JP2530912B2 - 車載用ナビゲ―ション装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、走行距離や走行方位など車両の位置情報
に基づき算出される車両の現在位置や目的などをマーク
表示可能な車載用ナビゲーション装置に関する。

（従来の技術） 近年においては、走行距離センサからの距離情報と走
行方位センサからの方位情報とに基づいて車両の現在位
置を地図上に表示するようにした、いわゆる車載用ナビ
ゲーション装置が種々開発されている。

このような従来の車載用ナビゲーション装置として
は、例えば特開昭60−196617号公報に開示されているよ
うなものがある。これは、車両の走行距離と走行方位と
を検出してこれらの情報からの現在位置を演算し、一
方、各地の地名とその地理上の座標とを記憶装置に記憶
しておき、入力装置によって出発地及び目的地の地名を
指定すると、制御装置が記憶装置から各地名及びその座
標を読み出して適当な縮尺で出発地及び目的地を示すマ
ークを表示装置に表示し、これに合わせて前記算出した
車両の現在位置を示すマークを表示するという構成とな
っている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、表示装置に表示される車両の現在位置は、
距離センサや方位センサの誤差などにより、必ずしも正
確な表示されているとは言えず、したがって適宜車両位
置を修正する必要がある。

ところが、上記したような従来装置では、例えば広域
地図上で車両位置を修正した場合には、細部にわたる正
確な修正ができないので、詳細地図に切り換えた上で再
度確認して修正する必要があるが、広域地図と詳細地図
との相互の切り換えは、操作者自身が適宜切り換え操作
する必要があり、位置修正操作が煩雑なものとなってい
た。

そこでこの発明は、表示手段に表示されている車両の
位置修正操作を容易にすることを目的としている。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 前述した課題を解決するためにこの発明は、第１図に
示すように広域地図及び広域地図の一部分を拡大して示
す詳細地図を切り換え表示可能な表示手段９と、走行距
離及び走行方位など車両の位置情報を基に現在の車両位
置を表示手段９に表示させる表示制御手段15と、広域地
図及び詳細地図にて車両の位置を修正可能な車両位置修
正手段17と、車両位置修正手段17によって広域地図上で
の車両の位置修正が終了したことを確認する第１位置修
正確認手段19と、第１位置修正確認手段19の出力信号を
受けて表示手段９を広域地図から詳細地図に切り換える
第１切り換え手段21と、第１切り換え手段21により切り
換えた詳細地図上での車両位置修正手段17による車両位
置の再修正が終了したことを確認する第２位置修正確認
手段23と、第２位置修正確認手段23の出力信号を受けて
表示手段９を詳細地図から広域地図に切り換える第２切
り換え手段25とを有する構成としてある。

（作用） 表示手段が広域地図に切り換えられていてこの地図上
に車両の位置が表示され、この車両位置を車両位置修正
手段により修正しこれが終了すると、第１位置修正確認
手段がこれを確認して第１切り換え手段に信号出力し、
第１切り換え手段は表示制御手段を介して表示手段の表
示を広域地図から詳細地図に切り換える。次に、切り換
えられた詳細地図上にて車両位置の細部を再修正し、こ
れにより車両位置がより正確に修正されることになる。
詳細地図上にて車両位置の修正が終了すると、第２位置
修正確認手段がこれを確認して第２切り換え手段に信号
出力し、第２切り換え手段は表示制御手段を介して表示
手段の表示を詳細地図から広域地図に再度切り換える。

（実施例） 以下、この発明の実施例を第２図ないし第４図に基づ
き説明する。

第２図はこの発明の一実施例を示すブロック図で、１
は車両の走行距離に応じた信号を発生する距離センサで
あり、例えばタイヤの回転数に比例したパルス信号を出
力する光電式または機会接点式などが使用される。ま
た、３は車両の走行方位を出力する、例えばトロイダル
コア型のフラックスゲート式地磁気センサなどの方位セ
ンサ、５は本装置を操作するための、例えば車両の現在
位置の初期設定などに使用するキーボードである。上記
距離センサ1,方位センサ３及びキーボード５の各出力信
号は制御回路７に入力される。制御回路７は、マイクロ
コンピュータなどの演算処理手段を有しており、装置全
体の制御を行う。制御回路７は表示制御手段15,車両位
置修正手段17,第１位置修正確認手段19,第１切り換え手
段21,第２位置修正確認手段23,及び第２切り換え手段25
を含んでいる。

