JPH0575265B2 - - Google Patents
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- JPH0575265B2 JPH0575265B2 JP61066468A JP6646886A JPH0575265B2 JP H0575265 B2 JPH0575265 B2 JP H0575265B2 JP 61066468 A JP61066468 A JP 61066468A JP 6646886 A JP6646886 A JP 6646886A JP H0575265 B2 JPH0575265 B2 JP H0575265B2
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- odor
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
本発明はにおい濃度の測定方法に係り、特にに
おい濃度の強弱を測定する方法に関する。
おい濃度の強弱を測定する方法に関する。
生鮮食品の出荷時の鮮度評価や食品製造分野、
特に醗酵技術を用いるところでのにおい測定によ
る醗酵度の制御、更にはカツオブシ、ノリをはじ
めとする海藻、コーヒー、酒類などにみられるよ
うに、におい濃度による等級決めを必要とする分
野での品質検査等には、においを構成している各
成分に対する測定はさほど必要がなく、その総量
を即時的に捕えることが要求されている。特に食
品を特徴づけるにおいは、客観性がないだけにそ
の計測方法や自動監視の技術の確立はむずかしい
こととされていた。 従来においの分析には、主にガスクロマトグラ
フが多く用いられ、においの成分の分離測定に利
用されている。 しかし、これはサンプリングの方法による測定
結果のバラツキや、分析にはある程度熟練した者
を必要とすることを、また装置自体高価である
点、更に重要なことは分析結果がでるまでにかな
りの時間を要する点であり、この点でにおい濃度
のリアルタイムでの測定を必要とする現場向きと
はいいがたい。 特開昭60−194344号で、本発明者等は食品のよ
うな物質から発散するにおいの総濃度を香りセン
サで検出し、濃度に相関した出力電圧または電流
を得る方法を発表した。これによつてにおいの総
計された濃度をリアルタイムで測定することが可
能となつた。 しかしながら上記方法そのままでは、産業界に
おいて実用化するには十分とは言えない。
特に醗酵技術を用いるところでのにおい測定によ
る醗酵度の制御、更にはカツオブシ、ノリをはじ
めとする海藻、コーヒー、酒類などにみられるよ
うに、におい濃度による等級決めを必要とする分
野での品質検査等には、においを構成している各
成分に対する測定はさほど必要がなく、その総量
を即時的に捕えることが要求されている。特に食
品を特徴づけるにおいは、客観性がないだけにそ
の計測方法や自動監視の技術の確立はむずかしい
こととされていた。 従来においの分析には、主にガスクロマトグラ
フが多く用いられ、においの成分の分離測定に利
用されている。 しかし、これはサンプリングの方法による測定
結果のバラツキや、分析にはある程度熟練した者
を必要とすることを、また装置自体高価である
点、更に重要なことは分析結果がでるまでにかな
りの時間を要する点であり、この点でにおい濃度
のリアルタイムでの測定を必要とする現場向きと
はいいがたい。 特開昭60−194344号で、本発明者等は食品のよ
うな物質から発散するにおいの総濃度を香りセン
サで検出し、濃度に相関した出力電圧または電流
を得る方法を発表した。これによつてにおいの総
計された濃度をリアルタイムで測定することが可
能となつた。 しかしながら上記方法そのままでは、産業界に
おいて実用化するには十分とは言えない。
本発明者らは上記方法を更に発展させ、実用化
に向けて研究を重ね、本発明を完成するに至つた
ものである。
に向けて研究を重ね、本発明を完成するに至つた
ものである。
第1の発明にあつては、
周囲の環境から遮断される測定室とにおいを感
知するにおいセンサを備えた測定装置を使用して
測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法で
あつて、この方法は、測定対象物と同種の基準試
料を設定し、この基準試料をにおいセンサで測定
してにおい濃度の基準値を設定するステツプ、に
