JPH0573379U - 電磁弁装置 - Google Patents
電磁弁装置Info
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- JPH0573379U JPH0573379U JP1278592U JP1278592U JPH0573379U JP H0573379 U JPH0573379 U JP H0573379U JP 1278592 U JP1278592 U JP 1278592U JP 1278592 U JP1278592 U JP 1278592U JP H0573379 U JPH0573379 U JP H0573379U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ハウジング、ハウジングに固定される固定コ
ア、ハウジング内に収納される可動コア、ならびにハウ
ジングを囲繞するコイルとを備える複数の電磁弁構成ユ
ニットが、基盤と、基盤に締着される磁性材料製蓋板と
の間に配列、支承され、蓋板およびハウジングの中間部
間が各コイルの少なくとも一部を覆って磁気的に結合さ
れる電磁弁装置において、軽量化および磁気特性の安定
化を図る。 【構成】非磁性の軽量金属から成る基盤10に設けられ
る凹部28の底面に磁性金属製底板26が当接され、磁
性金属により各コイル24の少なくとも一部を囲繞する
形状に形成されるとともに一端が底板26に連接される
カバー271 と各電磁弁構成ユニット25O ,25C と
が凹部28に収納され、蓋板12が、基盤10に直接締
着される。
ア、ハウジング内に収納される可動コア、ならびにハウ
ジングを囲繞するコイルとを備える複数の電磁弁構成ユ
ニットが、基盤と、基盤に締着される磁性材料製蓋板と
の間に配列、支承され、蓋板およびハウジングの中間部
間が各コイルの少なくとも一部を覆って磁気的に結合さ
れる電磁弁装置において、軽量化および磁気特性の安定
化を図る。 【構成】非磁性の軽量金属から成る基盤10に設けられ
る凹部28の底面に磁性金属製底板26が当接され、磁
性金属により各コイル24の少なくとも一部を囲繞する
形状に形成されるとともに一端が底板26に連接される
カバー271 と各電磁弁構成ユニット25O ,25C と
が凹部28に収納され、蓋板12が、基盤10に直接締
着される。
Description
【0001】
本考案は、中間部に非磁性体を介在させて円筒状に形成されるハウジングと、 ハウジングに固定される固定コアと、固定コアに対向してハウジング内に収納さ れる可動コアと、可動コアを固定コア側に吸引する吸引力を発揮すべくハウジン グを囲繞するコイルとを備える複数の電磁弁構成ユニットが、各ハウジングの一 端を共通に嵌合せしめる基盤と、各ハウジングの他端を共通に嵌合、連結せしめ るとともに基盤に締着される磁性材料製蓋板との間に配列、支承され、蓋板およ びハウジングの中間部間が各コイルの少なくとも一部を覆って磁気的に結合され る電磁弁装置に関する。
【0002】
従来、かかる装置は、たとえば特公平3−38466号公報により知られてい る。
【0003】
上記従来のものでは、通路等を形成するための鋳造材から成るブロックの表面 に磁性金属から成る薄板状の磁性板を結合して基盤を構成し、カバーの両端を蓋 板および磁性板に当接させた状態で蓋板を基盤に締着し、基盤の軽量化を図って いる。ところが、組付け状態ではカバーおよび磁性板に締付荷重が作用するもの であり、その締付け荷重に耐える強度をカバーおよび磁性板に持たせる必要があ ることから磁性板およびカバーの厚みが比較的大きくならざるを得ず、軽量化に 限度がある。しかもカバーおよび磁性板は、磁気回路の一部を構成するものであ るが、締付力が加わることにより磁気特性が不安定となり、電磁弁の安定した作 動が得られないおそれがある。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、軽量化を可能とするとと もに、磁気特性を安定化して安定的な作動が得られるようにした電磁弁装置を提 供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案によれば、非磁性の軽量金属から成る基盤 には凹部が設けられ、各ハウジングの中間部外面をそれぞれ嵌合させる複数の孔 を有して磁性金属により形成される底板が凹部の底面に当接され、磁性金属によ り各コイルの少なくとも一部を囲繞する形状に形成されるとともに一端が底板に 連接されるカバーと各電磁弁構成ユニットとが凹部に収納され、蓋板は基盤に直 接締着され。
【0006】
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
【0007】 図1ないし図7は本考案の第1実施例を示すものであり、図1は電磁弁装置の 縦断正面図であって図2および図3の1−1線断面図、図2は図1の2矢視平面 図、図3は図1の3矢視底面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図1の5 −5線断面図、図6は図2の6−6線拡大断面図、図7は図1の7−7線断面図 である。
