JPH0573295U - 軸流ファン - Google Patents

軸流ファン

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JPH0573295U
JPH0573295U JP1162692U JP1162692U JPH0573295U JP H0573295 U JPH0573295 U JP H0573295U JP 1162692 U JP1162692 U JP 1162692U JP 1162692 U JP1162692 U JP 1162692U JP H0573295 U JPH0573295 U JP H0573295U
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JP
Japan
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insert
axial fan
boss
resin
weld line
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JP1162692U
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JP2570379Y2 (ja
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健司 槇野
裕二 山井
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カルソニック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、軸流ファンに関し、ウェルドライ
ンがインサートの突起と重なることを防止して、強度と
耐久性の向上を図った軸流ファンを提供することを目的
とする。 【構成】 ボス23の外周に成形する各ブレード21に
対応するようにゲート15を配置して金型内に樹脂を注
入し、モータ回転軸取付用の金属製インサート25の外
周に設けた複数の突起27をボス23内に埋設して当該
インサート25を中央に固着してなる樹脂製の軸流ファ
ンに於て、上記ゲート15とゲート15の間に生じるウ
ェルドラインが、突起27の間に生じるようにしたもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ラジエータ等に装着される電動ファン装置の軸流ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ラジエータには、熱交換効率を向上するために、ラジエータを強制的 に冷却する電動ファン装置が装着されている。そして、従来、この種の電動ファ ン装置に用いる軸流ファンは、実開昭54−148912号公報又は実開昭59 −99199号公報に開示されるように射出成形品であって、多くの軸流ファン は、図2に示すようにボス1に金属製のインサート3が固着された構造となって いる。
【0003】 即ち、図2はこの種の軸流ファンを示すもので、外周に複数のブレード5が一 体成形された樹脂製のボス1の中央にはインサート3が固着されており、当該イ ンサート3は、図3に示すようにその外周に設けた複数の突起7がボス1内に埋 設して係合,固着されている。
【0004】 そして、上記インサート3に、モータの回転軸9がナット11で螺着された構 造となっている。尚、図3中、13はモータ側に突出するリング状の防水リブで ある。
【0005】 而して、周知のように、上記軸流ファンは、溶融した樹脂を金型のキャビティ 内に射出し、キャビティ内の空気と置き換えて充填された樹脂を冷却固化させて 得られるが、従来、軸流ファンの射出成形には、図2に示すように、成形する各 ブレード5に対応させてゲート15を夫々配置して樹脂を注入しており、通常、 成形品にはボス1のブレード5間にウェルドライン17が見受けられる。
【0006】 このウェルドライン17は、流れが分かれて再び出会うときに、流動樹脂の先 端部が冷えて酸化しているため完全に合流ができなくてすじがつくか、キャビテ ィ内の空気や樹脂の揮発分が合流を防ぐために生ずるものであって、ウェルドラ イン17部分の強度は他の部位に比べて弱いものと理解されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
然し、軸流ファンの成形品に於て、従来、図2に示すようにインサート3の突 起7とウェルドライン17とが重なる場合があるが、インサート3はモータの発 熱や雰囲気温度によって高温となり、インサート3の突起7と係合する部分の樹 脂が軟化する虞がある。
【0008】 そのため、特に強度的に弱いウェルドライン17が突起7と重なると、当該ウ ェルドライン17にクラックが発生する虞が指摘されている。 又、モータの回転力はインサート3の突起7を介してボス1に伝達されるが、 上述の如くインサート3の突起7と強度の弱いウェルドライン17が重なると、 その応力によってウェルドライン17にクラックが発生する虞があった。
【0009】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、ウェルドラインがインサートの 突起と重なることを防止して、強度と耐久性の向上を図った軸流ファンを提供す ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本考案は、ボスの外周に成形する各ブレードに対 応するようにゲートを配置して金型内に樹脂を注入し、モータ回転軸取付用の金 属製インサートの外周に設けた複数の突起をボス内に埋設して当該インサートを 中央に固着してなる樹脂製の軸流ファンに於て、上記ゲートとゲートの間に生じ るウェルドラインが、突起の間に生じるようにしたものである。
