JPH0573206A

JPH0573206A - ポインタの変速移動装置

Info

Publication number: JPH0573206A
Application number: JP3265319A
Authority: JP
Inventors: Yoshiko Suzuki; 淑子鈴木
Original assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1991-09-17
Filing date: 1991-09-17
Publication date: 1993-03-26

Abstract

(57)【要約】【目的】ポインティングデバイスの操作性を向上させ
る。【構成】コンピュータ本体１へ各種のデータを入力す
るための画面がディスプレイ２上に表示される。そし
て、当該ディスプレイ２の画面上の位置を指示するため
のポインタが、当該画面上に表示される。当該ポインタ
は、ポインティングデバイス３により移動制御される。
当該ディスプレイ２の画面上のポインタの表示されてい
る領域は、検出手段４により検出される。そして、当該
検出手段４により検出された領域に応じてポインティン
グデバイス３によるポインタの移動速度が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マウス等のポインティ
ングデバイスの接続されたワークステーションやパーソ
ナルコンピュータ等のディスプレイ上のポインタの変速
移動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ワークステーションやパーソナルコンピ
ュータ等の入力装置として、マウス等のポインティング
デバイスが広く使用されている。このポインティングデ
バイスにより、オペレータは、ＣＲＴ等のディスプレイ
の画面上に表示されたポインタを移動制御させる。そし
て、ポインタを画面上の所望の位置で止め、クリックボ
タンを押す。これにより、その画面上の位置に示された
情報をコンピュータ本体に入力することができる。

【０００３】従来、ディスプレイの画面上の位置を指示
するためのポインタの動きは、速度、距離、方向とも
に、ポインティングデバイスの動きに対応していた。即
ち、ポインティングデバイスを速く動かすと、ポインタ
も速く動き、ポインティングデバイスをゆっくり動かす
と、ポインタもゆっくり動くようになっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題があった。即ち、デ
ィスプレイの画面上のすべての領域でポインティングデ
バイスの動きとポインタの速度とが一致していたので、
ある領域のところへポインタを移動させようとすると
き、その領域でうまく止められないことがあった。特
に、小さな領域をポインタで指示しようとした場合、そ
の領域を素通りしてしまうこと等が多い。このため、ポ
インティングデバイスをこの領域の方へ再び戻したり、
その領域の付近で慎重に動かしたりしなければならず、
オペレータにとってポインティングデバイスの操作が煩
わしいという問題があった。

【０００５】本発明は、以上の点に着目してなされたも
ので、ディスプレイの画面上のある領域にポインタを移
動させるときに、その指定したい領域が小さい場合で
も、ポインティングデバイスの操作が容易になるように
したポインタの変速移動装置を提供することを目的とす
るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のポインタの変速
移動装置は、コンピュータ本体へ各種のデータを入力す
るための画面が表示されるディスプレイと、当該ディス
プレイの画面上の位置を指示するため、当該画面上に表
示されるポインタと、当該ディスプレイの画面上のポイ
ンタを移動制御させるポインティングデバイスと、当該
ディスプレイの画面上のポインタの表示されている領域
を検出する検出手段と、当該検出手段により検出された
領域に応じて前記ポインティングデバイスによるポイン
タの移動速度を決定する速度決定手段とから成ることを
特徴とするものである。

【０００７】

【作用】本発明のポインタの変速移動装置においては、
コンピュータ本体へ各種のデータを入力するための画面
がディスプレイ上に表示される。そして、当該ディスプ
レイの画面上の位置を指示するためのポインタが、当該
画面上に表示される。当該ポインタは、ポインティング
デバイスにより移動制御される。当該ディスプレイの画
面上のポインタの表示されている領域は、検出手段によ
り検出される。そして、当該検出手段により検出された
領域に応じてポインティングデバイスによるポインタの
移動速度が決定される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図１は、本発明のポインタの変速移動装置
の実施例のブロック図である。図示の装置は、コンピュ
ータ本体１と、ディスプレイ２と、ポインティングデバ
イス３等から成る。コンピュータ本体１は、ポインティ
ングデバイス３及びキーボード６等の入出力装置を制御
する。ディスプレイ２は、ＣＲＴ又は液晶表示装置等か
ら成り、コンピュータ本体１からの出力情報が表示され
る。そして、この出力情報に重ねてオペレータによる所
望の位置を表示するポインタが表示される。このポイン
タの移動は、１／５０秒毎にポインティングデバイス３
から通知される移動量によって制御される。

【０００９】ポインティングデバイス３は、周知のマウ
ス装置等から成る。マウス装置は、周知のように、機械
的又は光学的な方法等によりポインタの移動量を決定す
るための機構と、ポインタを移動した後その位置をクリ
ックするためのクリックボタン等を備えている。キーボ
ード６は、コンピュータ本体１へのテキスト等のデータ
を入力する。また、コンピュータ本体１は、検出手段４
と、速度決定手段５とを備えている。

【００１０】検出手段４は、ディスプレイ２の画面上の
ポインタの位置を検出する。即ち、検出手段４は、ポイ
ンタの画面上の座標を格納したレジスタの内容等を判別
することにより、ポインタがどの領域にあるかを検出す
る。速度決定手段５は、検出手段４の検出した領域に応
じてポインタの移動量を補正する。