おいセンサで測定対象物のにおい濃度を測定する
ステツプ、においセンサの出力の時間的変化のパ
ターンまたはにおいセンサの出力の所定時間後の
出力の大きさを対比して上記におい濃度の基準値
に対する上記測定対象物のにおい濃度の強弱を測
定するステツプ、を含むものである。 第2の発明にあつては、 周囲の環境から遮断される測定室とにおいを感
知するにおいセンサを備えた測定装置を使用して
測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法で
あつて、この方法は、実質的に無臭状態の測定室
内をにおいセンサで測定して測定のスタートポイ
ントとなるにおい濃度の基準値を設定するステツ
プ、測定対象物が入つている測定室内をにおいセ
ンサで測定する第1のステツプ、上記測定対象物
と同種の測定対象物が入つている測定室内をにお
いセンサで測定する第2のステツプ、上記におい
濃度の基準値に対する第1のステツプで得られた
においセンサの出力の時間的変化のパターンまた
はにおいセンサの出力の所定時間後の出力の大き
さと、上記におい濃度の基準値に対する第2のス
テツプで得られたにおいセンサの出力の時間的変
化のパターンまたはにおいセンサの出力の所定時
間後の出力の大きさとを対比して、第1のステツ
プで得られたにおい濃度と第2のステツプで得ら
れたにおい濃度の強弱を測定するステツプ、を含
むものである。 測定室の概念はにおい濃度を測定するために測
定対象物を収容するもの全般を意味し、その名称
の如何は問わない。測定室はにおいセンサやメー
タ又は/及び記録計と一体になつたものでもよい
し、においセンサやメータ又は/及び記録計とは
別に用意した収容容器を測定室とすることもでき
る。においセンサも、メータ又は/及び記録計と
一体になつたものでもよいし、メータ又は/及び
記録計とは別体になつており、それらと電気的に
接続してあるものでもよい。 本発明で使用されるにおいセンサとしては、複
数個のガスセンサを組合わせたもの或いは単一の
センサからなるものをあげることができる。又、
後で説明するセンサの他に燒結法によつて得られ
たもの等におい濃度が測定できるものであれば特
に限定されない。においセンサはにおい濃度の強
弱を検出できれば良く、におい濃度の分離分析は
特に要求されないが、分離分析ができるようにし
ても支障はない。 測定対象物のにおい濃度の基準値の設定は、例
えば測定室内に清浄空気を送り込み、一応の理想
的な無臭状態を確保したときの測定値を基準値と
してもよいし、測定対象物と同種の基準試料を設
定し、該基準試料のにおい濃度を基準値としても
よい。このように測定の目的や方法等によつて適
宜設定できる。 におい濃度の基準値の表示は、測定対象物のに
おい濃度を表わすメータ又は/及び記録計と同一
のものを使用することもできるし、別に基準値用
ににおい濃度を表わすメータ又は/及び記録計を
用意しておくこともできる。また、基準値に対す
る測定対象物のにおい濃度の強弱を各種信号とし
て即時に検出することもできる。 測定対象物としては固体、液体、気体をあげる
ことができる。 本発明を図面を参照して更に詳細に説明する。
第1図はにおいセンサの一実施例を示す構成図で
ある。においセンサ1はSnO2を主成分とする金
属酸化物10を厚さ0.6mmのセラミツク板12上
に、真空蒸着法により被覆した平板状のセンサ
で、両端は上下2枚の金属板14,14aにより
挟み込み電極としている。符号16は碍子であ
る。また、においセンサ1は周囲の温度や湿度の
影響を受けないようにして一定温度に保持されて
いる。 第2図はにおい濃度測定装置の一実施例を示す
ブロツクダイヤグラムである。 測定ボツクス6の中に上記したにおいセンサ1
と試料容器4(本実施例ではガラスシヤーレを使
用した)と、該容器4を支える容器ホルダ5が内
蔵れている。この測定ボツクス6の内壁は、すべ
てステレンス板を貼着し、またこの測定ボツクス
6の外部には測定後測定ボツクス6の内部を清浄
空気で浄化するために、脱臭用の活性炭を入れた
フイルター7が設けてある。 このにおい濃度測定装置を使用したにおい濃度
の測定方法を説明する。 吸引フアン2を作動させ、外部空気を活性炭
を入れたフイルター7を通して測定ボツクス6
内に清浄空気として送り込み、実質的に無臭状
態を確保する。 試料容器4に試料を入れ、測定ボツクス6中
に封入密閉する。これと同時に試料の発するに
おい分子がにおいセンサ1に接触すると直ちに
