JPH0574585B2 - - Google Patents

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JPH0574585B2
JPH0574585B2 JP13829984A JP13829984A JPH0574585B2 JP H0574585 B2 JPH0574585 B2 JP H0574585B2 JP 13829984 A JP13829984 A JP 13829984A JP 13829984 A JP13829984 A JP 13829984A JP H0574585 B2 JPH0574585 B2 JP H0574585B2
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JP
Japan
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substituted urea
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Satoru Urano
Ryuzo Mizuguchi
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は置換尿素化合物とその製法、特に式:
【化】 [式中、Rはメチル基を示し、R1は水素原子
を示し、R2は水素原子または炭素数30以下の炭
化水素基を示すか、R1とR2は結合して炭素数3
〜6の炭化水素鎖を示す。] で表わされる置換尿素化合物およびその製造方法
に関する。 [従来技術] イソシアネート基を有する化合物は、その優れ
た反応性の故に、高分子化学の領域で広く用いら
れている。特に重合性の炭素−炭素不飽和基とイ
ソシアネート基の両者を同一分子内に有する化合
物は、それら両官能基がそれぞれ異なる反応機構
で種々の反応に参与するため、広汎な工業技術分
野で使用することが出来る。このような有用性に
着目し、本発明者らは先に次式で表わされるイソ
シアネート化合物を提供した[特願昭58−225226
号]:
【式】 [式中、Rは前記と同意義。]。 上記イソシアネート化合物()は、一般に常
温で安定な液体であつて、取り扱いが容易である
一方、その分子中に重合性の炭素−炭素不飽和基
とイソシアネート基を有するのみならず、これら
両官能基間にそれらに隣接してカルボニル基が存
在するため、炭素−炭素不飽和基の活性が高めら
れていると共にイソシアネート基の活性も高めら
れており、かつ多様な付加反応を営みうる状態に
ある。すなわち、イソシアネート化合物()は
次式のA部分(共役二重結合)とB部分(アシル
イソシアネート基)のそれぞれに基づく種々の反
応たとえばラジカル重合、アニオン重合、二量
化、三量化、極性付加、活性水素付加などを営む
ことが出来る:
【式】 従つて、イソシアネート化合物()は工業用
製造原料として広汎な用途が期待されるものであ
る。 たとえば、イソシアネート化合物()は、こ
れを 式:
【式】 [式中、
【式】はアンモニヤ、1級アミン または2級アミンから水素原子を除外した残基を
示す。] で表わされるアミン化合物と反応させた場合、少
なくとも100℃を超えない温度範囲においては前
者のイソシアネート基と後者のアミノ基の間で優
先的に付加反応が進行し、 式:
【化】 [式中、Rおよび
【式】は前記と同意義。] で表わされる置換尿素化合物が得られる。従つ
て、イソシアネート化合物()は、一般にアン
モニヤや1級または2級アミンのようなアミン化
合物に対する重合性共役二重結合導入試剤として
有用なものである[特願昭59−87607号(以下、
「甲出願」と言う。)]。 [発明の目的] ところで、アミド化合物は化学構造上アミノ基
を含むものであるが、その窒素−水素結合は通常
のアミン、すなわちアミン化合物(′)におけ
る窒素−水素結合とは化学的性質をかなり異に
し、塩基性も低い。従つて、アミド化合物にイソ
シアネート化合物()を作用させた場合、甲出
願発明と同様の反応が進行するか否か疑問であ
る。そこで、アミド化合物についてどのような反
応が進行するか確認するため研究を行つた。 その結果、一般に、アミド化合物はアミン化合
物(′)に比較して反応性が低く、室温では後
者については反応が進行するが前者については反
応が進行しない事実が明らかとなつた。また、触
媒を使用したり、熱を加えれば、アミド化合物に
ついてもアミン化合物(′)と同様の付加反応
が優先的に進行する事実が明らかとなつた。本発
明は、上記のようなイソシアネート化合物()
の一つの用途を開発する目的で行なわれたもので
ある。 [発明の構成] 本発明の要旨は、式()で表わされる置換尿
素化合物および式()で表わされるイソシアネ
ート化合物と式:
【式】 [式中、R1およびR2はそれぞれ前記と同意
義。] で表わされるアミド化合物を反応させて式()
で表わされる置換尿素化合物を得ることを特徴と
する置換尿素化合物の製法に存する。 前記したように、イソシアネート化合物()
は種々の反応を営む可能性を有するものである
が、触媒存在下あるいは加熱条件下では、それら
種々の反応が同時に進行する可能性が増大する。
