JP3084236B2 - ステップ取付用の取付孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置 - Google Patents

ステップ取付用の取付孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置

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JP3084236B2
JP3084236B2 JP08215164A JP21516496A JP3084236B2 JP 3084236 B2 JP3084236 B2 JP 3084236B2 JP 08215164 A JP08215164 A JP 08215164A JP 21516496 A JP21516496 A JP 21516496A JP 3084236 B2 JP3084236 B2 JP 3084236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステップ取付用の
取付孔を有するコンクリート製の筒状ブロックを製造す
るために用いる型枠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示すような、内周面側にス
テップaが上下複数段に取り付けられたマンホールのブ
ロックbを例に取れば、該ステップaを取り付けるため
の取付孔cを有するコンクリート製の筒状ブロックd
は、図4に示す構成を有していた。該筒状ブロックd
は、円筒状をなし、そのステップ配置に合わせて左右一
対の取付孔c,cが複数段に形成されている。
【0003】かかる構成の筒状ブロックdは、図17に
示すような筒状の内型枠eと、所要間隔をおいてその外
側を取り囲むように配置される筒状の二分割タイプの外
型枠fとを用いて製造されるものであり、前記取付孔c
を形成するために、円錐状をなす内側中子gと外側中子
hとを用いていた。該外側中子hは、その基端側の部分
が型枠fに固定されて型空所(内外の型枠間の空間)j
内に突設されている。一方内側中子gは、その先端面k
が前記外側中子の先端面mの径よりも小さく形成されて
おり、前記外側中子hと軸線を合わせて型空所j内に突
出せしめられ、前記先端面k,mが当接状態とされる。
この内側中子gは内型枠eに設けた透孔nを通して前記
型空所j内に突出されるものであり、例えば、図18に
拡大して示す回動式のハンドルoを下方向に回動してそ
の係合縁部pを受け片qの係合段部rに係合させること
により、内側中子gを型空所jに突出状態で固定した。
【0004】その後、前記型空所jに生コンクリートを
充填し、コンクリートが硬化した後の脱型に際しては、
ハンドルoを図18に一点鎖線で示すように上方向に回
動して係合縁部pと係合段部rとの係合状態を解除する
ことによって内側中子gを内型枠eより抜き取ると共
に、外型枠fを内型枠eに対して離間させ且つ内型枠e
を窄めた。その後、形成された取付孔cに、図19に示
すようにステップaの両端部のネジ軸部sを挿入し、大
径孔tに挿入されたネジ軸部の先端部分にナットuを螺
合し緊締することによってステップaを筒状ブロックの
周壁部vに固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の製造方法によるときは、型枠の高さが高いことから
(60〜180cmの高さを有する)、型枠の外側より
内型枠eの内部空間w(図17〜18)に手を挿入して
内側中子gの前記着脱操作を行うことは容易でなく、型
枠の高さが高くなるほど事実上不可能となった。そのた
め、型枠の組み立て時や脱型時に、内径がせいぜい90
cm程度でしかない内型枠eの狭い内部空間wに作業者
が入って、内側中子の出し入れやその着脱操作を行わざ
るを得ず、窮屈で手間のかかる面倒な作業を強いられ
た。例えば、ステップを3段に取り付ける場合、ステッ
プの取付孔を形成する6個の内側中子についてその着脱
操作を必要とした。
【0006】このように従来の製造方法によるときは、
内側中子の着脱操作のために大変手間のかかる工程を必
要としたことから、ブロックの製造能率が非常に悪く、
又製造コストの上昇を招く問題があったのである。本発
明は、かかる問題点を解決しうる型枠装置の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る型枠
装置は、次の構成を有する筒状ブロック、即ち、ステッ
