JP7025004B2 - ヘルメット用シールド - Google Patents
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Description
フルフェースタイプのヘルメットのブレスガード取付構造は、特許文献1に開示されているように、周縁がトリムによって縁取られた前部開口部を有する本体の前記トリムの内側に沿ってデフロスタを取り付け、本体の前部開口部を開閉自在なシールドで覆うとともに、同前部開口部の下部周縁から内方へ延在するブレスガードを設けている(請求項1)。
ジェットタイプのヘルメットはシールドにブレスガードを設ける技術はなく、前記後者従来技術においても、シールドの下部にチンガードアームを備えていてもブレスガードはなく、シールドの曇り防止を行うことが困難になっている。
本発明は、シールド自体に口鼻対向凹部を形成してブレスガードとすることにより、人息の流れを簡単かつ確実に規制できるようにしたヘルメット用シールドを提供することを目的とする。
第1に、頭部aを覆うヘルメット本体3に回動自在に装着されていて顔面a1前方のヘルメット本体3の開口部3Aを覆うシールドであって、
シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでをその周囲部位より前方向に突出する膨出部5を形成して膨出部5のシールド内面4B側に口鼻対向凹部5Bを形成していることを特徴とする。
第3に、前記シールド内面4Bに口鼻対向凹部5Bの外周に顔面a1側に突出したガード部材7が取り付けられていることを特徴とする。
第4に、前記ガード部材7の取付部7aは、口鼻対向凹部5Bの外周部6又は口鼻対向凹部5Bの外周部6に隣接した周囲部位内面に取り付けられていることを特徴とする。
シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでのシールド内面4Bに、顔面a1側に突出した正面視略山形状のガード部材7を取り付けて、ガード部材7で包囲される口鼻対向凹部5Bを形成していることを特徴とする。
また、本発明にかかるヘルメット用シールドの最も好ましい形態は、頭部aを覆うヘルメット本体3に回動自在に装着されていて顔面a1前方のヘルメット本体3の開口部3A
を覆うシールドであって、シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでをその周囲部位より前方向に突出する膨出部5を形成して膨出部5のシールド内面4B側に口鼻対向凹部5Bを形成しており、前記シールド内面4Bの口鼻対向凹部5Bの外周部6は正面視略山形状であって、口鼻対向凹部5Bの下部は下方に開放されており、前記シールド内面4Bに口鼻対向凹部5Bの外周部6の略山形状に沿って前記顔面a1側に突出したガード部材7が取り付けられており、前記シールド4を前記ヘルメット本体3の上方へ退避させた際に当該ヘルメット本体3の上部と非干渉なものとされていることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでをその周囲部位より前方向に突出する膨出部5を形成して、シールド内面4Bに口鼻対向凹部5Bを形成しているので、人息を口鼻対向凹部5Bに収容してシールド内面4B上部へ流れるのを規制し、簡単かつ確実に曇り止めができる。
請求項3に係る発明は、口鼻対向凹部5Bの外周に顔面a1側に突出したガード部材7が取り付けられているので、口鼻対向凹部5Bに収容した人息が漏れ出てきても、シールド内面4Bから遠くに離すことができ、シールド内面4Bを曇らせることをより抑制することができる。また、シールド下縁4Dからの風の巻き込みが軽減できる。
請求項5に係る発明は、シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでのシールド内面4Bに、顔面a1側に突出した正面視略山形状のガード部材7を取り付けて、ガード部材7で包囲される口鼻対向凹部5Bを形成しているので、人息を口鼻対向凹部5Bに収容してシールド内面4B上部へ流れるのを規制し、簡単かつ確実に曇り止めができる。
図1~3に示す第1実施形態において、ジェットタイプヘルメット1は、頭部aを覆うヘルメット本体3と、このヘルメット本体3に回動自在に装着されていて顔面a1前方のヘルメット本体3の開口部3Aを覆うシールド4とを備えている。
ジェットタイプはヘルメット本体3にチンガードアームが存在しないので、開口部3Aはヘルメット本体3の略全前面に形成されており、シールド4は顔面a1の略全前面を覆うことができ、覆い位置からヘルメット本体3の上方へ退避させることができる。
シールド4のシールド前面部4Aには、頭部aの前面側の口a2及び鼻穴a3に対向した対向部位からシールド下縁4Dまで膨出部5を形成している。この膨出部5はその周囲部位より前方向に突出しており、従って、膨出部5のシールド内面4B側には口a2及び鼻穴a3に対向する口鼻対向凹部5Bが形成されている。
前記口鼻対向凹部5Bはシールド内面4Bから2~20mmの段差をもっていることが好ましく、口鼻対向凹部5Bの外周部6は図2に示すような正面視略山形状であって、口鼻対向凹部5Bの下部は下方に開放されていて、人息が流出できかつ外気が流入可能になっている。
