JPH057211Y2 - - Google Patents

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JPH057211Y2
JPH057211Y2 JP1987104072U JP10407287U JPH057211Y2 JP H057211 Y2 JPH057211 Y2 JP H057211Y2 JP 1987104072 U JP1987104072 U JP 1987104072U JP 10407287 U JP10407287 U JP 10407287U JP H057211 Y2 JPH057211 Y2 JP H057211Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、装着者の頭部を覆う帽体の前部に設
けられた空気取入口に通じて横方向に延びる窓を
有するカバーが帽体表面に固着され、該カバーお
よび帽体間には、前記窓内をその長手方向に摺動
して空気取入口を開閉すべく開閉板が配置される
ヘルメツトに関する。
(2) 従来の技術 従来、斯かるヘルメツトでは、開閉板の上下両
側縁を、窓の上下両側部と帽体表面との間に設け
られた上下ガイド溝にそれぞれ摺動可能に嵌合保
持させるのが一般的である。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところが上記従来構造では、開閉板の上下両側
縁が対応するガイド溝に対しこじりを起こして開
閉板の摺動操作をスムーズには行い得ないことが
あり、また上記窓が比較的広く開放されているた
め、開閉板が変形して該窓の開放面を通して脱落
してしまうことがある。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、開閉板やカバーの強度アツプを図りつつ従来
の上記問題の発生を防止できるようにしたヘルメ
ツトを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、装
着者の頭部を覆う帽体の前部に設けられた空気取
入口に通じて横方向に延びる窓を有するカバーが
帽体表面に固着され、該カバーおよび帽体間に
は、前記窓内をその長手方向に摺動して空気取入
口を開閉する開閉板が配置されるヘルメツトにお
いて、前記窓の長手方向両端縁間には、その間に
亘つて略直線状に延びる少なくとも1条の支持部
が一体に架設され、前記開閉板の前面には、前記
支持部をその上下よりそれぞれ摺動可能に挟むよ
うにして互いに並列する少なくとも2条の操作突
部が一体に突設される。
(2) 作用 窓の長手方向両端縁間に架設されてその両端縁
間に亘つて略直線状に延びる少なくとも1条の支
持部と、その支持部をその上下よりそれぞれ摺動
可能に挟むように並列して開閉板前面に突設され
る少なくとも2条の操作突部との係合によれば、
開閉板の摺動を、こじりを抑えつつ極めてスムー
ズに案内することができる。しかも窓の開放面中
間部を横切る上記支持部は、開閉板が窓開放面を
通して外方に脱落するのを機械的に確実に阻止す
ることができる。
窓の長手方向両端縁間に一体に架設される上記
支持部はカバーの窓周縁部を、また開閉板前面に
一体に突設される複数条の上記操作突部は開閉板
の中間部をそれぞれ効果的に補強する。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図、第2図、第3図、第4図
および第5図において、フルフエイス型ヘルメツ
トの帽体1は、硬質強化樹脂製のシエル2と、そ
のシエル2の内面に密合された発泡スチロール製
の衝撃吸収ライナ3とから構成され、この帽体1
の前面下部には装着者の顎を覆う顎覆い部1aが
設けられる。しかもシエル2の開口縁には、ゴム
製縁部材4が嵌合、接着される。
衝撃吸収ライナ3の天井面には、柔軟なウレタ
ンフオーム製のトツプパツド5が接着され、上記
天井面を除く衝撃吸収ライナ3の内面には、パイ
ル地等の通気性に富む生地から成る支持布7に縫
着されたフイツトパツド6が重合して配設され
る。フイツトパツド6は、前記トツプパツド5と
同様に柔軟なウレタンフオームから成るものであ
り、支持布7の外縁はシエル2および衝撃吸収ラ
イナ3間に挟持される。
帽体1の前部には、顎覆い部1aで下縁を形成
するようにして窓孔8が形成されており、この窓
孔8を開閉するシールド板9が帽体1に支承され
る。このシールド板9は、ポリカーボネイトなど
の透光性を有する合成樹脂によりシエル2の前部
外面形状に対応して前方に向けて膨らんだ円弧状
に形成されるものであり、その両端が枢軸10に
よりシエル2に支承される。
第6図を併せて参照して、シールド板9の両端
には支持板11がそれぞれ固着される。窓孔8の