【0008】 図1ないし図5において、この電磁弁装置は、車両用アンチロックブレーキ装 置に用いられるものであり、軽量でかつ非磁性金属であるアルミニウム合金等か ら矩形のブロック状に形成される基盤10と、軽量であるアルミニウム合金等に より矩形のブロック状に形成されて基盤10の下面に結合される油路ブロック1 1と、磁性金属により形成されて基盤10の上面に結合される蓋板12とにより 構成されるケーシング13を備える。
【0009】 蓋板12は基盤10に螺合される4本のボルト16により基盤10に締結され 、基盤10および蓋板12は、基盤10を貫通して油路ブロック11に螺合され る4本のボルト15により油路ブロック11に締結される。また基盤10および 蓋板12間には、ゴム、紙および合成樹脂等により薄板状に形成されたガスケッ ト14が介在せしめられる。
【0010】 ケーシング13における油路ブロック11には、一列に並ぶ右前輪ブレーキ用 入力ポート17FR、右前輪ブレーキ用出力ポート18FR、ならびに解放ポート1 9と、一列に並ぶ左、右後輪ブレーキ用入力ポート17R および左、右後輪ブレ ーキ用出力ポート18R と、一列に並ぶ左前輪ブレーキ用入力ポート17FLおよ び左前輪ブレーキ用出力ポート18FLとが、各入力ポート17FR,17R ,17 FL および各出力ポート18FR,18R ,18FLを相互に対応させる位置として設 けられる。一方、ケーシング13には、右前輪ブレーキ用入力ポート17FRおよ び出力ポート18FR間の連通・遮断を切換可能な常開型電磁弁VOFR と、右前輪 ブレーキ用出力ポート18FRおよび解放ポート19間の遮断・連通を切換可能な 常閉型電磁弁VCFR と、左、右後輪ブレーキ用入力ポート17R および出力ポー ト18R 間の連通・遮断を切換可能な常開型電磁弁VORと、左、右後輪ブレーキ 用出力ポート18R および解放ポート19間の遮断・連通を切換可能な常閉型電 磁弁VCRと、左前輪ブレーキ用入力ポート17FLおよび出力ポート18FL間の連 通・遮断を切換可能な常開型電磁弁VOFL と、左前輪ブレーキ用出力ポート18 FL および解放ポート19間の遮断・連通を切換可能な常閉型電磁弁VCFL とが配 設される。
【0011】 各常開型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL は、基本的に同一の構成を有し、また各 常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL は基本的に同一の構成を有するものであるの で、以下、常開型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL については常開型電磁弁VOFR に より、また常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL については常閉型電磁弁VCFR に より、その詳細構成を説明する。
【0012】 図6において、常開型電磁弁VOFR は、中間部に非磁性体20を介在させて円 筒状に形成されるハウジング21、ハウジング21に固定される固定コア22、 固定コア22に対向してハウジング21内に収納される可動コア23、ならびに 可動コア23を固定コア22側に吸引する吸引力を発揮すべくハウジング21を 囲繞するコイル24を有して基盤10および蓋板12間に嵌合・保持される電磁 弁構成ユニット25O を備え、全電磁弁VOFR ,VOR,VOFL ,VCFR ,VCR, VCFL に共通にして磁性金属から成るとともにハウジング21の中間部に磁気的 に結合される底板26と、蓋板12とが、磁性金属によりコイル24のほぼ半周 を囲繞する横断面円弧状に形成されたカバー271 を介して磁気的に結合される 。
【0013】 基盤10の上面には、全電磁弁VOFR ,VOR,VOFL ,VCFR ,VCR,VCFL に共通にして凹部28が設けられており、各常開型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL にそれぞれ対応する位置で凹部28の底面に開口する大径取付け孔29と、大径 取付け孔29に段差を介して同軸に連なる小径取付け孔30と、小径取付け孔3 0に偏心した位置で連通して油路ブロック11の右前輪ブレーキ用入力ポート1 7FRに通じる接続孔31とが基盤10に設けられており、接続孔31内には、フ ィルタ32がそれぞれ装着される。
