JPH0574216U - 乗用植付作業機における補助苗載台の取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 補助苗載台を前後左右に組替えをすることに
より、トラック輸送時の積載台数を増して輸送コストの
低減を図る。 【構成】 補助苗載台１５，１６の取付け杆１７を、機
体両外側方に設けた支持具２０へ取付けた乗用植付作業
機１において、前記取付け杆１７を前記支持具２０の前
後両側へ取付け自在に構成し、前記補助苗載台１５、１
６を、機体１ａの前方部配置と機体１ａの後方部配置と
に交換着脱自在に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乗用植付作業機の補助苗載台の取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、乗用水田作業機の補助苗載台は機体の前方部に装着されており、該補助 苗載台の部分が大きなスペースを有するために、トラック等により輸送する際、 その積載台数が制限されて少なくなり輸送効率が悪く、輸送コストのアップとな った。また、積載台数を多くし輸送コストを低減するために、前記補助苗載台を 段ボール箱に入れて梱包する等の方法も採られていたが、梱包費が嵩んだりする 欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前述の如き輸送コスト及び梱包費等の嵩みを防止することを目的と するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案が講じた技術的手段は、植付け用の苗を収納する補助苗載台の取付け杆 を、機体両外側方に設けた支持具へ取付けた乗用植付作業機において、前記取付 け杆を前記支持具の前後両側へ取付け自在に構成し、前記補助苗載台を、機体の 前方部配置と機体の後方部配置とに交換着脱自在に構成したことを特徴とするも のであり、これにより前述の課題を解決することができる。

【０００５】

【作用】

機体両外側方に設けた支持具へ、補助苗載台の取付け杆が機体の前方部両側に 配置されるように取付けられている状態から機体の前方部の右側の補助苗載台を 機体の後方部左側へ、そして、機体の前方部の左側の補助苗載台を機体の後方部 右側へ組替え取付けすることにより、トラック等への積載台数を多くし輸送コス トの低減を図ると共に、梱包費等の嵩みを防止する。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 １は乗用植付作業機（田植機）であって、該乗用植付作業機１の機体１ａ前部 上部にはハンドル２を設けたステアリングコラム部２ａを配設し、ハンドル２で 機体１ａ前部下方の両側に配設した前輪３，３を操向する。 機体１ａ後部下方の両側には後輪４，４が配設されている。 ステアリングコラム部２ａには、走行系変速レバー２ｂが軸支されており、更 に、機体１ａ前部下方には変速機構（図示せず）を内蔵するトランスミッション ケース（図示せず）が配設されている。そして、ステアリングコラム部２ａの後 方に配設された座席５に座乗した運転者が前記走行系変速レバー２ｂを中立位置 から前後進操作をすることにより乗用植付作業機１は前進又は後進をする。

【０００７】 乗用植付作業機１の後部には、苗載台６，植付け杆７・・及びフロート８で構 成された植付け装置９がリフトリンク１０を介して上下昇降自在に配設されてい る。乗用植付作業機１の前進と共に植付け装置９は田面に下降され、該植付け装 置９の苗載台６に載置された苗は、植付け杆７・・で田面に植付ける植付け作業 が行われる。 乗用植付作業機１の植付け作業の進行に伴って苗載台６に載置された苗は、減 少するので補給を要するため、乗用植付作業機１の前方両側に配設された補助苗 載台１５，１６に載置された予備の苗を運転者が適宜に取り出して前記苗載台６ に載置補給をする。

【０００８】 補助苗載台１５及び１６は、取付け杆１７に逆Ｕ字状のフレーム１８を固着し 、該フレーム１８には上下に苗台１９，１９が固着され、左右対象形に構成され ている。そして、機体１ａの中央部両外側方に設けた支持具２０に、前記取付け 杆１７を挿入し、該取付け杆１７に設けたネジ孔１７ａに固定ボルト２１を締結 することにより、乗用植付作業機１の外側前方部両側に配設される。

