JP3063628U - コンクリート型枠の保持構造 - Google Patents

コンクリート型枠の保持構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸足とフォームタイの種類を非常に少なくで
き、費用を抑え、作業性を向上するコンクリート型枠の
保持構造及び保持具を提供することにある。 【解決手段】 コーン2に前方ねじ部2cと後方ねじ部
2dを異なるねじ径で設け、コンクリート型枠1の貫通
孔で対向させてセパレーター4で連結し、後方ねじ部2
dにフォームタイ3を取り付け、コンクリート型枠1の
外側に角パイプ5を配置し、座金6とナット3cで角パ
イプ5とフォームタイ3を固定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、対向させて配置したコンクリート型枠の間にコンクリートを流し込 んで土木・建築に使用するコンクリート型枠の保持構造及びコンクリート型枠の 保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートの打設を行うには、コンクリート型枠を対向させて配置し 、円錐状で底面に軸足を備えたコーンをコンクリート型枠の内側より貫通孔に軸 足を嵌入するようにして取り付け、コーンがコンクリート型枠の内側で対向する ようにし、対向したコーンにセパレータを螺着して連結し、コンクリート型枠の 外側に突出したコーンの軸足に保持具を螺着し、保持具をコンクリート型枠に係 止させてコンクリート型枠を所定の間隔で保持するようにし、コンクリート型枠 の間にコンクリートを流し込む。このようにして、コンクリートを打設した後、 セパレータからのコーンの取りはずし時間を省くために、コーンをセパレータに 取り付けたまま、軸足を折っていた。この際に軸足を再利用するためにコーンに 対して軸足を取りはずし自在に螺着で取り付けるものがあったが、コーンのねじ 孔は同径で貫通したものであったため、打設するコンクリートの厚さ等の条件に よりセパレータのねじ径が変わると、コーン、軸足、保持具はそのねじ径に合わ せたものを使用しなければならず、種類と数が非常に多くなり、作業を複雑にし 、費用も高いものになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題はこれらの問題を解消し、軸足又はフォームタ イの種類を非常に少なくでき、費用を抑え、作業性を向上するコンクリート型枠 の保持構造及び保持具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) コンクリート型枠の対向面に貫通孔を対向するよう複数設け、同貫通孔の 位置の対向面にコーンを配置し、同コーンの前面と後面に異なる径のねじ孔を設 け、セパレーターで対向したコーンを連結し、前記コーンの後面のねじ孔に同ね じ孔の径と同径の軸足を螺着して又は直接先端のねじ部をねじ孔に螺合してフォ ームタイを取り付けてコンクリート型枠を保持し、セパレーターとコーンとフォ ームタイでコンクリート型枠とそのコンクリート型枠の外側の支持部材を保持し たコンクリート型枠の保持構造 2) 後方に行くに従って拡径した円錐状で、前面と後面に異なる径のねじ孔を 設けたコンクリート型枠の保持に用いるコーン 3) 前方にコーンを取り付けるための雄ねじ部を設けたコンクリート型枠の保 持に用いるフォームタイ にある。
【0005】
【作用】
本考案のコンクリート型枠の保持構造を用いて、コンクリートを打設するには 、コンクリート型枠を対向させて間にコンクリートを流し込む空間を作るように 配置する。コンクリート型枠の対向面には複数の貫通孔が設けられている。この 貫通孔の位置の対向面にコーンを配置し、セパレーターで対向したコーンを連結 する。次にコンクリート型枠の外側に支持部材を配置し、軸足又はフォームタイ の先端に設けたねじ部を貫通孔に嵌入してコーンの後面に螺合で取り付けて、軸 足を取り付けた場合には、軸足にフォームタイ先端を螺合で取り付ける。コーン の前面と後面には異なる径のねじ孔を設けているので、セパレーターのねじ径を 変更した場合にも、セパレーターのねじ径に合わせたコーンを用いることにより 軸足又はフォームタイのねじ部は変更しなくてもよい。次にフォームタイが支持 部材をコンクリート型枠に押し付けるようにフォームタイを支持部材に取り付け る。コンクリート型枠は、コーンによって内側から、支持部材とフォームタイに よって外側から挟むようにして支持され、さらにコーンがセパレーターで連結さ れることにより、対向するコンクリート型枠の間隔が変わらないようになる。 後方に行くに従って拡径した円錐状で、前面と後面に異なる径のねじ孔を設け たコーンは、後方に行くに従って拡径した円錐状により、コンクリート打設後の 抜き勾配となり、コーンを取り除くことが簡単にできるようにし、前面と後面に 異なる径のねじ孔を設けることにより、セパレーターの径を変更した場合にも、 コーン後面のねじ孔に取り付ける軸足又はフォームタイのねじ部の径を変更しな くてもよいようにする。 前方にコーンに取り付けるための雄ねじ部を設けたフォームタイは、前方に設 けた雄ねじ部によってコーンに取り付けることで、軸足を不要とし、後方に設け た係止手段によってフォームタイを支持部材にコンクリート型枠に押し付けるよ うにして係止させてコンクリート型枠を保持できるようにする。