【0014】 ハウジング21は、大径取付け孔29および小径取付け孔30に一対のシール 部材33,34を介して嵌合されるとともに両取付け孔29,30間の段差との 間に環状室35を形成する磁性金属製段付き円筒体36と、磁性金属から成る円 筒体37とが円筒状に形成される非磁性体20を介して相互に結合されて成る。 円筒体37の上端部には磁性金属から成る閉塞部材38がシール部材39を介し て嵌合、固定され、段付き円筒体36内の下部には接続孔31に通じる弁孔40 を有する弁座部材41が嵌合、固定される。また段付き円筒体36内の上部には 、該円筒体36の側部に設けられたかしめ用凹部42を利用して固定コア22が かしめ固定され、さらに段付き円筒体36内で弁座部材41および固定コア22 間で固定コア22寄りには軸受部材43が固定される。而して軸受部材43およ び弁座部材41間には弁室44が形成され、該弁室44は環状室35に連通され る。
【0015】 ハウジング21内で閉塞部材38および固定コア22間には、可動コア23が 収納される。この可動コア23には、固定コア22を同軸にかつ軸方向移動可能 に貫通して一端が軸受部材43で摺動可能に支承されるロッド45が同軸に固定 され、該ロッド45の他端は閉塞部材38に摺動可能に嵌合される。しかも固定 コア22および可動コア23間にはロッド45を囲繞するばね46が縮設されて おり、可動コア23は該ばね46により固定コア22から離反する方向にばね付 勢される。
【0016】 しかも弁室44内でロッド45の一端には弁孔40を開閉可能な球状の弁体4 7が固定されており、該弁体47はコイル24が消磁状態にある通常時には弁孔 40を開放して接続孔31すなわち右前輪ブレーキ用入力ポート17FRを環状室 35に連通させている。
【0017】 常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL は、その構成要素のうちの多くを上記常開 型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL と同一とするものであり、常開型電磁弁VOFR , VOR,VOFL と同一の構成要素については同一の参照符号を付して、常閉型電磁 弁VCFR の構成について次に説明する。
【0018】 常閉型電磁弁VCFR は、中間部に非磁性体20を介在させた円筒状のハウジン グ21、ハウジング21に固定される固定コア48、固定コア48に対向してハ ウジング21内に収納される可動コア23、ならびに可動コア23を固定コア2 2側に吸引する吸引力を発揮すべくハウジング21を囲繞するコイル24を有し て基盤10および蓋板12間に嵌合・保持される電磁弁構成ユニット25C を備 え、ハウジング21の中間部に磁気的に結合される底板26と蓋板12とが、磁 性金属から成る横断面円弧状のカバー271 を介して磁気的に結合される。
【0019】 各常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL にそれぞれ対応する位置で凹部28の底 面に開口する大径取付け孔49と、大径取付け孔49に段差を介して同軸に連な る小径取付け孔50と、小径取付け孔50に偏心した位置で連通して油路ブロッ ク11の解放ポート19に通じる接続孔51とが基盤10に設けられており、接 続孔51内にはフィルタ52が装着される。
【0020】 ハウジング21における円筒体37の上端部には固定コア48がシール部材5 3を介して嵌合、固定され、段付き円筒体36内の下部には接続孔51に通じる 弁孔40を有する弁座部材41が嵌合、固定される。また段付き円筒体36内に は弁座部材41との間に弁室44を形成する軸受部材43が固定され、ハウジン グ21と基盤10との間に形成された環状室54が該弁室44に連通される。
【0021】 ハウジング21内で固定コア48および軸受部材43間には、可動コア23が 収納される。この可動コア23には、一端が軸受部材43で摺動可能に支承され るロッド45が同軸に固定され、該ロッド45の他端は固定コア48に設けられ ている軸受部材55で摺動可能に支承される。しかも軸受部材55および可動コ ア23間にはロッド45を囲繞するばね46が縮設されており、可動コア23は 該ばね46により固定コア48から離反する方向にばね付勢される。
【0022】 しかも弁室44内でロッド45の一端には弁孔40を開閉可能な球状の弁体4 7が固定されており、該弁体47はコイル24が消磁状態にある通常時には弁孔 40を閉鎖して接続孔51すなわち解放ポート19と環状室54との間を遮断し ている。
【0023】 ところで、常開型電磁弁VOFR 側および常閉型電磁弁VCFR 側の環状室35, 54間、常開型電磁弁VOR側および常閉型電磁弁VCR側の環状室35,54間、 ならびに常開型電磁弁VOFL 側および常閉型電磁弁VCFL 側の環状室35,54 間は、基盤10に設けられている連通路56を介してそれぞれ相互に連通されて おり、各連通路56は、各入力ポート18FR,18R ,18FLに個別に連通すべ く基盤10に設けられた接続孔57にそれぞれ連通され、各接続孔57にはフィ ルタ58がそれぞれ装着される。また各常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL に対 応した小径取付け孔50の下部は基盤10に設けられた連通路59を介して相互 に連通されており、この連通路59の一端は解放ポート19に通じる接続孔51 に連通されている。