プ取付用の取付孔が周壁部を貫通する如く形成され、該
取付孔は、大径の基端が周壁部の外周面に開放する円錐
状の外孔と、大径の基端が周壁部の内周面に開放する円
錐状の内孔とを、該外孔の先端径よりも小さく且つ前記
内孔の先端径よりも大きくない径を有する挿通孔を介し
て、且つこれら全ての孔の軸線を略合致させて連設して
なる構成のコンクリート製筒状ブロックを製造するため
に用いる型枠装置であって、筒状の内型枠と、所要間隔
をおいてその外側を取り囲むように配置される筒状の外
型枠とを具えている。そして、前記外型枠の内周面に、
前記外孔を形成する外側中子をその基端側で固定すると
共に、前記内孔を形成する本体の先端に前記挿通孔を形
成する軸部を突設してなる内側中子の先端面を、前記外
側中子の先端面に、該先端面が有する磁石部の吸着作用
によって固定可能としてなり、前記内側中子の基端面
は、この固定状態において内型枠の内周面に密接するよ
うに構成されている。又、前記外側中子の先端面を該外
側中子の軸線に直角に形成すると共に、前記内側中子の
前記軸部が、前記外側中子の先端面の外方に突出してコ
ンクリートに埋設される突片を具える磁性素材の座金部
材に設けられた透孔に略密接に挿通された状態で、該座
金部材が、前記磁石部の吸着作用によって、前記外側中
子の先端面に、該外側中子の軸線に直角の姿勢で位置保
持された状態で固定可能とされていることを特徴とする
ものである。
【0008】又本発明に係る型枠装置の他の態様は、前
記構成のコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置
であって、筒状の内型枠と、所要間隔をおいてその外側
を取り囲むように配置される筒状の外型枠とを具えてい
る。そして、前記外型枠の内周面に、前記外孔を形成す
る本体の先端面に前記挿通孔を形成する軸部を突設して
なる外側中子をその基端側で固定すると共に、前記内孔
を形成する内側中子の先端面を、前記外側中子の軸部の
先端面に、磁石の吸着作用によって固定可能としてな
り、前記内側中子の基端面は、この固定状態において内
型枠の内周面に密接するように構成されている。又、前
記外側中子の本体の先端面が磁石部を有すると共に、該
先端面が前記外側中子の軸線に直角に形成形成されてお
り、又前記外側中子の前記軸部が、前記外側中子の先端
面の外方に突出してコンクリートに埋設される突片を具
える磁性素材の座金部材に設けられた透孔に略密接に挿
通された状態で、該座金部材が、前記磁石部の吸着作用
によって、前記外側中子の先端面に、該外側中子の軸線
に直角の姿勢で位置保持された状態で固定可能とされて
いることを特徴とするものである。
【0009】前記各型枠装置において、前記座金部材
は、前記透孔が設けられた円板部の外周縁に、突片が放
射状に突設されたものとして構成するのがよい。
【0010】前記各型枠装置において、挿通孔と内孔と
の連設部分に段差面が形成されるように、挿通孔の径
を、外孔及び内孔の先端径よりも小さく形成するのがよ
い。
【0011】又前記各型枠装置において、外側中子及び
内側中子の何れか一方の先端面には係合突部が突設され
ると共に、前記外側中子の先端面の、前記係合突部の周
辺は磁石部とされており、一方、外側中子及び内側中子
の他方の先端部分には、前記突部を嵌入させうる係合凹
部を形成するのがよい。
【0012】この場合、内側中子の軸線回りの向きを外
側中子に対して所定のものとするために、前記突部に係
合部を設ける一方、前記凹部には、前記係合部と係合し
うる係合部を設けて、両係合部の係合により、内側中子
の基端面が内型枠の内周面に密接できる状態で内側中子
が回り止めされるように構成するのがよい。
【0013】前記各型枠装置において、内側中子の基端
部分を弾性圧縮可能の素材を以って形成すると、内型枠
の内周面への外側中子の基端面の密接を容易且つ確実に
行い得て好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜2において本発明に係る型枠
装置1は、図3に示すようなステップ付マンホールブロ
ック2の製造に用いる図4の筒状ブロック3を製造する
ためのものである。
【0015】この筒状ブロック3は、ステップ5を取り
付けるための取付孔7が周壁部9を貫通する如く上下三
段に形成されてなる。そして前記取付孔7は、図5に示
すように、大径の基端10が前記周壁部9の外周面11
に開放する円錐状の外孔12と、大径の基端13が周壁
部9の内周面15に開放する円錐状の内孔16とを、該