【0006】
【考案の実施の形態】
コーンの材質には、樹脂・金属などがあり、ねじ部分が金属で、保持用貫通孔 を塞ぐ部分が樹脂となっているよう樹脂の部分と金属の部分を組み合わせたもの でもよい。 フォームタイをコンクリート型枠に取り付けるための係止手段としては、フォ ームタイの後端に座金をボルトナットで取り付けて座金で型枠又ははりを押して 係止したり、フォームタイの後端に楔挿入用長孔を設けて、座金を楔で取り付け て座金で型枠又ははりを押して係止するものなどがあり、強度があり、ゆるまず 、取りはずしの容易なものが好ましい。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例について図面を参照して具体的に説明する。 実施例(図1〜6参照) 図1〜6に示す実施例は、コンクリート型枠の対向面に貫通孔を対向するよう 複数設け、貫通孔の位置の対向面にコーンを配置し、コーンの前面と後面に異な る径のねじ孔を設け、セパレーターで対向したコーンを連結し、コーンの後面の ねじ孔にねじ孔の径と同径の先端の雄ねじ部に螺合してコンクリート型枠を保持 するフォームタイを取り付け、セパレーターとコーンとフォームタイでコンクリ ート型枠とそのコンクリート型枠の外側の支持部材を保持した例である。 図1は実施例のコンクリート型枠の保持構造を示す縦断面図である。図2は実 施例のコンクリート型枠の保持具として用いるコーンの縦断面図である。図3は 実施例のコンクリート型枠の保持具として用いるフォームタイの側面図である。 図4は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。図 5は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。図6 は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。 図中、1はコンクリート型枠、1aは貫通孔、2はコーン、2aは前面、2b は後面、2cは前方ねじ部、2dは後方ねじ部、2eはテーパ部、3はフォーム タイ、3aは前方雄ねじ部、3bは後方雄ねじ部、3cはナット、4はセパレー ター、4aはねじ部、5は角パイプ、6は座金、8はコンクリートである。 本考案では、図1〜6に示すようにコンクリート型枠をはり、座金、楔によっ て固定する。まず、コーン2は図2に示すように前面2aの円形部分から後方に 行くに従って拡径するテーパ部2eを有する円錐形状になっている。後面2bは コンクリート型枠1の貫通孔1aを塞ぐことができる径になっている。この前面 2aの中央には、前方ねじ部2cを設け、後面2bの中央には後方ねじ部2dを 設ける。前方ねじ部2cのねじ径D1 と後方ねじ部2dのねじ径D2 は異なるね じ径となっている。また、前方ねじ部2cと後方ねじ部2dを有する部分は金属 製で、テーパ部2eは樹脂製となっている。 セパレーター4は金属製で両端にねじ部4aを設けている。 フォームタイ3は前方に前方雄ねじ部3aを設け、後方に後方雄ねじ部3bを 設け、後方ねじ部3bにはナット3cを螺合で取り付けている。 実施例1のコンクリート型枠の保持構造を用いてコンクリートを打設するには 、コンクリート型枠1を所定の間隔で配置し、コーン2の後面2bがコンクリー ト型枠1の貫通孔1aの内側を塞ぐように位置させ、対向させたコンクリート型 枠1の内側でコーン2が対向するようにし、対向したコーン2の前方ねじ部2c にセパレーター4の両端のねじ部4aを螺着してコーン2をセパレーター4で連 結する。次に対向させたコンクリート型枠1の外側に格子状に角パイプ5を配置 して、角パイプ5の間からフォームタイ3の前方雄ねじ部3aを貫通孔1aに嵌 入してコーン2の後面に設けた後方ねじ部2dに螺合させてコーンにフォームタ イ3を取り付ける。フォームタイ3を取り付ける際には、立設するように配置し た角パイプ5の外側の所定の高さに2本の角パイプ5をフォームタイ3が通過で きる間隔をあけて横に配置しておき、2本の横向きの角パイプ5の間からフォー ムタイ3が外側に突出するようにする。