JPH057373Y2 - - Google Patents

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JPH057373Y2
JPH057373Y2 JP1986010000U JP1000086U JPH057373Y2 JP H057373 Y2 JPH057373 Y2 JP H057373Y2 JP 1986010000 U JP1986010000 U JP 1986010000U JP 1000086 U JP1000086 U JP 1000086U JP H057373 Y2 JPH057373 Y2 JP H057373Y2
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concrete
annular body
opening
reinforcing material
concrete structure
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は鉄筋又は鉄骨鉄筋コンクリート構造
物の、梁又は壁などの開口部の補強材に関するも
のである。
[従来の技術] 鉄筋コンクリート構造物等にダクトその他の開
口を配置する場合、その部分に断面欠損が生じて
開口の周縁が強度的に弱くなるため、その周辺を
補強しておく必要がある。
そこで従来は、例えば第8図に示されるよう
な、少なくとも内外2重の無端状の金属製環状体
bを、放射状に配設された複数の連結桿c…によ
り連結した補強材aを、開口用スリーブdに取付
けてコンクリートeを打ち込み、補強材aをコン
クリートe中に埋設していた(特開昭56−73749
号公報)。第8図中f,gは鉄筋である。
[考案が解決しようとする問題点] 上記の従来の開口部補強材aは、環状体bを無
端状に形成していたので、この環状体を製造する
ためには、金属製線材を環状に成形してその両端
部を接合しなければならず、そのため、環状体b
を製作するのに一つ一つ溶接作業を必要とするう
えに、金属製線材の両端部が互いに正確に当接す
るように、高精度で環状に成形しなければなら
ず、従つて、製造コストが高くつき、また、溶接
部の検査は目視検査が困難なので、破壊検査をし
なければならない欠点があつた。
そこで、環状体bの両端部をフリーすなわち有
端状にすることが考えられるが、両端部を単に有
端状にすると、コンクリート中に埋設したとき、
その両端部分でコンクリートへの定着力が充分に
得られず、大きな力が加わつたときに剪断破壊が
生じてしまう。
この考案は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、製造が容易かつ低価で、しかもコン
クリートに埋設したとき、コンクリートへの充分
な定着力が得られるコンクリート構造物の開口部
補強材を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案のコンクリー
ト構造物の開口部補強材を、実施例に対応する第
1図に従つて説明すると、 少なくとも内外2重の金属製環状体2…が複数
の連結桿3…により連結されており、上記環状体
2は有端状に形成され、その両端部2a,2aは
互いが接する程度に近接して設けられると共に、
その両端部2a,2aに各々、コンクリートと係
合させるための係合手段4,4が形成されている
ことを特徴とする。
[作用] 鉄筋コンクリート構造物等の施工にあたつて、
貫通孔を設ける所定の位置に、開口部補強材を配
設し、その中央に開口用スリーブを配設してコン
クリートを打設する。すると、コンクリートが固
まつた後は、開口用スリーブ内に貫通孔が形成さ
れると共に、その周囲に配設した開口部補強材
が、コンクリートと結合して、開口部周辺を補強
する。
そして、環状体2は、その両端部2a,2aが
有端状にフリーに形成されているものの、互いが
接する程度に近接して設けられていて、そこに形
成された係合手段4,4がコンクリートと係合し
て、強い定着力が得られる。
[実施例] 本考案の第1の実施例を第1図及び第2図にも
とづいて説明する。
開口部補強材1は、内外3重に設けられた金属
製環状体2…と、これら環状体2…を連結する複
数の連結桿3…よりなる。
上記環状体2は、例えば鉄筋用鋼線材を、環状
に成形してなり、その両端部2a,2aは互いに
接合されることなく、フリーにいわゆる有端状に
形成されると共に、両端部2a,2aは互いに近
接して、互いにほぼ当接するように成形されてい
る。そして、これらの両端部2a,2aは、略
180度各々曲げ返されて、コンクリート内に埋設
されたときにコンクリートと係合する係合手段
4,4が形成されており、各々の頂点が互いにほ
ぼ接するように、環状体2の右又は左方向に位置
するように配設されている。
上記連結桿3は、開口部補強材1の上部と下部
に、直線状の例えば鉄筋用鋼線材を、上下方向に
向けて、開口用スリーブの直径より狭い間隔で略
平行に2対配設し、上記3重の環状体2…と、各
交差部において例えば溶接により接合したもので
ある。そして下部に配設された一対の連結桿3,
3の上端部は直角に前方に向けて曲げられ、施工
時に開口用スリーブの周面に当接する当接部3
a,3aが形成されている。
次に上記実施例の施工について、第3図及び第
4図を参照しつつ説明すると、 施工にあたつては、鉄筋5と型枠6との間に、
上方から開口部補強材1を差し込んで、貫通孔を
設ける所定の箇所に位置決めをする。そして、そ
の中央に開口用スリーブ7を、連結桿3の当接部
3aに当接するように配設して、コンクリート8
を打ち込む。
この場合に、本実施例の開口部補強材1は、連
結桿3,3が鉄筋5の向きと同じ上下方向に向け
て略平行に設けられているので、所定位置への差
し込み及び設置に際して、連結桿3と鉄筋5とが
ぶつかりあつて干渉することがなく、施工が容易
で、しかも鉄筋5と型枠6との隙間が狭い部分に
も取り付けることができる。また、連結桿3,3
の間隔が開口用スリーブ7の直径より狭く、しか
も下部に配設された連結桿3,3の上端部は直角
