
8に指針7を合わせながら地磁気センサ本体2を
回転させる。これにより、地磁気センサ本体2か
らは、地磁気の方向が地図上の北方向と一致する
ように調整された出力が得られる。
このとき、爪部4と歯部5とが係合しているの
で、爪部4が歯部5の間を移動する毎に地磁気セ
ンサ本体2はクリツクしながら回転し、一旦調整
された地磁気センサ本体2はベース部材1に位置
決めされる。
又、車両が移動して進行地域が大きく変更され
た場合は、再び上記操作を繰り返し偏角の補正を
行う。
こうして補正された地磁気センサ本体2の出力
に基づいて表示器(図示せず)等が駆動され、使
用者はその進行方向を認識することができる。
[考案が解決しようとする問題点] 従来の進行方位表示装置は以上のように、ベー
ス部材1に軸支された地磁気センサ本体2を回転
させて偏角補正していたので、地磁気センサ本体
2を所定角度に位置決めするため、例えばベース
部材1に歯部5を設けると共に、地磁気センサ本
体2に歯部5と係合する爪部4を設け、更に爪部
4を歯部5に付勢するためのスプリング3を設け
る必要があり、機構的に複雑で誤動作及び故障の
原因になるという問題点があつた。
この考案は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、簡単な構成で容易に地域の偏
角を補正できる進行方位表示装置を得ることを目
的としたものである。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る進行方位表示装置は、地磁気を
検出する方位センサと、予め分割された複数の地
域のうちの任意の地域を選択する地域選択スイツ
チと、各地域の地磁気の偏角値を記憶したメモリ
と、方位センサの出力と選択された地域の偏角値
とに基づいて地図上の進行方位を求める演算手段
と、この演算手段の出力に基づいて地図上の進行
方向を表示すると共に、複数の地域に対応した表
示を行うための複数の指標パターンを有する表示
器とを備えたものである。
[作用] この考案においては、使用者が表示器上の複数
の指標パターンを見ながら地域選択スイツチを操
作して任意の地域を選択すると、演算手段が、メ
モリから読み出された選択地域の偏角値と方位セ
ンサからの出力とに基づいて、正確な進行方向を
表示器に表示する。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第1図はこの考案の一実施例を示すブロツク
図である。図において、10は車両に固定されて
地磁気を検出する方位センサであり、地磁気の方
向に応じたアナログ信号A及びBを出力するよう
になつている。11は予め複数に分割された地域
から任意の地域を選択する地域選択スイツチであ
り、閉成されることにより操作信号Cを発生する
ようになつている。
12はアナログ信号A,B及び操作信号Cが入
力され、これら信号に基づいて演算処理等を行う
制御回路である。13は制御回路12により駆動
される蛍光表示管又は液晶パネルなどからなる表
示器であり、十文字形状のパターンPO、東西南
北に対応したシンボルパターンE,W,S,N、
及びこれらシンボルパターンの周囲に放射状に配
列された複数の指標パターン(セグメント)P1
〜P16が設けられている。
14はアナログ信号A及びBをデイジタル信号
Dに変換するAD変換器、15はデイジタル信号
D及び操作信号Cが入力されるインタフエイスと
しての入力回路である。16は入力回路15を介
してデイジタル信号D及び操作信号Cが入力され
るマイクロコンピユータであり、図示しない複数
のカウンタを内蔵しており、各信号C及びDに基
づいて地図上の進行方位を求める演算手段を構成
している。17は複数の地域の地磁気の偏角値が
記憶されたメモリであり、操作信号Cにより選択
された任意の地域の偏角値をマイクロコンピユー
タ16に入力するようになつている。18はマイ
クロコンピユータ16の出力に基づいて表示器1
3を駆動するための駆動回路であり、AD変換器
14、入力回路15、マイクロコンピユータ16
及びメモリ17と共に制御回路12を構成してい
る。
次に、各地域の偏角マツプを示す第2図の説明
図を参照しながら、第1図に示したこの考案の一
実施例の動作について説明する。第2図はアメリ
カ合衆国のボストンを含む地域M1からバンクー
バを含む地域M15までを15分割した例であり、
地域毎の偏角値の差は3°間隔となつている。これ
ら各地域M1〜M15の偏角値は、予めメモリ1
7に記憶されている。
まず、使用者は、走行開始前に車両の属する地
域の偏角を補正するため、地域選択スイツチ11
を一定時間(例えば、0.5秒)以上閉成(オン)
させて操作信号Cを発生させる。これにより、制
御回路12は偏角補正モードとなり、各地域M1
〜M15に対応するセグメントP1〜P15が、
セグメントP1から1セグメントずつ反時計回り
に一定間隔(例えば、0.8秒)毎に順次点灯を開
始する。
もし、車両が地域M3に属していた場合、使用
