JPH0575037B2 - - Google Patents

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JPH0575037B2
JPH0575037B2 JP62101994A JP10199487A JPH0575037B2 JP H0575037 B2 JPH0575037 B2 JP H0575037B2 JP 62101994 A JP62101994 A JP 62101994A JP 10199487 A JP10199487 A JP 10199487A JP H0575037 B2 JPH0575037 B2 JP H0575037B2
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JP
Japan
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oil
menthol
sobrerol
flavor
composition
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP62101994A
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English (en)
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JPS63267253A (ja
Inventor
Minoru Nonaka
Yasuo Taniguchi
Choki Yugawa
Hideaki Myawaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIYO KORYO KK
Original Assignee
TAIYO KORYO KK
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  • Confectionery (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、l−メントールとソブレロールとを
併用して配合することにより、l−メントールの
持つ清涼感を、更に一層増強させると共に、その
清涼感の持続性を向上させ、且つその香味及び香
気改善を付与した香料組成物に関する。 <従来の技術> 特に歯磨、マウスウオツシユ等の口腔衛生用品
に含まれる香料は、清涼感を有することが必要不
可欠であり、またチユーインガム、キヤンデー及
び飲料等の飲食物の分野においても、清涼感のあ
るものが最近特に注目されている。更にシヤンプ
ー、ヘアートニツク等の頭髪用品、ボデーシヤン
プー、入浴剤等のボテーケア用品に於いても常に
清涼感のあるものが求められている。 従来、この様な清涼感を付与する香料としては
l−メントールが知られている。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、l−メントールを単独で配合し
た前記の口腔衛生用品、飲食物、頭髪用品及びボ
デーケア用品等では清涼感及びその持続性は必ず
しも充分とはいえなかつた。故に、l−メントー
ルの清涼感を増強させ、且つその持続性と向上さ
せる物質が求められている。 <発明の目的> 本発明の目的は、l−メントールの持つ清涼感
を増強し、且つその持続性を向上させ、併せてそ
の香味及び香気改善を付与する香料組成物を提供
することにある。 <問題点を解決するための手段> 本発明によれば、l−メントールとソブレロー
ルとを、重量比で1:0.001〜1:1の比率で併
用して配合することを特徴とする香料組成物が提
供される。 以下、本発明につき更に詳細に説明する。 本発明者らは、l−メントールを配合する香料
組成物に於いて、l−メントールの清涼感を増強
し、その持続性効果を有する物質について鋭意研
究を行なつた結果、l−メントールにソブレロー
ルを併用した香料組成物はl−メントールを単独
配合した香料組成物に比較して著しく清涼感が増
強され、その持続性も向上すると共に、且つその
天然らしい香味及び香気も付与されるという、全
く予想外の効果を知見し、本発明に至つた。 ソブレロールは1797年にMargveronによつて
発見され、1851年にソブレロ氏によつて抽出、単
離されたことから、この名前が付いており、下記
の一般式
【式】MW=170 で示されるソブレロール(l−P−メンテン−
6,8−ジオール)なる化合物である。ソブレロ
ールはピノール水和物あるいはピネンオキシド水
和物としても知られ、ラセミ体(dl−)及び光学
異性体(l−,d−)、更にトランス型及びシス
型の立体異性体が存在し、融点は光学異性体で
150℃、ラセミ体で130〜131.5℃である。これら