すなわち、イソシアネート化合物()にアミド
化合物()を触媒存在下や加熱条件下で作用さ
せた場合、所望のイソシアネート化合物()と
アミド化合物()の間の付加反応に加えおよ
び/または代わり、イソシアネート化合物()
自体の二量化、三量化や多量化(重合)、生成し
た置換尿素化合物()の重合、生成した置換尿
素化合物()とイソシアネート化合物()の
反応など種々の副反応の進行が予測されたのであ
るが、現実には上記所望反応が優先的に進行する
ことが確認された。 本発明によれば、置換尿素化合物()はイソ
シアネート化合物()とアミド化合物()を
反応させることによつてこれを製造することが出
来る。 アミド化合物()としては、R1が水素原子
であつて、R2が水素原子または炭化水素基(た
とえばアルキル基、アルケニル基、アリール基、
アラルキル基など。特に炭素数30以下のものが普
通に使用される。)であるもの、あるいはR1とR2
が合して炭化水素鎖(たとえばアルキレン基、ア
ルケニレン基など。特に炭素数3〜6のものが普
通に使用される。)を形成しているものが使用さ
れる。その具体例としては、ホルムアミド、アセ
トアミド、プロピオンアミド、ブチルアミド、ラ
ウリルアミド、ステアリルアミド、安息香酸アミ
ド、フエニルアセトアミド、フエニルプロピオン
アミド、α−メチレンアセトアミド、ピロリド
ン、ピペリドン、イプシロンカプロラクタムなど
が挙げられる。 反応の実施に際しては、不活性溶媒を使用する
のが普通である。たとえば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、シク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、デカリンな
どの脂環式炭化水素、石油エーテル、石油ベンジ
ンなどの炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素系溶媒、エチルエーテル、イソプピルエ
ーテル、アニソール、ジオキサン、テトラヒドロ
フランなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、アセトフエノン、イソホロンなどの
ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどから適宜に選択、使用
することが出来る。 反応は一般に室温(0〜30℃)以上、反応系の
還流温度以下、特に50〜100℃で行う。高温に過
ぎると副反応を起こす可能性があり、他方低温に
なると反応が進行しない恐れがある。ただし室温
であつてもピリジン、ピコリン、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリンなどの塩基性触媒を使
用すれば順調に反応が進行する。 [作用と効果] 以上の説明からも明らかなように、イソシアネ
ート化合物()は極めて容易にアミド化合物
()と反応して、後者のアミノ態窒素原子に重
合性共役二重結合を有する基、すなわち、アルキ
ルアクリロイルカルバモイル基が導入される。そ
の結果、前記アミド化合物()は該共役二重結
合に由来した重合性を付与されると共に、置換尿
素化合物()を与える。 ここに得られた置換尿素化合物()は、一般
に室温下で安定な固体形状をとり、かつ普通の有
機溶媒のほとんどのものに可溶であるから、精製
が容易であり、取り扱いやすい。また、このもの
は下式に示すとおり、種々の活性構造ないし活性
基を有するから、反応性に富んでいる:
【式】 上式において、共役二重結合構造A′は、重合
反応性を有しており、従つて置換尿素化合物
()はホモポリマーやコポリマーの製造に使用
することが出来る。たとえば、グラフト重合させ
て合成繊維、合成樹脂、天然高分子などの改質に
利用したり、それ自体または他の重合性モノマー
(たとえばスチレン、アルキルアクリレート、ア
ルキルメタクリレート)と重合させてワニス、塗
料、接着剤、プラスチツク、エラストマーまどの
製造に利用する。なお、重合に際しては、アゾビ
スイソブチロニトリルの如きラジカル重合触媒の
使用が有利である。 ジアシル尿素構造B′は分子間凝集力や分子間
水素結合形成能が高いから、置換尿素化合物
()を使用して得られたポリマーが強靭性、接
着性、分散性などの点で優れた性質を発揮するの
に貢献する。 このように、置換尿素化合物()は、工業用
製造原料として広汎な用途を有するものである。 原料物質たるイソシアネート化合物()は、
α−アルキルアクリルアミドとオキザリルハライ
ドの反応によつて製造することが出来る。反応
は、通常、ハロゲン化炭化水素のような不活性溶
媒の存在下、0〜80℃の温度で行なわれる。な
お、末端二重結合の不必要な重合を避けるため
に、反応系に重合禁止剤を存在せしめてもよい。
重合禁止剤の具体例としてはハイドロキノン、p
−メトキシフエノール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフエノール、4−t−ブチルカテコ
ール、ビスジヒドロキシベンジルベンゼン、2,
2′−メチレンビス(6−t−ブチル−3−メチル
