JPH057456B2 - - Google Patents
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- JPH057456B2 JPH057456B2 JP58095311A JP9531183A JPH057456B2 JP H057456 B2 JPH057456 B2 JP H057456B2 JP 58095311 A JP58095311 A JP 58095311A JP 9531183 A JP9531183 A JP 9531183A JP H057456 B2 JPH057456 B2 JP H057456B2
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- alloy
- glass
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- alloys
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、軟質ガラスとの密着性がよいガラス
封着合金に関する。 高Ni合金は、その膨脹係数を所望の低い値に
制御することが容易であるため、ガラスやセラミ
ツクスと封着する材料として使用されている。 近年のエレクトロニクス技術の進歩と製品の量
産化とは、このようなガラス封着合金の需要を拡
大したが、その一方において、合金の諸特性に対
する要求がますますきびしくなつて来ている。 本発明者らは、さきに、DF42N、DF52N、
Kovarおよび42−６を含むガラス封着用高Ni合
金に関して、熱間加工性を高めるとともに適度の
ガラスぬれ性を示す組成を見出し、すでに開示し
た（特開昭57−155353号）。その合金においては、
とくにMgおよびＳの含有量を一定限度におさえ
る、しかもMg％／Ｓ％を特定の範囲にすること
により、上記の目的を達している。 ひきつづき、本発明者らは軟質ガラスへの高い
密着性を示す封着合金を求めて研究し、42−６系
のもので特定の組成をもち不純物を規制した合金
がこの要求をみたすことを見出した。 今回提案する本発明の軟質ガラス封着合金は、
Ｃ：0.005〜0.04％、Si：0.05〜0.5％、Mn：0.05
〜0.3％、Ni：40.0〜46.0％、Cr：4.5〜7.0％およ
びAl：0.05〜0.2％を含有し、Ｓ：0.010％以下で
あつて、さらにＶ、TiおよびNbからえらんだ１
種または２種以上を0.1％以下含有し、残部がFe
および不純物からなる。 この合金におけるNiおよびCrの含有量は、膨
脹係数を軟質ガラスのそれと合致させるために、
上記の範囲内でなければならないことはいうまで
もない。その他の成分すなわちＣ、Si、Mnおよ
びAlは、軟質ガラスとの密着性を高めるために、
上記範囲にあることが必要である。 Ｓは密着性に対して大きな影響をもち、極力低
く抑えるべきことがわかつた。許容限界は0.010
％であるが、0.002％以下にすることが好ましい。
最近の精錬技術の進歩により、Ｓ：0.001％の低
イオウの合金さえ製造できるようになつた。 本発明の封着合金がガラスと接着する機構は、
金属の表面に酸化物の被膜ができて、それがガラ
スと融合することによると思われる。密着性を高
くするためには、金属とその酸化被膜とが強固に
結合していなければならない。この被膜の剥離強
度に対してＳ含有量の高低が影響をもつようであ
るが、その理由は明らかでない。この酸化物被膜
の強度は、Ｖ、TiおよびNbからえらんだ１種ま
たは２種以上を0.1％以下添加することにより向
上する。 また、本発明の封着合金を極薄板、たとえば厚
さ0.2mmの箔に加工する場合には、Ai2O3などの酸
化物系介在物の量を極力低くする必要がある。こ
のためには、Ｏ：0.003％以下にすべきである。 以下、本発明の効果を実施例により説明する。 実施例 表に記載した組成の42−６合金を調製し、厚さ
0.2mmの箔に圧延した。 この箔を、露点が40℃の湿つた水素ガス中で、
1100℃に90分間加熱して、表面に酸化物被膜を形
成させた。 これを軟質ガラスと封着した試料を多数つく
り、ハンマーによる衝撃を加えて、その破壊の状
況をしらべた。 その結果を、あわせて表に掲げる。密着性の評
価基準として金属と酸化物被膜との間の剥離の程
度をとり、次のように区分した。 〇…全く認められないもの ×…20％を超えるもの 【表】
封着合金に関する。 高Ni合金は、その膨脹係数を所望の低い値に
制御することが容易であるため、ガラスやセラミ
ツクスと封着する材料として使用されている。 近年のエレクトロニクス技術の進歩と製品の量
産化とは、このようなガラス封着合金の需要を拡
大したが、その一方において、合金の諸特性に対
する要求がますますきびしくなつて来ている。 本発明者らは、さきに、DF42N、DF52N、
Kovarおよび42−６を含むガラス封着用高Ni合
金に関して、熱間加工性を高めるとともに適度の
ガラスぬれ性を示す組成を見出し、すでに開示し
た（特開昭57−155353号）。その合金においては、
とくにMgおよびＳの含有量を一定限度におさえ
る、しかもMg％／Ｓ％を特定の範囲にすること
により、上記の目的を達している。 ひきつづき、本発明者らは軟質ガラスへの高い
密着性を示す封着合金を求めて研究し、42−６系
のもので特定の組成をもち不純物を規制した合金
がこの要求をみたすことを見出した。 今回提案する本発明の軟質ガラス封着合金は、
Ｃ：0.005〜0.04％、Si：0.05〜0.5％、Mn：0.05
〜0.3％、Ni：40.0〜46.0％、Cr：4.5〜7.0％およ
びAl：0.05〜0.2％を含有し、Ｓ：0.010％以下で
あつて、さらにＶ、TiおよびNbからえらんだ１
種または２種以上を0.1％以下含有し、残部がFe
および不純物からなる。 この合金におけるNiおよびCrの含有量は、膨
脹係数を軟質ガラスのそれと合致させるために、
上記の範囲内でなければならないことはいうまで
もない。その他の成分すなわちＣ、Si、Mnおよ
びAlは、軟質ガラスとの密着性を高めるために、
上記範囲にあることが必要である。 Ｓは密着性に対して大きな影響をもち、極力低
く抑えるべきことがわかつた。許容限界は0.010
％であるが、0.002％以下にすることが好ましい。
最近の精錬技術の進歩により、Ｓ：0.001％の低
イオウの合金さえ製造できるようになつた。 本発明の封着合金がガラスと接着する機構は、
金属の表面に酸化物の被膜ができて、それがガラ
スと融合することによると思われる。密着性を高
くするためには、金属とその酸化被膜とが強固に
結合していなければならない。この被膜の剥離強
度に対してＳ含有量の高低が影響をもつようであ
るが、その理由は明らかでない。この酸化物被膜