外孔12及び内孔16の先端の径よりも小さい円形の挿
通孔17を介して、且つこれら全ての孔12,16,1
7の軸線を略合致させて連設した形態を有している。な
お前記挿通孔17は、本実施の形態においては、後述す
る内側中子29の脱型を容易とするために、基端から先
端に向けて稍小径となる円錐状に形成されている。又、
前記挿通孔17に連通する透孔19を有する座金部材2
0が、その放射状の突片21(図6)を周壁部9に埋入
させて、挿通孔17の先端に設けられている。
【0016】本発明に係る型枠装置1は、かかる構成の
筒状ブロック3を製造するためのものであり、図1〜2
に示すように、円筒状をなす内型枠22と、所要間隔を
おいてその外側を取り囲むように配置される円筒状の外
型枠23と、該内外の型枠間に形成される型空所25の
下端部を閉塞する底型枠26と、前記取付孔7を形成す
るための外側中子27及び内側中子29と、両中子間に
介在される前記座金部材20とを具えるものである。
【0017】前記外型枠23は、その内周面28が前記
筒状ブロック3の外周面11(図4)を形成するもので
あり、図1〜2に示すように、半円環状をなす一対の割
型枠30,30を用いて構成される。該割型枠30は、
半円環状に湾曲する湾曲立壁31の上下端の夫々に、そ
の周方向に連続して、外方に向けてフランジ32,32
を水平に突設し、該上下のフランジの端部相互を、半径
方向に突出する連結突片33,33により連結してな
る。該両割型枠30,30相互は、その連結突片33,
33相互が当接せしめられ、且つ相互が図示しないクラ
ンプ具を用いて分離可能に接合されることにより、円筒
状をなす前記外型枠23が構成される。
【0018】一方前記内型枠22は、図1〜2に示すよ
うに、周面部の一部分が全長に亘って欠切された円筒状
立壁35の上下端の夫々に、その周方向に連続して、内
方に向けて上下フランジ36,36が水平に突設せしめ
られている。該欠切部37は、上端が幅広で下端に向か
って徐々に幅狭となり且つ下端においても端部相互間が
離間したV字状をなす。そして該欠切部37には、繋ぎ
型枠39が嵌挿せしめられる。該繋ぎ型枠39は、外方
に向けて突に湾曲する湾曲片40の上下端の夫々に、周
方向に連続する上下フランジ41,41を内方に向けて
水平に突設してなり、これが前記欠切部37に嵌挿せし
められて形成された内型枠の内周面42は、前記筒状ブ
ロック3の内周面15(図4)を形成する。
【0019】又前記外側中子27は鋼製であり、図6〜
8に示すように、前記外孔12(図5)を形成する円錐
状を呈する本体43の先端面に、前記内側中子29を位
置合わせして連結する際に役立つ係合突部45を突設し
てなる。本実施の形態において、該本体43は、基端側
に円柱状部46を具え、該本体の軸線に沿って貫通孔4
7が設けられると共に、該貫通孔47は本体の先端側で
拡大しており、該拡大孔49に連なる部分はネジ孔50
とされている。前記拡大孔49には、中央部に透孔51
が設けられた円板状の磁石52を収容させる鋼製のケー
ス53が嵌合可能とされ、該ケース53は、その底部に
突設されたネジ軸55が前記ネジ孔50にねじ込まれ
て、拡大孔49に固されている。このネジ軸の先端面に
は、係合溝56が設けられており、前記貫通孔47の基
端側から差し込んだドライバ軸の先端を該係合溝56に
係合させてドライバを回転操作することにより、前記磁
石が損傷した場合等において、その交換を可能としてい
る。
【0020】又前記磁石52の端面57は、図8に示す
ように前記本体43の先端面59と面一であり、磁石5
2を挿通するボルト60が前記ネジ軸55に設けた盲の
ネジ孔61にねじ込まれることによって、該磁石52が
ケース53に固定されている。そして該ボルトの円柱状
の頭部62が、本体43の先端面59に突出状態にあ
り、この頭部62が前記係合突部45となる。かかる構
成を有する外側中子27は、その本体43が、前記外型
枠23に設けた透孔63に外側から挿入せしめられ、該
本体の円錐状をなす所要の長さ部分が外型枠23の内周
面29に突出し、この状態で、本体43が外型枠23に
溶接等の手段で固定される。
【0021】又前記内側中子29は、前記内孔16(図
5)を形成する円錐状をなし且つその基端面65が前記
内型枠22の内周面42に密接しうる傾斜面として形成
された本体67の先端に、該本体67と軸線を合致させ
て、前記挿通孔17(図5)を形成する円錐状又は円柱
状(図面においては円錐状)の軸部69を突設してな