両側縁に対応してシエル2の外側面には、合成樹
脂から成る噛合部材12が固定されるものであ
り、この噛合部材12に重合した前記支持板11
を覆うシールドカバー13がシエル2に固定され
る。噛合部材12には、相互に間隔をあけた位置
に一対の円形凹部12a,12bが設けられてお
り、それらの凹部12a,12bの中心部には透
孔14,15が穿設される。一方、シエル2には
前記透孔14,15に対応するねじ孔16,17
がそれぞれ設けられる。支持板11には一方の前
記凹部12aに対応した挿通孔18が穿設され
る。またシールドカバー13には、挿通孔18を
貫通して凹部12aに嵌合される有底円筒状突部
20と、前記凹部12bに嵌合する有底円筒状突
部21とがその閉塞端を噛合部材12側にして突
設されており、それらの突部20,21の先端す
なわち閉塞端には前記透孔14,15と同軸の透
孔22,23とが穿設される。枢軸10は、その
外端にドライバ等を係合するための係合溝10a
を有したねじ部材であり、前記挿通孔18を貫通
した突部20を凹部12aに嵌合した状態で、透
孔22,14に挿通した枢軸10がねじ孔16に
螺合して締付けられる。また突部21を凹部12
bに嵌合した状態で、前記枢軸10と同様に係合
溝24aを外端に有するねじ部材24が透孔2
3,15に挿通されるとともにねじ孔17に螺合
して締付けられる。これにより、噛合部材12お
よびシールドカバー13がシエル2に固定され、
シールド板9に固着した支持板11は、噛合部材
12およびシールドカバー13間で、枢軸10の
軸線まわりに回動可能である。
支持板11の下部外縁にはセクタギヤ19が設
けられており、このセクタギヤ19に噛合するギ
ヤ部25を先端上部に有する噛合腕26が噛合部
材12から前記セクタギヤ19の下方に位置する
ように延設される。この噛合腕26の基端部26
aは狭小に形成されており、噛合腕26はセクタ
ギヤ19に対しての近接、離反方向に容易に撓む
ことができる。したがつて、支持板11すなわち
シールド板9は、セクタギヤ19とギヤ部25と
の噛合によりその回動位置を保持されるが、ギヤ
部25を設けた噛合腕26が可撓性を有すること
から、シールド板9に外力を加えることにより噛
合腕26を撓ませながらシールド板9および支持
板11を回動することができる。
シールド板9を、シエル2に支承するための上
記構成は、左右両側で基本的に同一であるが、前
方を向いた状態で左側の突部21には操作レバー
27が回動可能に支承される。この操作レバー2
7は、前記突部21を囲繞するリング部27a
と、そのリング部27aの一接線方向に延びるレ
バー部27bとが一体に設けられて成り、リング
部27aで突部21を囲繞した状態でレバー部2
7bがカバー13から外方に露出するように、カ
バー13の下部にはレバー部27bを外方に突出
させるための切欠き部28が設けられる。
操作レバー27は合成樹脂により形成されるも
のであり、リング部27aには、該リング部27
aの半径方向に沿つて撓み得る歯部28が内面側
に突出して設けられる。一方、突部21の外面に
は該歯部28に噛合するギヤ部29が刻設されて
おり、操作レバー27は、歯部28を撓ませなが
ら突部21の軸線まわりに段階的に回動可能であ
る。しかもリング部27aには、シールド板9の
端部下縁に当接するカム部30が一体に突設され
ており、該カム部30は、レバー部27bが下方
位置となるように操作レバー27を回動するのに
つれてシールド板9との接触位置を上方位置とす
るように形成される。このカム部30とシールド
板9との接触位置は、シールド板9を最小開度位
置を定めるものであり、操作レバー27の操作に
よりシールド板9の最小開度を定めることができ
る。
第7図および第8図を参照して、帽体1の顎覆
い部1aには、チンカバー31が着脱可能に取付
けられる。このチンカバー31は、帽体1に取付
けた状態で装着者の顎に下方から接触し、顎およ
び帽体1間に生じる間隙を閉鎖し得るものであ
り、帽体1に取付けるための硬質合成樹脂から成
る取付部材32に、軟質合成樹脂から成るシール
部材33が貼着されて成る。
取付部材32は、帽体1の前部開口縁に対応し
て円弧状に彎曲しながら上方に開放した略U字状
の横断面を有する嵌合部32aと、その嵌合部3
2aの外面下部に連なつて内方側に彎曲した半月
状のスカート部32bとが一体に連設されて成
る。またシール部材33は軟質合成樹脂によりシ
ート状に形成されるものであり、チンカバー31
を帽体1に取付けたときに、装着者の顎に下方か
ら接触して顎および帽体1間の間隙を閉鎖するよ
うに前記スカート部32bの下部内面に貼着され
る。
取付部材32における嵌合部32aの内側部に
は、相互間に間隔をあけた複数位置たとえば3個
所に係合孔34が穿設される。これらの係合孔3