者は地域M3に対応するセグメントP3が点灯し
た時点で、再び地域選択スイツチ11を一定時間
(例えば、0.5秒)以上閉成(オン)させる。これ
により、マイクロコンピユータ16は、車両の属
する地域M3の地磁気の偏角値(15°、東)をメ
モリ17から読み出し、地域M3における地図上
の北方向が地磁気の磁北に対し15°東よりにある
ことを認識する。
そして、車両の走行中、マイクロコンピユータ
16は、デイジタル変換された方位センサ10の
出力即ちデイジタル信号Dと、メモリ17から読
み出された地域M3の偏角値とに基づいて、常に
正確な進行方向を演算する。マイクロコンピユー
タ16の出力即ち演算結果は駆動回路18に入力
され、セグメントP1〜P16のうち進行方向に
対応する1つのセグメントを点灯させる。
即ち、通常走行時は、各セグメントP1〜P1
6が進行方向を示し、例えば車両が北に向かつて
いるとすると、北を示すシンボルパターンNに対
応するセグメントP8が点灯するようになつてい
る。
又、車両が他の地域Miに移動した場合は、前
述と同様に、地域選択スイツチ11により操作信
号Cを発生させて制御回路12から補正動作の開
始要求を表示器13に入力し、通常は車両の進行
方向を表わす複数のセグメントP1〜P15を、
予め設定された複数の地域M1〜M15に対応さ
せて順次点灯させる。
そして、車両の属する地域Miを表わすセグメ
ントPiが点灯された時点で、補正動作の終了を表
わす2回目の操作信号Cを発生させることによ
り、選択された地域Miの偏角値をメモリ17か
ら読み出し、この偏角値と方位センサ10のアナ
ログ信号A及びBに基づいて偏角値地図上の進行
方向を演算して表示器13に表示させる。
次に、第3図にフローチヤート図を参照しなが
ら、マイクロコンピユータ16の動作を更に詳細
に説明する。
まず、制御回路12への給電開始と同時に、各
カウンタ内の変数などの初期化(ステツプS1)
を行い、地域選択スイツチ11(以下、スイツチ
という)が閉成(オン)されたか否かを判別(ス
テツプS2)する。
スイツチ11がオンであると判定された場合
は、偏角補正中であるか否かを判別(ステツプ
S3)し、偏角補正中でなければスイツチ11の
オン時間が0.5秒以上か否かを判別(ステツプS4)
する。
もし、オン時間が0.5秒未満であれば、オン時
間計測カウンタをインクリメント(ステツプS5)
してステツプS2に戻る。又、オン時間が0.5秒以
上であると判定(ステツプS4)された場合は、
オン時間計測カウンタをインクリメントせずにス
テツプS2に戻る。これらステツプS2〜S5を繰り
返すことにより、スイツチ11の1回目の操作信
号Cが0.5秒以上オンされ続けるのを待つ。
そして、スイツチ11が開放(オフ)されたこ
とを判定(ステツプS2)した時点で、オン時間
計測カウンタの内容から、1回目の操作信号Cの
オン時間が0.5秒以上か否かを判別(ステツプS6)
する。
もし、オン時間が0.5秒未満であれば、偏角補
正中であるか否かを判別(ステツプS7)し、偏
角補正中でなければ、オン時間計測カウンタ及び
偏角カウンタの内容をクリア(ステツプS8)し
てステツプS2に戻る。
又、オン時間が0.5秒以上(ステツプS6)もし
くは偏角補正中(ステツプS7)であると判定し
た場合は、偏角補正中を示すフラグをセツトする
と共にオン時間計測カウンタをクリア(ステツプ
S9)し、偏角補正モード用のサブルーチンSBに
従う偏角補正を開始する。
まず、偏角補正中フラグのセツトと同時に最初
のセグメントP1が点灯される。そして、移動時
間カウンタの内容を参照しながら、セグメント移
動時間(例えば、0.8秒)経過したか否かを判別
(ステツプS10)し、セグメント移動時間でなけ
れば移動時間カウンタをインクリメント(ステツ
プS11)してステツプS2に戻る。このとき、既に
偏角補正中フラグがセツトされているので、偏角
補正中であることが判定(ステツプS7)され、
再びサブルーチンSBに戻る。これを、セグメン
ト移動時間に到達するまで繰り返す。ステツプ
S10においてセグメント移動時間に達したことが
判定されると、次のセグメントP2を点灯処理
(ステツプS12)し、更に偏角カウンタをインク
リメント(ステツプS13)する。
即ち、サブルーチンSBにおいては、点灯セグ
メントP1〜P15を一定時間(0.8秒)間隔で
1個ずつ移動させながら偏角カウンタをインクリ
メントする。
もし、スイツチ11から2回目の操作信号Cが
供給されなかつた場合は、最後のセグメントP1
5が点灯されたかことを判別(ステツプS14)す
るまで偏角カウンタをインクリメントし続け、最
後のセグメントP15が点灯した時点で、偏角カ
ウンタに基づいて偏角値を読み込む処理(ステツ
プS15)を行う。即ち、所定の地域を選択しない
場合は、バンクーバを含む15番目の地域M15に
自動的に設定されるようになつている。
尚、ステツプS14は必要に応じて適宜変更する
ことができる。例えば、最後のセグメントP15