る。そして該軸部69の先端部分には、軸部の軸線に沿
って、前記係合突部45を嵌入させうる円形孔としての
係合凹部70が設けられている。又前記本体67の基端
側の部分が軟質ゴムからなる弾性圧縮部71とされてお
り、該弾性圧縮部71を除く本体部分及び前記軸部69
は鋼製である。従って、前記係合突部45が係合凹部7
0に嵌入した状態で、軸部先端面72が前記磁石52に
吸着され、これにより、内側中子29が外側中子27の
先端面に固定された状態となる。前記のように、係合突
部45が円柱状に形成され且つ係合凹部70が円形孔に
形成されていることから、内側中子29はその軸線回り
に回転できる。
【0022】又前記座金部材20は鋼板を以て形成され
ており、前記軸部69が略密接に挿通しうる前記透孔1
9を有し、その外径が外側中子27の先端面59の外径
よりも稍小さい円板部73の外周縁に、90度の角度ピ
ッチで前記突片21を放射状に突設してなる。
【0023】前記構成の型枠装置1を用いて図4に示す
筒状ブロック3を製造する工程を次に説明する。先ず、
外型枠23の内周面に突設された外側中子27の先端面
59の中央部に前記円板部73を吸着固定し、その後、
外側中子の係合突部45を内側中子の係合凹部70に嵌
入し、内側中子の軸部69を座金部材の前記透孔19に
挿通状態として、軸部の先端面72を前記磁石52に吸
着させ、内側中子29を外側中子27の先端面に固定状
態とする。その際、内側中子29を、その基端面65が
内型枠22の内周面42に密接できるようにその軸線回
りの向きを設定する。その後、前記左右の割型枠30,
30が前記内型枠22を取り囲んだ状態となるように連
結突片33,33相互を当接させて後、クランプ具で両
割型枠30,30を一体化する。この状態で、前記弾性
圧縮部71が稍圧縮してその端面(内側中子の基端面)
65が内型枠の内周面42に密接する。
【0024】然る後、底型枠26によって下端が閉塞さ
れた内外型枠間の前記型空所25内に生コンクリートを
充填し、一定時間養生した後に脱型する。この脱型は、
例えば次のようにして行う。外型枠23に関しては、前
記クランプ具の締結状態を解除して両割型枠30,30
を分離し、又内型枠22に関しては、前記繋ぎ型枠39
を除去して後、欠切部37の端部を内側に窄め、該内型
枠22を取り外して行う。この脱型により、図9に示す
ような、外側中子27が抜き取られて外孔12が形成さ
れ且つ内側中子29が埋設されると共に座金部材20が
埋設された状態の筒状ブロック3が製造されることにな
る。なお、前記弾性圧縮部71は弾性復元している。そ
して、内側中子29の本体67は円錐状に形成されてお
り、軸部69が円錐状乃至円柱状に形成されているた
め、内側中子29を、図9に矢印で示すように外側から
押圧することによって取り外すことができ、図4に示す
取付孔付きの筒状ブロック3を製造できることになる。
【0025】次に、かかる構成の筒状ブロック3にステ
ップを固定する要領を説明する。図3、図10はステッ
プ5を示すものであり、コ字状に屈曲しており、その両
端側の部分は、前記挿通孔17に挿通しうるネジ軸部7
5とされている。そして、該ネジ軸部以外の部分は樹脂
被覆されており、ネジ軸部との境界において段差面76
が形成されている。然して、筒状ブロック3の内側から
前記挿通孔17に、ステップのネジ軸部75を挿通させ
る。前記樹脂被覆部77の段差面76が挿通孔17の内
端に連なる段差面79に当接することにより、ネジ軸部
75が位置決めされる。然る後、ネジ軸の突出部分に防
水性の環状ゴム80を嵌めてナット81を螺締すること
により、ステップ5を筒状ブロックの周壁部9に固定で
きる。その後、内孔16及び外孔12に無収縮モルタル
又は樹脂を充填してステップの取付作業を完了する。
【0026】然して、座金部材20の突片21が周壁部
9に埋設された状態にあるため、前記のようにナット8
1を螺締したとき、その締め付け荷重をこの座金部材2
7の埋設突片21を介して、該ナットの螺締部分82の
周辺に広く分散させることが可能となり、薄肉となる周
壁部9に集中圧縮荷重が作用するのを回避できる。
【0027】〔その他の実施の形態〕 外側中子27の先端面に内側中子29の先端面を磁
石の吸着作用によって固定可能とする構成は、前記とは
逆に、内側中子の先端部分に磁石を設け、外側中子の先
端部分を磁性体で形成して、両者の吸着作用により固定
可能としてもよい。又、内側中子の先端部分と外側中子
の先端部分に共に磁石を埋設しておき、両者の吸着作用
