JPH0574078B2

JPH0574078B2 -

Info

Publication number: JPH0574078B2
Application number: JP58133465A
Authority: JP
Inventors: Kinji Kawamoto
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1983-07-20
Filing date: 1983-07-20
Publication date: 1993-10-15
Also published as: JPS6024591A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、音楽演奏装置であつて、従来のレコ
ードやテープとは異なつた方法で、音楽情報を供
給し、再生するシステムと装置に関する。

従来例の構成とその問題点従来、電子楽器を自動的に演奏させるようにし
たものが知られている。このような自動演奏楽器
はミユージツクシンセサイザのように電圧情報
で、音高と発音の有無を制御する電子楽器と、楽
譜のような演奏情報を記憶し、その音高や音長の
情報を電圧の高低とその持続時間とに変換して出
力し、上記ミユージツクシンセサイザを制御する
ようになつている。上記演奏情報は、磁気テープ
に記憶しておき、保存したり、再度、演奏に使え
るようになつている。上記ミユージツクシンセサ
イザの音源の音色は、電圧制御フイルタや電圧制
御増幅器の周波数特性や利得によつて決まり、こ
れらも電圧として発生、制御できるようになつて
いる。上記音色に関する電圧情報についても、デ
イジタル化されて、半導体メモリに記録したり、
磁気テープに記録したりできる。しかしながら、
このような、演奏情報や音色情報は、いちいち、
使用者がつくる必要があり、非常に煩わしいもの
であるため、音楽を再生して楽しむことは困難で
あつた。

発明の目的本発明は、これらの演奏情報や音色情報を、情
報伝達手段を用いて供給することにより、従来に
ない音楽再生を可能とする音楽演奏装置を実現す
ることを目的とする。

発明の構成本発明の音楽演奏装置は、音楽フアイルメモリ
と、伝送回線と、端末装置とを備え、上記音楽フ
アイルメモリは、楽器の音源の音色を表わす音源
パラメータと、楽譜の音高や音長を含む演奏デー
タとを、複数の曲について記録し、上記末端装置
は、音源パラメータメモリと、演奏データメモリ
と、楽音合成器と、上記音源パラメータと上記演
奏データとを上記楽音合成器へ供給する演奏情報
処理装置と、リクエスト装置とを備え、上記リク
エスト装置により、上記音楽フアイルメモリの中
の所望の曲の音源パラメータと演奏データを、上
記伝送回線を介して、上記音源パラメータメモリ
と演奏データメモリに伝送・記録し、上記演奏情
報処理装置が、上記音源パラメータと演奏データ
を上記楽音合成器に供給して、所望の曲を演奏す
るようにしたものである。

実施例の説明第１図は、本発明の音楽演奏装置の一実施例で
ある。１は、音楽や画像の種々のデータを記録・
処理するセンサである。センサ１は、画像や音楽
のフアイルを記録・保存するための画像・音楽フ
アイル８を中心とした情報センサ２と、これらの
フアイルの変換、編集、制御を行なつて、送出す
べき形態のフアイルにつくり直す、画像音楽変換
センサ３とから成る。４，５は情報入力端末であ
る。このうち４は、画像情報の入力を行なうもの
で、表示部、操作部、プリンタ部より成る。５は
音楽情報入力用であつて、音高や音長を入力する
鍵盤と、これらの入力に際し、種々の指令を行な
う操作部を備えている。音楽情報の入力に際し
て、表示部を利用することもできる。

６，７は利用者用の末端装置である。端末装置
６はテレビジヨン１２、発音部１５、アダプタ１
１、回線接続装置１０、電話器１３から成る。回
線接続装置１０は、電話網のような伝送回線と、
電話器１３やアダプタ１１とを接続する。アダプ
タ１１には発音部１５やテレビジヨン１２が結合
されている。リモコンキーパツド１４はリクエス
ト装置であつて、アダプタ１１に対して、画像情
報や音楽情報の指定と送出要求をするものであ
る。

画像・音楽フアイル９には、音楽情報として、
つぎのものが記録されている。音楽の曲番号、楽
器の音色を表わす音源パラメータ、楽譜の音高や
音長を中心とする演奏データである。また画像・
音楽フアイルには、画像情報として、曲の番号、
曲の題名、楽器の種類、リズムの名前、テンポ、
楽譜などの曲に関連するデータが種々の表形式で
記録されている。

リクエスト装置１４を用いて、音楽選択モード
にし、曲目の表を画像・音楽フアイル９より伝送
回線、回線接続装置１０、アダプタ１１を介して
テレビジヨン１２に表示し、所望の曲番号をリク
エスト装置１４により指定すると、その曲の音楽
情報が、画像・音楽フアイル９から呼び出され、
伝送回路を介して発音部１５に転送される。