4は、上部を開放して上下に延びる案内部34a
と、その案内部34aの下端から嵌合部32aの
長手方向一方に延びる係合部34bとが略L字状
に連設されて成るものであり、係合部34bの内
面には、案内部34aに連なる鍵穴状の開口部を
先端部で形成する係合鍔35が一体に設けられ
る。
一方、顎覆い部1aに対応する部分で縁部材4
の内面には、前記各係合孔34に対応する複数た
とば3つの係合ピン36が突設されており、これ
らの係合ピン36の先端には係合鍔35に係合可
能な係合頭部36aがそれぞれ一体に設けられ
る。したがつて、各係合ピン36を案内部34a
の開口縁に対応する部分に配置した状態で嵌合部
32aを縁部材4に嵌合すると係合ピン36は案
内部34a内に挿入され、その状態でチンカバー
31を周方向一方に摺動操作すると係合頭部36
aが係合鍔35にそれぞれ係合して、チンカバー
31が帽体1に取付けられる。またチンカバー3
1を帽体1から取外すときには、上述と逆の操作
を行なえばよく、取付時と同様にチンカバー31
を容易に取外すことができる。
ところで、チンカバー31を取付けるべき部分
で縁部材4は比較的薄く形成されており、この部
分で縁部材4の外面には嵌合部32aの外側部内
面に摺接する複数の突起(図示せず)が突設さ
れ、嵌合部32aの外側部内面には縁部材4の外
面に摺接する複数の突起37が突設される。こう
することにより、嵌合部32aと縁部材4との摩
擦抵抗を比較的小さく抑え、チンカバー31の縁
部材4への着脱操作を比較的容易とすることがで
きる。
スカート部32bの中央部には、複数のスリツ
ト状換気孔38が穿設されており、これらの換気
孔38によりチンカバー31および顎間に導入さ
れた空気を、嵌合部32aおよび縁部材4間の間
隙を介して上方に導くための複数の導孔39が、
嵌合部32aにおける底部に穿設される。
第9図を併せて参照して、顎覆い部1aにおけ
るシエル2には、窓孔8の下縁に近接した部分で
横方向に長い一対のスリツト状吸気孔40が穿設
される。またそれらの吸気孔40に通じる通路4
3をシエル2および衝撃吸収ライナ3間に形成す
べく、顎覆い部1aに対応する部分で衝撃吸収ラ
イナ3の一部が切欠かかれており、衝撃吸収ライ
ナ3には、通路43を確保するためのスペーサ4
4が窓孔8の下縁に連なるようにして貼着され
る。しかも該スペーサ44には、吸気孔40から
通路43に投入された空気を、窓孔8を覆うシー
ルド板9の内面に沿つて上方に導くための複数の
通路孔45が穿設される。
顎覆い部1aにおけるシエル2の窓孔8に近接
した前部中央外面には、左右方向に長い矩形状の
凹部46が設けられており、この凹部46には、
周縁部をシエル2に接着するようにしてカバー4
2が嵌合され、該カバー42およびシエル2間に
は上下に摺動可能にしてシヤツタ41が配置され
る。カバー42には、前記各吸気孔40に対応す
る一対の開口部47が設けられており、シヤツタ
41は、相互に対応する開口部47および吸気孔
40間の開度を同時に調節可能にしてカバー42
およびシエル2間に摺動可能に保持される。しか
も、カバー42における両開口部47間の中央に
は上下に延びる案内孔48が穿設されており、こ
の案内孔48から外方に突出する撮み49がシヤ
ツタ41に一体に突設される。したがつて該撮み
49を上下に操作することにより、シヤツタ41
はカバー42およびシエル2間で上下に摺動し、
これにより、両吸気孔40の開度が同時に調節さ
れる。
第10図を併せて参照して、帽体1の前部中央
で窓孔8の上縁に近接した部分には、一対の円形
状空気取入口51が穿設される。これらの空気取
入口51は、シエル2の前部外面において窓孔8
の上縁に近接した部分に設けられる凹部52に一
端を開口するとともに衝撃吸収ライナ3の内面に
他端を開口するものであり、凹部52には、各空
気取入口51に嵌入する筒部53を有する通路部
材54が嵌合される。しかもこの通路部材54を
覆うカバー55が、凹部52の周縁に貼着され
る。該カバー55は、前記空気取入口51に連な
る筒部53をそれぞれ臨ませた一対の窓56を有
するものであり、それらの窓56はカバー55の
中心に関して左右両側で横長にそれぞれ形成され
る。
前記カバー55および通路部材54間には、窓
56の上下両縁および通路部材54間で窓56の
長手方向に摺動可能に保持される一対の開閉板5
7が配置されており、これらの開閉板57には窓
56から外方に突出する2条の操作突部58,5
8がそれぞれ突設される。しかもそれらの操作突
部58,58間に摺動可能に挟持されるようにし
て、各窓56の長手方向両端縁間には、その間に
亘つて略直線状に延びる1条の支持部59が一体
に架設されており、各開閉板57は、前記空気取
入口51を開閉すべく窓56内を前記支持部59