【0024】 図7を併せて参照して、各常開型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL における電磁弁 構成ユニット25O は、作動部組立体60O と、該作動部組立体60O を抜き差 し可能に嵌合するコイル組立体61とから構成される。而して、作動部組立体6 0O は、固定コア22、閉塞部材38、弁座部材41および軸受部材43が固定 されるハウジング21内に、先端に弁体47を有するロッド45が固定された可 動コア23およびばね46が収納されて成るものであり、コイル組立体61は、 ボビン63に巻装されているコイル24を合成樹脂によりモールド成形して円筒 状に形成されるものであり、コイル組立体61には作動部組立体60O における 非磁性体20および円筒体37を抜き差し可能に嵌合する嵌合孔62が形成され る。
【0025】 また各常閉型電磁弁VCFR ,VCR,VCFL における電磁弁構成ユニット25C は、作動部組立体60C と、該作動部組立体60C を抜き差し可能に嵌合するコ イル組立体61とから構成される。而して、作動部組立体60C は、固定コア4 8、閉塞部材38、弁座部材41および軸受部材43が固定されるハウジング2 1内に、先端に弁体47を有するロッド45が固定された可動コア23およびば ね46が収納されて成るものであり、コイル組立体61の嵌合孔62に作動部組 立体60C における非磁性体20および円筒体37が抜き差し可能に嵌合される 。
【0026】 しかも各電磁弁VOFR ,VOR,VOFL ,VCFR ,VCR,VCFL のコイル組立体 61は、さらに合成樹脂のモールド成形によりコイル組立集合体64として基盤 10の凹部28にほぼ対応した形状に一体化される。また常開型電磁弁VOFR , VOR,VOFL に対応する3つのカバー271 が一体化されるとともに常閉型電磁 弁VCFR ,VCR,VCFL に対応する3つのカバー271 が一体化されており、カ バー271 の集合体が2組ともコイル組立集合体64の外側面および凹部28の 内側面間にそれぞれ挿入される。而して各コイル組立体61から延びる一対のリ ード線65,66は、各カバー271 が存在しない側すなわちコイル組立集合体 64内の中央部に集められ、コイル組立集合体64の端部に設けられている引出 し部64aから外方に引き出され、各リード線65,66の端部は共通のカプラ 67に接続される。而して、基盤10の上部には引出し部64aを嵌合させるべ く凹部28に通じた切欠き部10aが設けられる。
【0027】 また底板26は、各ハウジング21を嵌合させるための6個の孔68を有して 凹部28の底面全面に当接する形状を有するものであり、各カバー271 の下端 は底板26の周縁部上面に当接される。
【0028】 ところで、各カバー271 の高さは、蓋板12がガスケット14を介して基盤 10に締結された状態で、ガスケット14にカバー271 の上面が当接するが、 蓋板12からの締付け力がカバー271 に作用することを回避し得る程度に設定 される。こうしてカバー271 のがたつきが防止される。
【0029】 次にこの第1実施例の作用について説明すると、各常開型電磁弁VOFR ,VOR ,VOFL では、コイル24の励磁により、固定コア22から段付き円筒体36、 底板26、カバー271 、蓋板12、閉塞部材38および可動コア23を経て固 定コア22に至る磁束が生じ、可動コア23が固定コア22側に吸引されること により弁体47が弁孔40を閉じることになる。また各常閉型電磁弁VCFR ,V CR ,VCFL では、コイル24の励磁により、固定コア48から蓋板12、カバー 271 、底板26、段付き円筒体36および可動コア23を経て固定コア48に 至る磁束が生じ、可動コア23が固定コア48側に吸引されることにより弁体4 7が弁孔40を開くことになる。
【0030】 このような電磁弁装置において、各常開電磁弁VOFR ,VOR,VOFL における 電磁弁構成ユニット25O は、作動部組立体60O と、該作動部組立体60O が 抜き差し可能に嵌合されるコイル組立体61とから構成され、また各常閉型電磁 弁VCFR ,VCR,VCFL における電磁弁構成ユニット25C は、作動部組立体6 0C と、該作動部組立体60C が抜き差し可能に嵌合されるコイル組立体61と から構成されるので、ハウジング21内に異常があってコイル24側が正常であ る場合には、正常であるコイル24側をそのままとしてハウジング21側すなわ ち作動部組立体60O ,60C のみを交換することができる。