の強度は、Ｖ、TiおよびNbからえらんだ１種ま
たは２種以上を0.1％以下添加することにより向
上する。 また、本発明の封着合金を極薄板、たとえば厚
さ0.2mmの箔に加工する場合には、Ai2O3などの酸
化物系介在物の量を極力低くする必要がある。こ
のためには、Ｏ：0.003％以下にすべきである。 以下、本発明の効果を実施例により説明する。 実施例 表に記載した組成の42−６合金を調製し、厚さ
0.2mmの箔に圧延した。 この箔を、露点が40℃の湿つた水素ガス中で、
1100℃に90分間加熱して、表面に酸化物被膜を形
成させた。 これを軟質ガラスと封着した試料を多数つく
り、ハンマーによる衝撃を加えて、その破壊の状
況をしらべた。 その結果を、あわせて表に掲げる。密着性の評
価基準として金属と酸化物被膜との間の剥離の程
度をとり、次のように区分した。 〇…全く認められないもの ×…20％を超えるもの 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ Ｃ：0.005〜0.04％、Si：0.05〜0.5％、Mn：
0.05〜0.3％、Ni：40.0〜46.0％、Cr：4.5〜7.0％
およびAl：0.05〜0.2％を含有し、Ｓ：0.010％以
下であつて、さらにＶ、TiおよびNbからえらん
だ１種または２種以上を0.1％以下含有し、残部
Feおよび不純物からなる軟質ガラス封着合金。 ２ Ｓ：0.002％以下である特許請求の範囲第１
項の合金。 ３ Ｏ：0.003％以下である特許請求の範囲第１
項の合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9531183A JPS59222557A (ja) | 1983-05-30 | 1983-05-30 | 軟質ガラス封着合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9531183A JPS59222557A (ja) | 1983-05-30 | 1983-05-30 | 軟質ガラス封着合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59222557A JPS59222557A (ja) | 1984-12-14 |
| JPH057456B2 true JPH057456B2 (ja) | 1993-01-28 |
Family
ID=14134208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9531183A Granted JPS59222557A (ja) | 1983-05-30 | 1983-05-30 | 軟質ガラス封着合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59222557A (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5241119A (en) * | 1975-09-29 | 1977-03-30 | Hitachi Metals Ltd | Alloy for sealing soft glass |
| JPS5519303A (en) * | 1978-07-18 | 1980-02-12 | Korinzu Uorutaa | Crossstie apparatus |
| JPS56146861A (en) * | 1980-04-14 | 1981-11-14 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | Alloy for seal bonding soft glass |
| JPS57155353A (en) * | 1981-03-20 | 1982-09-25 | Daido Steel Co Ltd | Fe-ni alloy good in hot workability |
| JPS5816057A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-29 | Toshiba Corp | 封着用合金 |
| JPS5842758A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-12 | Daido Steel Co Ltd | 封着用合金 |
| JPS59166656A (ja) * | 1983-03-09 | 1984-09-20 | Hitachi Metals Ltd | ガラス封着用合金 |
-
1983
- 1983-05-30 JP JP9531183A patent/JPS59222557A/ja active Granted
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5241119A (en) * | 1975-09-29 | 1977-03-30 | Hitachi Metals Ltd | Alloy for sealing soft glass |
| JPS5519303A (en) * | 1978-07-18 | 1980-02-12 | Korinzu Uorutaa | Crossstie apparatus |
| JPS56146861A (en) * | 1980-04-14 | 1981-11-14 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | Alloy for seal bonding soft glass |
| JPS57155353A (en) * | 1981-03-20 | 1982-09-25 | Daido Steel Co Ltd | Fe-ni alloy good in hot workability |
| JPS5816057A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-29 | Toshiba Corp | 封着用合金 |
| JPS5842758A (ja) * | 1981-09-07 | 1983-03-12 | Daido Steel Co Ltd | 封着用合金 |
| JPS59166656A (ja) * | 1983-03-09 | 1984-09-20 | Hitachi Metals Ltd | ガラス封着用合金 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59222557A (ja) | 1984-12-14 |
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