第２図は端末装置６の別の実施例を示すもので
あつて、第１図で示したものに、スピーカ１６
と、デイスクメモリのような記録装置としてメモ
リ１７を付加したものである。

第３図はアダプタ１１と発音部１５の実施例の
ブロツク図である。アダプタ１１は、マイクロプ
ロセツサ２０、モデムインタフエース２１、回線
接続インタフエース２２、リモコンインタフエー
ス２３、ハードコピーインタフエース２４、読み
出しメモリ２５、読み書きメモリ２６、表示制御
２７、画像メモリ２８、メモリ制御２９、表示信
号合成３０、フロツピーデイスクインタフエース
３２、楽音発生インターフエース３４、および、
同期信号・各種クロツク発生３１から成つてい
る。マイクロプロセツサ２０は、その周辺機器で
ある２１〜２９，３２，３４からの割り込みを待
つており、割り込み対応して、その割り込み処理
の内容を判別し、それぞれの周辺機器との間のデ
ータ転送やデータ変換やデータ演算を行なう。た
とえば、リモコン受信部がリクエストの要求を受
信するとリモコンインタフエース２３は、その生
起とリモコン操作の内容をマイクロプロセツサ２
０に知らせる。すると回線接続インターフエース
２４を介して、伝送回線と接続させ、モデムイン
タフエース２１を介してリクエスト内容をセンタ
に送出する。センタから要求に対応したデータが
送られてくると、これを、画像メモリ２８に書き
込む。また音楽情報であれば、音楽発生インター
フエース３４を介して発音部１５に送り込む。こ
れらの処理の手順は、マイクロコンピユータで周
知のプログラム制御により設計できる。

発音部１５は、マイクロプロセツサ３３、読み
書きメモリ（RAM）３５，３８、読み出しメモ
リ（ROM）３６，３７、バススイツチ３９、楽
音合成器４０、DA変換器４１、スピーカ４２よ
り成る。マイクロプロセツサ３３は、つぎの処理
を行なう。

(1) 音楽発生インタフエース３４を介して、マイ
クロプロセツサ２０が伝送する指示に対応し
て、所定の処理手順を起動する。

(2) 音楽発生インタフエース３４介して送られて
くる音楽情報をRAM３５，３８に書き込む。

(3) RAM３８に書き込むときには、バススイツ
チ３９を開き、その他のときは閉じる。

(4) マイクロプロセツサ２０が指示する音楽発生
指示にしたがい、RAM３５の中の演奏情報を
読み出し、楽音合成器４０に供給する。

ROM３６には、上記処理の手順をプログラム
したものが記憶されている。RAM３５には、演
奏データが記憶格納される。ROM３７には、あ
らかじめ用意された音色の音源パラメータが格納
されている。

上記マイクロプロセツサ３３、RAM３５、
ROM３６、RAM３８、バススイツチ３９は、
演奏に関する情報を処理するので演奏処理装置と
みなすことができる。RAM３５は演奏データメ
モリとして、RAM３８は音色パラメータメモリ
として働く。

演奏情報としては、複音演奏に対応して、複数
のパートｉ＝１〜ｎに対して、音源番号g₁〜g_o、
それらの音源パラメータ｛p₁｝〜｛p_o｝、演奏デ
ータとして、音高と音長の対データ、｛Ｐ，Ｌ｝_i
〜｛Ｐ，Ｌ｝_o、テンポデータ、移調データ、繰り
返し記号データ、クレツシエンド、デクレツシエ
ンドなどの表現データなどが考えられる。これら
すべてが必須ではないが、データが多いほど、表
現が豊かになる。一部のデータについて省略され
れば、省略情報を送ることにして、そのときは、
あらかじめ決められたデータ値を代りに使うこと
ができる。たとえば、音源パラメータのうち、送
出しないものについては、ROM３７の格納して
あるパラメータを代用するようにできる。

演奏情報の処理として、指定したパートの演奏
を禁止して、いわゆる、マイナスワン演奏をさせ
たり、パートごとの演奏をさせることもできる。

楽音合成器４０は、複数のチヤンネルを持ち、
複音が発生でき、かつ、それぞれ、別々の音色が
発生できるものを用いる。これらの合成器につい
ては、公知のものがあるので説明を省く。

上記説明において、アダプタ１１と発音部１５
が接続されたものとしたが、分離して使つてもよ
い。たとえば、アダプタ１１とメモリ１７を接続
しておき、音楽情報を一旦、フロツピーデイスク
メモリに格納し保存する。つぎに、発音部１５と
メモリ１７を接続しておいて、フロツピーデイス
クメモリからRAM３５，３８へ音楽情報を転送
するようにしてもよい。