で案内されながら横方向に摺動する。
第11図を併せて参照して、帽体1の後方寄り
両側部には空気排出口60が穿設される。この空
気排出口60は、シエル2の後部寄り側面に設け
られた凹部61に一端を開口するとともに他端を
衝撃吸収ライナ3の内面に開口させるものであ
り、前記凹部61には、空気排出口60の一端開
口部を覆うとともにその空気排出口60に連なつ
て後方側に開放した一対の導出通路62,62を
形成する導風部材63が嵌合、貼着される。
空気排出口60は、凹部61の前方寄りの部分
に一端を開口して帽体1に穿設されるものであ
り、導風部材63は、その空気排出口60の一端
開口部を覆うカバー部63aと、そのカバー部6
3aと空気排出口60との間に形成される排出室
64の後部に連なつて後方側に溝状に延びる一対
の導出通路62,62を形成すべくカバー部63
aに連設される3個の壁部63bとを有するもの
であり、各導出通路62は後方側に向かうにつれ
てその深さを漸次小さくしてシエル2の外面に連
なるように形成される。
再び第5図において、帽体1の後部下縁には、
装着者の首を後方側から覆うべく軟質合成樹脂に
より半月状に形成されるネツクカバー65が固着
される。このネツクカバー65は、装着者の首に
後方側から密接して帽体1および首間の間隙に空
気が巻込まれるのを防止するためのものであり、
装着者の首にその耳あたりまで後方側から密接す
べく形成され、シエル2および衝撃吸収ライナ3
間に挟み込むようにしシエル2に貼着される。し
かも該ネツクカバー65の後部は、縁部材4に設
けられた張出部4aに貼着される。
また装着者の首に後方側から弾発的に接触すべ
く通気性を有する軟質合成樹脂により形成された
ネツクパツド66がシエル2の後部内面に貼着さ
れており、このネツクパツド66は、前記支持布
7に縫合された通気性を有する布67で覆われ
る。
前記ネツクパツド66を貼着した部分で衝撃吸
収ライナ3の内面には上下に延びる複数の通路溝
68が設けられる。またネツクカバー65および
縁部材4の張出部4aにはそれらの通路溝68、
ネツクパツド66および布67を流通して来た空
気を排出するための複数の排出口69が穿設され
る。
また衝撃吸収ライナ3の天井面に貼着されてい
るトツプパツド5には、吸気孔40および空気取
入口51から帽体1内に取入れた空気を、空気排
出口60および排出口69側に流すために複数条
の流通溝70が設けられる。
次にこの実施例の作用について説明すると、チ
ンカバー31を帽体1に取付けた状態で自動二輪
車等により高速走行する場合を想定すると、チン
カバー31のシール部材33が装着者の顎に下方
から接触して、帽体1および顎間の間隙を閉鎖す
るので、高速走行により空気が顎の下方から帽体
内に巻込まれることがなく、したがつて装着者の
目を乾燥させる等の不都合が生じることを防止す
ることができる。しかもチンカバー31は帽体1
に対して着脱可能であるので、暑いときにはチン
カバー31を取外すことも容易である。
またシールド板9の内面に沿つて空気を流通さ
せて曇り止めを果たすための吸気孔40は、横方
向に長いスリツト状に形成されており、シヤツタ
41は上下方向に摺動するものであるので、シヤ
ツタ41を上下にわずかに摺動させるだけで吸気
孔40を開閉することができる。
さらに装着者の首はネツクカバー65により後
方側から覆われているので、首および帽体1間の
間隙から空気が帽体1内に巻込まれることを回避
することが可能であり、これにより装着者の耳の
側を流通する空気による耳障りな風切り音の発生
を防止することができる。
ところで、吸気孔40および空気取入口51か
ら帽体1内に導入された空気は、第5図の矢印で
示すように流通し、空気排出口60および排出口
69から排出されるが、空気排出口60は帽体1
の後方寄り側部に設けられており、その空気排出
口60に連なる導出通路63は後方側に延設され
ているので、走行時に帽体1の側部を流通する空
気流による空気の吸出し効果により効率的に空気
を排出することができる。しかも空気排出口60
の開口端は導風部材63で覆われているので、雨
等が空気排出口60から帽体1内に浸入すること
はない。
またシールド板9は、操作レバー27の回動操
作により、その最小開度が定まるので、操作レバ
ー27の位置を一旦定めておくことにより、シー
ルド板9の最小開度を一定に保つことができて便
利である。
さらに空気取入口51を開閉するための開閉板
57は、その上下両縁を、通路部材54およびカ
バー55間で挟持されるだけでなく、窓56の左
右両端縁間に亘つて架設した1条の支持部59に
よつても該開閉板57の上下方向中間部が摺動可
能に支持されるので、開閉板57の摺動を、こじ
りを抑えつつ極めてスムーズに案内することがで
