JPH0575342U - コンクリート型枠の補強材保持具 - Google Patents
コンクリート型枠の補強材保持具Info
- Publication number
- JPH0575342U JPH0575342U JP2294392U JP2294392U JPH0575342U JP H0575342 U JPH0575342 U JP H0575342U JP 2294392 U JP2294392 U JP 2294392U JP 2294392 U JP2294392 U JP 2294392U JP H0575342 U JPH0575342 U JP H0575342U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- tip
- concrete formwork
- template
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、振動が加わっても容易に緩むこと
のないコンクリート型枠の補強材保持具を提供すること
を目的とする。 【構成】 型板14の間隔を保持するセパレータ18の
先端を型板から外方に突出させ、このセパレータ18の
先端に支柱部材22を固定し、この支柱部材22の先端
に装着した押さえ座金24を介して支柱部材先端の雄ね
じ部に螺着したナット28により、型板を押さえる補強
材16・・・を保持するようにしたコンクリート型枠の
補強材保持具において、ナット28に、押さえ座金24
に沿って一方向に延出する延出部30が設けられてい
る。なお、延出部30を磁化させても良く、またナット
28自体、少なくとも押さえ座金24に接する側に磁化
部が設けても良い。
のないコンクリート型枠の補強材保持具を提供すること
を目的とする。 【構成】 型板14の間隔を保持するセパレータ18の
先端を型板から外方に突出させ、このセパレータ18の
先端に支柱部材22を固定し、この支柱部材22の先端
に装着した押さえ座金24を介して支柱部材先端の雄ね
じ部に螺着したナット28により、型板を押さえる補強
材16・・・を保持するようにしたコンクリート型枠の
補強材保持具において、ナット28に、押さえ座金24
に沿って一方向に延出する延出部30が設けられてい
る。なお、延出部30を磁化させても良く、またナット
28自体、少なくとも押さえ座金24に接する側に磁化
部が設けても良い。
Description
【0001】
本考案は、緩みを防止することができるコンクリート型枠の補強材保持具に関 する。
【0002】
従来からコンクリートの構築物を構築する際に、コンクリート型枠を構築し、 このコンクリート型枠内にコンクリートを流し込むようにしている。 図8は、従来のコンクリート型枠に対して保持具によりパイプが固定されてい る状態を示している。型板2の外側面からセパレータ3の先端の雄ねじ部3aを 突出させておき、この雄ねじ部3aに補強材用の保持具9を螺合させたものであ る。この保持具9を構成する支柱4を雄ねじ部3aに螺合させ、この支柱4先端 の雄ねじ部4aに押さえ座金5を装着させてナット6で締付け、補強材としての パイプ7を型板2の外側面に固定するものである。 上記保持具9は、コンクリート型枠内にコンクリートを流し込み、硬化後には 分解して再使用する。このように保持具9は、何度も使用するため、支柱4の雄 ねじ部3aの山は大きく形成され、ナット6の締付け、取り外しが容易に行える ようにしている。 一方、コンクリート型枠内にコンクリートを流し込んだ後に、充填したコンク リート内に空洞ができるのを防止するために、充填したコンクリートにバイブレ ータにより振動を加えるようにしている。
【0003】
しかし、上記保持具9は、支柱4の雄ねじ部3aの山が大きく形成されている ため、バイブレータによりコンクリートに振動を与える際に、型板2、支柱4等 が振動しナット6が緩み易く、その部位の型枠が膨出することがあり、コンクリ ートの構築物も変形し、外観も良くない。このような事態に対しては、構築物を 破壊して再度やり直さなければならず、多くの時間と労力を必要とすることとな る。 そこで、本考案は、振動が加わっても容易に緩むことのないコンクリート型枠 の補強材保持具を提供することを目的とする。
【0004】
上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、型板の間隔を保持するセパレータの先端を型板から外方に突出させ 、このセパレータの先端に支柱部材を固定し、この支柱部材の先端に装着した押 さえ座金を介して支柱部材先端の雄ねじ部に螺着したナットにより、型板を押さ える補強材を保持するようにしたコンクリート型枠の補強材保持具において、ナ ットの、少なくとも押さえ座金に接する側に磁化部を設けたことを特徴とする。 また、上記ナットに、押さえ座金に沿って一方向に延出する延出部を設けてもよ く、また延出部を磁化させても良い。
【0005】
作用について説明する。 型板の間隔をセパレータにより保持し、セパレータの先端に補強材保持具を装 着しコンクリート型枠を保持する。そして、このコンクリート型枠内にコンクリ ートを流し込み、このコンクリートにバイブレータにより振動を加え、コンクリ ート型枠内のコンクリートの空洞をなくす。このとき、ナットの延出部が下方に 位置していると、ナットや支柱部材に振動が加わっても、延出部が振り子運動を するのみで、回転することがない。また、ナット自体が磁化していたり、延出部 が磁化していると、磁化している部位が押さえ座金に吸着し、ナットは回ること がない。
【0006】
