JPS63267253A - 香料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、Ｑ−メントールとソブレロールとを併用して
配合することにより、Ｑ−メントールの持つ清涼感を、
更に一層増強させると共に、その清涼感の持続性を向上
させ、且つその香味及び香気改善を付与した香料組成物
に関する。

〈従来の技術〉 特に歯磨、マウスヴオッシュ等の口腔衛生用品に含まれ
る香料は、清涼感を有することが必要不可欠であり、ま
たチューインガム、キャンデー及び飲料等の飲食物の分
野においても、清涼感のあるものが最近特に注目されて
いる。更にシャンプー、ヘアートニック等の頭髪用品、
ボデーシャンプー、入浴剤等のボテ−ケア用品に於いて
も常に清涼感のあるものが求められている。

従来、この様な清涼感を付与する香料としては悲−メン
トールが知られている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、Ｑ−メントールをｍ独で配合した前記の
口腔衛生用品、飲食物、頭髪用品及びボデーケア用品等
では清涼感及びその持続性は必ずしも充分とはいえなか
った。故に、Ｑ−メントールの清涼感を増強させ、且つ
その持続性を向上させる物質が求められているが、未だ
かような物質は発見されていないのが実状である。

〈発明の目的〉 本発明の目的は、Ｑ−メントールの持つ清涼感を増強し
、且つその持続性を向上させ、併せてその香味及び香気
改善を付与する香料組成物を提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明によれば、Ｑ−メントールとソブレロールとを併
用して配合することを特徴とする香料組成物が提供され
る。

以下、本発明につき更に詳細に説明する。

本発明者らは、Ｑ−メントールを配合する香料組成物に
於いて、Ω−メントールの清涼感を増強し、その持続性
効果を有する物質について鋭意研究を行なった結果、悲
−メントールにソブレロールを併用した香料組成物はＱ
−メントールを単独配合した香料組成物に比較して著し
く清涼感が増強され、その持続性も向上すると共に、且
つその天然らしい香味及び香気も付与されるという、全
く予想外の効果を知見し、本発明に至った。

ソブレロールは１７９７年にＭａｒｇｕｅｒｏｎによっ
て発見され、１８５１年にソブレロ氏によって抽出、単
離されたことから、この名前が付いており、下記の一般
式 で示されるソブレロール（１−Ｐ−メンテン−６゜８−
ジオール）なる化合物である。ソブレロールはピノール
水和物あるいはピネンオキシド水和物としでも知られ、
ラセミ体（ｄＱ−）及び光学異性体（Ｑ−、ｄ−）、更
にトランス型及びシス型の立体異性体が存在し、融点は
光学異性体で１５０℃、ラセミ体で１３０〜１３１．５
℃である。これらの異性体のいずれを用いてもよく、ま
た、適当な割合で併用してもよい。

従来、ソブレロールの香料としての用途は香気的に興味
ある特徴を有していないことから、殆ど研究開発されて
おらず、その光学活性体がカルボン、カルベオール及び
その誘導体の合成中間体として考えられているが、現在
その目的で工業的に生産されるに至ってはいない。しか
しながらソブレロールにはバルサム剤（鎮痛性及び流動
化去痰剤）、呼吸回復剤としての薬理効果が有り、且つ
毒性（ＬＤ、。５００■／ｋｇ）　　が低いことなどに
より、外国特にヨーロッパの医薬品業界に於いて使用さ
れている。

本発明に使用されるＱ−メントールは、合成Ｑ−メント
ール、また精油から単離したものでもよく、また更にＱ
−メントールを含む精油、例えば和種ハツカ油（Ｊａｐ
ａｎｅｓｅ　Ｍｉｎｔ　０ｉｌ）　、ペパーミント油（
ＡＩＩｌｅｒｉｃａｎ　Ｍｉｎｔ　０ｉｌ）、ミッチャ
ムミント油（Ｅｎｇｌｉｓｈ　Ｂｌａｃｋ　Ｍｉｎｔ　
Ｏｉｌ及びＥｎｇｌｉｓｈ　ＷｈｉｔｅＭｉｎｔ　０ｉ
ｌ）を用いても差し支えない。上記のＱ　−メントール
（合成、天然）は単独でも又は併用しても、あるいはミ
ント油との組合せで使用してもよい。

本発明では、Ｑ−メントールとソブレロールとを併用す
ることを特徴とするが、Ｑ−メントールとソブレロール
との配合比率は、１　：　０．００１〜１：１、特に１
　：　０．０１〜ｌ　：　０．１　（重量比）に於いて
。