が点灯されたときには、最初のセグメントP1の
点灯に戻るようにしてもよい。
次に、偏角補正中に地域M3を選択する場合に
ついて説明する。地域M3に対応するセグメント
P3が点灯された時点でスイツチ11を閉成させ
ると、スイツチオン状態がステツプS2で判定さ
れ、更にステツプS3に進み偏角補正中であるこ
とが判定される。そして、スイツチオン時間が
0.5秒以上か否かが判別(ステツプS16)され、も
し0.5秒未満であれば、オン時間計測カウンタを
インクリメントし、再びステツプS2を介してス
テツプS16に戻り、オン時間が0.5秒以上となるま
で待つ。
オン時間が0.5秒以上に達した時点で、ステツ
プS16からステツプS15に進み、偏角カウンタに
基づく偏角値を読み込む処理を行う。このとき、
偏角カウンタはセグメントP3の状態を保持して
いるので、メモリ17から地域M3の偏角値が読
み込まれる。
こうして、車両の属する地域M3に対応したセ
グメントP3が点灯した時にスイツチ11を再び
操作することにより、偏角カウンタが固定されて
所望の地域の偏角値を読み取ることができる。
偏角値がマイクロコンピユータ16に記憶され
ると補正終了処理が行なわれ、オン時間計測カウ
ンタ、移動時間カウンタ及び偏角補正中フラグは
全てクリア(ステツプS17)される。又、偏角補
正中フラグがクリアされることにより、各セグメ
ントP1〜P15の順次点灯も停止し、ステツプ
S7及びS8を介して偏角カウンタもクリアされる。
その後、スイツチ11からの操作信号Cが入力
されない限り、選択された地域M3の偏角値に基
づく方位演算処理ステツプS18が実行される。即
ち、方位センサ10から出力されるアナログ信号
A及びBと、偏角補正処理でメモリ17から得ら
れた偏角値とに基づき、直交座標を回転させて地
図上の進行方向を決定し、これを表示器13のセ
グメントP1〜P15を適宜点灯することにより
表示する。
[考案の効果] 以上のようにこの考案によれば、地磁気を検出
する方位センサと、任意の地域を選択する地域選
択スイツチと、各地域の地磁気の偏角値を記憶し
たメモリと、方位センサ出力及び選択された偏角
値に基づいて地図上の進行方位を求める演算手段
と、この演算結果に基づいて地図上の進行方向を
表示すると共に、各地域に対応した表示を行う指
標パターンを有する表示器とを備え、指標パター
ンを見ながら地域選択スイツチを操作して任意の
地域を選択するようにしたので、簡単な操作で容
易に偏角補正を行うことのできる進行方位表示装
置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロツク
図、第2図は偏角マツプを示す説明図、第3図は
この考案の動作を説明するためのフローチヤート
図、第4図は従来の進行方位表示装置に用いられ
る地磁気センサを示す一部水平断面図である。 10……方位センサ、11……地域選択スイツ
チ、13……表示器、16……マイクロコンピユ
ータ(演算手段)、17……メモリ、M1〜M1
5……地域、A,B……アナログ信号(方位セン
サ出力)、P1〜P15……セグメント(指標パ
ターン)、尚、図中、同一符号は同一又は相当部
分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 地磁気を検出する方位センサと、予め分割さ
    れた複数の地域のうちの任意の地域を選択する
    地域選択スイツチと、前記複数の地域の地磁気
    の偏角値を記憶したメモリと、前記方位センサ
    の出力と選択された地域の前記偏角値とに基づ
    いて地図上の進行方位を求める演算手段と、こ
    の演算手段の出力に基づいて地図上の進行方向
    を表示する表示器とを備え、前記表示器には、
    前記複数の地域にそれぞれ対応した表示を行う
    ための複数の指標パターンが設けられたことを
    特徴とする進行方向表示装置。 (2) 複数の指標パターンは、地域選択スイツチの
    操作により順次点灯する複数のセグメントであ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の進行方向表示装置。 (3) 複数のセグメントは、地域選択スイツチの操
    作により、進行方向表示から複数の地域表示に
    切換えて駆動されることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第2項記載の進行方向表示装
    置。
JP18794886U 1986-12-08 1986-12-08 Expired - Lifetime JPH057541Y2 (ja)

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JPS6393515U JPS6393515U (ja) 1988-06-16
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