に曲げられて当接部3a,3aが形成されている
ので、そこに開口用スリーブ7を当接させて、正
確な位置に、容易に配設することができる。
また、コンクリート8が固まつた後は、開口用
スリーブ7に貫通孔即ち開口部が形成されると共
に、その周囲に配設した開口部補強材1が、コン
クリート8と結合して、開口部周辺を補強する。
そして、環状体2はその両端部2a,2aが有端
状にフリーに形成されているものの、そこに各々
コンクリートとの係合手段4,4が形成されてお
り、コンクリート8と強く係合するので、強い定
着力が得られ、強い外力が加わつた場合にも充分
に補強の役割を果す。
尚、上記実施例において、環状体2は3重に配
設したが、本考案はこれに限定されるものではな
く、環状体は少なくとも内外2重であればよい。
第5図は、本考案の第2の実施例を示すもの
で、環状体2の両端部2a,2aに塊状部を設け
ることにより、係合部14,14を形成したもの
である。第5図には、その係合部14,14部分
だけを示してある。
係合部14,14をこのように塊状部により形
成した場合にも、上記第1の実施例と同様の効果
が得られる。
第6図は、本考案の第3の実施例を示すもの
で、環状体2の両端部2a,2aを互いに重ね合
わせて形成することにより、係合部24,24を
形成したものである。この場合には、両端の係合
部24,24が重なり合つて一体となつてコンク
リートと係合して、強い定着力が得られて、補強
の役割を果す。
第7図は、本考案の第4の実施例を示すもの
で、環状体2の両端部2a,2aを互いに重なり
合うように形成すると共に、その両端部2a,2
aを各々、約180度曲げ返して互いに向いあうよ
うに形成することにより、係合部34,34を形
成したものである。この場合には、両端の係合部
34,34が重なり合つて一体となつてコンクリ
ートと係合すると共に、曲げ返された部分がコン
クリートとさらに強く係合して、強力なる補強力
が得られる。
[考案の効果] 本考案のコンクリート構造物の開口部補強材に
よれば、環状体を有端状に形成したので、環状体
を製作するに際して、端部を互いに溶接する必要
がなく、また高い寸法精度を必要としない。従つ
て製造が容易で製造コストも低くなり、また、溶
接することができない特殊材料なども必要に応じ
て使用することができる。
さらに、環状体の両端部を互いが接する程度に
近接して設けると共に、その両端部に各々、コン
クリートと係合させるための係合手段を形成した
ので、コンクリート内に埋設したとき、コンクリ
ートへの強い定着力が得られると共に、環状に
360度にわたつて一様な補強効果が得られて、強
い外力が加わつた場合にも、充分に補強の役割を
果たす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の正面図、第2
図はその−線切断面図、第3図は同じくその
実施例の施工状態を示す正面図、第4図は同じく
その−線切断面図、第5図ないし第7図は
各々本考案の第2ないし第4の実施例の係合手段
を示す部分正面図、第8図は従来例の施工状態を
示す正面図である。 1……開口部補強材、2……環状体、2a……
端部、3……連結桿、4,14,24,34……
係合手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 少なくとも内外2重の金属製環状体を複数の
    連結桿により連結してなるコンクリート構造物
    の開口部補強材において、 上記環状体を有端状に形成して、その両端部
    を互いが接する程度に近接して設けると共に、
    その両端部に各々、コンクリートと係合させる
    ための係合手段を形成したことを特徴とするコ
    ンクリート構造物の開口部補強材。 2 上記係合手段が、上記環状体の両端部を各々
    曲げ返すことにより形成され、それらの頂点が
    互いにほぼ接している実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のコンクリート構造物の開口部補補
    強材。 3 上記係合手段が、上記環状体の両端部に塊状
    部を設けることにより形成されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のコンクリート構造
    物の開口部補強材。 4 上記係合手段が、上記環状体の両端部を互い
    に重ね合わせることにより形成されている実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のコンクリート
    構造物の開口部補強材。 5 上記環状体の両端部が互いに重ね合わせて形
    成されると共に、上記係合手段が環状体の両端
    部を各々曲げ返して、互いに向いあうように形
    成されている実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のコンクリート構造物の開口部補強材。 6 上記複数の連結桿が平行に設けられている実
    用新案登録請求の範囲第1,2,3,4又は5
    項のいずれかの項に記載のコンクリート構造物
    の開口部補強材。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028120B2 (ja) * 1978-12-23 1985-07-03 池田電機株式会社 調光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028120U (ja) * 1983-08-01 1985-02-26 東急建設株式会社 鉄筋コンクリ−ト造板体の開口部回りの補強材

Patent Citations (1)

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JPS6028120B2 (ja) * 1978-12-23 1985-07-03 池田電機株式会社 調光装置

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