次に2本の角パイプ5に外側から係合し 、フォームタイ3が貫通できる取付穴を設けた座金6を2本の横向きの角パイプ 5の間から突出したフォームタイ3が取付穴を貫通するように挿入する。次に2 本の横向きな角パイプ5に係合させ、フォームタイ3の後方雄ねじ部3bの座金 より外側に位置する部分にナット3cを螺合で取り付ける。ナット3cを螺合で 取り付けることにより座金6をコンクリート型枠1に向って押し付ける。これに よって座金6が角パイプ5をコンクリート型枠1に向って押し付ける。角パイプ 5によって押されることによってコンクリート型枠1は内側に向って押されるこ とになるが、コンクリート型枠1の内側には、コーン2が配置され、コーン2の 後面が貫通孔1aを塞ぐようにコンクリート型枠1の内側の面に接触しているの で、コンクリート型枠1はコーン2の後面に押し付けられるようにして角パイプ 5、フォームタイ3、座金6に強く固定される。また、対向するコーン2はセパ レーター4で螺合で連結されているので、コンクリート型枠1の間隔は変わるこ となく保持される。この状態で図5に示すようにコンクリート型枠1の間にコン クリート8を流し込んで打設する。コンクリートの打設が終了したならば、図6 に示すようにコンクリート内にセパレーター4を残すようにして、コンクリート 型枠1、コーン2、フォームタイ3、角パイプ5、座金6を取りはずせばよい。 本実施例のコーン2には異なるねじ径の前方ねじ部2c、後方ねじ部2dを設 けているので、打設するコンクリートの厚さなどの違いによってセパレーター4 のねじ径が変更されたものを使用する際にも、コーン2の前方ねじ部2cが変更 されたセパレーター4のねじ径に合わせたものを使用すれば、フォームタイ3は 、セパレーター4の変更前と同じものが使用できる。よって、セパレーター4の 種類に合わせてコーンを準備すれば、フォームタイ3はセパレーター4の種類に 合わせて用意する必要がない。コンクリートの打設には、非常に多くのフォーム タイが使用されるので、このことによって非常に費用を抑えることができ、フォ ームタイの種類が少なくて済むことが管理,保管などの作業の無駄を省いて作業 性を向上させる。 また、本実施例ではフォームタイ3に前方雄ねじ部3aを設けて、軸足を用い る必要をなくしているので、軸足をフォームタイに取り付ける作業が省かれるこ とになってさらに作業性が向上する。 また、軸足を用いる場合には、コーン2に設けた前方ねじ部2cと後方ねじ部 2dを異なる径にしたことにより軸足及びフォームタイの種類を増やさずに済む ので、さらに費用を抑えることができ、かつさらに作業性を向上させる。 図7に示すのは実施例の他の例である。 図7は実施例のコンクリート型枠の保持具として他の例に用いるコーンの縦断 面図である。 実施例の他の例では、コーン2に設ける前方ねじ部2cと後方ねじ部2cのね じ径を同じねじ径にしている。セパレーターのねじ径と軸足又はフォームタイ先 端のねじ径が同じ場合には、このようにしてもよい。 その他符号、構成、作用、使い方は実施例1と同じである。
【0008】
【考案の効果】
本考案によれば、軸足とフォームタイの種類を非常に少なくでき、費用を抑え 、作業性を向上させることができる。 後方に行くに従って拡径した円錐状で、前面と後面に異なる径のねじ孔を設け たコーンは、軸足とフォームタイの種類を非常に少なくでき、費用を抑えるコー ンにできる。 前方にコーンを取り付けるためのねじ部を設けたフォームタイは、軸足を不要 として費用を抑え、かつ作業性を向上させることができる。
【提出日】平成11年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、対向させて配置したコンクリート型枠の間にコンクリートを流し込 んで土木・建築に使用するコンクリート型枠の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートの打設を行うには、コンクリート型枠を対向させて配置し 、円錐状で底面に軸足を備えたコーンをコンクリート型枠の内側より貫通孔に軸 足を嵌入するようにして取り付け、コーンがコンクリート型枠の内側で対向する ようにし、対向したコーンにセパレータを螺着して連結し、コンクリート型枠の 外側に突出したコーンの軸足に保持具を螺着し、保持具をコンクリート型枠に係 止させてコンクリート型枠を所定の間隔で保持するようにし、コンクリート型枠 の間にコンクリートを流し込む。このようにして、コンクリートを打設した後、 セパレータからのコーンの取りはずし時間を省くために、コーンをセパレータに 取り付けたまま、軸足を折っていた。