電気抵抗が変化して回路を流れる電流が変動す
る。 これを電圧変化として取り出して増幅し、デ
ジタル表示計8により表示させ、またプリンタ
ー9によつて打ち出す。 においを発する時間的経過を調べたい場合
は、その信号を直流増幅器10に入れ記録計1
1によつて自動記録させる。 試料は液体状、粉末状、固体状のいずれでも良
く、一定量試料容器に入れて測定ボツクス6内に
セツトする。 なお、においセンサ1は一定温度になるまでの
加熱に要する時間が必要で、電源を入れてから数
十分後、においセンサ1に流れる電流が落ちつい
た時点を確認しこれをスタートポイント(図では
Stで表わしている)として測定を開始する。にお
いセンサ1自体はにおいの識別能力はないが、処
理条件の異なつた同一試料については各試料の持
つにおい濃度の相対的変化を知ることは可能であ
る。 また、試料保持台にバンドヒーターを設け、X
−Y記録形のX軸に温度、Y軸にセンサ出力を入
力し、温度とともににおいの成分の揮発する様子
をX−Y記録できる機能を持たせることができ
る。
知するにおいセンサを備えた測定装置を使用して
測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法で
あつて、この方法は、測定対象物と同種の基準試
料を設定し、この基準試料をにおいセンサで測定
してにおい濃度の基準値を設定するステツプ、に
おいセンサで測定対象物のにおい濃度を測定する
ステツプ、においセンサの出力の時間的変化のパ
ターンまたはにおいセンサの出力の所定時間後の
出力の大きさを対比して上記におい濃度の基準値
に対する上記測定対象物のにおい濃度の強弱を測
定するステツプ、を含むものである。 第2の発明にあつては、 周囲の環境から遮断される測定室とにおいを感
知するにおいセンサを備えた測定装置を使用して
測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法で
あつて、この方法は、実質的に無臭状態の測定室
内をにおいセンサで測定して測定のスタートポイ
ントとなるにおい濃度の基準値を設定するステツ
プ、測定対象物が入つている測定室内をにおいセ
ンサで測定する第1のステツプ、上記測定対象物
と同種の測定対象物が入つている測定室内をにお
いセンサで測定する第2のステツプ、上記におい
濃度の基準値に対する第1のステツプで得られた
においセンサの出力の時間的変化のパターンまた
はにおいセンサの出力の所定時間後の出力の大き
さと、上記におい濃度の基準値に対する第2のス
テツプで得られたにおいセンサの出力の時間的変
化のパターンまたはにおいセンサの出力の所定時
間後の出力の大きさとを対比して、第1のステツ
プで得られたにおい濃度と第2のステツプで得ら
れたにおい濃度の強弱を測定するステツプ、を含
むものである。 測定室の概念はにおい濃度を測定するために測
定対象物を収容するもの全般を意味し、その名称
の如何は問わない。測定室はにおいセンサやメー
タ又は/及び記録計と一体になつたものでもよい
し、においセンサやメータ又は/及び記録計とは
別に用意した収容容器を測定室とすることもでき
る。においセンサも、メータ又は/及び記録計と
一体になつたものでもよいし、メータ又は/及び
記録計とは別体になつており、それらと電気的に
接続してあるものでもよい。 本発明で使用されるにおいセンサとしては、複
数個のガスセンサを組合わせたもの或いは単一の
センサからなるものをあげることができる。又、
後で説明するセンサの他に燒結法によつて得られ
たもの等におい濃度が測定できるものであれば特
に限定されない。においセンサはにおい濃度の強
弱を検出できれば良く、におい濃度の分離分析は
特に要求されないが、分離分析ができるようにし
ても支障はない。 測定対象物のにおい濃度の基準値の設定は、例
えば測定室内に清浄空気を送り込み、一応の理想
的な無臭状態を確保したときの測定値を基準値と
してもよいし、測定対象物と同種の基準試料を設
定し、該基準試料のにおい濃度を基準値としても
よい。このように測定の目的や方法等によつて適
宜設定できる。 におい濃度の基準値の表示は、測定対象物のに
おい濃度を表わすメータ又は/及び記録計と同一
のものを使用することもできるし、別に基準値用
ににおい濃度を表わすメータ又は/及び記録計を
用意しておくこともできる。また、基準値に対す
る測定対象物のにおい濃度の強弱を各種信号とし