によって固定可能とする構成でもよい。
【0028】 前記実施の形態においては、係合突部
45を外側中子27に突設する構成としているが、これ
とは逆に、内側中子に係合突部を突設し且つ外側中子に
係合凹部を設ける構成としてもよい。
【0029】 外側中子及び内側中子の何れか一方に
係合突部45を突設し、他方に係合凹部70を設ける構
成を採用する場合、図11に示すように、該係合突部4
5を角柱状に形成すると共に、係合凹部70を、それに
密接に嵌合しうる角孔状に形成することにより、該係合
突部45と係合凹部70との係合によって、内側中子2
9の基端面が内型枠の内周面に密接するように、内側中
子29の位置決めを確実且つ容易に行い得ることとな
る。
【0030】 外孔12と内孔16とを連通させる挿
通孔17は、内孔16の先端径との関係では、前記のよ
うにその先端径よりも小さく設定される他、基端径が内
孔の先端径と同一に形成されることもある。図12は、
挿通孔17の基端径を内孔16の先端径と同一とし、且
つ該挿通孔17を先細に形成する場合(図13)の型枠
装置を示すものであり、軸部69は、内側中子29の本
体67と一連に形成されている。図13は、取付孔7で
ステップを固定した場合を示すものであり、ステップ5
の樹脂被覆部の先端83が連通孔17又は内孔16の内
周面に当接した状態で、ステップのネジ軸部75の先端
側の部分87が外孔12に突出し、この突出部分87に
ナット81が螺締されている。
【0031】 外孔12と内孔16とを連通させる挿
通孔17を形成する軸部69は、例えば図14に示すよ
うに、外孔12を形成する本体43の先端に突設される
こともある。この場合は、軸部69の基端側に前記座金
部材20が嵌められ、この座金部材20は、本体43の
先端に設けた磁石部(図示せず)に吸着固定される。
【0032】 外側型枠は、前記のように2分割タイ
プに構成する他、図15に示すように、半円環状をなす
割型枠83の周方向両端縁部に側部形成型枠85,85
を開閉可能に枢着すると共に、両側部形成型枠の先端間
を繋ぎ型枠86で連結できるように構成し、該繋ぎ型枠
86に前記外側中子27を固定するものとし、脱型時に
はこの繋ぎ型枠86を離間させると共に側部形成型枠8
5,85を開くように構成してもよい。図15に示す型
枠装置1は、図16に示すような、外周部の一部に上下
連続する平坦面89が設けられた筒状ブロック3を製造
するためのものであり、該平坦面89の両側の稍厚肉部
分90,90に、ステップ5の両端部分が埋設される。
【0033】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係る型枠装置は、外型枠の内面側に固
定された外側中子の先端に、磁石の吸着作用を利用して
内側中子を固定する手段を採用する。従って従来のよう
な、内型枠の狭い空間に作業者が入って内側中子の着脱
操作を行わなければならないといった困難な作業を省略
でき、ブロックの製造能率の向上及び製造コストの低減
を期しうることになる。
【0034】 外側中子或いは内側中子に、ステップ
の取付軸を挿通させるための挿通孔を形成する軸部を突
設するため、ステップを、ナットを用いて周壁部に確実
に固定できる。
【0035】 磁性素材からなる座金部材を用い、こ
れを外側中子の磁石部に吸着させる構成を採用するた
め、前記ナットを螺締したとき、該座金部材の埋設突片
を介して、その締め付け荷重を該ナットの螺締部分の周
辺に広く分散させることが可能となり、薄肉となる周壁
部に集中圧縮荷重が作用するのを回避できる利点があ
る。もしも、公知の座金を取付軸に嵌めてナットを締め
付けるときは、螺締部分に集中荷重が作用して、薄肉と
なる周壁部に負担をかけることとなって好ましくない。
【0036】 特に、外側中子及び内側中子の何れか
一方に係合突部を突設し、その他方に該係合突部と嵌合
しうる係合凹部を設ける構成を採用するときは、外側中
子に対する内側中子の位置決めが極めて容易となり、
又、内側中子の吸着固定状態を安定化させうる利点があ
る。この場合、係合突部に係合部を設けると共に係合凹
部には、前記係合部と係合しうる係合部を設け、内側中
子を回り止めする場合は、内側中子の軸線回りの向きを
外側中子に対して所定のものに確実且つ容易に設定でき
る利点がある。
【0037】 特に、挿通孔と内孔との連設部分に段
差面が形成されるように、挿通孔の径を、外孔及び内孔
の先端径よりも小さく形成したときは、ステップのネジ
軸部基端の段差面を前記段差面に当接させることによ
