JPH0572648B2 - - Google Patents

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JPH0572648B2
JPH0572648B2 JP4951884A JP4951884A JPH0572648B2 JP H0572648 B2 JPH0572648 B2 JP H0572648B2 JP 4951884 A JP4951884 A JP 4951884A JP 4951884 A JP4951884 A JP 4951884A JP H0572648 B2 JPH0572648 B2 JP H0572648B2
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JP
Japan
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magnetic
intermediate layer
carbon black
light
recording medium
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JP4951884A
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English (en)
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JPS60193130A (ja
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Yoshio Enoki
Yasuhisa Ishikura
Kunio Sato
Takashi Wakabayashi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は磁気テープやフロツピーデイスクなど
に用いることができる磁気記録媒体に関する。 従来例の構成とその問題点 磁気記録媒体の多くはポリエステルフイルムな
どの支持体上に磁性艀などを合成樹脂結合剤中に
分散した磁性塗料を塗布して作られる。この場
合、磁性層の帯電に起因するノイズ発生などのト
ラブルを防止するためにカーボンブラツクを添加
し、導電性を付与する必要があつた。またビデオ
テープの終端検出やフロツピーデイスクのインデ
ツクスホール検出などのために、磁気記録媒体は
光透過率がたとえばフロツピーデイスクの場合2
%(波長900nm)以下と極めて小さいことが要
求され、この目的のためにもカーボンブラツクを
磁性層中に添加する必要があつた。 近年、記録密度の増加にともない磁性層膜厚が
ますます薄くなる傾向があるが、このことは磁性
層の導電性、遮光性、耐久性などに不利な条件と
なる。しかし、導電性や遮光性を改善するために
磁性層中に多量のカーボンブラツクを添加する
と、磁性粉比率の低下による飽和磁化の減少や、
結合剤比率の低下による磁性層の強靭性や支持体
への接着強度の減少という重大な問題を発生する
ことになる。このような問題に対して、磁性層と
支持体の接着強度を高めるために樹脂を主体とし
た中間層を設ける試みや、この中間層に導電性を
付与する目的でカーボンブラツクを添加する試み
を既に行なわれている。しかしながら、従来、磁
性層膜厚が比較的厚かつたこともあつて、遮光性
に対する配慮や中間層の表面平滑性が磁性層の表
面平滑性に及ぼす影響に対する配慮が不十分であ
つた。すなわち、高い導電性を示しうるカーボン
ブラツクは粒子径が比較的小しく、比表面積が大
きく、吸油量が大きいため分散性が悪い。このた
め、このようなカーボンブラツクを十分な遮光性
が得られるほど多量に中間層結合剤に混入する
と、塗膜の表面平滑性、強靭性、接着性などの性
質が著しく低下し、中間層としての効果が不十分
なものになりやすいため、分散剤の導入など試み
られている。磁気記録媒体用磁性塗料の製造に際
して、カーボンブラツクの分散には、レシチンが
最も良く用いられて来た。レシチンは大豆油を原
料とするものが多く、ホスフアチジルコリンなど
のリン脂質を含有するが、通常の市販品は不純物
として、多量の油脂、遊離脂肪酸、コレステリン
なども含まれており、有効成分としてのリン脂質
は50〜60重量%程度しか含まれていないことが多
い。磁性塗料には、通常遊離脂肪酸や脂肪酸エス
テルなどが潤滑剤などの目的で添加されるので、
上記の不純物の存在は特に問題にならず広く用い
られて来た。しかし通常のレシチンが中間層に用
いられたとき、上記の不純物の存在は中間層表面
のぬれ性を悪くし、その上に塗る磁性塗料のはじ