以下、本考案の好適な実施例について添付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は補強材保持具の施工状態を示す部分断面図である。 コンクリート型枠を構成する型板14は所定間隔を保持して配置される。この 型板14の外壁面に、補強材としてのパイプ16・・・が井桁状に組まれて当て がわれている。 2枚の型板14は、セパレータ18・・・により所定間隔を保持している。こ のセパレータ18の両端には、雄ねじが刻設され螺合部18aが設けられ、この 螺合部18aに薄い位置決めナット20を螺合し、この位置決めナット20を型 板14に当接させて型板14、14の間隔を決定する。
【0007】 また、セパレータ18の螺合部18aに支柱部材22を螺合させる。この支柱 部材22の一端には、セパレータ18の螺合部18aが螺合するために、軸線方 向に雌ねじが刻設されたネジ孔22aが穿設されている。このネジ孔22aの開 口端にはフランジ22bが形成されている。 そして、セパレータ18の螺合部18aに螺合する位置決めナット20と支柱 部材22のフランジ22bとで、型板14を挟持することとなる。 一方、支柱部材22の他端には全長の約2/3にわたり雄ねじが刻設された雄 ねじ部23が形成されている。 支柱部材22の雄ねじ部23に、押さえ座金24を装着させてナット28で締 付けることにより、従来知られているようにパイプ16を型板14の外側面に固 定することができる。なお、ナット28の着脱が容易にできるように、ねじ山が 大きく形成されている。
【0008】 ここで、ナット28の構造について、図1に加えて図2および図3を参照して 説明する。 ナット28の押さえ座金24に接するように延出する回り止めとしての延出部 30が設けられている。この延出部30は、ナットの締付け治具38がナット2 8に嵌合した際に、邪魔にならないように押さえ座金24に接するように延出す る延出片30aと、延出片30a先端に設けられた重量片30bとから構成され ている。すなわち、延出部30の基部は、ナットの締付け治具38が深く嵌まる ように、凹状に形成されている。 延出部30の重量片30bは、ナット28の中心より離れている方が、より回 り難い。
【0009】 上述するナット28を用いる場合の締付け動作について説明する。 (1) 従来と同様に、型板14をセパレータ18・・・の位置決めナット20によ り所定間隔に保持するとともに、セパレータ18・・・の先端を型板14から突 出させ、セパレータ18・・・の螺合部18aに支柱部材22のネジ孔22aを 螺合して支柱部材22のフランジ22bで型板14を挟持する。 (2) 続いて、支柱部材22を挟むように、2本のパイプ16、16を縦方向に配 置するとともに横方向に井桁状となるように配置する一方、支柱部材22の先端 に押さえ座金24を装着し、雄ねじ部23に押さえ座金24を装着させてナット 28を螺合させる。 (3) 締付け治具38をナット28に嵌合し、締め付ける。なお、工具を使用しな いときには、作業者が延出部30に指を引っかけて回すこともできる。 (4) 同様にして、保持具を型板14・・・上に固定してコンクリート型枠を構築 し、このコンクリート型枠内にコンクリートを流し込み、このコンクリートにバ イブレータにより振動を加え、コンクリート型枠内のコンクリートの空洞をなく す。 このとき、延出部30が下方に位置していると、ナット28や支柱部材22に 振動が加わっても、延出部30が振り子運動するのみで、回転することがなく、 型板14・・・やパイプ16・・・の位置がずれたり、部分的に型板14・・・ が膨出することがない。 なお、ナット28の延出部30が上方に位置している際には、仮に緩み方向に 半回転したとしても、それ以上大きく緩むことがない。
【0010】 上記実施例におけるナット28の延出部30の形状は、図4および図5に示す ように、板状の延出部31でもよい。 なお、前記ナット28の延出部30、31の材質として永久磁石を用いるよう にしても良い。この場合には、押さえ座金24が磁性体であるため、振動によっ てもナット28が回転することがない。
【0011】 図6を参照して、他の実施例について説明する。 ナット40の押さえ座金24側に、リング状の磁石42を設けるようにしても 良い。この場合にも、支柱部材22の雄ねじ部23に押さえ座金24を装着させ てナット40を螺合させると、磁石42が押さえ座金24に吸着されるめた、コ ンクリート型枠内のコンクリートをバイブレータにより振動させても、ナット4 0が緩まない。 また、磁石42の開口側(反ナット40側)の孔42aの径を大径に形成する と、支柱部材22の雄ねじ部23への螺合が容易になる(図7参照)。 さらに、ナット40自体を磁石としても良い。この場合にも、上記同様の作用 効果を奏する。 さらにまた、押さえ座金自体を磁化させて、ナットを単に磁性材料により形成 しても良い。 以上この考案の好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、ナットの延出部の 形状は特に限定されるものでないなど、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの 改変を施し得ることはもちろんである。
【0012】
本考案に係るコンクリート型枠の補強材保持具は上述するように、支柱部材の 雄ねじ部上のナットが、振動により緩むことがないので、コンクリート型枠が部 分的に膨出することがない等の顕著な効果を奏する。
【図1】本考案に係る補強材保持具の装着状態を示す部
分断面側面図である。
分断面側面図である。
【図2】ナットとナットの締付け具とを示す部分断面側
面図である。
面図である。
【図3】ナットを示す平面図である。
【図4】ナットの変形例を示す平面図である。
【図5】ナットの変形例を示す側面図である。
【図6】ナットの部分断面側面図である。