【００１１】図２は、ポインティングデバイスとポイン
タの移動関係の説明図である。図２（ａ）は、ディスプ
レイ上の座標面を示す。また、図２（ｂ）は、ポインテ
ィングデバイスの位置を示す座標面を表わしている。図
２（ｂ）中の点Ｑ０、Ｑ１、Ｑ２は、１／５０秒毎のポ
インティングデバイスの位置を示す。△ｘ、△ｙは、そ
れぞれ１／５０秒間のポインティングデバイスのｘ方向
及びｙ方向の移動量である。図２（ａ）中の点Ｐ０、Ｐ
１、Ｐ２は、ポインティングデバイスの位置に対応した
ポインタの位置を示す。図２（ａ）中のｋ，ｓは、ポイ
ンティングデバイスの移動量からポインタの移動距離へ
の変換定数である。この変換定数は、通常は、ｓにセッ
トされているが、指定されたフィールドＦ内にポインタ
があることが検出されると、ｋ（＝ｓ／５）にセットさ
れる。

【００１２】フィールドＦは、左下の座標が（ａ，
ｃ）、右上の座標が（ｂ，ｄ）であるような矩形の領域
であるとセットしておく。この領域は、ウィンドウやア
イコンの領域に対応したものである。このような領域
は、１つに限らず、複数セットでき、また、矩形に限ら
ず、複数の矩形領域を組合せたような形等の領域もセッ
トできる。また、フィールドＧのように、図中点線で示
すように、階層的に複数の領域をセットし、フィールド
Ｇに近づくに従って変換定数が小さくなるようにしても
よい。

【００１３】図３は、本発明の装置における処理手順を
説明するフローチャートである。このフローチャートに
示すプログラムは、１／５０秒毎にポインティングデバ
イスから移動量を知らされる度に実行される。従って、
このフローチャートのスタート時点では、（Ｘ，Ｙ）に
は、１／５０秒前のポインティングデバイスの位置に対
応したポインタの座標（つまり、１回前にセットされた
ポインタの座標）が入っていることになる。

【００１４】今、図２において、ポインティングデバイ
スがＱ０からＱ１へ移動したとする。すると、図３のよ
うに、（△ｘ，△ｙ）へポインティングデバイスの移動
量がセットされる（ステップＳ１）。そして、（Ｘ，
Ｙ）がチェックされる（ステップＳ２）。現在の（Ｘ，
Ｙ）は、Ｐ０の座標であり、それは、指定されたフィー
ルドＦ、Ｇ内ではないので、ポインタは、（ｓ・△ｘ，
ｓ・△ｙ）だけ進み（ステップＳ３）、Ｐ０からＰ１へ
移動する（ステップＳ４）。そして、位置Ｐ１の座標が
（Ｘ，Ｙ）へセットされる（ステップＳ５）。

【００１５】次に、ポインティングデバイスがＱ１から
Ｑ２へ移動したとする。すると、再び、（△ｘ，△ｙ）
へポインティングデバイスの移動量がセットされ（ステ
ップＳ１）、（Ｘ，Ｙ）をチェックする（ステップＳ
２）。Ｐ１は、この場合、指定フィールドＦ内（ａ＜Ｘ
＜ｂ，ｃ＜Ｙ＜ｄ）なので、ポインタは、（ｋ・△ｘ，
ｋ・△ｙ）しか進まないことになり（ステップＳ６）、
Ｐ１からＰ２へ移動し（ステップＳ４）、（Ｘ，Ｙ）に
は、Ｐ２の座標がセットされる（ステップＳ５）。Ｐ２
は、指定フィールドＦ内なので、次回は（ｋ・△ｘ，ｋ
△ｙ）しか進まない。

【００１６】このようにして、フィールドＦ内の領域で
は、フィールドＦ外の領域よりポインタが、例えば１／
５の速度でゆっくりと動くようになり、これにより、フ
ィールドＦ内の小領域Ｆ１、Ｆ２等を指示する操作等も
容易となる。また、アイコン等から成る小さなフィール
ドＧの位置にポインタを移動させるとき、図示の点線内
に入るに従って速度がゆっくりになるようにして、アイ
コンの指示を容易にすることができる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のポインタ
の変速移動装置によれば、ポインティングデバイスを移
動操作する場合に、予め登録されている領域にポインタ
を移動させるとき、その領域内では、ポインタの動きが
低速になるようにしたので、指定したい領域が小さなフ
ィールド等であっても、ポインティングデバイスを慎重
に動かす等の注意力を要することなく、当該領域をポイ
ンタで楽に指定できる。従って、オペレータの負担を軽
減し、入力装置の操作性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のポインタの変速移動装置の実施例のブ
ロック図である。

【図２】ポインティングデバイスとポインタの移動関係
の説明図である。

【図３】本発明の装置における処理手順を説明するフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１コンピュータ本体２ディスプレイ３ポインティングデバイス４検出手段５速度決定手段６キーボード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンピュータ本体へ各種のデータを入力
するための画面が表示されるディスプレイと、当該ディスプレイの画面上の位置を指示するため、当該
画面上に表示されるポインタと、当該ディスプレイの画面上のポインタを移動制御させる
ポインティングデバイスと、当該ディスプレイの画面上のポインタの表示されている
領域を検出する検出手段と、当該検出手段により検出された領域に応じて前記ポイン
ティングデバイスによるポインタの移動速度を決定する
速度決定手段とから成ることを特徴とするポインタの変
速移動装置。