【０００９】 乗用植付作業機１の植付け作業状態においては、前述の如く機体１ａの外側前 方部両側に補助苗載台１５，１６を配設し、補助苗載台１５，１６上に予備の苗 を搭載しておけば連続作業が行える。 乗用植付作業機１をトラック２５等により出荷輸送する場合においては、補助 苗載台１５，１６が占めるスペースのため、図４に示すように前後直列に積載を することになるので、その積載台数（３台に）が制限されて輸送効率が悪くなる 。そこで、図３に二点鎖線で示すように前記補助苗載台１５，１６を機体１ａの 外側後方部両側に配設することによりトラック２５等への積載台数を増すことが できる。即ち、機体１ａの外側前方部の右側の補助苗載台１５を機体の外側後方 部左側へ、また、機体の外側前方部の左側の補助苗載台１６を機体の外側後方部 右側へ組替え取付けする。 つまり、補助苗載台１５の取付け杆１７を前記支持具２０の左後方から挿入し てネジ孔１７ａに固定ボルト２１で締結し、また、補助苗載台１６の取付け杆１ ７を前記支持具２０の右後方から挿入してネジ孔１７ａに固定ボルト２１で締結 する。 そして、トラック２５等への積載時には、図５に示すように乗用植付作業機１ の前方部分が相互に対向し稍斜めに積載できることにより積載台数（４台に）が 増加できるので輸送コストの低減を図ると共に、梱包の手間等を解消することが でき梱包費等の嵩みを防止することができる。

【００１０】 又、他の実施例として図６に示すように、前述の補助苗載台１５及び１６の他 にアタッチメントの補助苗載台１５ａ及び１６ａ（補助苗載台１５及び１６と同 一のものであるが説明上１５ａ及び１６ａとした）を各１セット用意し、該アタ ッチメントの補助苗載台１５ａ及び１６ａを、トラック２５等への積載と同様に 機体１ａの外側後方部両側に配設することにより、乗用植付作業機１の植付け作 業は苗の補給回数や補給の為停止する時間も少なく、連続して更に長時間の作業 を行うことができ、作業効率を向上する。

【００１１】 また、他の実施例として図６に示すように支持具２０ａを運転者が座席５に座 乗するための昇降用ステップ２６に一体的に構成することもできる。 即ち、機体１ａの外側両側に配設した昇降用ステップ２６の下段２７の外側枠 を支持具２０ａとなし、該支持具２０ａに補助苗載台１５，１６及び１５ａ，１ ６ａを挿入し固定する構造である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように、植付け用の苗を収納する補助苗載台１５，１６ の取付け杆１７を、機体両外側方に設けた支持具２０へ取付けた乗用植付作業機 １において、前記取付け杆１７を前記支持具２０の前後両側へ取付け自在に構成 し、前記補助苗載台１５、１６を、機体１ａの前方部配置と機体１ａの後方部配 置とに交換着脱自在に構成したことを特徴とするもので、トラック等への積載時 には、乗用植付作業機の前方部分が相互に対向し稍斜めに積載できることにより 積載台数が増加できるので輸送コストの低減を図ることができると共に、梱包の 手間等を解消することができ梱包費等の嵩みを防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】補助苗載台を示す斜視図である。

【図２】乗用水田作業機を示す側面図である。

【図３】乗用水田作業機を示す平面図である。

【図４】従来のトラック積載状態を示す平面図である。

【図５】本考案のトラック積載状態を示す平面図であ
る。

【図６】他の実施例の補助苗載台を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 乗用水田作業機 １ａ 機体 １５ 補助苗載台 １６ 補助苗載台 １７ 取付け杆 ２０ 支持具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植付け用の苗を収納する補助苗載台１
   ５，１６の取付け杆１７を、機体両外側方に設けた支持
   具２０へ取付けた乗用植付作業機１において、前記取付
   け杆１７を前記支持具２０の前後両側へ取付け自在に構
   成し、前記補助苗載台１５、１６を、機体１ａの前方部
   配置と機体１ａの後方部配置とに交換着脱自在に構成し
   たことを特徴とする乗用植付作業機１における補助苗載
   台１５，１６の取付け構造。