て即時に検出することもできる。 測定対象物としては固体、液体、気体をあげる
ことができる。 本発明を図面を参照して更に詳細に説明する。
第1図はにおいセンサの一実施例を示す構成図で
ある。においセンサ1はSnO2を主成分とする金
属酸化物10を厚さ0.6mmのセラミツク板12上
に、真空蒸着法により被覆した平板状のセンサ
で、両端は上下2枚の金属板14,14aにより
挟み込み電極としている。符号16は碍子であ
る。また、においセンサ1は周囲の温度や湿度の
影響を受けないようにして一定温度に保持されて
いる。 第2図はにおい濃度測定装置の一実施例を示す
ブロツクダイヤグラムである。 測定ボツクス6の中に上記したにおいセンサ1
と試料容器4(本実施例ではガラスシヤーレを使
用した)と、該容器4を支える容器ホルダ5が内
蔵れている。この測定ボツクス6の内壁は、すべ
てステレンス板を貼着し、またこの測定ボツクス
6の外部には測定後測定ボツクス6の内部を清浄
空気で浄化するために、脱臭用の活性炭を入れた
フイルター7が設けてある。 このにおい濃度測定装置を使用したにおい濃度
の測定方法を説明する。 吸引フアン2を作動させ、外部空気を活性炭
を入れたフイルター7を通して測定ボツクス6
内に清浄空気として送り込み、実質的に無臭状
態を確保する。 試料容器4に試料を入れ、測定ボツクス6中
に封入密閉する。これと同時に試料の発するに
おい分子がにおいセンサ1に接触すると直ちに
電気抵抗が変化して回路を流れる電流が変動す
る。 これを電圧変化として取り出して増幅し、デ
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ー9によつて打ち出す。 においを発する時間的経過を調べたい場合
は、その信号を直流増幅器10に入れ記録計1
1によつて自動記録させる。 試料は液体状、粉末状、固体状のいずれでも良
く、一定量試料容器に入れて測定ボツクス6内に
セツトする。 なお、においセンサ1は一定温度になるまでの
加熱に要する時間が必要で、電源を入れてから数
十分後、においセンサ1に流れる電流が落ちつい
た時点を確認しこれをスタートポイント(図では
Stで表わしている)として測定を開始する。にお
いセンサ1自体はにおいの識別能力はないが、処
理条件の異なつた同一試料については各試料の持
つにおい濃度の相対的変化を知ることは可能であ
る。 また、試料保持台にバンドヒーターを設け、X
−Y記録形のX軸に温度、Y軸にセンサ出力を入
力し、温度とともににおいの成分の揮発する様子
をX−Y記録できる機能を持たせることができ
る。
本発明を実施例により更に詳細に説明する。
なお、各実施例ではメータ又は/及び記録計に
よつて表示された基準値と測定値をグラフで表わ
している。 実施例 1 市販の比較的新しいと見られたオレンジと、そ
のオレンジを1週間放置したものとのにおい濃度
を比較してみた。第3図において、Aは市販の比
較的新しいと見られたオレンジをそのままの状態
で測定したもので、Bはオレンジを1週間放置し
て測定したものである。BはAに比較してにおい
濃度は極めて低くなつていることがわかる。 したがつて、Aを鮮度の基準値とした場合はB
のにおい濃度は小さく鮮度が劣ることがわかる。 実施例 2 市販のコーヒー豆(キリマンジヤロ)をコーヒ
ーひきで粉末にし、直ちに測定した結果と同一試
料の室温で1時間放置し測定したものを比較して
みた。第4図で、Aは市販のコーヒー豆(キリマ
ンジヤロ)をコーヒーひきで粉末にし、直ちに測
定した結果である。またBは、同一試料を室温で
1時間放置し測定したもので、Bはコーヒー独特
のにおいがかなり発散してしまつていることを具
体的に示している。 コーヒーに限らずにおいを楽しむ食品、飲料等
の封入物については開封後なるべく早い時間内に
楽しまないと、せつかくのにおいもうすくなつて
しまうことがこの測定からはつきり示される。 実施例 3 蒸留したばかりの焼酎と、20年貯蔵して熟成し
た焼酎とを比較してみた。第5図で、Aは蒸留し
たばかりの焼酎、Bは20年貯蔵して熟成した焼酎
である。蒸留したてのものは、やはりアルコール
の刺激的なにおいが強いことがわかる。 このように、試料を特定すれば、その試料に
種々の処理を施した場合の刺激的なにおいの程
度、つまり熟成の評価ともなるまろやかさの進行
過程を知ることができる。 実施例 4 新米と古米の比較をしてみた。第6図で、Aは