ガード部材7の取付部7aは突出部7bより口鼻対向凹部5B側に位置し、シールド内面4Bにおける口鼻対向凹部5Bの外周部6に隣接した周囲部位内面に接着剤又は両面接着テープ等を介して取り付けられている。このガード部材7は口鼻対向凹部5Bと相まって、人息がシールド内面4B側へ流出するのを強力に規制するブレスガードを構成する。
図5は本発明の第3実施形態を示しており、ガード部材7の取り付け構造が前記第1実施形態と異なり、ガード部材7の取付部7aは口鼻対向凹部5Bの外周部6に接着されている。従って、断面において、取付部7aは口鼻対向凹部5Bの外周部6に、断面において円弧状に添接する形状になっている。ガード部材7の突出部7bは取付部7aの延長で円弧形状、又は直線形状に形成されている。
図7は本発明の第5実施形態を示しており、シールド前面部4Aは膨出部5のない円滑な球面形状であり、シールド前面部4Aの口a2及び鼻穴a3に対向する部位からシールド下縁4Dまでのシールド内面4Bに、顔面a1側に突出した正面視略山形状のガード部材7を取り付けている。このガード部材7を取り付けることにより、シールド内面4Bにはガード部材7で包囲される口鼻対向凹部5Bを形成している。
ガード部材7単独の口鼻対向凹部5Bは、前記第4実施形態と同様に、人息がシールド内面4Bへ流れるのをガード部材7単独で規制でき、また、シールド下縁4Dからシールド1内への風の巻き込みが軽減できる。
口鼻対向凹部5Bの外周部6に設けられたガード部材7は前記外周部6と相まって、人息が口鼻対向凹部5Bから流出してもシールド内面4Bから離れた顔面a1側へ案内し、シールド内面4Bへ流れるのを効果的に規制する。また、シールド下縁4Dからシールド1内への風の巻き込みが軽減でき、顔面a1への影響を抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
ガード部材7は、取付部7aが全長略均一幅を有し、突出部7bも全長略均一幅に形成してもよい。
シールド内面4Bの口鼻対向凹部5Bの外周部6は、正面視逆U字形状に形成してもよい。
3 ヘルメット本体
3A 開口部
4 シールド
4A シールド前面部
4B シールド内面
4C 装着部
4D シールド下縁
5 膨出部
5B 口鼻対向凹部
6 外周部
7 ガード部材
7a 取付部
7b 突出部
a 頭部
a1 顔面
a2 口
a3 鼻穴
Claims (2)
- 頭部(a)を覆うヘルメット本体(3)に回動自在に装着されていて顔面(a1)前方のヘルメット本体(3)の開口部(3A)を覆うシールドであって、
シールド前面部(4A)の口(a2)及び鼻穴(a3)に対向する部位からシールド下縁(4D)までをその周囲部位より前方向に突出する膨出部(5)を形成して膨出部(5)のシールド内面(4B)側に口鼻対向凹部(5B)を形成しており、
前記シールド内面(4B)の口鼻対向凹部(5B)の外周部(6)は正面視略山形状であって、口鼻対向凹部(5B)の下部は下方に開放されており、
前記シールド内面(4B)に口鼻対向凹部(5B)の外周部(6)の略山形状に沿って前記顔面(a1)側に突出したガード部材(7)が取り付けられており、
前記シールド(4)を前記ヘルメット本体(3)の上方へ退避させた際に当該ヘルメット本体(3)の上部と非干渉なものとされていることを特徴とするヘルメット用シールド。 - 前記ガード部材(7)の取付部(7a)は、口鼻対向凹部(5B)の外周部(6)又は口鼻対向凹部(5B)の外周部(6)に隣接した周囲部位内面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット用シールド。
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JP2017251173A JP7025004B2 (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | ヘルメット用シールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017251173A JP7025004B2 (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | ヘルメット用シールド |
Publications (2)
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JP7025004B2 true JP7025004B2 (ja) | 2022-02-24 |
Family
ID=67304106
Family Applications (1)
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JP2017251173A Active JP7025004B2 (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | ヘルメット用シールド |
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- 2017-12-27 JP JP2017251173A patent/JP7025004B2/ja active Active
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