の異性体のいずれを用いてもよく、また、適当な
割合で併用してもよい。 従来、ソブレロールの香料としての用途は香気
的に興味ある特徴を有していないことから、殆ど
研究開発されておらず、その光学活性体がカルボ
ン、カルベオール及びその誘導体の合成中間体と
して考えられているが、現在その目的で工業的に
生産されるに至つてはいない。しかしながらソブ
レロールにはバルサム剤(鎮痛性及び流動化去痰
剤)、呼吸回復剤としての薬理効果が有り、且つ
毒性(LD50500mg/Kg)が低いことなどにより、
外国特にヨーロツパの医薬品業界に於いて使用さ
れている。 本発明に使用されるl−メントールは、合成l
−メントール、また精油から単離したものでもよ
く、また更にl−メントールを含む精油、例えば
和種ハツカ油(JaPanese Mint Oil)、ペパーミ
ント油(American Mint Oil)、ミツチヤムミン
ト油(English Black Mint Oil及びEnglish
White Mint Oil)を用いても差し支えない。上
記のl−メントール(合成、天然)は単独でも又
は併用しても、あるいはミント油との組合せで使
用してもよい。 本発明では、l−メントールとソブレロールと
を併用することを特徴とするが、l−メントール
とソブレロールとの配合比率は、1:0.001〜
1:1であり、特に1:0.01〜1:0.1(重量比)
に於いて、ソブレロールの効果が最も発揮される
のでかような配合比率とするのが好ましい。ま
た、l−メントールの配合量は、香料組成物全体
の中で10〜60重量%とするのが清涼感を発現する
上で望ましい。 本発明に係る香料組成物は、例えば歯磨、マウ
スウオツシユ等の口腔衛生用品、チユーインガ
ム、キヤンデー及び飲料等の飲食物、シヤンプ
ー、ヘアートニツク等の頭髪用品及びボデイーシ
ヤンプー、入浴剤等のボデーケア用品、その他の
香料組成物として好適に使用される。 <実施例> 以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳
細に説明する。 なお、官能評価の判定方法は専門パネル8名に
より、下記評価基準(5段階評価)で比較例の評
価基準値を3として、実施例を評価した。官能評
価結果の実施例の数値はパネル8名の平均値であ
る。 評価基準 1 比較例より悪い 2 比較例よりやや悪い 3 比較例と変らない 4 比較例よりやや良い 5 比較例より良い (実施例 1)香料組成物 (重量) ペパーミント油 35 % l−メントール 30 〃 スペアミント油 14 〃 l−カルボン 5 〃 アネトール 5 〃 メチルサリシレート 1 〃 シンナモン油 1 〃 カシア油 1 〃 ユーカリ油 5 〃 タイム油 1 〃 ベイ油 0.5〃 ローズマリー油 0.5〃 ソブレロール 1 〃 計100(重量%) 次に上記香料組成物(実施例−1)及びその香
料組成物からソブレロールを除いたもの(比較例
−1)を下記処方のチユーインガムに配合し、清
涼感の強さ及びその香味の持続性を専門パネル8
名により官能評価した。その結果を第1表に示
す。チユーインガムの処方 ガムベース 20% 砂 糖 55〃 水 飴 20〃 香料組成物 1〃 精製水 計100(重量%)
【表】 (実施例 2)香料組成物 (重量) ペパーミント油 30 % l−メントール 45 〃 スペアミント油 8 〃 アネトール 5 〃 クローブ油 1 〃 シンナモン油 0.5〃 カシア油 1.5〃 ユーカリ油 5 〃 レモン油 3 〃 ソブレロール 1 〃 計100(重量%) 次に上記香料組成物(実施例−2)及びその香
料組成物からソブレロールを除いたもの(比較例
−2)を下記処方のキヤンデーに配合し、清涼感
の強さ及びその香味の持続性を専門パネル8名に
より官能評価した。その結果を第2表に示す。キヤンデーの処方 上白糖 55 % 水 飴 44.5〃 香料組成物 0.5〃 計100(重量%)
【表】 (実施例 3)香料組成物 (重量) エチルアセテート 15 % エチルブチレート 18 〃 エチルカプロエート 20 〃 アリルカプロエート 7 〃 アリルシクロヘキサンプロピオネート 1 〃 アルデヒドC−19 1.5〃 ガンマーウンデカラクトン 0.5〃 l−メントール 13 〃 アネトール 2.5〃 l−カルボン 10 〃 オレンジ油 5 〃 エチルアルコール 6 〃 ソブレロール 0.5〃 計100(重量%) 次に上記香料組成物(実施例−3)及びその香
料組成物からソブレロールを除いたもの(比較例
−3)を下記処方の口中清涼剤に配合し、清涼感
の強さ及びその香味の持続性を専門パネル8名に
より官能評価した。その結果を第3表に示す。口中清涼剤の処方 エチルアルコール 42 % グリセリン 15 〃 ポリオキシエチレン−硬化ヒマシ油 2 〃 サツカリンナトリウム 0.1〃 クロルヘキシジン 0.005〃 香料組成物 1 〃 精製水 計100(重量%)