【図7】リング状磁石の断面図である。
【図8】従来の保持具の装着状態を示す説明図である。
14 型板 16 パイプ 18 セパレータ 20 位置決めナット 22 支柱部材 24 押さえ座金 28 ナット 30 延出部 42 磁石
Claims (3)
- 【請求項1】 型板の間隔を保持するセパレータの先端
を型板から外方に突出させ、該セパレータの先端に支柱
部材を固定し、この支柱部材の先端に装着した押さえ座
金を介して支柱部材先端の雄ねじ部に螺着したナットに
より、型板を押さえる補強材を保持するようにしたコン
クリート型枠の補強材保持具において、 前記ナットの、少なくとも押さえ座金に接する側に磁化
部を設けたことを特徴とするコンクリート型枠の補強材
保持具。 - 【請求項2】 型板の間隔を保持するセパレータの先端
を型板から外方に突出させ、該セパレータの先端に支柱
部材を固定し、この支柱部材の先端に装着した押さえ座
金を介して支柱部材先端の雄ねじ部に螺着したナットに
より、型板を押さえる補強材を保持するようにしたコン
クリート型枠の補強材保持具において、 前記ナットに、押さえ座金に沿って一方向に延出する延
出部を設けたことを特徴とするコンクリート型枠の補強
材保持具。 - 【請求項3】 延出部が磁化していることを特徴とする
請求項2記載のコンクリート型枠の補強材保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294392U JPH0575342U (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コンクリート型枠の補強材保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2294392U JPH0575342U (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コンクリート型枠の補強材保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575342U true JPH0575342U (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=12096711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2294392U Pending JPH0575342U (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | コンクリート型枠の補強材保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0575342U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248590B2 (ja) * | 1980-04-16 | 1990-10-25 | Ciba Geigy |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP2294392U patent/JPH0575342U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248590B2 (ja) * | 1980-04-16 | 1990-10-25 | Ciba Geigy |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0575342U (ja) | コンクリート型枠の補強材保持具 | |
JP2002339496A (ja) | スラブの構築方法および天井の構築方法 | |
JPH0721729Y2 (ja) | 振動機及び振動機の取付具 | |
JP3658707B2 (ja) | 型枠固定体の支持構造 | |
KR200342806Y1 (ko) | 거푸집 고정기구 | |
JP3084236B2 (ja) | ステップ取付用の取付孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置 | |
JPH0332579Y2 (ja) | ||
JP3063628U (ja) | コンクリート型枠の保持構造 | |
JP2529736Y2 (ja) | コンクリートパイルの製造装置 | |
JPS6035680Y2 (ja) | メタルフオ−ム引き寄せ金具 | |
JPH0647685Y2 (ja) | Pc鋼材定着用凹陥部の成形用補助型枠 | |
JPH0344909Y2 (ja) | ||
JPH076289B2 (ja) | コンクリート型枠の補強材保持具 | |
JPH0613289Y2 (ja) | Pc鋼線緊張端定着金具の取付構造 | |
JPS5913058Y2 (ja) | コンクリ−ト筒体成形内型枠 | |
JP3033683U (ja) | インサート受け具及びコンクリート成形体 | |
JPH0431939Y2 (ja) | ||
JPS6242054Y2 (ja) | ||
JPH0683850U (ja) | 型枠締結装置 | |
JP2911829B2 (ja) | コンクリート製品成形用型枠装置 | |
JPH1128712A (ja) | 基礎用ブロックの製造方法、およびその製造装置 | |
JP2507851B2 (ja) | コンクリ―ト製品の吊上げ反転穴形成装置 | |
JPH0640203U (ja) | 型枠パネル | |
JPH0637445U (ja) | プレキャストコンクリート用型枠装置 | |
JP2004324334A (ja) | 型枠パネルの支持装置 |