９は広域地図や広域地図の一部分を拡大して示す詳細
地図が表示され、上記制御回路７によって求られた時々
刻々変化する車両の現在位置などが表示される表示手段
としてのCRTである。11及び13は情報記憶手段として使
用されるRAM及びROMである。RAM11は、制御回路７が各
種演算処理もしくは制御処理を実行する際に、必要な情
報を一時的に格納する。ROM13は、車両の現在位置を算
出するための算出プログラム及び車両の走行方位に応じ
て表示画面を変化させる処理プログラムなどの種々の制
御プログラムを格納している。

次に、第３図のフローチャートに基づいて制御回路７
の制御動作を説明する。

まず、車両の位置修正をするか否かが判断され（ステ
ップ301）、車両が実際の走行位置に対して広域地図上
あるいは詳細地図上にて位置ずれを生じている場合、次
のステップ303で車両の位置修正を行う。そして、CRT9
の表示が広域地図であるか、あるいは詳細地図であるか
が判断され（ステップ305）、広域地図となっている場
合には次のステップ307で広域地図から詳細地図に表示
を変更する。

そして、詳細地図上での表示位置を確認し、（ステッ
プ309）、これが正しいか否かが確認される（ステップ3
11）。正しければそのまま元の広域地図に戻す（ステッ
プ313）一方、正しくなければこの詳細地図にて車両位
置を再修正し（ステップ315）、正確な車両位置を得
る。このように、広域地図での車両位置修正の後、さら
に細部での位置修正のための詳細地図への表示切り換え
及び、詳細地図での位置修正後の広域地図への表示切り
換えが自動化されているので、操作者自身が切り換え操
作する必要がなく、位置修正操作が容易なものとなる。

第４図はこのようにして制御される、CRT9の表示及び
処理の遷移図である。これによると、広域地図が表示さ
れている表示状態Ａから位置修正する場合、位置修正可
能な表示状態Ｂとなり、その後の位置修正されたか否か
が判断され、位置修正されている場合、詳細地図である
表示状態Ｃとなる。そして、修正位置を確認した後、正
確に位置修正された表示状態Ｄとなる。

［発明の効果］ 以上説明してきたようにこの発明によれば、広域地図
での車両位置修正から、広域地図の一部分を拡大して示
す詳細地図での車両位置修正を行うための広域地図から
詳細地図への表示画面の切り換え、及びこの切り換え後
の詳細地図から広域地図への切り換えを自動的に行える
ようにしたため、操作者自身がいちいち切り換え操作す
る必要がなく、車両の位置修正操作が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のクレーム対応図、第２図はこの発明
の一実施例を示すブロック図、第３図は制御回路の制御
動作を示すフローチャート、第４図は上記制御動作にお
ける表示及び処理遷移図である。 ９……表示手段、15……表示制御手段 17……車両位置修正手段 19……第１位置修正確認手段 21……第１切り換え手段 23……第２位置修正確認手段 25……第２切り換え手段

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】広域地図及び広域地図の一部分を拡大して
   示す詳細地図を切り換え表示可能な表示手段と、走行距
   離及び走行方位など車両の位置情報を基に現在の車両位
   置を表示手段に表示させる表示制御手段と、広域地図及
   び詳細地図上にて車両の位置を修正可能な車両位置修正
   手段と、車両位置修正手段によって広域地図上での車両
   の位置修正が終了したことを確認する第１位置修正確認
   手段と、第１位置修正確認手段の出力信号を受けて表示
   手段を広域地図から詳細地図に切り換える第１切り換え
   手段と、第１切り換え手段により切り換えた詳細地図上
   での車両位置修正手段による車両位置の再修正が終了し
   たことを確認する第２位置修正確認手段と、第２位置修
   正確認手段の出力信号を受けて表示手段を詳細地図から
   広域地図に切り換える第２切り換え手段とを有すること
   を特徴とする車載用ナビゲーション装置。