ソブレロールの効果が最も発揮されるのでかような配合
比率とするのが好ましい。また、Ｑ−メントールの配合
量は、香料組成物全体の中で１０〜６０重量％とするの
が清涼感を発現する上で望ましい。

本発明に係る香料組成物は、例えば歯磨、マウスウォッ
シュ等の口腔衛生用品、チューインガム、キャンデー及
び飲料等の飲食物、シャンプー、ヘアートニック等の頭
髪用品及びボディーシャンプー、入浴剤等のボデーケア
用品、その他の香料組成物として好適に使用される。

〈実施例〉 以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明
する。

なお、官能評価の判定方法は専門パネル８名により、下
記評価基準（５段階評価）で比較例の評価基壁値を３と
して、実施例を評価した。官能評価結果の実施例の数値
はパネル８名の平均値である。

評価基準 １　比較例より悪い ２　比較例よりやや悪い ３　比較例と変らない ４　比較例よりやや良い ５　比較例より良い （実施例−１） 香旦載双急　　　　　　　　　（重Ｎ）ペパーミント油
　　　　　　　３５％ Ｑ−メントール　　　　　　　　３　Ｑ　ｎスペアミン
ト油　　　　　　　ｌ　４　ｎＱ−カルボン　　　　　
　　　　５〃 アネトール　　　　　　　　　　５〃 メチルサリシレ−１，ｌ　ＩＩ シンナモン油　　　　　　　　　１〃 カシア油　　　　　　　　　　　１〃 ユーカリ油　　　　　　　　　　　５　ＩＩタイム油　
　　　　　　　　　　　１〃ペイ油　　　　　　　　　
　　０．５〃ローズマリー抽　　　　　　　　　０．５
〃ソブレロール　　　　　　　　　１〃 計１００（重量％） 次に上記香料組成物（実施例−１）及びその香料組成物
からソブレロールを除いたもの（比較例−１）を下記処
方のチューインガムに配合し、清涼感の強さ及びその香
味の持続性を専門パネル８名により官能評価した。その
結果を第１表に示す。

チューインガムの処 ガムベース　　　　　　　　　２０％ 砂糖　　　　　　　　　　　　５５〃 水飴　　　　　　　　　　　　２０１Ｉ香料組成物　　
　　　　　　　　１　ｎ精製水　　　　　　　　　−一
一へ一一一一計１００（重量％） 官能評価結果（第１表） （実施例−２） 査旦可或璽　　　　　　　　　（重量）ペパーミント油
　　　　　　　３０％ Ｑ−メントール　　　　　　　４５！ｌスペアミント油
　　　　　　　　８〃 アネトール　　　　　　　　　　５ＩＩクローブ油　　
　　　　　　　　　１ｔｔシンナモン油　　　　　　　
　　０．５〃カシア油　　　　　　　　　　　１．５〃
ユーカリ油　　　　　　　　　　　５〃レモン油　　　
　　　　　　　　　３　ｕソブレロール　　　　　　　
　　１〃 計１００（重量％） 次に上記香料組成物（実施例−２）及びその香料組成物
からソブレロールを除いたもの（比較例−２）を下記処
方のキャンデーに配合し、清涼感の強さ及びその香味の
持続性を専門パネル８名により官能評価した。その結果
を第２表に示す。