【0031】 また複数のコイル組立体61を合成樹脂のモールド成形によりコイル組立集合 体64として一体化しており、それにより部品点数の低減が可能となるだけでな く、各作動部組立体60O ,60C を基盤10に嵌合した状態で基盤10の凹部 28にコイル組立集合体64を嵌挿すればよいので組立作業が簡単となる。しか もカバー271 はコイル組立体61からのリード線65,66を側方に引出し得 るようにすべく横断面円弧状に形成されるので、各コイル組立体61からのリー ド線65,66を纏めてコイル組立集合体64から外方に引き出すことができ、 リード線65,66を引き出すための構造を単純化することができるとともに、 リード線65,66の接続部の構造が簡単となる。
【0032】 さらに蓋板12の基盤10への締着にあたって各カバー271 および底板26 には締付け力が作用しないので、カバー271 および底板26の強度すなわち厚 みをそれ程大きくしなくともよく、したがって軽量化を図ることが可能となり、 しかも締付け力が作用しないことによりカバー271 および底板26の磁気特性 を安定に維持することができ、それに伴って各電磁弁VOFR ,VOR,VOFL ,V CFR ,VCR,VCFL の作動を安定化することができる。
【0033】 図8は本考案の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分 には同一の参照符号を付す。
【0034】 基盤10′には、作動部組立体60O とコイル組立体61とで電磁弁構成ユニ ット25O がそれぞれ構成される常開型電磁弁VOFR ,VOR,VOFL に共通にし て凹部28O が設けられるとともに、作動部組立体60C とコイル組立体61と で電磁弁構成ユニット25C がそれぞれ構成される常閉型電磁弁VCFR ,VCR, VCFL に共通にして凹部28C が設けられる。また常開型電磁弁VOFR ,VOR, VOFL の各コイル組立体61をモールド成形して成るコイル組立集合体64O 、 ならびに常閉型VCFR ,VCR,VCFL の各コイル組立体61をモールド成形して 成るコイル組立集合体64C が凹部28O ,28C にそれぞれ嵌合される。
【0035】 また蓋板12(図1参照)の基盤10′への締着時に締付け力が作用しない程 度の寸法を有して各コイル組立体61の外周を個別に覆う横断面円弧状のカバー 272 が凹部28O ,28C の内面および各コイル組立体61間に挿入される。 しかも各カバー272 は、外側方に開いた円弧状に形成されるものであり、各コ イル組立体61からのリード線65,66は、凹部28O ,28C 内において各 コイル組立体61の外側で纏められて外方に引き出される。
【0036】 この第2実施例によっても、ハウジング21内に異常があってコイル24側が 正常である場合には、正常であるコイル24側をそのままとしてハウジング21 側すなわち作動部組立体60O ,60C のみを交換することができる。またコイ ル24側に異常があるときには作動部組立体60O ,60C をそのままとし、コ イル組立集合体64O ,64C のみを交換することが可能である。
【0037】 またカバー272 はコイル組立体61からのリード線65,66を側方に引出 し可能とした形状であるのでリード線65,66を纏めて外側方に引き出すこと ができ、リード線65,66を外部に引き出すための構造を単純化することがで きるとともにリード線65,66の接続部の構造が簡単となる。
【0038】 さらに各カバー272 および底板26にには締付け力が作用しないので、カバ ー272 および底板26の軽量化および磁気特性の安定化を図ることができるの は、上記第1実施例と同様である。
【0039】 図9および図10は本考案の第3実施例を示すものであり、上記各実施例に対 応する部分には同一の参照符号を付す。
【0040】 各電磁弁VOFR ,VOR,VOFL ,VCFR ,VCR,VCFL の電磁弁構成ユニット 25O ,25C における作動部組立体60O ,60C をそれぞれ嵌合可能なコイ ル組立集合体64′は、各コイル組立体61に個別に対応する6個の円弧状のカ バー273 が一体化されて成るカバー集合体70で覆われ、該カバー集合体70 に底板26が一体化される。而してカバー集合体70および底体26はプレス成 形により一体的に形成されるものである。
【0041】 また各コイル組立体61からのリード線65,66は、蓋板12を貫通してそ れぞれ上方に引き出される。
【0042】 この第3実施例によると、カバー273 および底板26の軽量化および磁気特 性安定化を図った上で、各カバー273 および底板26の一体化により、部品点 数がさらに低減される。
【0043】 上記実施例では、複数のコイル組立体61をコイル組立集合体64,64O , 64C ,64′として一体にモールド成形するようにしたが、図11で示す第4 実施例のように、各コイル組立体61を相互に独立させるように配置することも 可能であり、そのようにすると、コイル24側に異常が生じたときには、単独の コイル組立体61のみを交換することが可能である。
【0044】