この際に軸足を再利用するためにコーンに 対して軸足を取りはずし自在に螺着で取り付けるものがあったが、コーンのねじ 孔は同径で貫通したものであったため、打設するコンクリートの厚さ等の条件に よりセパレータのねじ径が変わると、コーン、軸足、保持具はそのねじ径に合わ せたものを使用しなければならず、種類と数が非常に多くなり、作業を複雑にし 、費用も高いものになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題はこれらの問題を解消し、軸足又はフォームタ イの種類を非常に少なくでき、費用を抑え、作業性を向上するコンクリート型枠 の保持構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) コンクリート型枠の対向面に貫通孔を対向するよう複数設け、同貫通孔の 位置の対向面にコーンを配置し、同コーンの前面と後面に異なる径のねじ孔を設 け、セパレーターで対向したコーンを連結し、前記コーンの後面のねじ孔に同ね じ孔の径と同径の軸足を螺着して又は直接先端のねじ部をねじ孔に螺合してフォ ームタイを取り付けてコンクリート型枠を保持し、セパレーターとコーンとフォ ームタイでコンクリート型枠とそのコンクリート型枠の外側の支持部材を保持し たコンクリート型枠の保持構 にある。
【0005】
【作用】
本考案のコンクリート型枠の保持構造を用いて、コンクリートを打設するには 、コンクリート型枠を対向させて間にコンクリートを流し込む空間を作るように 配置する。コンクリート型枠の対向面には複数の貫通孔が設けられている。この 貫通孔の位置の対向面にコーンを配置し、セパレーターで対向したコーンを連結 する。次にコンクリート型枠の外側に支持部材を配置し、軸足又はフォームタイ の先端に設けたねじ部を貫通孔に嵌入してコーンの後面に螺合で取り付けて、軸 足を取り付けた場合には、軸足にフォームタイ先端を螺合で取り付ける。コーン の前面と後面には異なる径のねじ孔を設けているので、セパレーターのねじ径を 変更した場合にも、セパレーターのねじ径に合わせたコーンを用いることにより 軸足又はフォームタイのねじ部は変更しなくてもよい。次にフォームタイが支持 部材をコンクリート型枠に押し付けるようにフォームタイを支持部材に取り付け る。コンクリート型枠は、コーンによって内側から、支持部材とフォームタイに よって外側から挟むようにして支持され、さらにコーンがセパレーターで連結さ れることにより、対向するコンクリート型枠の間隔が変わらないようになる
【0006】
【考案の実施の形態】
コーンの材質には、樹脂・金属などがあり、ねじ部分が金属で、保持用貫通孔 を塞ぐ部分が樹脂となっているよう樹脂の部分と金属の部分を組み合わせたもの でもよい。 フォームタイをコンクリート型枠に取り付けるための係止手段としては、フォ ームタイの後端に座金をボルトナットで取り付けて座金で型枠又ははりを押して 係止したり、フォームタイの後端に楔挿入用長孔を設けて、座金を楔で取り付け て座金で型枠又ははりを押して係止するものなどがあり、強度があり、ゆるまず 、取りはずしの容易なものが好ましい。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例について図面を参照して具体的に説明する。 実施例(図1〜6参照) 図1〜6に示す実施例は、コンクリート型枠の対向面に貫通孔を対向するよう 複数設け、貫通孔の位置の対向面にコーンを配置し、コーンの前面と後面に異な る径のねじ孔を設け、セパレーターで対向したコーンを連結し、コーンの後面の ねじ孔にねじ孔の径と同径の先端の雄ねじ部に螺合してコンクリート型枠を保持 するフォームタイを取り付け、セパレーターとコーンとフォームタイでコンクリ ート型枠とそのコンクリート型枠の外側の支持部材を保持した例である。 図1は実施例のコンクリート型枠の保持構造を示す縦断面図である。図2は実 施例のコンクリート型枠の保持具として用いるコーンの縦断面図である。図3は 実施例のコンクリート型枠の保持具として用いるフォームタイの側面図である。 図4は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。図 5は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。図6 は実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状態を示す説明図である。 図中、1はコンクリート型枠、1aは貫通孔、2はコーン、2aは前面、2b は後面、2cは前方ねじ部、2dは後方ねじ部、2eはテーパ部、3はフォーム タイ、3aは前方雄ねじ部、3bは後方雄ねじ部、3cはナット、4はセパレー ター、4aはねじ部、5は角パイプ、6は座金、8はコンクリートである。 