フエノール)、4,4′−ブチリデンビス(6−t
−ブチル−3−メチルフエノール)、4,4′−チ
オビス(6−t−ブチル−3−メチルフエノー
ル)、p−ニトロソフエノール、ジイソプロピル
キサントゲンスルフイド、N−ニトロソフエニル
ヒドロキシルアミン・アンモニウム塩、1,1−
ジフエニル−2−ピクリルヒドラジル、1,3,
5−トリフエニルフエルダジル、2,6−ジ−t
−ブチル−α−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
オキソ−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリ
デン)−p−トリオキシ、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリドン−1−オキシル、ジチ
オベンゾイルスルフイド、p,p′−ジトリルトリ
スルフイド、p,p′−ジトリルテトラスルフイ
ド、ジベンジルテトラスルフイド、テトラエチル
チウラムジスルフイドなどが挙げられる。 [実施例] 以下に実施例を挙げ、置換尿素化合物()の
製造法を具体的に説明する。 実施例 1 1−メタクリロイル−3−アセチル尿素 アセトアミド0.59g(10mmol)の1,2−ジク
ロロエタン20ml溶液に室温下メタクリロイルイソ
シアネート1.11g(10mmol)の1,2−ジクロロ
エタン5ml溶液を滴下した。滴下後、80℃で3.5
時間攪拌した。放冷後、1,2−ジクロロエタン
を減圧下に留去し、1−メタクリロイル−3−ア
セチル尿素1.63gを得た。ベンゼン−ヘキサンよ
り再結晶し、融点92〜94℃の無色針状晶を得た。 実施例 2 1−メタクリロイル−3−アセチル尿素 アセトアミド0.59g(10mmol)の1,2−ジク
ロロエタン20ml溶液に室温下メタクリロイルイソ
シアネート1.11g(10mmol)の1,2−ジクロロ
エタン10ml溶液を滴下した。滴下後、ピリジン5
滴を加え、室温で12時間攪拌した。1,2−ジク
ロロエタンおよびピリジンを減圧下に留去し、1
−メタクリロイル−3−アセチル尿素1.36gを得
た。ベンゼン−ヘキサンより再結晶し、融点92〜
94℃の無色針状晶を得た。 実施例 3〜9 アセトアミドに代え他のアミド化合物を使用す
る以外は実施例1と同様に反応を実施して、第1
表に示す置換尿素化合物を得た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: 【式】 [式中、Rがメチル基を示し、R1は水素原子
    を示し、R2は水素原子または炭素数30以下の炭
    化水素基を示すか、R1とR2は結合して炭素数3
    〜6の炭化水素鎖を示す。] で表される置換尿素化合物。 2 式: 【式】 [式中、Rはメチル基を示す。] で表されるイソシアネート化合物と 式: 【式】 [式中、R1は水素原子を示し、R2は水素原子
    または炭素数30以下の炭化水素基を示すか、R1
    とR2は結合して炭素数3〜6の炭化水素鎖を示
    す。] で表されるアミド化合物を反応させて 式: 【式】 [式中、R,R1およびR2はそれぞれ前記と同
    意義。] で表される置換尿素化合物を得ることを特徴とす
    る置換尿素化合物の製法。 3 反応を不活性溶媒中で実施する特許請求の範
    囲第2項記載の製法。
JP59138299A 1984-07-03 1984-07-03 置換尿素化合物とその製法 Granted JPS6117556A (ja)

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ES544849A ES8703831A1 (es) 1984-07-03 1985-07-03 Un procedimiento para la preparacion de un alquenolicarbonato.
AT85304739T ATE74349T1 (de) 1984-07-03 1985-07-03 Acrylamid-derivate.
DE8585304739T DE3585763D1 (de) 1984-07-03 1985-07-03 Acrylamid-derivate.
CA000486249A CA1310958C (en) 1984-07-03 1985-07-03 Physical property-improving reagent
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US07/058,782 US4935413A (en) 1984-07-03 1987-06-05 Carbamate physical property-improving reagent
US07/486,864 US5354495A (en) 1984-07-03 1990-03-01 Alkenoylcarbamate compounds as elasticity, adhesion, and dispersibility enhancer

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