き現象やピンホールの発生の原因になつているこ
とを見出すに至つた。 発明の目的 本発明の目的は、磁性層と支持体の接着強度が
すぐれた塗膜欠陥が少なく、さらに遮光性、表面
平滑性なすぐれた高密度記録用の磁気記録媒体を
提供することにある。 発明の構成 本発明の磁気記録媒体は、有機質透明フイルム
牀支持体上に、遮光性中間層ならびに磁性層を設
けてなる磁性記録媒体において、上記中間層が高
分子結合剤中にカーボンブラツクを、分散剤とし
てホスフアチジルコリン、ホスフアチジルエタノ
ールアミン、ホスフアチジルセリン、イノシトー
ルホスフアチドの少くともひとつを主成分とする
高純度のリン脂質を用いて分散させてなることを
特徴とするものである。また支持体および遮光性
中間層用結合剤の材質は特定のものに限定される
ものではないが好ましくはポリエステル樹脂であ
る。なおフロツピーデイスクの場合には、支持体
の表裏両面に遮光性中間層と磁性層がそれぞれ形
成される。 本発明において分散剤として用いる前記のリン
脂質はカーボンブラツクに対し、いずれも良好な
分散性を示し分散力はほぼ同程度と見ることがで
きる。したがつて、混合物の分散性もまた良好で
あつて、リン脂質を各成分に分離することは必ず
しも必要としない。しかしながら前記のように油
脂、遊離脂肪酸などの不純物の存在は中間層表面
のぬれ性を悪化させることがあるので、リン脂質
含有率は80%以上、好ましくは90%以上であるこ
とが望ましい。またリン脂質の添加量は用いるカ
ーボンブラツクの粒径および比表面積によつて異
なるが、カーボンブラツク100部当り1〜20部程
度添加することが望ましい。このように本発明に
おいて、中間層に用いるカーボンブラツクの分散
に、高純度のリン脂質を用いるので、カーボンブ
ラツクの分散が強力に行われ、その結果中間層の
表面平滑性は良好となり、また表面ぬれ性も良好
のまま保たれる。このため中間層の上部に形成さ
れる磁性層の表面平滑性、接着性、塗膜欠陥のい
ずれに対しても良い影響を与えることになる。 次に中間層に配合されるカーボンブラツクは、
10重量%から60重量%の範囲が適当である。これ
はカーボンブラツク配合率が10重量%以下である
と、遮光性が不十分であるし、60重量%を越える
と塗膜強度、接着性、表面平滑性などに問題が起
りやすいからである。 中間層に使用される結合剤としては、通常磁気
テープ用バインダーとして知られているポリウレ
タン、塩ビ酢ビ共重合体、ポリエステルなどのほ
とんどが単独で、あるいは混合系として使用でき
る。しかし支持体としてポリエステルフイルムを
用いる場合には、ポリエステル樹脂を結合剤とす
ると好結果が得られることが多い。ポリエステル
樹脂の例としてはバイロン530、同103、同200、
同300(東洋紡績(株))、TP−217、同220(日本合成
化学(製))などがある。 実施例の説明 以下本発明の実施例について説明する。 実施例 1 カーボンブラツク、Monarch 900(比表面積
230m2/g、吸油量0.70ml/g、キヤボツト社製)
40重量部(以下いずれも重量部)、ホスフアチジ
ルコリン2部、ポリエステル樹脂TP−217 160
部、トルエン800部、シクロヘキサノン800部、
MEK2200部をボールミルによつて十分混合し、
カーボンブラツクがよく分散した遮光性中間層用
塗料を作製した。 これをポリエステルフイルム(75μm厚)の表
面に塗布し、乾燥後の膜厚が約03μmの中間層を
形成した。フイルム裏面にも同様の塗布を行つ
た。この状態で波長900μmの光透過率は6.2%で
あつた。また表面の平滑性を示す光沢度(日本電
色工業製、光沢計)は、65を示した。なお、表面
電気抵抗は1012Ω/□以上であつた。 次にコバルト含有γ−Fe2O3粉末550部、ポリ
ウレタン(N−2304、日本ポリウレタン製)80
部、塩ビ−酢ビ−ポリビニルアルコール
(VAGH、UCC社製)120部、カーボンブラツク
(CSX150A−2、キヤボツト社製)30部、ステア
リン酸6部、流動パラフイン30部、大豆製レシチ
ン(純度60%)3部、MEK1600部、トルエン800
部、シクロヘキサノン600部、硬化剤(コロネー
トL−45K、日本ポリウレタン製)65部からなる
磁性塗料を作製し、前記遮光性中間層の上に乾燥
後約1.2μmの厚さの磁性層を表裏両面に形成し、
さらにカレンダ処理をおこなつた。 このようにして得られた磁気シートの光沢度は
78、表面電気抵抗は5.1×109Ω/□であり、光透
過率は0.3%であつた。次にこの磁気シートの片
面の塗膜のみ、有機溶剤によつて拭き取り、残つ
た別の面の塗膜の欠陥の有無を透過光を用いて観