発音部１５に、鍵盤をつけて、実時間的に演奏
ができるようにしておいてもよい。この場合、上
記複数のパートのうちの余つたパートを手動演奏
に使うことになる。

上記フロツピーデイスクメモリの代りに半導体
メモリを用いてもよい。

音源パラメータは、楽音合成方法により変わ
る。減算方式では、フイルタの伝達特性と音源波
形を送ればよい。音声合成に用いられる線形予測
符号化方式（LPC）では、残差の波形と予測係
数、正弦波合成では、各高調波成分のスペクトル
レベルと位相角データ、波形合成では、各波形の
サンプル値と、波形の合成重み係数、変調波と被
変調波の周波数、レベル、位相角が、それぞれ音
源パラメータとなる。

音源パラメータは、楽音合成器４０の合成方法
と密接に結びついているのが普通である。しかし
そのパラメータを別の合成法に合つた形式のパラ
メータに変更することは可能である。したがつ
て、楽音合成器４０の合成方法に合致した形式の
パラメータでないものが送られてきたときには、
変換を行なえば良い。この変換も、マイクロプロ
セツサ３３と変換手順のプログラムとによつて行
なうことができる。

上記回線接続装置の代りに受信装置を設け、送
信されてくる音楽情報を受信して演奏するように
してもよい。

発明の効果以上のように、本発明は、センタに種々の音楽
情報を用意しておき、これを伝送して利用するの
で、音楽情報の圧縮ができ、回線コストが安くな
る。また、音楽を楽譜とほぼ等価な形式で送るか
ら、音楽の部分的変更ができる。たとえば、テン
ポ、音高、パートの一部の変更である。これらは
音楽の訓練や教育に使用できる。

とくに、音源パラメータを伝送するようにした
から、曲目に合つた音源を使用することができ、
プログラムの雰囲気に合つた音楽の伝送と再生が
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロツク図、第２
図は本発明の他の実施例のブロツク図、第３図は
本発明のより詳細な構成図である。３８……音源パラメータメモリ、３５……演奏
データメモリ、４０……楽音合成器、３３……マ
イクロプロセツサ、１４……リクエスト装置、
８，９……音楽フアイルメモリ。

Claims

【特許請求の範囲】１音楽フアイルメモリと、伝送回線と、端末装
置とを備え、上記音楽フアイルメモリは、楽器の
音源の音色を表わす音源パラメータと、楽譜の音
高や音長を含む演奏データとを、複数の曲につい
て記録し、上記端末装置は、音源パラメータメモ
リと、演奏データメモリと、楽音合成器と、上記
音源パラメータと上記演奏データとを上記楽音合
成器へ供給する演奏情報処理装置と、リクエスト
装置とを備え、上記リクエスト装置により、上記
音楽フアイルメモリの中の所望の曲の音源パラメ
ータと演奏データを、上記伝送回線を介して、上
記音源パラメータメモリと演奏データメモリに伝
送・記録し、上記演奏情報処理装置が、上記音源
パラメータと演奏データを上記楽音合成器に供給
して、所望の曲を演奏するようにした音楽演奏装
置。２音源パラメータメモリは、読み書きメモリと
読み出しメモリとより成り、読み出しメモリには
あらかじめ基本の音源パラメータを記憶しておく
ようにした特許請求の範囲第１項記載の音楽演奏
装置。３演奏情報処理装置は、演奏のテンポ、音高、
演奏パートのうちの少なくとも１つ以上の変更を
行なうようにした特許請求の範囲第１項記載の音
楽演奏装置。４音源パラメータメモリと、演奏データメモリ
と、楽音合成器と、上記音源パラメータと上記演
奏データを上記楽音合成器へ供給する演奏情報処
理装置と、リクエスト装置と、回線接続装置とを
備え、上記リクエスト装置の指令により、上記回
線接続装置を介して音楽の所望の曲の音源パラメ
ータと演奏データとを受け取つて上記音源パラメ
ータメモリと演奏データメモリに書き込み、上記
演奏情報処理装置が供給する音源パラメータと演
奏データに従つて上記楽音合成器が所望の曲を演
奏するように構成した音楽演奏装置。５音源パラメータメモリと、演奏データメモリ
と、楽音合成器と、上記音源パラメータと上記演
奏データを上記楽音合成器へ供給する情報処理装
置と、回線接続装置または受信装置とを備え、上
記回線接続装置または受信装置を介して音楽の所
定の曲の音源パラメータと演奏データとを受け取
つて上記音源パラメータメモリと演奏データメモ
リに書き込み、上記演奏情報処理装置が供給する
音源パラメータと演奏データに従つて上記楽音合
成器が所定の曲を演奏するようにした音楽演奏装
置。