JP2960485B2 - 接着用ガラス組成物 - Google Patents
接着用ガラス組成物Info
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- JP2960485B2 JP2960485B2 JP2167066A JP16706690A JP2960485B2 JP 2960485 B2 JP2960485 B2 JP 2960485B2 JP 2167066 A JP2167066 A JP 2167066A JP 16706690 A JP16706690 A JP 16706690A JP 2960485 B2 JP2960485 B2 JP 2960485B2
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- glass
- bonding
- coefficient
- thermal expansion
- water resistance
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/24—Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特に電子部品に用いられ、30〜300℃にお
ける熱膨張係数が140〜150×10-7/℃の高膨張の金属材
料同士を接着するのに適した接着用ガラス組成物に関す
るものである。
ける熱膨張係数が140〜150×10-7/℃の高膨張の金属材
料同士を接着するのに適した接着用ガラス組成物に関す
るものである。
[従来技術とその問題点] 従来より電子部品材料を整合接着する場合、その材料
としては、熱膨張係数が比較的低く、接着用ガラスのそ
れと合わしやすいコバール合金や4−26合金が主に使用
されているが、近年コストダウンを計るため、より材料
の安価な鉄等の高膨張の金属を使用することが望まれて
いる。
としては、熱膨張係数が比較的低く、接着用ガラスのそ
れと合わしやすいコバール合金や4−26合金が主に使用
されているが、近年コストダウンを計るため、より材料
の安価な鉄等の高膨張の金属を使用することが望まれて
いる。
このような事情から高膨張の金属を良好に接着可能な
ガラスの開発が要望され、これに応えるべく各種の接着
用ガラスが提案されているが、全ての特性を満足する接
着用ガラスは、未だ開発されていないのが実情である。
ガラスの開発が要望され、これに応えるべく各種の接着
用ガラスが提案されているが、全ての特性を満足する接
着用ガラスは、未だ開発されていないのが実情である。
すなわち高膨張の金属を接着するガラスには、熱膨張
係数が金属材料のそれと大きく相違すると両者間におい
て歪みが発生して強固な接着性が得られ難くなるために
125〜140×10-7/℃の熱膨張係数を有すること、また接
着後、高い信頼性を得るために優れた耐水性を有するこ
と、さらにガラスの軟化点が高くなるほど接着時の作業
温度が高くなり、その結果被接着物との界面反応が大き
くなって正常な接着層が得られなくなるために軟化点が
550℃以下であることが要求されるが、従来のこの用途
の接着用ガラスは、一般的に熱膨張係数を高めるために
Na2OやK2Oといったアルカリ金属酸化物を多量含有して
おり、耐水性が悪いという問題を有している。
係数が金属材料のそれと大きく相違すると両者間におい
て歪みが発生して強固な接着性が得られ難くなるために
125〜140×10-7/℃の熱膨張係数を有すること、また接
着後、高い信頼性を得るために優れた耐水性を有するこ
と、さらにガラスの軟化点が高くなるほど接着時の作業
温度が高くなり、その結果被接着物との界面反応が大き
くなって正常な接着層が得られなくなるために軟化点が
550℃以下であることが要求されるが、従来のこの用途
の接着用ガラスは、一般的に熱膨張係数を高めるために
Na2OやK2Oといったアルカリ金属酸化物を多量含有して
おり、耐水性が悪いという問題を有している。
[発明の目的] 本発明の目的は、先記した高膨張の金属を接着するの
に使用されるガラスに対して要求される特性を全て満足
する接着用ガラス組成物を提供することである。
に使用されるガラスに対して要求される特性を全て満足
する接着用ガラス組成物を提供することである。
[発明の構成] 本発明者等は、上記目的を達成すべく種々の研究を重
ねた結果、PbO−B2O3−SiO2系ガラスにBaOを所定量添加
することによってアルカリ金属酸化物の含有量を抑えな
がら、125〜140×10-7/℃の熱膨張係数を得られること
を見いだし、本発明として提案するものである。
ねた結果、PbO−B2O3−SiO2系ガラスにBaOを所定量添加
することによってアルカリ金属酸化物の含有量を抑えな
がら、125〜140×10-7/℃の熱膨張係数を得られること