キャンデーの− 上白８１ｆ　　　　　　　　　　　　５５％水飴　　　
　　　　　　　　　４４．５＃香料組成物　　　　　　
　　　　０．５ノ／計１００（重量％） 官能評価結果（第２表） （実施例−３） 香料組成物　　　　　　　　　　（重量）エチルアセテ
−１−１５％ エチルブチレート　　　　　　　ｌ　８ｔ＋エチルカプ
ロエート　　　　　　２ｏＩ！アリルカプロエート　　
　　　　　７７／アリルシクロヘキサンプロピオネート １〃 アルデヒドＣ−１９１，５＃ ガンマ−ウンデカラクトン　　　０．５ｎ０−メントー
ル　　　　　　　１３〃 アネトール　　　　　　　　　　２．５１１Ｑ−カルボ
ン　　　　　　　　　１０〃オレンジ油　　　　　　　
　　　　５〃エチルアルコール　　　　　　　６〃 ソブレロール　　　　　　　　　０．５７１計１００（
重量％） 次に上記香料組成物（実施例−３）及びその香料組成物
からソブレロールを除いたもの（比較例−３）を下記処
方の口中清涼剤に配合し、清涼感の強さ及びその香味の
持続性を専門パネル８名により官能評価した。その結果
を第３表に示す６０中清涼剤の処７ エチルアルコール　　　　　　４２％ グリセリン　　　　　　　　　ｌ　５　ＩＩポリオキシ
エチレン−硬化ヒマシ油 ２〃 サッカリンナトリウム　　　　　０．１〃クロルヘキシ
ジン　　　　　　　０．００５＃香料組成物　　　　　
　　　　　１　ｎ精製水　　　　　　　　　　　　、 計１００（重量％） 官能評価結果（第３表） （実施例−４） 立且尺弐塾　　　　　　　　　（重量）ペパーミント油
　　　　　　　５５％ Ｑ−メントール　　　　　　　　２ｏ〃Ｑ−カルボン　
　　　　　　　１０ＩＩアネトール　　　　　　　　　
　１０〃メチルサリシレート　　　　　　　１〃クロー
ブ油　　　　　　　　　　　ｌ　ｎシンナモン油　　　
　　　　　　１〃 カシア油　　　　　　　　　　　０．５ＩＩナツメグ油
　　　　　　　　　　０．５〃ソブレロール　　　　　
　　　　１〃 計１００　（重量％） 次に上記香料組成物（実施例−４）及びその香料組成物
からソブレロールを除いたもの（比較例−４）を下記処
方の練歯磨に配合し、清涼感の強さ及びその香味の持続
性を専門パネル８名により官能評価した。その結果を第
４表に示す。

練歯磨の処方 第２リン酸カルシウム・２水和物　　５０％ソルビット
液　　　　　　　　　　２Ｑ　ｎラウリル硫酸ナトリウ
ｌ＼　　　　　１，５／／力ラゲナン　　　　　　　　
　　　ＩＩＩモノフルオロリン酸ナトリウ１％　　　ａ
、”ｔｎ香料組成物　　　　　　　　　　　ＩＩＩ精製
水　　　　　　　　　　−一一或−−−計１００（重量
％） 官能評価結果（第４表） （実施例−５） 香料組成物　　　　　　　　　　（重ｔ）ペパーミント
油　　　　　　　４４％ メンタオイルホワイト　　　　１４〃 α−メントール　　　　　　　２２Ｉ／ラベンター油　
　　　　　　　　５　ｚｔラバンジン油　　　　　　　
　　２　／１ベルガモツト油　　　　　　　　５〃 パチュリ−油　　　　　　　　　　Ｑ、６ｎオークモス
　　　　　　　　　　０．５〃エストラゴン油　　　　
　　　　０．１〃ゼラニウム油　　　　　　　　　０．
３〃イオノン　　　　　　　　　　　　１〃ジヤスミン
ベース　　　　　　　１〃 シランブレン　　　　　　　　　Ｉ　ｎガラキソライド
　　　　　　　　ｌ　ｎクマリン　　　　　　　　　　
　　１，５ｎソブレロール　　　　　　　　　１〃 計１００（重量％） 次に上記香料組成物（実施例−５）及びその香料組成物
からソブレロールを除いたもの（比較例−５）を下記処
方のトニックシャンプーに配合し、清涼感の強さ及びそ
の香気の持続性を専門パネル８名により官能評価した。

その結果を第５表に示す。

トニックシャンプーの処 アルキル硫酸ナトリウム　　　　１６％ラウリル酸ジェ
タノールアミド　　４．　ｕプロピレングリコール　　
　　　　２　Ｉ＋メチルパラベン　　　　　　　　　０
．２〃クエンＦａ　　　　　　　　　　　　　　０．１
Ｎ香料組成物　　　　　　　　　　　１，５７１精製水
　　　　　　　　　　−一一へ一一一計１００　（重量
％） 〈発明の効果〉 以」二、第１〜５表の官能評価の結果から明らかなよう
に、α−メントールにソブレロールを併用して配合する
ことにより、香料組成物に清涼感を増強させると共に、
その清涼感と持続性を向上させることを知見し、また香
料組成物の実施例と比較例との官能評価の比較に於いて
、専門パネル全員が実施例の香料組成物の方が天然らし
さが増強したと指摘した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ｌ−メントールとソブレロールとを併用して配合するこ
   とを特徴とする香料組成物。