本考案では、図1〜6に示すようにコンクリート型枠をはり、座金、楔によっ て固定する。まず、コーン2は図2に示すように前面2aの円形部分から後方に 行くに従って拡径するテーパ部2eを有する円錐形状になっている。後面2bは コンクリート型枠1の貫通孔1aを塞ぐことができる径になっている。この前面 2aの中央には、前方ねじ部2cを設け、後面2bの中央には後方ねじ部2dを 設ける。前方ねじ部2cのねじ径D1 と後方ねじ部2dのねじ径D2 は異なるね じ径となっている。また、前方ねじ部2cと後方ねじ部2dを有する部分は金属 製で、テーパ部2eは樹脂製となっている。 セパレーター4は金属製で両端にねじ部4aを設けている。 フォームタイ3は前方に前方雄ねじ部3aを設け、後方に後方雄ねじ部3bを 設け、後方ねじ部3bにはナット3cを螺合で取り付けている。 実施例1のコンクリート型枠の保持構造を用いてコンクリートを打設するには 、コンクリート型枠1を所定の間隔で配置し、コーン2の後面2bがコンクリー ト型枠1の貫通孔1aの内側を塞ぐように位置させ、対向させたコンクリート型 枠1の内側でコーン2が対向するようにし、対向したコーン2の前方ねじ部2c にセパレーター4の両端のねじ部4aを螺着してコーン2をセパレーター4で連 結する。次に対向させたコンクリート型枠1の外側に格子状に角パイプ5を配置 して、角パイプ5の間からフォームタイ3の前方雄ねじ部3aを貫通孔1aに嵌 入してコーン2の後面に設けた後方ねじ部2dに螺合させてコーンにフォームタ イ3を取り付ける。フォームタイ3を取り付ける際には、立設するように配置し た角パイプ5の外側の所定の高さに2本の角パイプ5をフォームタイ3が通過で きる間隔をあけて横に配置しておき、2本の横向きの角パイプ5の間からフォー ムタイ3が外側に突出するようにする。次に2本の角パイプ5に外側から係合し 、フォームタイ3が貫通できる取付穴を設けた座金6を2本の横向きの角パイプ 5の間から突出したフォームタイ3が取付穴を貫通するように挿入する。次に2 本の横向きな角パイプ5に係合させ、フォームタイ3の後方雄ねじ部3bの座金 より外側に位置する部分にナット3cを螺合で取り付ける。ナット3cを螺合で 取り付けることにより座金6をコンクリート型枠1に向って押し付ける。これに よって座金6が角パイプ5をコンクリート型枠1に向って押し付ける。角パイプ 5によって押されることによってコンクリート型枠1は内側に向って押されるこ とになるが、コンクリート型枠1の内側には、コーン2が配置され、コーン2の 後面が貫通孔1aを塞ぐようにコンクリート型枠1の内側の面に接触しているの で、コンクリート型枠1はコーン2の後面に押し付けられるようにして角パイプ 5、フォームタイ3、座金6に強く固定される。また、対向するコーン2はセパ レーター4で螺合で連結されているので、コンクリート型枠1の間隔は変わるこ となく保持される。この状態で図5に示すようにコンクリート型枠1の間にコン クリート8を流し込んで打設する。コンクリートの打設が終了したならば、図6 に示すようにコンクリート内にセパレーター4を残すようにして、コンクリート 型枠1、コーン2、フォームタイ3、角パイプ5、座金6を取りはずせばよい。 本実施例のコーン2には異なるねじ径の前方ねじ部2c、後方ねじ部2dを設 けているので、打設するコンクリートの厚さなどの違いによってセパレーター4 のねじ径が変更されたものを使用する際にも、コーン2の前方ねじ部2cが変更 されたセパレーター4のねじ径に合わせたものを使用すれば、フォームタイ3は 、セパレーター4の変更前と同じものが使用できる。よって、セパレーター4の 種類に合わせてコーンを準備すれば、フォームタイ3はセパレーター4の種類に 合わせて用意する必要がない。コンクリートの打設には、非常に多くのフォーム タイが使用されるので、このことによって非常に費用を抑えることができ、フォ ームタイの種類が少なくて済むことが管理,保管などの作業の無駄を省いて作業 性を向上させる。 また、本実施例ではフォームタイ3に前方雄ねじ部3aを設けて、軸足を用い る必要をなくしているので、軸足をフォームタイに取り付ける作業が省かれるこ とになってさらに作業性が向上する。 また、軸足を用いる場合には、コーン2に設けた前方ねじ部2cと後方ねじ部 2dを異なる径にしたことにより軸足及びフォームタイの種類を増やさずに済む ので、さらに費用を抑えることができ、かつさらに作業性を向上させる。 図7に示すのは実施例の他のコーンの例である。 図7は実施例のコンクリート型枠の保持具として用いる他のコーンの縦断面図 である。 実施例の他の例では、コーン2に設ける前方ねじ部2cと後方ねじ部2cのね じ径を同じねじ径にしている。セパレーターのねじ径と軸足又はフォームタイ先 端のねじ径が同じ場合には、このようにしてもよい