新米、Bは古米(昭和56年度米)である。この結
果、古米の方が古米特有のにおいが強いことがわ
かる。これにより、良質のデンプンか、また蛋白
かという評価も、微妙なにおいの測定から可能な
ように思われる。 実施例 5 市販の醤油の原液と、これを水道水で5倍にう
すめたものとを比較してみた。第7図で、Aは市
販の醤油の原液、Bはこれを水道水で5倍にうす
めたものである。この結果から5倍にうすめてし
まうと、原液のにおいもかなり消失してしまうこ
とがわかる。 食品製造工程で、脱臭効果の評価等にも簡便な
方法として活用できるものと思われる。
よつて表示された基準値と測定値をグラフで表わ
している。 実施例 1 市販の比較的新しいと見られたオレンジと、そ
のオレンジを1週間放置したものとのにおい濃度
を比較してみた。第3図において、Aは市販の比
較的新しいと見られたオレンジをそのままの状態
で測定したもので、Bはオレンジを1週間放置し
て測定したものである。BはAに比較してにおい
濃度は極めて低くなつていることがわかる。 したがつて、Aを鮮度の基準値とした場合はB
のにおい濃度は小さく鮮度が劣ることがわかる。 実施例 2 市販のコーヒー豆(キリマンジヤロ)をコーヒ
ーひきで粉末にし、直ちに測定した結果と同一試
料の室温で1時間放置し測定したものを比較して
みた。第4図で、Aは市販のコーヒー豆(キリマ
ンジヤロ)をコーヒーひきで粉末にし、直ちに測
定した結果である。またBは、同一試料を室温で
1時間放置し測定したもので、Bはコーヒー独特
のにおいがかなり発散してしまつていることを具
体的に示している。 コーヒーに限らずにおいを楽しむ食品、飲料等
の封入物については開封後なるべく早い時間内に
楽しまないと、せつかくのにおいもうすくなつて
しまうことがこの測定からはつきり示される。 実施例 3 蒸留したばかりの焼酎と、20年貯蔵して熟成し
た焼酎とを比較してみた。第5図で、Aは蒸留し
たばかりの焼酎、Bは20年貯蔵して熟成した焼酎
である。蒸留したてのものは、やはりアルコール
の刺激的なにおいが強いことがわかる。 このように、試料を特定すれば、その試料に
種々の処理を施した場合の刺激的なにおいの程
度、つまり熟成の評価ともなるまろやかさの進行
過程を知ることができる。 実施例 4 新米と古米の比較をしてみた。第6図で、Aは
新米、Bは古米(昭和56年度米)である。この結
果、古米の方が古米特有のにおいが強いことがわ
かる。これにより、良質のデンプンか、また蛋白
かという評価も、微妙なにおいの測定から可能な
ように思われる。 実施例 5 市販の醤油の原液と、これを水道水で5倍にう
すめたものとを比較してみた。第7図で、Aは市
販の醤油の原液、Bはこれを水道水で5倍にうす
めたものである。この結果から5倍にうすめてし
まうと、原液のにおいもかなり消失してしまうこ
とがわかる。 食品製造工程で、脱臭効果の評価等にも簡便な
方法として活用できるものと思われる。
本発明は上記構成を有し、次の効果を奏する。
(1) 食品、果物、飲み者等、においを有する物質
のにおいを構成している各成分の総量を即時的
に捕えることができ、鮮度、熟成度等といつ
た、これまでどちらかというと官能に依存して
いた品質の評価を定量的に評価できる。 (2) 物質に直接接触しないで、物質から発散する
においの総量を即時的に測定できるため試料を
損ねることもなく、生鮮食品一般について簡便
な鮮度測定に適用できる。そればかりでなく、
食品の出荷時の基準の評価、醗酵技術の研究等
各種の研究、食品製造その他の製造業における
製造工程での品質の管理や自動監視等、におい
の分野でのあらゆる研究や産業に広く活用で
き、十分な価値を奏する。 (3) 環境測定を含むにおい測定の分野では、客観
的な評価手段がなかつたが、基準試料を設定し
てにおい濃度の基準値を設定し、基準試料と同
種の測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する
ことによつて基準値に対する測定値の比較がで
き、においの分野での客観的な評価ができる。
のにおいを構成している各成分の総量を即時的
に捕えることができ、鮮度、熟成度等といつ
た、これまでどちらかというと官能に依存して
いた品質の評価を定量的に評価できる。 (2) 物質に直接接触しないで、物質から発散する
においの総量を即時的に測定できるため試料を
損ねることもなく、生鮮食品一般について簡便
な鮮度測定に適用できる。そればかりでなく、