察した。その結果、アンカーコート層のぬれ性不
良や表面粗度過大に起因するピンホールなどは全
く見出せないことがわかつた。 実施例 2 実施例1において、カーボンブラツクの分散剤
としてホスフアチジルコリン、ホスフアチジルエ
タノールアミン、ホスフアチジルセリン、イノシ
トールホスフアチドなどのリン脂質の混合物であ
る高純度レシチン(リン脂質含有率95%以上)を
用いた以外は全く同一の実験を行つた。その結果
は第1表より明らかなように、実施例1とほとん
ど同様の特性を示し、またピンホールなどの塗膜
欠陥も全く問題ないことがわかつた。 比較例 1 実施例1において、カーボンブラツクの分散剤
として市販の大豆製レシチン(リン脂質含有率60
%)を用いて実験を行つた。その結果は第1表に
示すように、光沢度がやや低いことがわかる。こ
れは、カーボンブラツクの分散度がやや低いため
に、表面粗度を大きくしているためと考えられ
る。またピンホールの発生が認められたが、これ
は中間層表面のぬれ性がやや劣ることおよび表面
粗度が大きいためと考えられる。 実施例 3 実施例2において、カーボンブラツクを
Sterling NS(比表面積25m2/g、吸油量0.70ml/
g、キヤボツト社製)を用いた以外は全く同一の
実験を行い、結果を第1表に示した。 比較例 2 実施例3において、カーボンブラツクの分散剤
のみ、比較例1において用いたものに置きかえた
以外は全く同一の実験を行つた。その結果は第1
表に示すように光沢度がやや低く、またピンホー
ル数がふえていることがわかる。
【表】 発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は磁気
記録媒体の支持体と磁性層の間に設ける中間層の
中に、高純度のリン脂質を分散剤としてカーボン
ブラツクを分散しているので、中間層は十分な遮
光性、表面平滑性、接着性、濡れ性などを付与さ
れている。このため、従来のように大豆製レシチ
ンを分散剤とした場合にくらべ、中間層の上に設
けられた磁性層もピンホールなどの欠陥が極めて
少ないものとなり、製品の信頼性と歩留りを高め
ることが出来る。また磁性層はベースフイルムに
遮光性の中間層を介して強固に接着されるので、
耐久性の大幅な向上が得られる。また磁性層に添
加されるカーボンブラツクは遮光性を考慮する必
要はなく、導電性のみに注目し、導電性のすぐれ
たカーボンブラツクを少量添加すればよいので、
塗膜強度を落したり、飽和磁化を低下させること
が少なく、高性能な磁気記録媒体が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有機質透明フイルム上に、遮光性中間層なら
    びに磁性層を設けてなる磁気記録媒体において上
    記中間層が、分散剤としてホスフアチジルコリ
    ン、ホスフアチジルエタノールアミン、ホスフア
    チジルセリン、イノシトールホスフアチドの少く
    ともひとつを主要成分とし、遊離脂肪酸および脂
    肪酸エステルを含有しない高純度リン脂質を用い
    てカーボンブラツクを結合剤中に分散させてなる
    ことを特徴とする磁気記録媒体。 2 上記結合剤がポリエステル樹脂であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。 3 支持体表裏にそれぞれ遮光性中間層と磁性層
    を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の磁気記録媒体。
JP4951884A 1984-03-14 1984-03-14 磁気記録媒体 Granted JPS60193130A (ja)

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JP4951884A JPS60193130A (ja) 1984-03-14 1984-03-14 磁気記録媒体

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JPS60193130A JPS60193130A (ja) 1985-10-01
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US5645917A (en) * 1991-04-25 1997-07-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic recording medium
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