き、しかも窓56の開放面中間部を横切る上記支
持部59によつて、開閉板57が窓56の開放面
を通して外方に脱落するのを機械的に阻止するこ
とができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、帽体前部の空気
取入口に通じて横方向に延びる窓を有するカバー
が帽体表面に固着され、該カバーおよび帽体間に
は、窓内をその長手方向に摺動して空気取入口を
開閉する開閉板が配置されるヘルメツトにおい
て、窓の長手方向両端縁間に一体に架設されてそ
の両端縁間に亘つて略直線状に延びる少なくとも
1条の支持部と、その支持部をその上下よりそれ
ぞれ摺動可能に挟むように並列して開閉板前面に
一体に突設される少なくとも2条の操作突部との
係合により、開閉板の摺動を、こじりを抑えつつ
極めてスムーズに案内することができ、しかも窓
の開放面中間部を横切る上記支持部によつて、開
閉板が窓開放面を通して外方に脱落するのを機械
的に阻止することができるから、その脱落が確実
に防止される。また窓の長手方向両端縁間に一体
に架設される上記支持部によつてカバーの窓周縁
部を効果的に補強し得る一方、開閉板前面に一体
に突設される複数条の上記操作突部によつて開閉
板の中間部を効果的に補強し得るから、カバー及
び開閉板の何れの強度アツプをも図ることができ
る。そして前述のように上記支持部が、開閉板に
対する脱落防止手段及び摺動案内手段と、カバー
に対する補強手段とに兼用されるから、上記操作
突部が、開閉板に対する撮み手段、摺動案内手段
及び補強手段に兼用される効果と相俟つて、構造
簡素化に大いに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は正面図、第2図は第1図の矢視側面図、
第3図は第2図の矢視底面図、第4図は第2図
の矢視背面図、第5図は第1図の−線断面
図、第6図はシールド板支持構造を示す拡大分解
斜視図、第7図は第2図の−線に沿つて見た
拡大分解縦断面図、第8図は第7図の−線断
面図、第9図は第1図の−線拡大断面図、第
10図は第1図の−線に沿つて見た拡大分解
縦断面図、第11図は第4図のXI−XI線拡大断面
図である。 1……帽体、51……空気取入口、55……カ
バー、56……窓、57……開閉板、58……操
作突部、59……支持部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装着者の頭部を覆う帽体1の前部に設けられた
    空気取入口51に通じて横方向に延びる窓56を
    有するカバー55が帽体1表面に固着され、該カ
    バー55および帽体1間には、前記窓56内をそ
    の長手方向に摺動して空気取入口51を開閉する
    開閉板57が配置されるヘルメツトにおいて、前
    記窓56の長手方向両端縁間には、その間に亘つ
    て略直線状に延びる少なくとも1条の支持部59
    が一体に架設され、前記開閉板57の前面には、
    前記支持部59をその上下よりそれぞれ摺動可能
    に挟むようにして互いに並列する少なくとも2条
    の操作突部58が一体に突設されることを特徴と
    するヘルメツト。
JP1987104072U 1987-07-07 1987-07-07 Expired - Lifetime JPH057211Y2 (ja)

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JP1987104072U JPH057211Y2 (ja) 1987-07-07 1987-07-07

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JP1987104072U JPH057211Y2 (ja) 1987-07-07 1987-07-07

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JPS6410034U JPS6410034U (ja) 1989-01-19
JPH057211Y2 true JPH057211Y2 (ja) 1993-02-24

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JPS61125126U (ja) * 1985-01-21 1986-08-06
JPS61172124U (ja) * 1985-04-17 1986-10-25

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JPS6410034U (ja) 1989-01-19

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