食品の出荷時の基準の評価、醗酵技術の研究等
各種の研究、食品製造その他の製造業における
製造工程での品質の管理や自動監視等、におい
の分野でのあらゆる研究や産業に広く活用で
き、十分な価値を奏する。 (3) 環境測定を含むにおい測定の分野では、客観
的な評価手段がなかつたが、基準試料を設定し
てにおい濃度の基準値を設定し、基準試料と同
種の測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する
ことによつて基準値に対する測定値の比較がで
き、においの分野での客観的な評価ができる。
第1図はにおいセンサの一実施例を示す構成
図、第2図はにおい濃度測定装置の一実施例を示
すブロツクダイヤグラム、第3図は比較的新しい
と見られたオレンジと、そのオレンジを1週間放
置したものとのにおい濃度の比較を示す図、第4
図はコーヒー豆(キリマンジヤロ)をコーヒーひ
きで粉末にし、直ちに測定した結果と、同一試料
を室温で1時間貯蔵し測定したものとのにおい濃
度の比較を示す図、第5図は蒸留したばかりの焼
酎と、20年貯蔵して熟成した焼酎とのにおい濃度
の比較を示す図、第6図は新米と古米のにおい濃
度の比較を示す図、第7図は市販の醤油の原液
と、これを水道水で5倍にうすめたもののにおい
濃度の比較を示す図である。
図、第2図はにおい濃度測定装置の一実施例を示
すブロツクダイヤグラム、第3図は比較的新しい
と見られたオレンジと、そのオレンジを1週間放
置したものとのにおい濃度の比較を示す図、第4
図はコーヒー豆(キリマンジヤロ)をコーヒーひ
きで粉末にし、直ちに測定した結果と、同一試料
を室温で1時間貯蔵し測定したものとのにおい濃
度の比較を示す図、第5図は蒸留したばかりの焼
酎と、20年貯蔵して熟成した焼酎とのにおい濃度
の比較を示す図、第6図は新米と古米のにおい濃
度の比較を示す図、第7図は市販の醤油の原液
と、これを水道水で5倍にうすめたもののにおい
濃度の比較を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 周囲の環境から遮断される測定室とにおいを
感知するにおいセンサを備えた測定装置を使用し
て測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法
であつて、 この方法は、 測定対象物と同種の基準試料を設定し、この基
準試料をにおいセンサで測定してにおい濃度の基
準値を設定するステツプ、 においセンサで測定対象物のにおい濃度を測定
するステツプ、 においセンサの出力の時間的変化のパターンま
たはにおいセンサの出力の所定時間後の出力の大
きさを対比して上記におい濃度の基準値に対する
上記測定対象物のにおい濃度の強弱を測定するス
テツプ、 を含む、 におい濃度を測定する方法。 2 周囲の環境から遮断される測定室とにおいを
感知するにおいセンサを備えた測定装置を使用し
て測定対象物のにおい濃度の強弱を測定する方法
であつて、 この方法は、 実質的に無臭状態の測定室内をにおいセンサで
測定して測定のスタートポイントとなるにおい濃
度の基準値を設定するステツプ、 測定対象物が入つている測定室内をにおいセン
サで測定する第1のステツプ、 上記測定対象物と同種の測定対象物が入つてい
る測定室内をにおいセンサで測定する第2のステ
ツプ、 上記におい濃度の基準値に対する第1のステツ
プで得られたにおいセンサの出力の時間的変化の
パターンまたはにおいセンサの出力の所定時間後
の出力の大きさと、上記におい濃度の基準値に対
する第2のステツプで得られたにおいセンサの出
力の時間的変化のパターンまたはにおいセンサの
出力の所定時間後の出力の大きさとを対比して、
第1のステツプで得られたにおい濃度と第2のス
テツプで得られたにおい濃度の強弱を測定するス
テツプ、 を含む、 におい濃度を測定する方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61066468A JPS62222154A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | におい濃度を測定する方法 |
US06/935,491 US4770027A (en) | 1986-03-24 | 1986-11-26 | Method of measuring concentrations of odors and a device therefor |