り、該ネジ軸部を正しく位置決めし且つ非常に安定した
状態でステップを取付孔に固定できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠装置を説明する一部を欠切した斜視図であ
る。
【図2】型枠装置の横断面図である。
【図3】ステップ付き筒状ブロックを示す斜視図であ
る。
【図4】筒状ブロックを示す斜視図である。
【図5】取付孔の形態を説明する断面図である。
【図6】取付孔を形成する中子の構造を説明する分解斜
視図である。
【図7】外側中子に座金部材と内側中子を固定した状態
を示す斜視図である。
【図8】その断面図である。
【図9】脱型により形成された外孔と、座金部材と内側
中子の埋設状態を説明する断面図である。
【図10】形成された取付孔にステップを固定した状態
を説明する断面図である。
【図11】係合凹部と係合突部の他の態様を説明する斜
視図である。
【図12】型枠装置の他の態様をその使用状態で説明す
る断面図である。
【図13】図12の型枠装置を用いて形成した取付孔に
ステップを固定した状態を説明する断面図である。
【図14】軸部が突設された外側中子を示す側面図であ
る。
【図15】型枠装置のその他の態様を説明する横断面図
である。
【図16】図15の型枠装置を用いて製造されたステッ
プ付き筒状ブロックを示す斜視図である。
【図17】従来の型枠装置を説明する断面図である。
【図18】従来の型枠装置における内側中子の取付構造
を説明する斜視図である。
【図19】従来における、取付孔へのステップの固定状
態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 型枠装置 3 筒状ブロック 5 ステップ 7 取付孔 9 周壁部 12 外孔 16 内孔 17 挿通孔 19 透孔 20 座金部材 21 突片 22 内型枠 23 外型枠 25 型空所 27 外側中子 29 内側中子 43 本体 45 係合突部 47 貫通孔 49 拡大孔 50 ネジ孔 52 磁石 53 ケース 67 本体 69 軸部 70 係合凹部 71 弾性圧縮部
フロントページの続き (73)特許権者 591116885 ジャパンライフ株式会社 東京都葛飾区新小岩1丁目56番10号 (72)発明者 日下 勇 埼玉県大宮市浅間町2丁目1番地の1 柳澤コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 神吉 悟 東京都葛飾区新小岩1−56−15 ジャパ ンライフ株式会社内 (72)発明者 大友 伸郎 東京都葛飾区新小岩1−56−15 ジャパ ンライフ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−27208(JP,U) 実開 昭63−75305(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/00 B28B 7/18 B28B 23/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップ取付用の取付孔が周壁部を貫通
    する如く形成され、該取付孔は、大径の基端が周壁部の
    外周面に開放する円錐状の外孔と、大径の基端が周壁部
    の内周面に開放する円錐状の内孔とを、該外孔の先端径
    よりも小さく且つ前記内孔の先端径よりも大きくない径
    を有する挿通孔を介して、且つこれら全ての孔の軸線を
    略合致させて連設してなるコンクリート製筒状ブロック
    製造用の型枠装置であって、筒状の内型枠と、所要間隔
    をおいてその外側を取り囲むように配置される筒状の外
    型枠とを具えており、 前記外型枠の内周面に、前記外孔を形成する外側中子を
    その基端側で固定すると共に、前記内孔を形成する本体
    の先端に前記挿通孔を形成する軸部を突設してなる内側
    中子の先端面を、前記外側中子の先端面に、該先端面が
    有する磁石部の吸着作用によって固定可能としてなり、
    前記内側中子の基端面は、この固定状態において内型枠
    の内周面に密接するように構成されており、 又、前記外側中子の先端面を該外側中子の軸線に直角に
    形成すると共に、前記内側中子の前記軸部が、前記外側
    中子の先端面の外方に突出してコンクリートに埋設され
    る突片を具える磁性素材の座金部材に設けられた透孔に
    略密接に挿通された状態で、該座金部材が、前記磁石部