【0011】
【作用】
本考案によれば、軸流ファンの成形時にゲートから射出された樹脂は金型内に 順次充填され、そして、流れが出会って発生するウェルドラインはボスのブレー ド間に発生するが、ウェルドラインは突起間にあるため、突起によるウェルドラ インを広げる力がかかり難くなり、クラックの発生する虞が小さくなる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1に於て、19は本考案の一実施例に係る樹脂製の軸流ファンで、図2に示 す軸流ファンと同様、外周に5枚のブレード21が等間隔に一体成形された樹脂 製のボス23の中央に金属製のインサート25が固着されており、当該インサー ト25の外周に設けた複数の突起27がボス23内に埋設されている。
【0013】 そして、本実施例の軸流ファン19も、成形する各ブレード21毎に対応させ てゲート15を夫々配置して樹脂を注入するもので、図に示すようにボス23の ブレード21間にウェルドライン29が発生している。
【0014】 而して、本実施例は、軸流ファン19の成形に当たり、従来の如くインサート 25の突起27とウェルドライン29が重なることがないように、突起27を、 成形する5枚のブレード21と同数の5個としてこれらをインサート25の外周 に等間隔に形成すると共に、成形時に各突起27が夫々のブレード21の根本部 分に来るように各ブレード21毎に対応させて配置したものである。
【0015】 従って、上記インサート25を用いて軸流ファン19を成形すると、ゲート1 5から金型のキャビティ内に射出された樹脂はキャビティ内に順次充填され、そ して、流れが出会って発生するウェルドライン29は、従来と同様、ボス23の ブレード21間に発生する。
【0016】 然し、上述したように、本実施例は、成形する5枚のブレード21に対応する ように5個の突起27をインサート25の外周に等間隔に形成すると共に、当該 各突起27を各ブレード21毎に対応させてブレード21の根本部分に配置した ものであるから、ウェルドライン29がインサート25の突起27と重なること は皆無となる。
【0017】 従って、モータの発熱や雰囲気温度でインサート25が高温となって、インサ ート25の突起27と係合する部分の樹脂が軟化しても、強度的に弱いウェルド ライン29が突起27と一致することがないため、従来の如くウェルドライン2 9にクラックが発生する虞はなく、又、突起27を介してモータの回転力がボス 23に伝達されるが、インサート23の突起27とウェルドライン29が重なる ことがないため、その応力によってウェルドライン29にクラックが発生する虞 もなく、その結果、本実施例によれば、図2に示す軸流ファンに比し強度的に優 れ、耐久性が飛躍的に向上することとなった。
【0018】 尚、上記実施例では、5枚のブレード21に対応するように5個の突起27を インサート25の外周に夫々等間隔に形成したが、例えば1枚のブレード21毎 に対応させて、夫々、2個宛の突起27をインサート25に設けてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、モータの発熱や雰囲気温度,回転時の応 力によってもウェルドラインにクラックが発生する虞がなくなり、軸流ファンの 強度と耐久性が従来に比し飛躍的に向上することとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る軸流ファンの正面図で
ある。
【図2】従来の軸流ファンの正面図である。
【図3】図2のIII − III線断面図である。
【符号の説明】
15 ゲート 19 軸流ファン 21 ブレード 23 ボス 25 インサート 27 突起 29 ウェルドライン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス(23)の外周に成形する各ブレー
    ド(21)に対応するようにゲート(15)を配置して
    金型内に樹脂を注入し、モータ回転軸取付用の金属製イ
    ンサート(25)の外周に設けた複数の突起(27)を
    ボス(23)内に埋設して当該インサート(25)を中
    央に固着してなる樹脂製の軸流ファンに於て、上記ゲー
    ト(15)とゲート(15)の間に生じるウェルドライ
    ンが、突起(27)の間に生じるようにしたことを特徴
    とする軸流ファン。
JP1162692U 1992-03-09 1992-03-09 軸流ファン Expired - Lifetime JP2570379Y2 (ja)

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JPH0573295U true JPH0573295U (ja) 1993-10-08
JP2570379Y2 JP2570379Y2 (ja) 1998-05-06

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ID=11783143

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JP2570379Y2 (ja) 1998-05-06

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