KR1019870000012A KR970007069B1 (ko) | 1986-03-24 | 1987-01-06 | 향기의 측정방법 및 그 장치 |
EP87301502A EP0239233B1 (en) | 1986-03-24 | 1987-02-20 | A method of measuring concentrations of odors and a device therefor |
DE8787301502T DE3769344D1 (de) | 1986-03-24 | 1987-02-20 | Verfahren zur messung von geruechen und vorrichtung zu diesem zweck. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61066468A JPS62222154A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | におい濃度を測定する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62222154A JPS62222154A (ja) | 1987-09-30 |
JPH0575265B2 true JPH0575265B2 (ja) | 1993-10-20 |
Family
ID=13316645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61066468A Granted JPS62222154A (ja) | 1986-03-24 | 1986-03-24 | におい濃度を測定する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62222154A (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01308953A (ja) * | 1988-06-08 | 1989-12-13 | Kirin Brewery Co Ltd | 揮撥性成分検出装置 |
JPH01308952A (ja) * | 1988-06-08 | 1989-12-13 | Kirin Brewery Co Ltd | 揮撥性成分検出装置 |
JPH0629729Y2 (ja) * | 1989-06-22 | 1994-08-10 | 麒麟麦酒株式会社 | 揮撥性成分検出器 |
JPH06213850A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-08-05 | Wakabayashi Shoten:Kk | におい濃度を測定する方法 |
JP4042232B2 (ja) * | 1998-11-20 | 2008-02-06 | 株式会社島津製作所 | ガス測定装置 |
JP5177564B2 (ja) * | 2009-01-27 | 2013-04-03 | 学校法人 東洋大学 | ニオイ分析装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194344A (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-02 | Katsuo Ebara | 香り濃度測定法及び装置 |
-
1986
- 1986-03-24 JP JP61066468A patent/JPS62222154A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194344A (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-02 | Katsuo Ebara | 香り濃度測定法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62222154A (ja) | 1987-09-30 |
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Legal Events
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