以上のように本考案によれば、非磁性の軽量金属から成る基盤には凹部が設け られ、各ハウジングの中間部外面をそれぞれ嵌合させる複数の孔を有して磁性金 属により形成される底板が凹部の底面に当接され、磁性金属により各コイルの少 なくとも一部を囲繞する形状に形成されるとともに一端が底板に連接されるカバ ーと各電磁弁構成ユニットとが凹部に収納され、蓋板は基盤に直接締着されるの で、カバーおよび底板に締付け力が作用することが回避され、カバーおよび底板 の厚みを薄くして軽量化を図ることが可能となるとともに磁気特性の安定化を図 り、各電磁弁の作動特性を安定化することができる。
【図1】第1実施例の電磁弁装置の縦断正面図であって
図2および図3の1−1線断面図である。
図2および図3の1−1線断面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図1の3矢視底面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線拡大断面図である。
【図7】図1の7−7線断面図である。
【図8】第2実施例の図7に対応する断面図である。
【図9】第3実施例の図6に対応する断面図である。
【図10】カバーおよび底板の斜視図である。
【図11】第4実施例の図7に対応する断面図である。
10,10′・・・・・・・・基盤 12・・・・・・・・・・・・蓋板 20・・・・・・・・・・・・非磁性体 21・・・・・・・・・・・・ハウジング 22,48・・・・・・・・・固定コア 23・・・・・・・・・・・・可動コア 24・・・・・・・・・・・・コイル 25O ,25C ・・・・・・・電磁弁構成ユニット 26・・・・・・・・・・・・底板 271 ,272 ,273 ・・・カバー 28,28O ,28C ・・・・凹部 68・・・・・・・・・・・・孔
Claims (1)
- 【請求項1】 中間部に非磁性体(20)を介在させて
円筒状に形成されるハウジング(21)と、ハウジング
(21)に固定される固定コア(22,48)と、固定
コア(22)に対向してハウジング(21)内に収納さ
れる可動コア(23)と、可動コア(23)を固定コア
(22,48)側に吸引する吸引力を発揮すべくハウジ
ング(21)を囲繞するコイル(24)とを備える複数
の電磁弁構成ユニット(25O ,25C )が、各ハウジ
ング(21)の一端を共通に嵌合せしめる基盤(10,
10′)と、各ハウジング(21)の他端を共通に嵌
合、連結せしめるとともに基盤(10,10′)に締着
される磁性材料製蓋板(12)との間に配列、支承さ
れ、蓋板(12)およびハウジング(21)の中間部間
が各コイル(24)の少なくとも一部を覆って磁気的に
結合される電磁弁装置において、非磁性の軽量金属から
成る基盤(10,10′)には凹部(28,28O ,2
8C )が設けられ、各ハウジング(21)の中間部外面
をそれぞれ嵌合させる複数の孔(68)を有して磁性金
属により形成される底板(26)が凹部(28,2
8O ,28C )の底面に当接され、磁性金属により各コ
イル(24)の少なくとも一部を囲繞する形状に形成さ
れるとともに一端が底板(26)に連接されるカバー
(271 ,272 ,273 )と各電磁弁構成ユニット
(25O ,25C )とが凹部(28,28O ,28C )
に収納され、蓋板(12)は基盤(10,10′)に直
接締着されることを特徴とする電磁弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278592U JPH0573379U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 電磁弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278592U JPH0573379U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 電磁弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573379U true JPH0573379U (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=11815055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1278592U Pending JPH0573379U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 電磁弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0573379U (ja) |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP1278592U patent/JPH0573379U/ja active Pending
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