を見いだし、本発明として提案するものである。
すなわち本発明の接着用ガラス組成物は、重量百分率
でPbO26.0〜50.0%、B2O34.0〜10.0%、SiO225.0〜39.0
%、Na2O7.0〜11.0%、K2O5.5〜12.0%、BaO1.0〜5.0
%、ZnO0〜3.0%、ZrO20〜3.0%からなり、30〜300℃に
おける熱膨張係数が125〜140×10-7/℃であることを特
徴とする。
でPbO26.0〜50.0%、B2O34.0〜10.0%、SiO225.0〜39.0
%、Na2O7.0〜11.0%、K2O5.5〜12.0%、BaO1.0〜5.0
%、ZnO0〜3.0%、ZrO20〜3.0%からなり、30〜300℃に
おける熱膨張係数が125〜140×10-7/℃であることを特
徴とする。
本発明の高膨張ガラス組成物の各成分を上記のように
限定した理由を以下に示す。
限定した理由を以下に示す。
PbOは、ガラスの軟化点を低下する効果を有するが、2
6.0%より少ない場合はその効果が得られず、接着する
際の温度が高くなるために金属が劣化しやすく、一方5
0.0%より多い場合はガラスの耐水性が低下する。
6.0%より少ない場合はその効果が得られず、接着する
際の温度が高くなるために金属が劣化しやすく、一方5
0.0%より多い場合はガラスの耐水性が低下する。
B2O3は、ガラス化範囲を広くする効果を有するが、4.
0%より少ない場合はガラスの安定化が計れなくなり、
一方10.0%より多い場合はガラスの耐水性が低下する。
0%より少ない場合はガラスの安定化が計れなくなり、
一方10.0%より多い場合はガラスの耐水性が低下する。
SiO2もB2O3と同様ガラス化範囲を広くし、ガラスの耐
水性を向上する効果を有するが、25.0%より少ない場合
はガラスの耐水性が低下し、一方39.0%より多い場合は
軟化点が高くなりすぎる。
水性を向上する効果を有するが、25.0%より少ない場合
はガラスの耐水性が低下し、一方39.0%より多い場合は
軟化点が高くなりすぎる。
Na2O及びK2Oは、ガラスの熱膨張係数を高くする効果
を有するが、各々7.0%、5.5%より少ない場合はその効
果が小さく、一方11.0%、12.0%より多い場合はガラス
の耐水性が低下する。
を有するが、各々7.0%、5.5%より少ない場合はその効
果が小さく、一方11.0%、12.0%より多い場合はガラス
の耐水性が低下する。
BaOも熱膨張係数を高くする効果を有するが、1.0%よ
り少ない場合はその効果が小さく、一方5.0%より多い
場合はガラスの粘度が高くなり、溶融性が悪くなる。
り少ない場合はその効果が小さく、一方5.0%より多い
場合はガラスの粘度が高くなり、溶融性が悪くなる。
ZnO及びZrO2は、ガラスの耐水性を向上する効果を有
するが、各々3.0%より多くなるとガラスが失透しやす
くなるためガラスとして不安定になる。
するが、各々3.0%より多くなるとガラスが失透しやす
くなるためガラスとして不安定になる。
[実施例] 以下本発明を実施例に基づいて説明する。
次表は、本発明の実施例(試料No.1〜6)及び比較例
(試料No.7及び8)の各ガラス組成と特性を示すもので
ある。
(試料No.7及び8)の各ガラス組成と特性を示すもので
ある。
試料No.1〜8の各ガラスは、以下のようにして調製し
た。
た。
まず各々のガラス組成になるように調合した原料バッ
チを白金ルツボに入れ、1300℃で1時間溶融した後、所
定の形状に成形することによって各試料を作製し、熱膨
張係数、軟化点、鉄との接着性及び耐水性を測定した。
チを白金ルツボに入れ、1300℃で1時間溶融した後、所
定の形状に成形することによって各試料を作製し、熱膨
張係数、軟化点、鉄との接着性及び耐水性を測定した。
表から明らかなように、本発明の実施例であるNo.1〜
6の各試料は、熱膨張係数が127〜138×10-7/℃であ
り、軟化点が450〜525℃と低く、且つ鉄との接着性及び
耐水性も良好であった。
6の各試料は、熱膨張係数が127〜138×10-7/℃であ
り、軟化点が450〜525℃と低く、且つ鉄との接着性及び
耐水性も良好であった。
それに対して比較例であるNo.7の試料は、熱膨張係数
は130×10-7/℃と良好な値を示したが、軟化点が600℃
と高く、鉄との接着性及び耐水性が良くなかった。また
同じく比較例のNo.8の試料は、熱膨張係数が135×10-7/
℃、軟化点が550℃と良好な値を示したが、Na2Oを多量
に含有するために鉄との接着性が悪く、且つ耐水性も悪
かった。
は130×10-7/℃と良好な値を示したが、軟化点が600℃
と高く、鉄との接着性及び耐水性が良くなかった。また
同じく比較例のNo.8の試料は、熱膨張係数が135×10-7/