    の吸着作用によって、前記外側中子の先端面に、該外側
    中子の軸線に直角の姿勢で位置保持された状態で固定可
    能とされていることを特徴とするステップ取付用の取付
    孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装
    置。
  2. 【請求項2】 ステップ取付用の取付孔が周壁部を貫通
    する如く形成され、該取付孔は、大径の基端が周壁部の
    外周面に開放する円錐状の外孔と、大径の基端が周壁部
    の内周面に開放する円錐状の内孔とを、該外孔の先端径
    よりも小さく且つ前記内孔の先端径よりも大きくない径
    を有する挿通孔を介して、且つこれら全ての孔の軸線を
    略合致させて連設してなるコンクリート製筒状ブロック
    製造用の型枠装置であって、筒状の内型枠と、所要間隔
    をおいてその外側を取り囲むように配置される筒状の外
    型枠とを具えており、 前記外型枠の内周面に、前記外孔を形成する本体の先端
    面に前記挿通孔を形成する軸部を突設してなる外側中子
    をその基端側で固定すると共に、前記内孔を形成する内
    側中子の先端面を、前記外側中子の軸部の先端面に、磁
    石の吸着作用によって固定可能としてなり、前記内側中
    子の基端面は、この固定状態において内型枠の内周面に
    密接するように構成されており、 又前記外側中子の本体の先端面が磁石部を有すると共
    に、該先端面が前記外側中子の軸線に直角に形成形成さ
    れており、又前記外側中子の前記軸部が、前記外側中子
    の先端面の外方に突出してコンクリートに埋設される突
    片を具える磁性素材の座金部材に設けられた透孔に略密
    接に挿通された状態で、該座金部材が、前記磁石部の吸
    着作用によって、前記外側中子の先端面に、該外側中子
    の軸線に直角の姿勢で位置保持された状態で固定可能と
    されていることを特徴とするステップ取付用の取付孔を
    有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置。
  3. 【請求項3】 前記座金部材は、前記透孔が設けられた
    円板部の外周縁に、突片が放射状に突設されていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のステップ取付用の取
    付孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用の型枠
    装置。
  4. 【請求項4】 挿通孔と内孔との連設部分に段差面が形
    成されるように、挿通孔の径を、外孔及び内孔の先端径
    よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載のステップ取付用の取付孔を有するコンク
    リート製筒状ブロック製造用の型枠装置。
  5. 【請求項5】 外側中子及び内側中子の何れか一方の先
    端面には係合突部が突設されると共に、前記外側中子の
    先端面の、前記係合突部の周辺は磁石部とされており、
    一方、外側中子及び内側中子の他方の先端部分には、前
    記突部を嵌入させうる係合凹部が形成されていることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のステップ取付
    用の取付孔を有するコンクリート製筒状ブロック製造用
    の型枠装置。
  6. 【請求項6】 内側中子の軸線回りの向きを外側中子に
    対して所定のものとするために、前記突部に係合部を設
    ける一方、前記凹部には、前記係合部と係合しうる係合
    部を設けて、両係合部の係合により、内側中子の基端面
    が内型枠の内周面に密接できる状態で内側中子が回り止
    めされるように構成したことを特徴とする請求項5記載
    のステップ取付用の取付孔を有するコンクリート製筒状
    ブロック製造用の型枠装置。
  7. 【請求項7】 内側中子の基端部分は弾性圧縮可能の素
    材を以って形成されていることを特徴とする請求項1〜
    6の何れかに記載のステップ取付用の取付孔を有するコ
    ンクリート製筒状ブロック製造用の型枠装置。
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