JPH057141U - 棚受け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚板の両側端面の前後方向の中程に形成した
下方拡大の係着凹部を、該係着凹部と略同一形状の棚受
け部材に嵌め込んで、棚受け部材間に棚板を係着架設さ
れるので、見栄えが良い。 【構成】 両側端面の前後方向の中程に下方拡大の係着
凹部１ａ，１ａを形成した棚板１と、係着凹部１ａと略
同一形状の棚受け部材２とからなり、棚受け部材２，２
を収納家具等の側板３，３の対向面に取着し、該棚受け
部材２，２間に棚板１を係着架設可能にせしめる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として収納家具等の収納部やの両側板間に係着架設して使用する 棚受け装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこの種の棚受け装置としては、図５及び図６に示すように、収納家具 等の両側板（イ），（イ）の対向面の同じ高さ位置に所定の間隔をあけて設けた 挿入穴（ロ），（ロ），・・・に円柱状をした棚板支持棒（ハ），（ハ），・・ ・の長さ寸法の半分程度を挿入し、該棚板支持棒（ハ），（ハ），・・・の対向 面に向かって突出する同棚板支持棒（ハ），（ハ），・・・に、両側板（イ）， （イ）の対向面間の幅寸法よりやや小さな長さ寸法の平板状をした棚板（ニ）を 水平に係着架設して使用するものが汎く知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、棚板（ニ）の下方の棚板 支持棒（ハ）が前方下側の位置から見えるので、見栄えが悪いという問題があっ た。

【０００４】 本考案は、従来に係る上記の問題を解決するために考案されたものである。す なわち、その課題は、見栄えの良い棚受け装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の棚受け装置は、上述した問題を解決するものであり、両側端面の前後 方向の中程に下方拡大の係着凹部を形成した棚板と、係着凹部と略同一形状の棚 受け部材とからなり、棚受け部材を収納家具等の側板の対向面に取着し、該棚受 け部材間に棚板を係着架設可能にせしめて成るものである。

【０００６】

【作用】

本考案の棚受け装置は、上記した構成をしており、収納家具等の側板の対向面 に棚受け部材を取着し、該棚受け部材に棚板の係着凹部を嵌め込んで棚板と一体 的に棚受け部材間に棚板が係着架設される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００８】 図１乃至図３に示す棚受け装置は、本考案の一実施例であり、両側端面の前後 方向の中程に下方拡大の係着凹部１ａ，１ａを形成した棚板１と、係着凹部１ａ と略同一形状の棚受け部材２とからなり、棚受け部材２，２を収納家具等の側板 ３，３の対向面に取着し、該棚受け部材２，２間に棚板１を係着架設可能にせし めて成るものである。

【０００９】 棚板１は、平板状をした平面矩形のものであって、その両端面の前後方向の中 程には、断面三角形状をした下方拡大の係着凹部１ａ，１ａが形成されている。 尚、棚板１の両端面間の長さ寸法は、所定の収納家具の側板３，３の対向面間の 幅寸法と略同一寸法となっている。

【００１０】 棚受け部材２は、棚板１の係着凹部１ａと略同一形状をしており、該棚受け部 材２の収納家具の側板３と接触する垂直な接触面２ａには、収納家具の側板３に 形成されている挿入穴３ａ，３ａと対応する位置に突起２ｂ，２ｂが外方に向か って突出している。尚、側板３の挿入穴３ａの深さ寸法は、該側板３の厚さ寸法 のほぼ半分程度となっており、棚受け部材２の突起２ｂの長さ寸法は、挿入穴３ ａの深さ寸法よりやや短くなっている。又、棚板１の係着凹部１ａの傾斜面と接 触する棚受け部材２の係着面２ｃの傾斜とは略同一となっている。

【００１１】 又、収納家具の側板３の挿入穴３ａ，３ａに、棚受け部材２の係着面２ｃを斜 め上方に向けて突起２ｂ，２ｂを側板３の内面に棚受け部材２の接触面２ａが接 触するまで嵌入し、両側板３，３に取着した棚受け部材２，２間に棚板１の係着 凹部１ａ，１ａを嵌め込んで係着架設した状態では、棚受け部材２が棚板１と一 体的に見えるようになっている。

【００１２】 尚、上記実施例においては、棚板１の係着凹部１ａの傾斜面と棚受け部材２の 係着面２ｃとの傾斜を略同一にし、棚受け部材２の突起２ｂを側板３の挿入穴３ ａに嵌入するようにしたので、棚受け部材２の突起２ｂが側板３の挿入穴３ａに 充分嵌め込まれないで、棚受け部材２，２間に棚板１を係着架設されても、棚板 １を上方から下方に向けて押さえることによって簡単に棚受け部材２の突起２ｂ を側板３の挿入穴３ａに確実に嵌入することが出来るという効果がある。

【００１３】 又、上記実施例においては、棚板１の両係着凹部１ａ，１ａを断面三角形状と し、該係着凹部１ａの傾斜面と棚受け部材２の係着面２ｃとの傾斜を略同一にし て、収納家具の側板３，３に棚受け部材２，２を取着し、係着凹部１ａと係着面 ２ｃとをお互い接触させて棚板１を棚受け部材２，２に係着架設したので、棚板 １のがたつきがなく、棚受け部材２，２間の寸法が所定の寸法より大きくても、 がたつきが発生しないという効果がある。

【００１４】 尚、上記実施例においては、棚板１の係着凹部１ａを断面三角形状とし、該係 着凹部１ａと略同一形状の棚受け部材２，２でもって棚板１を係着架設したが、 図４に示すように、棚板１の係着凹部１ａを断面四角形状とし、該係着凹部１ａ と略同一形状の棚受け部材２，２でもって棚板１を係着架設するようにしても良 い。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の棚受け装置は、上記したような構成をしており、両側端面の前後方向 の中程に下方拡大の係着凹部を形成した棚板と、係着凹部と略同一形状の棚受け 部材とからなり、棚受け部材を収納家具等の側板の対向面に取着し、該棚受け部 材間に棚板を係着架設可能にせしめたので、棚受け部材が棚板の係着凹部に一体 的に嵌め込まれるため、見栄えが良く、がたつきがないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の棚受け装置の一実施例を示す全体斜視
図である。

【図２】本考案の棚受け装置の一実施例を示す断面図で
ある。

【図３】本考案の棚受け装置の一実施例を示す分解斜視
図である。

【図４】本考案の棚受け装置の他の実施例を示す要部断
面図である。

【図５】従来例の棚受け装置の正面図である。

【図６】従来例の棚受け装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ 棚板 １ａ 係着凹部 ２ 棚受け部材 ３ 側板

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 両側端面の前後方向の中程に下方拡大の
   係着凹部を形成した棚板と、係着凹部と略同一形状の棚
   受け部材とからなり、棚受け部材を収納家具等の側板の
   対向面に取着し、該棚受け部材間に棚板を係着架設可能
   にせしめて成る棚受け装置。