℃、軟化点が550℃と良好な値を示したが、Na2Oを多量
に含有するために鉄との接着性が悪く、且つ耐水性も悪
かった。
尚、表中の各特性は以下の方法によって測定した。
まず熱膨張係数は、各ガラスを5φ×20mmのロッド状
に成形した試料を用いて、平均線熱膨張係数測定器によ
って測定した。軟化点は示差熱分析により求めた。
に成形した試料を用いて、平均線熱膨張係数測定器によ
って測定した。軟化点は示差熱分析により求めた。
また鉄との接着性は、各ガラスを0.5φ〜50mmのロッ
ド状に成形した試料を、10×50×1mmの鉄板上に置き、5
50℃で1時間熱処理した後の両者の界面を調べたもので
あり、ガラスと鉄板とが良好に接着していた場合は良、
界面剥離を起こしていた場合は不良と表示した。
ド状に成形した試料を、10×50×1mmの鉄板上に置き、5
50℃で1時間熱処理した後の両者の界面を調べたもので
あり、ガラスと鉄板とが良好に接着していた場合は良、
界面剥離を起こしていた場合は不良と表示した。
さらに耐水性は、各ガラスを10×25.0×30mmの短冊状
に成形した試料を、純水中に浸漬して30分間煮沸した
後、その表面を目視によって観察したものであり、表面
状態が変わらない場合は良、白濁を生じた場合は不良と
表示した。
に成形した試料を、純水中に浸漬して30分間煮沸した
後、その表面を目視によって観察したものであり、表面
状態が変わらない場合は良、白濁を生じた場合は不良と
表示した。
[発明の効果] 以上のように本発明の接着用ガラス組成物は、125〜1
40×10-7/℃の熱膨張係数を有し、軟化点が550℃以下と
低いために鉄等の高膨張の金属同士を接着するのに適し
ており、且つ優れた耐水性を有するため、特に電子部品
に用いられる高膨張の金属を接着するのに有用である。
40×10-7/℃の熱膨張係数を有し、軟化点が550℃以下と
低いために鉄等の高膨張の金属同士を接着するのに適し
ており、且つ優れた耐水性を有するため、特に電子部品
に用いられる高膨張の金属を接着するのに有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】重量百分率で、PbO26.0〜50.0%、B2O34.0
〜10.0%、SiO225.0〜39.0%、Na2O7.0〜11.0%、K2O5.
5〜12.0%、BaO1.0〜5.0%、ZnO0〜3.0%、ZrO20〜3.0
%からなり、30〜300℃における熱膨張係数が125〜140
×10-7/℃であることを特徴とする接着用ガラス組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2167066A JP2960485B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | 接着用ガラス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2167066A JP2960485B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | 接着用ガラス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0455341A JPH0455341A (ja) | 1992-02-24 |
JP2960485B2 true JP2960485B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=15842776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2167066A Expired - Lifetime JP2960485B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | 接着用ガラス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960485B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014188678A1 (ja) * | 2013-05-21 | 2017-02-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 荷重検出装置 |
-
1990
- 1990-06-25 JP JP2167066A patent/JP2960485B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0455341A (ja) | 1992-02-24 |
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