【0008】
【考案の効果】
本考案によれば、軸足とフォームタイの種類を非常に少なくでき、費用を抑え 、作業性を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコンクリート型枠の保持構造を示す縦
断面図である。
【図2】実施例のコンクリート型枠の保持具として用い
るコーンの縦断面図である。
【図3】実施例のコンクリート型枠の保持具として用い
るフォームタイの側面図である。
【図4】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図5】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図6】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図7】実施例のコンクリート型枠の保持具として他の
例に用いるコーンの縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート型枠 1a 貫通孔 2 コーン 2a 前面 2b 後面 2c 前方ねじ部 2d 後方ねじ部 2e テーパ部 3 フォームタイ 3a 前方雄ねじ部 3b 後方雄ねじ部 3c ナット 4 セパレーター 4a ねじ部 5 はり 6 座金 7 欠番 8 コンクリート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 コンクリート型枠の保持構
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコンクリート型枠の保持構造を示す縦
断面図である。
【図2】実施例のコンクリート型枠の保持具として用い
るコーンの縦断面図である。
【図3】実施例のコンクリート型枠の保持具として用い
るフォームタイの側面図である。
【図4】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図5】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図6】実施例のコンクリート型枠の保持構造の使用状
態を示す説明図である。
【図7】実施例のコンクリート型枠の保持具として用い
る他のコーンの縦断面図である。
【符号の説明】 1 コンクリート型枠 1a 貫通孔 2 コーン 2a 前面 2b 後面 2c 前方ねじ部 2d 後方ねじ部 2e テーパ部 3 フォームタイ 3a 前方雄ねじ部 3b 後方雄ねじ部 3c ナット 4 セパレーター 4a ねじ部 5 はり 6 座金 7 欠番 8 コンクリート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート型枠の対向面に貫通孔を対
    向するよう複数設け、同貫通孔の位置の対向面にコーン
    を配置し、同コーンの前面と後面に異なる径のねじ孔を
    設け、セパレーターで対向したコーンを連結し、前記コ
    ーンの後面のねじ孔に同ねじ孔の径と同径の軸足を螺着
    して又は直接先端のねじ部をねじ孔に螺合してフォーム
    タイを取り付けてコンクリート型枠を保持し、セパレー
    ターとコーンとフォームタイでコンクリート型枠とその
    コンクリート型枠の外側の支持部材を保持したコンクリ
    ート型枠の保持構造。
  2. 【請求項2】 後方に行くに従って拡径した円錐状で、
    前面と後面に異なる径のねじ孔を設けたコンクリート型
    枠の保持に用いるコーン。
  3. 【請求項3】 前方にコーンを取り付けるための雄ねじ
    部を設けたコンクリート型枠の保持に用いるフォームタ
    イ。
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JP1999002719U Expired - Lifetime JP3063628U (ja) 1999-04-22 1999-04-22 コンクリート型枠の保持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108547449A (zh) * 2018-05-07 2018-09-18 河南省第二建筑工程发展有限公司 一种多用途定位卡具

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CN108547449A (zh) * 2018-05-07 2018-09-18 河南省第二建筑工程发展有限公司 一种多用途定位卡具

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