【表】 (実施例 4)香料組成物 (重量) ペパーミント油 55 % l−メントール 20 〃 l−カルボン 10 〃 アネトール 10 〃 メチルサリシレート 1 〃 クローブ油 1 〃 シンナモン油 1 〃 カシア油 0.5〃 ナツメグ油 0.5〃 ソブレロール 1 〃 計100(重量%) 次に上記香料組成物(実施例−4)及びその香
料組成物からソブレロールを除いたもの(比較例
−4)を下記処方の練歯磨に配合し、清涼感の強
さ及びその香味の持続性を専門パネル8名により
官能評価した。その結果を第4表に示す。練歯磨の処方 第2リン酸カルシウム・2水和物 50 % ソルビツト液 20 〃 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5〃 カラゲナン 1 〃 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7〃 香料組成物 1 〃 精製水 計100(重量%)
【表】 (実施例 5)香料組成物 (重量) ペパーミント油 44 % メンタオイルホワイト 14 〃 l−メントール 22 〃 ラベンター油 5 〃 ラバンジン油 2 〃 ベルガモツト油 5 〃 パチユリー油 0.6〃 オークモス 0.5〃 エストラゴン油 0.1〃 ゼラニウム油 0.3〃 イオノン 1 〃 ジヤスミンベース 1 〃 シランブレン 1 〃 ガラキソライド 1 〃 クマリン 1.5〃 ソブレロール 1 〃 計100(重量%) 次に上記香料組成物(実施例−5)及びその香
料組成物からソブレロールを除いたもの(比較例
−5)を下記処方のトニツクシヤンプーに配合
し、清涼感の強さ及びその香気の持続性を専門パ
ネル8名により官能評価した。その結果を第5表
に示す。トニツクシヤンプーの処方 アルキル硫酸ナトリウム 16 % ラウリル酸ジエタノールアミド 4 〃 プロピレングリコール 2 〃 メチルパラペン 0.2〃 クエン酸 0.1 〃 香料組成物 1.5〃 精製水 計100(重量%)
【表】 <発明の効果> 以上、第1〜5表の官能評価の結果から明らか
なように、l−メントールにソブレロールを併用
して配合することにより、香料組成物に清涼感を
増強させると共に、その清涼感と持続性を向上さ
せることを知見し、また香料組成物の実施例と比
較例との官能評価の比較に於いて、専門パネル全
員が実施例の香料組成物の方が天然らしさが増強
したと指摘した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 l−メントールとソブレロールとを、重量比
    で1:0.001〜1:1の比率で併用して配合する
    ことを特徴とする香料組成物。
JP62101994A 1987-04-27 1987-04-27 香料組成物 Granted JPS63267253A (ja)

Priority Applications (1)

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JP62101994A JPS63267253A (ja) 1987-04-27 1987-04-27 香料組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP62101994A JPS63267253A (ja) 1987-04-27 1987-04-27 香料組成物

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JPS63267253A JPS63267253A (ja) 1988-11-04
JPH0575037B2 true JPH0575037B2 (ja) 1993-10-19

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JP3417106B2 (ja) * 1994-12-12 2003-06-16 ライオン株式会社 香料組成物
GB0303675D0 (en) * 2003-02-18 2003-03-19 Quest Int Improvements in or relating to flavour compositions
JP2014504627A (ja) * 2011-02-02 2014-02-24 レイノルズ マックス 殺菌特性を有するモノテルペノイドの組成物
JP7321658B2 (ja) * 2021-02-10 2023-08-07 長谷川香料株式会社 香味付与組成物

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